JP5311705B2 - 記録制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のファイルシステムに従い記録媒体のフォーマットを行う記録制御装置に関する。
デジタルカメラや携帯情報端末の記録媒体として、コンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードといった小型のメモリーカードが普及している。最近では、これらの小型メモリーカードにおいてディスク容量の大容量化が進んでいる。このようなメモリーカードは、メモリーカード内のデータを所定サイズ(通常は512バイト)を1ブロックとしてブロック単位でデータの読み書きが行われるため、ブロックデバイスと呼ばれる。メモリーカードがファイルシステムによって用いて論理ボリュームとして使用されるために、カードの先頭ブロックにMBR(マスターブートレコード)が配置される。図2はMBRの構成を示している。MBRはブートストラップローダ201、パーティションテーブル202、シグネチャ203から構成されている。パーティションテーブル202は最大4つまでの複数のパーティションエントリで構成される。
図3にパーティションエントリの構造を示す。おのおののパーティションエントリには対応するパーティション内に構成される論理ボリュームの開始ブロック、終了ブロック、パーティションタイプ、等の情報が記録されている。メモリーカードに対するファイルの読み書きは、ファイルシステムに応じてフォーマットされた論理ボリュームをファイルシステムに対してマウントすることによって可能となる。一般に広く用いられているFATファイルシステムにおいては、論理ボリューム内に、BPB(バイオスパラメータブロック)を含むPBR(パーティションブートレコード)、ファイルアロケーションテーブル(FAT)、データ領域、に分かれてフォーマットされる。PBRの構成を図4に示す。BPBは図10の表に示すようなファイルシステムの属性情報が記録されている。FATファイルシステムにおいては、ブロックデバイスのデータの単位である1ブロックを1セクタと呼び、少なくとも1つ以上のセクタを束ねたデータの単位をクラスタと呼び、ファイルに対する読み書きはこのクラスタを最小単位として行われる。
ファイルアロケーションテーブル(FAT)は、クラスタ単位でファイルのデータを管理するための管理テーブルで、データ領域に割り当てられるクラスタの数だけクラスタの配置情報を管理する。データ領域は、クラスタ単位で記録が行われ、ディレクトリやファイルのエントリを示すディレクトリエントリと、ファイルのデータが記録されるためのデータ部として使用される。FATファイルシステムには、FAT12、FAT16、FAT32と言う3つのタイプがあり、各タイプによって、FATテーブルの1エントリのビット長が12ビット、16ビット、32ビット、となっている。この1エントリのビット長の違いにより、各タイプごとに扱える1ボリュームにおけるクラスタ数の上限が異なり、クラスタサイズの上限との組み合わせにより、各FATタイプで扱える最大ボリュームサイズが決まる。論理ボリュームの初期化は、BPBやファイルアロケーションテーブルを初期状態にし、場合によってはデータ領域を全消去することによって行われる。このような操作を通常ディスクのフォーマットと呼ばれている。デジタルカメラや携帯情報端末は、記録媒体としてメモリーカードを使用するために、ファイルシステムを搭載し、ファイルシステムによってメモリーカードをディスクのフォーマットを行う機能を持っている。また、特許文献1のように、ディスクのフォーマットの高速化のための技術も知られている。
特開2001−236739号公報
ところで、最近では、GB(ギガバイト)単位の大容量のメモリーカードの普及により、デジタルカメラのような携帯情報機器においても、大容量メモリーカードを扱う機会が出てきた。
しかしながら、大容量のメモリーカードをフォーマットする場合には、ファイルアロケーションテーブルの初期化処理に長い時間がかかってしまう。たとえば、1GBのメモリーカードをFAT32ファイルシステムでフォーマットする場合においては、クラスタ数が最大200000H(2097152)となり、その場合のファイルアロケーションテーブルのサイズは800000H(8388608)バイト(8MB)となり、書き込み速度が500kB/Secと仮定するとファイルアロケーションテーブルの初期化には16秒以上の時間を要することになる。
メモリーカードのディスクフォーマットを行っている間は、そのメモリーカードに対してファイルを書き込むことができないために、デジタルカメラの場合においてはフォーマット期間中、撮影画像を記録する媒体が使用できなくなり、使用者は撮影ができないと言う問題があった。特に、速写性が求められるデジタルカメラにおいて、大容量のメモリーカードをフォーマットしている最中に長時間にわたって撮影ができないと言うことは使用者にとって大きな問題であった。
本発明は上述した問題点を解決するためのものであり、記憶媒体をフォーマットする際の操作者の利便性を向上させた記録制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る記録制御装置は、所定の種類のファイルシステムに従い記録媒体のフォーマットを行うことが可能な記録制御装置であって、複数のクラスタを持ち、前記所定の種類のファイルシステムである第一のファイルシステムにより管理される前記記録媒体内の第一のボリュームのフォーマットを行い、前記第一のボリュームをマウントし、前記記録媒体内の他のボリュームがフォーマット中であっても前記第一のボリュームにファイルを書き込み可能とする第一のフォーマット手段と、前記第一のフォーマット手段によるフォーマットの完了後、前記第一のボリュームよりも多い数のクラスタを持ち、前記第一のファイルシステムと同じ種類のファイルシステムである第二のファイルシステムにより管理される前記記録媒体内の第二のボリュームのフォーマットを行う第二のフォーマット手段と、
第二のフォーマット手段によるフォーマットの完了後、前記第一のボリュームに書き込まれたファイルの管理情報を、前記第二のボリュームに移動させるとともに、前記第一のボリュームをアンマウントして、前記第二のボリュームをマウントするマウントボリューム変更手段と、を備え、前記第一のボリュームが、前記第二のボリュームの第二のファイルシステムにより管理される領域内に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、デジタルカメラのような携帯情報機器において、大容量メモリーカードをフォーマットするときに長時間メモリーカードが使用できなくなるということがなくなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図5は本発明の実施形態の構成を示す図である。本実施形態においては、撮像装置、具体的にはデジタルカメラを用いてその構成を説明する。
図5においては、撮像装置100、CFカードATA規格に準拠したカード200で構成されている。撮像装置100はCFカードソケットを備えたデジタルカメラである。入出力部110は、シャッターボタン、画像及びGUIの表示のための液晶表示部、操作用キーパッド、等を有している。カメラ制御120は、具体的にはCPU及びROM・RAM等の主記憶装置で構成され、撮像装置100のカメラ動作全般を制御する。CFカードATA I/F130は、ATAプロトコルに準拠したCFカードに対して、データの読み書きを行うためのプロトコルI/F部である。撮像部140はレンズ、絞り、シャッター、撮像素子、画像信号処理部、等を有している。画像処理部150は撮像部140にある撮像素子で撮像した画像の取り込み、現像、ホワイトバランス処理、圧縮、といった画像処理を行う。画像バッファ160は、画像処理部150から出力される画像データをCFカードに書き込むまでの間一旦保持するためのバッファである。CFカード200は撮影画像を格納するための記憶領域として使用され、撮像装置100に対してCFソケット170を介して挿抜可能構造となっている。
次に、CFカード200をファイルシステムによってアクセス可能にするための一連の動作(マウント動作)について説明する。図6に示したフローチャートはカメラ制御120におけるCFカードマウント動作シーケンスを表している。
CFカード200がCFソケット170に挿入されると、CFカードATA I/F130はカードディテクト信号を検出し(S601)、カードが挿入されたことをカメラ制御120に通知する。カメラ制御120はCFカードATA I/F130を介してCISと呼ばれるカードの属性情報を読み出し、解析を行う(S602)。CIS情報の解析の結果S603においてメモリーカードであると判定された場合は、S604のカードコンフィグレーションを行う。S603においてメモリーカードではないと判定された場合は、カードをマウントせずに終了する(S612)。
S604のカードコンフィグレーションにおいては、CFカード200をATAプロトコルに準拠しCFATAカードとしてコンフィグレーションを行う。次に、S605においてCFカード200の先頭のセクタであるゼロセクタを読み込み、解析を行う。ゼロセクタ解析において、先頭セクタがMBRであると判定された場合は(S606)、S607の第一パーティション解析に移る。先頭セクタがMBRではないと判定された場合は(S606)、S607の第一パーティション解析は省略し、CFカード200の先頭のセクタがボリュームのブートセクタであるとしてS608のBPB解析に移る。
S607の第一パーティション解析で第一パーティションが見つかったら、そのパーティションの先頭セクタをブートセクタとして、BPB解析(S608)に移る。S608のBPB解析においては、ブートセクタのシグネチャをチェックし、表Aに示される各BPBの項目が妥当かどうかをチェックし、妥当であると判断された場合は、CFカード200が有効なファイルシステムであると判定し(S609)、撮像装置100で使用するファイルシステムとしてマウントする。CFカード200が有効なファイルシステムではないと判定された場合は(S609)、カードをマウントせずに終了する(S612)。
次に、撮影時の画像ファイル生成までの一連の動作について説明する。図7に示したフローチャートはカメラ制御120における撮影時の画像ファイル生成シーケンスを表している。
使用者によって入出力部110にある不図示のシャッターボタンが押下されたことを検知すると(S701)、カメラ制御120はCFカード200に撮影画像を格納するだけの空き容量があるか否かの検査を開始する(S702)。この空き容量検査は、カメラ制御120がカード200をATAストレージカードと見なしてCFカードATAI/F130を介してアクセスを行い、ファイルシステムの空きクラスタ情報を読み出すことにより行われる。
空き容量検査で撮影画像を格納するだけの空き容量があると判定されると、カメラ制御120は撮像部140に対して撮影開始を指示する(S703)。カメラ制御120は、撮像部140が、撮影が終了したことを検知すると(S704)、画像処理部150に対して、撮影した画像データ取り込み、現像、ホワイトバランス、JPEG圧縮、等の画像処理を行わせる。
画像処理の終わった画像データは一旦画像バッファ160に格納され、カメラ制御120は画像バッファ160に格納された画像データをExif規格のフォーマットに則って整形し画像ファイルを生成する(S706)。カメラ制御120はCFカードATAI/F130を介してファイルシステム上へ生成した画像ファイルの書き込みを指示する(S707)。CFカードATAI/F130は、書き込みを行う画像ファイルをセクタ単位で、ATAコマンドプロトコル上のデータに変換し、CFソケット170を介してカード200に対して書き込みを行う。
次に、CFカードを初期化するためのフォーマット処理における一連の操作について入出力部110の一構成例を用いて説明する。図8は入出力部110の一構成例であり、デジタルカメラを背面から俯瞰した図である。
図8においては、撮像装置100は、入出力部として、シャッターボタン801、電源ON/OFFスイッチ802、光学ビューファインダー803、合焦ランプ804、ストロボ発行準備ランプ805、画像及びGUIの表示のための液晶表示部806、メニューボタン807、表示ボタン808、ファンクションボタン809、上矢印ボタン810、左矢印ボタン811、下矢印ボタン812、右矢印ボタン813、セットボタン814、を具備している。
使用者によって、807のメニューボタンが押されると、液晶表示部806上に図13に示されるメニュー画面1310が表示される。メニュー画面1310が表示されている最中に、使用者によって下矢印ボタン812を用いて、“カードの初期化”メニューが選択され(1320)、セットボタン814が押されると、カードの初期化画面1330が表示される。ここで、下矢印ボタン812を用いて、“OK”が選択され(1340)、セットボタン814が押されると、CFカードのフォーマット処理が開始される。
次にCFカードフォーマット処理について図9および図10を用いて説明する。図9はCFカードのフォーマット処理の流れを表したフローチャートである。図10はCFカードのフォーマット処理の流れにおいて、メディア内部の論理マップを表す図である。
フォーマット処理が開始されると、まずCFカードの総容量を取得し、総容量からFATタイプを決定し、トータルボリュームのクラスタ数、クラスタサイズを求める(S901)。CFカードの総容量は、ATAコマンドを用いてアイデンティファイ情報から得る。FATタイプの決定は、次の表に示すテーブルを元に一意的に決定される。
Figure 0005311705
トータルボリュームのクラスタ数、クラスタサイズは、ボリュームのサイズとFATタイプから決定される。たとえば、2GBの容量を持つCFカードの場合FATタイプはFAT32となり、クラスタ数の上限は4177917であるので、最小クラスタサイズは1024となりクラスタ数は2097152となる。本実施形態においては、クラスタサイズはディスクの使用効率を考慮してできるだけ小さいサイズを採用するようにしたが、クラスタサイズは必ずしも最小のものを採用しなくても良い。
図1の1001においてはトータルボリュームのクラスタ数をnとし、クラスタ1からクラスタnまでがトータルボリュームのデータ領域を表している。また、MBRはCFカードのマスターブートレコードを表している。PBR_Aはトータルボリュームの先頭セクタであるブートセクタを表している。なおFAT32の場合はPBR_Aの後に配置されるReserved領域にBigFatFsInfoおよびブートセクタとBigFatFsInfoのコピーが配置される。BigFatFsInfoには空きクラスタ数、空きクラスタの検索の開始位置、等の情報が格納される。FATs_Aはトータルボリュームのクラスタ数に応じたFAT領域である。
次に、S902ではテンポラリボリュームを作成するか否かの判定を行う。テンポラリボリュームを作成するか否かの判定は、FAT領域のサイズが所定値FAT_THRESHを超えるか否かによって行われる。すなわち、FAT領域が所定値FAT_THRESHよりも大きければ、FAT領域の初期化のためのディスクアクセスに時間がかかることになり、すなわちフォーマットに時間がかかると言うことになるので、テンポラリボリュームを作成した後にトータルボリュームを作成することにするという判定を行う。
本実施形態においては、FAT_THRESHを5MBとしFAT領域のサイズがこの値を超える場合に、テンポラリボリュームを作成すると判定することとする。上記例においては、2GBカードの場合クラスタ数は2097152となるので、FAT領域は
2、097、152エントリ×4バイト=8Mバイト
となり、テンポラリボリュームを作成すると判定される。なお、テンポラリボリュームを作成すると判定されなかった場合は、通常のファイルシステムフォーマットを行い、フォーマット処理(S921)を行い、処理を終了する。
次にテンポラリボリュームのサイズを決定する(S903)。テンポラリボリュームのサイズは、テンポラリボリュームのFAT領域のサイズの上限から求める。テンポラリボリュームのFATの上限はテンポラリボリュームのフォーマットにかかる時間を考慮して所定値を設定しておく。本実施形態においては、テンポラリボリュームのFATのサイズの上限TVOL_FAT_MAXを128kBとしておく。
なお、FAT_THRESH、及び、TVOL_FAT_MAXの値は、使用するメディアのリード、ライトにおけるディスクアクセススピードの応じて動的に切り替えることもできる。TVOL_FAT_MAXを128kBとすると、
128kB/4バイト=32kエントリ
となり、32k個のクラスタを持つことができる。上記例においては、1クラスタあたり1024バイトであるので、
32k×1024=32MB
が、テンポラリボリュームの容量となる。なお、デジタルカメラにおいて、本実施形態を適用する場合においてはテンポラリボリュームのサイズは少なくとも十数枚以上の画像ファイルが格納できるサイズが望ましい。
テンポラリボリュームのサイズが決定したら、テンポラリボリュームに割り振るデータ領域の位置を決定する。ここではテンポラリボリュームのデータ領域のクラスタ境界がトータルボリュームのデータ領域のクラスタ境界と一致するように配置する。図1の1002においては、テンポラリボリュームに割り振るクラスタ数をmとし、テンポラリボリュームに割り振るクラスタ領域をクラスタn−mからクラスタnまでとした。
上述の例ではn=2M個、m=32k個となる。なお、テンポラリボリュームのデータ領域に割り振るクラスタ領域の位置は、作成されるテンポラリボリューム全体がトータルボリュームのデータ領域(クラスタ1からクラスタnの領域)に収まる事が出来るのであればどこでも良い。
次にテンポラリボリュームのFATのサイズ、位置を決定する(S904)。テンポラリボリュームのFATのサイズはm×4バイトで表される。また、通常FATは複製をあわせて2つ作成するのでFAT領域のサイズはm×4バイト×2テーブルで表される。上述の例では、
32k×4×2=256kバイト
となる(=TVOL_FAT_MAX×2)。FAT領域はデータ領域の直前に配置しなければならないので、10030のFATs_Bの位置にテンポラリボリュームのFAT領域を配置する。
次にテンポラリボリュームのブートセクタの位置を決定する(S906)。テンポラリボリュームのブートセクタの位置はFATs_Bの前の適当な位置に配置する。10030においてはPBR_Bの位置にテンポラリボリュームのブートセクタを配置している。PBR_BとFATs_Bの間に未使用領域が配置される場合はReserved領域としておく。
MBRの第一パーティションをテンポラリボリュームに設定する(S907)。パーティションの設定はMBRの第一パーティションのパーティションエントリにPBR_Bのセクタ番号(LBA)を設定する。
ここまでの処理によって、テンポラリボリューム配置が決定したので、テンポラリボリュームのフォーマットを行う。テンポラリボリュームのフォーマットは、まずテンポラリボリュームのFAT領域FATs_Bを初期化する(S908)。FATの初期化は、すべてのクラスタを未使用クラスタに設定すること、すなわち0をセットすることによって行われる。次にテンポラリボリュームのブートセクタ(PBR_B)内にあるBPBのパラメータを書き込みBPBを初期化する(S909)。ここまでの処理で、テンポラリボリュームが、正式なFATファイルシステムのボリュームとしてフォーマットされたことになる。
次に、撮像装置100はフォーマットされたテンポラリボリュームをファイルシステムにマウントする。(S910)。ファイルシステムにマウントされた時点でテンポラリボリュームはファイルアクセスが可能となるので、この時点でカメラはCFカードに対して撮影画像が書き込める状態となり、トータルボリュームすべてのフォーマットが終わらなくても撮影を許可することが出来る。
S911では、カメラは撮影を許可する。次に、トータルボリュームのフォーマット処理を行う(S931)。トータルボリュームのフォーマット処理は、まずトータルボリュームのFAT領域FATs_Aを初期化する。FATの初期化は、すべてのクラスタを未使用クラスタに設定すること、すなわち0をセットすることによって行われる。
次にトータルボリュームのブートセクタ(PBR_A)内にあるBPBのパラメータを書き込み、さらにBigFatFsInfoが存在する場合はBigFatFsInfoのパラメータを書き込んで、BPBを初期化する。(S932)。
この時点で、トータルボリュームの初期化処理は完了しているが、S911において既に撮影を許可しているので、テンポラリボリュームに画像ファイルが書き込まれている可能性がある。S933において、テンポラリボリュームに画像ファイルが格納されているか否かの判定を行い、画像が格納されていると判定された場合には、FATおよびディレクトリエントリの情報をトータルボリュームに移す(S934)。この処理は後述する。
以上までの処理で、トータルボリュームのフォーマットおよび、テンポラリボリュームに画像が格納されていた場合のファイル移行処理が完了したので、MBRの第一パーティションをトータルボリュームに設定する(S936)。そして、図1の1005のように、パーティションの設定はMBRの第一パーティションのパーティションエントリにPBR_Aのセクタ番号(LBA)を設定する。
次に、ファイルシステムにマウント済みのテンポラリボリュームをアンマウントとし(S937)、トータルボリュームをファイルシステムにマウントし(S938)、CFカードへの書き込みを許可し(S939)、一連のフォーマット処理を終了する。
上記トータルボリュームのフォーマット処理においては、FATの初期化処理(SX6310)にFATs_Aにすべて0を書き込むため長い時間がかかるということになる。このことはすなわち、フォーマット途中に電源を抜かれるといったことが起きる可能性があることとなる。しかしながら、本実施形態のように、あらかじめテンポラリボリュームを作成してからトータルボリュームをフォーマットすることにより、万が一トータルボリュームの初期化処理の最中に電源断等が発生したとしても、テンポラリボリュームが正常にフォーマットされたメディアとしてCFカードが扱われるので再度カメラやPCに挿入したときにテンポラリボリュームのファイルに正しくアクセスできる可能性が高いというメリットがる。
次に上述のステップS934で示した、テンポラリボリュームにファイルが格納されていた場合の、テンポラリボリュームのFATとディレクトリエントリの情報をトータルボリュームへ移す処理をより詳細に述べる。図11はテンポラリボリュームに格納されているファイルのディレクトリエントリおよびFATテーブルの情報をトータルボリューム移行させる処理である。
S1101では、テンポラリボリューム上のルートディレクトリにあるディレクトリエントリをトータルボリュームのディレクトリエントリにコピーする。S1102で、ルートディレクトリから順に全ディレクトリをなぞるようにディレクトリエントリの検索を開始する。有効なディレクトリエントリを見つけた場合は(S1103)、そのディレクトリエントリのクラスタ番号を修正する(S1104)。具体的には、図12に書かれているディレクトリエントリの中の14、15、1A、1Bバイト目に格納されている開始クラスタ番号の値にテンポラリボリュームとトータルボリュームのクラスタ数の差分をオフセットとして加える。これにより、ディレクトリエントリに書かれた開始クラスタ番号はトータルボリューム上のクラスタ番号を指し示すようになる。S1102からS1104までの処理をループ処理として繰り返し、全ディレクトリのなぞりが終了したら、S1105に移る。
S1105では、テンポラリボリュームのFATテーブルをトータルボリュームのFATのオフセットした位置にコピーする。このときのオフセット値はテンポラリボリュームとトータルボリュームのクラスタ数の差分の値を使用する。FATのコピーが完了すると次にコピー先であるトータルボリュームのFATの各項目の値にオフセットを加える処理を行う。
S1106では、トータルボリュームのFATをコピーされた先頭から順番にFAT項目に示されるクラスタ番号が有効なクラスタ番号か否かの判定を行う。具体的には、FAT項目の値が最小有効クラスタ番号から最大有効クラスタ番号の間であれば、有効なFAT項目と判定する。それ以外の場合は、空きクラスタ、欠陥クラスタ、ファイルの最終クラスタ、等であると認識し無効FAT項目と判定する(S1107)。
有効クラスタ番号であると認識されたFAT項目においてはクラスタ番号にオフセット値を加える(S1108)。このときのオフセット値はテンポラリボリュームとトータルボリュームのクラスタ数の差分の値を使用する。
S1109でFATの末尾までFAT項目の検索が完了した場合は処理を終了する。S1109でFATの末尾まで達していない場合は、S1106からS1108までの処理を繰り返す。
以上の処理により、テンポラリボリュームにあったファイルのディレクトリエントリ情報、およびFAT情報がトータルボリュームのクラスタ番号としてトータルボリュームに移行されたことになる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、記憶媒体としてCFカードを使用した例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、SDカードやマイクロドライブ等、他の記憶媒体を利用する場合においても適用可能である。
また、本発明は、撮像装置において適用されるものと限定されるものではなく、携帯電話やパーソナルコンピュータ等、他の機器においても適用可能なものである。
CFカードのフォーマット処理における記憶領域の変化の流れを示す図である。 MBRの構成を示す図である。 パーティションエントリの構成を示す図である。 PBRの構成を示す図である。 撮像装置の構成を示すブロック図である。 CFカードのファイルシステムのマウント処理を示すフローチャートである。 撮影時の画像ファイル生成シーケンスを示すフローチャートである。 撮像装置の入出力部を示す図である。 フォーマット処理を示すフローチャートである。 BPBの構成を示す表である。 FATおよびディレクトリエントリの情報を移行する処理のフローチャートである。 ディレクトリエントリの構成を示す図である。 フォーマットメニューの画面遷移を表す図である。
符号の説明
100 撮像装置
200 CFカード
1001 記憶領域

Claims (4)

  1. 所定の種類のファイルシステムに従い記録媒体のフォーマットを行うことが可能な記録制御装置であって、
    複数のクラスタを持ち、前記所定の種類のファイルシステムである第一のファイルシステムにより管理される前記記録媒体内の第一のボリュームのフォーマットを行い、前記第一のボリュームをマウントし、前記記録媒体内の他のボリュームがフォーマット中であっても前記第一のボリュームにファイルを書き込み可能とする第一のフォーマット手段と、前記第一のフォーマット手段によるフォーマットの完了後、前記第一のボリュームよりも多い数のクラスタを持ち、前記第一のファイルシステムと同じ種類のファイルシステムである第二のファイルシステムにより管理される前記記録媒体内の第二のボリュームのフォーマットを行う第二のフォーマット手段と、
    第二のフォーマット手段によるフォーマットの完了後、前記第一のボリュームに書き込まれたファイルの管理情報を、前記第二のボリュームに移動させるとともに、前記第一のボリュームをアンマウントして、前記第二のボリュームをマウントするマウントボリューム変更手段と、を備え
    前記第一のボリュームが、前記第二のボリュームの第二のファイルシステムにより管理される領域内に配置されていることを特徴とする記録制御装置。
  2. 前記第一のボリュームと前記第二のボリュームが同じクラスタサイズでフォーマットされることを特徴とする請求項1記載の記録制御装置。
  3. 前記第一のボリュームのクラスタ境界と前記第二のボリュームのクラスタ境界が一致していることを特徴とする請求項1記載の記録制御装置。
  4. 記録媒体が所定のサイズより大きいか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記判定手段によって所定サイズよりも大きいと判定された場合のみ、前記第一のフォーマット手段によるフォーマットおよび前記マウントボリューム変更手段によるマウントを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録制御装置。
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