JP5305522B2 - コア採取装置及びコア支持用バケット - Google Patents
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そして、アウターアッセンブリの回転に伴って先端に設けた掘削用ビットにより地盤を切削しながら掘り進み、その内側に削り残されたコアをインナーアッセンブリ内に取り込んでいき、ある一定の深さまで掘削するとダブルコアバーレルを上方に引上げてコアを切断し、地上に回収するようになっている。
そこで従来、このような軟弱地質や崩壊地質においてコアの採取を確実にするためにコアトラップ(本発明のコア支持用バケットに相当する)が組み込まれたコア採取装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、コアを切断して回収する際には、各ブレードがその弾性力より垂直起立状態から内向屈曲状態に向けて復元し、その各ブレードがコアに食い込んで支えるため、コアの脱落を防止することができる。
また、各ブレードが独立しているため、内向屈曲状態に向けての復元状態に大きなバラ付きが生じるなど、コアを十分に支えることができず、コアの確実な回収ができないという問題があった。
外管(10)の下端に掘削用ビット(11)が取り付けられているアウターアッセンブリ(1)と、
内管(20)の下端にスリーブケース(21)が取り付けられると共にこのスリーブケース(21)の下端にコア支持用バケット(22)を介してインナシュー(23)が取り付けられているインナーアッセンブリ(2)と、を備え、
前記インナーアッセンブリ(2)の外側にアウターアッセンブリ(1)を回転可能に設けたダブルコアバーレル(3)が形成されているコア採取装置において、
前記コア支持用バケット(22)は、スリーブケース(21)とインナシュー(23)との間に保持されるリング本体(22a)と、このリング本体(22a)の上面から上方に延長した少なくとも3本以上の薄板弾性爪(22b)を備え、
前記薄板弾性爪(22b)は、常時はその先端同士をリング本体(22a)の軸方向中心に向けた内向屈曲状態に形成保持され、かつその内向屈曲状態から垂直に起立した垂直起立状態に弾性変形可能で、その垂直起立状態から前記内向屈曲状態に向けて復元する方向の弾性力を有し、
かつ隣り合う薄板弾性爪(22b,22b)間の空隙(22c)を覆うように伸縮性を有さない合成樹脂シートやフィルム等による拡縮膜(29)が形成され、
前記拡縮膜(29)は、前記薄板弾性爪(22b)の垂直起立状態で展開拡大し、内向屈曲状態で折畳み縮小するように拡縮可能に形成されている構成とした。
外管(10)の下端に掘削用ビット(11)が取り付けられているアウターアッセンブリ(1)と、
内管(20)の下端にスリーブケース(21)が取り付けられると共にこのスリーブケース(21)の下端にコア支持用バケット(22)を介してインナシュー(23)が取り付けられているインナーアッセンブリ(2)と、を備え、
前記インナーアッセンブリ(2)の外側にアウターアッセンブリ(1)を回転可能に設けたダブルコアバーレル(3)が形成されているコア採取装置に用いられるコア支持用バケット(22)であって、
このコア支持用バケット(22)は、スリーブケース(21)とインナシュー(23)との間に保持されるリング本体(22a)と、このリング本体(22a)の上面から上方に延長した少なくとも3本以上の薄板弾性爪(22b)を備え、
前記薄板弾性爪(22b)は、常時はその先端同士をリング本体(22a)の軸方向中心に向けた内向屈曲状態に形成保持され、かつその内向屈曲状態から垂直に起立した垂直起立状態に弾性変形可能で、その垂直起立状態から前記内向屈曲状態に向けて復元する方向の弾性力を有し、
かつ隣り合う薄板弾性爪(22b,22b)間の空隙(22c)を覆うように伸縮性を有さない合成樹脂シートやフィルム等による拡縮膜(29)が形成され、
前記拡縮膜(29)は、前記薄板弾性爪(22b)の垂直起立状態で展開拡大し、内向屈曲状態で折畳み縮小するように拡縮可能に形成されている構成とした。
この拡縮膜によって薄板弾性爪間の空隙を覆うことができるため、水分を多く含んだ超軟弱地質において、空隙から脱落しようとする水分とコアを受け止めて、その脱落を防止させることができる。
即ち、薄板弾性爪の垂直起立状態では拡縮膜が展開拡大しているため、この状態から薄板弾性爪が内向屈曲状態に復元していく際に、この展開拡大状態の拡縮膜を介して隣り合う薄板弾性爪同士を連動させて内向きに引っ張ることができる。
なお、前記スイベルヘッド4は、アウターアッセンブリ1の回転がインナーアッセンブリ2に伝達されないようにするためのジョイントであり、軸受(図示省略)により軸支されると共にスプリング(図示省略)により下端方向に付勢されたシャフト41が設けられ、このシャフト41の先端に内管ヘッド42が取り付けられている。
前記スリーブ6は、インナーアッセンブリ2内に取り込まれてくるコアを受け入れて保護するためのもので、柔軟で弾性のある透明なポリエチレン樹脂フィルムで円筒状に形成され、小さなジャバラ状の折り返しを多数形成した状態で前記スリーブ収納部21aに収納されている。
このコア支持用バケット22の材料としては、バネ鋼材、ステンレス鋼材、合成樹脂材等、基本的には弾性力を有するものを使用する。
この薄板弾性爪22bと拡縮膜29の関係は、傘とは開閉方向が異なるものの、言わば各薄板弾性爪22bを傘骨とし、この傘骨の上から張設する傘布を拡縮膜29に例えることができる。
前記拡縮膜29は、その折畳み縮小状態で、隣り合う薄板弾性爪22b,22b間の空隙22cにおいて山折りや谷折りや蛇腹折りされるように折り癖をつけることができる。
このようにして掘削用ビット11により地盤を切削しながら掘り進み、その内側に削り残されたコアをインナーアッセンブリ2内に取り込んでスリーブ6内に受け入れていき、ある一定の深さまで掘削するとダブルコアバーレル3を上方に引上げでコアを切断し、地上に回収する。
これにより空隙22cからコアが水分と共に脱落してしまうのを防止してコアを確実に回収することができ、特に、地質調査の対象となる地質が水分を多く含んだ超軟弱地質において好適に使用することができる。
10 外管
11 掘削用ビット
2 インナーアッセンブリ
20 内管
21 スリーブケース
21a スリーブ収納部
22 コア支持用バケット
22a リング本体
22b 薄板弾性爪
22c 空隙
23 インナシュー
23a 導入口
23b テーパ面
29 拡縮膜
3 ダブルコアバーレル
4 スイベルジョイント
40 外管ヘッド
41 シャフト
42 内管ヘッド
5 水路
6 スリーブ
S 空間
Claims (2)
- 外管(10)の下端に掘削用ビット(11)が取り付けられているアウターアッセンブリ(1)と、
内管(20)の下端にスリーブケース(21)が取り付けられると共にこのスリーブケース(21)の下端にコア支持用バケット(22)を介してインナシュー(23)が取り付けられているインナーアッセンブリ(2)と、を備え、
前記インナーアッセンブリ(2)の外側にアウターアッセンブリ(1)を回転可能に設けたダブルコアバーレル(3)が形成されているコア採取装置において、
前記コア支持用バケット(22)は、スリーブケース(21)とインナシュー(23)との間に保持されるリング本体(22a)と、このリング本体(22a)の上面から上方に延長した少なくとも3本以上の薄板弾性爪(22b)を備え、
前記薄板弾性爪(22b)は、常時はその先端同士をリング本体(22a)の軸方向中心に向けた内向屈曲状態に形成保持され、かつその内向屈曲状態から垂直に起立した垂直起立状態に弾性変形可能で、その垂直起立状態から前記内向屈曲状態に向けて復元する方向の弾性力を有し、
かつ隣り合う薄板弾性爪(22b,22b)間の空隙(22c)を覆うように伸縮性を有さない合成樹脂シートやフィルム等による拡縮膜(29)が形成され、
前記拡縮膜(29)は、前記薄板弾性爪(22b)の垂直起立状態で展開拡大し、内向屈曲状態で折畳み縮小するように拡縮可能に形成されていることを特徴とするコア採取装置。 - 外管(10)の下端に掘削用ビット(11)が取り付けられているアウターアッセンブリ(1)と、
内管(20)の下端にスリーブケース(21)が取り付けられると共にこのスリーブケース(21)の下端にコア支持用バケット(22)を介してインナシュー(23)が取り付けられているインナーアッセンブリ(2)と、を備え、
前記インナーアッセンブリ(2)の外側にアウターアッセンブリ(1)を回転可能に設けたダブルコアバーレル(3)が形成されているコア採取装置に用いられるコア支持用バケット(22)であって、
このコア支持用バケット(22)は、スリーブケース(21)とインナシュー(23)との間に保持されるリング本体(22a)と、このリング本体(22a)の上面から上方に延長した少なくとも3本以上の薄板弾性爪(22b)を備え、
前記薄板弾性爪(22b)は、常時はその先端同士をリング本体(22a)の軸方向中心に向けた内向屈曲状態に形成保持され、かつその内向屈曲状態から垂直に起立した垂直起立状態に弾性変形可能で、その垂直起立状態から前記内向屈曲状態に向けて復元する方向の弾性力を有し、
かつ隣り合う薄板弾性爪(22b,22b)間の空隙(22c)を覆うように伸縮性を有さない合成樹脂シートやフィルム等による拡縮膜(29)が形成され、
前記拡縮膜(29)は、前記薄板弾性爪(22b)の垂直起立状態で展開拡大し、内向屈曲状態で折畳み縮小するように拡縮可能に形成されていることを特徴とするコア支持用バケット。
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JP2011026824A JP2011026824A (ja) | 2011-02-10 |
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JP2009173134A Active JP5305522B2 (ja) | 2009-07-24 | 2009-07-24 | コア採取装置及びコア支持用バケット |
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