JP5310636B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5310636B2
JP5310636B2 JP2010093274A JP2010093274A JP5310636B2 JP 5310636 B2 JP5310636 B2 JP 5310636B2 JP 2010093274 A JP2010093274 A JP 2010093274A JP 2010093274 A JP2010093274 A JP 2010093274A JP 5310636 B2 JP5310636 B2 JP 5310636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
passage
pressure
pump
merging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010093274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011220306A (ja
Inventor
和行 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010093274A priority Critical patent/JP5310636B2/ja
Publication of JP2011220306A publication Critical patent/JP2011220306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5310636B2 publication Critical patent/JP5310636B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、燃料供給装置に関し、特に、燃料ポンプから内燃機関の燃料噴射弁に供給される燃料が導入されるとともに、この燃料の圧力を調整可能なプレッシャレギュレータを備えた燃料供給装置に関する。
従来、燃料タンク本体に貯留された燃料を燃料ポンプによって燃料噴射弁に供給する燃料供給装置にあっては、燃料ポンプから吐出された燃料の一部を、プレッシャレギュレータを介して燃料タンク本体内に戻すことにより、燃料ポンプと燃料噴射弁との間の燃料供給通路の燃料圧力、すなわち、燃料噴射弁に供給される燃料圧力(以下、燃圧という)を所定圧力に調整している。
そして、燃料噴射弁に供給される燃圧を内燃機関の運転状態に応じて制御することにより、内燃機関の運転状態に応じた最適な燃料供給量で燃料噴射弁から内燃機関に燃料を供給するようにしている。
従来、燃圧を調整可能な燃料供給装置としては、例えば、特許文献1に記載されるようなものが知られている。特許文献1に記載されるものは、高圧側プレッシャレギュレータ、低圧側プレッシャレギュレータおよび低圧側還流通路用制御弁を備えている。
そして、内燃機関の運転状態に基づいて燃料噴射弁に供給される燃圧を高燃圧に調整する場合には、低圧側還流通路用制御弁を切換制御して高圧側プレッシャレギュレータを作動させ、内燃機関の運転状態に基づいて燃料噴射弁に供給される燃圧を低燃圧に調整する場合には、低圧側還流通路用制御弁を切換制御して低圧側プレッシャレギュレータを作動させることにより、燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃圧を調整できるようにしている。
また、この燃料噴射装置は、高圧側プレッシャレギュレータおよび低圧側プレッシャレギュレータによって燃料噴射弁に供給される燃圧に2段階に調整することにより、低燃圧に調整された運転状態において、燃料ポンプにかかる負荷を低減することができ、燃料ポンプの消費電力を低減することができる。
特開2008−121454号公報
しかしながら、このような従来の燃料供給装置あっては、高圧側プレッシャレギュレータおよび低圧側プレッシャレギュレータによって燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃圧を2段階に調整するようになっているため、燃圧を調整するための部品点数が増大して燃料供給装置の構成が複雑となってしまい、燃料供給装置の製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、構成が複雑になるのを防止して燃料噴射弁に供給される燃圧を調整することができ、製造コストが増大するのを防止することができる燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料供給装置は、上記目的を達成するため、(1)燃料ポンプから内燃機関の燃料噴射弁に供給される燃料を導入するとともに該燃料の圧力を調整可能なプレッシャレギュレータを備え、前記プレッシャレギュレータが、燃料を導入する燃料導入通路および燃料を排出する燃料排出通路が形成されたハウジングと、前記ハウジングの内部で前記燃料導入通路の燃料圧力に応じて前記燃料導入通路と前記燃料排出通路とを連通および遮断する隔壁状の調圧部材と、前記調圧部材を前記燃料導入通路と前記燃料排出通路とを遮断する方向に付勢する付勢手段とを含んで構成される燃料供給装置であって、前記燃料ポンプから吐出される燃料を前記燃料噴射弁に供給する燃料供給通路と、前記燃料供給通路から分岐され、前記燃料ポンプから前記燃料供給通路に供給される燃料を前記プレッシャレギュレータの前記燃料導入通路に導入する分岐通路と、前記燃料ポンプから吐出される燃料と前記燃料排出通路から排出される燃料とを合流させる合流部を有する燃料合流通路とを備え、前記燃料合流通路が絞り部を有するものから構成されている。
この燃料供給装置は、プレッシャレギュレータの調圧部材が付勢手段によって常時、閉弁方に付勢されているため、燃料供給通路を通して調圧部材に作用する燃料の操作圧が付勢手段の付勢力よりも大きくなると、調圧部材が開弁して燃料排出通路から排出され、燃料噴射弁の燃圧が低圧側に調整される。
また、燃料供給装置は、燃料ポンプから燃料供給通路に供給される燃料を合流部で燃料排出通路から排出される燃料に合流させる燃料合流通路を有し、燃料合流通路が絞り部を有するので、燃料ポンプから燃料合流通路に燃料が供給されると、燃料が絞り部を通過したときに流速が上昇することにより、絞り部の下流側に位置する合流部がベンチュリ作用によって負圧になる。
合流部が負圧になると、燃料排出通路を開閉するプレッシャレギュレータの調圧部材が負圧によって閉弁方向に吸引されるため、調圧部材に燃料の操作圧が作用したときに調圧部材が開弁し難くなる。このため、燃料噴射弁の燃圧が高圧側に調整される。
このように燃料合流通路によって合流部に負圧を発生させることにより、燃料供給装置の構成が複雑になるのを防止して、燃料噴射弁に供給される燃圧を調整することができ、燃料噴射装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
また、燃料合流通路に燃料を供給しない場合には、合流部に負圧を発生させないようにして燃料噴射弁の燃圧を低圧側に調整することができるため、燃料ポンプにかかる負荷を低減することができ、燃料ポンプの消費電力を低減することができる。
上記(1)に記載の燃料供給装置において、(2)前記分岐通路上に設けられ、前記燃料合流通路を流れる燃料量を可変制御する流量制御弁を有するものから構成されている。
この燃料供給装置は、燃料合流通路上に、燃料合流通路を流れる燃料量を可変制御する流量制御弁を有するので、燃料合流通路を流れる燃料量を可変することにより、燃料合流通路の絞り部を流れる燃料の流速を制御することができる。このため、合流部に発生する負圧の大きさを調整して調圧部材の開弁圧を調整することができ、低圧側において燃料噴射弁の燃圧を調整することができる。
このため、例えば、内燃機関の運転状態がアイドル運転時、また、内燃機関の回転数や負荷の変動が小さい定常運転時等のように内燃機関の燃料消費量が少ない運転領域においては、流量制御弁の開度を調整することで燃料噴射弁の燃圧を任意の低圧に制御することができ、燃料ポンプにかかる負荷を低減して、燃料ポンプの消費電力を低減することができる。
また、内燃機関の回転数や負荷の変動が大きい加速時等のように内燃機関の燃料消費量が多い運転領域においては、流量制御弁の開度を大きくすることで燃料噴射弁の燃圧を高圧に制御することができる。
上記(1)または(2)に記載の燃料供給装置において、(3)前記燃料合流通路が前記燃料供給通路から分岐され、前記燃料ポンプから吐出された燃料が前記燃料供給通路を介して燃料合流通路に供給されるものから構成されている。
この燃料供給装置は、燃料合流通路が燃料ポンプから吐出された燃料を燃料供給通路を介して合流部に供給するので、燃料排出通路から排出された燃料と燃料ポンプから吐出された燃料とを合流部で合流させることができる。
上記(1)または(2)に記載の燃料供給装置において、(4)前記燃料ポンプが、前記燃料供給通路に燃料を吐出する第1の吐出ポートと、前記燃料合流通路に燃料を吐出する第2の吐出ポートとを含んで構成され、前記燃料合流通路が、前記第2の吐出ポートから吐出された燃料を前記合流部に供給するものから構成されている。
この燃料供給装置は、燃料ポンプの第2の吐出ポートから吐出された燃料を合流部に供給するので、燃料排出通路から排出された燃料と燃料ポンプから吐出された燃料とを合流部で合流させることができる。
上記(1)ないし(4)に記載の燃料供給装置において、(5)燃料を貯留する燃料タンク本体に収容されるとともに、内部に前記燃料ポンプおよび前記プレッシャレギュレータを収容するサブカップを有し、前記サブカップが、前記燃料タンク本体と前記合流部とを連通する連通孔を有するものから構成されている。
この燃料供給装置は、サブカップが、燃料タンク本体と合流部とを連通する連通孔を有するので、燃料が絞り部を通過したときに合流部に発生する負圧を利用してサブカップと燃料タンク本体とを連通する連通孔を通して燃料タンク本体からサブカップに燃料を吸い込むことができる。
このため、燃料タンク本体内に設けたサブカップ内の燃料の液面を上昇させることができ、車両の旋回走行や坂道走行等により遠心作用等を受けて燃料タンク本体内の燃料が偏った場合であっても、サブカップ内に貯留された燃料を燃料ポンプによって確実に吸い込むことができる。
また、車両の旋回走行や坂道走行等により遠心作用等を受けてサブカップ内の燃料が合流部の周辺に存在しなくなった場合に、合流部に燃料を積極的に供給する手段がないと、合流部に空気層が形成されてしまう。
特に、合流部を流れる燃料量が少ない低圧側においては、合流部が負圧となった場合に、合流部に空気層が形成され易いため、サブカップ内の燃料が連通孔を通して燃料タンク本体に逆流してしまうおそれがある。
本発明では、燃料タンク本体と合流部とを連通する連通孔を有し、合流部に燃料排出通路から排出される燃料を合流させるようにしたので、合流部に供給される燃料量が少ない状態で合流部が負圧になった場合に、燃料排出通路から合流部に排出された燃料によって合流部を液密にすることができ、合流部に空気層が形成されるのを防止することができる。
このため、合流部内の燃料の粘性を利用してサブカップ内の燃料が燃料タンク本体に逆流するのを阻止することができるとともに、燃料タンク本体から連通孔を通して燃料をサブカップ内に確実に吸い込むことができ、サブカップ内の燃料の液面を上昇させることができる。この結果、燃料ポンプから燃料噴射弁に燃料を安定して供給することができる。
本発明によれば、構成が複雑になるのを防止して燃料噴射弁に供給される燃圧を調整することができ、製造コストが増大するのを防止することができる燃料供給装置を提供することができる。
本発明に係る燃料供給装置の第1の実施の形態を示す図であり、燃料タンク本体と燃料供給装置の概略構成図である。 本発明に係る燃料供給装置の第1の実施の形態を示す図であり、燃料供給装置の概略構成図である。 本発明に係る燃料供給装置の第1の実施の形態を示す図であり、プレッシャレギュレータの閉弁状態における断面図である。 本発明に係る燃料供給装置の第1の実施の形態を示す図であり、プレッシャレギュレータの開弁状態における断面図である。 本発明に係る燃料供給装置の第2の実施の形態を示す図であり、燃料供給装置の概略構成図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る燃料供給装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明に係る燃料供給装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、燃料供給装置1は、内燃機関としてのエンジン2で消費される燃料、例えばガソリンを貯留する燃料タンク本体3と、燃料タンク本体3に収容されたサブカップ4と、サブカップ4に収容され、サブカップ4内に貯留された燃料をエンジン2の複数のインジェクタ5に圧送・供給する燃料圧送回路10と、この燃料圧送回路10からインジェクタ5に供給される燃圧を調整するプレッシャレギュレータ20とを備えている。
なお、プレッシャレギュレータ20は、燃料ポンプ11と共にサブカップ4内に収容されている。また、インジェクタ5は、本発明の燃料噴射弁を構成しており、図1、図2においては1つのみ図示されている。
エンジン2は、自動車に搭載される多気筒の内燃機関、例えば4サイクルガソリンエンジンであり、このエンジン2の複数の気筒に対応して設けられたインジェクタ5は、例えばその噴孔側の端部5aを複数の気筒の吸気ポート(図示せず)内に露出している。
また、燃料圧送回路10からの燃料は、デリバリーパイプ6を介して各インジェクタ5に分配されるようになっている。
サブカップ4は、燃料タンク本体3の天井部に一端部が取付けられた支持部材7の他端部によって支持されており、支持部材7によって燃料タンク本体3の底面と一定の間隔が画成されるようにして燃料タンク本体3に取付けられている。
なお、支持部材7は、サブカップ4の円周方向に一定の間隔で設けられており、燃料タンク本体3内の燃料は、支持部材7の間からサブカップ4の上端を通してサブカップ4内に導入されるとともに、後述する合流部を通してサブカップ4の下方からサブカップ4内に吸い込まれるようになっている。
燃料圧送回路10は、燃料タンク本体3内の燃料を汲み上げるとともに加圧して吐出する燃料ポンプ11と、燃料ポンプ11の吸入口側で異物の吸入を阻止するサクションフィルタ12と、燃料ポンプ11の吐出口側で吐出燃料中の異物を除去する燃料フィルタ13と、燃料フィルタ13より上流側に位置する逆止弁14とを含んで構成されている。
燃料ポンプ11は、例えば、ポンプ作動用の羽根車を有するポンプ作動部分とそのポンプ作動部分を駆動する直流の内蔵モータとを有しており、燃料タンク本体3内から燃料を汲み上げ加圧して吐出することができるとともに、その内蔵モータの回転速度[rpm]を変化させることでその単位時間当りの吐出量を可変制御することができるようになっている。
また、逆止弁14は、燃料ポンプ11からインジェクタ5側に燃料を供給する方向に開弁する一方、インジェクタ5側から燃料ポンプ11側に燃料が逆流する方向には閉弁し、加圧された供給燃料の逆流を阻止するようになっている。
また、燃料ポンプ11は、その内蔵モータへの通電の有無を後述する電子制御ユニット(以下、ECUという)8により制御されることで駆動および停止されるとともに、単位時間当りの燃料吐出量を変化させるようにその内蔵モータへの通電を制御されるようになっている。なお、燃料ポンプ11は、一定の吐出量で燃料を吐出する駆動状態と非駆動状態との2つの状態のみをとるポンプにより構成されていてもよい。
プレッシャレギュレータ20は、燃料ポンプ11から吐出された燃料のうちの一部が導入される燃料導入口21aおよびその燃料が排出される燃料排出口21bを有するハウジング21を備えており、このハウジング21は、一対の凹状のハウジング部材18、19をそれらの外周フランジ部18j、19jでかしめ結合して形成されている。
また、ハウジング部材18、19は、例えば、鋼板やステンレス鋼板を凹状にプレス加工したものであるが、溶融材料から図示の形状に成型したものであってもよい。
ハウジング21の内部にはハウジング21の内部を2室に区画する隔壁状の調圧部材22が設けられている。この調圧部材22は、ハウジング21との間に燃料導入口21aに連通する調圧室23を画成する隔壁部24と、調圧室23内の燃圧に応じた開度で調圧室23を燃料排出口21bに連通させる開弁方向に変位する可動弁体部25とを一体化したものであり、隔壁部24はその一面側で調圧室23内の作動圧(燃圧)を常時受圧するようになっている。
調圧部材22の隔壁部24は、また、その他面側でハウジング21との間に調圧室23に背圧を付与する背圧室26を形成しており、その背圧室26内には、調圧部材22の可動弁体部25を閉弁方向に付勢する圧縮コイルばね27が設けられている。
また、調圧部材22と共に背圧室26を形成するハウジング部材19には、少なくとも1つの大気圧導入穴19aが形成されている。ここで、圧縮コイルばね27は、付勢手段を構成している。
より具体的には、調圧部材22の隔壁部24は、例えば基布材料層(例えば、ポリアミド合成繊維等)に燃料に対し劣化し難いゴム層(例えば、水素添加ニトリルゴムやフッ素ゴム等)を一体的に接着した可撓性のダイヤフラムで構成されており、調圧部材22の可動弁体部25は、隔壁部24の中央部に支持された例えば金属(例えば、工具鋼、ステンレス鋼等)製の円板状の弁体プレートで構成されている。なお、この可動弁体部25と隔壁部24とは、例えば前記ゴム層の加硫接着により固着されている。
図2に示すように、ハウジング21の内部には、調圧室23の内部で調圧部材22の可動弁体部25に対向するように中空部材28が配置されている。中空部材28は、燃料排出口21bに連通する排出穴28aを有しており、排出穴28aは調圧室23の内部に開口する内端側で可動弁体部25の変位に応じて開度を変化させるようになっている。
また、調圧部材22の可動弁体部25は、中空部材28に対向する平坦面25aを有しており、中空部材28は、調圧部材22の可動弁体部25に対して同一方向(図1中の上向き)に対向するとともに、平坦面25aと同一平面上に位置する弁座面28bを有している。
このため、圧縮コイルばね27によって可動弁体部25が中空部材28を閉止したときに、中空部材28の弁座面28bと可動弁体部25の平坦面25aとが密着して調圧室23から排出穴28aに燃料を排出しないようにすることができる。
中空部材28は、筒状部材から構成されており、中空部材28は、径方向内方側ほど深くなるよう複数段の段付凹状に形成されたハウジング部材18に固定されている。また、ハウジング21のハウジング部材18は、中空部材28に対して径方向の外側に離間する第1の環状壁部18aと、第1の環状壁部18aに対して径方向の内方に位置し、燃料導入口21aが形成された第2の環状壁部18bと、第2の環状壁部18bに対して径方向内方に位置し、中空部材28を支持する第3の環状壁部18cとを有している。
このように本実施の形態は、ハウジング部材18の第2の環状壁部18bに形成された燃料導入口21aを通して調圧室23に燃料が導入されるようになっており、燃料導入口21aおよび調圧室23が燃料導入通路を構成している。
また、調圧部材22は、調圧室23に導入された燃圧に応じて可動弁体部25が中空部材28に対して当接および離隔することにより、調圧室23と中空部材28の排出穴28aとを連通および遮断するようになっている。また、圧縮コイルばね27は、調圧部材22の可動弁体部25を付勢することにより、可動弁体部25を中空部材28の弁座面28bに当接させるようになっている。
このため、調圧室23に導入された作動圧を受けて調圧部材22の可動弁体部25が圧縮コイルばね27の付勢力に抗して中空部材28の弁座面28bから上方に移動したときに、排出穴28aが解放されることにより、排出穴28aおよび燃料排出口21bを通して燃料が排出されるようになっている。本実施の形態では、排出穴28aおよび燃料排出口21bが燃料排出通路を構成している。
一方、プレッシャレギュレータ20の燃料導入口21aは、燃料圧送回路10の逆止弁14より下流側の回路部分である燃料供給通路31に分岐通路32を介して接続されている。
ここで、燃料供給通路31の分岐通路32は、例えばサクションフィルタ12および燃料フィルタ13のフィルタエレメント(図示せず)を燃料ポンプ11と共に収容するフィルタケースの一部17によって形成された分岐部分32aを有している。
このため、燃料ポンプ11から吐出された燃料の一部は、燃料供給通路31から分岐通路32に分岐された後、分岐通路32から燃料導入口21aを介して調圧室23に導入される。
また、燃料排出口21bは、燃料圧送回路10の逆止弁14より下流側の回路部分である燃料供給通路31に分岐通路33を介して接続されている。
すなわち、分岐通路33は、燃料供給通路31から分岐されて燃料排出口21bまで延在しており、燃料供給通路31から分岐された燃料と燃料排出口21bから排出される燃料を合流させる合流部34を有している。なお、本実施の形態では、分岐通路33が燃料合流通路を構成している。
また、分岐通路33は、フィルタケースの一部17によって形成された分岐部分33aを有しており、分岐通路33の下流部には絞り部35が形成されている。この絞り部35は、分岐部分33aの内周面から分岐部分33aの下流側に向かって先細り形状に形成されており、分岐通路33は、絞り部35の下流に合流部34が形成されている。すなわち、分岐通路33は、合流部34の上流側に絞り部35が形成されている。
また、分岐通路33には流量制御弁37が設けられており、この流量制御弁37は、ECU8からの指令信号に基づいて分岐通路33の開度を可変することにより、分岐通路33を流れる燃料量を可変するようになっている。
ECU8は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory、登録商標)等の不揮発性メモリからなるバックアップメモリに加えて、入力インターフェース回路および出力インターフェース回路等を含んで構成されており、このECU8には車両のイグニッションスイッチのON/OFF信号が取り込まれるとともに、バッテリからの電力供給がなされるようになっている。
また、ECU8の入力インターフェース回路には、排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ41およびエンジン2の回転数を検出するエンジン回転数センサ42等の各種センサ群が接続されており、これらセンサ群からのセンサ情報がA/D変換器等を含む入力インターフェース回路を通してECU8に取り込まれるようになっている。
ECU8の出力インターフェース回路には、インジェクタ5、燃料ポンプ11、流量制御弁37、あるいは、燃料ポンプ11の電流を可変制御するためのスイッチング素子等が接続されている。
ECU8は、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42等に基づいて車両の運転状態を判断し、車両の運手状態に応じて流量制御弁37を可変制御することにより、分岐通路32に供給される燃料量を制御するようになっている。
一方、サブカップ4には連通孔4aが形成されており、この連通孔4aは、分岐部分33aに形成された連通孔33bを通して燃料タンク本体3と合流部34とを連通している。
本実施の形態では、燃料供給通路31から分岐通路33に燃料が供給されると、この燃料は、絞り部35を通過するときに流速が上昇することにより、絞り部35の下流の合流部34がベンチュリ作用によって負圧になる。
そして、サブカップ4の上端が燃料タンク本体3に貯留される燃料の液面よりも高くなると、すなわち、サブカップ4の上端から燃料タンク本体3に燃料が補充されない場合には、合流部34に発生した負圧により燃料タンク本体3内の燃料か連通孔4aを通してサブカップ4に吸い込まれることにより、サブカップ4の燃料の液面が上昇することになる。
また、合流部34に発生する負圧により中空部材28の排出穴28aを通して調圧部材22の可動弁体部25が閉弁方向に吸引されることにより、調圧部材22に操作圧が作用しても調圧部材22の可動弁体部25が開弁方向に移動し難くなり、逆止弁14よりも下流側の燃圧が高圧に維持される。このように本実施の形態の分岐通路33の合流部34は、ジェットポンプとして機能する。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態の燃料供給装置1では、エンジン2の運転中においては、ECU8により燃料ポンプ11が駆動するよう制御される。このため、燃料ポンプ11から燃料供給通路31を介してインジェクタ5に燃料が供給される。
また、燃料供給通路31から分岐通路32に供給された燃料は、燃料導入口21aから調圧室23に導入される。調圧室23に導入される燃料は、操作圧Pとして調圧部材22の隔壁部24および可動弁体部25に作用する(図3参照)。
流量制御弁37は、分岐通路33の開度を可変することにより、分岐通路33を流れる燃料量を可変するものであり、ECU8は、エンジン2の運転状態に応じて流量制御弁37を可変することで、プレッシャレギュレータ20の設定圧を可変するようになっている。
具体的には、ECU8は、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42からの検出情報に基づいて、エンジン2の回転数や負荷の変動が大きい加速時等のようにエンジン2の燃料消費量が多い運転領域であるものと判断した場合には、流量制御弁37を大開度に制御することにより、分岐通路33を流れる燃料量を多くする。
分岐通路33に供給される燃料は、図3の符号aで示すように絞り部35を通過することにより流速が上昇するため、絞り部35の下流の合流部34がベンチュリ作用によって負圧になる。この合流部34に発生する負圧により中空部材28の排出穴28aを通して調圧部材22の可動弁体部25が閉弁方向に吸引される。
流量制御弁37が大開度に制御されると、絞り部35を通過する燃料量が多くなるため、合流部34で発生する負圧が大きくなり、調圧部材22の可動弁体部25を閉弁方向に吸引するための吸引力が大きくなる。このため、可動弁体部25の開弁圧が大きくなり、可動弁体部25が開弁され難くなる。
このため、調圧室23内の燃料および逆止弁14とインジェクタ5との間の燃圧は、高圧側に設定される。このとき、合流部34に発生する負圧によって、図3に矢印bで示すように連通孔4aを通して燃料タンク本体3内の燃料がサブカップ4内に吸い込まれる。プレッシャレギュレータ20が高圧側に設定される場合には、合流部34に発生する負圧が大きくなるため、連通孔4a、33bを通して燃料タンク本体3内に吸い込まれる燃料の単位時間当たりの燃料量が多くなる。
したがって、サブカップ4内の燃料がエンジン2によって多く消費される場合に、サブカップ4内の燃料の液面を上昇させることができる。
一方、ECU8は、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42からの検出情報に基づいて、エンジン2の運転状態がアイドル運転時、また、エンジン2の回転数や負荷の変動が小さい定常運転時等のエンジン2の燃料消費量が少ない運転領域であるものと判断した場合には、流量制御弁37を小開度に制御し、分岐通路33を流れる燃料量を少なくする。
このとき、図4に矢印aで示すように、絞り部35を通過する燃料量が少なくなるため、合流部34で発生する負圧が小さくなり、調圧部材22の可動弁体部25を閉弁方向に吸引するための吸引力が小さくなる。このため、可動弁体部25の開弁圧が小さくなり、可動弁体部25が燃料の作動圧Pにって開弁されることになる。このため、中空部材28の排出穴28aを通して調圧室23から燃料(図4に矢印cで示す)が排出される。
このため、調圧室23内の燃料および逆止弁14とインジェクタ5との間の燃圧は、低圧側に設定される。このとき、合流部34に発生する負圧によって連通孔4aを通して燃料タンク本体3内の燃料がサブカップ4内に吸い込まれる。
また、燃圧を低圧側に設定した場合において、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42からの検出情報に基づいて流量制御弁37の開度を可変制御することにより、分岐通路33を流れる燃料量を可変することができるため、低圧側において任意の燃圧に設定することができる。
すなわち、低圧側では、負圧による可動弁体部25の吸引力が可動弁体部25の開弁圧となるため、この可動弁体部25の吸引力をエンジン2の運転状態に応じて可変することにより、低圧側において任意の燃圧を設定することができる。
また、プレッシャレギュレータ20がエンジン2の燃料消費量が少ない低圧側に設定された場合にあっては、合流部34に発生する負圧によって連通孔4aを通して燃料タンク本体3内からサブカップ4内に吸い込まれる燃料の量は、合流部34の負圧の大きさに比例して多くなる。
このため、低圧側では、燃料ポンプ11からインジェクタ5に供給されるサブカップ4内の燃料の単位時間当たりの量が少ないため、サブカップ4内の燃料の単位時間当たりの減少量も少ない。
この場合は、燃料タンク本体3から連通孔4aを介してサブカップ4に吸い込まれる燃料も少ないため、サブカップ4内の燃料の減少量に応じた燃料分だけサブカップ4に燃料を補充することができる。
また、プレッシャレギュレータ20がエンジン2の燃料消費量が多い高圧側に設定された場合には、燃料ポンプ11からインジェクタ5に供給されるサブカップ4内の燃料の単位時間当たりの量が多くなるため、サブカップ4内の燃料の単位時間当たりの減少量が多くなるが、上述したように、燃料タンク本体3から連通孔4aを介してサブカップ4に吸い込まれる燃料も多くなるため、サブカップ4内の燃料の減少量に応じた燃料分だけサブカップ4に燃料を補充することができる。
この結果、サブカップ4の液面は、常に上昇することになり、燃料ポンプ11からインジェクタ5に燃料を安定して供給することができる。
このように本実施の形態は、燃料ポンプ11から燃料供給通路31に供給される燃料を合流部34で中空部材28の排出穴28aおよび燃料排出口21bから排出される燃料に合流させる分岐通路32を設けるとともに、合流部34よりも上流側の分岐通路32上に絞り部35を設け、さらに、分岐通路33上に分岐通路33を流れる燃料量を可変制御する流量制御弁37を設けたので、燃料供給通路31から分岐通路32に供給された燃料が絞り部35を通過したときに燃料の流速を上昇させることにより、合流部34をベンチュリ作用によって負圧にすることができる。また、分岐通路33を流れる燃料量を流量制御弁37によって可変することにより、合流部34に発生する負圧の大きさを調整することができる。
このため、中空部材28の排出穴28aを開閉する調圧部材22の可動弁体部25を中空部材28の排出穴28aに作用する負圧によって閉弁方向に吸引することができる。そして、この負圧の大きさを調整することにより、可動弁体部25の開弁圧を調整することにより、逆止弁14よりも下流側の燃圧を所定の低圧または高圧に設定することができる。
このように分岐通路33に絞り部35を設けて合流部34に負圧を発生させることにより、燃料供給装置1の構成が複雑になるのを防止して、逆止弁14よりも下流側の燃圧を調整することができ、燃料供給装置1の製造コストが増大するのを防止することができる。
また、流量制御弁37によって分岐通路33に流れる燃料量を調整して合流部34に発生する負圧を小さくすることにより、逆止弁14よりも下流側の燃圧を低圧にすることができるため、燃料ポンプ11にかかる負荷を低減することができ、燃料ポンプ11の消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態の燃料供給装置1は、燃料を貯留する燃料タンク本体3に収容されるとともに、内部に燃料ポンプ11およびプレッシャレギュレータ20を収容するサブカップ4を有し、サブカップ4に燃料タンク本体3と合流部34とを連通する連通孔4aを形成したので、合流部34に発生する負圧に利用して連通孔4aを通して燃料タンク本体3からサブカップに燃料を吸い込むことができる。
このため、燃料タンク本体3内に位置するサブカップ4内の燃料の液面を上昇させることができ、車両の旋回走行や坂道走行等により遠心作用等を受けて燃料タンク本体3内の燃料が偏ってもサブカップ4内に貯留された燃料を燃料ポンプ11によって確実に吸い込むことができる。
また、車両の旋回走行や坂道走行等により遠心作用等を受けてサブカップ4内の燃料が合流部34の周辺に存在しなくなった場合に、合流部34を流れる燃料量が少ない低圧側においては、合流部34が負圧となった場合に、合流部34に空気層が形成され易いため、サブカップ4内の燃料が連通孔4a、33bを通して燃料タンク本体3に逆流してしまうおそれがある。
本実施の形態では、燃料タンク本体3と合流部34とを連通する連通孔4a、33bを有し、合流部34に中空部材28の排出穴28aから排出される燃料を合流させるようにしたので、合流部34に供給される燃料量が少ない状態で合流部が負圧になった場合に、中空部材28の排出穴28aから合流部34に排出された燃料によって合流部34を液密にすることができ、合流部34に空気層が形成されるのを防止することができる。
このため、合流部34内の燃料の粘性を利用してサブカップ4内の燃料が燃料タンク本体3に逆流するのを阻止することができるとともに、燃料タンク本体3から連通孔4a、33bを通して燃料をサブカップ4内に確実に吸い込むことができ、サブカップ4内の燃料の液面を上昇させることができる。この結果、燃料ポンプ11からインジェクタ5に燃料を安定して供給することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明に係る燃料供給装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5において、燃料圧送回路10は、燃料ポンプ11に代えて燃料ポンプ51を備えており、この燃料ポンプ51は、燃料を吐出する第1の吐出ポート51aおよび第2の吐出ポート51bを有している。
第1の吐出ポート51aは、燃料供給通路31に燃料を吐出するようになっており、第2の吐出ポート51bは、燃料合流通路53に燃料を吐出するようになっている。また、第2の吐出ポート51bの下流側には燃料フィルタ52が設けられており、この燃料フィルタ52は、第2の吐出ポート51bから燃料合流通路53に吐出される燃料中の異物を除去するようになっている。
燃料合流通路53は、燃料ポンプ51の第2の吐出ポート51bから吐出される燃料と燃料排出口21bから排出される燃料を合流させる合流部34を有し、この合流部34の上流側に絞り部35が形成されている。本実施の形態では、燃料合流通路53が燃料供給通路31に対して独立して設けられている。
以上のように、本実施の形態では、燃料ポンプ51の第2の吐出ポート51bから燃料合流通路53に供給される燃料を合流部34で中空部材28の排出穴28aおよび燃料排出口21bから排出される燃料に合流させるとともに、合流部34よりも上流側の燃料合流通路53上に絞り部35を設け、さらに、燃料合流通路53上に燃料合流通路53を流れる燃料量を可変制御する流量制御弁37を設けた。
このため、燃料合流通路53に供給された燃料が絞り部35を通過したときに燃料の流速を上昇させることにより、合流部34をベンチュリ作用によって負圧にすることができる。また、燃料合流通路53を流れる燃料量を流量制御弁37によって可変することにより、合流部34に発生する負圧の大きさを調整することができる。
このため、中空部材28の排出穴28aを開閉する調圧部材22の可動弁体部25を中空部材28の排出穴28aに作用する負圧によって閉弁方向に吸引することができる。そして、この負圧の大きさを調整することにより、可動弁体部25の開弁圧を調整することにより、逆止弁14よりも下流側の燃圧を所定の低圧または高圧に設定することができる。
このように燃料供給通路31と独立して設けられた燃料合流通路53に絞り部35を設けて合流部34に負圧を発生させることにより、燃料供給装置1の構成が複雑になるのを防止して、逆止弁14よりも下流側の燃圧を調整することができ、燃料供給装置1の製造コストが増大するのを防止することができる。その他の効果は、第1の実施の形態と同一である。
なお、上記各実施の形態では、分岐通路33を流れる燃料量を可変する流量制御弁37を設けているが、流量制御弁37に代えて分岐通路33を開閉する制御弁37を設けてもよい(この場合には、図1〜図5において、符号37で示す流量制御弁を制御弁37とする)。
すなわち、ECU8は、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42からの検出情報に基づいて、エンジン2の運転状態がアイドル運転時、また、エンジン2の回転数や負荷の変動が小さい定常運転時等のエンジン2の燃料消費量が少ない運転領域であるものと判断した場合には、制御弁37を閉状態にして分岐通路33や燃料合流通路53に燃料が流れないようにする。
このとき、合流部34に負圧が発生しないため、可動弁体部25に作用する作動圧Pが圧縮コイルばね27の付勢力よりも大きくなると、可動弁体部25が開弁される。この場合、圧縮コイルばね27の付勢力を低圧に設定することにより、調圧室23内の燃料および逆止弁14とインジェクタ5との間の燃圧が低圧側に設定される。
また、ECU8は、空燃比センサ41およびエンジン回転数センサ42からの検出情報に基づいて、エンジン2の回転数や負荷の変動が大きい加速時等のようにエンジン2の燃料消費量が多い運転領域であるものと判断した場合には、制御弁37を開弁して燃料供給通路31から分岐通路33に燃料を供給したり、第2の吐出ポート51bから燃料合流通路53に燃料を供給する。
このとき、絞り部35を燃料が通過するため、合流部34で負圧が発生し、調圧部材22の可動弁体部25が閉弁方向に吸引される。このため、可動弁体部25の開弁圧が大きくなり、可動弁体部25が開弁され難くなる。
このため、調圧室23内の燃料および逆止弁14とインジェクタ5との間の燃圧は、高圧側に設定される。このとき、合流部34に発生する負圧によって連通孔4aを通して燃料タンク本体3内の燃料がサブカップ4内に吸い込まれる。
このようにしても合流部に発生する負圧を利用して逆止弁14よりも下流側の燃圧を低圧または高圧に設定することができ、燃料供給装置1の構成が複雑になるのを防止して燃料供給装置1の製造コストが増大するのを防止することができる。
なお、図5に示す燃料供給装置1にあっては、制御弁37を閉状態にしたときに、燃料合流通路53内が高圧になって燃料ポンプ51の負荷が増大するのを防止するために、第2の吐出ポート51bの下流側の燃料合流通路53上に逆止弁を設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、燃料供給装置1をサブカップ4内に収容しているが、燃料タンク本体3に収容してもよい。
また、本実施の形態では、合流部34よりも上流側の分岐通路32上に絞り部35を設けているが、合流部34に負圧を発生させることができればよいので、絞り部35は、合流部34内や合流部34よりも下流側に設けられていてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る燃料供給装置は、構成が複雑になるのを防止して燃料噴射弁に供給される燃圧を調整することができ、製造コストが増大するのを防止することができるという効果を有し、燃料ポンプから内燃機関の燃料噴射弁に供給される燃料が導入されるとともに、この燃料の圧力を調整可能なプレッシャレギュレータを備えた燃料供給装置等として有用である。
1 燃料供給装置
2 エンジン(内燃機関)
3 燃料タンク本体
4 サブカップ
4a 連通孔
5 インジェクタ(燃料噴射弁)
11、51 燃料ポンプ
20 プレッシャレギュレータ
21 ハウジング
21a 燃料導入口(燃料導入通路)
21b 燃料排出口(燃料排出通路)
22 調圧部材
23 調圧室(燃料導入通路)
27 圧縮コイルばね(付勢手段)
28a 排出穴(燃料排出通路)
31 燃料供給通路
32 分岐通路(分岐通路)
33 分岐通路(燃料合流通路)
34 合流部
35 絞り部
37 流量制御弁
51a 第1の吐出ポート
51b 第2の吐出ポート
53 燃料合流通路

Claims (5)

  1. 燃料ポンプから内燃機関の燃料噴射弁に供給される燃料を導入するとともに該燃料の圧力を調整可能なプレッシャレギュレータを備え、
    前記プレッシャレギュレータが、燃料を導入する燃料導入通路および燃料を排出する燃料排出通路が形成されたハウジングと、前記ハウジングの内部で前記燃料導入通路の燃料圧力に応じて前記燃料導入通路と前記燃料排出通路とを連通および遮断する隔壁状の調圧部材と、前記調圧部材を前記燃料導入通路と前記燃料排出通路とを遮断する方向に付勢する付勢手段とを含んで構成される燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプから吐出される燃料を前記燃料噴射弁に供給する燃料供給通路と、
    前記燃料供給通路から分岐され、前記燃料ポンプから前記燃料供給通路に供給される燃料を前記プレッシャレギュレータの前記燃料導入通路に導入する分岐通路と、
    前記燃料ポンプから吐出される燃料と前記燃料排出通路から排出される燃料とを合流させる合流部を有する燃料合流通路とを備え、
    前記燃料合流通路が絞り部を有することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記燃料合流通路上に設けられ、前記燃料合流通路を流れる燃料量を可変制御する流量制御弁を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記燃料合流通路が前記燃料供給通路から分岐され、前記燃料ポンプから吐出された燃料が前記燃料供給通路を介して燃料合流通路に供給されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料ポンプが、前記燃料供給通路に燃料を吐出する第1の吐出ポートと、前記燃料合流通路に燃料を吐出する第2の吐出ポートとを含んで構成され、前記燃料合流通路が、前記第2の吐出ポートから吐出された燃料を前記合流部に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
  5. 燃料を貯留する燃料タンク本体に収容されるとともに、内部に前記燃料ポンプおよび前記プレッシャレギュレータを収容するサブカップを有し、
    前記サブカップが、前記燃料タンク本体と前記合流部とを連通する連通孔を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の燃料供給装置。
JP2010093274A 2010-04-14 2010-04-14 燃料供給装置 Expired - Fee Related JP5310636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093274A JP5310636B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093274A JP5310636B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011220306A JP2011220306A (ja) 2011-11-04
JP5310636B2 true JP5310636B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=45037579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010093274A Expired - Fee Related JP5310636B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5310636B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104791160A (zh) * 2015-04-30 2015-07-22 安徽江淮汽车股份有限公司 一种燃油箱输油管路装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4489711B2 (ja) * 2006-02-20 2010-06-23 愛三工業株式会社 燃料供給装置
JP2008121454A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置
JP2009144542A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置
JP2009203969A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011220306A (ja) 2011-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5212546B2 (ja) 燃料供給装置
JP3705456B2 (ja) 燃料供給装置
JP5316655B2 (ja) 流体圧力調整装置および燃料供給装置
JP5590970B2 (ja) 流体圧力調整装置およびこれを用いた燃料供給装置
US5558063A (en) Fuel supply system with two-stage control pressure regions
WO2007097195A1 (ja) 燃料供給装置
JP5519415B2 (ja) 圧力調整装置
JP3924672B2 (ja) 船外機におけるベーパーセパレータ
JP2004517260A (ja) 戻し導管内の圧力を調節される燃料噴射システム
KR20020063005A (ko) 개선된 시동 특성을 갖는 내연 기관용 연료 분사 시스템
EP2002108A2 (en) Fuel system with pressure regulation and pressure relief
US6776141B2 (en) Fuel supply apparatus for engines
JP4732425B2 (ja) 燃料供給装置
JP5310636B2 (ja) 燃料供給装置
JP5758700B2 (ja) 圧力調整装置
JP2008121454A (ja) 燃料供給装置
JP2010255458A (ja) 燃料供給装置
JP2010216433A (ja) 燃料供給装置
JP5316720B2 (ja) プレッシャレギュレータ
JP2013127220A (ja) 燃料供給装置
JP2012036817A (ja) 流体圧力調整装置および燃料供給装置
JP2006161716A (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JP2011190687A (ja) 燃料供給装置
JP2011190686A (ja) 燃料供給装置
JP2012202382A (ja) 燃料供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120524

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees