JP5305478B2 - 近接センサ装置及びそれを用いた入力補助装置 - Google Patents

近接センサ装置及びそれを用いた入力補助装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電容量式の近接センサ装置および近接センサ装置を用いた入力補助装置に関する。
人体などの被検出体の近接検出装置は、種々のタイプのものが提案されている。例えば、セラミックス等の絶縁基板上に検出電極、接地電極及び遮蔽電極を配置した静電容量式の近接センサ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9(a)に特許文献1記載の静電容量式近接センサ装置の概略図が示されている。センサ部90は被検出体の検出に用いる検出電極91及び接地電極92とノイズの遮蔽に用いる遮蔽電極93とによって構成される。検出電極91の端子と遮蔽電極93の端子とはシールド線94を介して発振回路95に接続され、接地電極92の端子は接地される。
図9(b)にセンサ部90の電極配置が示されている。絶縁基板97の一方の面に検出電極91と接地電極92とが静電容量を形成するように配置される。絶縁基板97の他方の面には遮蔽電極93が配置され、検出電極91の背面からのノイズの影響を低減している。検出電極91に被検出体が近接した場合、被検出体により検出電極91と接地電極92との間に形成される電気力線98の一部が吸収され、検出電極91と接地電極92との間の静電容量が減少する。発振回路95から発振される発振周波数は検出電極91と接地電極92との間の静電容量の変化に基づいて変化する。検知回路部96はこの発振周波数の変化を電圧として検知し、検知された電圧と任意の閾値とを比較することにより被検出体の近接を検出する。
特開2000−48694号公報
このような静電容量型の近接センサ装置において、より検出精度が高く、微小な静電容量の変化を検出できることが求められている。近接センサ装置の検出精度を向上させるためには、受信信号を増幅する方法が一般的であるが、受信信号に混入するノイズも一緒に増幅される問題がある。特許文献1の静電容量式近接センサ装置では、ノイズの影響を低減するため、検出電極91の背面に遮蔽電極93を設けて背面からのノイズを除去している。しかしながら、この方法では正面からのノイズには対処できない問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、検出精度が高い静電容量式の近接センサ装置、及び近接センサ装置を用いた入力補助装置を提供することを目的とする。
本発明の近接センサ装置は、駆動電圧が印加される駆動電極と、前記駆動電極の両側に前記駆動電極との間にそれぞれ静電容量を形成するように配置される一対の検出電極と、前記検出電極の一方の出力信号と他方の出力信号との差分値を検出する検出回路と、を具備し、被検出体の接近によって検出される前記差分値が正側と負側の値とをとり、正側、負側それぞれに閾値を設定することにより、被検出体の近接を多段階に分けて検出することを特徴とする。
この構成によれば、一方の検出電極と他方の検出電極とが同じノイズの影響下にあり、それぞれの検出電極の出力信号の差分値を検出することにより、ノイズの影響を相殺することができ、検出精度を向上させることができる。
本発明は、近接センサ装置において、上記検出回路は、前記差分値から被検出体と前記検出電極との間の距離を検出する。この構成によれば、差分値が正側の値の場合は、駆動電極の両側に配置される一方の検出電極側の出力信号が変動し、負側の値の場合は、他方の検出電極側の出力信号が変動するので、差分値に基づいて被検出体が検出電極に近接する方向を判別でき、差分値の絶対値の大きさから被検出体と検出電極との間の距離を検出することができる。
本発明は、近接センサ装置において、上記駆動電極は、環状をなしていて、前記検出電極が前記駆動電極の両側に配置される。この構成によれば、あらゆる方向からの近接センサ装置への被検出体の近接を検出することができる。
本発明は、近接センサ装置において、上記一対の検出電極は、互いに電極幅及び又は前記駆動電極との距離が異なっており、前記駆動電極及び前記一対の検出電極との間にそれぞれ形成される静電容量が同一となるよう、電極間の距離及び又は電極幅を調整されたことを特徴する。この構成によれば、被検出体が近接しない状態での静電容量の差分値を同一に調整でき、被検出体を検出するための演算処理を簡素化することができる。
本発明の入力補助装置は、入力装置及び前記近接センサ装置を備えた装置本体と、前記近接センサ装置から出力される信号に基づいて入力操作を補助する補助装置と、を具備することを特徴とする。
本発明は、上記入力補助装置において、上記補助装置は、対象となる入力操作を補助するための照明装置を点灯させることとした。この構成によれば、オペレータが暗所でスイッチ等の入力操作を行う際、対象となるスイッチの所定範囲内に手を接近させることにより補助照明装置が点灯し、入力操作を補助することができる。
また本発明は、上記入力補助装置において、補助装置は、前記近接センサ装置への近接の程度に応じて補助操作を少なくとも2段階に切り替える。この構成によれば、接近の程度に応じて、例えば複数の照明装置を段階的に切り替えるなど、オペレータへ接近の程度を段階的にフィードバックすることができる。
本発明によれば、検出精度が高い静電容量式の近接センサ装置、及びそれを用いた入力補助装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る近接センサ装置の構成の概略を示す図である。 (a)上記実施の形態における電極配置の上面図、(b)図2(a)の斜視図、(c)図2(a)のX−X間の断面図である。 上記実施の形態における被検出体の検出原理を説明する概念図である。 (a)本実施の形態における近接センサ装置と被検出体の位置の関係を示す図、(b)図4(a)の各地点での出力信号の静電容量の差分値を示す図である。 (a)本発明の変形例における電極配置の上面図、(b)図5(a)の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る入力補助装置の構成の概略を示す図である。 (a)本発明の実施の形態の近接センサ装置を用いた応用例を示す図、(b)図7(a)のY−Y間の断面図である。 本発明の実施の形態の近接センサ装置を用いた他の応用例を示す図である。 (a)従来技術の静電容量式近接センサの構成の概略を示す図、(b)図9(a)のセンサ部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1に本発明の実施の形態に係る静電容量式の近接センサ装置の構成図が示されている。本実施の形態に係る近接センサ装置は、手などの被検出体を検出するセンサ部1とセンサ部1からの出力信号を処理する制御回路部2とを備えて構成される。センサ部1は、駆動電圧が印加される駆動電極3と駆動電極3との間にそれぞれ静電容量を形成するように配置される検出電極4及び5とから構成される。
一方の検出電極4の出力信号は、正極端子と負極端子とを備える増幅回路6の負極端子に入力される。増幅回路6の正極端子には、アナログ処理回路7から基準電圧が印加される。増幅回路6で増幅された出力信号は、正極端子と負極端子とを有する差動増幅回路8の正極端子へ入力される。他方の検出電極5の出力信号は、正極端子と負極端子とを備える増幅回路9の負極端子に入力される。増幅回路9の正極端子にはアナログ処理回路7から基準電圧が印加される。増幅回路9で増幅された出力信号は、差動増幅回路8の負極端子へ入力される。差動増幅回路8で増幅された検出電極4及び5の出力信号は、アナログ処理回路7でフィルタリング処理及びデジタル変換され、マイクロコンピュータ10へ入力され、検出回路としてのマイクロコンピュータ10で差分値が検出される。検出された差分値と設定された閾値とを比較することにより、被検出体の接近を検出する。尚、差分値の検出はアナログ処理回路7で行ってもよい。検出された被検出体の情報は、インターフェース11を介して外部システムに送出される。駆動電極3には、マイクロコンピュータ10よりタイミング回路12を介して増幅回路13で増幅された駆動電圧が印加される。駆動電圧の印加はマイクロコンピュータによって指示が与えられたタイミング回路12によりタイミング制御される。
図2(a)に本実施の形態のセンサ部1における電極配置の上面図が示されている。円環状に形成される駆動電極3、検出電極4及び検出電極5は絶縁基板20上に同心円状に配置される。駆動電極3を挟んで外側には検出電極4が形成され、内側には検出電極5が形成されている。図2(b)には図2(a)の斜視図が示されている。円環状に形成される駆動電極3と各検出電極4及び5との間にはそれぞれ静電容量が形成される。このため、手21(以下、「被検出体」という)がいずれの方向から接近しても所定範囲内に接近すると、駆動電極3と各検出電極4及び5との間に形成される静電容量が変化する。この静電容量値の変化を基に被検出体21の接近を検出する。
図2(c)には、図2(a)に示されるセンサ部1のX-X間の断面図が示されている。図中では、検出電極5と比較して検出電極4の電極幅は狭く形成されている。これは駆動電極3と検出電極4及び5との間にそれぞれ形成される静電容量を調整するためである。同心円状に形成される駆動電極3に対して内側に配置される検出電極5と外側に配置される検出電極4とを比較した際、電極幅が同じ場合は駆動電極3の内側に配置される検出電極5の面積の方が小さくなる。したがって、駆動電極3と検出電極5の間に形成される静電容量は、駆動電極3と検出電極4との間に形成される静電容量より小さくなる。このため、内側の検出電極5の電極幅を広くとり、かつ駆動電極3との間の電極間距離を小さく配置することにより、駆動電極3と各検出電極4及び5との間に形成される静電容量を同一となるように調整している。
図3(a)〜(d)は、近接センサ装置の検出原理を示す概念図である。図3(a)は絶縁基板20上に配置された駆動電極3、検出電極4及び検出電極5の断面を示し、駆動電極3と検出電極4との間に電気力線31及び静電容量Caが形成され、駆動電極3と検出電極5との間に電気力線32及び静電容量Cbが形成されていることが示されている。
図3(b)には、被検出体21が駆動電極3と検出電極4との間に接近した状態が示されている。この状態では、被検出体21によって電気力線31の一部が吸収されるため、駆動電極3と検出電極4との間に形成された静電容量Caが低下する。一方、被検出体21ともう一方の検出電極5との間の距離は大きく、被検出体21によって吸収される電気力線32の量は少ないので、静電容量Cbはほとんど低下しない。
図3(c)には、被検出体21が駆動電極3と検出電極5との間に接近した状態が示されている。この状態では、被検出体21によって駆動電極3と検出電極5との間の電気力線32の一部が吸収されるため静電容量Cbが低下する。一方、被検出体21ともう一方の検出電極4との間の距離差は大きく、被検出体21によって吸収される電気力線31の量は少ないので、静電容量Caはほとんど低下しない。
図3(d)には、被検出体21が駆動電極3の上部に接近した状態で検出電極4と検出電極5との中間付近に存在する状態が示されている。この状態では、被検出体21が電気力線31及び32の双方を共に吸収するため、静電容量Ca、Cbは共に低下する。
本実施の形態における近接センサ装置の検出電極4及び5の出力信号は、電極間に形成された静電容量に比例する。このため、電極間の静電容量(Ca−Cb)の変化は出力信号の変化に連動する。以下、説明の便宜上、出力信号の差分値の変化を電極間の静電容量の差分値(Ca−Cb)の変化に読み替えて説明する。図3(a)の状態では、電極幅と電極間の距離とによって調整された一定容量の静電容量Ca及びCbが形成されている。この時の静電容量の差分値を(Ca−Cb)=C0とする。図3(b)の状態では、CaがCbより小さくなるので、差分値(Ca−Cb)はC0より小さくなり、図3(c)の状態では、CbがCaより小さくなるので、差分値はC0より大きくなる。また、図3(d)の状態では、CaとCbとが共に小さくなるので、差分値はC0に近い値となる。
一方、本実施の形態の近接センサ装置では、ノイズの影響がセンサ部1全体に作用する。したがって、検出電極4及び5に同程度のノイズが影響する。このため、それぞれの電極間に形成された静電容量Ca、Cbにも同程度のノイズが作用し、その差分値を算出することで、ノイズの影響が相殺される。仮に、近接センサ装置全体にΔCのノイズが作用したとする。この場合、駆動電極3と検出電極4との間に形成される静電容量はCa+ΔCとなり、駆動電極3と検出電極5との間に形成される静電容量はCb+ΔCとなる。したがって、静電容量の差分値は(Ca+ΔC)−(Cb+ΔC)=Ca−Cbとなり、ノイズΔCの影響は相殺される。
図4を用いて被検出体21の位置と静電容量の差分値の変化とについて、詳細に説明する。図4(a)にはセンサ部1に対して、距離hを保ちながら平行に被検出体21を動かした際の被検出体21の位置を、各A〜E点に示している。図中でのA点及びE点は、被検出体21が静電容量Ca、Cbに影響を及ぼさない遠方の地点とする。またB点は静電容量Caが最も減少する点、C点は静電容量Ca、Cbが等しくなる点、D点は静電容量Cbが最も減少する点とする。また、図中のセンサ部1の静電容量の初期値C0は被検出体21が電気力線31及び32に影響しない地点、すなわちA点及びE点でCa−Cbが零となるように調整されたものとして説明する。
図4(b)には被検出体21の位置に対応する静電容量Ca、Cbの差分値(Ca−Cb)の変化が実線の曲線として示されている。曲線上の各A点〜E点は、被検出体21が図4(a)の各A〜E点に位置する時の静電容量の差分値を示している。上述したように、被検出体21が検出電極4から離れたA点に位置する時は、静電容量Ca、Cbが等しいので、静電容量の差分値(Ca−Cb)は零となる。被検出体21をA点からB点に向けて動かすと、被検出体21が検出電極4に近づくにつれて手によって吸収される電気力線31の量が増大する。一方、被検出体21と検出電極5と間の距離は大きいため、電気力線32はほとんど吸収されない。このため、被検出体21がA点からB点に向かうにつれて静電容量Caは静電容量Cbより大きく減少し、差分値(Ca−Cb)が負の方向に増大する。
被検出体21が検出電極4と駆動電極3との中間上のB点に位置する時は、被検出体21によって吸収される電気力線31の量が最大となる。このため、静電容量Caが最小値となり、差分値は負側の最大値となる。被検出体21がB点からC点に向けて移動する際には、被検出体21と検出電極4との間の距離が増大するため、被検出体21によって吸収される電気力線31の量は減少する。一方、被検出体21と検出電極5との間の距離が小さくなるため、被検出体21によって吸収される電気力線32の量が徐々に増大する。以上のようにB点からC点にかけて静電容量Caは増大し、静電容量Cbは減少する。このため、差分値は正側に増大する。
被検出体21がC点に位置する時は、被検出体21によって吸収される電気力線31の量と電気力線32の量とが等しくなる。このため、静電容量CaとCbとが等しくなり差分値が零となる。被検出体21がC点からD点に向けて移動する際には、被検出体21によって吸収される電気力線32の量が増大し、静電容量Cbの値は減少する。一方、被検出体21と検出電極4との間の距離は増大するため、被検出体21によって吸収される電磁線31の量は減少し、静電容量Caは増大する。したがって、被検出体21がC点からD点に向けて移動する際には、Cbの値がCaの値より小さくなり、差分値は正側の値となり、差分値は正側に増大する。
被検出体21が検出電極5と駆動電極3との中間上のD点では、被検出体21によって吸収される電気力線32の量が最大となるため、静電容量Cbが最小となり差分値が最大となる。被検出体21がD点からE点に向けて移動する際には、被検出体21と検出電極5との間の距離が大きくなり、被検出体21によって吸収される電気力線32の量が減少する。このため、静電容量Cbが増大して差分値は減少に転ずる。被検出体21がE点に到達した際には、被検出体21が静電容量Ca、Cbに影響を及ぼさなくなるため差分値は零となる。
本実施の形態における近接センサ装置では、被検出体の接近によって検出される差分値が正側の値と負側の値とをとる。このため、正側に閾値S1を設定し、負側に閾値S2を設定することにより、被検出体21の近接を多段階に分けて検出できる。図4(a)で被検出体21がA点からE点に向かって移動する場合、差分値は図4(b)の曲線に示されるように変化する。図4(a)のD1に示される区間で差分値は図4(b)の曲線の負側の閾値S2以下となり、D2に示される区間で正側の閾値S1以上となる。したがって、差分値が閾値S2以下になる区間と閾値S1以上になる区間との少なくとも2段階を区別して検出することができる。
出力信号の差分値の変化を利用して被検出体21と検出電極4及び5との間の距離を検出することもできる。差分値が閾値S1以上となる区間では、被検出体21がD2に示される区間に存在し、差分値が閾値S2以下となる区間では、被検出体21がD1に示される区間に存在する。このため、閾値S1、S2を任意の大きさに設定することにより、D1、D2の区間を任意に設定することができ、被検出体21と検出電極4及び5との間の距離を検出することができる。
以上、本実施の形態の近接センサ装置のセンサ部1の電極配置として駆動電極3、検出電極4及び5を円環状に配置した例を示したが、本発明はこのような電極構成に限定されない。図5(a)、(b)に駆動電極51を挟んで検出電極52、53を直線状に配置したセンサ部50が示されている。この電極配置では、図5(b)中に示される矢印54の方向から被検出体としての被検出体56が接近する場合には、図4(a)と同様に被検出体56が検出電極52、駆動電極51及び検出電極53を横断するため、差分値は図4(b)の曲線に示されるように変化する。したがって、上述したように、差分値が正側の値か負側の値かを検出することにより、被検出体56の接近が、検出電極52側からか、検出電極53側からかの何れかを判別できる。また、図4(b)と同様に、閾値S1、S2の値を任意に設定することにより、検出電極52、53との距離を検出することもできる。
一方、矢印55の方向からセンサ部50に被検出体56が接近した場合には、差分値の変化は正側または負側の一方の変化のみとなる。この場合、被検出体56は駆動電極51、検出電極52及び53と平行に接近するため、被検出体56に近い一方の検出電極52または検出電極53と駆動電極51との間に形成される静電容量CaまたはCbが、他方の静電容量CaまたはCbより大きく減少する。このため、差分値は正側か負側かの一方の変化となる。この場合においても、ノイズはセンサ部50の全体に作用するため、静電容量の差分値を検出することによりノイズの影響を相殺できる。
以下、本実施の形態における近接センサ装置を用いる応用例を示す。図6に示される入力補助装置60は、被検出体62の接近を検出する近接センサ装置61と、近接情報を受けて補助照明装置65を点灯させる制御回路63と、照明によって入力デバイス64の入力を補助する補助照明装置65と、を備えて構成される。オペレータが入力デバイス64を操作しようとする際、被検出体62の接近により、近接センサ装置61によって近接情報が検出される。制御回路63は近接情報を受けて補助照明装置65を点灯させる。オペレータは補助照明装置65の点灯によって入力デバイス64の位置を確認でき、入力操作が容易となる。
入力補助装置60では、近接センサ装置61の正側の差分値と負側の差分値とを用いることにより、補助操作を少なくとも2段階に切り替えられる。図4(b)で説明したように、近接センサ装置61では、被検出体としての被検出体62の接近を、正側の差分値と負側の差分値とに分けて検出することができる。差分値の正側の値と負側の値とにそれぞれ閾値S1、S2を設け、差分値の絶対値が一方の閾値S1またはS2を超えた区間で、制御回路63を介して補助照明装置65を点灯する。更に被検出体が接近して差分値の絶対値が他方の閾値S1またはS2を超えた区間で、制御回路63を介して補助照明装置65を切り替えるように構成することにより、補助操作を多段階に切り替えることができる。
図7(a)、(b)には入力補助装置の具体例が示されている。図7(a)の入力スイッチ装置70は、図2に示されるセンサ部1と同様に絶縁基板71上に円環状に駆動電極72が形成される。検出電極73及び74は駆動電極72を挟んで同心円状に形成され、検出電極74の内側に補助照明としてのLEDを備えるスイッチ75が配置されて構成される。
図7(b)には図7(a)のY−Y間の断面図が示されている。図示されないオペレータの手等の被検出体がスイッチ75に接近した場合、被検出体の近接情報が図示されない制御回路63で検知される。制御回路63は検知された近接情報を基にスイッチ75内のLEDを点灯させる。オペレータはLEDの点灯によりスイッチ75の位置が確認できる。
本実施の形態における近接センサ装置は以下の2点から入力補助装置として好適に使用することができる。1点目はノイズの影響が低減できる点である。このため、自動車内の様に特にノイズの影響が大きい環境下でも使用することができる。2点目はセンサの作用角度が広い点である。被検出体の近接を基に補助照明を起動する装置として、例えば赤外線センサを用いたものが広く用いられている。しかし、赤外線センサは斜め方向からの近接した場合、検出することができないなど、作用角度が制限されていた。しかし本実施の形態の近接センサによれば広範な角度の被検出体の接近を検出できるため、入力補助装置として好適に使用することができる。
図8には入力補助装置の応用例が示されている。室内照明入力装置80は、室内照明スイッチ81と、LED82、83と、を備えて構成される。オペレータ84が、入力補助装置80に近接した場合、入力補助装置80に内蔵された図示されない近接センサ装置61でオペレータの接近が検出され、静電容量の差分値の絶対値が一方の閾値S1またはS2を超えて一方のLED82が点灯する。オペレータ84が室内照明入力装置80に更に接近し、静電容量の差分値の絶対値は他方の閾値S1またはS2を超え、他方のLED83が点灯する。このように構成することにより、例えば、暗所で室内照明入力装置80を操作する際、一定の距離まで室内照明入力装置80に接近すると、LED82が点灯して室内照明スイッチ81の場所が明確となり、オペレータ84が更に接近して室内照明スイッチ81に触れた状態で他方の補助照明83が点灯されるなど、オペレータ84へ室内照明スイッチ81への近接状況をフィードバックすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば2本の検出電極の一方の検出電極の出力信号を反転して差分値を検出するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変形実施可能である。
本発明は静電容量式の近接センサ装置及びそれを用いた入力装置に適用可能である。

Claims (8)

  1. 駆動電圧が印加される駆動電極と、前記駆動電極の両側に前記駆動電極との間にそれぞれ静電容量を形成するように配置される一対の検出電極と、前記検出電極の一方の出力信号と他方の出力信号との差分値を検出する検出回路と、を具備し、被検出体の接近によって検出される前記差分値が正側と負側の値とをとり、正側、負側それぞれに閾値を設定することにより、被検出体の近接を多段階に分けて検出することを特徴とする近接センサ装置。
  2. 前記検出回路は、前記差分値から被検出体と前記検出電極との間の距離を検出することを特徴とする請求項1記載の近接センサ装置。
  3. 前記駆動電極は、環状をなしていて、前記検出電極が前記駆動電極の内側及び外側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の近接センサ装置。
  4. 前記一対の検出電極は、互いに電極幅及び又は前記駆動電極との距離が異なっており、前記駆動電極及び前記一対の検出電極との間にそれぞれ形成される静電容量が同一となるよう、電極間の距離及び又は電極幅を調整されたことを特徴する請求項1から請求項3のいずれかに記載の近接センサ装置。
  5. 入力装置及び請求項1から請求項のいずれかに記載の近接センサ装置を備えた装置本体と、前記近接センサ装置から出力される信号に基づいて入力操作を補助する補助装置と、を具備することを特徴とする入力補助装置。
  6. 前記補助装置は、対象となる入力操作を補助するための補助照明装置を点灯させることを特徴とする請求項記載の入力補助装置。
  7. 前記補助装置は、前記近接センサ装置への近接の程度に応じて補助動作を少なくとも2段階に切り替えることを特徴とする請求項記載の入力補助装置。
  8. 請求項3に記載の近接センサ装置と、前記近接センサ装置に備えられた内側の検出電極のさらに内側に入力装置を備えた装置本体と、前記近接センサ装置から出力される信号に基づいて入力操作を補助する補助装置と、を具備することを特徴とする入力補助装置。
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