JP5304905B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関する。
従来より、照明等の用途においてLED素子からの光を励起光として用いて蛍光体を発光させることで、白色光を得る発光装置が開発されている。
このような発光装置としては、例えば、LED素子から出射された青色光により黄色光を出射する蛍光体を用い、それぞれの光を混色させることで白色光とする発光装置や、LED素子から出射された紫外光により、青色、緑色、赤色の光を出射する蛍光体を用いて、蛍光体から出射された3色の光を混色させることで白色光とする発光装置などが知られている。
このような発光装置の構成として、蛍光体が分散された硬化性樹脂により直接LEDチップを封止することで、発光装置としたものが開発されているが、これらの用途が、自動車のヘッドライト等の高輝度が求められる領域に拡大していることもあり、現在、白色LEDの高出力化が進行し、LEDチップの発熱を招いているため、上述のように、封止材に分散された形で直接LED素子上に設けられる場合には、LED素子の発熱により蛍光体が熱劣化する場合がある。
また、樹脂では水分の浸透を防ぐことができないため、水分による蛍光体の劣化も課題である。
このような問題を解決するために蛍光体を樹脂ではなく、セラミック中に分散し、LEDを封止することで封止剤の劣化を防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−349347号公報
しかしながら、一般的なゾル−ゲル媒体を用いた場合のセラミック層の作成は、700℃以上の高温での焼成過程が必要となるため、蛍光体やLED素子の劣化を引き起こしてしまう。
また、ゾル−ゲル媒体やポリシラザンに蛍光体を分散して硬化すると蛍光体とポリシラザンとの界面に空隙が生じてしまい、この空隙が水分浸透に悪影響を及ぼしていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、十分な水分の浸透防止効果を得ることができるとともに、クラックの発生及び発光強度の劣化を防止することのできる発光装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、特定波長の光を出射するLED素子と、
前記LED素子からの出射光が入射され、入射された光を特定波長の光に変換する波長変換部位と、を備え、
前記波長変換部位は、蛍光体を含有するポリシラザンを原料として作成したセラミック層から形成され、
前記セラミック層中の表層部分には、蛍光体を含まない層が存在し、蛍光体を含まない層の厚みは0.05μm以上20μm以下であることを特徴とする発光装置が提供される。
本発明によれば、十分な水分の浸透防止効果を得ることができるとともに、クラックの発生及び発光強度の劣化を防止することができる。
本発明の発光装置の概略構成を示す断面図である。 変形例の発光装置の概略構成を示す断面図である。 変形例の発光装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の集光レンズ及びセラミック層を示した断面図である。 比較例の集光レンズ及びセラミック層を示した断面図である。 比較例の集光レンズ及びセラミック層を示した断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は、発光装置の概略構成を示す断面図である。
本発明の発光装置100は、特定波長の光を出射するLEDチップ(発光素子)1と、LEDチップ1を収納するLED収納部2と、LEDチップ1の上方に設けられた集光レンズ(光学素子)3と、集光レンズ3に設けられてLEDチップ1からの出射光が入射されて、入射された光を特定波長の光に変換する蛍光体を含有するポリシラザンを原料として作成されたセラミック層(波長変換部位)4と、を備えている。
LEDチップ1は、第1の所定波長の光を出射するものであり、本実施の形態においては青色光を出射するようになっている。但し、本発明のLEDチップ1の波長及び蛍光体の出射光の波長は限定されず、LEDチップ1による出射光の波長と、蛍光体による出射光の波長とが補色関係にあり合成された光が白色光となる組合せであれば使用可能であるが、本発明の効果を得るためには、LEDチップ1の出射光及び蛍光体の出射光の波長はそれぞれ可視光であることが好ましい。
なお、このようなLEDチップ1としては、公知の青色LEDチップを用いることができる。青色LEDチップとしては、InxGa1-xN系をはじめ既存のあらゆるものを使用することができる。青色LEDチップの発光ピーク波長は440〜480nmのものが好ましい。また、LEDチップの形態としては、基板上にLEDチップを実装し、そのまま上方または側方に放射させるタイプ、又は、サファイア基板などの透明基板上に青色LEDチップを実装し、その表面にバンプを形成した後、裏返して基板上の電極と接続する、いわゆるフリップチップ接続タイプなど、どのような形態のLEDチップでも適用することが可能だが、高輝度タイプやレンズ使用タイプの製造方法により適するフリップチップタイプがより好ましい。
LED収納部2は、略箱状をなしており、底面中央にLEDチップ1が固定されている。LED収納部2の内壁面2aには、例えばAl、Ag等のミラー部材が設けられていることが好ましい。また、LED収納部2としては、特に限定はされないが、光反射性に優れ、LEDチップ1からの光に対して劣化しにくい材料を用いるのが好ましい。
LED収納部2の上端面で、LEDチップ1の上方にはセラミック層4が形成された集光レンズ3が設けられている。
集光レンズ3は、LEDチップ1から出射された第1の所定波長の光(青色光)及び蛍光体から出射された第2の所定波長の光(黄色光)を集光させるためのものである。集光レンズ3は、略平板状をなしてLED収納部2の上端開口を覆うようにして設けられている。集光レンズ3は、低融点ガラスや金属ガラス、樹脂等からなる。
そして、このような集光レンズ3の下面に、蛍光体を含有するポリシラザンを原料として作成されたセラミック層4が設けられている。
図4Aに示すように、セラミック層4中の表層部分(図4A中では上層部分)には、蛍光体を含まない層41が存在し、蛍光体を含まない層41の厚みは0.05μm以上20μm以下である。蛍光体を含まない層41の厚みを0.05μm以上20μm以下としたのは、0.05μmよりも薄いと十分な水分の浸透防止効果を得ることができず、また、20μmよりも厚いとクラックが発生してしまうためである。図4Bは、蛍光体を含まない層41の厚みが20μmよりも厚い場合、図4Cは、蛍光体を含まない層が0.05μmよりも薄い場合を示している。
(ポリシラザン)
本発明で用いられるポリシラザンとは下記一般式(1)で表される。
(RSiNR)n・・・(1)
式中、R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して水素原子またはアルキル基、アリール基、ビニル基、シクロアルキル基を表し、R1、R2、R3のうち少なくとも1つは水素原子であり、好ましくはすべてが水素原子であり、nは1〜60の整数を表す。
ポリシラザンの分子形状はいかなる形状であってもよく、例えば、直鎖状または環状であってもよい。
上記式(1)に示すポリシラザンと必要に応じた反応促進剤を、適切な溶媒に溶かして塗布し、加熱やエキシマ光処理、UV光処理を行うことで硬化し、耐熱性、耐光性の優れたセラミック膜を作成することができる。特に、170〜230nmの範囲の波長成分を含むUVU放射線(例えばエキシマ光)を照射して硬化させた後に、加熱硬化を行うとさらに水分の浸透防止効果を向上させることができる。
反応促進剤としては酸、塩基などを用いることが好ましいが用いなくても良い。反応促進剤としては例えばトリエチルアミン、ジエチルアミン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、塩酸、シュウ酸、フマル酸、スルホン酸、酢酸やニッケル、鉄、パラジウム、イリジウム、白金、チタン、アルミニウムを含む金属カルボン酸塩などが挙げられるがこれに限られない。
反応促進剤を用いる場合に特に好ましいのは金属カルボン酸塩であり、添加量はポリシラザンを基準にして0.01〜5mol%が好ましい添加量である。
溶媒としては脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン炭化水素、エーテル類、エステル類を使用することができる。好ましくはメチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルフルオライド、クロロホルム、四塩化炭素、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルブチルエーテルである。
また、ポリシラザン濃度は高い方が好ましいが、濃度の上昇はポリシラザンの保存期間の短縮につながるため、ポリシラザンは、溶媒中に5wt%以上50wt%以下で溶解していることが好ましい。
(蛍光体)
蛍光体は、LEDチップ1から出射される第1の所定波長の光を第2の所定波長に変換する蛍光体を有している。本実施形態では、LEDチップ1から出射される青色光を黄色光に変換するようになっている。
このような蛍光体は、Y、Gd、Ce、Sm、Al、La及びGaの原料として酸化物、又は高温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、Ce、Smの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して加圧し成形体を得る。成形体を坩堝に詰め、空気中1350〜1450°Cの温度範囲で2〜5時間焼成して、蛍光体の発光特性を持った焼結体を得ることができる。
また、このようにして得られた蛍光体を、溶媒に溶かしたポリシラザンをバインダーとして用い、当該バインダーと蛍光体との混合材料を集光レンズ3の一方の面に塗布し、静置して蛍光体を沈殿させてから、表層部分の蛍光体を含まない層41をマイクロピペットで抜き取った後、焼成して硬化する。これによって表層部分に蛍光体を含まない層41を有するセラミック層4とすることができる。
このようなセラミック層4中には、中心粒径5μm以上50μm以下の蛍光体が重量%濃度で40wt%以上95wt%以下含有されていることが好ましい。このような構成により、蛍光体をセラミック層4中により均一に分散することが可能となる。
セラミック層の最大厚みは、5μm以上500μm以下であることが好ましい。特に、セラミック層の最大厚みの下限値については、限定されるものではないが、蛍光体粒子よりセラミック層の厚みが厚いことで、水分の浸透防止効果を得ることができ蛍光体粒子の劣化を抑制することができる。また、セラミック層の厚さはクラック発生防止の観点で500μm以下とされることが好ましい。
そして、上記の集光レンズ3と、LED収納部2とは、図1に示すように、集光レンズ3の下面のセラミック層4とLED収納部2の上端面とが密着した状態で封止材等により接合されている。
そして、セラミック層4とLED収納部3の底面との間に空間5が形成され、LEDチップ1は空間5内部に密閉されることとなり、外気の酸素や湿度による劣化を抑制することができる。
また、上記空間5は、集光レンズ3の屈折率よりも低い低屈折率層とすることが好ましい。低屈折率層としては、例えば、気体が充填された気体層や空気層、樹脂層とすることが好ましい。気体層としては、例えば窒素等の気体がパージされることが好ましい。低屈折率層を気体層とすることによって、蛍光体から集光レンズ3側へ放射した光がLED収納部2の内壁面2aにより全反射されやすく、蛍光体からの出射光の利用効率が高い配置となる。
続いて、発光装置100の動作について説明する。
まず、LEDチップ1が外側に向かって青色光を出射すると、この青色光はセラミック層4の蛍光体に入射する。すると、この青色光によって励起された蛍光体から黄色光が出射する。
これにより、青色光と、蛍光体で生じた黄色光とが重ね合わされて、白色光としてLED収納部2の外側へ出射される。
なお、以上の発光装置100は、自動車用のヘッドライトなどとして好適に使用することができる。
なお、本発明の発光装置100の構成としては、図1に示す構成に限らず、例えば図2や図3に示す構成の発光装置100A,100Bとしても良い。
図2に示す発光装置100Aでは、セラミック層4Aが、ドーム状の集光レンズ3Aの内面である曲面に設けられている場合である。集光レンズ3Aは、略平板状の基板2Aの上面中央に固定されたLEDチップ1の上方に設けられている。
そして、集光レンズ3Aの下面に、蛍光体を含有しポリシラザンを材料としたセラミック層4Aが形成されている。このセラミック層4Aは、上述したように表層部分(図2では下層部分)に蛍光体を含まない層41Aを有する。集光レンズ3Aと、基板2Aとは、集光レンズ3A及びセラミック層4Aの下面と、基板2Aの上面とが密着した状態で封止材等により接合されている。
なお、セラミック層4Aと基板2Aの上面との間の空間5Aは、図1と同様に集光レンズ3Aの屈折率よりも低屈折率層とすることが好ましい。
また、集光レンズ3,3Aの出射面の形状と入射面の形状は、上記平板状、ドーム状に限らず、非球面状、シリンドリカル形状など、集光特性や配光特性等を考慮して所望に設計された形状を任意に用いることができる。また、出射面を、集光性を持たせたフレネル構造とすることで集光レンズを薄型化することができ、発光装置をさらに小型化することが可能となる。
図3に示す発光装置100Bでは、図1に示すLED収納部2内にセラミック層4Bが設けられている場合で、蛍光体を含有するポリシラザン溶液をLEDチップ1側に塗布し、静置して蛍光体を沈殿させた後、図3中では上層部分の蛍光体を含まない層41Bをマイクロピペットで抜き取った後、硬化して封止している。
本発明では、セラミック層中の表層部分に蛍光体を含まない層を設けることで、蛍光体を含有する部分の外側に水分の浸透を防ぐ層を作成した。この蛍光体を含まない層の厚みは0.05μm以上20μm以下とすることによって、十分な水分の浸透防止効果を得ることができるとともに、クラックの発生を防ぐことができる。
また、蛍光体を分散する媒体にポリシラザンを用いることによって、500℃程度の低温で蛍光体を劣化することなく、硬化することができる。さらに、硬化工程でエキシマ照射を行った後で加熱硬化を行うとさらに水分の浸透防止効果を向上させることができる。
以下、本発明について実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
すべてのサンプルに使用する青色LEDは1000μm×1000μm×100μmの大きさの物を用いてフリップチップタイプで実装した。
(蛍光体の作成)
黄色蛍光粒子は下記の方法で作成したものを用いた。下記蛍光体原料を十分に混合した混合物をアルミ坩堝に充填し、これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合し、水素含有窒素ガスを流通させた還元雰囲気中において、1350℃〜1450℃の温度範囲で2〜5時間焼成して焼成品((Y0.72Gd0.243Al5O12:Ce0.04)を得た。
Y2O3・・・7.41g
Gd23・・・4.01g
CeO2・・・0.63g
Al2O3・・・7.77g
その後、得られた焼成品を粉砕、洗浄、分離、乾燥することで所望の蛍光体を得た。得られた蛍光体を粉砕することで10μm程度の粒径の蛍光体粒子としたものを用いた。得られた蛍光体について、組成を調べたところ、所望の蛍光体であることを確認でき、波長465nmの励起光における発光波長を調べたところ、おおよそ波長570nmにピーク波長を有していた。
(検討1)
作成したサンプルの蛍光強度について測定し、下記の評価を行った。
(比較例1)
アルコキシシロキサンをイソプロピルアルコール中に20wt%で混合した。この溶液1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層部位をマイクロピペットで抜き取った後、150℃で1時間焼成した。その後、さらに700℃で3時間焼成を行い、比較例1のサンプルを作成した。蛍光体を含まない層の厚みは10μmであった。
(比較例2)
アクアミカNL120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層部位のすべてをマイクロピペットで抜き取った後、250℃で1時間焼成した。
(比較例3)
アクアミカNL120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、250℃で1時間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは50μmであった。
(実施例1)
アクアミカNL120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、250℃で1時間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは10μmであった。
(実施例2)
アクアミカNL120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、250℃で1時間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは20μmであった。
(実施例3)
アクアミカNN120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、450℃で1時間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは20μmであった。
(実施例4)
アクアミカNP120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、100℃で10分間乾燥し、Xe2エキシマ放射線30mWcm−2を1分間照射して硬化した。その後、250℃で10分間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは20μmであった。
(実施例5)
アクアミカNN120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図3のLED収納部に滴下、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、100℃で10分間乾燥し、Xe2エキシマ放射線30mWcm−2を1分間照射して硬化した。その後、450℃で10分間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは20μmであった。
(実施例6)
アクアミカNN120-20wt%(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製) 1g中に作成した蛍光体0.8gを混合し、図1の1mm厚のガラス基板上にディップコートし、1分間静置して蛍光体を沈殿させてから、蛍光体を含まない層をマイクロピペットで抜き取った後、450℃で1時間焼成した。蛍光体を含まない層の厚みは1μmであった。
[評価方法]
下記の評価をそれぞれ行い、その結果を下記表1に示した。
(濃度)
蛍光体層の測定箇所からサンプルを削り取り、EDX(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)を用いて、作成した蛍光体含有セラミック中の構成成分の濃度比を測定した。
(厚み)
蛍光体層と蛍光体を含まない層の測定箇所を削り、削る前後での高さの差をミツトヨ製 測定顕微鏡 MF-A505Hを用いて測定することで蛍光体層の厚みを測定した。
(蛍光強度測定)
セラミック層中の蛍光体含有量を同一にして各サンプルを作成する。作成したサンプルから蛍光体含有セラミックを削り取り、紛体状態としてそれぞれの蛍光強度を測定した。
実施例1の強度に対して
90%以上ならば・・・◎
80%以上90%未満ならば・・・○
70%以上80%未満ならば・・・△
70%未満ならば・・・×
(高温高湿試験後の蛍光強度測定)
先の試験で作成したサンプルを85℃/85%の環境下で168時間保存した後、サンプルから蛍光体含有セラミックを削り取り、紛体状態としてそれぞれの蛍光強度を測定した。
焼成後の蛍光強度に対して
90%以上ならば・・・◎
80%以上90%未満ならば・・・○
70%以上80%未満ならば・・・△
70%未満ならば・・・×
Figure 0005304905
(検討1の結果)
比較例1に示すように、ゾル−ゲル法でLEDを封止すると、焼成後や高温高湿試験後に発光強度が劣化した。また、比較例2のように蛍光体を含有しない層を設けない場合は、セラミック層の厚みが薄いため、水分が浸透し、高温高湿試験後に発光強度が劣化した。さらに、比較例3のように蛍光体を含有しない層を50μmと厚くすると、蛍光体を含有しない層と蛍光体の密度が高い層とが分離し、クラックが発生した。
一方、実施例1〜3では、焼成後や高温高湿試験後においても発光強度が良好であった。特に実施例3では、エキシマ照射で硬化しているため、実施例2よりもバリア性が良好であった。また、実施例4のようにガラス基板上にセラミック層を形成した場合も効果が得られることがわかった。
以上より、ポリシラザン中に蛍光体を分散したセラミック層中に、蛍光体を含有しない層を本発明の規定内となるように設けることで、クラックや失活がなく蛍光強度の高い、波長変換部位(セラミック層)を作成することができる。
1 LEDチップ(LED素子)
2 LED収納部
3 集光レンズ
4、4A セラミック層(波長変換部位)
41、41A 蛍光体を含まない層
100、100A 発光装置

Claims (5)

  1. 特定波長の光を出射するLED素子と、
    前記LED素子からの出射光が入射され、入射された光を特定波長の光に変換する波長変換部位と、を備え、
    前記波長変換部位は、蛍光体を含有するポリシラザンを原料として作成したセラミック層から形成され、
    前記セラミック層中の表層部分には、蛍光体を含まない層が存在し、蛍光体を含まない層の厚みは0.05μm以上20μm以下であることを特徴とする発光装置。
  2. 前記セラミック層には、中心粒径5μm以上50μm以下の蛍光体が重量%濃度で40wt%以上95wt%以下含有されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記セラミック層の最大厚みは、5μm以上500μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記ポリシラザンは溶媒中に5wt%以上50wt%以下で溶解していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記セラミック層の硬化反応の過程で170〜230nmの範囲で波長成分を含むVUV放射線が使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
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