JP5312444B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来のヒートポンプ給湯機として、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び蒸発器からなる冷凍サイクルと、タンク、ポンプ及び水冷媒熱交換器からなる給湯水回路とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このヒートポンプ給湯機のヒートポンプ運転では、圧縮機で高温高圧に圧縮された冷媒が水冷媒熱交換器に流入し、タンク下部からポンプによって水冷媒熱交換器内の水流路に搬送された低温の水と熱交換して冷却され、膨張弁で減圧し、蒸発器で大気熱を吸収して圧縮機に戻る。水冷媒熱交換器で冷媒によって加熱された水は、タンク上部からタンクへ流入し、貯湯される。
この種のヒートポンプ給湯機では、次のような課題があった。水道水や地下水等の水は、通常、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を含んでおり、地域によって硬度成分を多く含む地域もある。この硬度成分を多く含む水をヒートポンプ給湯機の水冷媒熱交換器で加熱すると、高温となる水冷媒熱交換器の水流路出口部近傍にスケール(例えば炭酸カルシウム)が析出し、水冷媒熱交換器の水配管内面に付着して堆積する。この場合、伝熱が阻害され、水冷媒熱交換器の性能が低下する。また、流路を塞ぐため圧力損失が増大し、ポンプ入力を増大させる。さらにスケール付着が進行すると、水流路を閉塞し、ヒートポンプ給湯機による運転が不可能になる。
このような不都合を解消するため、従来より、以下のようなヒートポンプ給湯機が提案されていた。例えば、同一平面上において長円形状となるように渦巻き状に形成された水通路となる芯管と、芯管の外周に螺旋状に巻き付けられた冷媒通路となる巻管とを備えたヒートポンプ給湯機において、芯管のうち、スケール成分が析出する温度以上となる部分(芯管の水入口側)の巻管の巻ピッチを大きくしたものがある(例えば、特許文献2参照)。この構造とすることで、巻管から芯管に伝わる伝熱量を小さくして芯管の管壁温度を低下させ、スケール成分の析出を抑えることを可能としていた。また、水冷媒熱交換器の水出口側に接続する接続配管を、水冷媒熱交換器の水管より内径が大きく、水の流れ方向に従って拡大するようにすることで、スケールによる閉塞寿命を延ばす方法もあった(例えば、特許文献3参照)。
特開昭60−221661号公報(第2頁、第2図) 特許第3649181号公報(第6−8頁、第1図、第4図) 特許第3966260号公報(第4−5頁、第1図)
ところで、ヒートポンプ給湯機の運転中は、水冷媒熱交換器に水が流通しているため、水冷媒熱交換器の水出口部近傍にスケールが析出しても、水冷媒熱交換器に堆積する量は多くはない。それよりも、ヒートポンプの運転停止後に水が停止した場合に、析出したスケールが接続配管内面に付着しやすくなり、堆積が促進される。したがって、ヒートポンプの運転停止後のスケール堆積の促進防止に配慮する必要があるが、従来のヒートポンプ給湯機では、この点に配慮した技術はなかった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、ヒートポンプ運転停止時のスケール堆積を抑制することが可能なヒートポンプ給湯機を得ることを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、圧縮機を有する冷凍サイクルと、冷凍サイクルを流れる冷媒と内部を流れる水との熱交換を行う水冷媒熱交換器と、タンク底部の取水口からポンプで低温水を流出させて水冷媒熱交換器に送水し、水冷媒熱交換器による熱交換により低温水を沸き上げてタンク上部の貯湯口に戻す回路であって、水冷媒熱交換器の水出口から流出した水を、タンクの中央部より下方に設けられたバイパス戻し口からタンク内に戻すためのバイパス配管と、タンクの貯湯口側又はバイパス戻し口側に流路を切り替え可能な流路切替弁とを更に備えて水冷媒熱交換器の水出口後の流路を、タンクの貯湯口側からバイパス配管側に切り替えることも可能な給湯水回路と、冷凍サイクルの圧縮機及び給湯水回路に設けたポンプを動作させ、タンクの水をポンプにより水冷媒熱交換器に送水し、水冷媒熱交換器における冷媒との熱交換により沸き上げてタンクに戻す沸き上げ運転と、沸き上げ運転停止時に、流路切替弁をタンクの貯湯口側からバイパス配管側に切り替えると共に、圧縮機を停止させ、その後一定時間経過するまでポンプの動作を継続させ、一定時間経過後にポンプの動作を停止するスケール生成防止運転とを行う制御手段とを備え、冷凍サイクルと給湯水回路とを接続する配管長の長さが長くなるにつれて一定時間を長くしたものである。
本発明のヒートポンプ給湯機によれば、圧縮機停止後もポンプ動作を継続することで、水冷媒熱交換器の出口温度を入口温度と同等まで低下させることができる。したがって、水冷媒熱交換器に送水される水と、水冷媒熱交換器出口部の炭酸カルシウムの溶解度差を小さくすることができ、ヒートポンプ停止時のスケール堆積を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機のシステム回路図である。 温度と炭酸カルシウム(スケールの主成分)の水への溶解度との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るスケール生成防止運転のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ給湯機のシステム回路図である。 本発明の実施の形態2に係るスケール生成防止運転のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るヒートポンプ給湯機のシステム回路図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図1に示す。図1は本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機の全体構成を示す概略図である。
ヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプユニット1と、タンクユニット2とを備えている。ヒートポンプユニット1内には、圧縮機3、水冷媒熱交換器4、膨張弁5及び蒸発器6を順次環状に接続し、冷媒が循環する冷凍サイクル100と、蒸発器6に外気を送風するファン7とが搭載されている。一方、タンクユニット2内には、負荷側媒体である水を水冷媒熱交換器4に送水するポンプ8と、ポンプ8により送水されて水冷媒熱交換器4で加熱された水を貯留するタンク9とが搭載されている。そして、水冷媒熱交換器4と、タンク9と、ポンプ8とを、接続配管10a〜10fで接続することによって給湯水回路200が構成されている。なお、ポンプ8は、必ずしもタンクユニット2に設置する必要はなく、ヒートポンプユニット1側に搭載してもよい。
なお、図1のヒートポンプ給湯機の概略図には、給湯水回路200のタンク9に貯留した一定温度のお湯を、例えば風呂などに供給する給湯装置は省略してある。また、給湯水回路200から水を供給する回路なども省略してある。また、圧縮機3から吐出する冷媒の圧力や温度を変化させられるように、圧縮機駆動装置(図示せず)をインバータ制御のDCブラシレスモータを使用して回転数を可変としたものとするが、複数台の圧縮機3を組合せて、この組合せを切換えて全体の能力を可変としても良い。また、圧縮機3の吸入側に冷媒音を低減させるサクションマフラーのような容器を設けたり、圧縮機3の吐出側に流出した潤滑油を回収する装置を設けるなど図1の構成に他の目的の構造を付加することは構わない。即ち図1は基本的な回路だけを説明している。このヒートポンプ給湯機の冷媒としては、高温出湯ができる冷媒、例えば、二酸化炭素、R410A、プロパン、プロピレンなどの冷媒が適しているが、特にこれらに限定されるものではない。
ヒートポンプユニット1内には、給湯水回路200において、入水温度センサ11aが水冷媒熱交換器4の水入口側、出湯温度センサ11bが水冷媒熱交換器4の水出口側に設けられており、それぞれ設置場所の水温度を計測する。また、ヒートポンプユニット1の外郭またはその近傍に設けた外気温度センサ11cは、ヒートポンプユニット1周囲の外気温度を計測する。冷凍サイクル100において吐出温度センサ11dが圧縮機3出口側、吸入温度センサ11eが圧縮機3入口側、蒸発温度センサ11fが蒸発器6入口から中間部に設けられており、それぞれ配置場所の冷媒温度を計測する。
また、ヒートポンプユニット1内には、制御手段としての計測制御装置12が設けられている。計測制御装置12は、各温度センサ11a〜11fなどによる計測情報や、ヒートポンプ給湯機使用者からリモコン装置などにより指示される運転指令情報の内容に基づいて、圧縮機3の運転方法、膨張弁5の開度、ポンプ8の運転方法、後述の沸き上げ運転やスケール発生防止運転などを制御する機能を有している。
次に、このヒートポンプ給湯機での運転動作について説明する。ここでは、沸き上げ運転について説明する。沸き上げ運転とは、冷凍サイクル100と給湯水回路200とを動作させ、タンク9底部の取水口9bからポンプ8で低温水を流出させて水冷媒熱交換器4に送水し、水冷媒熱交換器4で冷媒と熱交換することにより沸き上げてタンク9上部の貯湯口9aからタンク9内に戻す動作である。
ヒートポンプユニット1の冷凍サイクル100において、圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒は水冷媒熱交換器4で給湯水回路200側へ放熱(水を加熱)しながら温度低下する。このとき高圧側冷媒圧力が臨界圧以上であれば、冷媒は超臨界状態のまま気液相転移しないで温度低下して放熱する。また、高圧側冷媒圧力が臨界圧以下であれば、冷媒は液化しながら放熱する。つまり、冷媒から放熱された熱を負荷側媒体(ここでは、給湯水回路200を流れる水)に与えることで給湯加熱(沸き上げ)を行う。給湯加熱をして水冷媒熱交換器4から流出した高圧低温の冷媒は、膨張弁5を通過する。
膨張弁5を通過した冷媒は、ここで低圧気液二相の状態に減圧される。膨張弁5を通過した冷媒は蒸発器6に流入し、そこで外気空気から吸熱し、蒸発ガス化される。蒸発器6を出た低圧冷媒は圧縮機3に吸入されて循環し冷凍サイクル100を形成する。
また、給湯水回路200側では、タンク9内の水が、ポンプ8によりタンク9の底部の取水口9bから導かれ、接続配管10d〜10fを通過して水冷媒熱交換器4内に搬送される。そして、ここで冷媒と熱交換して加熱(沸き上げ)され、接続配管10a〜10cを通過してタンク9上部の貯湯口9aからタンク9内に流入する。これにより、タンク9内には上部が高温水で下部が低温水の状態となる。
次に、このヒートポンプ給湯機での運転制御動作について説明する。
まず、回転数等で制御される圧縮機3の運転容量及びポンプ8の回転数は、外気温度センサ11cで計測検知される周囲の外気温度や入水温度センサ11aで計測検知される給水温度の情報等に基づいて調整される。つまり、それらの情報に基づいて、加熱能力及び出湯温度センサ11bで計測検知される水冷媒熱交換器4の水出口における水の温度(出湯温度)が、予め定められた目標値となるように調整制御されるのである。その目標出湯温度は、使用者からリモコンにて指示される運転指令情報から設定されるか、あるいはリモコン内もしくは計測制御装置12に設けられたマイコンにて過去の給湯使用量から算出される蓄熱エネルギーを確保できるように設定される。また、目標出湯温度は、あらかじめ範囲が決められており、例えば65℃から90℃の範囲に設定されている。
そして、目標出湯温度範囲の最大値で所定の加熱能力を確保できれば、目標出湯温度の範囲内で所定の加熱能力を確保できる。したがって、水冷媒熱交換器4の加熱能力である圧縮機3の回転数は、上述したように例えば外気温度と給水温度とに基づき調整することで、どのような目標出湯温度においても所定の加熱能力を確保することができる。言いかえれば圧縮機3の出力は、どのような外部条件に対しても給湯器として要求されるお湯の温度を何時でも確保できる加熱能力を準備しており、この結果、常に所望の温度のお湯が給湯装置として得ることができる。また、圧縮機3の回転数は、圧縮機耐久性の観点から上限回転数および下限回転数が設けられている。
膨張弁5の開度は、吐出温度を所定値(目標吐出温度)になるように制御される。目標吐出温度は、目標出湯温度を確保できる温度とするため、目標出湯温度より高い温度、すなわち目標出湯温度+α[℃]に設定されている。値αは、例えば外気温度や目標出湯温度の関数とする。このように目標出湯温度に応じた目標吐出温度とすることで、要求された出湯温度を確保することができる。また、圧縮機耐久性や冷凍機油劣化などの観点から、通常、吐出温度には上限温度が設けられている。
ポンプ8の回転数は、出湯温度が目標出湯温度となるように制御される。膨張弁5で吐出温度が目標出湯温度+α[℃]に制御されるため、即ち冷凍サイクル100側の加熱能力が一定に維持されているため、確実に出湯温度を確保することができる。
次に、本実施の形態1のヒートポンプ給湯機の特徴部分であるスケール生成防止運転について説明する。ここではまず、スケール生成防止運転の詳細説明に先立ち、スケールの生成について説明する。
図2は、温度と、炭酸カルシウム(スケールの主成分)の水への溶解度との関係を示す図である。
図2に示すように、炭酸カルシウムの水への溶解度は、水温が高くなると小さくなる性質を持っている。このため、水温が例えば温度T1から温度T2へ上昇して飽和溶解度が低下すると、その溶解度差分の炭酸カルシウムが析出する。よって、沸き上げ動作時に、水冷媒熱交換器4の水入口の温度と水出口の温度との温度差が大きい場合に増加する。しかしながら、ヒートポンプ給湯機の運転中は、上記従来技術でも説明したように、水冷媒熱交換器4に水が流通しているため溶解度差によりスケール析出しても、その多くは水冷媒熱交換器4から排出され、水冷媒熱交換器4に付着して堆積する量は多くはない。しかしながら、ヒートポンプ給湯機の運転後、水の流通が停止すると、析出したスケールが接続配管内面に付着しやすくなり、堆積が促進される。
そこで、本例のスケール生成防止運転では、沸上げ運転の停止後も、ポンプ8の駆動を継続し、水冷媒熱交換器4の水入口の温度と水出口の温度との温度差を低減することによってスケールの発生を防止するとともに、水の流れを継続することでスケールの接続配管内面への堆積を防止するものである。このスケール生成防止運転は、上記の沸上げ運転によって必要蓄熱量を確保した後に行われる動作で、沸上げ運転停止時に行う後処理的な動作である。
図3は、実施の形態1のスケール生成防止運転を示すフローチャートである。
計測制御装置12は、沸き上げを停止と判断した場合、まず、圧縮機3の動作を停止する。そして、まず、ポンプ回転数をβ(沸上げ運転時の回転数より大)[rpm]で動作させる(ST1)。ここで、このスケール生成防止運転では、圧縮機3の動作は停止されているため、水冷媒熱交換器4の水出口側の接続配管10a〜10c内の高温水は、タンク9底部の取水口からポンプ8で搬送されてきた低温水と混ざることで温度が低下する。すなわち、ポンプ動作を継続して給湯水回路200内で水を循環させることによって、水冷媒熱交換器4の水出口の温度を徐々に低下させることができる。このように、接続配管10a〜10c内に存在する高温水をなくすことで、スケール発生を抑制する効果がある。
そして、計測制御装置12は、出湯温度センサ11bと入水温度センサ11aのそれぞれの温度を検知し、出湯温度と入水温度との温度差を判定する(ST2)。この温度差判定ステップST2で温度差が所定値γ[℃]を超えていると判断した場合、すなわち、水冷媒熱交換器4の水出口側の出湯温度が十分に低下していない場合には、ポンプ8の運転を継続する。
そして、温度差が所定値γ以下まで下がったと判定すると、タイマー動作を開始する(ST3)。そして、タイマー動作開始から所定時間経過すると(ST4)、ポンプ8を停止し(ST5)、スケール生成防止運転を終了する。
このタイマー動作は、ヒートポンプ給湯機毎の温度センサ(出湯温度センサ11bと入水温度センサ11a)の計測値のバラツキの影響に配慮したものである。すなわち、温度差が、所定値γ以下であると判定された場合でも、温度センサの計測値のバラツキにより、実際には十分な温度差縮少が得られなかった場合を考慮し、所定時間、更にポンプ動作を継続することで、確実性を図っている。
温度差判定ステップST2は、水冷媒熱交換器4の水出口側の温度低下をしっかり管理することで、スケール発生を確実に抑制することができる効果がある。また、ST3及びST4は、水冷媒熱交換器4の熱容量によるポンプ停止後の温度上昇を考慮し、確実に水冷媒熱交換器4を冷却する効果がある。
なお、ステップST2の温度差判定の所定値を、沸き上げ運転時の水冷媒熱交換器4の目標出湯温度に応じて可変とし、目標出湯温度が高くなるにつれて所定値を小さくするようにしてもよい。この場合、水冷媒熱交換器4の熱容量を考慮し、確実に水冷媒熱交換器4を冷却する効果がある。また、同様に、ステップST4の所定時間を可変とし、目標出湯温度が高くなるにつれて長くなるようにしてもよい。この場合、確実に水冷媒熱交換器4を冷却し、接続配管10a〜10c内に存在する高温水をなくすことができる。
また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2の設置場所に応じて、両者を接続する接続配管10b,10eの配管長が変わってくるが、配管長が長い場合、その配管内に存在する高温の負荷側媒体の量も多くなる。よって、水冷媒熱交換器4の水入口と水出口との温度差を無くすのに要する時間が長くなる。したがって、配管長が長くなるにつれ、ステップST4のタイマーの所定時間を長く設定する。これにより、確実に接続配管内に存在する高温水をなくすことができ、スケール発生防止を図ることができる。
このように、実施の形態1によれば、圧縮機停止後もポンプ動作を継続することで、水冷媒熱交換器4の出口温度を入口温度と同等まで低下させることができる。したがって、炭酸カルシウムの溶解度差を小さくすることができ、ヒートポンプ停止時のスケール堆積を防止することが可能となる。また、ポンプ8の回転数を沸き上げ運転時よりも上げることで、水冷媒熱交換器4の出口温度を短時間で低下させることができる。
なお、上記実施の形態1では、ステップST2で温度差が小さくなったことを判定した後も、ステップST3及びST4でポンプ動作を所定時間継続するようにしているが、ステップST3及びST4の処理は省略しても構わない。
また、実施の形態1では、温度差判定の結果に応じてポンプ動作を停止させるタイミングを決定するようにしているが、温度差判定を行わず、単に、圧縮機停止後、一定時間経過後にポンプ動作を停止させるようにしてもよい。また、この一定時間は、前記所定時間と同様に、目標出湯温度が高くなるにつれて長くなるようにし、また、配管長が長くなるにつれて長くすることが好ましい。
実施の形態2.
実施の形態1では、タンク9の下部側に溜められた低温水をポンプ8で水冷媒熱交換器4に導き、水冷媒熱交換器4の水出口側の接続配管10a〜10c内の水の温度を低下させ、タンク9の上部側に流入させている。このため、タンク9の上部側に溜められた高温水の温度が、タンク9上部から流入される水によって低下してしまう。そこで、実施の形態2では、タンク9の上部の高温水の温度低下を防止するようにしたものである。
図4は、本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ給湯機の全体構成を示す概略図である。図4において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
実施の形態2は、水冷媒熱交換器4の水出口から流出した水を、タンク9を介さず、ポンプ8の入口側にバイパスさせるバイパス配管20を設けるとともに、分岐部に流路切替弁21を配置したものである。なお、接続配管10cのうち、接続配管10bと流路切替弁21との間の接続配管を10caとする。流路切替弁21は、バイパス配管20の入口側に設けられ、給湯水回路200内の水の流れを、タンク9側(図4のA側)とバイパス配管側(図4のB側)に切り替えるものである。実施の形態2において、その他の構成は、図1に示した実施の形態1と同様のため、説明を省略する。また、ヒートポンプ給湯機の運転動作、運転制御動作も実施の形態1と同様なため、説明を省略する。
図5は、実施の形態2のスケール生成防止運転を示すフローチャートである。図5において、図3に示した実施の形態1のスケール生成防止動作と同一処理部分には同一ステップ番号を付している。
計測制御装置12は、沸き上げを停止と判断した場合、まず、圧縮機3の動作を停止する。そして、実施の形態2のスケール生成防止運転では、まず流路切替弁21をB側、すなわちバイパス配管20側へ切替える(ST1a)。そして、ポンプ8を、実施の形態1と同様にβ[rpm]の回転数で動作させる(ST1)。これにより、水冷媒熱交換器4の水出口側の高温水は、タンク9底部の取水口9bからポンプ8で搬送されてきた低温水と混ざることで温度が低下する。そして、流路切替弁21を介してバイパス配管20側へ流入する。このように、水冷媒熱交換器4の水出口側の水を、タンク9内に流入させず、流路切替弁21を介してバイパス配管20側に流入させることで、タンク9の上部の高温水の温度低下を防止できる。また、バイパス配管20に流入した水は、実施の形態1と同様に水冷媒熱交換器4に流入し、水冷媒熱交換器4、流路切替弁21及びポンプ8を循環することにより、温度が徐々に低下する。これ以降の動作は、図2に示した実施の形態1と同様なので説明を省略する。
このように、実施の形態2は、実施の形態1と同様の作用効果が得られるとともに、バイパス配管20を設け、圧縮機停止後の接続配管10a、10b、10ca内の水をタンク9の貯湯口9aから流入しないようにしたので、タンク9内の温度低下を防止でき、タンク9内の温度を維持することができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、スケール生成防止運転に際し、タンク9内に水を流入させないようにしたことで、タンク9内の温度低下を防止し、タンク9内の温度を維持するようにしていた。本実施の形態3では、実施の形態2と同様にタンク9内の温度維持を図ることに加え、実施の形態2に比べて、スケール生成防止運転時の給湯水回路200内の水の温度低下効率を向上しようとするものである。
図6は、本発明の実施の形態3に係るヒートポンプ給湯機の全体構成を示す概略図である。図6において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
実施の形態3は、水冷媒熱交換器4の水出口から流出した水を、タンク9の中央部より下方に設けたバイパス戻し口9cからタンク9内に戻すためのバイパス配管30を設けるとともに、分岐部に流路切替弁31を配置したものである。流路切替弁31は、バイパス配管30の入口側に設けられ、給湯水回路200内の水の流れを、タンク側(図6のA側)とバイパス配管側(図6のB側)に切り替えるものである。実施の形態3において、その他の構成は、図1と同様のため、説明を省略する。また、ヒートポンプ給湯機の運転動作、運転制御動作も実施の形態1と同様なため、説明を省略する。
実施の形態3のスケール生成防止運転のフローチャートは、図5に示した実施の形態2のスケール生成防止運転と同様である。
実施の形態3のスケール生成防止運転は、実施の形態2と同様に、圧縮機3の動作を停止後、流路切替弁31をB側、すなわちバイパス配管30側へ切替える(ST1a)。そして、ポンプ8を、実施の形態1と同様にβ[rpm]の回転数で動作させる(ST2)。これにより、水冷媒熱交換器4の水出口側の高温水は、タンク9底部の取水口9bからポンプ8で搬送されてきた低温水と混ざることで温度が低下する。そして、流路切替弁31及びバイパス配管30を介してタンク9のバイパス戻し口9cからタンク9内部に流入する。ここで、タンク9の下部側の温度は、上部側に比べて元々低温であるため、実施の形態1のように、タンク9の上部に流入させる場合に比べ、タンク9内の温度低下を防止することができる。そして、ポンプ8によってタンク9下部の低温水が、水冷媒熱交換器4へと搬送され、その低温水が、水冷媒熱交換器4の出口と流路切替弁31間の接続配管10a、10b、10ca内に流入し、接続配管10a、10b、10ca内の高温水の温度を低下させる。そして、この温度低下した水が、タンク下部のバイパス戻し口9cからタンク9内に戻される。
このように、実施の形態3は、実施の形態1と同様の作用効果が得られるとともに、水冷媒熱交換器4の出口側の水を、タンク9の上部の貯湯口9aに代えてタンク下部のバイパス戻し口9cに戻すようにしたため、実施の形態2と同様に、タンク9内の温度低下を防止できる。また上記実施の形態2では、水冷媒熱交換器4と流路切替弁21との間の高温水を、水冷媒熱交換器4、流路切替弁21及びポンプ8を通過する循環回路内で循環させることで温度低下をするものであったのに対し、実施の形態3では、タンク9内の下部に貯留されている低温水を循環回路内に取り込んで温度低下を図るため、実施の形態2に比べて更に効率良く温度低下を実現できる。よって、更に高いスケール発生防止効果を得ることができる。
1 ヒートポンプユニット、2 タンクユニット、3 圧縮機、4 水冷媒熱交換器、5 膨張弁、6 蒸発器、7 ファン、8 ポンプ、9 タンク、9a 貯湯口、9b 取水口、9c バイパス戻し口、10a〜10f 接続配管、10ca 接続配管、11a 入水温度センサ、11b 出湯温度センサ、11c 外気温度センサ、11d 吐出温度センサ、11e 吸入温度センサ、11f 蒸発温度センサ、12 計測制御装置、20 バイパス配管、21 流路切替弁、30 バイパス配管(第2のバイパス配管)、31 流路切替弁、100 冷凍サイクル、200 給湯水回路。

Claims (2)

  1. 圧縮機を有する冷凍サイクルと、
    該冷凍サイクルを流れる冷媒と内部を流れる水との熱交換を行う水冷媒熱交換器と、
    タンク底部の取水口からポンプで低温水を流出させて前記水冷媒熱交換器に送水し、該水冷媒熱交換器による熱交換により前記低温水を沸き上げて前記タンク上部の貯湯口に戻す回路であって、前記水冷媒熱交換器の水出口から流出した水を、前記タンクの中央部より下方に設けられたバイパス戻し口から前記タンク内に戻すためのバイパス配管と、前記タンクの貯湯口側又は前記バイパス戻し口側に流路を切り替え可能な流路切替弁とを更に備えて前記水冷媒熱交換器の水出口後の流路を、前記タンクの貯湯口側から前記バイパス配管側に切り替えることも可能な給湯水回路と、
    前記冷凍サイクルの前記圧縮機及び前記給湯水回路に設けた前記ポンプを動作させ、前記タンクの水を前記ポンプにより前記水冷媒熱交換器に送水し、前記水冷媒熱交換器における前記冷媒との熱交換により沸き上げて前記タンクに戻す沸き上げ運転と、前記沸き上げ運転停止時に、前記流路切替弁を前記タンクの貯湯口側から前記バイパス配管側に切り替えると共に、前記圧縮機を停止させ、その後一定時間経過するまで前記ポンプの動作を継続させ、前記一定時間経過後に前記ポンプの動作を停止するスケール生成防止運転とを行う制御手段とを備え、
    前記冷凍サイクルと前記給湯水回路とを接続する配管長の長さが長くなるにつれて前記一定時間を長くしたことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 前記スケール生成防止運転における前記ポンプの回転数を、前記沸き上げ運転時よりも上げることを特徴とする請求項記載のヒートポンプ給湯機。
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