JP5313712B2 - 表示デバイスフレーム保持構造及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、装置の薄型化の支障となることなく、表示デバイスフレームを着脱自在に保持する構造及び方法に関する。
携帯電子機器、とりわけ携帯電話端末は、携行時の収納性及び利便性の向上を目的として、機器の薄型化・小型化の実現と、さらなる薄型化・小型化に対する要求とが繰り返されている。
その結果、筐体内部の空間は狭く、薄くなっており、内装部品を固定することが困難となってきている。
このような状況において、薄型携帯機器の装置の厚さは、表示デバイスが占める範囲では、表示面保護スクリーン9、表示デバイスモジュール4、主回路FPC(Flexible Printed Circuit)7及びリア筐体6のみという最小の構成(以下、「最小厚さ構成」と言う。)にまで至っている。
この最小厚さ構成において、表示面保護スクリーン9を貼付するフロント筐体5の天面は、表示デバイス8と略同一高さ(装置厚さ方向)に位置し、フロント筐体天面5の内面とリア筐体6の内面との間隔は、表示デバイスモジュール4の厚さ寸法よりも小さくなる。
このため、最小厚さ構成においては、表示デバイスモジュール4を保持固定する構造を実装するための空間が極端に薄くなる。
このような極端に薄い筐体内部空間に実装される機能デバイスであるにも関わらず、表示デバイスモジュール4は、その装置仕様における重要度、占有面積、交換コスト等の面で、筐体へ組み込んだ後でも分離可能であることが求められている。
よって、最小厚さ構成の携帯電子機器であっても、表示デバイスモジュール4を両面テープや接着剤等で筐体へ直接固定して保持することはできず、可撓性を利用した嵌合構造によって保持固定しなければならない。
一般に、薄型の携帯電子機器では、フロント筐体及びリア筐体の天面には、ステンレス板金(一例として厚さ0.3mm)をプレス加工して所望の形状としたものが用いられている。
ただし、ステンレス板金のみでは機器筐体に求められる意匠、加飾などの諸機能が不足するため、樹脂製筐体を一体成形したり、熱接着するなどして両者を一体化し、これらの機能を補っている。
表示デバイスがLCD(Liquid Crystal Display)の場合、そのモジュールは、液晶を挟んで封止したLCD、発光LED(Light Emitting Diode)を搭載するLED−FPC、導光板、各種光学シート及びこれらが1部品となるようにその外周を囲む樹脂製のLCDフレームで構成される。
図15に、本発明に関連する薄型携帯機器におけるLCDモジュール固定構造を示す。フロント板金筐体17の天面にはLCDモジュール18の範囲で内側に絞り、窪ませる形状(以下、バスタブ形状と記す)19が設けられ、バスタブ形状19内にLCDモジュール18を実装させるものである。
LCDモジュール18は、筐体内部ではなく外側に実装される形となるため、フロント板金筐体天面17の外表面にスクリーンを貼付し、LCDモジュール18を保護する。
バスタブ形状19に実装されるLCDモジュール18は、それを囲むバスタブ形状19の4側面により、LCDモジュール18の平面方向(X,Y方向)に拘束される。また、バスタブ形状19の側面に設けられた開口部20に樹脂製LCDフレーム21に設けられた嵌合突起22を嵌合させることにより、装置厚さ方向(Z方向)に拘束される。
フロント板金筐体17のバスタブ形状19によるLCDモジュール保持構造は、表示デバイスモジュール18の非表示面側にバスタブ形状19の底面が存在する(表示デバイスモジュール18の周縁部とバスタブ形状19の底面部とが装置厚さ方向で重なる)構成となるため、最小厚さ構成の携帯機器とは相容れない。
さらに、板金筐体にバスタブ形状19を適用する場合、付随的に発生する問題がある。バスタブ形状19は、曲げ加工ではなく絞り加工で成形するため、ステンレス板金をプレス成形してバスタブ形状19を形成しても側面を天面及び底面と直交させることができない。すなわち、バスタブ形状19の側面は、必然的に天面及び底面に対して傾斜した状態となる。このため、傾斜した筐体内部空間を有効に利用することが困難であり、デッドスペースが生じたり機器の大型化を招くという問題が生じる。
また、板金筐体と樹脂筐体との一体成形においても、筐体側面を樹脂で形成し、樹脂側面の内面へ筐体嵌合フックなどのアンダーカット形状を形成する場合、樹脂成形の型にはキャビティやコア以外にも筐体内側方向へスライドする型が必要となる。しかし、バスタブ形状19が存在すると、内側にスライドする型と干渉してしまい、側面内側にアンダーカット形状を設けられない場合がある。
バスタブ形状以外の表示デバイスモジュール保持構造としては、フロント筐体天面の内側にフック形状を設け、これと表示デバイス側のフック形状とを嵌合させるものが一般的である。
この嵌合フックのアームは、表示デバイスモジュールを筐体内部へ組み込む際の方向から装置厚さ方向(Z方向)に延びるものとなる。
しかし、表示デバイスモジュール自体を含む薄型化が実施されるため、装置厚さ方向のフックアーム長は、可撓性を維持する十分な量取れないという問題が発生する。
可撓性を維持するアーム長を得るため、筐体に開口部を設け、フックヘッドをその開口部から筐体外へ突出させることも考えられるが、それでも可撓性を維持するには不十分であるため、このような構成は好ましいとは言えない。
また、筐体天面の内面に嵌合フック形状を設置することは、筐体天面にステンレス板金を使用する場合には問題となる。
ステンレス板金にフック形状を設ける一般的な方法としては、ステンレス板金を切り起こして板金そのものでフックを形成する手法と樹脂一体成形により樹脂で形成する手法とがある。
板金を切り起こす手法では、フックとなる形状の周囲に切断分離するカットラインを形成する必要がある。量産プレスでのカットラインの幅は板厚の2〜3倍が必要となることから、この手法では、切り起こし部の範囲に筐体天面に大きな開口や凹部を生じさせることとなる。
また、樹脂でフックを形成する手法では、金属板金と樹脂との間にアンカー形状が必要となる。アンカー形状としては、ステンレス板金天面を筐体内側に切り起こして、これを芯とし樹脂製フックと結合させるアンカー形状、又は、天面に開口孔を設け、樹脂製フックがこれを貫通し筐体天面外表面で開口孔から拡大するアンカー形状のどちらかとなる。
天面を切り起こしたアンカー形状にしろ、筐体外表面に突出させたアンカー形状にしろ、筐体天面の構成が複雑なものとなるため、装置全体の薄型化及び小型化を実現できる小型のフックを形成することは困難である。
携帯電子機器における表示デバイスモジュールの保持構造に関連する発明として、特許文献1に開示される「携帯電子機器」がある。
特許文献1に開示される発明は、筐体の内側壁に形成された係合部とフレームの左右側面に形成された係合突起とを係合させることによってフレームを筐体内部に固定する構造である。
特開2008−288972号公報
一般に、携帯電子機器の筐体は、外力を受けても変形を生じないように高い耐加圧剛性を備えている。したがって、特許文献1に開示される発明の構成では、一度フレームを筐体に装着してしまうと、それを容易に取り外すことができない。
このように、装置の薄型化の支障となることなく、表示デバイスフレームを着脱自在に保持する構造は提供されていなかった。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、装置の薄型化の支障となることなく、表示デバイスフレームを着脱自在に保持する表示デバイスフレーム保持構造及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、表示デバイスを保持する表示デバイスフレームに少なくとも二つ形成された第1の嵌合フックが、該表示デバイスフレームと隣接して位置するように筐体内面に固定された複数の内装フレームの第2の嵌合フックと筐体内面との間に配置されることにより、表示デバイスフレームが筐体内面に対して保持固定され、表示デバイスフレームが前記筐体内面に対して保持固定された状態では、第1の嵌合フックと第2の嵌合フックとの重なり部分の厚さは、表示デバイスフレームの厚さ以下であり、表示デバイスフレームの第1の嵌合フック及び内装フレームの第2の嵌合フックの少なくとも一方が形成された部分を、表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形させることによって、表示デバイスフレームの少なくとも一辺側における第1の嵌合フックと第2の嵌合フックとの嵌合が、解除可能であることを特徴とする表示デバイスフレーム保持構造を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、表示デバイスを保持する表示デバイスフレームに少なくとも二つ形成した第1の嵌合フックを、該表示デバイスフレームと隣接して位置するように筐体内面に固定された複数の内装フレームに形成された第2の嵌合フックと筐体内面との間に配置することにより、表示デバイスフレームを筐体内面に対して保持固定し、表示デバイスフレームを筐体内面に対して保持固定する状態では、第1の嵌合フックと第2の嵌合フックとの重なり部分の厚さを、表示デバイスフレームの厚さ以下とし、表示デバイスフレームの第1の嵌合フック及び内装フレームの第2の嵌合フックの少なくとも一方が形成された部分を、表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形させることによって、表示デバイスフレームの少なくとも一辺側における第1の嵌合フックと第2の嵌合フックとの嵌合を解除可能とすることを特徴とする表示デバイスフレーム保持方法を提供するものである。
本発明によれば、装置の薄型化の支障となることなく、表示デバイスフレームを着脱自在に保持する表示デバイスフレーム保持構造を提供できる。
本発明の好適な実施の形態に係る携帯電子機器の構成を示す図である。 RECユニットの分解斜視図である。 RECユニットの分解斜視図である。 分解状態での嵌合フックの部分を拡大して示す図である。 組み立て状態での嵌合フックの部分を拡大して示す図である。 SPKフレーム及びTSフレームをフロント板金筐体の天面の内面に貼り付けた状態を示す図である。 SPKフレームフック形状の隙間へ、LCDモジュールを斜めにしながらLCDフレームのフック形状を差し込んだ状態を示す図である。 LCDフレームのフック形状を差し込んだ状態で、LCDモジュールの他方の端を筐体へ下ろした状態を示す図である。 LCDフレームのコーナがフロント板金筐体の内面と接するまで落とし込まれた状態を示す図である。 TSフレームフック形状がLCDフレームフック形状の上に重なり、フックが嵌合した状態を示す図である。 平面方向を拘束する構造を示す図である。 フックアームがX方向に延びるように形成した構成を示す図である。 表示デバイスフレームを挟んで対向する二つの内装フレームの一方のみがアームを備えた構成を示す図である。 表示デバイスフレームにアームを設けた構成を示す図である。 本発明に関連する薄型携帯機器におけるLCDモジュール固定構造を示す図である。
本発明の好適な実施の形態について説明する。図1に、本発明の好適な実施の形態に係る携帯電子機器の構成を示す。
図示する携帯電子機器は、レシーバ機能(受話機能)を有するRECユニット1とマイク機能(送話機能)を有するMICユニット2とから構成され、両ユニットは装置長手方向に自由にスライドする機構を持つスライドユニット3によって連結されている。
また、図2、図3に、RECユニットの分解図を示す。図4に、分解状態での嵌合フックの部分の拡大図を示す。図5に、組み立て状態での嵌合フックの部分の拡大図を示す。
表示デバイスモジュール4を搭載するRECユニット1の筐体は、フロント筐体5、リア筐体6の2筐体に分割され、これらの2筐体及びスクリーン9により構成される空間へLCDモジュール4、電気部品を実装搭載した主回路FPC7、各種機能デバイス及び構造部品が内蔵される。
フロント筐体5は、板金製のフロント板金筐体10と樹脂製のフロント樹脂筐体11とから構成され、板金筐体外周が樹脂筐体に埋め込まれて両者は一体化されている。
フロント筐体5の製造には、ステンレス製板金をプレス成形してフロント板金筐体10を製造し、これを樹脂筐体金型内へ設置してから溶融樹脂を射出してフロント樹脂筐体11を一体成形(インサート成型)する方法を適用可能である。
一方、リア筐体6は、プレス成形によって形成したリア板金筐体12のみで構成される。
本実施形態において表示デバイス8は、液晶をガラス板で挟み込んで封止したLCDである(以下、LCD8とも表記する。)。LCDモジュール4は、発光LEDを搭載するLED−FPC、導光板、各種光学シート及びこれらが1部品となるようにその外周を囲む樹脂製のLCDフレーム14で構成される。
LCDフレーム14には、LCD8の肉厚側面の外周を囲む側壁形状23が設けられ、フロント板金筐体10天面はLCDフレーム側壁形状23が嵌り込む開口部24を有する。
筐体内部においては、LCDモジュール4のトップ側(+Y方向)には、SPK(スピーカ)25を保持、位置決めするSPKフレーム15が両面テープでフロント板金筐体10天面の内面に貼付固定され、LCDモジュール4のトップ端と隣接している。
LCDモジュール4のボトム側(−Y方向)には、タッチセンサモジュール26を保持、位置決めするタッチセンサフレーム(TSフレーム)16が、両面テープでフロント板金筐体10天面の内面に貼付固定され、LCDモジュール4のボトム端と隣接している。
LCDモジュール4は、SPKフレーム15とTSフレーム16とに挟まれるように、フロント筐体5の内部へ実装される。
LCDフレーム14の四隅の非表示側(−Z側)の面には、深さが概略LCDフレーム14の半分で、コーナ角が凹形状となるように嵌合フック27、28が形成されており、SPKフレーム15とTSフレーム16とには、LCDフレーム14の嵌合フック27、28と嵌合する嵌合フック29、30がLCDモジュール4側に突出している。なお、−X方向の二つのコーナにも嵌合フックが設けられているが、図2、図3では他の部材の陰に隠れており不図示となっている。以下の説明で「嵌合フック29、30」と表記する場合には不図示となっている側の嵌合フックも含めて指す場合もある。
SPKフレーム15及びTSフレーム16のLCDモジュール14の嵌合フック29、30の近傍には、筐体締結ねじのナット31が実装される。ナット31との干渉防止のため、SPKフレーム15及びTSフレーム16には湾形状の切れ込み32が設けられている。
湾形状の切れ込み形状32に隣接したフレーム端部は、装置長手方向(Y方向)に延びる半島状(棒状)の形状となり、嵌合フック29、30を先端に持つフックアーム33を形成している。
SPKフレーム15及びTSフレーム16は、両面テープによってフロント板金筐体10の内面に固定されるが、これらのフレームを固定する両面テープは、フックアーム33の範囲を除外して貼付されている。
次に、LCDモジュール4を筐体へ組み込む手順について説明する。
組み込み作業は、フロント筐体5の外面を下、内面を上にして行う。以下の説明において、「上」、「下」の記述は、筐体及び組み込み部品ともこの状態での方向を指す。
LCDモジュール4を組み込む作業の前に、フロント板金筐体10の天面の内面に、SPKフレーム15及びTSフレーム16の貼付、固定を行う。
SPKフレーム15及びTSフレーム16を固定する両面テープは、嵌合フック29、30とフックアーム33の範囲には存在しておらず、フックアーム33の部分はフロント板金筐体10の内面には固定されない。
LCDモジュール4の嵌合拘束構造は、表示面側(+Z、組み立て時下側)にLCDフレーム14の嵌合フック27、28が、非表示面側(−Z、組み立て時上側)にSPKフレーム15及びTSフレーム16の嵌合フック29、30が位置する構成である。
図6に示すように、SPKフレーム15とTSフレーム16とを先行してフロント板金筐体10に貼付、固定すると、嵌合フック29、30とフロント板金筐体10内面との間にLCDフレーム14の嵌合フック27、28が嵌り込む空間が形成される。
図7に示すように、SPKフレームの嵌合フック29とフロント板金筐体10との隙間へ、LCDモジュール4を斜めにしながらLCDフレーム14の嵌合フック27を差し込む。
一方の端を差し込んだ状態で、LCDモジュール14の他方の端を筐体へ下ろすと、図8に示すように、TSフレーム16の嵌合フック30の上にLCDフレームの嵌合フック28が乗り上げた状態で止まる。
この状態でLCDフレーム14を下へ落とし込む負荷を与えながら、TSフレーム16のフックアーム33をピンセットの先端等を使って、平面方向の外側(±X方向)へ撓ませる。すると、図9に示すように、TSフレーム16のフックアーム33が外に開き、LCDフレーム14のコーナはフロント板金筐体10の内面と接するまで落とし込まれる。

外側へ撓ませたTSフレーム16のフックアーム33を元に戻すと、図10に示すように、TSフレーム16の嵌合フック30がLCDフレーム14の嵌合フック28の上に重なり、嵌合フック28と嵌合フック30とが嵌合する。
LCDモジュール4がフロント筐体5へ完全に組み込まれると、LCDフレーム14のLCD外周側壁23が、フロント板金筐体10天面の開口部24に嵌り込み、LCD外周側壁23よりも外側の面34はフロント板金筐体10の天面と接する。
これにより、LCDモジュール4の平面方向(X,Y方向)は、フロント板金筐体10の開口部24の内周とLCDフレーム14のLCD外周側壁23とによって拘束され、厚さ方向(Z方向)は、フロント板金筐体10の天面とSPKフレーム15及びTSフレーム16との嵌合フックによって保持、拘束される。
以上により、LCDモジュール4はフロント筐体5に対して保持、固定された状態となる。
LCDモジュール4を組み付けた状態から取り外す作業の手順は、概ね上記の手順の逆となる。
TSフレーム16のフックアーム33を外側に撓ませ、LCDモジュール4の嵌合フック28とTSフレーム16の嵌合フック30との嵌合を解除し、LCDモジュール4のTSフレーム16側の端を持ち上げる。
その状態で、SPKフレーム15の嵌合フック29とフロント板金筐体10との隙間からLCDフレーム14の嵌合フック27を引き抜けば、LCDモジュール4はフロント筐体5から分離する。
なお、LCDフレーム14の嵌合フック27の差し込みをSPKフレーム15側で行い、フックアーム33を外側に撓ませるのをTSフレーム16側で行うのは一例であり、LCDフレーム14の嵌合フック28をTSフレーム16の嵌合フック30とフロント板金筐体10との間に差し込み、SPKフレーム15のフックアーム33を撓ませてLCDフレーム14をフロント板金筐体10の内面と接するまで落とし込み、SPKフレーム15のフックアーム33を戻すことでLCDフレーム14を組み込むことも可能である。
また、LCDフレーム14の嵌合フック27、28を嵌合フック29、30とフロント板金筐体10との間に差し込まず、四隅の全てのフックアーム33を撓ませて、嵌合フック27〜30の嵌合や嵌合解除作業を行うことも可能である。
上記LCDフレーム実装構造は、筐体天面にバスタブ形状を設ける構成を採用していないため、筐体天面とLCDフレームとが厚さ方向に重なることがなく、薄型化が可能である。
最小厚さ構成の薄型携帯電子機器の筐体内部における保持構成としては、嵌合フック27、28と嵌合フック29、30とが重なる部分での厚さがLCDフレーム14の側面厚さ内に収まるため、表示デバイス保持構造に起因する装置厚さの増加やフロント筐体5及びリア筐体6の天面への開口の設置を回避できる。
さらに、フックアーム33の延伸方向を装置厚さ方向(Z方向)ではなく平面方向(Y方向)としているため、筐体内部空間の薄型化とアーム長の確保とを両立できる。
フックアーム33の長さを確保することで、アームの変形を弾性域内に抑えることができ塑性変形によるフックアーム33のヘタリが防止される。また、フックアーム33の形状の変形に必要な荷重が過度にならないため、嵌合フック27〜30の嵌合及び嵌合解除の作業性が良好となる。
SPKフレーム15及びTSフレーム16は、表示デバイス機能とは異なる他の機能デバイスの保持、位置決めするために必要な部材であるため、表示デバイス保持構造を実現するために部品点数の増加を招くこととはならない。
SPKフレーム15及びTSフレーム16は、両面テープによってフロント筐体5の内面に固定されるとしたが、フックアーム33の部分の両面テープを設置しないようにするだけで、フックアーム33はフロント筐体5の内面と分離された状態となり、変形が可能となる。
SPKフレーム15及びTSフレーム16の嵌合フック29、30は、筐体締結用のナット31の逃げ形状である湾状の切り欠き32と複合させることにより、フックアーム33の断面とアーム長との関係を弾性変形の点から最適なものとできる。より詳しく言えば、切り欠き32が存在する部分では、SPKフレーム15やTSフレーム16とLCDフレーム14との間隔が実質的に広がるため、SPKフレーム15やTSフレーム16から突出量が同じであっても、フックアーム33を実質的に長くできる。よって、切り欠き32が存在しない部分に設ける場合よりもフックアーム33の弾性変形域が大きくなる。なお、ナットの逃げ形状に限定されることはなく、何らかの目的でSPKフレーム15やTSフレームに切り欠きを設ける場合には、それに隣接する部分をフックアームと複合させて同様の効果を得ることができる。
図11に示すように、LCDフレーム4の平面方向の拘束は、LCDフレーム側壁23とフロント板金筐体10の天面の開口部24とによって実現されるが、これにより最小厚さ構成が実現される。
LCD8とフロント板金筐体10の天面とは厚さ方向に並ぶ位置関係となる。LCD8はガラス板材からなり、ガラス肉厚部とフロント板金筐体10の天面の開口部24の金属肉厚面とを直に接触させることはLCD8の強度の面で許容できない。
本実施形態では、LCDガラス肉厚面と板金筐体金属肉厚面との間に樹脂製のLCDフレーム23が挟み込まれ、これが緩衝材としてだけではなく、LCDモジュール4を平面方向に拘束する機能も兼ね備える。
LCDモジュール4の平面方向の拘束をLCDフレーム側壁23で行うことから、LCDモジュール嵌合フック27、28、29、30は、装置厚さ方向(Z方向)の拘束のみを担当するだけで良くなるため、嵌合フックの形状が簡素化される。
また、装置組み立て後の装置厚さ方向の拘束は、フロント筐体5内面とリア筐体6内面とに挟まれるLCDフレーム14の外周側面になるので、嵌合フック27、28、29、30の拘束力は、リア筐体6を組み込むまでの間、組み立て作業中にLCDモジュール4が外れない程度のものでよく、嵌合フックの小型化が可能である。
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記実施形態においてはフックアーム33がY方向に延びる構成を例としたが、図12に示すように、フックアーム33がX方向に延びる構成とすることも可能である。なお、図12においては、X方向に延びる部分のみが弾性変形する構成、すなわち、X方向に延びる部分のみがフックアーム33である構成を図示しているが、SPKフレーム15やTSフレーム16に繋がるY方向に延びる部分を含めて弾性変形する構成(換言すると、フックアーム33が途中でY方向からX方向に曲がった構成)とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、LCDフレーム14を挟んで対向する二つの内装フレーム(SPKフレーム15、TSフレーム16)の両方がフックアーム33を備えた構成を例としたが、図13に示すように、一方のみがフックアーム33を備えた構成とすることも可能である。また、図14に示すように、LCDフレーム14に嵌合フック27、28を備えたフックアーム33を設け、これを弾性変形させて、その先端を内装フレームと筐体との隙間に配置する構成とすることも可能である。さらに、LCDフレーム14とこれと対応する内装フレーム(SPKフレーム15、TSフレーム16)の両方がフックアームを備えた構成とすることもできる。
さらに、上記実施形態においては、LCDフレーム14側の嵌合フック27、28が凹形状となる構成を例としたが、LCDフレーム14に凸状に嵌合フック27、28を設け、SPKフレーム15及びTSフレーム16のフックアームの先端に凹形状の嵌合フック29、30を設けることも可能である。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
1 RECユニット
2 MICユニット
3 スライドユニット
4 表示デバイスモジュール
5 フロント筐体
6 リア筐体
7 主回路FPC
8 表示デバイス(LCD)
9 表示面保護スクリーン
10 フロント板金筐体
11 フロント樹脂筐体
12 リア板金筐体
14 LCDフレーム
15 SPKフレーム
16 TSフレーム
23 側壁形状
24 開口部
25 スピーカ(SPK)
26 タッチセンサモジュール
27、28、29、30 嵌合フック
31 ナット
32 切れ込み
33 フックアーム
34 面

Claims (9)

  1. 表示デバイスを保持する表示デバイスフレームに少なくとも二つ形成された第1の嵌合フックが、該表示デバイスフレームと隣接して位置するように筐体内面に固定された複数の内装フレームの第2の嵌合フックと前記筐体内面との間に配置されることにより、前記表示デバイスフレームが前記筐体内面に対して保持固定され、
    前記表示デバイスフレームが前記筐体内面に対して保持固定された状態では、前記第1の嵌合フックと前記第2の嵌合フックとの重なり部分の厚さは、前記表示デバイスフレームの厚さ以下であり、
    前記表示デバイスフレームの前記第1の嵌合フック及び前記内装フレームの前記第2の嵌合フックの少なくとも一方が形成された部分を、前記表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形させることによって、
    前記表示デバイスフレームの少なくとも一辺側における前記第1の嵌合フックと前記第2の嵌合フックとの嵌合が、解除可能であることを特徴とする表示デバイスフレーム保持構造。
  2. 前記表示デバイスフレームは略矩形の枠状であり、前記第1の嵌合フックが対向する2辺に少なくとも1箇所ずつ形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  3. 前記第1の嵌合フックは、前記表示デバイスフレームの四隅に形成されていることを特徴とする請求項2記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  4. 前記表示デバイスフレームから、前記表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形可能な第1のアーム部が前記表示面と略平行に突出しており、
    前記第1のアーム部の先端に前記第1の嵌合フックが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  5. 前記内装フレームから、前記表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形可能な第2のアーム部が前記表示面と略平行に突出しており、
    前記第2のアーム部の先端に前記第2の嵌合フックが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  6. 前記内装フレームは、前記第2のアーム部以外の箇所で前記筐体内面に接着されていることを特徴とする請求項5記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  7. 前記内装フレームは、前記表示デバイスフレームと隣接する側に所定の部品を配置するための切り欠きを備えており、前記第2のアーム部は、前記切り欠きに隣接して形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  8. 筐体に形成された開口部に前記表示デバイスフレームが挿入され、前記表示デバイスの表示面と平行な平面内での動きが規制されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の表示デバイスフレーム保持構造。
  9. 表示デバイスを保持する表示デバイスフレームに少なくとも二つ形成した第1の嵌合フックを、該表示デバイスフレームと隣接して位置するように筐体内面に固定された複数の内装フレームに形成された第2の嵌合フックと前記筐体内面との間に配置することにより、前記表示デバイスフレームを前記筐体内面に対して保持固定し、
    前記表示デバイスフレームを前記筐体内面に対して保持固定する状態では、前記第1の嵌合フックと前記第2の嵌合フックとの重なり部分の厚さを、前記表示デバイスフレームの厚さ以下とし、
    前記表示デバイスフレームの前記第1の嵌合フック及び前記内装フレームの前記第2の嵌合フックの少なくとも一方が形成された部分を、前記表示デバイスの表示面と略平行平面内で弾性変形させることによって、
    前記表示デバイスフレームの少なくとも一辺側における前記第1の嵌合フックと第2の嵌合フックとの嵌合を解除可能とすることを特徴とする表示デバイスフレーム保持方法。
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