JP5308143B2 - 飲料水ディスペンサー - Google Patents

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Description

この発明は、飲料水ディスペンサーに関する。
アイスバンク方式の飲料水ディスペンサーは、冷水タンクと冷水コイルとを用いた二段階の冷却によって飲料水を冷却するものである。すなわち、冷水タンクに冷却用水を貯留し、冷媒によってこの冷却用水を冷却して冷水タンク内に氷を成長させ、冷水タンクの中を通る配管に飲料水を通過させて飲料水を冷却する。
このようなアイスバンク方式の飲料水ディスペンサーにおいては、冷水タンク内に設置されたインペラを作動させ、水流を起こして氷の発生および成長を制御することが行われている。このような構成の例は、特許文献1に記載される。
特開2001−174124号公報
しかしながら、従来の飲料水ディスペンサーは、冷水タンク内の位置に応じて流速を異ならせるような制御を行う構成を備えていない。このため、氷の発生および成長を必ずしも最適に制御することができず、飲料水用の配管内で飲料水の一部が凍結してスムーズに提供されなくなるという問題があった。
たとえば、特許文献1の構成では、インペラが冷水タンク中央に下向きの水流を発生させる。この水流は、冷水タンク下部から冷水コイルの外側へと進み、ここで反転して上向きとなり、そのまま冷水タンク内壁に沿って冷水タンク上部に進む。上部では冷水タンク内径が広がっているため、上に進むにつれて水流は冷水コイルから離れることになり、冷水コイル周辺で十分な流速を維持することができなくなる。この結果、冷水コイル周辺への氷の成長を抑制することができず、蒸発コイル周辺に発生した氷が冷水コイルにまで達する。こうなると冷水コイル内で飲料水の一部が凍結する場合がある。
また、特許文献1の構成では、冷水タンク外周近傍に配置された蒸発コイルの周辺では、どの位置でも水流の速度はほぼ等しい。このため、氷が発生しないまま冷水タンク全体が過冷却となる場合がある。この場合、冷水コイルの内部も過冷却となるので、なんらかの衝撃によって飲料水の一部が凍結する場合がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、アイスバンク式の飲料水ディスペンサーにおいて、氷の発生および成長を最適に制御する水流を発生させる構成を提供することを目的とする。
上述の問題を解決するため、この発明に係る飲料水ディスペンサーは、飲料水を冷却して提供する飲料水ディスペンサーであって、飲料水を冷却するための冷却用水を貯留する冷水タンクと、冷水タンク内に設けられ、飲料水を輸送する冷水コイルと、冷水タンク内に設けられ、冷媒を蒸発させて冷却用水を冷却する蒸発コイルとを備え、冷水タンクの底面には、冷水コイルと蒸発コイルとの間に、冷却用水の水流を誘導する水流ガイドが立設され、水流ガイドの上端は、蒸発コイルの下端および冷水コイルの下端よりも高い位置に配置される。
この発明によれば、冷水タンクの底面に立設される水流ガイドが水流を誘導し、冷水コイルの周辺では比較的強い水流が維持され、蒸発コイルの周辺では水流の勢いに差が生じる。このため、冷水コイルの周辺では氷の成長が抑えられ、飲料水の凍結が防止される。また、蒸発コイルの周辺では水流の弱い部分がとくに低温となるため、その部分で早期に氷が発生し、冷水タンク全体が過冷却となることがなく、飲料水の凍結が防止される。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る飲料水ディスペンサー1の内部構造を概略的に示す図である。飲料水ディスペンサー1はアイスバンク方式の冷水タンク2を備え、冷水と、冷水を用いて製造される飲料とを、利用者の操作に応じて提供する。冷水タンク2は支持フレーム4によって支持される。また、飲料水ディスペンサー1はホットタンク3を備え、お湯と、お湯を用いて製造される飲料とを、利用者の操作に応じて提供する。ホットタンク3も支持フレーム4によって間接的に支持されるが、この支持構造については特に図示しない。
飲料水ディスペンサー1は、冷凍サイクルを備え、これによって飲料水を間接的に冷却する。冷凍サイクルにおいては、エバポレータとして機能する蒸発コイル32(図2等を用いて後述)、圧縮機(図示せず)、凝縮器(図示せず)、ドライヤ(図示せず)、および膨張弁(図示せず)がこの順に接続されて回路を構成する。この冷凍サイクルは、冷媒であるガスを、圧縮機において圧縮し、凝縮器においてファンモータで強制冷却して凝縮させ、ドライヤにおいて水分等を取り除き、膨張弁において膨張させ、蒸発コイルにおいて蒸発させ、圧縮機に戻す。
また、飲料水ディスペンサー1は、給排水用の配管、ヒータ、攪拌用のモータ等の構成要素を備える。これらは、とくに後述するものを除いて従来の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。これらの構成要素は、支持フレーム4内部の空間5、冷水タンク2上方の空間6、等の空間に収容される。
図2は、冷水タンク2の構成を示す断面図である。説明の便宜上、図2には冷水タンク2に関連する部材のうち一部のみを示し、たとえば蒸発コイルホルダ40(図3等を用いて後述)については省略している。
冷水タンク2は、飲料水を冷却するための冷却用水を貯留する。このために、冷水タンク2は、水を貯留するタンク本体13と、タンク本体13の上方を覆うタンク蓋14とを備える。タンク本体13は樹脂成形部品であり、冷水タンク2の底部および周面における内装を形成する。冷水タンク2は、タンク本体13の外周に、内部と外部との断熱のための断熱材18を備える。
冷水タンク2は、冷却用水および飲料水を冷却する冷却空間12を備える。冷水タンク2内の冷却空間12には、飲料水を輸送するとともに冷却する飲料水配管として、冷水コイル31が設けられる。冷水コイル31は、熱伝導性および耐食性の高い材質をコイル状のチューブに形成したものであり、たとえばステンレスパイプが用いられる。なお、図示の便宜上、冷水コイル31のコイル状部分については、上端付近および下端付近の部分のみを示している。
冷水コイル31の上流端部は、図示しない給水管に連結されている。また、冷水コイル31の下流端部は、図示しない注出管に連結されている。このような構成によって、飲料水ディスペンサー1は、利用者の操作に応じて冷却された飲料水を注出し、利用者に提供するようになっている。
また、冷水タンク2内の冷却空間12には、冷水コイル31を取り巻くようにして蒸発コイル32が設けられる。蒸発コイル32は冷凍サイクルの一部を構成する。蒸発コイル32は、その内部で冷媒を蒸発させる冷媒蒸発配管であり、冷媒の気化熱によって冷水タンク2内の冷却用水を冷却し、これによって間接的に冷水コイル31内の飲料水を冷却する。なおこの際、蒸発コイル32の周囲には氷が形成される。
なお、図2に示すように、冷水コイル31および蒸発コイル32はそれぞれ異なる径の円筒面に沿って螺旋状(環状)に形成される配管であり、それぞれの円筒面は互いに同軸となっている。この軸は鉛直方向に配置される。
また、冷却空間12の中央付近、あるいは冷水コイル31が形成するコイルの中央付近には、飲料水を効率良く冷却するために、冷却空間12内の冷却用水を攪拌する攪拌手段である、インペラ33が設けられている。インペラ33はタンク蓋14に回転可能に固定され、冷却用水を攪拌して冷却能力を良くしている。
インペラ33は、飲料水ディスペンサー1の運転中は常に連続運転され、冷却空間12内の冷却用水を常に攪拌し、これによって冷水コイル31内の飲料水を効率良く冷却する。また、攪拌によって、強制的に冷却用水を循環させて冷却用水の水温を均一化し、蒸発コイル32に氷結し蓄氷された氷(蓄熱材)を均一に使用して熱交換の効率を良くする。
タンク本体13の内表面のうち、タンク底面13fは、外周から、中央に設けられた排水口に向かって低くなるテーパ状の面となっている。このタンク底面13fには水流ガイド34が立設される。水流ガイド34は、タンク底面13fから鉛直上方に立ち上がる円筒面状であり、その内径Bは冷水コイル31がなす螺旋の外径Aより大きく、蒸発コイル32がなす螺旋の内径Cより小さい。すなわち、水流ガイド34は冷水コイル31と蒸発コイル32との間に形成される。また、水流ガイド34の上端は、蒸発コイル32の下端32aよりも高い位置に配置される。すなわち、図2において、冷水タンク2の下端から見た水流ガイド34の上端の高さEは、蒸発コイル32の下端32aの高さDよりも大きい。また、水流ガイド34の上端は、冷水コイル31の下端よりも高い位置に配置される。
なお、水流ガイド34には、水流ガイド34の上端から下方に向かって延びるスリット34aが形成され、冷却用水の給排水が水流ガイド34に阻害されず行えるようになっている。また、タンク底面13fがテーパ状であることにより、冷水タンク2内の冷却用水が円滑に排出できる構造となっている。
この水流ガイド34は、インペラ33によって発生する冷却用水の水流を誘導する。すなわち、水流ガイド34は、水流を制御するものである。インペラ33によって発生した水流は、まず冷水コイル31が形成する螺旋の内側を下向きに進む(矢印W1)。この水流はタンク底面13fにぶつかるが、タンク底面13fはテーパ状態となっているため乱流が発生し、これによって攪拌が促進される。
その後乱流は外側に押し出され、水流ガイド34によってさらに上向きに誘導される(矢印W2)。ここで、水流ガイド34は鉛直上方向に延びているので水流は鉛直方向に付勢されることになり、かつ、水流ガイド34の内径Bは蒸発コイル32がなす螺旋の内径Cよりも小さいので、水流は蒸発コイル32周辺には広がらず、冷水コイル31に沿って、冷水コイル31がなす螺旋のすぐ外側を真上に向かうことになる(矢印W3)。すなわち、水流ガイド34は、冷却用水の水流を冷水コイル31周辺に限定し、蒸発コイル32周辺には向かわないよう制御する。
その後水流は冷水コイル31上端に到達し、ここで冷水コイル31がなす螺旋の内側に吸い込まれる(矢印W4)。
このため、蒸発コイル32の下端32a周辺には水流が発生せず、または水流が弱く抑えられるので、蒸発コイル32によって冷却された冷却用水が攪拌されず、とくに水温が低下する。このため、冷却空間12内の冷却用水に氷が発生していない場合には、冷却用水全体が過冷却となる前に、早期に蒸発コイル32の下端32a周辺に氷が発生する。このため、冷却用水全体がまんべんなく過冷却となる状態にはならず、したがって冷水コイル31が過冷却となることもない。よって冷水コイル31内の飲料水の凍結が防止される。
なお、水流ガイド34の上端は、図2では蒸発コイル32の下端32aよりも上に位置するが、これは蒸発コイル32最下部において攪拌による熱交換が比較的行われにくくなる位置であれば図示の位置に限らない。
また、水流ガイド34の上端は冷水コイル31の下端よりも高い位置にあり、加えて、水流ガイド34の存在によって水流の範囲が水流ガイド34と冷水コイル31との間に限定されるため、冷水コイル31の周辺には常に比較的強い水流が存在することになるので、冷水コイル31の周辺には氷が生成されにくい。よって、蒸発コイル32の周囲に発生した氷が成長しても、冷水コイル31にまで到達することはない。なお、図2の構成は一例であり、冷水コイル31周辺の水流の速度を他の部分における水流の速度よりも高くすることができる構成であれば、これに限らない。
常温の冷却用水を冷水タンク2内に給水した後、飲料水ディスペンサー1を作動させると、氷の生成は次のように進む。まず蒸発コイル32による冷却が開始され、同時にインペラ33によって冷却用水が攪拌される。この攪拌によって矢印W1〜W4に示す水流が発生する。蒸発コイル32の下端32a周辺では、水流ガイド34が水流を遮蔽するよう働くので攪拌が進まず、とくに水温が低下する。よって、蒸発コイル32の下端32aを起点に氷が生成されはじめる。さらに冷却が進むと、氷は蒸発コイル32がなす螺旋に沿って、厚さを有する円筒面状に徐々に成長してゆく。ただし、冷水コイル31に近い位置、たとえば冷水コイル31がなす螺旋のすぐ外側では、水流が強いため氷の形成スピードが遅い。このため、氷の成長が進むと、冷水タンク2の内周壁に沿って一様な厚さを有する円筒面状の氷が形成されることになり、氷の内表面は滑らかな円筒面となる。また、冷水コイル31がなす螺旋の内側では、水流の勢いが強いため、氷は発生しない。
次に、図3および図4を用いて、冷却空間12内で蒸発コイル32を支持する蒸発コイルホルダ40の構成を説明する。説明の便宜上、図3および図4では、図2に示される構成要素のうち一部(冷水コイル31等)を省略する。
図3は冷水タンク2の断面図であり、図4は冷水タンク2の上面図である。
冷水タンク2には3つの蒸発コイルホルダ40が取り付けられる。蒸発コイルホルダ40は、冷却空間12内で上下に延びる形状であり、略有底円筒面状をなす冷却空間12の軸と平行に配置される。また、3つの蒸発コイルホルダ40は、図4に示すように、冷却空間12の周方向に互いに等間隔をなすよう配置される。蒸発コイルホルダ40の上部には、外方に延びる上端支持部41が形成される。蒸発コイルホルダ40は、この上端支持部41と、下端42とを介して、タンク本体13に支持される。
次に、図5および図6を用いて、蒸発コイルホルダ40の形状を説明する。蒸発コイルホルダ40には、複数の蒸発コイル支持溝43が形成される。蒸発コイル支持溝43は、蒸発コイルホルダ40において、部材が冷却空間12の外側から内側へと(すなわち、上端支持部41が延びる方向とは逆の方向へと)くぼむことによって形成される溝であり、蒸発コイル32に嵌合する形状となっている。蒸発コイル支持溝43は、蒸発コイル32のピッチと同じ間隔で設けられる。1つの蒸発コイルホルダ40の蒸発コイル支持溝43は、蒸発コイル32の異なる周回における同じ周方向位置において、蒸発コイル32に内側から嵌合し(図3参照)、これによって蒸発コイル32を支持する。
また、蒸発コイルホルダ40には、蒸発コイル32の周囲に形成される氷の量を検出する蓄氷センサが取り付けられる。すなわち、蒸発コイルホルダ40は蓄氷センサを支持するセンサホルダとしても機能する。
図7および図8を用いて、蓄氷センサの構成を説明する。図7および図8は、それぞれ、図5および図6において、蓄氷センサが蒸発コイルホルダ40に取り付けられた状態を示す。
蓄氷センサは、上下に所定距離だけ離隔して配置される2つの電極からなる。これらのうち、上側に配置されるものを第一電極61とし、下側に配置されるものを第二電極62とする。第一電極61には第一ケーブル61aが接続され、この第一ケーブル61aが第一電極61と外部の制御装置(図示せず)とを電気的に接続する。同様に、第二電極62には第二ケーブル62aが接続され、この第二ケーブル62aが第二電極62と制御装置とを電気的に接続する。
蓄氷センサの第一電極61および第二電極62は、いずれも、蒸発コイル支持溝43の列から所定の距離Dだけ隔てて配置される。また、この距離Dは、第一電極61および第二電極62が水流ガイド34の真上に位置するように設計される。または、第一電極61および第二電極62は必ずしも水流ガイド34の真上でなくともよく、水流が強い位置に配置されればよい。
このような構成によって、蓄氷センサは、蒸発コイル32の周囲に形成された氷の量を検出する。また、制御装置は、蓄氷センサが検出した氷の量に基づいて冷凍サイクルの動作を制御し、氷の量を適切に維持する。
図9は、図3におけるIX部分の拡大図である。1つの蒸発コイルホルダ40には9つの蒸発コイル支持溝43が形成されるが、図9はこのうち上側3つのみを示し、それぞれ参照符号43a、43b、43cを付す。
支持溝43aは、その深さに応じて溝幅が異なる。すなわち、蒸発コイル32と嵌合する最奥部では溝幅d1を有するが、より浅い位置において溝幅d1よりも小さい溝幅d2を有する。溝幅d1は蒸発コイル32の外径と同じか、またはわずかに大きい値である。溝幅d2は蒸発コイル32の外径よりも小さい値である。ただし、蒸発コイルホルダ40は支持溝43aと支持溝43bとの間に凹部44を有し、この凹部44の存在によって支持溝43aおよび支持溝43bが弾性的に変形するようになっており、ある程度の力を加えれば蒸発コイル32を支持溝43aおよび支持溝43bに嵌め込むことが可能である。また、一度嵌め込めばスナップ式に係合し、簡単には抜けなくなる。このようにして、支持溝43aおよび支持溝43bは、蒸発コイル32を弾性的に固定する。
支持溝43cは、支持溝43aおよび支持溝43aとは異なり、一定の溝幅d1を有する。
図9には9つの蒸発コイル支持溝43のうち上側3つのみを示すが、下側3つについても、図9と同様の構成を有する。すなわち、下側から2つの蒸発コイル支持溝43は、支持溝43aおよび支持溝43bと同様の構成を有し、下側から3番目の蒸発コイル支持溝43は、支持溝43cと同様の構成を有する。その他の蒸発コイル支持溝43、すなわち中央3つの蒸発コイル支持溝43は、支持溝43cと同様の構成を有する。
このようにして、1つの蒸発コイルホルダ40において、上下2つずつ、合計4つの蒸発コイル支持溝43が、蒸発コイル32とスナップ式に係合して蒸発コイル32を固定する。このため、冷水タンク2を組み立てる際、蒸発コイルホルダ40に蒸発コイル32を固定した後蒸発コイルホルダ40を冷水タンク2内に挿入する作業が安定して行える。
さらに、冷水タンク2を組み立てた後も蒸発コイル32が蒸発コイルホルダ40から抜けにくくなるので、蒸発コイル32のセンタリングを確実に行い、冷水タンク2内における冷水コイル31と蒸発コイル32との位置関係を一定に保つことができる。すなわち、冷水コイル31がなす円筒面と、蒸発コイル32がなす円筒面とを常に等間隔かつ同軸に維持することができる。このため、冷水コイル31の一部と蒸発コイル32の一部とが接近しすぎて飲料水が凍結するという事態が防止できる。
なお、弾性的に蒸発コイル32を固定する手段として、支持溝43aおよび支持溝43bのような構造ではなく他の構造が用いられてもよい。たとえばツメ形状の構造によって蒸発コイル32を固定してもよい。または、そのような他の構造と支持溝43aおよび支持溝43bとを併用してもよい。
図10に、タンク本体13が蒸発コイルホルダ40を支持する構成の一部を示す。上端支持部41には下方に突出する係合突起41aが形成され、タンク本体13には上端支持部41および係合突起41aと対応する形状の係合凹部13cが形成される。上端支持部41および係合突起41aを上方から係合凹部13cに挿入して嵌合させることにより、蒸発コイルホルダ40がタンク本体13に固定される。また、タンク内壁13aには、蒸発コイルホルダ40のそれぞれについて、周方向位置を規定する一対のホルダガイド13dが形成されており、係合突起41aを係合凹部13cに挿入する際の位置合わせを容易にする。
また、図3に示すように、蒸発コイルホルダ40を上から押さえるための構造として、タンク蓋14にリブ23が形成される。図11は、このリブ23の形状を示す斜視図である。リブ23は、タンク蓋14の下面から鉛直下方に延びる筒状の構造であり、その下端は開口している。
図3に示すように、複数の蒸発コイルホルダ40それぞれの位置において蒸発コイル32の上下位置が異なるため、蒸発コイルホルダ40はこれに応じて異なる高さに固定される。このため、リブ23は、それぞれの蒸発コイルホルダ40の上下方向位置に応じて、異なる高さをもって設けられる。
図12は、3つの蒸発コイルホルダ40それぞれの位置を説明する図である。タンク本体13において、3つの蒸発コイルホルダ40に対してそれぞれ異なる高さに係合凹部13cが設けられる。このように、係合凹部13cの高さを異ならせると、これに応じて蒸発コイルホルダ40の高さが異なるので、蒸発コイル支持溝43を異なる高さにおいて支持することができる。よって、冷水タンク2内におけるそれぞれの周方向位置において、冷水コイル31に対応する位置に蒸発コイル支持溝43が配置されるよう、係合凹部13cの高さを設計しておけば、同一形状の蒸発コイルホルダ40を用いることができる。このため、3つの蒸発コイルホルダの形状を異ならせる必要がなく、製造が容易になる。
なお、この図にはタンク蓋14およびリブ23が示されないが、リブ23は、蒸発コイルホルダ40のそれぞれについて、上端支持部41の高さに対応する高さをもって形成される。
図13は、図12に示す本願発明に係る構成と比較するための、従来技術の構成を説明する図である。係合凹部の位置がすべて同一であるため、同一形状の蒸発コイルホルダを用いたのでは螺旋状に配置される蒸発コイルを適切に支持することができない。よって、たとえば上端支持部と最上の蒸発コイル支持溝との間を変化させる等、蒸発コイルホルダの形状をすべて異ならせることが必要となり、製造が困難である。
このような構成によって、冷却空間12内で蒸発コイルホルダ40が完全に固定される。すなわち、タンク本体13に蒸発コイルホルダ40の上端支持部41および下端42が支持されることによって、蒸発コイルホルダ40の下方向への移動が制限され、リブ23に上端支持部41が押さえられることによって、蒸発コイルホルダ40の上方向への移動が制限され、タンク本体13の係合凹部13cに上端支持部41の係合突起41aが嵌合することによって、蒸発コイルホルダ40の横方向への移動が制限される。
なお、図3等から明らかなように、蒸発コイルホルダ40の固定にはビス等の追加部材は不要であり、簡素な構成となっている。
以上説明するように、飲料水ディスペンサー1によれば、冷水タンク2のタンク底面13fに立設される水流ガイド34によって、水流は冷水コイル31がなす円筒面に沿って進むので、冷水コイル31の周辺では比較的強い水流が維持される。このため、冷水コイル31の周辺では氷の成長が抑えられ、飲料水の凍結が防止される。また、水流ガイド34が存在する高さ位置では蒸発コイル32周辺の水流が弱くなるので、水流ガイド34が存在する高さ位置と、そうでない高さ位置とにおいて、蒸発コイル32の周辺の水流の勢いに差が生じる。このため、水流の弱い部分、すなわち蒸発コイル32の下端32a付近がとくに低温となり、その部分で氷が発生しやすい。よって、冷却用水が過冷却となる期間が短縮され、また冷水タンク全体が過冷却となることがなく、飲料水の凍結が防止される。
上述の実施の形態1において、次のような変形を施すことができる。
実施の形態1では、図10および図12等に示す構成によって、係合凹部13cが蒸発コイルホルダ40を支持して落下しないようにするので、タンク底面13fにはとくに蒸発コイルホルダ40を支持する構造を設ける必要がない。変形例として、そのような構造を設けることも可能である。
図14はそのような変形例に係る構成の例を示す。蒸発コイルホルダ40のそれぞれについて、異なる高さで下端42を支持する受け面13gが形成される。なお、最も低い位置に形成される受け面13gは、タンク底面13fと同一の面であってもよい。
さらに、係合凹部13cを形成せず、図14に示す受け面13gによってのみ蒸発コイルホルダ40を支持する構成とすることも可能である。この構成では、上端支持部41を設ける必要がなく、蒸発コイルホルダ40上端の構造を簡素なものとすることができる。
また、水流ガイド34の形状は、図15に示す水流ガイド134のような形状としてもよい。水流ガイド134は、実施の形態1の水流ガイド34と同じく円筒面状であり、同様の径および同様の高さをもって形成される。ただし、スリットの形状が異なり、タンク底面13fに接する部分に矩形のスリット134bが設けられる。スリット134bは横長であり、同形のスリット134bが水流ガイド134の周方向に等間隔に設けられる。このような構成によっても、冷却用水の給排水を水流ガイド134に阻害されず行えるようにすることができる。
この発明に係る飲料水ディスペンサーの内部構造を概略的に示す図である。 図1の冷水タンクの構成を示す断面図である。 図1の冷水タンクの構成を示す、図2とは異なる断面図である。 図1の冷水タンクの上面図である。 図3の蒸発コイルホルダの形状を説明する図である。 図3の蒸発コイルホルダの形状を説明する図である。 図5に対応する、蒸発コイルホルダに蓄氷センサが取り付けられた状態を示す図である。 図6に対応する、蒸発コイルホルダに蓄氷センサが取り付けられた状態を示す図である。 図3におけるIX部分の拡大図である。 図2のタンク本体が蒸発コイルホルダを支持する構成の一部を示す。 図3のリブの形状を示す斜視図である。 3つの蒸発コイルホルダそれぞれの位置を説明する図である。 図12に示す本願発明に係る構成と比較するための、従来技術の構成を説明する図である。 この発明の変形例に係る構成の例を示す図である。 この発明の変形例に係る構成の例を示す図である。
符号の説明
1 飲料水ディスペンサー、2 冷水タンク、13 タンク本体、13f タンク底面(冷水タンクの底面)、31 冷水コイル(飲料水配管)、32 蒸発コイル(冷媒蒸発配管)、34、134 水流ガイド。

Claims (1)

  1. 飲料水を冷却して提供する飲料水ディスペンサーであって、
    前記飲料水を冷却するための冷却用水を貯留する冷水タンクと、
    前記冷水タンク内に設けられ、前記飲料水を輸送する冷水コイルと、
    前記冷水タンク内に設けられ、冷媒を蒸発させて前記冷却用水を冷却する蒸発コイルと
    を備え、
    前記冷水タンクの底面には、前記冷水コイルと前記蒸発コイルとの間に、前記冷却用水の水流を誘導する水流ガイドが立設され、
    前記水流ガイドの上端は、前記蒸発コイルの下端および前記冷水コイルの下端よりも高い位置に配置される
    飲料水ディスペンサー。
JP2008320807A 2008-12-17 2008-12-17 飲料水ディスペンサー Active JP5308143B2 (ja)

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