JP5309592B2 - カップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原料を攪拌混合して調理されるホットコーヒーなどのカップ入り飲料を販売するカップ式自動販売機において用いられる攪拌用インペラなどの攪拌具を洗浄する攪拌具洗浄装置に関するものである。
従来、ホットコーヒーなどのカップ入り飲料を販売するカップ式自動販売機において、飲料を調理するために原料を攪拌する攪拌用インペラなどによる攪拌具が用いられている(例えば、特許文献1参照)。いったん攪拌に用いた攪拌具には飲料滓が付着することから、攪拌具は次の販売に備えて毎回洗浄され、次販売のカップ飲料への飲料滓の混入(コンタミネーション)を防止するようになっている。これにより、次販売における飲料の味や香りが損なわれることを防ぐとともに、攪拌具の衛生状態を保っている。
このような攪拌具洗浄装置として、攪拌羽根に対して給湯ノズルから湯タンクの湯を直接当てて攪拌羽根に付着した飲料を洗い落とすことにより洗浄する構成が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
また、回転軸の下端に設けられた羽根車を回転させながら上昇させる際に、湯タンクの湯をノズルから回転軸に放出して湯を回転軸に巻きつけるように流し、回転軸と羽根車とに付着した飲料を洗浄する構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−325972号公報 特開2003−109107号公報 特開2002−260088号公報
ところで、上記の従来の攪拌具洗浄装置は、液状の湯を攪拌羽根に直接当てたり、回転軸上方から湯を巻きつけるように流し、湯が表面に付着した飲料を連行しながら流れ落ちることで飲料を攪拌具から洗い落とすようになっている。このため、湯の勢いや湯量が十分でないと飲料が攪拌具表面に付着したまま残ってしまうことがあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、次販売でのコンタミネーション発生を防止し、攪拌具の衛生状態を保持するための攪拌具洗浄装置であって、攪拌具に付着して残る飲料を確実かつ迅速に洗い流すことができるカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置は、カップ式自動販売機の攪拌具を洗浄する装置であって、加圧された高温の湯を前記攪拌具に向かって霧状に噴射する噴射手段を備え、前記噴射手段は、前記湯を前記攪拌具に向かって噴射するノズルを有し、前記ノズルの先端には一方向に延びた凹溝が凹設されており、この凹溝に設けられたノズル孔からの湯を前記攪拌具に向かって略扇形状に噴出するものであり、前記攪拌具は、上下方向に延びた棒状の回転シャフトとその下端に設けた攪拌用インペラとからなり、前記噴射手段から噴出される湯の略扇形状の広がりが上下方向に延びた前記回転シャフトおよび前記攪拌用インペラを略上下方向に覆うように前記噴射手段の向きを配置したことを特徴とする。
本発明によれば、噴射手段によって霧状に噴射された加圧湯は蒸気または微粒化した湯滴となって攪拌具の表面に衝突する。この衝突に伴う衝撃圧が攪拌具の表面に加わることにより、攪拌具の表面に付着した飲料を強力に洗い落とす。ノズル孔から噴射される加圧湯は、一方向に延びる凹溝によって噴射の向きを偏向され略扇形状に広がるようにして攪拌具にあたる。この略扇形状に広がった領域に噴射される霧状の湯は、上下方向に延びた回転シャフトおよび攪拌用インペラを略上下方向に覆うように攪拌具全体を覆いつつ、攪拌具のない領域への噴出量は少ない態様にて噴き出すようにできるので、噴き出した湯はより集中的に攪拌具に当たる。これにより、攪拌具に当たることなく排水されるような洗浄に無効な湯を減らし、使用湯量のロスを低減することができる。また、洗浄に要する湯量を少量に抑えることで排水バケツに溜まる湯量を減らすことができる。これにより、排水バケツに溜まった湯水を回収する作業に伴う保守回数を削減することができる。
また、本発明の請求項2に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置は、上述した請求項1において、前記カップ式自動販売機は、加圧された高温の湯を供給する給湯手段と、前記給湯手段により供給される湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出手段とを有し、前記噴射手段は、前記給湯手段により供給される湯を噴射することを特徴とする。
本発明によれば、噴射手段から噴射される加圧された高温の湯として、飲料抽出手段に湯を供給する給湯手段からの湯を使用するので、攪拌具を洗浄する加圧湯を生成するための新たな構成を導入せずとも、装置の若干の設計変更や小規模の改造によって本発明に係る攪拌具洗浄装置をカップ式自動販売機内に導入することができる。例えば、上記の給湯手段および飲料抽出手段としてエスプレッソ・コーヒー飲料を抽出するために用いられる湯タンクの湯を加圧してブルワーに送り出す加圧ポンプを含む既存の設備構成を利用してもよい。こうすることにより、本発明に係る攪拌具洗浄装置を比較的簡便かつ低コストにてカップ式自動販売機内に導入することができる。
また、本発明の請求項に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置は、上述した請求項1または請求項において、前記湯の噴射中に前記攪拌具を低速回転させる回転制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加圧湯の噴射中に攪拌具が低速で回転するので、加圧湯を攪拌具の表側から裏側にかけて攪拌具の表面全体にあてることができ、洗浄むらの発生を解消することができる。
また、本発明の請求項に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置は、上述した請求項1から請求項のいずれか一つにおいて、前記湯を複数回に分けて噴射させる噴射回数制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加圧湯が複数回に分けて噴射されるので、噴射された湯と攪拌具の表面に付着している飲料とをなじませる時間帯ができる。そして、湯となじんだ表面の飲料は、後続して噴射される湯によって容易に流し落とされ得る。
また、本発明の請求項に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置は、上述した請求項1から請求項のいずれか一つにおいて、前記湯の噴射後に前記攪拌具を高速回転させる水分除去手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、噴射されて攪拌具の表面に付着した湯滴と飲料は、高速回転する攪拌具に作用する遠心力により攪拌具の表面から分離して飛ばされ除去される。このように、攪拌具の表面に付着して残る湯滴および飲料を遠心力で強制的に除去することによって、攪拌具の表面の乾燥を促進する。
本発明に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置によれば、攪拌具に向かって加圧された高温の湯を噴射するので、攪拌具の表面に付着して残る飲料を確実かつ迅速に落とすことができる。これにより攪拌具の衛生状態を保持し、次販売におけるカップ飲料へのコンタミネーションの発生を防止することができる。また、略扇形状に噴射することにより、少ない湯量でも攪拌具に付着して残った飲料を確実に落とすことができ、洗浄に要する湯量を節約し、洗浄効率を向上することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係るカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る攪拌具洗浄装置が適用されるカップ式自動販売機の概略構成図である。図2は攪拌具に向けられた攪拌具洗浄装置のスプレーノズルを示す概略側面図である。
図1に示すように、本発明に係る攪拌具洗浄装置10が適用されるカップ式自動販売機100は、カップC内で原料を攪拌混合することによりコーヒー等飲料を調理販売する自動販売機であり、給湯手段としての給湯部12と、飲料抽出手段としてのレギュラー・コーヒー生成部14およびエスプレッソ・コーヒー生成部16と、副原料供給部18と、カップ収納部20と、調理ステーション22と、カップ搬送部24と、これらを制御する制御部26とを有する。このカップ式自動販売機100はさらに、攪拌具28を備えた攪拌部30と、攪拌具洗浄装置10の一部を構成する噴射手段としての洗浄用スプレーノズル32とを有する。
給湯部12は、飲料用水を貯留する水リザーバ33と、水リザーバ33の水を送出するポンプ35と、図示しないヒータでポンプ35からの水を所定温度に加熱して得られる湯を貯留する湯タンク34とを有している。さらに、給湯部12は、湯タンク34からの湯を加圧して送り出す加圧ポンプ38と、加圧ポンプ38により送り出される湯をさらに高温の湯に加熱するエスプレッソ系2次加熱器36とを有しており、2次加熱器36で加熱された湯はエスプレッソ・コーヒー生成部16のエスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cに送り出されるように接続されている。
加圧ポンプ38からエスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cに接続する流路40には流路切換弁42が設けられ、この流路切換弁42によって流路40は二股状の加圧湯流路44a、44bに分岐されている。一方の流路44aの先端にはエスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cが接続され、他方の流路44bの先端には調理ステーション22近傍に配置された洗浄用スプレーノズル32が接続される。
洗浄用スプレーノズル32は、図2に示すように、加圧湯流路44bを通じて送られてくる加圧湯を噴射して攪拌具28に付着した飲料を洗い流すためのものであり、攪拌具28に向けて配置されている。洗浄用スプレーノズル32の先端には、図3の斜視図ならびに図4および図5に示すように、一方向に延びた凹溝46が凹設されており、この凹溝46の略中央に略円形状のノズル孔48が設けられる。加圧湯流路44bを通じて送られてくる加圧湯は、このノズル孔48から霧状に噴出され、噴出の向きを凹溝46の延びる方向に広がる略扇形状に偏向するようにされている。洗浄用スプレーノズル32の先端の向きは、噴射する湯の略扇形状の広がりが、上下方向に延びた棒状の攪拌具26の全体を略上下方向に覆うように配置されている。なお、洗浄用スプレーノズル32は、図2に示すように、ノズル32の水平とのなす角度αを例えば68°程度として配置してもよい。また、ノズル32から噴出される湯の略扇形状の角度βを例えば30°程度となるように、ノズル孔48の形状および加圧ポンプ38の圧力を選定するようにしてもよい。なお、攪拌具28の下方には洗浄に用いた湯を回収するための排水バケツ66が設けられる。
攪拌部30は、図1に示すように、攪拌具としての回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bと、回転シャフト28aを回転させる攪拌モータ50と、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bを昇降させる昇降機構52とを含んで構成される。攪拌用インペラ28bは、図2に示すように、下方に向かって広がる略円錐台形状を有する樹脂によるブロック状の一体成形品であり、上下方向に延びた剛性を有する回転シャフト軸28aの下端に同軸状に設けられる。円錐の下面58には下方向に突出し、軸心Zから放射状に延びるリブ60が設けられ、原料中に挿入されたインペラの回転の際にカップC内の原料と湯とを攪拌混合するようになっている。なお、円錐の傾斜面54には、複数の上下貫通孔56が設けられており、攪拌用インペラ28bを液面に配置して回転させた場合には遠心力の作用によって上下貫通孔56を通じて傾斜面54上の空気を原料液中に連行することができる。これにより飲料を泡立てを可能としており、例えばホイップクリームを浮かべた飲料を調理することができるようになっている。
攪拌用インペラ28bの回転は、図1に示すように、攪拌モータ50を制御して行われ、攪拌用インペラ28bの昇降と位置決めは、予め条件出しを行って設置された昇降機構52の昇降モータ52aの回転を制御して行われる。これらの制御は回転制御手段としての制御部26によりなされる。
エスプレッソ・コーヒー生成部16は、図1に示すように、エスプレッソ・コーヒー液を抽出するためのものであり、エスプレッソ・コーヒー豆を貯留するエスプレッソ・コーヒー・キャニスタ16aと、このキャニスタ16aから送り出されるコーヒー豆を粉砕してエスプレッソ・コーヒー挽き豆を生成するミル16bとを有する。さらに、エスプレッソ・コーヒー生成部16は、上述したように、加圧ポンプ38により加圧され2次加熱器36でさらに高温に加熱された湯をミル16bからのコーヒー挽き豆の層に浸透させることによりエスプレッソ・コーヒー液を抽出するエスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cを有する。抽出されたエスプレッソ・コーヒー液は、配管62aを通じて調理ステーション22上のカップC内に向けられて配置される飲料抽出ノズル64に送られ、飲料抽出ノズル64からカップC内にコーヒー液が注がれる。
レギュラー・コーヒー生成部14は、図1に示すように、レギュラー・コーヒー液を抽出するためのものであり、レギュラー・コーヒー豆を貯留するレギュラー・コーヒー・キャニスタ14aと、このキャニスタ14aから送り出されるコーヒー豆を粉砕して挽き豆を生成するミル14bと、湯タンク34からの湯とミル14bからの挽き豆とからレギュラー・コーヒー液を抽出するレギュラー・コーヒー・ブルワー14cとを有する。抽出されたレギュラー・コーヒー液は、配管62bを通じて加圧ポンプ63により飲料抽出ノズル64に送られる。
流路切換弁42は、図示しないモータやソレノイドなどで流路を切り換える電動弁であり、制御部26の制御によって、2次加熱器36で加熱された湯の供給先を加圧湯流路44aまたは洗浄用スプレーノズル32に向かう加圧湯流路44bのいずれか一方の流路に切り換えるようにされている。流路切換弁42は、制御部26からエスプレッソ・コーヒー抽出指令信号を受けた場合には、2次加熱器36で加熱された湯をエスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cへ送るように流路を切り換えると同時に、洗浄用スプレーノズル32への湯の供給を遮断する。また、制御部26から攪拌具洗浄指令信号を受けた場合には、2次加熱器36で加熱された湯を洗浄用スプレーノズル32へ送るようにすると同時に、エスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cへの湯の供給を遮断する。
カップ搬送部24は、販売動作時にカップ収納部20からカップCを受け取り、カップCを副原料供給部18からの副原料供給位置に搬送する。そして、カップCへ副原料を受け入れたあとカップCを調理ステーション22に搬送する。これらの動作は制御部26により制御される。
上記構成の動作および作用について説明する。
利用者によりカップ式自動販売機100に硬貨が投入され、飲料種類、例えばホットの砂糖入りレギュラー・コーヒーが選択されると、図1に示すように、カップ収納部20からカップCが取り出され、カップ搬送部24により副原料供給部18に送られて、カップC内には砂糖等の副原料が入れられる。副原料が入れられたカップCは調理ステーション22に送られる。レギュラー・コーヒー・ブルワー14cで抽出されたレギュラー・コーヒー液が配管62bを通じて飲料抽出ノズル64からカップC内に注がれる。
攪拌部30の昇降機構52が作動して回転シャフト28aを下降させて攪拌用インペラ28bがカップC内の原料中に挿入される。そして回転シャフト28aを回転させることにより攪拌用インペラ28bが回って副原料とコーヒー液とを攪拌混合する。所定時間後、制御部26は攪拌が完了したと判断すると、回転シャフト28aを上昇させて攪拌具28をカップCから引き上げる制御を行う。そして、調理されたホットの砂糖入りレギュラーコーヒーが入れられたカップCはカップ搬送部24によって図示しない販売口に送られ、カップCが利用者によって取り出されることで販売は完了する。
調理ステーション22にカップCが置かれていない状態で、制御部26は、回転シャフト28aを下降させ、洗浄用スプレーノズル32からの噴射範囲に入る位置に回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bを配置させる制御を行う。そして、制御部26は、加圧湯の供給先を洗浄用スプレーノズル32側とするように流路切換弁42を切り換え制御するとともに加圧ポンプ38および2次加熱器36を駆動制御する制御を行う。すると、加圧ポンプ38により加圧されてエスプレッソ系2次加熱器36によりさらに高温の湯に加熱された湯タンク34からの湯は、流路切換弁42を通過して加圧湯流路44bを通って先端の洗浄用スプレーノズル32に導かれる。そして、洗浄用スプレーノズル32のノズル孔48から加圧された高温の湯が、図2および図6に示すように霧状に勢いよく噴き出す。
ノズル孔48から噴出した霧状の湯は、略上下方向に延びた凹溝46の偏向面46aによって放出方向を偏向されて厚さ方向がほぼ一様な上下方向に広がる略扇形状となり、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bに当たる。回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bは、上下方向に延びる棒状に構成されていることから、この上下方向に広がった略扇形状の湯は、図7に示すようなハッチングで示される範囲Rへは湯は放出されず、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bの全体を覆うようにしてこれら表面にあたる。このように、洗浄用スプレーノズル32から霧状に噴き出された湯は360度全方位に広がらず両サイドをカットした扇状に広がる。そして、噴き出された湯のほぼ全量を回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28b表面に集中的に当てることができるとともに、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bに当たることなく排水されるような洗浄に無効な湯が減るので、洗浄に要する湯量のロスを低減することができる。
また、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bの表面の飲料滓は、洗浄用スプレーノズル32から霧状に噴射した際の高圧の湯の衝撃圧により洗い落とされる。これにより回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bが確実かつ迅速に洗浄される。
そして、洗浄用スプレーノズル32からの加圧湯の噴霧中は、制御部26は、本発明の回転制御手段によって、攪拌用インペラ28bを低速回転させながら回転シャフト28aを上昇させるように攪拌部30の昇降機構52のモータ52aおよび攪拌モータ50の回転数を制御する。なお、ノズル孔48からの噴霧は、攪拌用インペラ28bが噴霧領域に入る最下端に位置するときに開始し、それから制御部26が回転シャフト28aを低速回転させながら徐々に上昇させて、攪拌用インペラ28bが噴霧領域から外れる最上端に位置するまでの間行われる。このように攪拌用インペラ28bが最下端にあるときにノズル孔48からの噴射を開始することで、攪拌用インペラ28bだけでなく回転シャフト28aも洗浄することができる。しかも低速回転させながら上昇させるので回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bを洗浄むらが生じないように洗うことができる。
加圧湯の噴射後は、制御部26は、本発明の水分除去手段としての機能により回転シャフト28aを高速回転する制御を行う。このようにすることで、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bの表面に付着して残る湯および飲料を遠心力により分離して除去し、表面の乾燥を促進し、洗浄完了までの時間を短縮化する。なお、この場合、高速回転の回転数は例えば9000rpm程度を採用してもよい。
また、ノズル孔48から噴き出された湯は全て落下して攪拌具28直下に設けられた排水バケツ66に回収される。上記のように、本発明によれば、洗浄に使用する湯量が少なくて済むことから排水バケツ66に溜まる排水量は少なくなる。このため、排水バケツ66に溜まった排水を処理する保守回数が少なくて済む。
上記の実施形態において、制御部26は、洗浄用スプレーノズル32からの噴射タイミングを複数回に分けるように制御する複数回数制御手段を含むようにしてもよい。この場合、所定時間だけ噴射させた後、噴射を所定時間だけ停止させてから再び噴射させる制御を行ってもよい。このように洗浄用スプレーノズル32から噴射しない若干の時間帯を設けることで、先行して噴射した湯を表面の飲料滓になじませることを促進できる。このようにすれば、表面に付着した飲料を後の加圧湯の噴射により洗い落とし易くなる。また、噴射しない時間帯を設けることによって使用湯量を節約できるので効率的である。
そして、若干の時間を空け、表面の飲料汚れがふやかされた後で再び洗浄用スプレーノズル32から湯を噴射することで、回転シャフト28aおよび攪拌用インペラ28bの表面に付着した飲料汚れを洗い落とす。なお、噴射回数は、一般に回数が多いほど汚れは落ち易く、このため時間と湯量が許される限りの回数を選択することができるが、例えば2、3回程度の噴射回数とするのが好適である。
上記の実施形態において、エスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cに高温の加圧湯を送り込む経路構成については、図8の概略構成図に示すように、エスプレッソ系2次加熱器36の代わりに小型ボイラ39を用いるとともに、水リザーバ33と加圧ポンプ38とを直接接続して湯タンク34を経由しない構成としてもよい。このようにしても、エスプレッソ・コーヒー・ブルワー16cまたは洗浄用スプレーノズル32に対して小型ボイラ39からの高温の加圧湯を供給でき、本発明と同一の作用効果を奏することができる。
上記の実施形態において、カップ式自動販売機100は、上記構成に加えて調理ステーション22のカップCに冷水を供給する冷水供給部、氷を供給する氷供給部、シロップ原料を供給するシロップ原料供給部または炭酸水を供給する炭酸水供給部などを有する構成としてもよいことはもちろんである。このようにすることで、ホットのレギュラーコーヒーやエスプレッソコーヒーだけでなく、氷の入ったアイスコーヒー、シロップ入り飲料、炭酸飲料などの多種多様な飲料を調理販売することができる。また、このようにしても本発明に係る攪拌具洗浄装置による作用効果を奏することができる。
本発明に係る攪拌具洗浄装置が適用されたカップ式自動販売機の概略構成図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置における攪拌具に向けられた洗浄用スプレーノズルを示す概略側面図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置の洗浄用スプレーノズルの概略斜視図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置の洗浄用スプレーノズルの概略側面図である 図4のA−A線に沿った拌具洗浄装置の洗浄用スプレーノズルの概略正面図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置の洗浄用スプレーノズルの噴射状況を説明する概略斜視図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置の洗浄用スプレーノズルの噴射状況を示す図であり、ノズルから見た攪拌具への加圧湯の噴射領域を説明する図である。 本発明に係る攪拌具洗浄装置が適用されたカップ式自動販売機の他の概略構成図である。
符号の説明
10 攪拌具洗浄装置
12 給湯部
14 レギュラー・コーヒー生成部
16 エスプレッソ・コーヒー生成部
16a エスプレッソ・コーヒー・キャニスタ
16b ミル
16c エスプレッソ・コーヒー・ブルワー
18 副原料供給部
20 カップ収納部
22 調理ステーション
24 カップ搬送部
26 制御部
28 攪拌具
28a 回転シャフト
28b 攪拌用インペラ
30 攪拌部
32 洗浄用スプレーノズル
34 湯タンク
36 エスプレッソ系2次加熱器
38 加圧ポンプ
40,44a,44b 流路
42 流路切換弁
46 凹溝
48 ノズル孔
50 攪拌モータ
52 昇降機構
52a 昇降モータ
64 飲料抽出ノズル
66 排水バケツ
100 カップ式自動販売機

Claims (5)

  1. カップ式自動販売機の攪拌具を洗浄する装置であって、加圧された高温の湯を前記攪拌具に向かって霧状に噴射する噴射手段を備え、
    前記噴射手段は、前記湯を前記攪拌具に向かって噴射するノズルを有し、前記ノズルの先端には一方向に延びた凹溝が凹設されており、この凹溝に設けられたノズル孔からの湯を前記攪拌具に向かって略扇形状に噴出するものであり、
    前記攪拌具は、上下方向に延びた棒状の回転シャフトとその下端に設けた攪拌用インペラとからなり、
    前記噴射手段から噴出される湯の略扇形状の広がりが上下方向に延びた前記回転シャフトおよび前記攪拌用インペラを略上下方向に覆うように前記噴射手段の向きを配置したことを特徴とするカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置。
  2. 前記カップ式自動販売機は、加圧された高温の湯を供給する給湯手段と、前記給湯手段により供給される湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出手段とを有し、前記噴射手段は、前記給湯手段により供給される湯を噴射することを特徴とする請求項1に記載のカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置。
  3. 前記湯の噴射中に前記攪拌具を低速回転させる回転制御手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置。
  4. 前記湯を複数回に分けて噴射させる噴射回数制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置。
  5. 前記湯の噴射後に前記攪拌具を高速回転させる水分除去手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のカップ式自動販売機の攪拌具洗浄装置。
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