JP5311409B2 - エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 - Google Patents
エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5311409B2 JP5311409B2 JP2009259886A JP2009259886A JP5311409B2 JP 5311409 B2 JP5311409 B2 JP 5311409B2 JP 2009259886 A JP2009259886 A JP 2009259886A JP 2009259886 A JP2009259886 A JP 2009259886A JP 5311409 B2 JP5311409 B2 JP 5311409B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- ethanol
- hours
- sampling
- propylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
また、オレフィン類を製造する報告例としては、以下のような例がある。
(1)非特許文献2:エタノール転化率28%、プロピレン選択率35%(200℃)
(2)非特許文献3:プロピレン選択率18%(1時間後)、19%(2時間後)、14%(10時間後)、8%(15時間後)(450℃、含水エタノール使用)
(3)非特許文献4:エタノール転化率100%、プロピレン選択率10%(1時間後)、24%(10時間後)、13%(15時間後)(385℃)
しかし、鉄とリンを担持することによって、C3+オレフィン類やプロピレンの選択率が向上し、選択率の経時的低下も小さくなることや、焼成処理によって、再び元の活性が復活できることなどが本発明者によって見出されている(特許文献1、非特許文献7)。
すなわち、この出願によれば、以下の発明が提供される。
〈1〉触媒の存在下でエタノールからプロピレンを製造する方法において、触媒として、希土類金属及びゼオライトを含有する触媒を用いたことを特徴とするプロピレンの製造方法。
〈2〉前記ゼオライトが、シリカ/アルミナ比が5〜100のH−ZSM−5型ゼオライトであることを特徴とする〈1〉に記載のプロピレンの製造方法。
担持する希土類金属の形態としては、金属単体及び金属を含む化合物のいずれも使用可能であるが、硝酸塩水和物、酸化物、塩化物、硫酸塩、酢酸塩などを例示することができる。中でも硝酸塩水和物を使うことが望ましい。
ガスクロマトグラフでは予め標準化合物の測定を行うことによりファクター値を求めておき、
(検出されたピーク面積)×(ファクター値)
より検出ガス中のそれぞれの化合物のモル濃度が求められた。
エタノール変換率や生成物の選択率、収率は、分子数ではなく炭素原子数を基準として計算し、以下のような式で求めた。
・エタノール変換率(%)=Σ(検出物のモル濃度×検出物1分子あたりの炭素原子数)(残存エタノールを除く)/Σ(検出物のモル濃度×検出物1分子あたりの炭素原子数)(残存エタノールを含む全検出物)×100
・生成物の選択率(%)=(生成物のモル濃度×生成物1分子あたりの炭素原子数)/Σ(検出物のモル濃度×検出物1分子あたりの炭素原子数)(残存エタノールを除く)×100
・生成物の収率(%)= エタノール変換率(%)× 生成物の選択率(%)/100
なお、エタノール変換率や生成物の選択率および収率は、[0025]の方法にしたがって算出した。
0.05676gの硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)2gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、ジスプロジウムが1重量%含まれるジスプロジウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
調製した触媒は、プレスして錠剤とした後、乳鉢などで磨り潰して顆粒状とし、篩を用いて直径0.5〜2mmのものを選別して用いた。
こうして得た触媒0.45gを内径9mmの石英製反応管中央に充填した。この場合、触媒層の下流側に石英ウールを充填して反応中に触媒が移動しないようにした。上流側にも少量だけ石英ウールを充填した。
反応の前処理として、反応管に空気を流し、500℃で1時間の焼成を行った。その後で原料ガスに切り替えた。
原料ガスは加熱によって気化したエタノール/窒素の混合ガスを用いた。ここではエタノールは水分を含有しない無水エタノールを用いた。エタノールはポンプによって供給し、気化した後に窒素と混合した。エタノールと窒素のモル比は38.6:61.4となった。窒素のみの流速は60cm3/分とした。
活性の測定方法は、500℃で反応を行い、1時間毎にサンプリングを行い、生成ガスの組成をガスクロマトグラフで分析する方法を用いた。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例1に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時でも21%で、安定した収率を示した。
硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、600℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例1と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例2に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は22%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には15%に低下した。
硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、700℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例1、2と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例3に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は23%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には17%に低下した。
0.11469gの硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)2gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、ジスプロジウムが2重量%含まれるジスプロジウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜3と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例4に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は23%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には16%に低下した。
硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、600℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例4と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例5に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時でも21%で、安定した収率を示した。
硝酸ジスプロジウム6水和物(Dy(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、700℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例4、5と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例6に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には15%に低下した。
0.05572gの硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)2gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、エルビウムが1重量%含まれるエルビウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜6と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例7に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には19%で、2%の低下にとどまった。
硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、600℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例7と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例8に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は19%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には12%に低下した。
硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、700℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例7,8と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例9に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は22%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には19%で、3%の低下にとどまった。
0.11259gの硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)2gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、エルビウムが2重量%含まれるエルビウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜9と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例10に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は20%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には18%で、2%の低下にとどまった。
硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、600℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例10と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例11に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には15%に低下した。
硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3)3・6H2O)水溶液を含浸、乾燥後、700℃で焼成した他は、調製条件、触媒の前処理、エタノール反応条件などを実施例10、11と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例12に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は21%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には14%に低下した。
0.0313gの硝酸セリウム6水和物(Ce(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、セリウム1重量%含まれるセリウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜12と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例13に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は23%であったが、7時間後の8回目のサンプリング時には15%と、大幅に低下した。
0.03070gの硝酸ネオジム6水和物(Nd(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、ネオジム1重量%含まれるネオジム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜13と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例14に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は18%、7時間後の8回目のサンプリング時には18%と、変化はなかったが、常に低水準であった。
0.02986gの硝酸サマリウム6水和物(Sm(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、サマリウム1重量%含まれるサマリウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜14と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例15に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は16%、7時間後の8回目のサンプリング時には13%に低下した。
0.02965gの硝酸ユーロピウム6水和物(Eu(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、ユーロピウム1重量%含まれるユーロピウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜15と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例16に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は20%、7時間後の8回目のサンプリング時には17%に低下した。
0.02899gの硝酸ガドリニウム6水和物(Gd(NO3)3・6H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、ガドリニウム重量%含まれるガドリニウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜16と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例17に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は22%、7時間後の8回目のサンプリング時には17%に低下した。
0.025166gの硝酸イッテルビウム4水和物(Yb(NO3)3・4H2O)をイオン交換水に溶解させ、この中にH−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)1gを入れて含浸させ、一晩放置した。ゼオライト担体は含浸前に空気存在下で焼成を行っておいた。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。含浸後、一晩放置した後、120℃のオーブン中で乾燥し、前駆体を得た。この前駆体をセラミックス製の焼成管中、空気流通下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は3時間とした。これにより、イッテルビウム1重量%含まれるイッテルビウム担持H−ZSM−5型ゼオライト触媒が調製された。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜17と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の実施例18に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は23%、7時間後の8回目のサンプリング時には15%に低下した。
比較例として、金属を担持しない、H−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)のみを用いたエタノール変換反応も行った。ゼオライト担体は反応前に空気存在下で焼成を行った。焼成温度は500℃、焼成時間は6時間とした。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜18と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の比較例1に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は26%と高かったが、7時間後の8回目のサンプリング時には16%と、大幅に低下した。
金属を担持しない、H−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)のみを用いたエタノール変換反応も行った。ゼオライト担体は反応前に空気存在下で2回焼成を行った。1回目は焼成温度500℃、焼成時間は6時間とした。2回目は焼成温度600℃、焼成時間は3時間とした。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜18、比較例1と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の比較例2に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は23%、7時間後の8回目のサンプリング時には13%と、大幅に低下した。
金属を担持しない、H−ZSM−5型ゼオライト担体(商品名:CBV8014、Zeolyst社製、シリカ/アルミナ比:80)のみを用いたエタノール変換反応も行った。ゼオライト担体は反応前に空気存在下で2回焼成を行った。1回目は焼成温度500℃、焼成時間は6時間とした。2回目は焼成温度700℃、焼成時間は3時間とした。
この後の触媒の前処理、エタノール反応などの条件は、実施例1〜18、比較例1、2と同様にした。
この触媒と反応条件で得られた、プロピレン収率の経時的変化を表1の比較例3に示す。エタノール変換率は常に凡そ100%。プロピレン収率は1回目のサンプリング時は16%、7時間後の8回目のサンプリング時には6%と、大幅に低下した。
Claims (2)
- 触媒の存在下でエタノールからプロピレンを製造する方法において、触媒として、希土類金属及びゼオライトを含有する触媒を用いたことを特徴とするプロピレンの製造方法。
- 前記ゼオライトが、シリカ/アルミナ比が5〜100のH−ZSM−5型ゼオライトであることを特徴とする請求項1に記載のプロピレンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009259886A JP5311409B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009259886A JP5311409B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011105613A JP2011105613A (ja) | 2011-06-02 |
JP5311409B2 true JP5311409B2 (ja) | 2013-10-09 |
Family
ID=44229538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009259886A Expired - Fee Related JP5311409B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5311409B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9543127B2 (en) | 2012-04-16 | 2017-01-10 | The Timken Company | Method and table assembly for applying coatings to spherical components |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1981000062A1 (en) * | 1979-07-09 | 1981-01-22 | Commw Scient Ind Res Org | Zeolite catalysts |
WO2007055361A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Mitsui Chemicals, Inc. | バイオマス由来の炭素を含むプロピレンの製造方法 |
JP4742371B2 (ja) * | 2007-05-24 | 2011-08-10 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | プロピレン合成用触媒 |
-
2009
- 2009-11-13 JP JP2009259886A patent/JP5311409B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9543127B2 (en) | 2012-04-16 | 2017-01-10 | The Timken Company | Method and table assembly for applying coatings to spherical components |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011105613A (ja) | 2011-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Liu et al. | Evolution of copper species on Cu/SAPO-34 SCR catalysts upon hydrothermal aging | |
Tang et al. | Catalytic dehydration of lactic acid to acrylic acid over dibarium pyrophosphate | |
KR101294592B1 (ko) | 메탄 산화이량화 반응촉매, 그 제조방법 및 이를 이용한 메탄 산화이량화 반응방법 | |
CN108568313B (zh) | 一种催化剂及一氧化碳加氢直接转化制低碳烯烃的方法 | |
CN101244971A (zh) | 一种生物乙醇高效脱水制乙烯的合成方法 | |
Wan et al. | Selective catalytic reduction of NO over Cu-Al-MCM-41 | |
KR20050055690A (ko) | NOx 제거방법 및 그에 관한 촉매 | |
Yan et al. | Synthesis of dimethyl ether from syngas using a hierarchically porous composite zeolite as the methanol dehydration catalyst | |
Ghasemian et al. | Enhancement of the catalytic performance of H-clinoptilolite in propane–SCR–NOx process through controlled dealumination | |
Akter et al. | Effects of copper loading on NH 3-SCR and NO oxidation over Cu impregnated CHA zeolite | |
JPWO2018056250A1 (ja) | オリゴシランの製造方法 | |
JP5288255B2 (ja) | 低級オレフィン製造用触媒、その製造方法及びこれを用いた低級オレフィンの製造方法 | |
Merko et al. | Non‐oxidative Dehydrogenation of Methanol to Formaldehyde over Bulk β‐Ga2O3 | |
JP2010042344A (ja) | 低級オレフィン製造用触媒、その製造方法及びこれを用いた低級オレフィンの製造方法 | |
KR20150058055A (ko) | 제올라이트 코팅층을 갖는 비스무스 몰리브데이트계 촉매, 이의 제조방법 및 이를 이용한 1,3-부타디엔의 제조방법 | |
JP5311409B2 (ja) | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 | |
JP5245162B2 (ja) | ジルコニウム担持ゼオライト触媒を用いたエタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 | |
JP5158796B2 (ja) | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 | |
JP2010042343A (ja) | 低級オレフィン製造用触媒、その製造方法及びこれを用いた低級オレフィンの製造方法 | |
JP5229882B2 (ja) | エタノールからの炭素数3以上のオレフィン類の製造方法 | |
Jin et al. | Insights into Promoting Effect of Sm on Catalytic Performance of the CeO2/Beta Catalyst in Direct Conversion of Bioethanol to Propylene | |
Zheng et al. | Characterization and catalytic behavior of Na-W-Mn-Zr-SP/SiO2 prepared by different methods in oxidative coupling of methane | |
Guo et al. | Effects of SiO2/Al2O3, MgO modification and hydrothermal treatment on the catalytic activity of HZSM-5 zeolites in the methylation of 4-methylbiphenyl with methanol | |
JP5288256B2 (ja) | 低級オレフィン製造用触媒、その製造方法及びこれを用いた低級オレフィンの製造方法 | |
JP2005060355A (ja) | オレフィンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110331 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130625 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5311409 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |