JP5306281B2 - 通信システム、受信局装置、中継局装置、および、それらの通信方法、プログラム - Google Patents

通信システム、受信局装置、中継局装置、および、それらの通信方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークコーディングを用いた通信システム、受信局装置、中継局装置、および、それらの通信方法、プログラムに関する。
近年、マルチホップ通信のスループットの向上を目的とした、ネットワークコーディング(NC)技術が注目されている。ネットワークコーディング技術は、マルチホップ中継を行うネットワーク上の中継局において複数の情報系列を線形符号化することによって複数のマルチキャスト通信やユニキャスト通信を多重化した上で宛先ノードとなる複数の受信局に送信し、各受信局において復号操作を行う。これによって、ネットワークコーディングを用いない場合に比べてスループットの向上を図ることができる。
ネットワークコーディングを用いたマルチホップ無線ネットワークでは、無線通信の同報性とネットワークコーディングを活用することにより、スループットの向上を実現する。中継局の役割を果たすノードは、複数の送信局ノードから受信したパケットを線形符号によって符号化し、受信局に中継する。受信局は、他のノードから受信したパケットあるいは自身が保持しているパケットを用いて、符号化されたパケットを同様の線形符号によって復号し、元の情報を得ることができる。例えば、特許文献1には無線のネットワークコーディング技術が、非特許文献1には有線のネットワークコーディング技術が記載されている。
以下、あるパケットに対し、ネットワークコーディングの符号化を施すことをNC符号化と記載し、ネットワークコーディングにより符号化されたパケットを復号することをNC復号と記載する。
従来のネットワークコーディング技術を、最も簡単なマルチホップ通信のトポロジであるAlice & Bobトポロジを具体例として挙げて説明する。なお、NC符号化されたパケットをNCパケットと記載し、NC符号化されていないパケットをネイティブパケットと記載する。パケットとは、あるノードが持つビット情報のことである。また、NC符号化には、線形符号化の1例である排他的論理和(XOR)を用いるものとする。
図15は、ネットワークコーディングを用いたAlice & Bobトポロジにおける通信手順を示す図である。このトポロジでは両端の送受信局であるノードN1、N2が、互いに中継局であるノードRを介して双方向の通信を行う。各ノードの送信タイミングはタイムスロットにより区切られており、互いに干渉することはない。
ネットワークコーディングを用いたAlice & Bobトポロジの通信手順は、以下のようになる。
(1)時刻T1において、ノードN1(node-N1)がネイティブパケットであるパケットAをノードR(node-R)に送信する。ノードRはパケットAを受信する。
(2)時刻T2において、ノードN2(node-N2)がネイティブパケットであるパケットBをノードRに送信する。ノードRはパケットBを受信する。
(3)時刻T3において、ノードRがパケットAとパケットBに対してNC符号化を行い、NCパケットXを生成する。ノードRは、NCパケットXをノードN1およびノードN2に対して同報送信する。ノードN1は、自身が時刻T1において送信したパケットAと時刻T3において受信したNCパケットXとを用いてNC復号を行うことにより、パケットBを取得する。同様に、ノードN2においても、自身が時刻T2において送信したパケットBと時刻T3において受信したNCパケットXとを用いてNC復号を行うことにより、パケットAを取得する。NC復号には、NC符号化同様、パケット同士の排他的論理和が用いられる。
上記の手順において必要となるタイムスロット数は3である。一方、NC符号化を用いない場合、ノードRからノードN2へのパケットAの送信と、ノードRからノードN1へのパケットBの送信を別のタイムスロットにおいて行なう必要があるため、必要となるタイムスロット数は4となる。従って、NC符号化を用いない場合と用いた場合とを比較すると、NC符号化を適用することにより、ノードN1とノードN2が情報のやり取りを行うために消費するタイムスロット数が3/4になる。
また、NCパケットに対してNC復号処理を行う際に用いるパケットを鍵パケットと呼ぶ。図15に記載した手順の場合、ノードN1については、NCパケットXからパケットBを取得するために用いるパケットAが鍵パケットであり、ノードN2については、NCパケットXからパケットAを取得するために用いるパケットBが鍵パケットである。例えば、非特許文献2では、中継局は、NCパケットの再送要求の有無に関わらず、自局の転送バッファ内に存在するパケット中からNCパケットを生成するためのパケットのペアを選択しており、NCパケットの生成に用いたパケットのIDをヘッダ情報としてペイロードに付加している。NCパケットを受信したノードでは、このIDを参照することによって、NC復号処理を行なうときに用いる鍵パケットを特定することができる。
このようなネットワークコーディングを行う場合には、コーディングパケットに含まれているパケットを識別するためのIDをヘッダ情報としてペイロードに付加している。
特開2009−206778号公報
R.Ahlswede, S.Li, and R. Yeung, "Network information flow," IEEE Trans. Inf. Theory, vol.46, no.4, pp.1204-1216, Jul.2000 Sachin Katti, Hariharan Rahul, et al "XORs in The Air: Practical Wireless Network Coding," Proc. ACM SIGCOMM 2006, Pisa, Italy, Sep.2006, pp.243-254
ネットワークコーディング技術を用いた通信では、受信したNCパケットをNC復号するための鍵パケットを正しく選択しないと、ネイティブパケットを正しく得ることができない。そこで、上述したように従来は、NC符号化に用いたネイティブパケットのIDをNCパケットに付加して送信することにより、NCパケットを受信したノードにおいて鍵パケットを正しく選択できるようにしている。
しかし、NCパケットに鍵パケットを選択可能とするための情報を付加すると、オーバーヘッドが大きくなってしまうため、システムスループットが劣化するという問題がある。加えて、全体のパケットサイズが大きくなってしまうため、伝送遅延が長大するという問題もある。また、現在の通信の標準規格には、鍵パケットを選択可能とするための情報を付加するフィールドは規定されていない。そのため、鍵パケットを選択可能とするための情報を付加してパケットを送信した場合、標準規格に準拠した通信システムと共存できない可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、NCパケットに鍵パケットを選択するための情報を付加することなく、NCパケットを受信したノードにおいて正しくNC復号を行うことができる通信システム、受信局装置、中継局装置、および、それらの通信方法、プログラムを提供することにある。
(1)上述した課題を解決するために、本発明は、中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムであって、前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置は、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、をそれぞれ備え、前記中継局装置は、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、を備えることを特徴とする通信システムである。
(2)また、本発明は、上記発明において、前記受信局装置が前記第1の受信装置である場合において、前記パケット判定制御部が、前記受信パケットのビット列を反転する第1の反転処理を行って、前記反転されたビット列に応じて変換された前記受信パケットから前記線形符号則に従って生成される第1の識別情報と、前記格納されている復号鍵についてビット列を反転させた前記復号鍵から前記線形符号則に従って生成される前記第2の識別情報との一致を判定し、前記ネットワーク符号化復号部が、前記復号した結果のビット列の順序を反転する第1の反転処理をして出力することを特徴とする。
(3)また、本発明は、上記発明において、前記受信局装置が前記第2の受信装置である場合において、前記パケット判定制御部が、前記受信パケットのビット列の順序を維持して、前記受信パケットから前記線形符号則に従って生成される第1の識別情報と、前記格納されている復号鍵についてビット列を反転させた前記復号鍵から前記線形符号則に従って生成される前記第2の識別情報との一致を判定し、前記ネットワーク符号化復号部が、前記格納されている復号鍵のビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、前記反転された復号鍵に基づいて復号することを特徴とする。
(4)また、本発明は、上記発明において、前記パケット判定制御部は、前記受信パケットから前記第2のビット系列を抽出して受信するか否かの判定を、前記第1の識別情報及び前記受信パケットのビット列を反転させ前記線形符号則に従って生成されるの識別情報のいずれが「0」であるかによって判定し、前記判定結果に応じて、自パケット判定制御部における前記ビット列を反転させる前記第1の反転処理と、前記ネットワーク符号化復号部における前記ビット列を反転させる前記第2の反転処理を制御することを特徴とする。
(5)また、本発明は、上記発明において、前記線形符号則は、FCS(フレームチェックシーケンス)方式に基づいた誤り検出符号則であり、前記付加される線形符号情報は、前記FCS方式に基づいて生成される誤り検出符号情報であることを特徴とする。
(6)また、本発明は、上記発明において、前記パケット判定制御部は、前記線形符号則に従って行われる識別判定処理の結果のビット列が、全て「0」を示す場合に誤りがないと判定することを特徴とする。
(7)また、本発明は、上記発明において、前記識別情報は、前記線形符号則に従って行われる識別判定処理の結果に基づいて生成されることを特徴とする。
(8)また、本発明は、上記発明において、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報は、前記復号鍵に前記付加された第1の線形符号化情報に応じて生成されることを特徴とする。
(9)また、本発明は、中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの前記受信局装置であって、前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置は、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、をそれぞれ備えることを特徴とする受信局装置である。
(10)また、本発明は、中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置であって、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、を備えることを特徴とする中継局装置である。
(11)また、本発明は、中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの通信方法であって、前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置において、復号鍵バッファ部が、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ過程と、受信局受信部が、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信過程と、パケット判定制御部が、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御過程と、ネットワーク符号化復号部が、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号過程と、をそれぞれ有し、前記中継局装置において、第1の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ過程と、第2の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ過程と、中継局判定制御部が、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御過程と、第1の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加過程と、第2の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加過程と、順序変換部が、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換過程と、ネットワーク符号化部が、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット、並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化過程と、中継局送信部が、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信過程と、を有することを特徴とする通信方法である。
(12)また、本発明は、中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの前記複数の受信局装置のうち対応する2つの前記受信局装置の通信方法であって、復号鍵バッファ部が、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ過程と、受信局受信部が、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信過程と、パケット判定制御部が、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御過程と、ネットワーク符号化復号部が、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号過程と、をそれぞれ有することを特徴とする通信方法である。
(13)また、本発明は、中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置の通信方法であって、第1の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ過程と、第2の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ過程と、中継局判定制御部が、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御過程と、第1の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加過程と、第2の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加過程と、順序変換部が、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換過程と、ネットワーク符号化部が、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット、並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化過程と、中継局送信部が、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信過程と、を有することを特徴とする通信方法である。
(14)また、本発明は、中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムにおける前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置のコンピュータを、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、としてそれぞれ機能させることを特徴とするプログラムである。
(15)また、本発明は、中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置のコンピュータを、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット、並びにビット列の順序を反転した前記第2のパケットに対して,前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、ネットワークコーディングを用いた通信システムにおいて、中継局装置は、NCパケットに復号鍵を選択するための情報を付加することなくNCパケットを送信し、NCパケットを受信した受信局装置において正しくNC復号を行うことができる。従って、復号鍵の選択に用いる追加情報をNCパケットに付加することによって発生するスループット劣化や、伝送遅延の長大を防ぐことができる。また、NCパケットに追加情報を付加する必要がないため、既存の標準規格をそのまま適用することが可能である。よって、NC符号化されていないパケットの受信も可能であり、ネットワークコーディングを適用していない既存の通信システムと共存することができる。加えて、正常にNC復号されなかったパケットが上位レイヤ等に出力されることがないため、通信システムの信頼性が向上する。
本発明の第1の実施形態による通信システムの全体構成図である。 同実施形態による通信システムの動作概要を示す図である。 同実施形態による通信システムの動作概要を示す図である。 同実施形態による通信システムの動作概要を示す図である。 同実施形態による通信システムの動作概要を示す図である。 同実施形態による送受信局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による送受信局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による送受信局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による送受信局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による中継局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による送受信局の受信処理フローを示す図である。 同実施形態による中継局の送信処理フローを示す図である。 第2の実施形態による送受信局の構成例を示すブロック図である。 同実施形態による送受信局の受信処理フローを示す図である。 従来技術によるネットワークコーディングを用いた通信手順を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による通信システムの全体構成図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の通信システムは、ネットワークコーディング(以下、「NC」とも記載)技術を用いた2ホップ無線中継システムであり、2台の送受信局10と、中継局20とからなる。以下、2台の送受信局10をそれぞれ、送受信局10a、10bと記載する。同図に示す通信システムにおいて、受信局装置と送信局装置を兼ねた送受信局10a、10bは、中継局装置である中継局20を介して双方向の通信を行う。送受信局10a、10b、及び、中継局20それぞれの送信タイミングはタイムスロットにより区切られ、互いに干渉することがないものとする。例えば、送受信局10a、10b、及び、中継局20をCSMA/CA(carrier sense multiple access / collision avoidance)によって動作させた場合であっても、キャリアセンスが理想的に機能することにより、各無線局が互いに干渉しないことから本実施形態を適用させることができる。また、送受信局10a、10bは、受信した無線信号を送信先等に関わらず必ず復調するプロミスキャスモードで動作する。
図1(b)に示すように、送受信局10a、10b、及び、中継局20は、それぞれ通信するパケットを格納するバッファを備える。送受信局10a及び10bは、送信したパケットを送信した順にそれぞれ格納する送信済バッファBF10a及びBF10bを備える。送信済バッファBF10aは、パケットα1、α2、α3を送信し、送信されたパケットα1、α2、α3が、送信された順にそれぞれ格納される。送信済バッファBF10bは、パケットβ1、β2を送信し、送信されたパケットβ1、β2が、送信された順にそれぞれ格納される。
また、中継局20は、受信したパケットを転送するために一時的に格納する第1転送バッファBF20−1及び第2転送バッファBF20−2を備える。
第1転送バッファBF20−1は、送受信局10aから受信したパケットが順に格納される。第2転送バッファBF20−2は、送受信局10bから受信したパケットが順に格納される。また、送受信局10a、10bから、中継局20への通信は正常に行えた状態であれば、各バッファに格納されたパケットは、図に示される状態になる。
図2〜図7は、本実施形態の通信システムの動作概要を示す図である。
図2は、中継局20において中継するパケット(NCパケット)を生成する動作概要を示す図である。
図2(a)は、送受信局10aから送受信局10b宛のビット系列a1(第1のビット系列)を含むパケットα1(第1のパケット)の構成を示す。パケットα1は、bit1a(LSB)からbit100aまでの100bitからなるビット系列a1と、ビット系列a1に基づいて生成され、FCS1aからFCS32a(MSB)までの32bitからなる検出符号FCSαとを備える。
図2(b1)は、送受信局10bから送受信局10a宛のビット系列b1(第2のビット系列)を含むパケットβ1(第2のパケット)の構成を示す。パケットβ1は、bit1b(LSB)からbit100bまでの100bitからなるビット系列b1と、ビット系列b1に基づいて生成され、FCS1bからFCS32b(MSB)までの32bitからなる検出符号FCSβとを備える。
図2(b2)は、図2(b1)に示したパケットβ1のビット列の順序を反転させた構成を示す。ビット列の順序が反転されたパケットβ1は、bit1bのビットがMSBになり、FCS32bのビットがLSBになる。
図2(c)は、図2(a)に示されるパケットα1と、図3(b2)に示されるビット列の順序を反転させたパケットβ1とに基づいてネットワークコーディング(NC符号化)を行って得られるNCパケットの構成を示す。NCパケットは、bit1cからbit132cまでの132bitからなるビット列によって構成される。
すなわち、NC符号化処理では、NCパケットのbit1cが、パケットα1のbit1aとパケットβ1のFCS32bとの排他的論理和(XOR)演算によって算出され、NCパケットのbit2cが、パケットα1のbit2aとパケットβ1のFCS31bとのXOR演算によって算出され、同様に続けて最後のNCパケットのbit132cが、パケットα1のFCS32aとパケットβ1のbit1bとのXOR演算によって算出される。
なお、検出符号FCSα及びFCSβは、FCS方式としてCRC32を適用して生成された誤り検出符号を例にあげて以下説明する。
図3は、本実施形態の通信システムの動作概要を示す図である。
図1に示した構成に基づいて、中継局20から送信されたNCパケットを送受信局10aが受信する受信処理を説明する。
送受信局10aは、送信したパケットについて、そのパケットを識別する識別情報(ID)を予め算出し、送信済バッファーに格納するパケットと関連付けて記憶する。
送受信局10aは、受信したNCパケットに対してFCS処理をして、受信したパケットに含まれるネイティブパケットを識別する識別情報(ID)を算出する。算出された識別情報が「ID1」である場合には、格納されているパケットα1の識別情報「ID1」と一致することから、中継局20においてNC処理に用いたパケットが、パケットα1であると特定する。ここで、FCS処理とは,CRC32の処理によって生成される誤り検出符号系列を算出することを意味する。
そこで、送受信局10aでは、受信したパケットを、パケットα1によって、NC復号して、送受信局10bから送信されたパケットβ1を算出することができる。
そして、算出されたパケットβ1に付加されているFCS符号を用いて、パケットβ1の誤り検出を行うことにより、パケットβ1に生じた誤りを検出することができる。
誤りが検出されない場合には、受信したパケットβ1の情報は正しいと判定し、誤りが検出された場合には、無線区間において誤りが生じたと判定し、必要に応じて送受信局10bに対して再送要求を送出して、再送させることができる。
図4及び図5は、送受信局10a、10bおいて受信したNCパケットの受信処理の動作概要を示す図である。
図4において、受信したNCパケットに対してFCS処理を順方向から行う(順FCS処理)場合の動作概要を示す図である。
図4(a)は、受信したNCパケットを示す。受信したNCパケットは、パケットα1と、ビット列の順序が反転されたパケットβ1の情報を含んでいる。パケットα1のbit1aとパケットβ1のFCS32bの情報を含むNCパケットのbit1cを起点としたFCS処理(順方向の誤り検出処理)を行う。つまり、順方向の誤り検出処理は、NCパケットのbit1cからbit100cを誤り検出の対象ビット、bit101cからbit132cを誤り検出符号とみなした誤り検出処理である。
図4(b)は、図4(a)に示した演算結果を示す。
パケットα1に順方向の誤り検出処理を行って生成される検出結果FCSaと、ビット列の順序が反転されたパケットβ1に順方向の誤り検出処理を行って生成される検出結果FCSbと、NCパケットに順方向の誤り検出処理を行って生成される検出結果FCScとを示している。ここで、伝送による誤りは生じていないものとする。
検出結果FCSaは、検出結果は全てのビットが「0」となり、誤りが無く正常に受信できたことを検出できる。
検出結果FCSbは、ビット列の順序が反転していることから、誤った情報に対して検出を行うこととなる。そのため、検出結果は全てのビットが「0」とならず、誤り検出の結果として、誤りが検出されたことを示す結果が算出される。ここで、算出された結果は、パケットβ1の情報に応じてユニークなビット系列になる。このビット系列が、パケットβ1の情報に対してユニークな情報であることから、各パケットβを識別する識別情報として用いることができる。
また、検出結果FCSaが全てのビットが「0」であることから、検出結果FCSbとXOR演算を行った結果は、検出結果FCSbと一致する。
個々の誤り検出処理とXOR演算は、それぞれが線形であることから演算順序を変えることができる。すなわち、パケットα1と、ビット列の順序が反転されたパケットβ1とにXOR演算を先に行い、続けて順方向の誤り検出処理を行う一連の処理は、パケットα1と、ビット列の順序が反転されたパケットβ1のそれぞれに順方向の誤り検出処理をを先に行い、それぞれの検出結果に対して、続けてXOR演算を行うことと等価である。
したがって、NCパケットに対して順方向の誤り検出処理を行った結果である検出結果FCScは、上記に示した検出結果FCSbと一致する。
図5において、受信したNCパケットのビット順を反転してFCS処理を順方向に行う(逆FCS処理)場合の動作概要を示す図である。
NCパケットのビット順が、図4と逆である点が異なり、その検出結果FCScは、ビット順を反転させたパケットα1に対して順FCS処理を行った検出結果FCSaと一致する。
図6から図9に本実施形態による送受信局10a及び10bの構成を示す。
送受信局10a及び10bは、互いに通信を行い、受信したNCパケットの受信処理が異なる。
図6は、本実施形態による送受信局10aの構成を示すブロック図である。
送受信局10aは、FCS付加回路101、無線送受信部104、送信済バッファ回路105、パケット判定制御部106a、入出力回路107、入力切替回路108a、誤り検出回路109、及び、ネットワーク符号化(NC)部110aを含んで構成される。
FCS付加回路101は、送受信局10b(他の受信局装置)宛に送信する予め定められた第1のビット数のビット系列が入力される。FCS付加回路101は、予め定められた線形符号則であるFCS(フレームチェックシーケンス)方式に従って、そのビット系列に対して予め定められた第2のビット数のFCS符号(第1の線形符号情報)を付加して、中継局20に送信する送信パケット(復号鍵)を生成する。FCS付加回路101は、生成した送信パケットを無線送受信部104によって送信させ、送信した送信パケット(復号鍵)を送信済バッファ回路105(復号鍵バッファ部)に格納させる。
パケット判定制御部106aは、逆FCS回路106−1、逆FCS回路106−3、判定制御回路106−4を備える。
逆FCS回路106−1は、受信した無線信号に含まれる受信パケットに基づいて、中継局20においてNCパケットを生成する際に用いられたパケットを識別する識別情報を生成する。その識別情報は、FCS付加回路101において用いられた線形符号則に従って逆方向のFCS処理を行って生成する。つまり、中継局20では、送受信装置10b(自装置)から過去に送信されたいずれかの送信パケットを用いて、NCパケットが生成される。逆FCS回路106−1によって生成される識別情報によって、中継局20においてNCパケットの生成に用いられた送信パケットを識別できる。
図7は、逆FCS回路を示すブロック図である。
この図7に示される逆FCS回路106−1は、それぞれビット順反転回路161とFCS回路162を備える。
ビット順反転回路161は、入力されるパケットに対し、そのパケットのビット列を反転して出力する。
FCS回路162は、入力されるパケットに対応するビット列が、予め定められた第1のビット数のビット系列に、そのビット系列に対して予め定められた第2のビット数のFCS符号(第1の線形符号情報)が付加されたビット列であるとして、FCS処理を行う。付加されたFCS符号が妥当なものであり、誤りが無い場合には、生成される情報は「0」になる。
図6に戻り、逆FCS回路106−3は、送信済バッファ回路105に格納されている送信パケットのビット列の順序を反転させてから、格納されている送信パケットを識別する識別情報を生成する。
判定制御回路106−4は、逆FCS回路106−1によって生成された識別情報と、逆FCS回路106−3によって生成された識別情報とが一致するか否かを判定する。その識別情報が一致することにより、判定制御回路106−4は、送信済バッファ回路105に格納されている送信パケットの中に、NCパケットの生成に用いられたものと同じ送信パケットを特定する。送信パケットが特定できた場合には、判定制御回路106−4は、その送信パケットによって、受信パケットにネットワークコーディングに応じた復号処理が適用可能と判定する。
また、判定制御回路106−4は、その識別情報が一致しない場合には、受信した無線信号の復調に失敗したと判定する。
上記の判定方法を用いて、判定制御回路106−4は、受信した無線信号に含まれる受信パケットがNCパケットであるか、自局宛のネイティブパケットであるか等のパケットの種類を判定し、これらの判定結果に基づいて、入出力回路107、入力切替回路108a、入力切替回路108の切替指示、送信済バッファ回路105に格納されているパケットの出力指示や削除指示を行なう。
無線送受信部104は、無線信号の送受信を行なう。具体的には、送信対象のパケットを変調し、無線信号としてアンテナから送信したり、アンテナにより受信した無線信号を復調したりする。送信済バッファ回路105は、送信したパケットを送信順に格納し、判定制御部101からの指示により、格納しているパケットを送信順や指定された順に従って出力したり、削除したりする。
ネットワーク符号化(NC)復号部110aは、送信済バッファ回路105から出力されたパケットから生成する鍵パケットによって、受信したNCパケットのNC復号を行なう。NC復号部110aは、NC復号回路111とビット順反転回路113を備える。
NC復号回路111、入出力回路107から供給される受信パケットと、送信済バッファ回路105から供給される送信パケットとに基づいてNC復号を行う。ビット順反転回路113は、NC復号した結果のビット列の順序を反転して出力する。
入出力回路107は、無線送受信部104が無線信号から得たパケットの出力先を、NC復号部110a又は入力切替回路108aに切り替える。
入力切替回路108aは、パケット判定制御部106aからの制御に応じて、入出力回路107から供給される受信パケットと、NC復号部110aによってNC復号された受信パケットとを切り替えて出力する。入力切替回路108aは、パケット判定制御部106aからの制御に応じて、入出力回路107から供給される受信パケットに対して。ビット列を反転した受信パケットを出力する。
誤り検出回路109は、FCS付加回路101において用いられたFCS方式と同じ方式による誤り検出処理を、入力切替回路108aから出力された受信パケット又はNC復号部110aによってNC復号された受信パケットに対して行い、各受信パケットに含まれるビット列を抽出する。
図8は、誤り検出回路を示すブロック図である。
この図8に示される誤り検出回路109は、FCS回路191と誤り判定回路192を備える。
FCS回路191は、図8に示したFCS回路162に相当する。
誤り判定回路192は、FCS回路191によって生成されたビット系列が全て「0」であるか否かを判定し、「0」である場合には、誤りが無いと判定し、「0」以外の場合には、誤りがあると判定する。
図9は、本実施形態による送受信局10bの構成を示すブロック図である。
送受信局10bは、FCS付加回路101、無線送受信部104、送信済バッファ回路105、パケット判定制御部106b、入出力回路107、入力切替回路108a、誤り検出回路109、及び、ネットワーク符号化(NC)部110bを含んで構成される。図8と同じ構成には同じ符号を付す。また、特に明示しない構成の説明に含まれる、「パケット判定制御部106a」は「パケット判定制御部106b」に、「NC復号部110a」は「NC復号回路110b」に読み替える。
FCS付加回路101は、送受信局10a(他の受信局装置)宛に送信する送信する予め定められた第1のビット数のビット系列が入力される。
パケット判定制御部106bは、逆FCS回路106−2、逆FCS回路106−3、判定制御回路106−5を備える。
FCS回路106−2は、受信した無線信号に含まれる受信パケットに基づいて、中継局20においてNCパケットを生成する際に用いられたパケットを識別する識別情報を生成する。その識別情報は、FCS付加回路101において用いられた線形符号則に従った方向のFCS処理を行って生成する。つまり、中継局20では、送受信装置10b(自装置)から過去に送信されたいずれかの送信パケットを用いて、NCパケットが生成される。FCS回路106−2によって生成される識別情報によって、中継局20においてNCパケットの生成に用いられた送信パケットを識別できる。
判定制御回路106−5は、FCS回路106−2によって生成された識別情報と、逆FCS回路106−3によって生成された識別情報とが一致するか否かを判定する。その識別情報が一致することにより、判定制御回路106−5は、送信済バッファ回路105に格納されている送信パケットの中に、NCパケットの生成に用いられたものと同じ送信パケットを特定する。送信パケットが特定できた場合には、判定制御回路106−5は、その送信パケットによって、受信パケットにネットワークコーディングに応じた復号処理が適用可能と判定する。
また、判定制御回路106−5は、その識別情報が一致しない場合には、受信した無線信号の復調に失敗したと判定する。
上記の判定方法を用いて、判定制御回路106−5は、受信した無線信号に含まれる受信パケットがNCパケットであるか、自局宛のネイティブパケットであるか等のパケットの種類を判定し、これらの判定結果に基づいて、入出力回路107、入力切替回路108a、入力切替回路108aの切替指示、送信済バッファ回路105に格納されているパケットの出力指示や削除指示を行なう。
ネットワーク符号化(NC)復号部110bは、送信済バッファ回路105から出力されたパケットから生成する鍵パケットによって、受信したNCパケットのNC復号を行なう。
図10は、本実施形態による中継局20の構成を示すブロック図である。中継局20は、無線送受信部201、誤り検出回路202、入力切替回路203、第1転送バッファ回路204−1、第2転送バッファ回路204−2、FCS付加回路205−1、FCS付加回路205−2、ビット順反転回路206、NC符号化回路207、及び、入力切替回路209により、中継パケットの出力回路が構成される。
無線送受信部201は、送受信局10aの無線送受信部104と同様の機能を有する。
誤り検出回路202は、送受信局10a、10bから送信された送信パケットが受信され、その受信した送信パケットに対して、付加されたFCS符号を分離して、誤り検出を行い、送信パケットに含んで送信されたビット系列を抽出する。誤り検出回路202は、誤り検出の結果と、抽出されたビット系列とを出力する。
誤り検出回路202は、送受信局10aから受信した送信パケットに含まれる第1のビット系列か、送受信局10bから受信した送信パケットに含まれる第2のビット系列か、のいずれかを出力する。
第1転送バッファ回路204−1は、互いに通信する2つの送受信局装置のうち一方の送受信局装置(例えば、送受信局10a)に対応して設けられる。第1転送バッファ回路204−1は、一方の送受信局装置(送受信局10a)を示す情報に従って、一方の送受信局装置(送受信局10a)から送信された第1のビット系列を格納する。そして、第1転送バッファ回路204−1は、格納した第1のビット系列を格納した順序に従って、他方の送受信局装置(例えば、送受信局10b)に送信する第1のビット系列を出力する。
第2転送バッファ回路204−2は、互いに通信する2つの送受信局装置のうち他方の前記受信局装置(送受信局10b)に対応して設けられる。第2転送バッファ回路204−2は、他方の受信局装置(送受信局10b)を示す情報に従って、他方の受信局装置(送受信局10b)から送信された第2のビット系列を格納する。第2転送バッファ回路204−2は、格納した第2のビット系列を格納した順序に従って、一方の受信局装置(送受信局10a)に送信する第2のビット系列を出力する。
第1転送バッファ回路204−1及び第2転送バッファ回路204−2はそれぞれ、判定制御部202からの指示により、格納しているパケットを受信順に出力したり、削除したりする。第1転送バッファ回路204−1及び第2転送バッファ回路204−2は、まとめて、転送バッファ回路204としてもよい。
入力切替回路203は、無線送受信部201から入力されたパケットの出力先を、第1転送バッファ回路204−1または第2転送バッファ回路204−2に切り替える。入力切替回路203は、送信パケットを送信した送受信局装置を示す情報に従って、第1のビット系列を第1の転送バッファ部204−1に格納し、第2のビット系列を第2転送バッファ部204−2に格納する。
FCS付加回路205−1は、前述の線形符号則に従って、第1転送バッファ部204−1から出力された第1のビット系列に基づいて生成された、予め定められた第2のビット数の第2のFCS符号情報(第2の線形符号情報)を、第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する。
FCS付加回路205−2は、前述の線形符号則に従って、第2の転送バッファ部204−2から出力された第2のビット系列に基づいて生成された、予め定められた第2のビット数の第3のFCS符号情報(第3の線形符号情報)を、第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する。
FCS付加回路205−1とFCS付加回路205−2は、まとめてFCS付加回路205としてもよい。
ビット順反転回路206は、第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する。
NC符号化回路207は、第1のパケットを第1のパケットのビット列の順序を維持して、第2のパケットを第2のパケットのビット列の順序をビット順反転回路206によって反転された反転順序に応じて、それぞれのビット列を対応させてNC符号化を行ってNCパケットを生成する。
入力切替回路209は、パケットの入力元をFCS付加回路205−1、FCS付加回路205−2、または、NC符号化回路207に切り替える。
なお、送受信局10の送信済バッファ回路105からのパケットの削除、中継局20の第1転送バッファ回路204−1、第2転送バッファ回路204−2、待機バッファ回路208からのパケットの削除は、メモリに記憶されているパケットの内容を消去する物理的な削除でもよく、格納されているパケットに削除を示す情報を付加する等の論理的な削除でもよい。
図11は、送受信局10における送信処理フローを示す図である。
送受信局10a(送受信局10b)のパケット判定制御部106は、受信した受信パケットに基づいてFCS処理(逆FCS処理)を行い鍵パケットの識別情報(ID)を算出する(ステップS101)。
パケット判定制御部106は、識別情報(ID)の全てのビットが「0」(オールゼロ)であるか否かを判定する(ステップS102)。識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS102−NO)には、ステップS104に進む。
ステップS102の判定において、識別情報(ID)がオールゼロであると判定した場合(ステップS102−YES)には、パケット判定制御部106は、受信パケットがNC復号を必要としないネイティブパケットであると判定する。パケット判定制御部106は、入出力回路107の出力先を入力切替回路108aに切り換える。判定制御部106は、入力切替回路108aの入力元を入出力回路107に切り換える。入出力回路107は、受信パケットを入力切替回路108aに出力する。入力切替回路108aは、入出力回路107から出力された受信パケットを誤り検出回路109に出力する。誤り検出回路109は、入力切替回路108aから出力された受信パケットについて誤り検出処理を行い、誤り検出処理結果と、受信パケットに含まれたビット系列を出力し、次のパケットの処理に進む(ステップS103)。
ステップS102の判定において、識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS102−NO)には、パケット判定制御部106は、格納された送信済パケットを参照し、送信済パケットの識別情報(ID)と、ステップS101において算出された受信パケットに基づいた識別情報(ID)とを比較して、一致するか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104の判定において、一致する識別情報(ID)が有ると判定した場合(ステップS104−「一致」)には、ステップS106の処理に進む。
ステップS104の判定において、一致する識別情報(ID)が無いと判定した場合(ステップS104−「一致なし」)には、パケット判定制御部106は、受信パケットの受信処理が失敗したと判定し、次のパケットの処理に進む(ステップS105)。
ステップS104の判定において、一致する識別情報(ID)が有ると判定した場合(ステップS104−「一致」)には、パケット判定制御部106は、受信パケットに基づいた識別情報(ID)が一致すると判定された識別情報(ID)に対応する送信パケットを用いて、受信パケットのNC復号を行わせる。
パケット判定制御部106は、入出力回路107の出力先をNC復号部110aに切り換える。入出力回路107は、受信パケットをNC復号部110aに出力する。NC復号部110aは、受信パケットのNC復号処理を行う。NC復号部110aにおいて、格納されている送信パケットのビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、反転された送信パケットに基づいて復号する(ステップS106)。
判定制御部106は、入力切替回路108aの入力元をNC復号部110aに切り換える。入力切替回路108aは、NC復号部110aによってNC復号された受信パケットを誤り検出回路109に出力する。誤り検出回路109は、NC復号部110aから出力された受信パケットについて誤り検出処理を行い、誤り検出処理結果に基づいて、受信したNCパケットに誤りが有るか否かを判定する(ステップS108)。ステップS108の判定において、受信したNCパケットに誤りが無いと判定した場合(ステップS108−「正」)には、ステップS110の処理に進む。
ステップS108の判定において、受信したNCパケットに誤りが有ると判定した場合(ステップS108−「誤」)には、パケット判定制御部106は、受信パケットの受信処理が失敗したと判定し、次のパケットの処理に進む(ステップS109)。
ステップS108の判定において、受信したNCパケットに誤りが無いと判定(ステップS108−「誤」)したことにより、誤り検出回路109は、抽出したビット系列を出力する(ステップS110)。
なお、送受信局が送受信局10a(第1の受信装置)である場合には、ステップS101とステップS106の処理の詳細は以下のようになる。
ステップS101において、パケット判定制御部106aが、受信パケットのビット列を反転する第1の反転処理を行って、反転されたビット列に応じて変換された受信パケットからFCS方式(線形符号則)に従って生成される第1のFCS情報(第1の識別情報)と、格納されている送信パケットについて反転されたビット列に応じて変換された送信パケットからFCS方式に従って生成される第2のFCS情報(第2の識別情報)との一致を判定する。
ステップS106において、ネットワーク符号化復号部110aが、NC復号した結果のビット列の順序を反転する第1の反転処理をして出力する。
また、送受信局が送受信局10b(第2の受信装置)である場合には、ステップS101とステップ106の処理の詳細は以下のようになる。
ステップS101において、パケット判定制御部106aが、受信パケットのビット列の順序を維持して、受信パケットからFCS方式(線形符号則)に従って生成される第1のFCS情報(第1の識別情報)と、格納されている送信パケットについてビット列を反転させた送信パケットからFCS方式に従って生成される第2のFCS情報(第2の識別情報)との一致を判定する。
ステップS106において、ネットワーク符号化復号部110bが、格納されている送信パケットのビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、反転された送信パケットに基づいてNC復号して出力する。
図12は、中継局20における受信処理フローを示す図である。
中継局20の入力切替回路203は、送受信局装置から受信した送信パケットに応じて、その送信パケットをNC符号化を実施する中継処理か否かを判定する(ステップS201)。NC符号化を実施する中継処理でない(ステップS201−NC無)と判定された場合は、ステップS210に進む。NC符号化を実施する中継処理である(ステップS201−NC有)と判定された場合は、ステップS202に進む。
ステップS201において、NC符号化を実施する中継処理であると判定されたことにより、第1FCS付加回路205−1は、第1転送バッファ回路204−1から出力される第1のビット列に応じて、第2のFCS符号を生成する。第1FCS付加回路205−1は、生成した第2のFCS符号を第1のビット系列に付加して第1のパケット(パケットα)を生成する(ステップS202)。
続いて、第2FCS付加回路205−2は、第2転送バッファ回路204−2から出力される第2のビット列に応じて、第3のFCS符号を生成する。第2FCS付加回路205−2は、生成した第3のFCS符号を第1のビット系列に付加して第2のパケット(パケットβ)を生成する(ステップS203)。ビット順反転回路206は、第2のパケット(パケットβ)のビット列を逆順に並べ替える(ステップS204)。
NC符号化回路207は、第1のパケット(パケットα)と、ビット列を逆順に並べ替えられた第2のパケット(パケットβ)とに基づいてNC符号化を行い、NCパケットを生成する(ステップS205)。入力切替回路209は、入力元をNC符号化回路207を選択して、生成されたNCパケットを出力する。無線送受信部201は、出力されたNCパケットを送信する(ステップS206)。
ステップS201において、NC符号化を実施する中継処理でないと判定されたことにより、第1FCS付加回路205−1(第2FCS付加回路205−2)は、第1転送バッファ回路204−1(第1転送バッファ回路204−2)から出力される第1のビット列(第2のビット列)に応じて、第2のFCS符号(第3のFCS符号)を生成する。第1FCS付加回路205−1(第2FCS付加回路205−2)は、生成した第2のFCS符号(第3のFCS符号)を第1のビット系列(第2のビット系列)に付加して第1のパケット(パケットα’)(第2のパケット(パケットβ’))を生成する(ステップS210)。
入力切替回路209は、入力元を第1FCS付加回路205−1(第2FCS付加回路205−2)を選択して、生成されたネイティブパケットである第1のパケット(パケットα’)(第2のパケット(パケットβ’))を出力する。無線送受信部201は、出力された第1のパケット(パケットα’)(第2のパケット(パケットβ’))を送信する(ステップS211)。
なお、送信する情報の送信先に応じて選択され、第1FCS付加回路205−1又は第2FCS付加回路205−2のいずれから出力されたパケットは、選択された送信先宛に送信される。
[第2の実施形態]
図を参照し、本発明の他の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態による送受信局10cの構成を示すブロック図である。
送受信局10cは、FCS付加回路101、無線送受信部104、送信済バッファ回路105、パケット判定制御部106c、入出力回路107、入力切替回路108c、誤り検出回路109、及び、ネットワーク符号化(NC)部110cを含んで構成される。図8及び図9と同じ構成には同じ符号を付す。また、特に明示しない構成の説明に含まれる、「パケット判定制御部106a」は「パケット判定制御部106c」に、「NC復号部110a」は「NC復号回路110c」に読み替える。
FCS付加回路101は、送受信局10a、10b又は10c(他の受信局装置)宛に送信する予め定められた第1のビット数のビット系列が入力される。
パケット判定制御部106cは、FCS回路106−1、逆FCS回路106−2、逆FCS回路106−3、判定制御回路106−6を備える。
判定制御回路106−6は、FCS回路106−1によって生成された識別情報と、逆FCS回路106−3によって生成された識別情報とが一致するか否か、及び、逆FCS回路106−2によって生成された識別情報と、逆FCS回路106−3によって生成された識別情報とが一致するか否かを判定する。その識別情報が一致することにより、送信済バッファ回路105に格納されている送信パケットの中に、NCパケットの生成に用いられたものと同じ送信パケットを特定する。送信パケットが特定できた場合には、その送信パケットによって、受信パケットにネットワークコーディングに応じた復号処理が適用可能と判定する。
また、判定制御回路106−6は、その識別情報が一致しない場合には、無線信号の受信に失敗したと判定する。また、判定制御回路106−6は、逆FCS処理の識別情報又は順FCS処理の識別情報のいづれかがオールゼロである場合に、受信した無線信号に含まれる受信パケットが自局宛のネイティブパケットであると判定する。
上記の判定方法を用いて、判定制御回路106−4は、受信した無線信号に含まれる受信パケットがNCパケットであるか、自局宛のネイティブパケットであるか等のパケットの種類を判定し、これらの判定結果に基づいて、入出力回路107、入力切替回路108a、入力切替回路108cの切替指示、送信済バッファ回路105に格納されているパケットの出力指示や削除指示を行なう。
入力切替回路108cは、パケット判定制御部106cからの制御に応じて、入出力回路107cから供給される受信パケットと、NC復号部110cによってNC復号された受信パケットとを切り替えて出力する。入力切替回路108cは、パケット判定制御部106cからの制御に応じて、入出力回路107cから供給される受信パケットに対して。ビット列を反転した受信パケットを出力する。
ネットワーク符号化(NC)復号部110cは、NC復号部110aとNC復号部110bの構成を備える。ネットワーク符号化(NC)復号部110cは、送信済バッファ回路105から出力されたパケットから生成する鍵パケットによって、受信したNCパケットのNC復号を行なう。
14は、送受信局10cにおける受信処理フローを示す図である。
送受信局10cのパケット判定制御部106cは、受信した受信パケットに基づいて順FCS処理並びに逆FCS処理を行い鍵パケットの識別情報(ID)を算出する(ステップS301)。
パケット判定制御部106cは、順FCS処理による識別情報(ID)の全てのビットが「0」(オールゼロ)であるか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302の判定において、識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS302−NO)には、ステップS304に進む。
順FCS処理による識別情報(ID)がオールゼロであると判定した場合(ステップS302−YES)には、パケット判定制御部106cは、受信パケットがNC復号を必要としないネイティブパケットであると判定して、入出力回路107cの出力先を入力切替回路108cに切り換える。判定制御部106cは、入力切替回路108cの入力元を入出力回路107cに切り換える。入出力回路107cは、受信パケットを入力切替回路108cに出力する。入力切替回路108cは、入出力回路107cから出力された受信パケットを誤り検出回路109に出力する。誤り検出回路109は、入力切替回路108cから出力された受信パケットについて誤り検出処理を行い、誤り検出処理結果と、受信パケットに含まれたビット系列を出力し、次のパケットの処理に進む(ステップS303)。
ステップS302の判定において、順FCS処理による識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS302−NO)には、逆FCS処理による識別情報(ID)の全てのビットが「0」(オールゼロ)であるか否かを判定する(ステップS304)。識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS304−NO)には、ステップS306に進む。
ステップS304の判定において、逆FCS処理による識別情報(ID)がオールゼロであると判定した場合(ステップS304−YES)には、受信パケットがNC復号を必要としないネイティブパケットであり、ビット列の順序を反転して出力するものと判定する。パケット判定制御部106cは、入出力回路107の出力先を入力切替回路108cに切り換える。判定制御部106cは、入力切替回路108cの入力元を入出力回路107cに切り換え、入力されるパケットのビット列を反転するように制御する。入出力回路107cは、受信パケットを入力切替回路108cに出力する。入力切替回路108cは、入出力回路107cから出力された受信パケットのビット列の順序を反転して、誤り検出回路109に出力する。誤り検出回路109は、入力切替回路108cから出力されたビット列の順序が反転された受信パケットについて誤り検出処理を行い、誤り検出処理結果と、受信パケットに含まれたビット系列を出力し、次のパケットの処理に進む(ステップS305)。
ステップS304の判定において、逆FCS処理による識別情報(ID)がオールゼロでないと判定した場合(ステップS304−NO)には、パケット判定制御部106cは、格納された送信済パケットを参照し、送信済パケットの識別情報(ID)と、ステップS301において算出された受信パケットに基づいた逆FCS処理による識別情報(ID)とを比較して、一致するか否かを判定する(ステップS306)。ステップS306の判定において、一致する識別情報(ID)が有ると判定した場合(ステップS306−「一致」)には、ステップS310の処理に進む。
ステップS306の判定において、一致する識別情報(ID)が無いと判定した場合(ステップS306−「一致なし」)には、パケット判定制御部106cは、パケット判定制御部106cは、格納された送信済パケットを参照し、送信済パケットの識別情報(ID)と、ステップS301において算出された受信パケットに基づいた順FCS処理による識別情報(ID)とを比較して、一致するか否かを判定する(ステップS307)。ステップS307の判定において、一致する識別情報(ID)が有ると判定した場合(ステップS307−「一致」)には、ステップS309の処理に進む。
ステップS307の判定において、一致する識別情報(ID)が無いと判定した場合(ステップS307−「一致なし」)には、パケット判定制御部106cは、受信パケットの受信処理が失敗したと判定し、次のパケットの処理に進む(ステップS308)。
ステップS307の判定において、一致する識別情報(ID)が有ると判定されたことにより、受信パケットに基づいた識別情報(ID)が一致すると判定された識別情報(ID)に対応する送信パケットを用いて、パケット判定制御部106cは、受信パケットのNC復号を行わせる。
パケット判定制御部106cは、入出力回路107cの出力先をNC復号部110cに切り換える。入出力回路107cは、受信パケットをNC復号部110cに出力する。NC復号部110cは、格納されている送信パケットのビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、反転された送信パケットに基づいてNC復号処理を行い、誤り検出回路109に受信パケットを出力する。
すなわち、受信パケットのビット列が反転されたビット列に応じて変換された受信パケットから、FCS方式(線形符号則)に従って生成される第1のFCS情報(第1の識別情報)と、格納されている送信パケットのビット列を反転した送信パケットから、FCS方式に従って生成される第2のFCS情報(第2の識別情報)とが一致すると判定された場合である。この場合、ネットワーク符号化復号部110cにおけるビット順反転回路113が、格納されている送信パケットのビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、NC復号回路111が、反転された送信パケットに基づいてNC復号して出力する。続いてステップS312に進む。(ステップS309)。
ステップS306の判定において、一致する識別情報(ID)があると判定した場合(ステップS306−「一致」)には、パケット判定制御部106cは、入出力回路107cの出力先をNC復号部110cに切り換える。入出力回路107cは、受信パケットをNC復号部110cに出力する。NC復号部110cは、格納されている送信パケットのビット列の順序に従ってNC復号処理を行う。
すなわち、受信パケットのビット列が反転されたビット列の順序を維持して、FCS方式(線形符号則)に従って生成される第1のFCS情報(第1の識別情報)と、格納されている送信パケットのビット列を反転した送信パケットから、FCS方式に従って生成される第2のFCS情報(第2の識別情報)とが一致すると判定された場合である。この場合、ネットワーク符号化復号部110cにおけるNC復号回路112が、NC復号処理を行い、その結果を出力する(ステップS310)。
NC復号部110cは、NC復号処理された受信パケットのビット列の順序に反転して、誤り検出回路109に受信パケットとして出力する(ステップS311)。
ステップS309からS311において、誤り検出回路109は、NC復号部110cから出力された受信パケットについて誤り検出処理を行い、誤り検出処理結果に基づいて、受信したNCパケットに誤りが有るか否かを判定する(ステップS312)。ステップS312の判定において、受信したNCパケットに誤りが無いと判定した場合(ステップS312−「正」)には、ステップS314の処理に進む。
ステップS312の判定において、受信したNCパケットに誤りが有ると判定した場合(ステップS312−「誤」)には、パケット判定制御部106cは、受信パケットの受信処理が失敗したと判定し、次のパケットの処理に進む(ステップS313)。
ステップS312の判定において、受信したNCパケットに誤りが無いと判定(ステップS312−「正」)したことにより、誤り検出回路109は、抽出したビット系列を出力する(ステップS314)。
本実施形態に示す構成とすることにより、ビット反転を行ったビット列を送信する送受信局が固定できない場合であったり、又は、通信を開始する前に、ネゴシエーションができない場合であったりするときに、受信したNCパケットを用いて、いずれの処理を選択して行うべきか判定することができる。
本発明の実施形態に示したように、ネットワークコーディングを用いた通信システムにおいて、中継局20は、NCパケットに鍵パケットを選択するための情報を付加することなくNCパケットを送信し、NCパケットを受信した送受信局において正しくNC復号を行うことができる。従って、鍵パケットの選択に用いる追加情報をNCパケットに付加することによって発生するスループット劣化や、伝送遅延の長大を防ぐことができる。また、NCパケットに追加情報を付加する必要がないため、既存の標準規格をそのまま適用することが可能である。よって、NC符号化されていないパケットの受信も可能であり、ネットワークコーディングを適用していない既存の通信システムと共存することができる。加えて、正常にNC復号されなかったパケットが上位レイヤ等に出力されることがないため、通信システムの信頼性が向上させることが可能となる。
また、本実施形態に示した構成に、例えばIEEE802.11aに準拠した2ホップ無線LANシステムを適用した場合について説明する。IEEE802.11aに準拠した2ホップ無線LANシステムでは、FCS方式にCRC32が適用されている。したがって、FCS符号として、固定長の32bitの符号が付加される。また、伝送する情報は可変長であることから、それぞれのパケットの長さは一定ではない。NC符号を行うには、パケット長が近いもの同士を対象することが効率がよい。このように、格納された順以外の順序でパケットを選択するには、パケットを識別するための識別情報が必要になる。また、新たに識別情報を付加すると、その識別情報を付加したことにより効率が低下する。そこで、各パケットの情報を用いて、それぞれを識別可能とする識別情報をそれぞれのパケットの情報から生成することが可能となる。
また、本実施形態では、各パケット長を同一の長さである場合を例示したが、IEEE802.11aのように異なる流さのパケット長のパケットが混在する条件においても適用可能である。さらに、効率が低下するが、本実施形態に用いる識別情報を付加してもよい。その場合には、付加する識別情報は、符号化されたNCパケットにおいて予め定められる位置とする。
なお、本発明は、上記の実施形態に示した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で変更することができる。例えば、検出信号FCSは、上記に示したFCS方式に限られず、線形符号を生成する他の演算処理とすることも可能である。他の演算処理の例として、生成多項式を用いて生成される巡回符号などがある。
なお、上記実施形態においては、送受信局10の送信済バッファ回路105は送信順にパケットを格納し、鍵パケットとして使用したパケットや、判定制御部101から指示されたパケットを削除しているが、パケットが格納されたアドレスを特定するポインタを、該ポインタにより特定されるパケットが送信された順番に記憶していき、使用するポインタを順にすすめていくようにしてもよい。例えば、パケットα1、α2、α3、…の順にパケットを送信した場合、送信済バッファ回路105は、パケットα1、α2、α3、…を格納し(送信順でなくともよい)、さらに、パケットα1のポインタp1、パケットα2のポインタp2、パケットα3のポインタp3、…の順にポインタを格納する。判定制御部101は、パケットα1をNC復号の鍵パケットとして使用した場合、読み出すポインタを、ポインタp1の次のポインタp2に進める。これにより、次の鍵パケットをポインタp2により特定されるパケットα2とすることができる。このように、送信済バッファ回路105に記憶しているパケットを削除する代わりに、パケットに対応したポインタをすすめていく。
また、中継局20の第1転送バッファ回路204−1、第2転送バッファ回路204−2は受信順にパケットを格納しているが、上記と同様に、パケットを格納するとともに、パケットが格納されたアドレスを特定するポインタを、該ポインタにより特定されるパケットを受信した順に記憶していき、パケットを削除する代わりに、パケットに対応したポインタをすすめていくようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、パケットを送受信する送受信局10のペアを1組のみ有しているが、パケットを送受信する送受信局10のペアを2組以上有することでもよい。例えば、通信システムが4台の送受信局10として送受信局10a、10b、10c、10dを有し、送受信局10a及び10bが送受信のペアであり、送受信局10aが送受信局10b宛のパケットを、送受信局10bが送受信局10a宛のパケットを送信し、送受信局10c及び送受信局10dがもう1組の送受信のペアであり、送受信局10cが送受信局10d宛のパケットを、送受信局10dが送受信局10c宛のパケットを送信する。中継局20は、送受信局10aから送受信局10b宛のパケット、送受信局10bから送受信局10a宛のパケット、送受信局10cから送受信局10d宛のパケット、送受信局10dから送受信局10c宛のパケットをそれぞれ受信順に格納する第1〜第4転送バッファ回路を備える。中継局20の無線送受信部201は、NC符号化回路205が第1転送バッファ回路及び第2転送バッファ回路から受信順に出力されるパケットを用いて生成したNCパケット、ならびに、第3転送バッファ回路及び第4転送バッファ回路から受信順に出力されるパケットを用いて生成したNCパケットを送信する。送受信局10a、10b、10c、10dの判定制御部101は、受信したパケットの送信先アドレスまたは送信元アドレスに自送受信ペアのアドレスが設定されている場合に、上記実施形態と同様の受信処理を行なう。また、送受信ペアによって無線信号の周波数を変えてもよい。
また、上記実施形態においては、通信システムをAlice & Bobトポロジを例として説明したが、Xトポロジなどの他のトポロジにも適用可能である。具体的には、通信システムが複数の送受信局10、例えば、受信局装置としての送受信局10a、10bと、送信局装置としての送受信局10c、10dからなり、送受信局10cから送受信局10b宛のパケットが、送受信局10dから送受信局10a宛のパケットが送信される場合、送受信局10aは送受信局10cから中継局20に送信された送受信局10b宛のパケットを受信して受信順(送受信局10cからの送信順)に送信済バッファ回路105に記憶し、同様に送受信局10bは、送受信局10cから中継局20に送信された送受信局10a宛のパケットを受信して受信順(送受信局10dからの送信順)に送信済バッファ回路105bに記憶する。中継局20は、送受信局10cから送受信局10b宛のパケットを受信順に第1転送バッファ回路204−1に、送受信局10dから送受信局10a宛のパケットを受信順に第2転送バッファ回路204−2に格納する。中継局20におけるNCパケットの送信処理及び送受信局10a,10bにおけるNCパケットのNC復号処理は、上述した実施形態と同様である。
以上説明した本発明の実施形態の通信システムによれば、中継局は、NCパケットに鍵パケットを選択するための情報を付加することなくNCパケットを送信し、NCパケットを受信した送受信局において正しく鍵パケットを選択し、NC復号を行うことができる。従って、鍵パケットの選択に用いる追加情報をNCパケットに付加することによって発生するスループット劣化や、伝送遅延の長大を防ぐことができる。また、NCパケットに追加情報を付加する必要がないため、既存の標準規格をそのまま適用することが可能である。
また、中継局からパケットの再送があった場合でも、送受信局の送信済バッファ回路の格納内容と、中継局の第1バッファ回路の格納内容とに同期外れが発生せず、正常に鍵パケットが選択可能である。従って、正常にNC復号されなかったパケットが上位レイヤに出力されることがなく、通信システムの信頼性が向上する。また、再送パケットか否かについては、受信パケット自体や、標準規格の通信フレームに設定されるシーケンス番号等により判断することができる。
加えて、送受信局は、NCパケットの送信に用いる標準規格の通信フレーム内のアドレス情報や、送信済バッファ内のパケット蓄積状況によって、受信したパケットがNCパケットであるか、自局宛のネイティブパケットであるか、自局が送信したパケットであるか、他通信システムのノードから送信されたパケットであるかを簡易に判断し、適切な受信処理を行なうことができる。従って、NC符号化されていないパケットの受信も可能であり、ネットワークコーディングを適用していない既存の通信システムとの共存も可能である。
なお、上述の送受信局10a、10b、及び、中継局20は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、FCS付加回路101、無線送受信部104、送信済バッファ回路105、パケット判定制御部106a、106b、106c、入出力回路107、入力切替回路108a、108c、誤り検出回路109、及び、ネットワーク符号化(NC)部110a、110b、110c並びに、無線送受信部201、誤り検出回路202、入力切替回路203、第1転送バッファ回路204−1、第2転送バッファ回路204−2、FCS付加回路205−1、FCS付加回路205−2、ビット順反転回路206、NC符号化回路207、及び、第2入力切替回路209の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
10a、10b、10c…送受信局(受信局装置)
101…FCS付加回路(受信局線形符号情報付加部)
104…無線送受信部(受信局受信部)
105…送信済バッファ回路(復号鍵バッファ部)
106…パケット判定制御部(パケット判定制御部)
107、107c…出力切替回路
108a、108c…入力切替回路
109…誤り検出回路
110a、110b、110c…NC復号回路(ネットワーク符号化復号部)
20…中継局(中継局装置)
201…無線送受信部(中継局送信部)
202…誤り検出回路
203…入力切替回路
204−1…第1転送バッファ回路(第1の転送バッファ部)
204−2…第2転送バッファ回路(第2の転送バッファ部)
205−1…FCS付加回路(第1の線形符号情報付加部)
205−2…FCS付加回路(第2の線形符号情報付加部)
206…ビット順反転回路(順序変換部)
207…NC符号化回路(ネットワーク符号化部)
209…入力切替回路

Claims (15)

  1. 中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムであって、
    前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置は、
    予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、
    前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、
    前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、
    前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、
    をそれぞれ備え、
    前記中継局装置は、
    前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、
    前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、
    前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、
    前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、
    前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、
    前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、
    ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、
    前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記受信局装置が前記第1の受信装置である場合において、
    前記パケット判定制御部が、
    前記受信パケットのビット列を反転する第1の反転処理を行って、前記反転されたビット列に応じて変換された前記受信パケットから前記線形符号則に従って生成される第1の識別情報と、前記格納されている復号鍵についてビット列を反転させた前記復号鍵から前記線形符号則に従って生成される前記第2の識別情報との一致を判定し、
    前記ネットワーク符号化復号部が、
    前記復号した結果のビット列の順序を反転する第1の反転処理をして出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記受信局装置が前記第2の受信装置である場合において、
    前記パケット判定制御部が、
    前記受信パケットのビット列の順序を維持して、前記受信パケットから前記線形符号則に従って生成される第1の識別情報と、前記格納されている復号鍵についてビット列を反転させた前記復号鍵から前記線形符号則に従って生成される前記第2の識別情報との一致を判定し、
    前記ネットワーク符号化復号部が、
    前記格納されている復号鍵のビット列の順序を反転する第2の反転処理をして、前記反転された復号鍵に基づいて復号する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記パケット判定制御部は、
    前記受信パケットから前記第2のビット系列を抽出して受信するか否かの判定を、前記第1の識別情報及び前記受信パケットのビット列を反転させ前記線形符号則に従って生成されるの識別情報のいずれが「0」であるかによって判定し、前記判定結果に応じて、自パケット判定制御部における前記ビット列を反転させる前記第1の反転処理と、前記ネットワーク符号化復号部における前記ビット列を反転させる前記第2の反転処理を制御する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記線形符号則は、FCS(フレームチェックシーケンス)方式に基づいた誤り検出符号則であり、
    前記付加される線形符号情報は、前記FCS方式に基づいて生成される誤り検出符号情報である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記パケット判定制御部は、
    前記線形符号則に従って行われる識別判定処理のビット列が、全て「0」を示す場合に誤りがないと判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記識別情報は、前記線形符号則に従って行われる識別判定処理の結果に基づいて生成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記格納されている復号鍵を識別する識別情報は、前記復号鍵に前記付加された第1の線形符号化情報に応じて生成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の通信システム。
  9. 中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの前記受信局装置であって、
    前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置は、
    予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、
    前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、
    前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、
    前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、
    をそれぞれ備えることを特徴とする受信局装置。
  10. 中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置であって、
    前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、
    前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、
    前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、
    前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、
    前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、
    前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、
    ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、
    前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、
    を備えることを特徴とする中継局装置。
  11. 中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの通信方法であって、
    前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置において、
    復号鍵バッファ部が、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ過程と、
    受信局受信部が、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信過程と、
    パケット判定制御部が、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御過程と、
    ネットワーク符号化復号部が、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号過程と、
    をそれぞれ有し、
    前記中継局装置において、
    第1の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ過程と、
    第2の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ過程と、
    中継局判定制御部が、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御過程と、
    第1の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加過程と、
    第2の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加過程と、
    順序変換部が、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換過程と、
    ネットワーク符号化部が、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化過程と、
    中継局送信部が、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信過程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
  12. 中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムの前記複数の受信局装置のうち対応する2つの前記受信局装置の通信方法であって、
    復号鍵バッファ部が、予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ過程と、
    受信局受信部が、前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信過程と、
    パケット判定制御部が、前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御過程と、
    ネットワーク符号化復号部が、前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号過程と、
    をそれぞれ有することを特徴とする通信方法。
  13. 中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置の通信方法であって、
    第1の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ過程と、
    第2の転送バッファ部が、前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ過程と、
    中継局判定制御部が、前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御過程と、
    第1の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加過程と、
    第2の線形符号情報付加部が、前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加過程と、
    順序変換部が、前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換過程と、
    ネットワーク符号化部が、ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化過程と、
    中継局送信部が、前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信過程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
  14. 中継局装置と複数の受信局装置とを有する通信システムにおける前記複数の受信局装置のうち対応する2つの受信局装置のコンピュータを、
    予め定められた線形符号則に従って、予め定められた第1のビット数のビット系列に応じて生成された予め定められた第2のビット数の第1の線形符号情報が前記ビット系列に付加された復号鍵を格納する復号鍵バッファ部と、
    前記中継局装置においてネットワーク符号化された中継パケットを、前記中継局装置から受信して受信パケットとして出力する受信局受信部と、
    前記受信パケットに基づいて、前記線形符号則に従って生成される識別情報と、前記格納されている復号鍵を識別する識別情報とが一致するか否かを判定することにより、前記格納されている復号鍵に基づいて前記ネットワーク符号化に応じた復号処理を前記受信パケットに対して適用可能か否かを判定するパケット判定制御部と、
    前記パケット判定制御部による判定により、前記受信パケットに対して前記復号処理を適用できると判定された場合、前記受信パケットを前記格納されている復号鍵に基づいて復号するネットワーク符号化復号部と、
    としてそれぞれ機能させることを特徴とするプログラム。
  15. 中継局装置と2台の受信局装置とを有する通信システムの前記中継局装置のコンピュータを、
    前記対応する2つの受信局装置のうち一方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記一方の受信局装置を示す情報に従って第1の前記ビット系列を格納し、前記格納した第1のビット系列を前記他方の受信局装置に送信する前記第1のビット系列を出力する第1の転送バッファ部と、
    前記対応する2つの受信局装置のうち他方の前記受信局装置に対応して設けられ、前記他方の受信局装置を示す情報に従って第2の前記ビット系列を格納し、前記格納した第2のビット系列を前記一方の受信局装置に送信する前記第2のビット系列を出力する第2の転送バッファ部と、
    前記受信局装置を示す情報に従って、前記第1のビット系列を前記第1の転送バッファ部に格納し、前記第2のビット系列を前記第2の転送バッファ部に格納する中継局判定制御部と、
    前記線形符号則に従って、前記第1の転送バッファ部から出力された前記第1のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第2の線形符号情報を、前記第1のビット系列に付加した第1のパケットを生成する第1の線形符号情報付加部と、
    前記線形符号則に従って、前記第2の転送バッファ部から出力された前記第2のビット系列に基づいて生成された予め定められた前記第2のビット数の第3の線形符号情報を、前記第2のビット系列に付加した第2のパケットを生成する第2の線形符号情報付加部と、
    前記第2のパケットのビット列の順序を反転した反転順序に変換する順序変換部と、
    ビット列の順序を維持した前記第1のパケット,並びにビット列の順序を反転させた前記第2のパケットに対して、前記ネットワーク符号化を行って中継パケットを生成するネットワーク符号化部と、
    前記中継パケットを前記2つの受信局装置に送信する中継局送信部と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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