JP5305582B2 - ラジカル重合性樹脂および樹脂組成物 - Google Patents
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Description
ラジカル重合性オリゴマーとしては、不飽和ポリエステル、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等が使用できる。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂「YDCN−704」(東都化成製、エポキシ当量207.1)207.1部に、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルエチル31部、エチルカルビトールアセテート201部、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.3部、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル0.03部を加えて均一溶液とし、120℃で反応させた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により反応追跡し、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルエチルの消失を確認した後、プロピオン酸64部、トリフェニルホスフィン0.9部を加えてさらに120℃で10時間反応させ、反応物の酸価が3.9になったことを確認した。次に、この溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸71部を加え、100℃で5時間反応させた。酸価78のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂A−1を65%含むエチルカルビトールアセテート溶液を得た。
合成例1で用いたものと同じクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「YDCN−704」207.1部に、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルエチル31部、p−ヒドロキシ−2−エタノール41部、エチルカルビトールアセテート213部、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.3部、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル0.03部を加えて均一溶液とし、120℃で反応させた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により反応追跡し、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルエチルおよびp−ヒドロキシ−2−エタノールの消失を確認した後、プロピオン酸41部、トリフェニルホスフィン1部を加えてさらに120℃で10時間反応させ、反応物の酸価が2.7になったことを確認した。次に、この溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸75部を加え、100℃で5時間反応させた。酸価74のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂A−2を65%含むエチルカルビトールアセテート溶液を得た。
合成例1で用いたものと同じクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「YDCN−704」207.1部に、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルブチル35部、エチルカルビトールアセテート203部、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.3部、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル0.03部を加えて均一溶液とし、120℃で反応させた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により反応追跡し、メタクリル酸p−ヒドロキシフェニルブチルの消失を確認した後、プロピオン酸63部、トリフェニルホスフィン0.9部を加えてさらに120℃で10時間反応させ、反応物の酸価が3.6になったことを確認した。次に、この溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸71部を加え、100℃で5時間反応させた。酸価77のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂A−3を65%含むエチルカルビトールアセテート溶液を得た。
合成例1で用いたものと同じクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「YDCN−704」207.1部に、アクリル酸73部、エチルカルビトールアセテート186部、トリフェニルホスフィン0.8部、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル0.03部を加えて均一溶液とし、120℃で15時間反応させ、反応物の酸価が7.2になったことを確認した。次に、この溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸66部を加え、100℃で5時間反応させた。酸価81の比較用のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂B−1を65%含むエチルカルビトールアセテート溶液を得た。
尚、原料として使用したアクリル酸のエチレン性不飽和二重結合とOHを構成する酸素原子との距離(合成例1で記載したメタクリル酸p−ヒドロキシフェニルエチルと同様の方法)は、2.4オングストロームであった。
合成例1で用いたものと同じクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「YDCN−704」207.1部に、アクリル酸11部、プロピオン酸64部、エチルカルビトールアセテート187部、トリフェニルホスフィン0.8部、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル0.03部を加えて均一溶液とし、120℃で15時間反応させ、反応物の酸価が6.9になったことを確認した。次に、この溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸66部を加え、100℃で5時間反応させた。酸価80の比較用のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂B−2を65%含むエチルカルビトールアセテート溶液を得た。
合成例1〜3および比較合成例1、2で得た樹脂溶液を用いて、表1に示す配合の感光性樹脂組成物を調製した。以下の方法による評価を行い、結果を表1に併記した。
感光性樹脂組成物を銅板上に乾燥後の膜厚が約30μmとなるように塗布した後、80℃で30分間、あるいは60分間加熱した。その後、30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液中に90秒浸漬し、塗膜の残存度合いを下記基準により目視で評価した。
○:完全に現像されている。
×:付着物が残る。
感光性樹脂組成物を銅板上に乾燥後の膜厚が約30μmとなるように塗布した後、80℃で30分間加熱した。その乾燥塗膜に対し、紫外線露光装置を用いて2J/cm2の露光を行った後、30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液中に180秒浸漬し、塗膜の残存度合いによって光硬化性を評価した。
○:塗膜が完全に残る。
×:塗膜に剥がれあり。
感光性樹脂組成物を銅板上に乾燥後の膜厚が約30μmとなるように塗布した後、80℃で30分間加熱した。その乾燥塗膜に対し、紫外線露光装置を用いて2J/cm2の露光を行った後、160℃で30分間加熱し、その後、煮沸しているイオン交換水中に60秒間浸漬した。浸漬後の塗膜の状態を下記基準により目視で評価した。
○:塗膜の外観に異常なし。
×:塗膜の一部に膨潤、剥離あり。
感光性樹脂組成物を125μ厚、60mm×30mmのポリエチレンテレフタレートフィルムに乾燥後の膜厚が約100μmになるように塗布した後、80℃で30分間加熱した。次いで、紫外線露光装置を用いて2J/cm2の露光を行った後、さらに、160℃で1時間加熱した。試験片を室温まで冷却して、反りの度合いを下記基準で評価した。
塗布面を上にして(下に凸の弓形となるように)置いたとき
○-----中心部と端部との高低差が5mm未満(ほとんど反っていない)
△-----中心部と端部との高低差が5〜10mm(やや反っている)
×-----中心部と端部との高低差が10mm以上(著しく反っている)
Claims (5)
- 1分子中に1個以上のエチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性樹脂であって、エポキシ樹脂のエポキシ基に対し、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシナフチルエチル、および(メタ)アクリル酸ヒドロキシビフェニリルエチルの少なくとも一つを反応させたものであり、フェノール性ヒドロキシル基を構成する酸素原子とエチレン性不飽和二重結合を構成する炭素原子の近い方との距離が、Gaussian03のDFT計算により構造最適化された分子において、8オングストローム以上、100オングストローム以下であることを特徴とするラジカル重合性樹脂。
- 請求項1に記載のラジカル重合性樹脂に多塩基酸無水物を反応させて得られる、カルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂。
- 請求項1に記載のラジカル重合性樹脂および/または請求項2に記載のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂と、重合開始剤とを含有することを特徴とするラジカル重合性樹脂組成物。
- 請求項1に記載のラジカル重合性樹脂および/または請求項2に記載のカルボキシル基を含有するラジカル重合性樹脂を含有することを特徴とする画像形成用感光性樹脂組成物。
- 1分子中に1個以上のエチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性樹脂の製造方法であって、
エポキシ樹脂のエポキシ基と、
フェノール性ヒドロキシル基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物と、
1個のカルボキシル基と1個以上のエチレン性不飽和二重結合を有する不飽和一塩基酸、エチレン性不飽和二重結合を有さない一塩基酸、または、長鎖アルキル基、芳香環を含む置換基もしくはアルコール性ヒドロキシル基を有するフェノール化合物の少なくとも一つと、
を反応させ、
さらに多塩基酸無水物を反応させており、
フェノール性ヒドロキシル基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物は、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシフェニルブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシナフチルエチル、および(メタ)アクリル酸ヒドロキシビフェニリルエチルの少なくとも一つであり、
エポキシ樹脂のエポキシ基に対し、フェノール性ヒドロキシル基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物を反応させた後に多塩基酸無水物を反応させる
ことを特徴とする製造方法。
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