JP5305719B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、微小な試料(標本)の様々な位置を拡大観察可能な顕微鏡システムに関し、更に詳しくは、その観察像を撮像する撮像手段と、観察方法を切り替えるための各種光学部材の駆動状態及び試料の載置台又は対物レンズの駆動状態を検出する検出手段とを備えた顕微鏡システムに関する。
近年、顕微鏡装置は工業分野を始め、生物分野における研究や検査等において広く利用されている。
顕微鏡装置での観察方法の一つに、試料から発する微弱な蛍光を観察する方法(以下、単に「蛍光観察」ともいう)がある。この蛍光観察では、一般的に水銀ランプやキセノンランプといった光源を使用し、その光源からの光を集光して試料に照射することになる。試料から発する蛍光は非常に微弱なものもあるため、照明光を強く照射しなければならない場合もある。この場合、試料に対して強力な照明光を照射し続けていると、試料の照射部分が損傷して蛍光を発しなくなる、いわゆる褪色という現象が生じてしまう。
そこで、必要な時にのみ試料に照明光を照射するように工夫された装置が提案されている。例えば、特許文献1には、観察像を撮像するカメラの露光時間に同期し、カメラが撮像していないときは照明光をオフする工夫がなされた蛍光顕微鏡が提案されている。また、特許文献2には、照明光を照射している時間を自動的に計時しておき、ある一定時間経過した時点でユーザに警告を発するように構成された蛍光顕微鏡が提案されている。また、特許文献3には、スイッチによる間欠モードへの切り換えにより、試料上での照明光の照度を間欠的に低減させて照度が試料の画像を表示するのに十分な照度未満となる直前の画像信号を静止画像としてモニターに更新表示させることのできる顕微鏡が提案されている。また、特許文献4には、画像信号の変化量を検出し、その変化量が所定値未満のときに、試料上での照明光の照度を画像信号の変化量が検出できる程度まで低減し、照度を低減する直前の画像信号を静止画像としてモニターに出力するようにした顕微鏡が提案されている。
また、特許文献5には、省電力化の観点から、顕微鏡に対して所定時間以上操作が行われない場合に照明装置の電源を切るようにした顕微鏡システムが提案されている。また、特許文献6には、対物レンズ交換時の眩しさを防止する観点から、対物レンズを保持する電動レボルバに駆動指令が与えられたときに、対物レンズに入射している照明光源の光を制限するようにした顕微鏡制御装置が提案されている。
特開2005−195940号公報 特開2005−331889号公報 特開2000−66108号公報 特開2000−66109号公報 特開2006−195274号公報 特許第3321956号公報
しかしながら、観察像をリアルタイムに観察しながら試料中の注目部位を探索する場合において、上述の特許文献1の提案では、リアルタイムにカメラで試料を観察している間中、照明光が照射され続けられることになる。また、上述の特許文献2の提案では、試料の観察位置を移動している最中に一定時間が経過してしまったために警告が発せられる場合もあり、その場合には探索が中断されてしまう。また、上述の特許文献3の提案では、ライブ画像が表示される前にステージが移動してしまうため、試料が行き過ぎてしまうことがある。また、上述の特許文献4の提案では、モニター上の画面が静止画像であるときに、例えば対物レンズ等の光学部材の切り換えにより画像に変化が生じた場合には、その光学部材の切り換え中に照明光の照度が通常時の照度に復帰すると共にモニター上の画面がライブ画像に戻されてしまう場合もあり、このような場合には、光学部材の切り換えが終了するまでの間に、不必要な照明が為されると共に不必要な画像がライブ画像として表示されてしまうことになる。また、上述の特許文献5の提案では、省電力制御モードであるときに、例えば電動レボルバの状態変化が生じた場合には、その電動レボルバの駆動中に省電力モードが解除されてしまう(ランプの電源が再投入されてしまう)場合もあり、このような場合には、その電動レボルバの駆動が終了するまでの間に不必要な照明が為されてしまうことになる。また、上述の特許文献6の提案では、電動レボルバ以外の駆動部位に対する駆動指令に応じた制御については何ら開示されていない。
本発明は、上記実情に鑑み、試料の損傷を極力少なくすることができ、且つ、操作性に優れた顕微鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る顕微鏡システムは、試料の観察状態を変更可能な顕微鏡システムであって、前記試料に照明光を照射する照明手段と、対物レンズを含む一つ以上の光学部材を駆動する駆動手段と、前記試料と前記対物レンズとの相対位置を変更する位置変更手段と、前記一つ以上の光学部材のいずれかが駆動中であるか否か、及び、前記相対位置が変更中であるか否かを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果から前記一つ以上の光学部材が駆動中でなく且つ前記相対位置が変更中でない時間を計時する計時手段と、前記試料への照明光を投光、遮断、又は減光するように制御する制御手段と、前記試料の観察像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、前記一つ以上の光学部材の駆動又は前記相対位置の変更を指示する指示手段と、前記表示手段により表示された画像が、静止画であるかライブ画像であるかの区別を表示するためのライブ観察告知手段と、を備え、前記撮像手段により前記観察像がライブ画像として撮像され、前記表示手段により前記ライブ画像が表示されているときに、前記制御手段は、前記計時手段により計時された時間が所定時間を経過した場合に、前記試料への照明光を遮断または減光するように制御し、前記撮像手段は、前記制御手段の制御により前記試料への照明光が遮断または減光される直前に、前記観察像を静止画像として撮像し、前記表示手段は前記静止画像を表示前記表示手段により前記静止画像が表示されているときに前記指示手段により前記一つ以上の光学部材の駆動又は前記相対位置の変更が指示されると、前記制御手段は前記試料への照明光を投光するように制御し、前記試料への照明光が投光された後に、前記撮像手段は前記観察像をライブ画像として撮像することを開始し、前記表示手段は前記ライブ画像の表示を開始し、前記表示手段により表示されている画像が、静止画であるか、ライブ画像であるかを前記ライブ観察告知手段により区別可能である、ことを特徴とする。
本発明によれば、観察像をリアルタイムに観察しながら試料中の注目部位を探索する場合等において、試料の損傷を極力少なくすることができると共に、優れた操作性を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡システムの構成例を示す図である。
同図に示したように、本実施形態に係る顕微鏡システム1において、顕微鏡装置2には、落射観察用光学系として、落射照明用光源3と、落射照明用光源3からの光を集光するコレクタレンズ4と、落射照明用光源3からの光を透過/遮断する落射用シャッタ5と、光量を調整するためのNDフィルタ6と、波長により反射/透過特性を持つダイクロイックミラーを有するキューブが複数装着され、選択的に一つのキューブを観察光路中に挿入することができるキューブターレット7とが備えられている。なお、NDフィルタ6は、後述の顕微鏡コントローラ15により照明光路に挿脱可能であって、通常時には照明光路に挿入されていないものとする。
試料8が載置されるステージ9は、観察光軸(同図中の上下方向の一点破線)に沿った方向(以下「Z方向」という)と、観察光軸に対して垂直な平面(以下「XY平面」という)内を自在に移動可能となっている。ステージ9の移動制御はステージX−Y駆動制御部10とステージZ駆動制御部11とによって行われる。ステージX−Y駆動制御部10は、モータ24を駆動制御することにより、ステージ9のXY平面内の移動制御を行う。ステージZ駆動制御部11は、モータ25を駆動制御することにより、ステージ9のZ方向の移動制御を行う。なお、ステージ9は、不図示の原点センサによる原点検出機能を有しており、ステージ9に載置した試料8の座標検出及び座標指定による移動制御を行うことができる。
また、観察光軸上には、複数の対物レンズ12a、12b、…(以下、必要に応じて「対物レンズ12」と総称する)が装着され、観察に使用するものを回転動作により選択するレボルバ13と、連続的に観察像の拡大/縮小をするズーム光学系14が備えられている。なお、これらの各ユニットは電動化されており、その動作は後述する顕微鏡コントローラ15によって制御される。例えば、ズーム光学系14は、顕微鏡コントローラ15の制御の下にモータ26が駆動制御されることで、その動作が制御される。
ホストシステム16に接続された顕微鏡コントローラ15は、顕微鏡装置2全体の動作を制御する機能を有するものであり、ホストシステム16からの制御信号に応じ、観察方法(検鏡法ともいう)の変更、落射照明用光源3の調光を行うと共に、顕微鏡装置2による現在の観察状態(検鏡状態ともいう)をホストシステム16へ送出する機能を有している。また、顕微鏡コントローラ15はステージX−Y駆動制御部10及びステージZ駆動制御部11にも接続されており、ステージ9の制御もホストシステム16で行うことができる。顕微鏡操作部17は、ホストシステム16と共に顕微鏡装置2の動作指示を入力するための各種入力部を備えたハンドスイッチで、同じくこれに備えられたジョイスティック、エンコーダまたはボタン(不図示)によって、ステージ9の操作も行えるものとなっている。
デジタルカメラ18によって撮像された試料8の顕微鏡観察画像は、ビデオボード19を介してホストシステム16に取り込まれる。ホストシステム16は、デジタルカメラ18に対して、自動ゲイン制御のON/OFF、ゲイン設定、自動露出制御のON/OFF、及び露光時間の設定を、カメラコントローラ20を介して行うことができる。また、ホストシステム16は、デジタルカメラ18から送られてきた試料の顕微鏡観察画像を、表示部であるモニタ22に表示させたり、動画像データファイル及び静止画像データファイルとしてデータ記録部21に保存したりすることができる。また、その動画像データ及び静止画像データはホストシステム16によって読み出され、モニタ22で表示させることができる。
なお、ホストシステム16は、制御プログラムの実行によって顕微鏡システム1全体の動作制御を司るCPU(不図示)、このCPUが必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリ(不図示)、マウス,キーボード,ジョイスティック,JOGダイヤル等といったユーザからの各種の指示を取得するための入力部23、この顕微鏡システム1の各構成要素との間で各種データの授受を管理するインタフェースユニット(不図示)などを有した、ごく標準的な構成のコンピュータである。
図2は、モニタ22の画面上に表示される顕微鏡装置2のコントロール用アプリケーションGUI(Graphical User Interface)の一例を示す図である。
なお、このコントロール用アプリケーションGUIは、ホストシステム16による制御プログラムの実行によりモニタ22上の画面に表示させることが可能になっている。
同図に示したように、画面上の観察像表示エリア31には、デジタルカメラ18で撮像された試料8の観察像が表示される。この観察像表示エリア31では、マウスによるドラック操作により、ステージ9のXY方向移動指示を行うことが可能になっている。
対物レンズ切替ボタン32a、32b、及び32cは、レボルバ13に対応しており、押下されたボタンに応じて観察光軸中に挿入する対物レンズ12を切り替えることが可能である。例えば、対物レンズ切替ボタン32aが押下されると、最小観察倍率の対物レンズ(本例では4倍の対物レンズ)が観察光軸中に挿入される。また、対物レンズ切替ボタン32bが押下されると、中間観察倍率の対物レンズ(本例では20倍の対物レンズ)が観察光軸中に挿入される。また、対物レンズ切替ボタン32cが押下されると、最大観察倍率の対物レンズ(本例では60倍の対物レンズ)が観察光軸中に挿入される。
倍率切替スライドバー32eは、ズーム光学系14に対応しており、当該倍率切替スライドバー32eの位置の変更に応じて観察倍率を変更することができる。倍率切替スライドバー32eの位置の変更は、例えば、マウスによる倍率切替スライドバー32eのドラッグ操作や、マウスによる倍率切替スライドバー移動ボタン32d又は32fの押下により行うことができる。倍率切替スライドバー移動ボタン32dが押下されると、倍率切替スライドバー32eが左側へ所定量移動し、それに同期して、ズーム光学系14は、観察倍率が小さくなる方向へ所定量移動する。また、倍率切替スライドバー移動ボタン32fが押下されると、倍率切替スライドバー32eが右側へ所定量移動し、それに同期して、ズーム光学系14は、観察倍率が大きくなる方向へ所定量移動する。なお、ズーム光学系14の移動中は、観察像表示エリア31に対象部位が縮小又は拡大されていく様子が表示される。
観察方法切替ボタン33a、33b、及び33cは、キューブターレット7に対応しており、押下されたボタンに応じて観察光軸中に挿入するキューブを切り替えることが可能である。例えば、観察方法切替ボタン33aが押下されると緑色(G)の蛍光を観察可能なキューブが観察光軸中に挿入され、観察方法切替ボタン33bが押下されると青色(B)の蛍光を観察可能なキューブが観察光軸中に挿入され、観察方法切替ボタン33cが押下されると赤色(R)の蛍光を観察可能なキューブが観察光軸中に挿入される。このように、いずれの観察方法にて試料を観察するのかを選択することが可能になっている。
フォーカススライドバー34bは、ステージ9のZ方向(上下方向)の移動に対応しており、当該フォーカススライドバー34bの位置の変更に応じて観察像のピントを合わせることができる。フォーカススライドバー34bの位置の変更は、例えば、マウスによるフォーカススライドバー34bのドラッグ操作や、マウスによるフォーカススライドバー移動ボタン34a又は34cの押下により行うことができる。フォーカススライドバー移動ボタン34aが押下されると、フォーカススライドバー34bが上側へ所定量移動し、それに同期して、ステージ9が上方向へ所定量移動する。また、フォーカススライドバー移動ボタン34cが押下されると、フォーカススライドバー34bが下側へ所定量移動し、それに同期して、ステージ9が下方向へ所定量移動する。
ステージ操作ボタン35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35hは、ステージ9のXY平面内の8つの移動方向に対応しており、押下されたボタンに応じて、対応する方向へステージ9を所定量移動させることが可能である。
なお、ステージ9のZ方向移動速度は、粗微動切替ボタン36により粗動又は微動に切り替えることができ、ステージ9のXY方向移動速度は、粗微動切替ボタン37により粗動又は微動に切り替えることができる。
ライブ観察中告知部38は、観察像表示エリア31に表示されている画像がデジタルカメラ18によってリアルタイムに撮像されている試料8の観察像であるライブ画像(単に「ライブ像」とも言う)である否かを識別するための表示である。観察像表示エリア31にライブ画像が表示されているときには「LIVE」という文字が表示され、そうでないときには「LIVE」という文字が表示されないようになっている。
次に、以上のように構成された顕微鏡システム1の動作例を説明する。
なお、ここで説明する動作例は、図2に示した顕微鏡装置2のコントロール用アプリケーションGUIがモニタ22の画面上に表示されている上で行われる動作とする。
図3は、顕微鏡システム1の動作例1を示すフローチャートである。
動作例1は、例えば後述の図4に示すフローが終了した時点のように、落射照明用光源3からの照明光が試料8に照射され、その観察像がデジタルカメラ18を介してモニタ22の画面上の観察像表示エリア31にリアルタイムに表示されているときに、ユーザが試料8における所望の観察部位を探索するためにモニタ22の画面上のステージ操作ボタン35a乃至35hのいずれかを操作してステージ9を移動させているときに開始した動作である。なお、この動作の開始時点においては、後述のタイマがリセットされているものとする。このタイマは、例えばホストシステム16に備えられている。
図3に示したように、本フローが開始すると、まず、現在駆動中の部位が有るか否かを判定する(S1)。
本実施形態では、このS1の判定の対象となる駆動部位を、落射照明用光源3、落射用シャッタ5、キューブターレット7、ズーム光学系14、レボルバ13、及びステージ9とする。なお、落射照明用光源3、落射用シャッタ5、キューブターレット(キューブ)7、ズーム光学系14、及びレボルバ(対物レンズ12)13は、光学部材の一例である。
ここでは、ユーザがステージ操作ボタン35a乃至35hのいずれかの操作によりステージ9を移動させているので、S1の判定結果がYesとなり、タイマをリセットする(S2)。S2が終了するとS1へ戻り、S1の判定結果がNoになるまで、S1乃至S2を繰り返す。なお、タイマリセットとは、それまで計時していた値をクリアし、計時を停止させることを意味する。
その後、ユーザが試料8における所望の観察部位を発見し、ステージ操作ボタン35a乃至35hの操作を終了し、ステージ9が停止したとする。
この場合、上記のS1の判定結果はNoとなり、続いて、タイマがリセット状態であるか否かを判定する(S3)。ここで、その判定結果がYesの場合にはタイマによる計時をスタートさせ(S4)、その判定結果がNoの場合にはS4をスキップする。
続いて、タイマにより計時された時間が、予め設定されている所定時間を経過したか否かを判定する(S5)。ここで、その所定時間としては、ユーザが試料8における所望の観察部位を発見したであろうと推定可能な、駆動中の部位が停止してからの時間が設定される。なお、その所定時間は、例えば5〜60秒程度の間でユーザが任意に設定可能になっている。
S5において、その判定結果がNoの場合には、S1へ戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、S5の判定結果がYesの場合には、続いて、タイマをリセットし(S6)、デジタルカメラ18により現在の観察像を静止画像として撮像して(S7)、その際に設定されていた撮像条件(露出時間、ビニング、ゲイン等)を、後で読み出し可能な形式でデータ記録部21に保存する(S8)。
続いて、落射照明用光源3をオフに制御して試料8への照明光を遮断し(S9)、S7で撮像した観察像の静止画像をモニタ22の画面上の観察像表示エリア31に表示し(S10)、本フローが終了する。
以上のような動作例1によれば、ユーザが試料8における所望の観察部位を発見してステージ9を移動させるための操作を止めてから所定時間が経過すると、自動的に静止画像が撮像されて照明光が遮断され、さらに観察像表示エリア31の画像がライブ画像からその静止画像へ切り替えられるようになる。
図4は、顕微鏡システム1の動作例2を示すフローチャートである。
動作例2は、例えば上述の図3に示したフローが終了した時点のように、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に観察像の静止画像が表示されている状態で、且つ、試料8への照明光が遮断されているときに開始した動作である。
図4に示したように、本フローが開始すると、まず、駆動部位の駆動指示が有るか否かを判定する(S21)。なお、駆動部位の駆動指示とは、例えば、モニタ22の画面に表示されているコントロール用アプリケーションGUI上のボタンをマウスでクリックすることによる駆動指示や、観察像表示エリア31内でのマウスのドラック操作によるステージ9のXY方向移動指示や、顕微鏡操作部17又は入力部23上でのジョイスティック操作、JOGダイヤル回転操作、ボタン操作などによる駆動指示である。
S21の判定において、その判定結果がNoの場合には、本判定を繰り返す。
一方、S21の判定結果がYesの場合には、続いて、落射照明用光源3をオンに制御して遮断されている試料8への照明光を投光し(S22)、図3のS8でデータ記録部21に最後に保存された撮像条件を読み出してデジタルカメラ18に設定し(S23)、ライブ画像表示のための撮像を開始して(S24)、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31へのライブ画像の表示を開始する(S25)。
これにより、S24では、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に表示されていた静止画像が表示される直前に表示されていたライブ画像が撮像された時の撮像条件が再現され、その撮像条件の下で撮像が開始される。また、S25では、観察像表示エリア31に表示される画像が、静止画像からライブ画像に切り替えられる。
そして、S21の判定結果がYesとなった時の駆動指示に応じて、対応する駆動部位の駆動を開始し(S26)、本フローが終了する。
以上のような動作例2によれば、例えば、ユーザが試料8における所望の観察部位の探索を再開したい場合には、ステージ操作ボタン35a乃至35h等の操作によりステージ9の駆動指示を行うだけで、自動的に試料8への照明光が投光され、さらに観察像表示エリア31の画像が静止画像からライブ画像へ切り替えられるようになる。
以上、本実施形態に係る顕微鏡システム1によれば、例えば、観察像をリアルタイムに観察しながら試料8における所望の観察部位を探索する場合において、その探索をしているときには、試料8への照明光が投光されて、観察像表示エリア31にはライブ画像が表示されるようになり、探索をしないで観察のみをしているときには、試料8への照明光が遮断されて、観察像表示エリア31には最後に探索された観察部位の静止画像が表示されるようになるので、ユーザは所望の観察部位の観察像を見ていながらも、試料8に与えられる不要な損傷を回避することができる。
また、この場合には、試料8への照明光の投光又は遮断や、観察像表示エリア31に表示される画像の切り替えが、自動的に行われるので、操作性にも優れている。
なお、本実施形態に係る顕微鏡システム1の動作は、例えば次のように変形することもできる。
図5は、上述の動作例1及び2を組み合わせた変形例を示すフローチャートである。
この変形例は、試料8への照射光が遮断されているときに開始した動作である。また、この動作の開始時点においては、タイマがリセットされているものとする。
同図に示したように、本フローが開始すると、まず、S31乃至S35では、図4のS21乃至S25の処理と同様の処理を行う。但し、S33において、デジタルカメラ18に設定される撮像条件は、後述のS45でデータ記録部21に最後に保存された撮像条件、又は、それが未だ保存されていない場合には初期値としての撮像条件である。なお、初期値としての撮像条件は、例えばホストシステム16の内部ROMに保存されている。
S35の処理が終了すると、続いて、駆動部位の駆動指示が有るか否かを再び判定する(S36)。ここで、その判定結果がYesの場合には、その駆動指示に応じて、対応する駆動部位の駆動を開始して(S37)、S38へ進み、その判定結果がNoの場合には、そのままS38へ進む。
続いて、S38乃至S47では、図3のS1乃至S10の処理と同様の処理を行う。そして、S47の処理が終了すると、S31へ戻る。
以上のような変形例によれば、1回目の駆動指示(S31で判定される駆動指示)が行われた時点では実際の駆動は行われずに試料8への照明光の投光および観察像表示エリア31へのライブ画像の表示が行われるようになり、それから所定時間が経過するまでの間に2回目の駆動指示(S36で判定される駆動指示)が行われた時点で実際の駆動が行われるようになる。これにより、試料8への照明光が比較的に安定して照射されるまでの間に駆動部位が駆動(移動)してしまうのを回避することができる。
図6は、上述の動作例2の変形例を示すフローチャートである。
この変形例も、動作例2と同様に、例えば上述の図3に示したフローが終了した時点のように、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に観察像の静止画像が表示されている状態で、且つ、試料8への照明光が遮断されているときに開始した動作である。なお、この動作の開始時点においては、顕微鏡装置2の状態が待機状態であるものとする(Status=Idle)。また、この動作の開始時点においても、動作例2と同様にタイマがリセットされているものとする。
図6に示したように、本フローが開始すると、まず、後述のS56でスタートしたタイマにより計時された時間が、所定時間を経過したか否かを判定する(S51)。ここで、その判定結果がYesの場合には、タイマをリセットして(S62)、顕微鏡装置2の状態を待機状態へ遷移し(Status=Idle)(S52)、その判定結果がNoの場合にはS62及びS52をスキップする。但し、S51の判定時にタイマがリセット状態であるときには、その判定結果はNoとなる。
続いて、駆動部位の駆動指示が有るか否かを判定し(S53)、その判定結果がNoの場合にはS51へ戻り、その判定結果がYesの場合には顕微鏡装置2の状態が駆動準備状態であるか否か(Status=Readyであるか否か)を判定する(S54)。
S54の判定結果がNoの場合には、顕微鏡装置2の状態を駆動準備状態へ遷移し(Status=Ready)(S55)、タイマによる計時をスタートして(S56)、S51へ戻る。
一方、S54の判定結果がYesの場合には、タイマをリセットする(S63)。続いて、S57乃至S61では、図4のS22乃至S26の処理と同様の処理を行い、本フローが終了する。なお、S54の判定結果がYesの場合には、顕微鏡装置2の状態が待機状態に遷移される(Status=Idle)。
以上のような変形例によれば、1回目の駆動指示が行われた時点では実際の駆動は行われずに顕微鏡装置2の状態が駆動準備状態へ遷移されるようになり、それから所定時間が経過するまでの間に2回目の駆動指示が行われた時点で試料8への照明光の投光、観察像表示エリア31へのライブ画像の表示、及び実際の駆動が行われるようになる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡システムは、第1の実施形態に係る顕微鏡システムと構成は基本的に同じであるが、動作は異なっている。
本実施形態に係る顕微鏡システムでは、ビデオAFの実行が可能になっている。ビデオAFとは、デジタルカメラ18で撮像した画像を基にステージ9をZ方向の合焦位置へ移動させることによってAFを行う方式である。そして、このビデオAFの実行中は試料8への照明光の投光を行うようにし、ビデオAFの実行が終了したら試料8への照明光の遮断および観察像表示エリア31への静止画像の表示を行うようにしている。
図7は、このような本実施形態に係る顕微鏡システムの動作例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、まず、AF開始指示があったか否かを判定する(S71)。ここで、AF開始指示は、例えば顕微鏡操作部17や入力部23の操作によって行うことができる。
S71の判定において、その判定結果がNoの場合には本判定を繰り返し、その判定結果がYesの場合には、試料8への照明光の投光を開始する(S72)。なお、この時に、観察像表示エリア31へのライブ画像の表示を併せて開始するようにすることもできる。
続いて、合焦したか否か(ビデオAFが終了したか否か)を判定し(S73)、その判定結果がNoの場合には、焦準部制御を行って(S74)、S73へ戻る。ここで、焦準部制御とは、観察像の焦点合わせを行うために、デジタルカメラ18で撮像した画像を基にステージ9をZ方向の合焦位置へ移動させる制御のことである。
一方、S73の判定結果がYesの場合、続くS75乃至S78では、図3に示したS7乃至S10と同じ処理を行い、本フローが終了する。なお、S75で撮像された静止画像は、ビデオAFによる合焦後の観察像の静止画像となる。
以上、本実施形態に係る顕微鏡システムによれば、ビデオAFを実行させて観察部位を観察する場合において、ビデオAFの実行中には試料8への照射光の投光が行われるようになり、ビデオAFの実行が終了したら試料8への照射光の遮断および観察像表示エリア31への静止画像の表示が行われるようになるので、試料8に与えられる不要な損傷を回避することができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態に係る顕微鏡システムは、第1の実施形態に係る顕微鏡システムと同様の構成を有するが、動作が異なっている。
上述の第1の実施形態に係る動作では、例えば図3に示したフローが終了した時点の状態のように、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に観察像の静止画像が表示されている状態で且つ試料8への照明光が遮断されている状態であるときに、駆動部位の駆動指示が行われると、例えば図4のフローに示したように、駆動指示された駆動部位が何であれ、同じ順序で処理が行われていた。これに対し、本実施形態に係る動作では、駆動部位の駆動指示が行われると、駆動指示された駆動部位に応じて、処理の順序が変更されるようになっている。
図8は、そのような本実施形態に係る顕微鏡システムの動作例を示すフローチャートである。なお、この動作は、上記の通り、例えば図3に示したフローが終了した時点の状態のように、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に観察像の静止画像が表示されている状態で且つ試料8への照明光が遮断されている状態のときに開始する動作である。
図8に示したように、本フローが開始すると、まず、駆動部位の駆動指示が有るか否かを判定する(S81)。なお、このS81では、図4のS21と同様の処理が行われる。
S81の判定において、その判定結果がNoの場合には本判定を繰り返し、Yesの場合には、続いて、駆動指示された駆動部位を判別する(S82)。
S82で判別された駆動部位がステージ9である場合(S83)、続くS84乃至S87では、図4のS22乃至S25の処理と同様の処理を行う。続いて、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り換えることが終了したか否かを判定する(S88)。ここで、その判定結果がNoの場合には本判定を繰り返し、Yesの場合には、S81の判定結果がYesとなった時のステージ9の駆動指示からステージ9の駆動指示量を検出し(S89)、その駆動指示量に応じてステージ9を駆動し(S90)、本フローが終了する。
S82で判別された駆動部位がズーム光学系14である場合(S105)、続くS106乃至S110では、上記のS83乃至S88の処理と同様の処理を行う。そして、S110の判定結果がYesになると、S81の判定結果がYesとなった時のズーム光学系14の駆動指示からズーム光学系14の駆動指示量を検出し(S111)、その駆動指示量に応じてズーム光学系14を駆動し(S112)、本フローが終了する。
S82で判別された駆動部位が対物レンズ12である場合には(S91)、S81の判定結果がYesとなった時の対物レンズ12の駆動指示に応じて対物レンズ12の駆動(切り換え駆動)を開始し(S92)、対物レンズ12の駆動が終了したか否かを判定する(S93)。ここで、その判定結果がNoの場合には本判定を繰り返し、Yesの場合には、遮断されている試料8への照明光を投光する(S9)。なお、このS9では、図4のS22と同様の処理が行われる。続いて、駆動した対物レンズ12に応じて撮像条件をデジタルカメラ18に設定し(S95)、ライブ画像表示のための撮像を開始して(S96)、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31へのライブ画像の表示を開始し(S97)、本フローが終了する。
S82で判別された駆動部位がキューブターレット7のキューブである場合には(S98)、S81の判定結果がYesとなった時のキューブの駆動指示に応じてキューブの駆動(切り換え駆動)を開始し(S99)、キューブの駆動が終了したか否かを判定する(S100)。ここで、その判定結果がNoの場合には本判定を繰り返し、Yesの場合には、続くS101乃至104にてS94乃至S97の処理と同様の処理を行い、本フローが終了する。但し、S102では、駆動したキューブに応じて撮像条件がデジタルカメラ18に設定される。
このような動作例によれば、駆動指示された駆動部位が、試料8と対物レンズ12との相対位置を変更させるステージ9又はズーム光学系14であった場合には、試料8への照明光の投光、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31へのライブ画像の表示、駆動指示に応じたステージ9の駆動、という順序で処理が行われる。これにより、画像表示エリア31に表示される画像がライブ画像へ切り換えられた後にステージ9又はズーム光学系14の駆動が開始されるようになるので、観察者は、ステージ9又はズーム光学系14の駆動開始時から試料8の観察像をライブ画像として確認することができる。
また、駆動指示された駆動部位が、対物レンズ12又はキューブである場合には、駆動指示に応じた対物レンズ12又はキューブの駆動、試料8への照明光の投光、モニタ22の画面上の観察像表示エリア31へのライブ画像の表示、という順序で処理が行われる。これにより、対物レンズ12又はキューブの駆動が終了した後に照明光の投光及びライブ画像の表示が行われるようになるので、対物レンズ12又はキューブの切り換えが終了するまでの間に、不必要な照明光の投光をさせないようにすることができると共に不必要な画像をライブ画像として表示させないようにすることができる。
なお、本フローでは、駆動指示された駆動部位がステージ9、ズーム光学系14、対物レンズ12、又はキューブである場合の例を説明したが、それが他の駆動部位であっても次のような観点に基づいて同様に処理を行うことができる。すなわち、駆動部位の駆動開始時から試料8の観察像をライブ画像として確認したいのであれば、その駆動部位を駆動指示したときに、駆動部位がステージ9であるときの処理(S83以降の処理)と同様の処理を行うようにすればよく、或いは、駆動部位の駆動が終了するまでの間に照明光の投光及びライブ画像の表示をさせる必要がないのであれば、その駆動部位を駆動指示したときに、駆動部位が対物レンズ12又はキューブであるときの処理(S91又はS98以降の処理)と同様の処理を行うようにすればよい。
以上、本実施形態に係る顕微鏡システムによれば、駆動指示された駆動部位に応じて適切な順序で処理が行われるようになるので、試料8の損傷を極力少なくすることができることは勿論のこと、より優れた操作性を得ることができる。
以上、第1乃至第3の実施形態について説明したが、各実施形態においては、次のような変形を行うことも可能である。
例えば、各実施形態では、落射照明用光源3をオフに制御することによって試料8への照明光を遮断していたが、落射用シャッタ5を閉じることによって試料8への照明光の遮断を行うようにすることもできる。
また、各実施形態において、試料8への照明光を遮断する代わりに、NDフィルタ6を照明光路に挿入して、試料8にダメージを与えないレベルに照明光を減光するように構成することも可能である。
また、各実施形態において、落射照明用光源3をオフに制御することにより照明光を遮断する代わりに、落射用シャッタ5を閉じることにより照明光を遮断するか、或いは、NDフィルタ6を照明光路に挿入することにより試料8にダメージを与えないレベルに照明光を減光するか、若しくは、落射照明用光源3を減光するように制御することにより試料8にダメージを与えないレベルに照明光を減光するかを、モニタ22の画面上に表示された顕微鏡装置2のコントロール用アプリケーションGUI上からユーザが任意に選択し設定できるように構成することもできる。又は、それらのいずれかを、顕微鏡操作部17の操作により任意に選択し設定できるように構成することもできる。
また、各実施形態において、モニタ22の画面上に表示された顕微鏡装置2のコントロール用アプリケーションGUI上から行っていた各種の指示を、顕微鏡操作部17の操作により行うことができるように構成することも可能である。
また、各実施形態では、試料8への照明光の投光又は遮断が自動で行われていたが、これを例えばモニタ22の画面上に表示された顕微鏡装置2のコントロール用アプリケーションGUI上又は顕微鏡操作部17の操作により手動により行うように構成することもできる。
また、各実施形態において、選択可能な動作モードとして自動モード及び手動モードを備えるように構成し、自動モードが選択された場合には上述の図3乃至図8に示した動作の一つ以上が行われ、手動モードが選択された場合には、試料8への照明光の投光又は遮断、静止画像の撮像、静止画像又はライブ画像の表示等を手動により行うことができるように構成することも可能である。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
第1の実施形態に係る顕微鏡システムの構成例を示す図である。 モニタの画面上に表示される顕微鏡装置のコントロール用アプリケーションGUIの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る顕微鏡システムの動作例1を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る顕微鏡システムの動作例2を示すフローチャートである。 動作例1及び2を組み合わせた変形例を示すフローチャートである。 動作例2の変形例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る顕微鏡システムの動作例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る顕微鏡システムの動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡装置
3 落射照明用光源
4 コレクタレンズ
5 落射用シャッタ
6 NDフィルタ
7 キューブターレット
8 試料
9 ステージ
10 ステージX−Y駆動制御部
11 ステージZ駆動制御部
12 対物レンズ
13 レボルバ
14 ズーム光学系
15 顕微鏡コントローラ
16 ホストシステム
17 顕微鏡操作部
18 デジタルカメラ
19 ビデオボード
20 カメラコントローラ
21 データ記録部
22 モニタ
23 入力部
24、25、26 モータ
31 観察像表示エリア
32a、32b、32c 対物レンズ切替ボタン32
32d 倍率切替スライドバー移動ボタン
32e 倍率切替スライドバー
32f 倍率切替スライドバー移動ボタン
33 観察方法切替ボタン
34a フォーカススライドバー移動ボタン
34b フォーカススライドバー
34c フォーカススライドバー移動ボタン
35 ステージ操作ボタン
36、37 粗微動切替ボタン
38 ライブ観察中告知部

Claims (8)

  1. 試料の観察状態を変更可能な顕微鏡システムであって、
    前記試料に照明光を照射する照明手段と、
    対物レンズを含む一つ以上の光学部材を駆動する駆動手段と、
    前記試料と前記対物レンズとの相対位置を変更する位置変更手段と、
    前記一つ以上の光学部材のいずれかが駆動中であるか否か、及び、前記相対位置が変更中であるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果から前記一つ以上の光学部材が駆動中でなく且つ前記相対位置が変更中でない時間を計時する計時手段と、
    前記試料への照明光を投光、遮断、又は減光するように制御する制御手段と、
    前記試料の観察像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、
    前記一つ以上の光学部材の駆動又は前記相対位置の変更を指示する指示手段と、
    前記表示手段により表示された画像が、静止画であるかライブ画像であるかの区別を表示するためのライブ観察告知手段と、
    を備え、
    前記撮像手段により前記観察像がライブ画像として撮像され、前記表示手段により前記ライブ画像が表示されているときに、前記制御手段は、前記計時手段により計時された時間が所定時間を経過した場合に、前記試料への照明光を遮断または減光するように制御し、
    前記撮像手段は、前記制御手段の制御により前記試料への照明光が遮断または減光される直前に、前記観察像を静止画像として撮像し、前記表示手段は前記静止画像を表示
    前記表示手段により前記静止画像が表示されているときに前記指示手段により前記一つ以上の光学部材の駆動又は前記相対位置の変更が指示されると、前記制御手段は前記試料への照明光を投光するように制御し、
    前記試料への照明光が投光された後に、前記撮像手段は前記観察像をライブ画像として撮像することを開始し、前記表示手段は前記ライブ画像の表示を開始し、
    前記表示手段により表示されている画像が、静止画であるか、ライブ画像であるかを前記ライブ観察告知手段により区別可能である、
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 記指示手段による指示に応じて、前記一つ以上の光学部材の駆動又は前記相対位置の変更を行う動作、前記試料への照明光を遮断又は減光から投光へ切り換える動作、及び、前記表示手段に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り替える動作、の実行順序を変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
  3. 前記指示手段による指示が、ズーム光学系の駆動指示又は前記相対位置の変更指示である場合には、前記試料への照明光を遮断又は減光から投光へ切り換える動作、前記表示手段に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り替える動作、前記ズーム光学系を駆動する動作又は前記相対位置を変更する動作、という順序で各動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡システム。
  4. 前記表示手段に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り替える動作を終了した後に、前記ズーム光学系を駆動する動作又は前記相対位置を変更する動作の実行を開始する、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡システム。
  5. 前記静止画像を撮像した時の撮像条件を記憶する撮像条件記憶手段を更に備え、
    前記表示手段に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り替える動作において、当該ライブ画像は、前記撮像条件記憶手段に最後に記憶された撮像条件の下でライブ画像として撮像される画像である、
    ことを特徴とする請求項又は記載の顕微鏡システム。
  6. 前記指示手段による指示が前記対物レンズ又はキューブの駆動指示である場合には、前記対物レンズ又はキューブを駆動する動作、前記試料への照明光を遮断又は減光から投光へ切り換える動作、前記表示手段に表示する画像を静止画像からライブ画像へ切り替える動作、という順序で各動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡システム。
  7. 前記対物レンズ又はキューブを駆動する動作を終了した後に、前記試料への照明光を遮断又は減光から投光へ切り換える動作の実行を開始する、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡システム。
  8. 前記静止画像を撮像した際の撮像条件を記憶する撮像条件記憶手段を更に備え、
    前記撮像手段は、前記観察像をライブ画像として撮像することを開始する際に、前記撮像条件記憶手段に記憶された前記撮像条件の下で前記観察像の撮像を開始する、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡システム。
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