JP5304721B2 - 立体映像撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、両眼視差による立体映像を知覚させるための映像を生成する立体映像撮像装に関する。
近年、両眼視差のある2つの映像のうち、右眼用映像を右眼に、左眼用映像を左眼に視認させることで、視聴者に立体映像(3D映像)を知覚させる技術が普及してきている。この立体映像を知覚させる右眼用映像と左眼用映像とを生成する立体映像撮像装置は、右眼用映像と左眼用映像とをそれぞれ生成するため、2つの撮像部を備えるものが多い。
しかし、2つの撮像部や撮像部を構成するレンズの形成精度や組立精度には個体差があり、2つの撮像部間で設計する際に設定した撮像軸と実際の撮像軸とのズレに差が生じたり、2つの撮像部間で倍率誤差が生じてしまい、生成される2つの映像データによって、観察者が立体映像を正しく結像できないといった問題が生じていた。ここで、撮像軸は、撮像方向を示し、撮像部で生成される映像の中心(映像中心)に相当する軸である。このような撮像軸のズレの差や倍率誤差は、ハードウェアを直接調整したり、取得した映像データの切り出し範囲を調整したりすることで校正(補正)することができる。
例えば、一方の撮像部で生成された映像データに対しては、その撮像部の実際の撮像軸を中心として切り出し範囲を設定し、他方の撮像部で生成された映像データに対しては、一方の撮像部の実際の撮像軸に対する他方の撮像部の実際の撮像軸のズレ分だけ切り出す際の中心(切り出し中心)をずらして切り出し範囲を設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−162991号公報
しかし、映像データから切り出し中心と切り出し範囲とを調整することで撮像軸のズレの差を校正する場合、切り出し範囲は映像データの範囲内に限定されるため、上述した特許文献1に記載されたような、片方の撮像部の映像データのみ切り出し中心をずらすと、ずらされた切り出し中心と映像データの範囲とによって切り出し範囲が制限されていた。
そこで本発明は、撮像部が生成する映像データを適切に切り出すことで、切り出した部分映像データの画質を維持することが可能な、立体映像撮像装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の立体映像撮像装置は、立体映像を知覚させるための両眼視差を有する右眼用映像データおよび左眼用映像データを生成する撮像部と、右眼用映像データおよび左眼用映像データの映像中心点をそれぞれ原点とした場合の、右眼用映像データに投影された指標を、右眼用映像データに投影された指標および左眼用映像データに投影された指標を結ぶ結線の中点を始点とし映像中心点を終点とする差分ベクトル分移動した右校正点の位置と、左眼用映像データに投影された指標を差分ベクトル分移動した左校正点の位置とを示す位置情報を保持する情報保持部と、位置情報に基づいて、右眼用映像データから右校正点を切出し中心とし、左眼用映像データから左校正点を切り出し中心として、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出す切出制御部と、を備えることを特徴とする。
上記撮像部は、右眼用映像データを生成するための撮像軸上、および左眼用映像データを生成するための撮像軸上に、撮像対象の拡大および縮小が可能なレンズをそれぞれ有し、情報保持部は、レンズを相異なる複数の倍率に設定したときの位置情報を、それぞれの倍率に関連付けて保持し、切出制御部は、現在のレンズの倍率を取得し、現在のレンズの倍率に関連付けられた位置情報に基づいて、右眼用映像データおよび左眼用映像データから大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出してもよい。
上記撮像部は、右眼用映像データを生成するための撮像軸上、および左眼用映像データを生成するための撮像軸上に、撮像対象の拡大および縮小が可能なレンズをそれぞれ有し、情報保持部は、撮像部で生成される右眼用映像データおよび左眼用映像データに投影された同一の撮像対象の寸法比を示す比率情報を保持し、切出制御部は、保持された比率情報に示される比率と1との和を2で除算して得た平均値を、右眼用映像データおよび左眼用映像データのいずれか一方に乗じ、平均値を比率で除した値を、平均値を乗じていない映像データに乗じて、平均値を乗じた映像データおよび平均値を比率で除した値を乗じた映像データから、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出してもよい。
上記情報保持部は、レンズを相異なる複数の倍率に設定したときの比率情報を、それぞれの倍率に関連付けて保持し、切出制御部は、現在のレンズの倍率を取得し、現在のレンズの倍率に関連付けられた比率情報に基づいて、平均値を乗じた映像データおよび平均値を比率で除した値を乗じた映像データから、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出してもよい。
以上説明したように本発明は、撮像部が生成する映像データを適切に切り出すことで、切り出した部分映像データの画質を維持することが可能となる。
立体映像撮像装置の一例を示した外観図である。 立体映像撮像装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 校正値生成部による位置情報の生成手段を説明するための説明図である。 校正値生成部による位置情報の生成手段を説明するための説明図である。 校正値生成部による位置情報の生成手段を説明するための説明図である。 切出処理部による撮像軸校正処理の詳細な動作を説明するための説明図である。 第2の実施形態にかかる立体映像撮像装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 校正値生成部による比率情報の算出方法を説明するための説明図である。 切出処理部による拡縮校正処理の詳細な動作を説明するための説明図である。 切出処理部による拡縮校正処理の詳細な動作を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:立体映像撮像装置100)
図1は、第1の実施形態にかかる立体映像撮像装置100の一例を示した外観図である。図1(a)は、立体映像撮像装置100としてビデオカメラを、図1(b)は、立体映像撮像装置100として所謂デジタルスチルカメラを示している。立体映像撮像装置100は、携帯性を有すものもあり、本体102と、2つの撮像レンズ104a、104bと、操作部106と、表示部(ビューファインダ)108を含んで構成される。
図1(a)に示す立体映像撮像装置100としてのビデオカメラでは、表示部108が開閉式となっており、撮像時以外は、表示部108を畳んでコンパクト化することができる。ここではその表示部108の背面に撮像レンズ104bを設けることで、立体映像撮像装置100の大型化を回避しつつ、両撮像レンズ104a、104b間の基線長を十分に確保できるように構成されている。
立体映像撮像装置100の撮像部は、図1に示すように、撮像者が立体映像撮像装置100の本体102を水平に把持した際に、それぞれの撮像軸110a、110bが同じ水平面上において略平行または撮像方向で交わる。ここで、撮像軸110a、110bは、撮像方向を示し、撮像部で生成される映像の中心点(映像中心点)から撮像方向に延長する線である。
立体映像撮像装置100は、2つの撮像レンズ104a、104bを通じて生成された、立体映像を知覚させるための両眼視差を有する2つの映像データ(右眼用映像データおよび左眼用映像データ)を、サイドバイサイド方式、トップアンドボトム方式、ラインシーケンシャル方式、フレームシーケンシャル方式等の立体映像を知覚させるための所定の方式で記録すると共に、操作部106を通じた撮像者の操作入力に応じてその撮像タイミングや画角を調整する。また、撮像者からの野外、屋内、夜景等の撮像モードの切り換え入力を受け付けてそれに対応した画像処理を実行する。
このような立体映像撮像装置100は、一般的に撮像部を2つ備えているものが多く、一方の撮像部で右眼に視認させるための右眼用映像データを、他方の撮像部で左眼に視認させるための左眼用映像データを生成する。しかし、2つの撮像部やそれぞれに設けられた撮像レンズ104の形成精度や組立精度には個体差があり、2つの撮像部間で撮像軸のズレの差や倍率誤差が生じてしまい、何も処理を施さない場合、生成される2つの映像データによって立体映像を正しく結像できないといった問題が生じていた。そこで本実施形態の立体映像撮像装置100では、撮像部が生成する映像データを適切に切り出すことで、切り出した部分映像データの画質を維持することが可能となる。以下、このような立体映像撮像装置100について説明する。
図2は、立体映像撮像装置100の概略的な構成を示した機能ブロック図である。ここでは、立体映像撮像装置100として図1(a)に示すビデオカメラを挙げている。図2に示すように、立体映像撮像装置100は、操作部106と、2つの撮像部120(図2中、120a、120bで示す)と、映像バッファ122と、データ処理部124と、切出処理部126と、映像合成部128と、表示部108、映像記憶部130と、情報保持部132と、中央制御部134と、を含んで構成される。図2中、実線はデータの流れを示し、破線は制御信号の流れを示している。
操作部106は、レリーズスイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、表示部108の表示面に重畳されたタッチパネル等のスイッチから構成され、撮像者の操作入力を受け付ける。
撮像部120は、上述したように、それぞれの撮像軸110a、110bが略平行または撮像方向の任意の輻輳点で交わるように配置されている。そして、操作部106を通じた撮像者の操作入力に応じ、映像データの生成(録画)が選択された場合、撮像部120aが右眼用映像データを、撮像部120bが左眼用映像データを、それぞれ生成し、その映像データを、映像バッファ122に出力する。
具体的に、撮像部120は、撮像レンズ104(図2中、104a、104bで示す)と、撮像対象の拡大および縮小が可能なズームレンズ140(変倍レンズ)、焦点調整に用いられるフォーカスレンズ142と、露光調整に用いられる絞り(アイリス)144と、撮像レンズ104を通じて入射した光束を電気データ(映像データ)に光電変換する撮像素子146と、後述する撮像制御部150の制御信号に応じて、ズームレンズ140、フォーカスレンズ142、絞り144および撮像素子146をそれぞれ駆動させる駆動部148とを含んで構成され、2つの撮像軸110a、110bそれぞれにおける2つの映像データを生成する。なお、本実施形態において、2つの撮像部120は連動しており、撮像制御部の制御信号に応じて、それぞれのズームレンズ140、フォーカスレンズ142、絞り144および撮像素子146の組合せを並行して(同期して)駆動する。
映像バッファ122は、フラッシュメモリ、RAM等で構成され、一方の撮像部120aが生成した右眼用映像データと、他方の撮像部120bが生成した左眼用映像データとを、それぞれフレーム単位で一時的に保持する。
データ処理部124は、映像バッファ122から出力された右眼用映像データおよび左眼用映像データに、R(Red)G(Green)B(Blue)処理(γ補正や色補正)、エンハンス処理、ノイズ低減処理等の映像信号処理を施す。
切出処理部126は、後述する切出制御部154の制御に応じて、データ処理部124で映像信号処理された後の映像データの一部を切り出して撮像軸を校正する撮像軸校正処理を遂行したり、拡縮(拡大または縮小)比を校正する拡縮校正処理をしたりした後、映像合成部128に出力する。切出処理部126の撮像軸校正処理や拡縮校正処理の詳細な動作については後に詳述する。なお、映像合成部128は、切出処理部126の前段にあってもよい。
映像合成部128は、切出処理部126から出力された右眼用映像データと左眼用映像データを併合し、例えば、サイドバイサイド方式、トップアンドボトム方式、ラインシーケンシャル方式、フレームシーケンシャル方式等の立体映像を知覚させるための所定の方式の合成データを生成し、表示部108や映像記憶部130に出力する。
表示部108は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、ビデオカメラやデジタルスチルカメラに付属のディスプレイやビューファインダに限らず、その他の表示ディスプレイでもよい。映像合成部128が出力した合成データを表示する。この際、表示部108は、合成データを構成する右眼用映像データまたは左眼用映像データをそれぞれ表示してもよい。
また、表示部108が、例えば、偏光表示方式等に基づいて1ラインごとに偏光が異なっている場合、映像合成部128は、合成データをラインシーケンシャル方式で出力し、撮像者は偏光眼鏡等を装着して、右眼に右眼用映像のみを、左眼に左眼用映像のみをそれぞれ視認し、合成データを立体映像として知覚することとなる。なお、撮像者に立体映像を知覚させるように形成された表示部108である場合、表示方式として、ラインシーケンシャル方式に限られず、例えば、右眼用映像と左眼用映像とを1フレームごとに交互に表示し電子シャッター式眼鏡を通じて視認させるフレームシーケンシャル方式、レンティキュラレンズを介して右眼用映像と左眼用映像それぞれの光の進行方向を制御するレンティキュラ方式等を用いてもよい。
撮像者は、表示部108に表示された映像を視認しつつ操作部106を操作することで、被写体を所望する位置および占有面積で捉えることが可能となる。
映像記憶部130は、HDD、フラッシュメモリ、不揮発性RAM等で構成され、後述する記憶制御部156の制御信号に応じて、映像合成部128から出力された合成データを記憶する。また、映像記憶部130は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)やBD(Blu-ray Disc)といった光ディスク媒体や、ポータブルメモリカード等、着脱可能な記憶媒体に合成データを記憶させる装置として構成されてもよい。このとき、映像データをM−JPEG(Motion JPEG)やMPEG(Moving Picture Experts Group)−2、H.264などの所定の符号化方式で符号化することもできる。
情報保持部132は、EEPROM、PROM、不揮発性RAM等で構成され、後述する校正値生成部152が生成した位置情報を例えば工場出荷時に予め保持する。ここで情報保持部132は、ズームレンズ140およびフォーカスレンズ142を相異なる複数の倍率に設定したときの位置情報を、それぞれの倍率に関連付けて、予め保持している。位置情報は、右眼用映像データおよび左眼用映像データの映像中心点をそれぞれ原点とした場合の、右眼用映像データに投影された指標を差分ベクトル分移動した右校正点の位置と、左眼用映像データに投影された指標を差分ベクトル分移動した左校正点の位置を示すものである。ここで、差分ベクトルは、右眼用映像データに投影された指標および左眼用映像データに投影された指標を結ぶ結線の中点を始点とし映像中心点を終点とするベクトルである。校正値生成部152による位置情報の生成手段については、後に詳述する。
中央制御部134は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により、立体映像撮像装置100全体を管理および制御する。また、本実施形態において、中央制御部134は、撮像制御部150、校正値生成部152、切出制御部154、記憶制御部156としても機能する。
撮像制御部150は、撮像者の操作入力、すなわち操作部106より供給される情報に応じて撮像部120を制御する。例えば、撮像制御部150は、適切な映像データが得られるように、ズームレンズ140、フォーカスレンズ142、絞り144および撮像素子146を駆動部148に駆動させる。また、撮像制御部150は、ズーム機能(倍率変更機能)を遂行させる場合、ズームレンズ140およびフォーカスレンズ142を移動させる。
校正値生成部152は、切出制御部154が撮像軸校正処理を行う際に利用する位置情報を生成し、情報保持部132に保持させる。
図3〜図5は、校正値生成部152による位置情報の生成手段を説明するための説明図である。上述したように、撮像レンズ104や、ズームレンズ140、フォーカスレンズ142を含んで構成される2つの撮像部120の形成精度や組立精度、レンズ駆動モータ等より構成される駆動部148には個体差がある。したがって、基準の撮像軸すなわち立体映像撮像装置100を設計する際に設定した撮像軸(以下、単に基準軸と称する)と実際の撮像軸(以下、単に実撮像軸と称する)110a、110bとのズレが生じ、そのズレは撮像部120ごとに異なるため、2つの撮像部120間でそのズレに差が生じる。
そこで、一方の撮像部120aの基準軸と実撮像軸とのズレと他方の撮像部120bの基準軸と実撮像軸とのズレとの差分を削減するために、校正値生成部152は、まず、右眼用映像データおよび左眼用映像データの映像中心点(実撮像軸を示す点)をそれぞれ原点とした場合の、右眼用映像データに投影された指標の位置と左眼用映像データに投影された指標の位置をそれぞれ算出する。具体的には、図3(a)、(b)に示すように、撮像部120a、120bの基準軸160a、160b上にそれぞれ図3(c)に示すような指標162を設置する。そして、ズームレンズ140とフォーカスレンズ142とを所定の倍率に設定して撮像し、校正値生成部152は、撮像部120a、120bがそれぞれ生成した右眼用映像データおよび左眼用映像データの映像中心点をそれぞれ原点とした場合の、右眼用映像データに投影された指標の位置と、左眼用映像データに投影された指標の位置とを算出する。ここで、指標162は、基準軸160a、160b上のどの位置に設置してもよく、また指標162は、「×」印を用いているが、これに限定されず、基準軸の位置を点として示すことができればどのような指標であってもよい。
このとき、撮像部120a、120bが生成した映像データが図4(a)に示すような右眼用映像データ164aと左眼用映像データ164bである場合、撮像部120aの実撮像軸を示す点である右眼用映像データ164aにおける映像中心点M(右眼用映像データ164aの垂直方向の中心線166aと水平方向の中心線168aの交点)に対して、右眼用映像データ164aに投影された指標Aは正面視右にずれていることが分かる。ここで、指標162は基準軸上に設置されているので、右眼用映像データ164aにおける映像中心点Mに対して、右眼用映像データ164aにおける基準軸を示す点が正面視右にずれている(正確には、撮像部120aの実撮像軸が基準軸に対してずれている)と言い換えることができる。また、撮像部120bの実撮像軸を示す点である左眼用映像データ164bにおける映像中心点N(左眼用映像データ164bの垂直方向の中心線166bと水平方向の中心線168bの交点)に対して、左眼用映像データ164bに投影された指標Bは正面視左下にずれていることが分かる。ここでも、指標162は基準軸上に設置されているので、左眼用映像データ164bにおける映像中心点Nに対して、左眼用映像データ164bにおける基準軸を示す点が正面視左下にずれている(正確には、撮像部120bの実撮像軸が基準軸に対してずれている)と言い換えることができる。
そこで、校正値生成部152は、図4(a)に示す実撮像軸を示す点である右眼用映像データ164aの映像中心点M(右眼用映像データ164aの垂直方向の中心線166aと水平方向の中心線168aの交点)を原点とした場合の、右眼用映像データ164aに投影された指標A(基準軸を示す点)の位置を算出する。同様に、校正値生成部152は、図4(a)に示す実撮像軸を示す点である左眼用映像データ164bの映像中心点N(左眼用映像データ164bの垂直方向の中心線166bと水平方向の中心線168bの交点)を原点とした場合の、左眼用映像データ164bに投影された指標B(基準軸を示す点)の位置を算出する。ここで、原点を映像中心点として、投影された指標Aおよび投影された指標Bの位置をxy座標値(x,y)で表すと、右眼用映像データ164aに投影された指標A(以下、単に基準点Aと称する)のxy座標値が(ax,ay)、左眼用映像データ164bに投影された指標B(以下、単に基準点Bと称する)のxy座標値が(bx,by)となる。ただし、x座標は画面水平方向の座標であり、y座標は画面垂直方向の座標を言う。
そして、図4(b)に示すように、校正値生成部152は、算出した基準点Aおよび基準点Bを結ぶ結線Cの中点Dを始点とし映像中心点(原点)を終点とする差分ベクトルEを導出する。ここで、基準点Aのxy座標値が(ax,ay)であり、基準点Bが(bx,by)である場合、原点を映像中心点として、xy座標値(x,y)で表すと中点Dのxy座標値は、((ax+bx)/2,(ay+by)/2)で表すことができる。したがって、差分ベクトルEは、xy座標値で表すと、((ax+bx)/2,(ay+by)/2)を始点とし、原点(0,0)を終点とするベクトルであると言える。
校正値生成部152は、基準点Aを差分ベクトルE分移動した右校正点の位置と、基準点Bを差分ベクトル分E移動した左校正点の位置とを示す位置情報を生成し、情報保持部132に保持させる。ここで、基準点Aのxy座標値が(ax,ay)であり、基準点Bが(bx,by)であり、差分ベクトルEの始点が((ax+bx)/2,(ay+by)/2))であり、終点が原点(0,0)である場合、右校正点Fは、(ax−(ax+bx)/2,ay−(ay+by)/2))となり、左校正点Gは、(bx−(ax+bx)/2,by−(ay+by)/2))となる。
また、校正値生成部152は、ズームレンズ140、フォーカスレンズ142の倍率を複数回、例えば3〜4回段階設定し、設定した相異なる複数の倍率で撮像した映像データ164の右校正点Fの位置および左校正点Gの位置を倍率ごとにそれぞれ算出する。
そして、校正値生成部152は、右校正点Fの位置および左校正点Gの位置を算出する際に利用した、映像データを撮像したときのズームレンズ140、フォーカスレンズ142の倍率に関連づけて、算出した右校正点Fの位置および左校正点Gの位置を示す位置情報を情報保持部132に保持させる。また校正値生成部152は、右校正点Fの位置および左校正点Gの位置を算出していない倍率についての位置情報を、情報保持部132に保持された3〜4点のズームレンズ140とフォーカスレンズ142の倍率における右校正点Fの位置を線形補間し、情報保持部132に保持された3〜4点のズームレンズ140とフォーカスレンズ142の倍率における左校正点Gの位置を線形補間することで求めている。なお、補間方法は線形補間に限定されず、スプライン関数を用いた補間等、他の補間処理でもよい。
なお、本実施形態において、校正値生成部152は、出荷前に予め位置情報を情報保持部132に保持させておき、位置情報を用いて映像データの切出し中心を校正させることで、出荷時には立体映像撮像装置100で生成される右眼用映像データの基準軸と実撮像軸とのズレと、左眼用映像データの基準軸と実撮像軸とのズレとが大凡一致するようにする。
また、上記図3では指標162の設置位置は基準軸上であることを前提にしたが、かかる場合に限らず、図5に示すように、撮像部120aと撮像部120bとの間の点であり、それぞれの撮像部120からの距離が等しい点Pを中心とした、点Pから輻輳点Qまでの距離を半径とした円の円周170上の点であって、かつ、撮像部120の画角内の点を指標162の設置位置とすることもできる。この場合、撮像部120aで撮像する場合と、撮像部120bで撮像する場合とで、2回に分けて指標を設置する必要がなくなるため、操作性がよく、また、指標の設置誤差に基づく基準軸の両撮像部間のズレを低減することができる。
切出制御部154は、情報保持部132に保持された位置情報に基づいて、右眼用映像データ164aから右校正点Fを切出し中心とし、左眼用映像データ164bから左校正点Gを切り出し中心として、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出すように、切出処理部126を制御する。
図6は、切出処理部126による撮像軸校正処理の詳細な動作を説明するための説明図である。図6(a)に示すように切出処理部126が右眼用映像データ164aから部分映像データ180aを切り出す場合、切出制御部154の制御に応じて、右校正点Fを切り出し中心として部分映像データ180aを切り出す。同様に、切出処理部126が左眼用映像データ164bから部分映像データ180bを切り出す場合、切出制御部154の制御に応じて、左校正点Gを切り出し中心として部分映像データ180bを切り出す。ここで切出処理部126は、部分映像データ180aと部分映像データ180bとのアスペクト比(例えば16:9)と大きさを等しくして切り出す。
ここで、切出処理部126は切り出した部分映像データ180を映像合成部128の方式に従って拡縮する。例えば、撮像素子146が生成した右眼用映像データ164aおよび左眼用映像データ164bの画素数が、3840×2160であり、映像合成部128の方式が1920×1080のサイドバイサイド方式である場合、切出処理部126は、右眼用映像データ164a、左眼用映像データ164bそれぞれから1920×1080の部分映像データ180a、部分映像データ180bを切出し、さらに水平方向の画素数を圧縮して1920×540の部分映像データ180a、部分映像データ180bを生成する。
一方、図6(b)に示すように、切り出し中心を2つの映像データで独立してずらす場合(図6(b)中、右校正点F’、左校正点G’を切り出し中心として部分映像データ182a、182bを切り出す場合)、切り出し範囲の縦方向の許容量または横方向の許容量が片方の映像データに制限されてしまう。図6(b)に示す例では、左眼用映像データ164bによって部分映像データ182bの縦方向の切り出し範囲が制限され、部分映像データ182bの切り出し範囲の大きさに合わせるため部分映像データ182aの切り出し範囲の大きさも制限され、結果、部分映像データ182a、182bが小さくなる。
本実施形態の切出制御部154は、図6(a)に示したように、2つの映像データ164(右眼用映像データ164aおよび左眼用映像データ164b)のいずれに対しても、撮像部120間の基準軸から実撮像軸のズレの差分を按分した分だけ切り出し中心をずらしているので、切り出し範囲の横方向の許容量および縦方向の許容量が2つの映像データ164で等しくなり、図6(b)に示した切り出し中心を2つの映像データ164で独立してずらす場合と比較して切り出し中心と映像データ164の範囲との間隔を最大限確保でき、切り出し範囲を広くとることが可能となる。
記憶制御部156は、切出制御部154が切出処理部126に切り出させた部分映像データを映像記憶部130に記憶させる。
以上説明したように、本実施形態にかかる立体映像撮像装置100は、撮像部が生成する映像データを適切に切り出すことで、切り出した部分映像データの画質を維持することが可能となる。
また、ここでは、立体映像撮像装置100が2つの撮像部120を設けて映像データを生成する例(2眼カメラ)を挙げて説明したが、ミラー等の光学的手法を用いて1つの被写体を2つの視点から同時に撮像させる立体映像撮像用アダプタを1の撮像部の光学経路前方に位置させて映像データを生成することもできる。かかる場合であっても本実施形態の位置情報を利用して、撮像部が生成する映像データを適切に切り出すことで、切り出した部分映像データの画質を維持することが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態の立体映像撮像装置100では、切出処理部126が映像データを切り出す際の切り出し中心および切り出し範囲を、切出制御部154が情報保持部132に保持された位置情報に基づいて調整することで、基準軸と実撮像軸とのズレの撮像部120間の差を削減することが可能となった。ここでは、さらに撮像部120間の実際の倍率誤差を用いて、生成した右眼用映像データと左眼用映像データとの倍率差を削減することができる立体映像撮像装置300について説明する。
図7は、第2の実施形態にかかる立体映像撮像装置300の概略的な構成を示した機能ブロック図である。図7に示すように、立体映像撮像装置300は、操作部106と、2つの撮像部120(図7中、120a、120bで示す)と、映像バッファ122と、データ処理部124と、切出処理部326と、映像合成部128と、表示部108と、映像記憶部130と、情報保持部332と、中央制御部334と、を含んで構成される。また、中央制御部334は、撮像制御部150、校正値生成部352、切出制御部354、記憶制御部156としても機能する。上述した第1の実施形態における構成要素として既に述べた、操作部106と、2つの撮像部120と、映像バッファ122と、データ処理部124と、映像合成部128と、表示部108と、映像記憶部130と、撮像制御部150と、記憶制御部156とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する、切出処理部326と、情報保持部332と、校正値生成部352と、切出制御部354とを主に説明する。
切出処理部326は、後述する切出制御部354の制御に応じて、データ処理部124で映像信号処理された後の映像データの一部を切り出して撮像軸校正処理を遂行したり、拡縮校正処理をしたりした後、映像合成部128に出力する。切出処理部326の撮像軸校正処理は、上述した第1の実施形態の撮像軸校正処理と実質的に同一であり、拡縮校正処理の詳細な動作については後に詳述する。また本実施形態において切出処理部326は、まず撮像軸校正処理を遂行し、続いて拡縮校正処理を遂行する。なお、撮像軸校正処理、拡縮校正処理の順序は特に限定するものではない。
情報保持部332は、情報保持部132同様、EEPROM、PROM、不揮発性RAM等で構成され、上述した位置情報に加え、後述する校正値生成部352が生成した比率情報を例えば工場出荷時に予め保持する。ここで、比率情報は、相異なる複数の倍率に設定したときの2つの撮像部120a、120bで生成される右眼用映像データおよび左眼用映像データに投影された同一の撮像対象の寸法比を示し、ぞれぞれの倍率に関連付けて予め保持する。
中央制御部334の校正値生成部352は、切出制御部354が拡縮校正処理を行う際に利用する比率情報を生成し、情報保持部332に保持させる。
図8は、校正値生成部352による比率情報の算出方法を説明するための説明図である。上述したように、撮像レンズ104や、ズームレンズ140、フォーカスレンズ142を含んで構成される2つの撮像部120の形成精度や組立精度、レンズ駆動モータ等の駆動部148には個体差がある。したがって、設計値の倍率(以下、単に設定倍率と称する)と映像データにおける実際の倍率(以下、単に実倍率と称する)のズレが生じ、そのズレは撮像部120ごとに異なるため、2つの撮像部120間でそのズレに差(以下、寸法差と称する)が生じる。
そこで、校正値生成部352は、所定の設定倍率における2つの撮像部120間の寸法差を削減するための比率情報を算出する。まず、図8(a)に示す指標362を用いて、図8(b)、(c)に示すように、それぞれの撮像部120a、120bから等しい距離Rに、撮像部120a、120bの基準軸160a、160bに垂直となるように指標362を設置し、撮像部120ごとにその指標362を撮像する。ここで指標362として真円を利用することにより、基準軸160a、160bを中心とした回転や、基準軸160a、160bと直交する軸を中心とした回転による撮像部120と指標362の角度の差を吸収することができ、撮像部120間の寸法差を高精度に算出することが可能となる。
ここで、指標362は、基準軸160a、160b上に設置しているが、これに限定されず、撮像部120からの距離が等しく、画角が等しい位置に設置すれば足りる。また、指標362は、真円を用いているが、これに限定されず、右眼用映像データおよび左眼用映像データに投影された同一の撮像対象の寸法比を算出できればどのような指標であってもよい。
校正値生成部352は、右眼用映像データに投影された指標の直径αと、左眼用映像データに投影された指標の直径βの比率β/αを寸法比として算出する。また、校正値生成部352は、設定倍率を複数回、例えば3〜4段階変更して撮像した映像データの寸法比をそれぞれ算出し、その寸法比を示す比率情報を撮像したときの設定倍率に関連づけて情報保持部332に保持させる。なお、ここで校正値生成部352は、寸法比を算出していない設定倍率についての比率情報を、情報保持部332に保持された3〜4点の設定倍率における寸法比を線形補間することで求めている。なお、補間方法は線形補間に限定されず、スプライン関数を用いた補間等、他の補間処理でもよい。
なお、本実施形態において、校正値生成部352は、出荷前に予め比率情報を情報保持部332に保持させておき、比率情報を用いて映像データを校正させることで、出荷時には立体映像撮像装置300で生成される映像データの寸法差が2つの撮像部120間で大凡一致するようにする。
切出制御部354は、現在の設定倍率を取得し、現在の設定倍率に関連付けられた比率情報に示される比率β/αと1との和を2で除算して得た平均値を、直径αの指標が投影された映像データ(右眼用映像データ)に乗じ、平均値を比率β/αで除した値を、平均値を乗じない映像データすなわち直径βの指標が投影された映像データ(左眼用映像データ)に乗じて、平均値を乗じた映像データ(右眼用映像データ)および平均値を比率で除した値を乗じた映像データ(左眼用映像データ)から、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出すように、切出処理部326を制御する。
図9および図10は、切出処理部326による拡縮校正処理の詳細な動作を説明するための説明図である。例えば、図9(b)に示すように、右眼用映像データ364aに投影された撮像対象の直径αが1、左眼用映像データ364bに投影された撮像対象の直径が2であった場合、図9(a)に示すように右眼用映像データ364aを切り出した部分映像データ366のみを4倍に拡大すると、部分映像データ366の3/4の周囲の実情報量(画素)が欠落し、部分映像データ366の画質が粗くなる。ここで、実情報量とは、画素補間されていない場合の情報量を示す。したがって、左眼用映像データ364bと比較すると、拡大した部分映像データ368は、実情報量が1/4と少なくなり、拡大した部分映像データ368のみ画質劣化が生じてしまう。したがって、右眼で視認する部分映像データ368と左眼用映像データ364bとで画質に差が生じ(実情報量が1と1/4とになり)、最終的に視聴者が立体映像として知覚した場合に画質の劣化が著しくなってしまう。
一方、図9(c)に示すように、右眼用映像データ364aに投影された撮像対象の直径αと左眼用映像データ364bに投影された撮像対象の直径βを等しくすべく左眼用映像データ364bのみを縮小して縮小映像データ370とする場合、縮小した後に表示部108に表示させるのに必要な大きさとなるように拡大する必要があるため、左眼用映像データ364bの実情報量は削減されないものの、右眼用映像データ364aを切り出した部分映像データ366の実情報量は1/4となってしまい、画質劣化が生じてしまう。
そこで切出処理部326は、図10(a)に示すように右眼用映像データ364aに投影された撮像対象の直径αが1、左眼用映像データ364bに投影された撮像対象の直径βが2であった場合(比率β/α=2)、切出制御部354の制御に応じて、図10(b)に示すように右眼用映像データ364aに(α+β)/2αすなわち1.5を乗じた拡縮映像データ372aを、左眼用映像データ364bに(α+β)/2βすなわち0.75を乗じた拡縮映像データ372bを生成すると、拡縮映像データ372a、372bともに実情報量の減少を1/2に抑えることができる。
そして図10(c)に示すように、切出処理部326は、左眼に視認させる映像データとして拡縮映像データ372bをそのまま映像合成部128に出力し、右眼に視認させる映像データとして拡縮映像データ372aから拡縮映像データ372bと大きさの等しい部分映像データ374aを切り出して映像合成部128に出力する。
このように、切出制御部354が、撮像対象の寸法比を按分して、2つの映像データ(右眼用映像データ364a、左眼用映像データ364b)いずれにも拡縮校正処理を施すように切出処理部326を制御することで、片方の映像データのみを拡大することによって生じてしまう画質の両映像データ間の差をなくすることができ、また片方の映像データのみを縮小することによって生じてしまう著しい実情報量の減少も抑えることが可能となる。したがって、本実施形態の立体映像撮像装置300は、映像データ間の情報の減少を抑制しつつ、画質を均一にすることができ、最終的な立体映像としての画質劣化を低減することが可能となる。
なお、本実施形態において切出処理部326は、切出制御部354の制御に応じて映像データに拡縮校正処理を施してから部分映像データを切り出しているが、これに限定されず、まず映像データから部分映像データを切り出し、その後、拡縮校正処理を行ってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、基準軸と実撮像軸とのズレの撮像部120間の差分が許容範囲である場合、第1の実施形態に記載した撮像軸校正処理を遂行せず、第2の実施形態に記載した拡縮校正処理のみを遂行することもできる。
本発明は、立体映像を知覚させるための映像を生成する立体映像撮像装置に利用することができる。
100、300 …立体映像撮像装置
104 …撮像レンズ
110a、110b …撮像軸
120(120a、120b) …撮像部
126、326 …切出処理部
132、332 …情報保持部
140 …ズームレンズ(撮像対象を拡大および縮小が可能なレンズ)
142 …フォーカスレンズ
152、352 …校正値生成部
154、354 …切出制御部

Claims (4)

  1. 立体映像を知覚させるための両眼視差を有する右眼用映像データおよび左眼用映像データを生成する撮像部と、
    前記右眼用映像データおよび左眼用映像データの映像中心点をそれぞれ原点とした場合の、前記右眼用映像データに投影された指標を、前記右眼用映像データに投影された指標および前記左眼用映像データに投影された指標を結ぶ結線の中点を始点とし前記映像中心点を終点とする差分ベクトル分移動した右校正点の位置と、前記左眼用映像データに投影された指標を前記差分ベクトル分移動した左校正点の位置とを示す位置情報を保持する情報保持部と、
    前記位置情報に基づいて、前記右眼用映像データから前記右校正点を切出し中心とし、前記左眼用映像データから前記左校正点を切り出し中心として、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出す切出制御部と、
    を備えることを特徴とする立体映像撮像装置。
  2. 前記撮像部は、前記右眼用映像データを生成するための撮像軸上、および前記左眼用映像データを生成するための撮像軸上に、撮像対象の拡大および縮小が可能なレンズをそれぞれ有し、
    前記情報保持部は、前記レンズを相異なる複数の倍率に設定したときの位置情報を、それぞれの前記倍率に関連付けて保持し、
    前記切出制御部は、現在の前記レンズの倍率を取得し、前記現在のレンズの倍率に関連付けられた位置情報に基づいて、前記右眼用映像データおよび左眼用映像データから大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出すことを特徴とする請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  3. 前記撮像部は、前記右眼用映像データを生成するための撮像軸上、および前記左眼用映像データを生成するための撮像軸上に、撮像対象の拡大および縮小が可能なレンズをそれぞれ有し、
    前記情報保持部は、前記撮像部で生成される前記右眼用映像データおよび左眼用映像データに投影された同一の撮像対象の寸法比を示す比率情報を保持し、
    前記切出制御部は、保持された前記比率情報に示される比率と1との和を2で除算して得た平均値を、前記右眼用映像データおよび左眼用映像データのいずれか一方に乗じ、前記平均値を前記比率で除した値を、前記平均値を乗じていない映像データに乗じて、前記平均値を乗じた映像データおよび前記平均値を前記比率で除した値を乗じた映像データから、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出すことを特徴とする請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  4. 前記情報保持部は、前記レンズを相異なる複数の倍率に設定したときの比率情報を、それぞれの前記倍率に関連付けて保持し、
    前記切出制御部は、現在の前記レンズの倍率を取得し、前記現在のレンズの倍率に関連付けられた比率情報に基づいて、前記平均値を乗じた映像データおよび前記平均値を前記比率で除した値を乗じた映像データから、大きさの等しい部分映像データをそれぞれ切り出すことを特徴とする請求項3に記載の立体映像撮像装置。
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