JP5311574B2 - 石英ガラス原料粉の精製方法 - Google Patents

石英ガラス原料粉の精製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5311574B2
JP5311574B2 JP2009221841A JP2009221841A JP5311574B2 JP 5311574 B2 JP5311574 B2 JP 5311574B2 JP 2009221841 A JP2009221841 A JP 2009221841A JP 2009221841 A JP2009221841 A JP 2009221841A JP 5311574 B2 JP5311574 B2 JP 5311574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
quartz glass
glass raw
material powder
quartz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009221841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011068523A (ja
Inventor
功 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Covalent Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Covalent Materials Corp filed Critical Covalent Materials Corp
Priority to JP2009221841A priority Critical patent/JP5311574B2/ja
Publication of JP2011068523A publication Critical patent/JP2011068523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5311574B2 publication Critical patent/JP5311574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Description

本発明は、石英ガラス原料粉の精製方法に関し、例えば、シリコン単結晶引き上げ用の石英ガラスルツボに使用される石英ガラス原料粉の精製方法に関する。
シリコン単結晶引き上げ用の石英ガラスルツボ(以下、単に「ルツボ」という)には、高い純度が要求されている。
そのため、従来から、ルツボの原料となる石英ガラス原料粉に混入している不純物(磁性体)を除去する処理が行われている。
例えば、特許文献1には、磁力選別により石英ガラス原料粉に混入している不純物(磁性体)を除去する磁性体除去装置の構成が開示されている。
この磁力選別により石英ガラス原料粉に含まれる不純物(磁性体)を除去する磁性体除去装置について図3に基づいて説明する。
図示するように、磁性体除去装置Bは、石英ガラス原料粉Gを供給する圧電フィーダ121と、圧電フィーダ121から供給される石英ガラス原料粉Gを薄層状に載置して搬送するベルトコンベア122と、石英ガラス原料粉G中に含まれる不純物(磁性体)を吸着する磁力を有し且つベルトコンベア122の搬出側プーリを兼ねる磁気ドラム123とを備えている。
また、圧電フィーダ121の上流には、石英ガラス原料粉Gを収容するホッパ120が設置されており、ホッパ120から、圧電フィーダ121上に、石英ガラス原料粉Gが供給される。
そして、ベルトコンベア122で搬送される石英ガラス原料粉Gに混入されている不純物(磁性体)140は、磁気ドラム123に吸着されてベルトコンベア122の復路122a側にさしかかって落下する。また、ベルトコンベア122で搬送される石英ガラス原料粉Gのなかの石英粉(非磁性体粉)142は、磁気ドラム123に吸着されないため、ベルトコンベア122の搬出端から落下する。
このように、磁性体除去装置Bの構成によれば、不純物(磁性体)140と、石英粉(非磁性体粉)142との落下位置が異なるため、不純物140と石英粉142とを分離することができる。
また、石英ガラス原料粉に混入している不純物を除去する方法としては、他にも、コロナ放電を用いた静電選別方法が知られている。
このコロナ放電を用いた静電選別方法は、石英粉と導電性粒子との導電性の違いを利用して分離する技術であり、当該静電選別方法によれば、石英粉からカーボン粉や鉄粉を除去することができる。
特開2001−137740号公報
ところで、ルツボの原料となる石英ガラス原料粉を精製する石英粉精製用装置の部品には、合成樹脂等の絶縁性材料で形成されたものが多く用いられている。
そのため、前記石英粉精製用装置により石英ガラス原料粉を精製する際、精製する石英ガラス原料粉のなかに、前記部材からPVC(polyvinyl chloride)やPE(Polyethylene)等の絶縁性不純物粒子が混入することがあった。
そして、絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉でルツボを製造すると、ルツボ内に気泡や汚染等の不具合が発生するため、ルツボに使用する石英ガラス原料粉に対して、上述した磁性体の不純物を取り除く処理を施すだけでなく、絶縁性不純物粒子も取り除くことが求められている。
しかしながら、上述した図3に示した磁性体除去装置Bや上記静電選別方法は、石英ガラス原料粉に混入している磁性体の不純物を取り除くことはできるが、絶縁性不純物粒子を取り除くことができないという技術的課題を有している。
そのため、高品質のルツボを製造できないという課題があった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉から当該絶縁性不純物粒子を分離し取り除くことができる、石英ガラス原料粉の精製方法を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、石英ガラス原料粉の精製方法であって、石英粉に絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉を加熱し、該絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子となすステップと、前記炭化不純物粒子が混入した石英ガラス原料粉を帯電させるステップと、相対向して配置された正負一対の電極の間に、前記帯電させた石英ガラス原料粉を通過させ、前記石英粉と前記炭化不純物粒子とを分離させるステップとを有することを特徴としている。
本発明では、石英粉に絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉を加熱し、該絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子となしてから、当該石英ガラス原料粉を帯電させ、その後、正負一対の電極の間を通過させている。
このように、絶縁性不純物粒子を炭化不純物粒子となしてから帯電させることにより、当該炭化不純物粒子を、プラス帯電する石英粉と反対極に帯電させることができる。
その結果、正負一対の電極間に、前記帯電させた石英ガラス原料粉(プラス帯電した石英粉及びマイナス帯電した炭化不純物粒子)を通過させることにより、石英粉と、炭化不純物粒子とを分離することができる。
また、前記帯電させるステップは、イオン発生器により、前記石英ガラス原料粉を荷電させ、該荷電させた石英ガラス原料粉を攪拌することにより、前記炭化不純物粒子および前記石英粉を摩擦帯電させることが望ましい。
また、前記石英ガラス原料粉を帯電させた場合、前記炭化不純物粒子がマイナス帯電し、前記石英粉がプラス帯電し、前記分離させるステップでは、前記マイナス帯電した炭化不純物粒子が正の電極側に引き寄せられ、前記プラス帯電した石英粉が負の電極側に引き寄せられることにより、前記石英粉と前記炭化不純物粒子とが分離されることが望ましい。
このように、本実発明によれば、石英ルツボ製造に使用する石英ガラス原料粉の中に、絶縁性不純物粒子が混入されている場合であっても絶縁性不純物粒子を分離して取り除くことができる。
また、前記絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子となすステップの前に、磁性体を除去するステップを有することが望ましい。
このように、本発明によれば、絶縁性不純物粒子を分離する処理の前に、磁性体を除去する処理を行っているため、磁性体及び絶縁性不純物粒子のいずれも含まれない石英粉により構成される石英ガラス原料粉を得ることができ、その結果、高い純度のルツボを製造することができる。
本発明によれば、絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉から当該絶縁性不純物粒子を分離し取り除くことができる、石英ガラス原料粉の精製方法を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる石英ガラス原料粉の精製に用いられる不純物除去装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態にかかる石英ガラス原料粉の精製方法の処理の手順を示したフローチャートである。 従来技術による、石英ガラス原料粉に含まれる不純物を除去する磁性体除去装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明にかかる石英ガラス原料粉の精製方法について説明する。
先ず、本実施形態の石英ガラス原料粉の精製方法に用いる不純物除去装置について、図1を用いて説明する。尚、図1は、本発明の実施形態にかかる石英ガラス原料粉の精製に用いられる不純物除去装置の構成を示す概略図である。
また、本実施形態の処理対象となる石英ガラス原料粉Zは、石英粉aの中に絶縁性不純物粒子(図1には示さず)が混入されたものであり、不純物除去装置Wにより行われる精製処理の前工程において、前記絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子bとなす処理が施されている。
そのため、不純物除去装置Wにより精製される石英ガラス原料粉Zは、「石英粉a」に、「炭化不純物粒子b」が混入された状態になされている(図中では、「石英粉a」を白丸で示し、「炭化不純物粒子b」を黒丸で示している)。
図示するように、不純物除去装置Wは、石英ガラス原料粉Zを収容する供給部1と、供給部1から供給される石英ガラス原料粉Zを帯電させる荷電部4と、荷電部4で帯電された石英ガラス原料粉Zを石英粉aと、炭化不純物粒子bとに分離する選別部5と、荷電部4及び選別部5の動作を制御する制御部8とを備えている。
以下、各部(供給部1、荷電部4、選別部5、制御部8)の構成を順次に説明する。
具体的には、供給部1は、石英ガラス原料粉Zを収容するホッパ2と、ホッパ2から供給された石英ガラス原料粉Zを荷電部4に搬送する電磁フィーダ3とを備えている。
ホッパ2は、その下端に供給管(図示せず)が設けられ、この供給管が、電磁フィーダ3に設けられた板状部材(図示せず)に石英ガラス原料粉Zを供給する。
前記電磁フィーダ3は、前記板状部材に載置された石英ガラス原料粉Zに振動を加え、下流側に設置された荷電部4に、石英ガラス原料粉Zを供給する搬送装置である。
なお、ホッパ2及び電磁フィーダ3の駆動は、図示しないコントローラにより制御されている。
また、荷電部4は、電磁フィーダ3から供給される石英ガラス原料粉Zを受ける入口部(開口)4aと、帯電させた石英ガラス原料粉Zを選別部5に供給する出口部(開口)4bとを備え、さらに、入口部4aと出口部4bとを貫通する貫通路(図示せず)が形成されている。
なお、荷電部4は、入口4aが上方に配置され、出口部4bが下方に配置されており、電磁フィーダ3から供給される石英ガラス原料粉Zが、自重により、入口部4aから前記貫通路に入り、前記貫通路および出口部4bを通って、選別部5に供給されるようになっている。
また、荷電部4は、前記貫通路を通過する石英ガラス原料粉Zを荷電するイオン発生器(図示せず)と、前記イオン発生器が荷電した石英ガラス原料粉Zを攪拌して摩擦帯電させる攪拌手段(図示せず)とを備えている。
そして、前記攪拌手段が、前記イオン発生器により荷電させた石英ガラス原料粉Zを攪拌することにより、石英粉aがプラス帯電すると共に、炭化不純物粒子bがマイナス帯電する。
なお、前記攪拌手段には、例えば、サイクロン発生装置を用いることができる。この場合、前記サイクロン発生装置が発生させるサイクロンにより、前記荷電させた石英ガラス原料粉Zが攪拌され、石英粉aと炭化不純物粒子bとを異なる極性に摩擦帯電させることができる。
また、選別部5は、相対向して平行に配置された一対の平板電極6a、6bと、平板電極6aの下側に配置された上端が開口している箱状の不純物収容部11と、平板電極6bの下側に配置された上端が開口している箱状の石英粉収容部12とを備えている。
なお、一対の平板電極6a、6bのうち、一方の平板電極6aがプラス極になされ、他方の平板電極6bがマイナス極になされ、両者間に高電圧が印可される。
また、一対の平板電極6a、6bは、荷電部4の出口部4bの下方に配置され、出口部4bから供給される(落下してくる)帯電された石英ガラス原料粉Zが、平板電極6aと、平板電極6bとの間を通過するようになされている。
そして、荷電部4から供給される帯電された石英ガラス原料粉Zは、平板電極6aと、平板電極6bとの間を通過すると、マイナス帯電している炭化不純物粒子bが、プラス極の平板電極6a側に引っ張られて落下して不純物収容部11に収容され、プラス帯電している石英粉aが、マイナス極の平板電極6b側に引っ張られて落下し石英粉収容部12に収容される。
また、制御部8は、荷電部4の前記イオン発生器及び前記攪拌手段の駆動を制御すると共に、平板電極6a、6bの印可電圧を制御する。
具体的には、制御部8は、荷電部4を制御して、石英ガラス原料粉Z(石英粉a及び炭化不純物粒子b)への帯電量を調整したり、一対の平板電極6a、6bへの印可電圧を制御したりする。
なお、制御部8には、例えば、CPUやメモリを備えるコンピュータを用いることができる。この場合、前記メモリには、荷電部4及び平板電極6a、6bへの印可電圧を制御する制御プログラムが格納されている。
そして、制御部8の制御機能は、前記CPUが前記メモリに格納している制御プログラムを実行することにより実現される。
つぎに、本実施形態の石英ガラス原料粉の精製方法について、上述した図1と、図2とを用いて説明する。
なお、図2は、本発明の実施形態にかかる石英ガラス原料粉の精製方法の処理の手順を示したフローチャートである。
本実施形態では、図2に示す石英ガラス原料粉の精製処理を行う前処理として、石英ガラス原料粉Zから、磁性体の不純物を除去する処理を行う。
ここで、前記磁性体の不純物を除去する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上述した図3に示した磁性体除去装置Bを用いて、石英ガラス原料粉Zから、磁性体の不純物を除去する。
そして、上記の前処理(磁性体の不純物を除去する処理)が終了すると、図2に示す手順にしたがい、本実施形態の石英ガラス原料粉の精製処理を開始する。
具体的には、先ず、石英粉aに絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉Zを、還元雰囲気で加熱し絶縁性不純粒子を炭化させる(S1)。尚、本ステップにおいて、絶縁性不純粒子は、炭化されて炭化不純物粒子bになる。
例えば、石英ガラス原料粉Zを、当該石英ガラス原料粉Zと同等若しくは高純度な石英製容器に入れ、還元雰囲気600〜1100℃で5〜10時間熱処理することで、石英ガラス原料粉Zに混入している絶縁性不純物粒子を炭化することができる。
このように、絶縁性不純粒子を炭化させ炭化不純物粒子bになしているのは、後述するS2において、石英ガラス原料粉Zを帯電させる際に、炭化不純物粒子bを、石英粉aと反対の極に帯電させるためである。尚、炭化させることなく絶縁性不純物粒子を帯電させた場合には、材質によりプラスに帯電するものがあり、後工程において、石英粉aと選別することができない。
そして、石英ガラス原料粉Zを加熱して絶縁性不純物粒子を炭化させると、その後は、当該石英ガラス原料粉Zを、不純物除去装置Wの供給部1のホッパ2(図1参照)に収容する。
つぎに、不純物除去装置Wを駆動させ、供給部1から荷電部4に石英ガラス原料粉Zを供給する。荷電部4は、供給部1から石英ガラス原料粉Zを供給されると、石英ガラス原料粉Zを帯電させる(S2)。
具体的には、荷電部4の前記イオン発生器により、供給部1から供給された石英ガラス原料粉Zを荷電させ、前記攪拌手段により荷電させた石英ガラス原料粉Zを攪拌して摩擦帯電させる。
なお、本ステップでは、石英粉aがプラス帯電し、炭化不純物粒子bがマイナス帯電する。
そして、荷電部4で帯電された石英ガラス原料粉Zは、自重により、荷電部4の出口部4bから落下し、選別部5に供給される(選別部5の平板電極6aと、平板電極6bとの間に向けて落下する)。
つぎに、荷電部4の出口4bから供給される石英ガラス原料粉Zは、正負一対の平板電極6a、6b間を通過する。そして、石英ガラス原料粉Zは、平板電極6a、6b間を通過することにより、プラスに帯電している石英粉aと、マイナスに帯電している炭化不純物粒子bとに分離する(S3)。
具体的には、前記石英ガラス原料粉Zは、平板電極6a、6bの間で発生している電界により、マイナス帯電している炭化不純物粒子bが、プラス極である平板電極6a側に引き寄せられて落下し、プラス帯電している石英粉aが、マイナス極である平板電極6b側に引き寄せられて落下する。
そして、平板電極6a側に引き寄せられて落下した炭化不純物粒子bは、平板電極6a側の下方に設置されている不純物収容部11に収容される。また、平板電極6b側に引き寄せられて落下した石英粉aは、平板電極6b側の下方に設置されている石英粉容器12に収容される。
このように、本実施形態によれば、石英粉aの中に絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉Zを、石英粉aと、炭化不純物粒子b(炭化させた絶縁性不純物粒子)とに分離し、別々の容器に収容することができる。
そして、最後に、石英粉容器12に収容されたプラス帯電している石英粉aを除電して処理を終了する(S4)。
なお、プラス帯電している石英粉aを除電する方法については、特に限定されるものではないが、例えば、プラス帯電している石英粉aに対して、市販のマイナスイオン発生装置からマイナスイオンを吹きつけることにより石英粉aのプラスイオンを中和することができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、石英粉の中に絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉Zから、石英粉aと、炭化させた縁性不純物粒子(炭化不純物粒子b)とを分離し、石英粉aだけを抽出することができる。
また、本実施形態では、石英粉の精製処理を行う前処理として、磁性体を除去する処理を行っているため、磁性体及び絶縁性不純物粒子のいずれも含まれない石英粉aの原料を得ることができ、その結果、高い純度のルツボを製造することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
続いて、本実施形態の石英粉の精製方法について、以下に示す実施例と、比較例とに基づいて検証する。
[実施例]
石英ガラス原料粉(純度99.9%以上、粒子径200〜800μm程度)を用意して、図3に示した磁性体除去装置Bを用いて、磁性体の不純物を除去する処理を行い、その後、石英ガラス原料粉を外径約400mmの石英管に入れ、その石英管を回転させながら窒素雰囲気中800℃で5時間加熱し、絶縁性不純物粒子の炭化処理を行った。
次に、図1に示した不純物除去装置Wを用いて、供給部1に石英ガラス原料粉(上記の絶縁性不純物粒子の炭化処理を行った石英ガラス原料粉)を投入し、電磁フィーダ3によって荷電部4へ供給し、イオン発生器により前記石英ガラス原料粉(石英粉a及び炭化した絶縁性不純物粒子(炭化不純物粒子b))を荷電させた後に攪拌により摩擦帯電させ、平板電極6a、6b間を通過させることで石英粉aと、炭化した絶縁性不純物粒子(炭化不純物粒子b)とを分離・収集した。
これにより、石英粉aを得た。
次に、上記のように得られた石英粉を利用して、ルツボを製造し、そのルツボ内に含まれる気泡の数を確認した。
なお、ルツボの製造は、以下の方法により行った。
先ず、ルツボの中心軸周りに回転するルツボ成形用型内に、天然シリカ原料粉を供給し、遠心力および機械的圧力によって、前記ルツボ成形用型の内表面の所定位置に所定厚みの天然シリカ原料粉層を形成した。
次いで、前記ルツボ成形用型に前記石英粉aを供給し、前記天然シリカ原料紛層の内表面に石英粉層を形成しルツボ成型体を得た。
その後、得られたルツボ成型体をアーク溶融法により全体をガラス化してルツボを製造した。
そして、天然シリカ原料粉がガラス化したルツボ外層よりも気泡の少ない、前記石英粉aがガラス化したルツボ内層すなわち透明層において気泡数をカウントすると、単位体積あたりの気泡個数が3(個/cm3)であった。
[比較例]
また、実施例における石英ガラス原料粉について、図3に示した磁性体除去装置Bを用いて、磁性体の不純物を除去する処理だけを行い、実施例の製造条件下にてルツボを製造し、そのルツボ内に含まれる気泡の数をカウントした。
その結果、ルツボ内層の単位体積あたりの気泡数が7(個/cm3)であった。
以上の実施例及び比較例により、本実施形態の石英粉ガラス原料粉の精製方法を行うことにより、石英粉に混入している絶縁性不純物粒子を効果的に除去でき、その結果、高い品質のルツボを製造することができることが確認された。
W 不純物除去装置
Z 石英ガラス原料粉
a 石英粉
b 炭化不純物粒子(炭化させた絶縁性不純物粒子)
1 供給部
2 ホッパ(供給部)
3 電磁フィーダ(供給部)
4 荷電部
4a 入口部(荷電部)
4b 出口部(荷電部)
5 選別部
6a 平板電極(選別部)
6b 平板電極(選別部)
11 不純物収容部(選別部)
12 石英粉収容部(選別部)
8 制御部

Claims (4)

  1. 石英ガラス原料粉の精製方法であって、
    石英粉に絶縁性不純物粒子が混入している石英ガラス原料粉を加熱し、該絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子となすステップと、
    前記炭化不純物粒子が混入した石英ガラス原料粉を帯電させるステップと、
    相対向して配置された正負一対の電極の間に、前記帯電させた石英ガラス原料粉を通過させ、前記石英粉と前記炭化不純物粒子とを分離させるステップとを有することを特徴とする石英ガラス原料粉の精製方法。
  2. 前記帯電させるステップは、イオン発生器により、前記石英ガラス原料粉を荷電させ、該荷電させた石英ガラス原料粉を攪拌することにより、前記炭化不純物粒子および前記石英粉を摩擦帯電させることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラス原料粉の精製方法。
  3. 前記石英ガラス原料粉を帯電させた場合、前記炭化不純物粒子がマイナス帯電し、前記石英粉がプラス帯電し、
    前記分離させるステップでは、前記マイナス帯電した炭化不純物粒子が正の電極側に引き寄せられ、前記プラス帯電した石英粉が負の電極側に引き寄せられることにより、前記石英粉と前記炭化不純物粒子とが分離されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の石英ガラス原料粉の精製方法。
  4. 前記絶縁性不純物粒子を炭化させ、炭化不純物粒子となすステップの前に、磁性体を除去するステップを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の石英ガラス原料粉の精製方法。
JP2009221841A 2009-09-28 2009-09-28 石英ガラス原料粉の精製方法 Active JP5311574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221841A JP5311574B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 石英ガラス原料粉の精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221841A JP5311574B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 石英ガラス原料粉の精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011068523A JP2011068523A (ja) 2011-04-07
JP5311574B2 true JP5311574B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=44014188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009221841A Active JP5311574B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 石英ガラス原料粉の精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5311574B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113731632A (zh) * 2021-09-02 2021-12-03 江西金泰源陶瓷有限公司 一种陶瓷干法制粉收尘除杂一体化装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59127659A (ja) * 1983-01-07 1984-07-23 Fuji Electric Corp Res & Dev Ltd 粉体選別装置
JP4682423B2 (ja) * 2001-01-10 2011-05-11 パナソニック株式会社 静電選別装置
JP4000810B2 (ja) * 2001-10-11 2007-10-31 ジャパンスーパークォーツ株式会社 石英粉の精製方法および精製石英ルツボ
JP2008238140A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corp 静電選別装置
JP4825226B2 (ja) * 2008-01-18 2011-11-30 三菱電機株式会社 静電選別装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011068523A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2834663C (en) Process and device for separation of all non-magnetic particles from a conglomerate of metal scrap in order to achieve pure iron scrap
JP5773089B2 (ja) 磁力選別装置、磁力選別方法および鉄源の製造方法
KR101817047B1 (ko) 다결정 실리콘 파쇄물, 다결정 실리콘 파쇄물의 제조 방법 및 다결정 실리콘 덩어리 파쇄 장치
CA2974255C (en) Apparatus and method for classifying and dedusting granular polysilicon
CN1354694A (zh) 用于使用电力和磁力分类颗粒的方法和设备
CN107922628B (zh) 树脂粉粒群、树脂膜、间隔体、分选装置以及分选方法
WO2007049811A1 (ja) シリカ粒子の精製方法と精製装置および精製シリカ粒子
JP6638719B2 (ja) 鉄鋼スラグの処理方法
CN105152173A (zh) 一种石英砂酸洗循环提纯工艺
JP5311574B2 (ja) 石英ガラス原料粉の精製方法
US2907642A (en) Apparatus for fusing pulverulent semiconductor material
JP2014200723A (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
KR102580199B1 (ko) 탄소나노튜브의 가공 장치
PH12017501514A1 (en) Ore slurry pre-treatment method and ore slurry manufacturing method
CN1956791A (zh) 矿石分离整套设备
JP5842853B2 (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
JP4000810B2 (ja) 石英粉の精製方法および精製石英ルツボ
JP7403946B2 (ja) 精製リチウム化合物の製造方法及びリチウム遷移金属複合酸化物の製造方法
KR20120000779A (ko) 용선 예비처리 부산물의 흑연 회수방법
RU2002513C1 (ru) Способ сухого обогащени волластонитовых руд
RU2237616C2 (ru) Способ получения кремния солнечного качества
TW201333B (en) Methods and chemo-thermal reactor apparatus for extracting mineral values from particulate materials
RU2042430C1 (ru) Способ обогащения жильного кварца
CN117945407A (zh) 一种精制石英砂的方法
JP2007145698A (ja) シリカ粒子の精製方法と精製装置および精製シリカ粒子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5311574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250