JP5305640B2 - イオン供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風路中の空気流によって室内にイオンを供給するイオン供給装置に関する。
住宅等に設置される換気装置として、給排気を行う換気装置本体を天井裏等に設置すると共に、各部屋に給気グリルを設置し、換気装置本体と給気グリルを空気が通るダクトで接続して、各部屋の換気を行えるようにした換気システムが提案されている。
このような換気システムでは、イオンを発生させるイオン発生素子を給気グリルに備えて、給気グリルでイオン供給装置が構成され、給気グリルが設置されている部屋にイオンを供給できるようにした技術が提案されている。
イオン発生素子を備えた従来の給気グリルとしては、ダクトと接続される管部の径方向外側に突出させてイオン発生素子を取り付けた給気グリルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の給気グリルでは、イオン発生素子は、イオン放出面を管部の内周面に向けて収納部に取り付けられ、イオン発生素子のイオン放出面の全面が、管部の内周面に露出している。
特開2004−286384号公報
イオン発生素子を備えた従来の給気グリルでは、イオン発生素子のイオン放出面の全面が、管部の内周面に露出している。これにより、イオン発生素子のイオン放出面を保護することができなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、イオン発生素子のイオン放出面を保護できるイオン供給装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明のイオン供給装置は、イオン発生素子のイオン放出面の前方に、空気流が生成される風路を形成する風路形成部材における空気の流れに沿った前後面を少なくとも開口させた空間を形成する空間形成部を、イオン放出面に対向して備え、イオン発生素子のイオン放出面の前方に形成された空間をイオン放出面に沿って流れる空気流によって、室内にイオンを供給するイオン供給装置において、空気が通るイオン放出面開口部が、前記イオン発生素子の前記イオン放出面と前記空間を挟んで対向して形成され、イオン放出面開口部は、所定の大きさの開口が格子状に並べられると共に、イオン放出面に向かい、かつ、空気の流れに沿って突出した凸部を備え空間形成部により保護されたイオン放出面が、風路形成部材の内周面から所定の高さで突出した位置となるように、イオン発生素子を風路形成部材に設置したことを特徴とする。
本発明のイオン供給装置では、イオン発生素子のイオン放出面に対向して、空気が通る空間を形成する空間形成部が備えられ、イオン発生素子のイオン放出面の前方が、空気は通る状態で空間形成部に覆われることで、イオン発生素子のイオン放出面が保護される。
また、イオン発生素子のイオン放出面の前方に、空気が通る空間が形成されることで、風路形成部材を通る空気が、イオン発生素子のイオン放出面に沿って流れ、イオン発生素子でイオンを発生させると、風路形成部材を通る空気にイオンが供給される。
本発明のイオン供給装置によれば、イオン発生素子のイオン放出面の前方が、空気は通る状態で空間形成部に覆われることで、風路形成部材を通る空気に対するイオンの供給を阻害しないようにすると共に、イオン発生素子のイオン放出面を保護することができる。
以下、図面を参照して本発明のイオン供給装置の実施の形態について説明する。
<給気グリルの構成例>
図1は、イオン供給装置の実施の形態としての給気グリルの一例を示す側断面図、図2は、本実施の形態の給気グリルの一例を示す正面断面図である。
また、図3は、本実施の形態の給気グリルの平面図で、図1に示す側断面図は、図3に示すA−A線を切断面とした矢視図、図2に示す正面断面図は、図3に示すB−B線を切断面とした矢視図である。
更に、図4は、本実施の形態の給気グリルの一例を示す平面断面図、図5は、本実施の形態の給気グリルの一例を示す分解斜視図である。
本実施の形態の給気グリル1Aは、空気が通る風路を形成する管部2と、管部2を通る空気にイオンを供給するイオン発生器3と、イオンが供給された空気が吹き出されるグリル本体4を備える。
グリル本体4は、空気が通る開口部40と、開口部40と対向して着脱可能に取り付けられる正面パネル41と、開口部4の周縁に形成されたフランジ部42と、正面パネル41の周縁に形成された吹出口43を備える。
給気グリル1Aは、グリル本体4のフランジ部42と、グリル本体4に備えられた図示しない取り付け金具との間に、住宅の天井等を構成する板材100を挟み込むことで、吹出口43を室内側に露出させた状態で、住宅の天井等に固定される。
イオン発生器3はイオン発生素子の一例で、略同数の正イオンと負イオンがイオン放出面30から放出される。イオン発生器3の原理について説明すると、イオン発生器3は、図示しない一対の電極が誘電体を介して対向配置され、電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、イオン発生器3で略同数の正イオンと負イオンを発生させ、管部2を通る空気に略同数の正イオンと負イオンを供給することで、空気中の浮遊雑菌が除去される。
管部2は風路形成部材の一例で、断面形状が中空の円形で、例えばL字状に曲がった形態を有し、一端側がグリル本体4と接続される。また、管部2は、イオン発生器3が取り付けられる取り付け台座20が形成された開口部21が、本例では上面に形成されている。なお、管部2は、直線状であっても良い。
給気グリル1Aは、イオン発生器3が取り付け部材5に取り付けられ、イオン発生器3が取り付けられた取り付け部材5が、管部2の取り付け台座20に取り付けられる。
また、給気グリル1Aは、取り付け部材5を介して管部2に取り付けられる基板ボックス10を備える。基板ボックス10内には、イオン発生器3を駆動する各種素子が実装された基板10aが取り付けられ、イオン発生器3と基板10aが図示しない配線で電気的に接続される。
次に、各図を参照して、イオン発生器3を管部2に取り付ける取り付け部材5の構成について説明する。
取り付け部材5は、イオン発生器3が固定される爪部50aとリブ50bを有し、管部2の開口部21に挿入される枠部50と、爪部50aとリブ50bで枠部50に固定されたイオン発生器3のイオン放出面30の前方に所定の高さの空間51aを形成する空間形成部51を備える。
また、取り付け部材5は、管部2における空気の流れる方向に沿って空間51aの前面及び後面の枠部50を開口した風路形成開口部52と、イオン発生器3のイオン放出面30と空間51aを挟んで対向する空間形成部51を開口したイオン放出面開口部53を備える。
更に、取り付け部材5は、管部2の取り付け台座20に形成されたネジ穴20aの位置に合わせて孔部が形成された取り付け片部54を、枠部50に備える。
取り付け部材5の風路形成開口部52は、イオン発生器3側の開口位置が、イオン発生器3のイオン放出面30と略同一面となる構成である。これにより、給気グリル1Aでは、管部2を通る空気の流れに対して上流側の風路形成開口部52から空間51aに取り入れられた空気が、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れ、空気の流れに対して下流側の風路形成開口部52から吹き出される。
また、取り付け部材5の風路形成開口部52は、イオン発生器3のイオン放出面30から空間形成部51までの高さHを、空間51aに人の指が入らない程度とした構成で、本例では、空間形成部51までの高さが、12mm以下で10mm程度の8mmに設定される。
更に、空間形成部51のイオン放出面開口部53は、人の指が入らない程度の大きさの開口が格子状に並べられた構成である。また、イオン放出面開口部53は、管部2における空気の流れに沿って突出した凸部53aを備え、イオン発生器3のイオン放出面30の前方の空間51aにおける整流効果を持たせている。
次に、管部2に取り付けられた状態のイオン発生器3及び取り付け部材5の構成について説明する。
給気グリル1Aは、取り付け部材5の内周面と接するイオン発生器3の外周面に、封止部材としてのパッキン31が貼り付けられ、パッキン31が貼り付けられたイオン発生器3が枠部50に挿入されることで、イオン発生器3が爪部50aとリブ50bで取り付け部材5に固定される。
給気グリル1Aは、イオン発生器3が取り付け部材5に取り付けられると、イオン発生器3と取り付け部材5との間に入るパッキン31によって、イオン発生器3と取り付け部材5との取り付け部位での気密が保たれる。
また、給気グリル1Aは、管部2の開口部21の内周面と接する取り付け部材5の外周面に、封止部材としてのパッキン55が貼り付けられ、イオン発生器3が取り付けられると共に、パッキン55が貼り付けられた取り付け部材5が、管部2の開口部21に挿入される。
給気グリル1Aは、管部2の開口部21に挿入された取り付け部材5の取り付け片部54が、管部2の取り付け台座20に載せられ、ネジ6が締結されることで、イオン発生器3が取り付け部材5により管部2に取り付けられる。
給気グリル1Aは、取り付け部材5が管部2に取り付けられると、取り付け部材5と管部2との間に入るパッキン55によって、取り付け部材5と管部2との取り付け部位での気密が保たれる。
これにより、給気グリル1Aは、管部2を通る空気が、イオン発生器3と取り付け部材5との取り付け部位、及び取り付け部材5と管部2との取り付け部位から漏れることが防止される。
また、給気グリル1Aは、イオン発生器3が取り付け部材5により管部2に取り付けられると、イオン発生器3のイオン放出面30が、管部2の内周面と略同一面となる。
更に、給気グリル1Aは、取り付け部材5の風路形成開口部52の全面が管部2の内部に露出し、イオン発生器3のイオン放出面30に対向して空間形成部51が設けられることにより、イオン放出面30の前方に形成される空間51aが、管部2による風路中に配設される。
<給気グリルの動作例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の給気グリル1Aの動作について説明する。給気グリル1Aは、イオン発生器3のイオン放出面30の前方に形成された空間51aに、管部2を通る空気の流れに対して上流側の風路形成開口部52から空気が取り込まれることで、管部2を通る空気が、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れる。
給気グリル1Aでは、イオン発生器3が駆動され、イオン放出面30から略同数の正イオンと負イオンが放出されると、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れる空気に、略同数の正イオンと負イオンが供給される。
正イオンと負イオンが供給された空気は、管部2を通る空気の流れに対して下流側の風路形成開口部52及びイオン放出面30と対向したイオン放出面開口部53から、管部2を通る空気の流れによって吹き出され、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が、グリル本体4の吹出口43から吹き出される。
給気グリル1Aは、イオン発生器3のイオン放出面30に対向して、管部2における空気の流れる方向に沿った前後面に風路形成開口部52が形成された空間形成部51が設けられることにより、イオン放出面30の前方に空気が通る所定の高さの空間51aが形成される。
これにより、管部2を通る空気に対するイオンの供給を阻害しないようにすると共に、空間形成部51によってイオン発生器3のイオン放出面が保護される。
上述したように、イオン発生器3のイオン放出面30に沿った空気の流れを発生させるため、空気の流れに沿った空間51aの前後面に風路形成開口部52が形成されると共に、空間形成部51にイオン放出面開口部53が形成される。
そして、風路形成開口部52及びイオン放出面開口部53の開口部分は、人の指が入らないような大きさに設定されており、管部2内に工具や手が入れられても、イオン発生器3のイオン放出面30に触れられないようにして、イオン放出面30の汚れの付着や損傷を防ぐと共に、安全性が確保される。
<給気グリルの変形例>
図6は、イオン供給装置の実施の形態としての給気グリルの変形例を示す側断面図、図7は、本実施の形態の給気グリルの変形例を示す正面断面図である。
変形例の給気グリル1Bは、イオン発生器3が取り付け部材5により管部2に取り付けられると、イオン発生器3のイオン放出面30が、管部2の内周面から所定の高さで突出した位置となり、断面形状が円形の管部2の中心O付近に近づけられる。
図8は、管部を通る空気の風速分布を示す説明図で、風速を矢印の長さで示す。断面形状が円形の管部2の内部を通る空気は、管部2の内周面に近い側では風速が遅く、中心に向かって風速が徐々に速くなり、管部2の中心付近で最も風速が速くなる。
これにより、給気グリル1Bは、取り付け部材5によって管部2の内周面から突出させてイオン発生器3が取り付けられ、イオン発生器3のイオン放出面30が、管部2の中心付近に近づけられることで、正イオンと負イオンを放出するイオン放出面30が、管部2の内部において風速の速い位置に配設される。
給気グリル1Bは、イオン発生器3のイオン放出面30が、管部2の内部で風速の速い位置に配設されることで、グリル本体4の吹出口43から吹き出される空気中の正イオンと負イオンの数が増加する。
但し、管部2内にイオン発生器3が突出しているので、イオン発生器3で空気の流れが妨げられて風量が減少し、イオン放出面30の高さが管部2の中心を越えると、風量の減少率が大きくなる。
このため、給気グリル1Bから吹き出される空気中のイオンの数と、給気グリル1Bから吹き出される空気の風量を考慮して、イオン発生器3のイオン放出面30の高さが決められ、本例では、管部2の直径に対して約1/6〜1/2の間に、イオン放出面30が配設されるように、イオン発生器3の突出量が設定されている。
本実施の形態の給気グリル1Bでは、イオン発生器のイオン放出面を、管部の内周面と略同一とした構成と比較して、吹き出される空気中の正イオンと負イオンの数が、約1.5倍程度となった。
<換気システムの構成例>
図9は、イオン供給装置としての給気グリルが適用された換気システムの一例を示す構成図、図10は、本実施の形態の換気システムを構成する換気装置の一例を示す構成図で、次に、本実施の形態の給気グリル1Aを備えた換気システム11について説明する。
本実施の形態の換気システム11は、外気OAを吸い込んで給気SAとして室内に吹き出すと共に、室内からの還気RAを吸い込んで排気EAとして室外に排出し、かつ、外気OAと室内からの還気RAとの間で熱交換を行う熱交換型の換気装置12を備え、換気装置12に上述した給気グリル1Aが接続される。
換気装置12は、図10に示すように、外気OAが吸い込まれる外部吸込口120OAと、室内への給気SAが吹き出される給気吹出口120SAと、室内からの還気RAが吸い込まれる室内吸込口120RAと、屋外への排気EAが排気される排気口120EAを備える。
換気装置12は、外部吸込口120OAから給気吹出口120SAへつながる給気風路121SAが形成され、外部吸込口120OAから外気OAを吸い込み、給気吹出口120SAから給気SAを吹き出す送風ファン部122を備える。
また、換気装置12は、室内吸込口120RAから排気口120EAへつながる排気風路121EAが形成され、室内吸込口120RAから還気RAを吸い込み、排気口120EAから排気EAを排気する換気ファン部123を備える。
更に、外部吸込口120OAから吸い込まれた外気OAと室内吸込口120RAから吸い込まれた還気RAとの間で熱交換を行う熱交換素子124を備える。
熱交換素子124は、給気風路121SAを形成する素材と排気風路121EAを形成する素材が、給気風路121SAと排気風路121EAを直交する向きとして積層される。熱交換素子124は、給気風路121SAと排気風路121EAが、熱伝導性を有すると共に空気を通さない隔壁で仕切られ、給気風路121SAを通る空気と排気風路121EAを通る空気との間で熱交換される。
換気装置12は、給気吹出口120SAにダクト70SAを介して図1等で説明した給気グリル1Aが接続される。また、換気装置12は、下面にフロントパネル125が取り付けられ、室内吸込口120RAがフロントパネル125に露出する。
なお、換気装置12は、給気風路121SAと排気風路121EAに図示しないフィルタを備え、熱交換素子124に埃等が付着しないように構成される。
換気システム11が設置される建物71は、図9に示すように、本例では一戸建て住宅を例にしており、居間や台所等、壁や扉72aで仕切られた複数の部屋72を有する。建物71は、例えば廊下73の天井裏に換気装置12が設置され、換気装置12と各部屋72の天井に設置された給気グリル1Aが、ダクト70SAで接続される。
建物71は、外壁に屋外フード74OAと屋外フード74EAを備え、換気システム11は、図10に示す換気装置12の外部吸込口120OAが、ダクト70OAを介して屋外フード74OAと接続される。また、排気口120EAが、ダクト70EAを介して屋外フード74EAと接続される。
また、換気装置12は、室内吸込口120RAが形成されたフロントパネル125が、廊下73の天井に露出する。
なお、建物71は、扉72aに設けたアンダーカットUや、図示しないガラリ等の開口部を通して部屋72と廊下73との間等で空気が流れる構成である。これにより、各部屋72の給気グリル1Aから給気SAが吹き出されると共に、各部屋72の空気が、アンダーカットUやガラリを通り廊下73の換気装置12から吸い込まれる空気の流れが形成される。
<換気システムの動作例>
次に、各図を参照して本実施の形態の換気システム11の動作の一例について説明する。
換気システム11は、給排気が機械換気で行われる第1種換気システムを構成し、所定時間で各部屋72の空気が入れ替えられる換気風量で、24時間連続運転される。すなわち、換気装置12では、送風ファン部122と換気ファン部123が、所定の換気風量が得られる回転数で駆動される。
換気装置12は、送風ファン部122が駆動されると、給気風路121SAを外部吸込口120OAから給気吹出口120SAへ向かう空気の流れが発生する。また、換気装置12は、換気ファン部123が駆動されると、排気風路121EAを室内吸込口120RAから排気口120EAへ向かう空気の流れが発生する。
これにより、換気装置12では、建物外壁の屋外フード74OAからダクト70OAを通り外部吸込口120OAへ外気OAが吸い込まれ、熱交換素子124を通って給気吹出口120SAから給気SAが吹き出される。
また、アンダーカットUや図示しないガラリを通して、廊下73のフロントパネル125から室内吸込口120RAへ各部屋72からの還気RAが吸い込まれ、熱交換素子124を通って排気口120EAから排気EAが排出され、排気口120EAから排出された排気EAは、ダクト70EAを通り建物外壁の屋外フード74EAから屋外へ排出される。
そして、外部吸込口120OAから吸い込まれた外気OAと室内吸込口120RAから吸い込まれた還気RAが、熱交換素子124を通ることで熱交換されて、室温に近づけられた給気SAが給気吹出口120SAから吹き出される。
換気装置12の給気吹出口120SAから吹き出された給気SAは、ダクト70SAを通り給気グリル1Aから吹き出される。
給気グリル1Aは、上述したように、図1等に示すイオン発生器3が駆動されると、イオン発生器3から略同数の正イオンと負イオンが放出され、管部2を通る空気に略同数の正イオンと負イオンが供給される。
これにより、換気装置12から給気グリル1Aに供給された給気SAに、略同数の正イオンと負イオンが供給され、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が、給気SAとして給気グリル1Aの吹出口43から吹き出される。
図9に示すような建物71において、給気グリル1Aが備えられた部屋に略同数の正イオンと負イオンを含む空気が供給されることで、空気中の浮遊雑菌が除去される。
<強制給気ファンの構成例>
図11は、イオン供給装置の実施の形態としての強制給気ファンの一例を示す半断面図である。本実施の形態の強制給気ファン1Cは、空気が通る風路を形成する管部8と、管部8を通る空気にイオンを供給するイオン発生器3と、空気を送風する給気ファン部9を備える。
管部8は風路形成部材の一例で、内部に給気ファン部9が取り付けられる。給気ファン部9は送風手段の一例で、ファン90と、ファン90を回転駆動するモータ91を備える。また、強制給気ファン1Cは、管部8の正面に、空気を吹き出す吹出口80が形成されたフロントパネル81が取り付けられる。
強制給気ファン1Cは、イオン発生器3が取り付け部材5に取り付けられ、イオン発生器3が取り付けられた取り付け部材5が、管部8に取り付けられる。次に、イオン発生器3を管部8に取り付ける取り付け部材5の構成について説明する。
取り付け部材5は、イオン発生器3のイオン放出面30の前方に所定の高さの空間51aを形成する空間形成部51と、管部8における空気の流れる方向に沿って空間51aの前面及び後面を開口した風路形成開口部52と、イオン発生器3のイオン放出面30と空間51aを挟んで対向する空間形成部51を開口したイオン放出面開口部53を備える。
強制給気ファン1Cは、イオン発生器3が取り付け部材5により管部8に取り付けられると、イオン発生器3のイオン放出面30が、管部8の内周面と略同一面となる。
また、取り付け部材5の風路形成開口部52は、イオン発生器3側の開口位置が、イオン発生器3のイオン放出面30と略同一面となる構成である。
これにより、強制給気ファン1Cは、取り付け部材5の風路形成開口部52の全面が管部8の内部に露出し、イオン発生器3のイオン放出面30に対向して空間形成部51が設けられることにより、イオン放出面30の前方に形成される空間51aが、管部8による風路中に配設される。
そして、強制給気ファン1Cでは、給気ファン部9により管部8を通る空気の流れに対して上流側の風路形成開口部52から空間51aに取り入れられた空気が、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れ、空気の流れに対して下流側の風路形成開口部52から吹き出される。
また、取り付け部材5の風路形成開口部52は、イオン発生器3のイオン放出面30から空間形成部51までの高さを、空間51aに人の指が入らない程度とした構成である。
更に、空間形成部51のイオン放出面開口部53は、人の指が入らない程度の大きさの開口が格子状に並べられた構成である。
<強制給気ファンの動作例>
次に、本実施の形態の強制給気ファン1Cの動作について説明する。強制給気ファン1Cは、給気ファン部9が駆動されると、イオン発生器3のイオン放出面30の前方に形成された空間51aに、管部8を通る空気の流れに対して上流側の風路形成開口部52から空気が取り込まれることで、管部8を通る空気が、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れる。
強制給気ファン1Cでは、イオン発生器3が駆動され、イオン放出面30から略同数の正イオンと負イオンが放出されると、イオン発生器3のイオン放出面30に沿って流れる空気に、略同数の正イオンと負イオンが供給される。
正イオンと負イオンが供給された空気は、管部8を通る空気の流れに対して下流側の風路形成開口部52及びイオン放出面30と対向したイオン放出面開口部53から、管部8を通る空気の流れによって吹き出され、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が、フロントパネル81の吹出口80から吹き出される。
強制給気ファン1Cは、イオン発生器3のイオン放出面30に対向して、管部8における空気の流れる方向に沿った前後面に風路形成開口部52が形成された空間形成部51が設けられることにより、イオン放出面30の前方に空気が通る所定の高さの空間51aが形成される。
これにより、管部8を通る空気に対するイオンの供給を阻害しないようにすると共に、空間形成部51によってイオン発生器3のイオン放出面が保護される。
なお、本例では、イオン発生器3のイオン発生面30を、管部8の内周面と略同一としたが、イオン発生器3のイオン発生面30を、管部8の内周面より内側に突出させる構成としても良い。
上述したように、イオン発生器3のイオン放出面30に沿った空気の流れを発生させるため、空気の流れに沿った空間51aの前後面に風路形成開口部52が形成されると共に、空間形成部51にイオン放出面開口部53が形成される。
そして、風路形成開口部52及びイオン放出面開口部53の開口部分は、人の指が入らないような大きさに設定されており、管部8内に工具や手が入れられても、イオン発生器3のイオン放出面30に触れられないようにして、イオン放出面30の汚れの付着や損傷を防ぐと共に、安全性が確保される。
本発明は、換気装置等にダクトを介して接続され、換気装置から送風された空気を吹き出す給気グリル、換気装置への空気が吸い込まれる吸込グリル等の換気グリル、給気ファンを備えた給気装置、換気装置による換気によって空気が吸い込まれる室内に給気する自然給気口等に適用される。
イオン供給装置の実施の形態としての給気グリルの一例を示す側断面図である。 本実施の形態の給気グリルの一例を示す正面断面図である。 本実施の形態の給気グリルの平面図である。 本実施の形態の給気グリルの一例を示す平面断面図である。 本実施の形態の給気グリルの一例を示す分解斜視図である。 イオン供給装置の実施の形態としての給気グリルの変形例を示す側断面図である。 本実施の形態の給気グリルの変形例を示す正面断面図である。 管部を通る空気の風速分布を示す説明図である。 イオン供給装置としての給気グリルが適用された換気システムの一例を示す構成図である。 本実施の形態の換気システムが適用された換気装置の一例を示す構成図である。 イオン供給装置の実施の形態としての強制給気ファンの一例を示す半断面図である。
符号の説明
1A・・・給気グリル、2・・・管部、20・・・取り付け台座、21・・・開口部、3・・・イオン発生器、30・・・イオン放出面、4・・・グリル本体、5・・・取り付け部材、50・・・枠部、51・・・空間形成部、51a・・・空間、52・・・風路形成開口部、53・・・イオン放出面開口部

Claims (2)

  1. イオン発生素子のイオン放出面の前方に、空気流が生成される風路を形成する風路形成部材における空気の流れに沿った前後面を少なくとも開口させた空間を形成する空間形成部を、前記イオン放出面に対向して備え、前記イオン発生素子のイオン放出面の前方に形成された空間を前記イオン放出面に沿って流れる空気流によって、室内にイオンを供給するイオン供給装置において、
    空気が通るイオン放出面開口部が、前記イオン発生素子の前記イオン放出面と前記空間を挟んで対向して形成され、前記イオン放出面開口部は、所定の大きさの開口が格子状に並べられると共に、前記イオン放出面に向かい、かつ、空気の流れに沿って突出した凸部を備え前記空間形成部により保護された前記イオン放出面が、前記風路形成部材の内周面から所定の高さで突出した位置となるように、前記イオン発生素子を前記風路形成部材に設置した
    ことを特徴とするイオン供給装置。
  2. 前記風路形成部材の内部には、風路に沿って前記イオン発生素子よりも上流側に配置されたファンと、ファンを回転駆動するモータが直列に備えられ、
    下流側端部には、イオンを含んだ空気を吹き出す吹出口が形成されたフロントパネルが取り付けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のイオン供給装置。
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