JP5305686B2 - ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小型のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(以下、総称してデジタルカメラという)に用いて好適なズームレンズ、及びそのズームレンズと撮像素子を備える撮像装置に関する。
従来より、デジタルカメラに採用されるズームレンズは、広画角,高変倍,小型であることなどが要求されている。
そして、そのような要求を満たすズームレンズとしては、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、正のパワーの第3レンズ群と、正のパワーの第4レンズ群とからなり、第1レンズ群中に光路を変更するプリズムを備えるものが知られており、下記の特許文献1に記載されている。このようなズームレンズを採用すれば、3倍程度の変倍比や良好な光学特性を実現しつつ、それを採用するデジタルカメラの薄型化を図ることができる。
特開2006−343622号公報
しかし、特許文献1に記載されているズームレンズは、より一層の高変倍化や広画角化を図ろうとすると、明るさ絞りよりも像側に配置されていて広角端から望遠端への変倍の際に光軸上を移動する第3レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とからなる構成であるため、特に、望遠端における軸上の収差補正や、広角端における軸外の収差補正を十分に行うことができないという問題があった。
また、第3レンズ群がこのような構成である場合には、第3レンズ群に十分なパワーを持つことができないため、ズームレンズの全長が肥大化してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型であり、5〜7倍程度の高変倍を有し、軸上,軸外の収差に関して優れた光学特性を有するズームレンズ、及びそれを用いた撮像装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のズームレンズは、複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され、物体側から順に、前記正のパワーの第1レンズ群と、前記負のパワーの第2レンズ群と、前記明るさ絞りと、前記最も物体側に配置された可動レンズ群である正のパワーの第3レンズ群と、正のパワーの第4レンズ群とにより構成され、前記第4レンズ群が、一枚の正レンズにより構成されることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズは、複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され、前記第1レンズ群が、物体側から順に、負のパワーの第1レンズと、光路を変更する反射部材と、正のパワーの第2レンズとを有することを特徴とする。
また、本発明のズームレンズは、複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され、全長が、変倍時に変化せず、前記明るさ絞りが、変倍時に移動しないことを特徴とする。
但し、レンズ成分とは単一レンズ又は空気間隔の無い接合レンズである。
また、本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群の備える正レンズ成分の少なくとも1つが、単レンズにより構成されていることが好ましい。
また、本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群の備える負レンズ成分の少なくとも1つが、物体側から順に正レンズ成分と負レンズ成分とからなる接合レンズにより構成されていることが好ましい。
前記最も物体側の可動レンズ群が、正のパワーの第3レンズ群であることが好ましい。
また、本発明のズームレンズは、前記反射部材が、プリズムであって、以下の条件式を満足することが好ましい。
1 < Dp / ihw < 5 ・・・(1)
但し、Dpは前記プリズムの光軸上の長さ、ihwは広角端における像高である。
また、本発明のズームレンズは、第1レンズ群が、最も物体側に負パワーの第1レンズを備える場合に、以下の条件式を満足することが好ましい。
3.0 < ft/fw < 10.0 ・・・(2)
0.5 < (R1+R2)/(R1−R2) < 1.5 ・・・(3)
但し、fwはームレンズ全系の広角端における焦点距離、ftはズームレンズ全系の望遠端における焦点距離、R1は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの物体側の面の曲率半径、R2は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの像側の面の曲率半径である。
また、本発明のズームレンズは、第1レンズ群が、最も物体側に負パワーの第1レンズを備える場合に、以下の条件式を満足することが好ましい。
1.95 < nd1 < 2.1 ・・・(4)
18 < νd1 < 30 ・・・(5)
但し、nd1は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの屈折率、νd1は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズのアッベ数である。
また、本発明のズームレンズは、以下の条件式のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
0.3 < P31/P33 < 5.0 ・・・(6)
0.1 < 34 /P 32 < 3.0 ・・・(7)
但し、P31は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の正レンズ成分のパワー、P32は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の負レンズ成分のパワー、P33は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の正レンズ成分のパワー、P34は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の負レンズ成分のパワーである。
前記第2レンズ群の最も物体側のレンズと前記第3レンズ群の最も物体側のレンズの両面が、非球面であることが好ましい。
また、上記の目的を達成するために、本発明の撮像装置は、上記いずれかのズームレンズと、歪曲収差及び/又は倍率色収差を電気的に補正する回路とを備える。
本発明によれば、小型であり、5〜7倍程度の高変倍を有し、軸上,軸外の収差に関して優れた光学特性を有するズームレンズ、及びそれを用いた撮像装置を提供することができる。
本発明のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置の実施例の説明に先立ち、本発明の各構成による作用効果を説明する。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、明るさ絞りよりも像側に、少なくとも1つの変倍時に可動の可動レンズ群を有し、それらのレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行う構成としている。
このような構成においては、主に明るさ絞りよりも像側に配置された可動レンズ群がバリエーターの役割を果たすため、その可動レンズ群には十分なパワーを持たせなければならない。しかし、ただ単純にパワーを強くしてしまうと、主に望遠端において大きな軸上の収差が発生してしまうため好ましくない。
そこで、本発明のズームレンズは、少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成している。
但し、レンズ成分とは単一レンズ又は空気間隔の無い接合レンズである。
このように構成することにより、本発明のズームレンズは、変倍に十分なパワーを得つつ、収差の発生を抑え、ズームレンズの全長を小さくすることができる。具体的には、複数の負のレンズ成分で負のパワーを分担することによって、最も物体側の可動レンズ群の主点を物体側に移動させ、特に望遠端において第2レンズ群と最も物体側の可動レンズ群の間隔を極端に狭めることなく変倍を可能にし、明るさ絞りを配置するスペースを無理なく確保することができる。また、複数の正レンズ成分で正のパワーを分担することによって、望遠端における軸上の収差や広角端における軸外の収差の発生を抑えることが可能となる。
また、本発明のズームレンズは、第1レンズ群が光路を変更する反射部材を備える構成としている。
このような構成を採用しているため、本発明のズームレンズは、光路を第1レンズ群中で変更することができ、その他のレンズ群を移動させて変倍を行っても、入射光軸に沿う方向に関して薄型化を実現することができる。
また、本発明のズームレンズは、最も物体側の可動レンズ群の備える正レンズ成分の少なくとも1つが、単レンズにより構成されていることが好ましい。
このように構成すれば、最も物体側の可動レンズ群やズームレンズの全長の肥大化を防ぎやすく、コストカットにも貢献しやすい。
また、本発明のズームレンズは、最も物体側の可動レンズ群の備える負レンズ成分の少なくとも1つが、物体側から順に正レンズ成分と負レンズ成分とからなる接合レンズにより構成されていることが好ましい。
このように構成すれば、主に広角端における短波長領域の軸上色収差や望遠端における倍率色収差を良好に補正しやすい。
また、本発明のズームレンズは、最も物体側の可動レンズ群が、正のパワーの第3レンズ群であることが好ましい。
また、本発明のズームレンズは、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りと、正のパワーの第3レンズ群と、正のパワーの第4レンズ群とにより構成される。
このように構成すれば、各レンズ群に十分なパワーを持たせつつ、良好に収差を補正しやすい。
さらに、本発明のズームレンズは、上述のように正のパワーの第4レンズ群を有する場合に、第4レンズ群が、一枚の正レンズにより構成される。
このように構成すれば、コストを抑えつつ十分なパワーを得やすく、さらにテレセン性も確保しやすい。
また、本発明のズームレンズは、反射部材が、プリズムであり、以下の条件式を満足することが好ましい。
1 < Dp / ihw < 5 ・・・(1)
但し、Dpはプリズムの光軸上の長さ、ihwは広角端における像高である。
条件式(1)は、光線を変更するプリズムをズームレンズ内に無理なく配置するための条件式である。条件式(1)の下限を下回ると、周辺光量が著しく低下してしまうため、好ましくない。一方、条件式(1)の上限を上回ると、全長の肥大化につながる。
なお、条件式(1)に代わり、次の条件式(1)’,(1)”のいずれかを満足するように構成するとさらに好ましい。
1.5 < Dp / ihw < 4.0 ・・・(1)’
2.5 < Dp / ihw < 3.5 ・・・(1)”
また、条件式(1)’の上限値又は下限値を、条件式(1),(1)”の上限値又は下限値としても良いし、条件式(1)”の上限値又は下限値を、条件式(1),(1)’の上限値又は下限値としても良い。
また、本発明のズームレンズは、第1レンズ群が、物体側から順に、負のパワーの第1レンズ、光路を変更する反射部材、正のパワーの第2レンズを有する。
このように、最も物体側に負のパワーのレンズを配置し、その光路を変更する構成とすれば、入射光束の光軸に沿う方向のカメラの厚みを薄くすることができ、また、有効径を小さくすることができる。さらに、このような構成とすれば、十分なパワーを持たせながらも、収差、特に広角端における軸外の収差を良好に補正しやすい。
また、本発明のズームレンズは、以下の条件式を満足することが好ましい。
3.0 < ft/fw < 10.0 ・・・(2)
0.5 < (R1+R2)/(R1−R2) < 1.5 ・・・(3)
但し、fwはームレンズ全系の広角端における焦点距離、ftはズームレンズ全系の望遠端における焦点距離、R1は第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの物体側の面の曲率半径、R2は第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの像側の面の曲率半径である。
条件式(2)は変倍比に関する式であり、条件式(2)の下限を下回ると、所望の変倍比を得られなくなる。一方、条件式(2)の上限を上回ると、望遠端における全長が肥大化しやすい。
なお、条件式(2)に代わり、次の条件式(2)’,(2)”のいずれかを満足するように構成するとさらに好ましい。
5.0 < ft/fw < 9.0 ・・・(2)’
6.0 < ft/fw < 8.0 ・・・(2)”
また、条件式(2)’の上限値又は下限値を、条件式(2),(2)”の上限値又は下限値としても良いし、条件式(2)”の上限値又は下限値を、条件式(2),(2)’の上限値又は下限値としても良い。
また、条件式(3)は第1レンズ群の負のパワーの第1レンズに関する式であり、条件式(3)の条件式を満足するように構成すれば、十分な負のパワーを得つつ、軸外の収差を良好に補正しやすくなる。条件式(3)の上限を上回ると、入射瞳が像側へ移動するため光線高が高くなり、径方向の寸法が肥大化しやすい。一方、条件式(3)の下限を下回ると、主に軸外の収差を補正しにくくなる。
なお、条件式(3)に代わり、次の条件式(3)’,(3)”のいずれかを満足するように構成するとさらに好ましい。
0.7 < (R1+R2)/(R1−R2) < 1.3 ・・・(3)’
0.8 < (R1+R2)/(R1−R2) < 1.2 ・・・(3)”
また、条件式(3)’の上限値又は下限値を、条件式(3),(3)”の上限値又は下限値としても良いし、条件式(3)”の上限値又は下限値を、条件式(3),(3)’の上限値又は下限値としても良い。
また、本発明のズームレンズは、以下の条件式を同時に満足することが好ましい。
1.95 < nd1 < 2.1 ・・・(4)
18 < νd1 < 30 ・・・(5)
但し、nd1は第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの屈折率、νd1は第1レンズ群の負のパワーの第1レンズのアッベ数である。
条件式(4)の下限を下回ると、第1レンズ群の最も物体側の負レンズの曲率半径が小さくなり、軸外収差が発生しやすい。一方、条件式(4)の上限を上回ると、第1レンズ群の最も物体側の負レンズを形成するための硝材の入手性が悪くなり、コストアップや量産性の悪化につながる。
また、条件式(4)を満たしつつ、条件式(5)の下限を下回る、又は、上限を上回ると、第1レンズ群の負のパワーの第1レンズを形成するための硝材の入手性が悪くなり、コストアップや量産性の悪化につながる。
また、本発明のズームレンズは、以下の条件式のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
0.3 < P31/P33 < 5.0 ・・・(6)
0.1 < 34 /P 32 < 3.0 ・・・(7)
但し、P31は最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の正レンズ成分のパワー、P32は最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の負レンズ成分のパワー、P33は最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の正レンズ成分のパワー、P34は最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の負レンズ成分のパワーである。
条件式(4)は第3レンズ群の正レンズ成分のパワーバランスに関する条件式であり、条件式(4)を満足するように構成すれば、第3レンズ群内においてパワーを適切に分散させ、滑らかに光線を屈折させることができるため、第3レンズ群において球面収差や軸上色収差を良好に補正しやすくなる。条件式(4)の上限を上回る又は下限を下回ると、第3レンズ群を構成する正レンズのいずれか一方の屈折の負担が大きくなるため、収差が発生しやすくなる。
なお、条件式(6)に代わり、次の条件式(6)’,(6)”のいずれかを満足するように構成するとさらに好ましい。
0.5 < P31/P33 < 4.0 ・・・(6)’
0.7 < P31/P33 < 2.0 ・・・(6)”
また、条件式(6)’の上限値又は下限値を、条件式(6),(6)”の上限値又は下限値としても良いし、条件式(6)”の上限値又は下限値を、条件式(6),(6)’の上限値又は下限値としても良い。
また、条件式(7)は第3レンズ群の負レンズ成分のパワーバランスに関する条件式であり、条件式(7)を満足するように構成すれば、負のパワーを良好に分担することが可能となり、主点を前に移動しながらも軸上及び軸外の色収差を良好に補正しやすくなる。条件式(7)の上限を上回る又は下限を下回ると、第3レンズ群を構成する負レンズ成分のいずれか一方に、負レンズ成分のパワーが偏りすぎるため、パワーバランスが崩れ、主に広角端におおいて軸外の収差を発生させやすくなる。
なお、条件式(7)に代わり、次の条件式(7)’,(7)”のいずれかを満足するように構成するとさらに好ましい。
0.15 < 34 /P 32 < 2.0 ・・・(7)’
0.2 < 34 /P 32 < 1.0 ・・・(7)”
また、条件式(7)’の上限値又は下限値を、条件式(7),(7)”の上限値又は下限値としても良いし、条件式(7)”の上限値又は下限値を、条件式(7),(7)’の上限値又は下限値としても良い。
また、本発明のズームレンズは、第2レンズ群の最も物体側のレンズと第3レンズ群の最も物体側のレンズの両面が、非球面であることが好ましい。
このように構成すれば、軸上及び軸外の収差を良好に補正しやすい。
また、本発明のズームレンズは、変倍の際に、全長が変化せず、明るさ絞りが移動しない。
このように構成すれば、ズームレンズの駆動部分を減らすことができるため、製造しやすくなる。
また、本発明の撮像装置は、上記のいずれかのズームレンズと、歪曲収差及び/又は倍率色収差を電気的に補正する回路とを備える構成としている。
このようにズームレンズの歪曲収差を許容することのできる構成にすれば、ズームレンズのレンズ枚数の削減や小型化がしやすくなる。また、倍率色収差を電気的に補正することにより、撮影画像の色にじみを軽減し、また、解像力の向上を図ることができる。
以下に、本発明の実施例1〜実施例4を図面を参照して説明する。
図面中、光学系断面図におけるr1,r2,・・・・・・及びd1,d2,・・・・・・において下付き文字として示した数字は、数値データにおける面番号1,2,・・・に対応している。また、収差曲線図において、非点収差におけるΔMはメリジオナル面の非点収差,ΔSはサジタル面の非点収差を示している。なお、メリジオナル面とは、光学系の光軸と主光線を含む面(紙面に平行な面)であり、サジタル面とは、光学系の光軸と主光線を含む面に垂直な面(紙面に垂直な面)を意味している。
また、以下の各実施例におけるレンズの数値データにおいては、Rは各面の曲率半径、Dは面間隔、Ndはd線における屈折率、νdはd線におけるアッベ数、Kは円錐係数、A4,A6,A8は非球面係数をそれぞれ示している。
また、各非球面形状は、各実施例における各非球面係数を用いて以下の式で表される。但し、光軸に沿う方向の座標をZ、光軸と垂直な方向の座標をYとする。
Z=(Y2/r)/[1+{1−(1+K)・(Y/r)21/2
+A44+A66+A88+・・・
図1は、本実施例に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。図2は、図1に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。
まず、図1を用いて、本実施例のズームレンズの光学構成を説明する。本実施例のズームレンズは、光軸Lc上に、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群G1と、負のパワーの第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4とにより構成されている。なお、第4レンズ群G4の像側には、物体側から順に、ローパスフィルターLF、CCDカバーガラスCG、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL11と、光路を変更する反射部材であるプリズムPと、両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL12と、両凸レンズであり正のパワーを持つ第3レンズL13とにより構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両面が非球面の両凹レンズであり負のパワーを持つ第1レンズL21と、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり正のパワーを持つレンズL22と像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL23との接合レンズとにより構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側の正レンズ成分であって両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第1レンズL31と、物体側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL32と両凹レンズであり負のパワーをもつ第3レンズL33との接合レンズと、像側の正レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第4レンズL34と、像側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第5レンズL35と両凹レンズであり負のパワーをもつ第6レンズL36との接合レンズとにより構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズであり正のパワーを持つレンズL4のみにより構成されている。
また、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は、光軸Lc上を移動しない。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1との間隔を広げつつ光軸Lc上を像側に移動する。明るさ絞りSは、光軸Lc上を移動しない。第3レンズ群G3は、明るさ絞りSとの間隔を狭めつつ光軸Lc上を物体側に移動する。第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を広げつつまず像側に移動した後に物体側に移動するようにして光軸Lc上を往復運動する。
次に、本実施例に係る各光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。なお、単位はmmである。
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
R D Nd νd
1 373.146 0.70 2.00069 25.46
2 10.201 2.40
3 ∞ 11.00 1.84666 23.78
4 ∞ 0.20
5 (非球面) 48.688 2.70 1.53996 59.46
6 (非球面) -11.940 0.10
7 19.640 2.40 1.49700 81.54
8 -28.808 D8
9 (非球面) -10.238 0.50 1.88300 40.76
10 (非球面) 18.562 0.60
11 -45.525 2.29 1.92286 20.88
12 -7.846 0.50 1.88300 40.76
13 -35.177 D13
14(明るさ絞り) ∞ D14
15 (非球面) 7.764 3.00 1.49700 81.54
16 (非球面) -12.589 0.01
17 12.967 2.80 1.53172 48.84
18 -29.119 0.50 1.83400 37.16
19 9.297 2.45
20 87.224 3.65 1.49700 81.54
21 -9.885 1.00
22 18.046 2.50 1.63980 34.46
23 -4.977 0.48 2.00330 28.27
24 7.675 D24
25 14.598 2.50 1.51633 64.14
26 -15.298 D26
27 ∞ 0.50 1.51633 64.14
28 ∞ 0.50
29 ∞ 0.50 1.51633 64.14
30 ∞ 0.37
31 (撮像面) ∞
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
R K A468
5 48.688 0.000 -3.11395e-05 3.06919e-08 4.52996e-10
6 -11.940 0.000 2.52914e-05 -4.13401e-08 6.75534e-10
9 -10.238 0.000 2.22438e-04 4.31835e-06 -9.56540e-08
10 18.562 0.000 -1.52236e-04 6.10411e-06 -1.29489e-07
15 7.764 0.000 -3.00640e-04 -4.54682e-07 -1.14115e-08
16 -12.589 0.000 3.11246e-04 -2.75237e-08 2.38841e-08
各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.20 6.00
画角 83.40 31.32 12.69
像高 3.84 3.84 3.84
レンズ全長 68.50 68.50 68.50
バックフォーカス 3.12 2.53 3.73
D8 0.55 5.26 7.60
D13 8.05 3.34 1.00
D14 12.58 8.82 0.10
D24 1.95 6.29 13.81
D26 1.59 1.00 2.20
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 10.65
2 9 -8.52
3 15 10.25
4 25 14.89
上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 2.865
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.056
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.780
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.321
次に、本実施例のズームレンズを備えた撮像装置が、電気的に歪曲収差を補正する回路を備えている場合について説明する。
本実施例の撮像装置が備えているズームレンズでは、CCDの光電変換面上に、広角端においては樽型の歪曲収差が発生する。一方、中間焦点距離状態付近や望遠端においてはそのような歪曲収差はあまり発生しない。
そこで、本実施例のズームレンズを備えた撮像装置では、歪曲収差を補正するために、有効撮像領域を、広角端においては樽型形状とし、中間焦点距離状態付近や望遠端においては矩形となるように構成している。そして、広角端において得られた樽型の画像データは、電気的な画像処理により、歪みを低減させた矩形の画像情報に変換し、記録や表示を行っている。
なお、像高は、広角端における像高は、中間焦点距離状態付近や望遠端における像高よりも小さくなるように構成している。また、広角端においては、光電変換面の短辺方向の長さが、有効撮像領域の短辺方向の長さと同じになるようにしており、画像処理後の歪曲収差が−3%程度残るように有効撮像領域を定めている。もちろん、それよりも小さい樽型の有効撮像領域とし、矩形に変換した画像を記録・再生画像とするようにしてもよい。
次に、本実施例において、電気的に歪曲収差を補正した場合の数値データを示す。なお、以下に記載していないデータは、上記の電気的に歪曲収差を補正していない場合のデータと同一の値である。また、単位はmmである。
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.20 6.00
画角 78.41 31.32 12.69
像高 3.58 3.84 3.84
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 3.070
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.056
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.780
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.321
図3は、本実施例に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。図4は、図3に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。
まず、図3を用いて、本実施例のズームレンズの光学構成を説明する。本実施例のズームレンズは、光軸Lc上に、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群G1と、負のパワーの第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4とにより構成されている。なお、第4レンズ群G4の像側には、物体側から順に、ローパスフィルターLF、CCDカバーガラスCG、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL11と、光路を変更する反射部材であるプリズムPと、両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL12と、両凸レンズであり正のパワーを持つ第3レンズL13とにより構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両面が非球面の両凹レンズであり負のパワーを持つ第1レンズL21と、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり正のパワーを持つレンズL22と像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL23との接合レンズとにより構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側の正レンズ成分であって両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第1レンズL31と、物体側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL32と両凹レンズであり負のパワーをもつ第3レンズL33との接合レンズと、像側の正レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第4レンズL34と、像側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第5レンズL35と両凹レンズであり負のパワーをもつ第6レンズL36との接合レンズとにより構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズであり正のパワーを持つレンズL4のみにより構成されている。
また、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は、光軸Lc上を移動しない。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1との間隔を広げつつ光軸Lc上を像側に移動する。明るさ絞りSは、光軸Lc上を移動しない。第3レンズ群G3は、明るさ絞りSとの間隔を狭めつつ光軸Lc上を物体側に移動する。第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を広げつつまず像側に移動した後に物体側に移動するようにして光軸Lc上を往復運動する。
次に、本実施例に係る各光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。なお、単位はmmである。
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
R D Nd νd
1 338.921 0.70 2.00069 25.46
2 10.170 2.40
3 ∞ 11.00 1.84666 23.78
4 ∞ 0.20
5 (非球面) 47.927 2.70 1.53996 59.46
6 (非球面) -11.954 0.10
7 19.902 2.40 1.49700 81.54
8 -28.432 D8
9 (非球面) -10.254 0.50 1.88300 40.76
10 (非球面) 18.553 0.60
11 -44.577 2.29 1.92286 20.88
12 -7.822 0.50 1.88300 40.76
13 -34.691 D13
14(明るさ絞り) ∞ D14
15 (非球面) 7.714 3.00 1.49700 81.54
16 (非球面) -12.851 0.01
17 12.963 2.80 1.53172 48.84
18 -28.894 0.50 1.83400 37.16
19 9.274 2.45
20 87.224 3.65 1.49700 81.54
21 -10.242 1.00
22 16.952 2.50 1.63980 34.46
23 -5.053 0.48 2.00330 28.27
24 7.814 D24
25 15.279 2.50 1.51633 64.14
26 -15.172 D26
27 ∞ 0.50 1.51633 64.14
28 ∞ 0.50
29 ∞ 0.50 1.51633 64.14
30 ∞ 0.37
31 (撮像面) ∞
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
R K A468
5 47.927 0.000 -3.28110e-05 3.24435e-08 3.11289e-10
6 -11.954 0.000 2.46748e-05 -3.43154e-08 3.32285e-10
9 -10.254 0.000 2.22726e-04 4.41892e-06 -1.02366e-07
10 18.553 0.000 -1.51351e-04 6.07392e-06 -1.30620e-07
15 7.714 0.000 -3.00402e-04 -5.94767e-07 -1.23296e-08
16 -12.851 0.000 2.99241e-04 -5.09796e-08 2.39285e-08
各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.20 6.00
画角 83.44 31.36 12.69
像高 3.84 3.84 3.84
レンズ全長 68.66 68.66 68.66
バックフォーカス 3.22 2.59 3.73
D8 0.55 5.27 7.60
D13 8.05 3.33 1.00
D14 12.62 8.85 0.10
D24 1.95 6.35 13.96
D26 1.69 1.06 2.20
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 10.66
2 9 -8.53
3 15 10.38
4 25 15.17
上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 2.865
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.062
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.832
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.336
次に、本実施例において、電気的に歪曲収差を補正した場合の数値データを示す。なお、以下に記載していないデータは、上記の電気的に歪曲収差を補正していない場合のデータと同一の値である。また、単位はmmである。
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.20 6.00
画角 78.43 31.36 12.69
像高 3.58 3.84 3.84
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 3.070
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.062
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.832
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.336
図5は、本実施例に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。図6は、図5に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。
まず、図5を用いて、本実施例のズームレンズの光学構成を説明する。本実施例のズームレンズは、光軸Lc上に、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群G1と、負のパワーの第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4とにより構成されている。なお、第4レンズ群G4の像側には、物体側から順に、ローパスフィルターLF、CCDカバーガラスCG、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凹であり負のパワーを持つレンズL11と、光路を変更する反射部材であるプリズムPと、両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL12と、両凸レンズであり正のパワーを持つ第3レンズL13とにより構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両面が非球面の両凹レンズであり負のパワーを持つ第1レンズL21と、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり正のパワーを持つレンズL22と像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL23との接合レンズとにより構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側の正レンズ成分であって両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第1レンズL31と、物体側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL32と両凹レンズであり負のパワーをもつ第3レンズL33との接合レンズと、像側の正レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第4レンズL34と、像側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第5レンズL35と両凹レンズであり負のパワーをもつ第6レンズL36との接合レンズとにより構成されている。
第4レンズ群G4は、物体側の面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つレンズL4のみにより構成されている。
また、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は、光軸Lc上を移動しない。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1との間隔を広げつつ光軸Lc上を像側に移動する。明るさ絞りSは、光軸Lc上を移動しない。第3レンズ群G3は、明るさ絞りSとの間隔を狭めつつ光軸Lc上を物体側に移動する。第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を広げつつまず像側に移動した後に物体側に移動するようにして光軸Lc上を往復運動する。
次に、本実施例に係る各光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。なお、単位はmmである。
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
R D Nd νd
1 -1111.305 0.70 2.00069 25.46
2 10.616 2.40
3 ∞ 11.00 1.84666 23.78
4 ∞ 0.20
5 (非球面) 43.045 2.70 1.53996 59.46
6 (非球面) -12.225 0.10
7 20.013 2.40 1.49700 81.54
8 -28.258 D8
9 (非球面) -10.277 0.50 1.88300 40.76
10 (非球面) 17.737 0.60
11 -51.100 2.29 1.92286 20.88
12 -7.954 0.50 1.88300 40.76
13 -35.749 D13
14(明るさ絞り) ∞ D14
15 (非球面) 7.818 3.00 1.49700 81.54
16 (非球面) -12.729 0.01
17 12.747 2.80 1.53172 48.84
18 -29.787 0.50 1.83400 37.16
19 9.231 2.45
20 87.224 3.65 1.49700 81.54
21 -10.053 1.00
22 17.877 2.50 1.63980 34.46
23 -5.118 0.48 2.00330 28.27
24 7.925 D24
25 (非球面) 23.699 2.50 1.51823 58.90
26 -10.680 D26
27 ∞ 0.50 1.51633 64.14
28 ∞ 0.50
29 ∞ 0.50 1.51633 64.14
30 ∞ 0.37
31 (撮像面) ∞
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
R K A468
5 43.045 0.000 -3.79041e-05 5.32366e-08 2.48465e-10
6 -12.225 0.000 2.38353e-05 -1.18753e-08 3.47948e-10
9 -10.277 0.000 2.26349e-04 4.55900e-06 -1.05417e-07
10 17.737 0.000 -1.53782e-04 6.01032e-06 -1.29591e-07
15 7.818 0.000 -2.98397e-04 -2.99891e-07 -1.32635e-08
16 -12.729 0.000 2.95703e-04 2.51136e-07 1.74568e-08
25 23.699 0.000 -2.46239e-04 2.96474e-07 -2.46214e-08
各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.26 6.00
画角 83.40 31.18 12.44
像高 3.84 3.84 3.84
レンズ全長 68.66 68.66 68.66
バックフォーカス 3.35 2.84 3.73
D8 0.55 5.16 7.55
D13 8.00 3.39 1.00
D14 12.59 8.64 0.10
D24 1.90 6.35 14.01
D26 1.82 1.31 2.20
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 10.65
2 9 -8.52
3 15 10.39
4 25 14.57
上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 2.865
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 0.981
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.793
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.331
次に、本実施例において、電気的に歪曲収差を補正した場合の数値データを示す。なお、以下に記載していないデータは、上記の電気的に歪曲収差を補正していない場合のデータと同一の値である。また、単位はmmである。
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.26 6.00
画角 78.40 31.18 12.44
像高 3.58 3.84 3.84
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 3.069
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 0.981
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.793
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.331
図7は、本実施例に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。図8は、図7に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。
まず、図7を用いて、本実施例のズームレンズの光学構成を説明する。本実施例のズームレンズは、光軸Lc上に、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群G1と、負のパワーの第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4とにより構成されている。なお、第4レンズ群G4の像側には、物体側から順に、ローパスフィルターLF、CCDカバーガラスCG、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL11と、光路を変更する反射部材であるプリズムPと、両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL12と、両凸レンズであり正のパワーを持つ第3レンズL13とにより構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両面が非球面の両凹レンズであり負のパワーを持つ第1レンズL21と、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり正のパワーを持つレンズL22と像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり負のパワーを持つレンズL23との接合レンズとにより構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側の正レンズ成分であって両面が非球面の両凸レンズであり正のパワーを持つ第1レンズL31と、物体側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第2レンズL32と両凹レンズであり負のパワーをもつ第3レンズL33との接合レンズと、像側の正レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第4レンズL34と、像側の負レンズ成分であって両凸レンズであり正のパワーを持つ第5レンズL35と両凹レンズであり負のパワーをもつ第6レンズL36との接合レンズとにより構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズであり正のパワーを持つレンズL4のみにより構成されている。
また、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は、光軸Lc上を移動しない。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1との間隔を広げつつ光軸Lc上を像側に移動する。明るさ絞りSは、光軸Lc上を移動しない。第3レンズ群G3は、明るさ絞りSとの間隔を狭めつつ光軸Lc上を物体側に移動する。第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を広げるように光軸Lc上を移動する。
次に、本実施例に係る各光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。なお、単位はmmである。
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
R D Nd νd
1 493.014 0.70 2.00069 25.46
2 10.246 2.40
3 ∞ 11.00 1.84666 23.78
4 ∞ 0.20
5 (非球面) 58.744 2.70 1.54349 58.93
6 (非球面) -11.737 0.10
7 18.911 2.40 1.49700 81.54
8 -31.961 D8
9 (非球面) -10.310 0.50 1.88300 40.76
10 (非球面) 19.721 0.60
11 -48.664 2.29 1.92286 20.88
12 -7.933 0.50 1.88300 40.76
13 -37.704 D13
14(明るさ絞り) ∞ D14
15 (非球面) 7.906 3.00 1.49700 81.54
16 (非球面) -12.121 0.01
17 14.114 2.80 1.54340 49.86
18 -27.609 0.50 1.85433 37.57
19 9.956 2.45
20 87.224 3.65 1.49700 81.54
21 -9.123 1.00
22 18.478 2.50 1.62389 32.43
23 -4.963 0.48 2.00330 28.27
24 7.752 D24
25 15.776 2.50 1.51633 64.14
26 -15.849 D26
27 ∞ 0.50 1.51633 64.14
28 ∞ 0.50
29 ∞ 0.50 1.51633 64.14
30 ∞ 0.37
31 (撮像面) ∞
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
R K A468
5 58.744 0.000 -1.43684e-05 -5.13468e-08 9.16028e-10
6 -11.737 0.000 3.07537e-05 -5.79773e-08 1.13366e-09
9 -10.310 0.000 2.09640e-04 3.82269e-06 -7.74024e-08
10 19.721 0.000 -1.41538e-04 5.53641e-06 -1.09338e-07
15 7.906 0.000 -3.07633e-04 -2.56119e-07 -1.40769e-08
16 -12.121 0.000 3.23423e-04 -1.95532e-08 2.06352e-08
各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.28 6.00
画角 83.41 31.35 12.64
像高 3.84 3.84 3.84
レンズ全長 68.66 68.66 68.66
バックフォーカス 3.15 2.53 3.73
D8 0.55 5.25 7.72
D13 8.16 3.46 1.00
D14 12.62 8.69 0.10
D24 1.90 6.45 13.84
D26 1.62 1.00 2.20
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 10.89
2 9 -8.70
3 15 10.35
4 25 15.74
上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 2.865
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.042
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.661
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.315
次に、本実施例において、電気的に歪曲収差を補正した場合の数値データを示す。なお、以下に記載していないデータは、上記の電気的に歪曲収差を補正していない場合のデータと同一の値である。また、単位はmmである。
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の各種データ
ズーム比 6.73
広角 中間 望遠
焦点距離 5.07 13.02 34.10
Fナンバー 3.51 5.28 6.00
画角 78.41 31.35 12.64
像高 3.58 3.84 3.84
電気的に歪曲収差の補正を行った場合の上記条件式に係るデータ
条件式(1) 1<Dp/ihw<5 : 3.070
条件式(2) 3.5<ft/fw<10.0 : 6.726
条件式(3) 0.5<(R1+R2)/(R1−R2)<1.5 : 1.042
条件式(4) 1.95<nd1<2.1 : 2.001
条件式(5) 18<νd1<30 : 25.46
条件式(6) 0.3<P31/P33<5.0 : 1.661
条件式(7) 0.1< 34 /P 32 <3.0 : 0.315
なお、上記各実施例において、ズームレンズは、4つのレンズ群からなる構成となっているが、本発明はそのような構成に限定されず、第4レンズ群の像側にさらにレンズ群を配置するようにしても良い。
また、上記各実施例において、反射部材はプリズムにより構成されているが、本発明はそのような構成に限定されず、ミラー等を用いて構成しても良い。
また、本発明のズームレンズは、以下のように構成しても良い。
本発明のズームレンズの場合は、ピント調節を行うためのフォーカシングは最も像側に配置されているレンズ群で行うことが望ましい。そのような位置に配置されているレンズ群はレンズ重量が軽量であるため、フォーカシングの際にモータにかかる負荷が少ない。さらに、フォーカシングの際にズームレンズの全長が変化せず、また、鏡枠内部に駆動モータを配置しやすくなるため、撮像装置全体の小型化がしやすくなる。このように、フォーカシングは最も像側に配置されているレンズ群で行うことが望ましいが、他のレンズ群で行っても良い。また、複数のレンズ群で行っても良い。また、そのフォーカシングは、ズームレンズ全体を移動させて行っても良いし、一つのレンズ群の一部のレンズを移動させて行っても良い。
また、本発明のズームレンズは、画像周辺部の明るさのかげり(シェーディング)を、CCDのマイクロレンズをシフトすることにより軽減しても良い。例えば、各像高における光線の入射角に合わせてCCDのマイクロレンズの設計を変えても良い。また、画像処理により画像周辺部の明るさの低下量を補正しても良い。
また、本発明のズームレンズは、ゴースト・フレア等の不要光をカットするために、明るさ絞り以外にフレア絞りを配置しても良い。なお、フレア絞りの配置位置は、第1レンズ群の物体側,第1レンズ群と第2レンズ群との間,第2レンズ群と第3レンズ群との間,第3レンズ群と第4レンズ群との間,第4レンズ群と第5レンズ群との間,第5レンズ群と撮像面の間のいずれの位置でも良い。また、フレア絞りは、枠部材を用いて構成しても良いし、別の部材を用いて構成しても良い。さらに、フレア絞りは、光学部材に直接印刷で構成しても良いし、塗料や接着シール等を用いて構成しても良い。また、フレア絞りの形状は、円形,楕円形,矩形,多角形,関数曲線で囲まれる形等、いかなる形状でもかまわない。また、フレア絞りは、有害光束をカットするだけでなく画面周辺のコマフレア等の光束をカットするようにしても良い。
また、本発明のズームレンズの各レンズには、反射防止コートを施し、ゴースト・フレアを軽減するようにしても良い。その場合、さらに、効果的にゴースト・フレアを軽減するためには、施す反射防止コートを、マルチコートとすることが望ましい。また、赤外カットコートを、ローパスフィルターにではなく、各レンズのレンズ面やカバーガラス等に施しても良い。
なお、ゴースト・フレアの発生を防止するためにレンズの空気接触面に反射防止コートを施すことが一般的に行われている。一方、接合レンズの接合面における接着剤の屈折率は空気の屈折率よりも十分高い。そのため、接合レンズの接合面は、もともと単層コート並み、あるいはそれ以下の反射率となっていることが多いので、あえてコートを施すことは少ない。しかし、接合レンズの接合面にも積極的に反射防止コートを施せば、さらにゴースト・フレアを軽減することができ、さらに良好な画像を得ることができるようになる。
特に、最近では、収差補正効果の得られる高屈折率硝材が普及し、カメラ用光学系にも多用されるようになってきているが、高屈折率硝材を接合レンズに用いた場合には、接合面での反射も無視できなくなってくる。そのため、そのような場合には、接合面にも反射防止コートを施しておくと効果的である。
このような接合面に対する効果的なコーティング方法に関しては、特開平2−27301号公報,特開2001−324676号公報,特開2005−92115号公報,USP第7116482号明細書等に開示されている。使用するコート材としては、基材となるレンズの屈折率と接着剤の屈折率に応じて、比較的高屈折率の得られるTa25,TiO2,Nb25,ZrO2,HfO2,CeO2,SnO2,In23,ZnO,Y23などのコート材、比較的低屈折率の得られるMgF2,SiO2,Al23などのコート材等を適宜選択し、位相条件を満たすような膜厚に設定すれば良い。
また、当然のことながら、レンズの空気接触面へのコートと同様、接合面へのコートをマルチコートとしても良い。その場合、各層のコート材や膜厚を適宜組み合わせることにより、さらなる反射率の低減や、反射率の分光特性・角度特性等のコントロール等を行うことが可能となる。
さて、以上のような本発明のズームレンズを用いた撮像装置は、デジタルカメラやパソコン、携帯電話等に好適に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
まず、本発明の撮像装置を組み込んだデジタルカメラの一例を示す。図9は、本発明の撮像装置を組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図であり、図10は、同後方斜視図である。図11は、図9及び図10に示すデジタルカメラの内部構成を示す模式図である。図12は、デジタルカメラ1の内部回路の主要部の構成ブロック図である。
まず、図9乃至図11を用いて、デジタルカメラ1の構成を説明する。デジタルカメラ1は、前面に、撮影用開口部101,ファインダー用開口部102,フラッシュ発光部103が設けられている。また、上部に、シャッターボタン104が設けられている。また、背面に、液晶表示モニター105、情報入力部106が設けられている。また、デジタルカメラ1の内部には、撮像装置107,処理手段108,記録手段109,ファインダー光学系110を備えている。また、撮影用開口部101や、ファインダー用開口部102や、ファインダー光学系110の射出側であってデジタルカメラ1の背面に設けられている開口部111には、カバー部材112が配置されている。
デジタルカメラ1に内蔵されている撮像装置107は、上記実施例において説明した本発明の撮像装置であり、物体側から順に、プリズムPを有するズームレンズ107aと,ローパスフィルターLFと,CCDカバーガラスCGと,CCD107bとにより構成されている。そのため、撮影用開口部101から入射する被写体からの光の光路は、デジタルカメラ1の内部において、ズームレンズ107aの有するプリズムPにより、デジタルカメラ1の前面に対し垂直な方向から、平行な方向に変更される。
また、ファインダー光学系110は、ファインダー用対物光学系110aと、正立プリズム110bと、接眼光学系110cとにより構成されている。ファインダー用開口部102から入射する被写体からの光は、ファインダー用対物光学系110aにより、像正立部材である正立プリズム110bに導かれ、物体像を視野枠110b1内に正立正像として結像し、その後、その物体像が接眼光学系110cにより観察者の眼Eに導かれる。
このデジタルカメラ1は、その上部に設けられているシャッターボタン104を押圧すると、それに連動して撮像装置107を介して画像情報の取得がなされるようになっている。撮像装置107により取得された画像情報は、処理手段108を介して記録手段109に記録される。また、記録された画像情報は、処理手段108によって取り出され、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター105に表示することもできる。
このように構成されたデジタルカメラ1は、画像情報の取得のために用いる光路をデジタルカメラ1の内部において変更しているため、光路を変更しないタイプのデジタルカメラと比較して、小型、特に、カメラの奥行き方向の寸法の小型化を実現することができる。また、画像の取得のために用いられる撮像装置107が、広画角、かつ、高変倍比を有しており、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォーカスの大きなズームレンズ107aを備えているため、高性能・低コスト化も実現することができる。
なお、本例においては、画像情報の取得のために用いる光路を、デジタルカメラ1の横方向に変更しているが、縦方向に変更するように構成してもよい。
また、本例においては、カバー部材112として平行平面板を配置しているが、開口部にカバー部材112を配置せずに、撮像装置107のズームレンズ107aの最も物体側のレンズや、ファインダー用対物光学系110aの最も物体側のレンズや、接眼光学系110cの最も像側のレンズを直接開口部に嵌め込むように配置してもよい。
次に、図12を用いてデジタルカメラ1内において行われる画像情報の処理について説明する。図12に示すように、デジタルカメラ1は、その内部に、撮像装置107,処理手段108,記録手段109に加え、撮像駆動回路113を備えている。また、処理手段108は、制御部108aと,CDS/ADC部108bと,一時記憶メモリ部108cと,設定情報記憶メモリ部108dと,画像処理部108eと,表示処理部108fと,記憶処理部108gとを有しており、それらは相互にデータの入力又は出力が可能なように接続されている。なお、処理手段が有している信号入出力ポートに接続されているパス114を介し、処理手段108と、液晶表示モニター105,情報入力部106,撮像装置107,記録手段109,撮像駆動回路113とは接続されている。
撮像駆動回路113は、処理手段108の制御部108aからの信号に基いて、撮像装置107のズームレンズ107aやCCD107bを駆動制御する回路である。
制御手段108の有する制御部108aは、例えばCPU等からなる中央演算処理装置からなり、不図示のプログラムメモリを内蔵している。制御部108aは、そのプログラムメモリに格納されているプログラムと、入力ボタンやスイッチからなる情報入力部106を介してカメラ使用者等から入力される指示命令とに従って、デジタルカメラ1全体を制御する回路である。
制御手段108の有するCDS/ADC部108bは、撮像装置107のCCD107bから入力された電気信号を増幅するとともにアナログ/デジタル変換を行い、その増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという)を一時記憶メモリ部108cに出力する回路である。
制御手段108の有する一時記憶メモリ部108cは、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部108bから出力される上記RAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。
制御手段108の有する設定情報記憶メモリ部108dは、不図示のROM部とRAM部を有しており、ROM部に予め格納されている各種の画質パラメータを読み出しを行うと共に、情報入力部106をカメラ使用者等が入力操作することによって、読み出された画質パラメータの中から選択された画質パラメータのRAM部に記憶させる回路である。
制御手段108の有する画像処理部108eは、一時記憶メモリ部108c又は記憶媒体部108hに記憶されているRAWデータを読み出して、カメラ使用者等により指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
表示処理部108fは、液晶表示モニター105と接続されており、その液晶表示モニター105に画像や操作メニューなどを表示する回路である。
記録媒体部108gは、一時記憶メモリ部106cから転送されるRAWデータや画像処理部108eで画像処理された画像データを記録・保持を行う装置の制御回路である。なお、本例では、記録・保持を行う装置は、デジタルカメラ1に内蔵されている記録手段109であるが、例えば、デジタルカメラ1の外部に取り付けることのできるフラッシュメモリ等の着脱自在な記録媒体でも良い。
次に、本発明の撮像装置を組み込んだ情報処理装置であるパソコンの一例を示す。図13は、本発明の撮像装置を組み込んだパソコンのカバーを開いた状態における前方斜視図であり、図14は、同側面図である。図15は、パソコンに内蔵されている本発明の撮像装置とその周辺の断面図である。
図13乃至図15に示すように、パソコン2は、外部から操作者が情報を入力するためのキーボード201、情報を操作者に表示する液晶表示モニター202を備えている。なお、液晶表示モニター202の側方には、撮影用開口部203が形成されている。また、内部には操作者自身やその周辺の像を撮影するための撮像装置204、不図示の情報処理手段や記録手段を備えている。
パソコン2に内蔵されている撮像装置204は、上記実施例において説明した本発明の撮像装置であり、物体側から順に、プリズムPを有するズームレンズ204aと,ローパスフィルターLFと,CCDカバーガラスCGと,撮像素子チップであるCCD204bとにより構成されており、撮影用開口部203から入射する操作者自身やその周辺からの光の光路は、パソコン2の内部において、ズームレンズ201aの有するプリズムPにより、パソコン2の液晶表示モニター202に対し垂直な方向から、平行な方向に変更される。
このように構成されたパソコン2は、画像情報の取得のために用いる光路をその内部において変更する撮像装置204を用いているため、光路を変更しない撮像装置を用いた場合と比較して、小型化を容易に実現することができる。また、画像の取得のために用いられる撮像装置204が、広画角、かつ、高変倍比を有しており、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォーカスの大きなズームレンズ204aを備えているため、高性能・低コスト化も容易に実現することができる。
また、撮像素子チップであるCCD204b上にはカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニットとして一体に形成され、ズームレンズ204aを保持する鏡枠205の後端にワンタッチで嵌め込むことにより取り付けることができるようになっている。そのため、ズームレンズ204aとCCD204bとの中心合わせや面間隔の調整は不要であり、容易に組み立てられるようになっている。また、鏡枠205の先端(不図示)には、ズームレンズ204aを保護するためのカバー部材206が配置されている。なお、鏡枠205に備えられているズームレンズ204aの駆動機構等は図示を省略している。
なお、CCD204bで受像された物体像は、端子207を介して、パソコン2の処理手段に入力され、電子画像として液晶表示モニター202に表示される。また、その画像は、処理手段から、インターネットや電話回線を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示させることも可能である。
また、本例においては、撮像装置204は、液晶表示モニター202の側方に配置されているが、その場所に限らず、液晶表示モニター202の側方以外の位置や、キーボード201の周囲等どこに配置してもかまわない。
また、本例においては、液晶表示モニター202は、不図示のバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子を用いたものであるが、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子を用いたものでも良い。また、液晶表示モニター202に代えて、CRTディスプレイ等を用いた表示装置にしても構わない。
次に、本発明の撮像装置を組み込んだ情報処理装置である携帯電話の一例を示す。図16(a)は、本発明の撮像装置を組み込んだ携帯電話の正面図であり、図16(b)は、同側面図である。図16(c)は、携帯電話に内蔵されている本発明の撮像装置とその周辺の断面図である。
図16(a)乃至(c)に示すように、携帯電話3は、操作者の声を情報として入力するマイク部301,通話相手の声を出力するスピーカ部302,操作者が情報を入力する入力キー303,操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示する液晶表示モニター304,通信電波の送信と受信を行うアンテナ305を備えている。なお、スピーカ部302の側方には、撮影用開口部306が形成されている。また、内部には操作者自身やその周辺の像を撮影するための撮像装置307,不図示の情報処理手段や記録手段を備えている。なお、液晶表示モニター304は液晶表示素子を用いたものである。また、図中、各構成の配置位置は、このような配置位置に限られるものではなく、適宜変更してもかまわない。
携帯電話3に内蔵されている撮像装置307は、上記実施例において説明した本発明の撮像装置であり、物体側から順に、プリズムPを有するズームレンズ307aと,ローパスフィルターLFと,CCDカバーガラスCGと,撮像素子チップであるCCD307bとにより構成されており、撮影用開口部306から入射する操作者自身やその周辺からの光の光路上に配置されている。そのため、撮影用開口部306から入射する操作者自身やその周辺からの光の光路は、携帯電話3の内部において、ズームレンズ307aの有するプリズムPにより、携帯電話の液晶表示モニター304に対し垂直な方向から、平行な方向に変更される。
このように構成された携帯電話3は、画像情報の取得のために用いる光路をその内部において変更する撮像装置307を用いているため、光路を変更しない撮像装置を用いた場合と比較して、小型化を容易に実現することができる。また、画像の取得のために用いられる撮像装置307が、広画角、かつ、高変倍比を有しており、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォーカスの大きなズームレンズ307aを備えているため、高性能・低コスト化も容易に実現することができる。
また、撮像素子チップであるCCD307b上にはカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニットとして一体に形成され、ズームレンズ307aを保持する鏡枠308の後端にワンタッチで嵌め込むことにより取り付けることができるようになっている。そのため、ズームレンズ307aとCCD307bとの中心合わせや面間隔の調整は不要であり、容易に組み立てられるようになっている。また、鏡枠308の先端(不図示)には、ズームレンズ307aを保護するためのカバー部材309が配置されている。なお、鏡枠308に備えられているズームレンズ307aの駆動機構等は図示を省略している。
なお、CCD307bで受像された物体像は、端子310を介して、携帯電話3の処理手段に入力され、電子画像として液晶表示モニター304に表示される。なお、処理手段は、通信相手に画像を送信する場合、その画像情報を送信可能な信号へと変換する信号処理機能を備えている。
本発明の実施例1に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 図1に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 本発明の実施例2に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 図4に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 本発明の実施例3に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 図5に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 本発明の実施例4に係るズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 図7に示したズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端における状態をそれぞれ示している。 本発明の撮像装置を組み込んだデジタルカメラの一例の外観を示す前方斜視図である。 図9に示したデジタルカメラの後方斜視図である。 図9に示したデジタルカメラの構成を示す断面図である。 図9に示したデジタルカメラの内部回路の主要部の構成ブロック図である。 本発明の撮像装置を組み込んだパソコンの一例のカバーを開いた状態における前方斜視図である。 図13に示したパソコンに内蔵されている本発明のズームレンズを用いた撮像装置とその周辺の断面図である。 図13に示したパソコンの側面図である。 本発明のズームレンズを用いた撮像装置を組み込んだ携帯電話の一例を示す図であり、(a)は携帯電話の正面図、(b)は携帯電話の側面図、(c)は内蔵されている本発明の撮像装置とその周辺の断面図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
11,L12,L21,L22,L23,L31,L32,L33,L34,L35,L36,L4 レンズ
Lc 光軸
P プリズム
S 明るさ絞り
LF ローパスフィルター
CG カバーガラス
IM 撮像面
E 観察者の眼球
1 デジタルカメラ
101,203,306 撮影用開口部
102 ファインダー用開口部
103 フラッシュ発光部
104 シャッターボタン
105,202,304 液晶表示モニター
106 情報入力部
107,204,307 撮像装置
107a,204a,307a ズームレンズ
107b,204b,307b CCD
108 処理手段
108a 制御部
108b CDS/ADC部
108c 一時記憶メモリ部
108d 設定情報記憶メモリ部
108e 画像処理部
108f 表示処理部
108g 記憶処理部
109 記録手段
110 ファインダー光学系
110a ファインダー用対物光学系
110b 正立プリズム
110b1 視野枠
110c 接眼光学系
111 開口部
112,206,309 カバー部材
113 撮像駆動回路
114 パス
2 パソコン
201 キーボード
205,308 鏡枠
207,310 端子
3 携帯電話
301 マイク部
302 スピーカ部
303 入力キー
305 アンテナ

Claims (12)

  1. 複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、
    前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、
    前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され
    物体側から順に、前記正のパワーの第1レンズ群と、前記負のパワーの第2レンズ群と、前記明るさ絞りと、前記最も物体側に配置された可動レンズ群である正のパワーの第3レンズ群と、正のパワーの第4レンズ群とにより構成され、
    前記第4レンズ群が、一枚の正レンズにより構成されることを特徴とするズームレンズ。
    但し、レンズ成分とは単一レンズ又は空気間隔の無い接合レンズである。
  2. 複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、
    前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、
    前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され、
    前記第1レンズ群が、物体側から順に、負のパワーの第1レンズと、光路を変更する反射部材と、正のパワーの第2レンズとを有することを特徴とするズームレンズ。
    但し、レンズ成分とは単一レンズ又は空気間隔の無い接合レンズである。
  3. 複数のレンズ群の間隔を適宜変化させることによって変倍を行い、物体側から順に、光路を変更する反射部材を備えた正のパワーの第1レンズ群と、負のパワーの第2レンズ群と、明るさ絞りとを有するズームレンズにおいて、
    前記明るさ絞りよりも像側に、変倍時に可動な少なくとも1つの可動レンズ群を有し、
    前記少なくとも1つの可動群のうち最も物体側の可動レンズ群が、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と、正レンズ成分と、負レンズ成分とにより構成され、
    全長が、変倍時に変化せず、
    前記明るさ絞りが、変倍時に移動しないことを特徴とするズームレンズ。
    但し、レンズ成分とは単一レンズ又は空気間隔の無い接合レンズである。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
    3.0 < f t /f W < 10.0 ・・・(2)
    0.5 < (R 1 +R 2 )/(R 1 −R 2 ) < 1.5 ・・・(3)
    但し、f w はームレンズ全系の広角端における焦点距離、f t はズームレンズ全系の望遠端における焦点距離、R 1 は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの物体側の面の曲率半径、R 2 は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの像側の面の曲率半径である。
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項2又は4に記載のズームレンズ。
    1.95 < n d1 < 2.1 ・・・(4)
    18 < ν d1 < 30 ・・・(5)
    但し、n d1 は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズの屈折率、ν d1 は前記第1レンズ群の負のパワーの第1レンズのアッベ数である。
  6. 前記最も物体側の可動レンズ群の備える正レンズ成分の少なくとも1つが、単レンズにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記最も物体側の可動レンズ群の備える負レンズ成分の少なくとも1つが、物体側から順に正レンズ成分と負レンズ成分とからなる接合レンズにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記最も物体側の可動レンズ群が、正のパワーの第3レンズ群であることを特徴とする請求項2、3、請求項2、3に従属する請求項4乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記反射部材が、プリズムであって、
    以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    1 < DP/ ihW < 5 ・・・(1)
    但し、DPは前記プリズムの光軸上の長さ、ihWは広角端における像高である。
  10. 以下の条件式のうち少なくとも1つを満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    0.3 < P31/P33 < 5.0 ・・・(6)
    0.1 < P34/P32 < 3.0 ・・・(7)
    但し、P31は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の正レンズ成分のパワー、P32は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の物体側の負レンズ成分のパワー、P33は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の正レンズ成分のパワー、P34は前記最も物体側に配置された可動レンズ群の像側の負レンズ成分のパワーである。
  11. 前記第2レンズ群の最も物体側のレンズと前記第3レンズ群の最も物体側のレンズの両面が、非球面であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のズームレンズ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のズームレンズと、
    歪曲収差及び/又は倍率色収差を電気的に補正する回路とを備えることを特徴とする撮像装置。
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