JP5304571B2 - 集音装置、音響通信システム及びプログラム - Google Patents

集音装置、音響通信システム及びプログラム Download PDF

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    • H04R3/005Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones

Description

本発明は、集音装置、音響通信システム及びプログラムに係り、特に、複数の集音マイクロフォンによって集音されて得られた音響信号の各々を遅延して合成することにより指向性を形成する集音装置、音響通信システム及びプログラムに関する。
複数のマイクロフォンを所定パターンに配列して構成されたマイクロフォンアレイによって目的とする音を出力する音源(以下、「目的音源」という。)の存在する方向を推定し、この方向に対してマイクロフォンアレイの指向性の方向(以下、「指向方向」という。)を形成する技術として、適応ビームフォーミングが知られている。この技術の一例としては、特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特許文献1に記載の技術は、マイクロフォンアレイを構成している各マイクロフォンによって集音されて得られた音響信号の各々に対して複数の異なるフィルタ処理を施すことで、複数のマイクロフォンの各々から複数の集音エリアに関する音響信号を生成し、生成して得られた複数の集音エリアに関する音響信号を集音エリア毎に複数のマイクロフォン間で合成し、合成して得られた集音エリア毎の音響信号のうちから信号レベルが最も高い音響信号を選択し、選択した音響信号に対応する集音エリアに目的音源が存在するとみなしてその集音エリアの方向に対してマイクロフォンアレイが指向方向を形成する、というものである。
特開2007−13400号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、目的音源以外の音源(以下、「雑音源」という。)から突発的に大音量の音響(以下、「雑音」ともいう。)が出力された場合にその雑音源を目的音源として誤判定し、雑音源の存在する方向に指向方向を形成してしまう虞がある、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制することができる、集音装置、音響通信システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の集音装置は、集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイと、前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段と、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の集音装置では、集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイが備えられている。
また、請求項1に記載の集音装置では、複数の指向方向形成手段の各々によって、前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向が各々形成される。
ここで、請求項1に記載の集音装置では、制御手段によって、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域における周波数特性が目的音響以外の音響に応じた音響信号の周波数特性に相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段が制御され、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の前記予め定められた周波数帯域における周波数特性が前記目的音響以外の音響に応じた音響信号の周波数特性に相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段が制御される。
このように、請求項1に記載の集音装置では、複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域における周波数特性が目的音響以外の音響に応じた音響信号の周波数特性に相当している場合に、現時点で残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成され、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の予め定められた周波数帯域における周波数特性が目的音響以外の音響に応じた音響信号の周波数特性に相当していない場合に、現時点で残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるので、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制することができる。また、請求項1に記載の集音装置では、合成信号の周波数特性が目的音響以外の複数の音響の各々に対応する周波数特性と比較されるので、合成信号の周波数特性と目的音響以外の単数の音響に対応する周波数特性とを比較する場合に比べて、雑音源から出力された音響であるか否かを高精度に判定することができる。更に、請求項1に記載の集音装置では、本構成を場合と比較して、周波数特性の照合を効率的に行うことができる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の集音装置は、集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイと、前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段と、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の複数の異なる予め定められた周波数帯域の各々において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段と、を含んで構成されている。また、請求項2に記載の集音装置では、合成信号の周波数特性が目的音響以外の複数の音響の各々に対応する周波数特性と比較されるので、合成信号の周波数特性と目的音響以外の単数の音響に対応する周波数特性とを比較する場合に比べて、雑音源から出力された音響であるか否かを高精度に判定することができる。更に、請求項2に記載の集音装置では、本構成を場合と比較して、周波数特性の照合を効率的に行うことができる。
請求項3に記載の集音装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記複数の音響の各々の発生頻度を算出し、算出して得られた発生頻度を対応する音響に関連付ける関連付け手段と、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性が前記複数の音響のうちの発生頻度が大きい音響から順に前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性と照合されるように前記照合優先順位を変更する変更手段と、を更に含んで構成されている。
これにより、目的音響以外の複数の音響の各々に対して、実際の発生頻度に応じた照合優先順位が付与されるので、周波数特性の照合をより一層効率的に行うことができる。
請求項4に記載の集音装置は、請求項3に記載の発明において、前記関連付け手段が、前記複数の音響の各々の発生頻度を複数の指向方向毎に算出し、算出して得られた発生頻度を、該発生頻度に対応する指向方向の該発生頻度に対応する音響に関連付け、前記変更手段が、前記指向方向単位で前記照合優先順位を変更し、前記制御手段が、現時点での前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に対応する前記照合優先順位に従って、前記予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合するものである。
これにより、目的音響以外の複数の音響の各々に対して、指向方向毎に実際の発生頻度に応じた照合優先順位が付与されるので、周波数特性の照合をより一層効率的に行うことができる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の音響通信システムは、前記特定の指向方向形成手段によって得られた合成信号を送信する送信手段を備えた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集音装置と、前記送信手段により送信された合成信号を受信する受信手段、及び前記受信手段によって受信された合成信号に応じた音響を出力する出力手段を備えた音響出力装置と、を含んで構成されている。
従って、請求項5に記載の音響通信システムは、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集音装置と同様に作用するので、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集音装置と同様の効果を得ることができる。また、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集音装置以外の集音装置で集音した音響よりも雑音が少ない音響を出力することができる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを、集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイの前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段、及び、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段として機能させるためのものである。
従って、請求項6に記載のプログラムによれば、請求項1に記載の集音装置と同様に作用するので、請求項1に記載の集音装置と同様の効果を得ることができる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載のプログラムは、コンピュータを、集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイの前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段、及び、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の複数の異なる予め定められた周波数帯域の各々において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段として機能させるためのものである。
従って、請求項7に記載のプログラムによれば、請求項2に記載の集音装置と同様に作用するので、請求項2に記載の集音装置と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制することができる、という効果が得られる。
第1〜第3の実施形態に係る音響入出力装置の構成を示す構成図である。 第1〜第4の実施形態に係る遅延時間データベースの一例を示す模式図である。 第1〜第4の実施形態に係るマイクロフォンアレイの指向方向の一例を示す模式図、及び各マイクロフォンと遅延時間との対応関係の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る雑音特徴データベースの一例を示す模式図である。 第1及び第2の実施形態に係る指向方向追従処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1及び第2の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1〜第4の実施形態に係るコンピュータで実行される周波数分析処理を説明するための図であり、(A)は抱絡線の形成方法を説明するための概念図であり、(B)は抱絡線に基づいて導出される時間−振幅特性の一例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る雑音特徴データベースの一例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る音響入出力プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る音響通信システムの構成を示す構成図である。 第4の実施形態に係る指向方向追従処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る音響出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るマイクロフォンアレイの変形例を示す正面図である。 第2の実施形態に係るコンピュータで利用される雑音特徴データベースの変形例を示す模式図である。 第1及び第2の実施形態に係る音響入出力処理をハードウェア構成で実現させるための構成を示す構成図である。 第3の実施形態に係る音響入出力処理をハードウェア構成で実現させるための構成を示す構成図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。なお、以下では、本発明を音響入出力装置に適用した場合について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1には、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10の構成が示されている。同図に示されるように音響入出力装置10は、マイクロフォンアレイ12、コンピュータ14、及びスピーカ16を備えている。なお、本第1の実施形態では、マイクロフォンアレイ12及びコンピュータ14が目的音源から出力される音波を検出することにより音響を集音する集音装置として機能する。
マイクロフォンアレイ12は、各々集音した音響をアナログの音響信号(以下、「アナログ信号」ともいう。)に変換して出力するマイクロフォン12a〜12nを直線状に配列して構成されている。なお、本第1の実施形態に係るマイクロフォンアレイ12は、前方の予め定められた範囲を対象にして集音しており、具体的には、マイクロフォン12a〜12nの配列方向に対して45°以上135°以下の方向を対象にして集音しているが、これに限らず、音響入出力装置10の用途や目的音源の想定される移動範囲などに応じて決めれば良い。
コンピュータ14は、CPU(中央処理装置)18、ROM(Read Only Memory)20、RAM(Random Access Memory)22、NVM(Non Volatile Memory)24、及び外部インタフェース26、A/D変換器28、D/A変換器30、及び増幅器32を含んで構成されている。
CPU18は、音響入出力装置10全体の動作を司るものである。ROM20は、音響入出力装置10の作動を制御する制御プログラム、後述する遅延時間データベース、指向方追従処理プログラム、指向方向修正処理プログラムや各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM22は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM24は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体であり、後述する雑音特徴データベースが予め記憶されている。
外部インタフェース26は、パーソナル・コンピュータ等の外部装置34に接続され、外部装置34から各種情報(例えば、コンピュータ14の作動停止を指示する指示信号)を受信すると共に、各種情報(例えば、マイクロフォンアレイ12及びスピーカ16の少なくとも一方の動作状態を示す信号)を外部装置34に送信するためのものである。
A/D変換器28は、入力端がマイクロフォン12a〜12nの出力端に接続されており、マイクロフォン12a〜12nの各々によって集音されて得られたアナログ信号をデジタルの音響信号(以下、「デジタル信号」ともいう。)に変換して出力するものである。D/A変換器30は、デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するものである。増幅器32は、入力端がD/A変換器30の出力端に接続されており、D/A変換器30から入力されたアナログ信号を予め定められた増幅率で増幅して出力するものである。
CPU18、ROM20、RAM22、NVM24、外部インタフェース26、A/D変換器28、及びD/A変換器30は、システムバス等のバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU18は、ROM20、RAM22、及びNVM24へのアクセスと、外部装置34からの外部インタフェース26を介した各種情報の受信と、外部装置34への外部インタフェース26を介した各種情報の送信と、A/D変換器28からのデジタル信号の受信と、D/A変換器30へのデジタル信号の送信と、を各々行うことができる。
スピーカ16は、入力端が増幅器32の出力端に接続されており、増幅器32から入力されたアナログ信号により示される音響を出力するものである。
ところで、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、コンピュータ14を利用して、マイクロフォン12a〜12nの各々からA/D変換器28を介してCPU18に入力された各デジタル信号を、形成する指向方向から到来する音波がマイクロフォン12a〜12nに到達するまでの到達時間の差(マイクロフォン間の距離)に応じて生じるデジタル信号間の位相差(遅延)をなくした状態で合成することにより合成信号を生成することによりマイクロフォンアレイ12の指向方向を形成している。なお、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、第1合成信号を生成することにより形成される指向方向と第2合成信号を生成することにより形成される指向方向との2つの指向方向を形成する。
本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、合成信号を生成するためにマイクロフォン12a〜12nの各々に対して遅延時間が関連付けられており、各マイクロフォンからA/D変換器28を介してCPU18に入力されたデジタル信号は、出力元のマイクロフォンに対応する遅延時間で遅延されて合成される。
図2には、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10で用いられる遅延時間データベースの構成の一例が示されている。
同図に示されるように、遅延時間データベースは、方向情報及び遅延時間情報で構成されている。方向情報は、マイクロフォン12a〜12nの配列方向に対して角度α(例えば、45°)傾いた方向(以下、「方向A」という。)を示す情報、マイクロフォン12a〜12nの配列方向に対して略垂直な方向(以下、「方向B」という。)を示す情報、及びマイクロフォン12a〜12nの配列方向に対して角度γ(例えば、135°)傾いた方向(以下、「方向C」という。)を示す情報で構成されている。
遅延時間情報は、方向Aにマイクロフォン12a〜12nの指向方向を形成するためのマイクロフォン12a〜12nに対応する遅延時間A〜A14を示す情報、方向Bにマイクロフォン12a〜12nの指向方向を形成するためのマイクロフォン12a〜12nに対応する遅延時間B〜B14を示す情報、及び方向Cにマイクロフォン12a〜12nの指向方向を形成するためのマイクロフォン12a〜12nに対応する遅延時間C〜C14を示す情報で構成されており、方向Aを示す情報に対して遅延時間A〜A14を示す情報が、方向Bを示す情報に対して遅延時間B〜B14を示す情報が、方向Cを示す情報に対して遅延時間C〜C14が各々関連付けられている。なお、以下では、遅延時間A〜A14を区別して説明する必要がない場合には遅延時間Aと、遅延時間B〜B14を区別して説明する必要がない場合には遅延時間Bと、遅延時間C〜C14を区別して説明する必要がない場合には遅延時間Cと各々称する。
図3には、本第1の実施形態に係るマイクロフォンアレイ12の指向方向の一例を示す模式図、及びマイクロフォン12a〜12nと遅延時間A及びCとの対応関係の一例を示すグラフが示されている。同図に示されるように、1点鎖線で示した矢印の方向が方向A、破線で示した矢印の方向が方向B、2点鎖線で示した矢印の方向が方向Cを各々表している。マイクロフォンアレイ12の指向方向を方向Aに形成するために用いられる遅延時間A〜A14は、マイクロフォン12aからマイクロフォン12nにかけて順次に予め定められた割合で短くなるように構成されている。また、マイクロフォンアレイ12の指向方向を方向Cに形成するために用いられる遅延時間C〜C14は、マイクロフォン12aからマイクロフォン12nにかけて順次に予め定められた割合で長くなるように構成されている。なお、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、マイクロフォンアレイ12の指向方向を方向Bに形成するために、遅延時間B〜B14は「0秒」とされている。
図4には、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10で用いられる雑音特徴データベースの構成の一例が示されている。
同図に示されるように、雑音特徴データベースは、複数の予め定められた雑音の各種類を示す雑音種情報の各々に、複数の予め定められた周波数帯域毎の有音回数(詳しくは後述)と、各雑音の有音回数を合成信号の予め定められた周波数帯域における有音回数と照合するときの優先順位(照合優先順位)と、予め定められた時点(例えば、音響入出力装置10の電源が投入された時点)から現在までの予め定められた雑音の発生回数と、各雑音種情報の各々に対応する重み値と、現在までの雑音の発生回数と対応する重み値との乗算結果に相当する発生頻度と、が関連付けられて構成されている。
具体的には、雑音種情報として、雑音A(例えば、特定の固定電話機における特定の着信音)、雑音B(例えば、特定の携帯電話機における特定の着信音)、及び雑音C(例えば、特定の空調機の動作音)の3種類の雑音種情報が含まれている。また、雑音Aの有音回数としては、周波数帯域A(例えば、700Hz〜1000Hz)に対応する0回、周波数帯域B(例えば、1200〜1500Hz)に対応する5回、周波数帯域C(例えば、2500Hz〜2900Hz)に対応する0回、及び周波数帯域D(例えば、3700Hz〜4000Hz)に対応する5回の4つの周波数帯域における有音回数が含まれている。また、雑音Bの有音回数としては、周波数帯域Aに対応する10回、周波数帯域Bに対応する0回、周波数帯域Cに対応する10回、及び周波数帯域Dに対応する0回の4つの周波数帯域における有音回数が含まれている。また、雑音Cの有音回数としては、周波数帯域Aに対応する20回、周波数帯域Bに対応する25回、周波数帯域Cに対応する30回、及び周波数帯域Dに対応する35回の4つの周波数帯域における有音回数が含まれている。
また、初期状態の雑音特徴データベースには、照合優先順位として、雑音Aに対して1位が、雑音Bに対して2位が、雑音Cに対して3位が各々付与されている。
また、雑音特徴データベースには、重み値として、雑音Aに対して1.2が、雑音Bに対して1.8が、雑音Cに対して1.5が各々記憶されている。
更に、初期状態の雑音特徴データベースでは、雑音A〜Cの各々の発生回数及び発生頻度は「0」に設定されており、雑音A〜Cの各々の発生回数は、対応する雑音が発生する毎に1インクリメントされ、雑音A〜Cの各々の発生頻度も、対応する雑音が発生する毎に更新される。なお、この照合優先順位は、各発生頻度間での大小関係に応じて変更される。すなわち、発生頻度が最も大きい雑音に対して照合優先順位として1位が付与され、発生頻度が次に大きい雑音に対して照合優先順位として2位が付与され、発生頻度が最も小さい雑音に対して照合優先順位として3位が付与される。
なお、本第1の実施形態では、上記の「初期状態」を音響入出力装置10の電源が投入されたときの状態を示しており、電源が投入される毎に発生回数及び発生頻度を「0」にリセットしているが、これに限らず、電源が投入される毎に発生回数及び発生頻度をリセットしなくても良い。また、リセット時期は電源の投入時に限定される必要はなく、例えば、電源が投入されてから予め定められた時間が経過したときにリセットを行っても良いし、発生回数及び発生頻度の少なくとも一方が予め定められた値に達したときにリセットを行っても良い。更に、リセットを行う条件として複数の条件を予め用意しておき、これらの条件のうちの1つをユーザが外部装置34を介して指定し、指定した条件が満足された場合にリセットを行うようにしても良い。このようにリセットを行う時期あるいは条件は音響入出力装置10の使用環境や使用目的などを考慮して決定されれば良い。
次に、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10の作用を説明する。
本第1の実施形態に係る音響入出力装置10のコンピュータ14は、マイクロフォンアレイ12の指向方向をマイクロフォン12a〜12nの各々からA/D変換器28を介して入力された各デジタル信号を合成することにより方向Bに形成し、各デジタル信号を合成することにより得られた第1合成信号をD/A変換器30に出力する。D/A変換器30は、入力された第1合成信号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号を増幅器32が予め定められた増幅率で増幅してスピーカ16に出力する。これにより、スピーカ16からは、増幅器32から入力されたアナログ信号により示される音響、すなわち、マイクロフォンアレイ12が方向Bに指向方向を形成することにより集音した音響が出力される。
ところで、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、目的音源の移動に伴って、第1合成信号を生成することにより形成される指向方向を目的音源の存在する方向に追従させる指向方向追従処理が実行される。
次に、図5を参照して、指向方向追従処理を実行する際の音響入出力装置10の作用を説明する。なお、図5は、音響入出力装置10の電源が投入された際に予め定められた時間(例えば、0.1秒)毎にCPU18によって実行される指向方向追従処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、錯綜を回避するために、第1合成信号を生成することにより指向方向が形成されており、その第1合成信号を生成する際に用いる遅延時間情報として、遅延時間B〜B14を示す情報が用いられている場合、すなわち、方向Bに指向方向が形成されている場合について説明する。
同図のステップ100では、音響信号の信号レベル(音圧に相当)の振幅を検出した後、ステップ102へ移行し、上記ステップ100で検出した振幅が予め定められた閾値(例えば、12dB)を超えているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ104へ移行し、現時点で第1合成信号を生成するために採用している遅延時間情報以外の遅延時間情報を遅延時間データベースから取得し、取得した遅延時間情報により示される遅延時間に基づいて第1合成信号を生成した後、ステップ100へ戻る。なお、本第1の実施形態に係る指向方向追従処理では、第1合成信号を生成するために採用する遅延時間情報が、電源投入開始時を起点として、遅延時間Bを示す情報→遅延時間Cを示す情報→遅延時間Aを示す情報→遅延時間Bを示す情報・・・・の順に繰り返し採用されることにより変更される。例えば、上記ステップ104では、処理の実行を開始する段階で遅延時間Bを示す情報によって第1合成信号が生成されている場合に遅延時間Cを示す情報を取得することになる。
一方、ステップ102において肯定判定となった場合には本指向方向追従処理プログラムを終了する。
しかし、現時点で第1合成信号を生成することにより形成される指向方向に存在する雑音源から雑音が出力された場合、その雑音がスピーカ16から出力されてしまうことになる。
そこで、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制するように第1合成信号を生成することにより形成される指向方向を修正する指向方向修正処理が実行される。
次に、図6を参照して、指向方向修正処理を実行する際の音響入出力装置10の作用を説明する。なお、図6は、音響入出力装置10の電源が投入された際に予め定められた時間(例えば、0.5秒)毎にCPU18によって実行される指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ150では、遅延時間データベースから遅延時間情報を取得し、取得した遅延時間情報により示される遅延時間に基づいて第2合成信号を生成することにより指向方向を形成する。なお、本第1の実施形態に係る指向方向修正処理では、第2合成信号を生成するために採用する遅延時間情報が、電源投入開始時を起点として、遅延時間Aを示す情報→遅延時間Bを示す情報→遅延時間Cを示す情報→遅延時間Aを示す情報・・・・の順に繰り返し採用されることにより変更される。
次のステップ152では、上記ステップ150の処理を実行することにより得られた第2合成信号の周波数分析を行う。具体的には、一例として図7(A)に示すように、第2合成信号に対してヘルベルト変換などを行うことによって、振動している第2合成信号の振幅のピークを結ぶ外形形状を表すエンベロープを抱絡線として抽出し、一例として図7(B)に示すように、その抱絡線の時間軸に対する振幅の変動特性を示す情報をデータベース化して導出する。
次のステップ154では、上記ステップ152での周波数分析の結果に基づいて、雑音特徴データベースにより示される予め定められた雑音に応じた音響信号の予め定められた周波数帯域での有音回数(周波数特性)と上記ステップ150の処理を実行することにより得られた第2合成信号の予め定められた周波数帯域での有音回数とを照合する。なお、本第1の実施形態において「有音回数」とは、図7(B)に示す振幅が予め定められた閾値を超えた回数を示している。本第1の実施形態では、第2合成信号の信号レベルが12dB以上の音量を示す場合を有音状態とみなし、第2合成信号の信号レベルが12dB未満の音量を示す場合を無音状態とみなしている。
次のステップ156では、予め定められた時間(例えば、0.3秒)内の周波数帯域A〜Dの各々において、上記ステップ150の処理を実行することにより得られた第2合成信号に基づく有音回数と雑音特徴データベースの雑音A〜Cの何れかの有音回数とが一致しているか否か判定し、否定判定となった場合にはステップ158〜166の処理を実行せずに本指向方向修正処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合にはステップ158へ移行する。例えば、特定の固定電話機が、1250Hz、1650Hz、3080Hz、3900Hz、4160Hz、及び5560Hzの周波数にて有音状態と無音状態とが交互に切り替わる着信音を出力する場合、第2合成信号は、予め定められた時間内の周波数帯域B及び周波数帯域Dの各々において有音状態を5回示すので、上記ステップ156では、第2合成信号により示される音響は雑音特徴データベースの雑音Aに相当すると判定する。
ステップ158では、現時点での第1合成信号を生成することにより形成されている指向方向と第2合成信号を生成することにより形成されている指向方向が同一であるか否かを判定する。すなわち、現時点での第1及び第2合成信号が同じ遅延時間情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ160へ移行する一方、否定判定となった場合にはステップ160の処理を実行せずにステップ162へ移行する。
ステップ160では、現時点で第1合成信号を生成するために採用している遅延時間情報以外の遅延時間情報を遅延時間データベースから取得し、取得した遅延時間情報により示される遅延時間に基づいて第1合成信号を生成することにより指向方向を形成する。これにより、例えば、取得した遅延時間情報が遅延時間Cを示す情報の場合、第1合成信号が生成されることにより、マイクロフォンアレイ12の指向方向が図3に示す方向Cに向けて形成されるので、図3に示す方向Cの集音領域を対象にしてマイクロフォンアレイ12によって集音された音響がスピーカ16から出力されることになる。
次のステップ162では、上記ステップ156で第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音に対応する発生回数を1インクリメントしてから、現時点での発生回数と上記ステップ156で第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音に対応する重み値とを乗算した後、ステップ164へ移行し、上記ステップ156で第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音に対応する発生頻度を上記ステップ162の処理で乗算して得られた乗算結果に置き換えることにより更新する。
次のステップ166では、現時点において、発生頻度が最も大きい雑音の照合優先順位が1位に、発生頻度が次に大きい雑音の照合優先順位が2位に、発生頻度が最も小さい雑音の照合優先順位が3位になるように雑音A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を変更することにより更新した後、本指向方向修正処理プログラムを終了する。
なお、図5及び図6に示すフローチャートにおいて、ステップ104,150の各処理が本発明の指向方向形成手段に、ステップ160が本発明の制御手段に、ステップ162,164が本発明の関連付け手段に、ステップ160の処理が本発明の変更手段に、各々相当する。
以上詳細に説明したように、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、周波数帯域A〜Dにて、第2合成信号の周波数特性が目的音響以外の音響としての雑音A〜Cの各々に応じた複数の音響信号に対応する周波数特性の何れかに一致している場合に、第1合成信号を生成することにより形成される指向性を現時点で第2合成信号を生成することにより形成されている指向方向と異なる方向に形成し、周波数帯域A〜Dにて、第2合成信号の周波数特性が雑音A〜Cの各々に対応する周波数特性の何れかに一致していない場合に、第1合成信号を生成することにより形成される指向性を現時点で第2合成信号を生成することにより形成されている指向方向に形成するので、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制することができ、かつ、第1合成信号が生成されることにより形成される指向方向を目的音源の移動に追従させて形成することができる。
また、本第1の実施形態に係る音響入出力装置10では、雑音A〜Cの各々の発生頻度を算出し、算出して得られた発生頻度を対応する雑音に関連付け、雑音A〜Cの各々に対応する周波数特性が雑音A〜Cのうちの発生頻度が大きい音響から順に第2合成信号の周波数特性と照合されるように照合優先順位を変更するので、雑音A〜Cの各々に対して、実際の発生頻度に応じた照合優先順位が付与され、周波数特性の照合をより一層効率的に行うことができる。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態では、第2合成信号を生成することにより形成される指向方向を区別せずに雑音A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を変更する場合の形態例を挙げて説明したが、本第2の実施形態では、第2合成信号を生成することにより形成される指向方向毎に雑音A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を変更する形態例について説明する。なお、本第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を説明する。
図8には、本第2の実施形態に係る雑音特徴データベースの一例が模式的に示されている。同図に示されるように、本第2の実施形態に係る雑音特徴データベースは、上記第1の実施形態で説明した図4に示す雑音特徴データベースと比べ、上記第1の実施形態で説明した雑音種情報の各々が、方向Aを示す情報(以下、「方向情報A」という。)、方向Bを示す情報(以下、「方向情報B」という。)、及び方向Cを示す情報(以下、「方向情報C」という。)の各々に分割されており、各雑音種情報の方向情報毎に、上記第1の実施形態で説明した有音回数、照合優先順位、発生回数、重み値、及び発生頻度が関連付けられている点が異なっている。また、雑音種情報の間で方向毎に照合優先順位が付与されている点も図4に示す雑音特徴データベースと異なる点である。
次に、図6を参照して、本第2の実施形態に係る指向方向修正処理を実行する際の作用を説明する。なお、図6は、本第2の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図6に示すフローチャートにおいて、本第2の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートは、上記第1の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートと比べ、ステップ154の処理に代えてステップ154Aの処理を適用した点、ステップ156の処理に代えてステップ156Aの処理を適用した点、ステップ162の処理に代えてステップ162Aの処理を適用した点、ステップ164の処理に代えてステップ164Aの処理を適用した点、及びステップ166の処理に代えてステップ166Aの処理を適用した点が異なっているので、上記第1の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付して、その説明を省略し、上記第1の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートと異なる点について説明する。
同図のステップ154Aでは、上記ステップ152での周波数分析の結果に基づいて、図8に示す雑音特徴データベースの雑音A〜Cの有音回数を、上記ステップ150で第2合成信号を生成することにより形成されるマイクロフォンアレイ12の指向方向を示す方向情報に付与されている照合優先順位に従って、上記ステップ152の処理を実行することにより得られた第2合成信号の有音回数と照合する。
次のステップ156Aでは、予め定められた時間内の周波数帯域A〜Dの各々において、上記ステップ150の処理を実行することにより得られた第2合成信号の予め定められた周波数帯域での有音回数と図8に示す雑音特徴データベースの雑音A〜Cの上記ステップ150で第2合成信号を生成することにより形成されるマイクロフォンアレイ12の指向方向を示す方向情報に関連付けられている何れかの有音回数とが一致しているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ158〜166Aの処理を実行せずに本指向方向修正処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合にはステップ158へ移行する。
ステップ160の処理の実行が終了すると、ステップ162Aへ移行し、上記ステップ156Aで第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音の上記ステップ150で第2合成信号を生成することにより形成されるマイクロフォンアレイ12の指向方向を示す方向情報に対応する発生回数を1インクリメントしてから、現時点での発生回数と上記ステップ156Aにて第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音の上記ステップ150で第2合成信号を生成することにより形成されるマイクロフォンアレイ12の指向方向を示す方向情報に対応する重み値とを乗算した後、ステップ164Aへ移行し、上記ステップ156Aで第2合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音の上記ステップ150で第2合成信号を生成することにより形成されるマイクロフォンアレイ12の指向方向を示す方向情報に対応する発生頻度を上記ステップ162Aの処理で乗算して得られた乗算結果に置き換えることにより更新する。
次のステップ166Aでは、現時点において、雑音A〜Cの各々における方向情報A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を方向情報毎に発生頻度が最も大きい雑音の照合優先順位が1位に、発生頻度が次に大きい雑音の照合優先順位が2位に、発生頻度が最も小さい雑音の照合優先順位が3位になるように雑音A〜Cの各々に対して、方向情報A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を変更することにより更新した後、本指向方向修正処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明したように、本第2の実施形態に係る音響入出力装置10では、雑音A〜Cの各々の発生頻度を方向A〜C毎に算出し、算出して得られた発生頻度を、該発生頻度に対応する指向方向の該発生頻度に対応する雑音に関連付け、指向方向単位で照合優先順位を変更し、現時点での第2合成信号を生成することにより形成されている指向方向に対応する照合優先順位に従って、周波数帯域A〜Dの各々にて、雑音A〜Cの各々に対応する周波数特性と第2合成信号の周波数特性とを照合することにより、雑音A〜Cの各々に対して、指向方向毎に実際の発生頻度に応じた照合優先順位が付与されるので、周波数特性の照合をより一層効率的に行うことができる。
〔第3の実施形態〕
上記第1及び第2の実施形態では、第2合成信号を用いた場合の形態例を挙げたが、本第3の実施形態では、第2合成信号を用いない場合の形態例について説明する。なお、本第3の実施形態に係る音響入出力装置10の構成は上記第1の実施形態に係る音響入出力装置10の構成と同じなので、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略し、以下、図9を参照して、本第3の実施形態に係る音響入出力処理を実行する際の音響入出力装置10の作用を説明する。
なお、図9は、音響入出力装置10の電源が投入された際にCPU18によって予め定められた時間(例えば、1秒)毎に実行される本第3の実施形態に係る音響入出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、マイクロフォン12a〜12nの各々からA/D変換器28を介して入力された各デジタル信号を合成して第1合成信号を生成することによって図3に示す方向Bにマイクロフォンアレイ12の指向方向が形成されている場合について説明する。
同図のステップ200では、第1合成信号の周波数分析を行った後、ステップ202へ移行し、上記ステップ200での周波数分析の結果に基づいて、図4に示す雑音特徴データベースの雑音A〜Cの有音回数と第1合成信号に基づく有音回数とを照合する。
次のステップ204では、予め定められた時間(例えば、0.3秒)内の周波数帯域A〜Dの各々において、第1合成信号の有音回数と雑音特徴データベースの雑音A〜Cの何れかの有音回数とが一致しているか否か判定し、否定判定となった場合にはステップ206〜214の処理を実行せずに本音響入出力処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合にはステップ206へ移行する。
ステップ206では、現時点で第1合成信号を生成するために採用している遅延時間情報以外の遅延時間情報を遅延時間データベースから取得する。なお、本第3の実施形態では、第1合成信号を生成するために採用する遅延時間情報が、電源投入開始時を起点として、遅延時間Bを示す情報→遅延時間Cを示す情報→遅延時間Aを示す情報→遅延時間Bを示す情報・・・・の順に繰り返し採用される。例えば、上記ステップ206では、処理の実行を開始する段階で遅延時間Bを示す情報によって第1合成信号が生成されている場合に遅延時間Cを示す情報を取得することになる。
次のステップ208では、上記ステップ206で取得した遅延時間情報に基づいて第1合成信号を生成し、生成した第1合成信号をD/A変換器30へ出力する。これにより、例えば、上記ステップ206で取得した遅延時間情報が遅延時間Cを示す情報の場合、上記ステップ208で第1合成信号を生成することにより、マイクロフォンアレイ12の指向方向が図3に示す方向Cに向けて形成されるので、図3に示す方向Cの集音領域を対象にしてマイクロフォンアレイ12によって集音された音響がスピーカ16から出力されることになる。
次のステップ210では、上記ステップ204で第1合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音に対応する発生回数を1インクリメントしてから、現時点での発生回数の値と上記ステップ204で第2合成信号の周波数特性に一致する周波数特性を有すると判定された雑音に対応する重み値とを乗算した後、ステップ212へ移行し、上記ステップ204で第1合成信号の有音回数に一致する有音回数を有すると判定された雑音に対応する発生頻度を上記ステップ210の処理で乗算して得られた乗算結果に置き換えることにより更新する。
次のステップ214では、現時点において、発生頻度が最も大きい雑音の照合優先順位が1位に、発生頻度が次に大きい雑音の照合優先順位が2位に、発生頻度が最も小さい雑音の照合優先順位が3位になるように雑音A〜Cの各々に付与されている照合優先順位を変更することにより更新した後、本音響入出力処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明したように、本第3の実施形態に係る音響入出力装置10では、周波数帯域A〜Dの各々にて、第1合成信号の周波数特性が雑音A〜Cの周波数特性の何れかに一致している場合に、マイクロフォンアレイ12の指向方向を他の方向に切り替え、周波数帯域A〜Dの各々にて、第1合成信号の周波数特性が雑音A〜Cの周波数特性の何れかに一致していない場合に、現時点でのマイクロフォンアレイ12の指向方向を維持するので、雑音源が存在する方向に指向方向を形成することを抑制することができる。
〔第4の実施形態〕
上記第1〜第3の実施形態では、音響入出力装置10を例に挙げて説明したが、本第4の実施形態では、音響通信システムを例に挙げて説明する。なお、本第4の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10には、本第4の実施形態に係る音響通信システム50の構成が示されている。同図に示されるように、音響通信システム50は、集音装置52及び音響出力装置54を備えている。集音装置52は、上記第1の実施形態の音響入出力装置10と比べ、D/A変換器30及び増幅器32を除いた点、及び通信インタフェース56を新たに設けた点が異なっている。
通信インタフェース56は、伝送媒体58に接続され、伝送媒体58を介して音響出力装置54やパーソナル・コンピュータなどの端末装置から各種情報(例えば、音響出力装置54の動作状況を示す情報)を受信すると共に、伝送媒体58を介して音響出力装置54やパーソナル・コンピュータなどに各種情報(例えば、第1合成信号)を送信するためのものである。なお、本第4の実施形態では、通信インタフェース56としてモデム(変復調装置)を用いている。また、本第4の実施形態に係る音響通信システム50では、伝送媒体58としてインターネットを適用しているが、これに限らず、LAN(Local Area Network)、VAN(Value Added Network)、電話回線網、エコーネット(ECHONET)、HomePNA等の各種ネットワークを単独又は組み合わせて適用することもできる。また、伝送媒体58は有線のものであっても良いし、無線のものであっても良い。
通信インタフェース56はバスBUSに接続されている。従って、CPU18は、音響出力装置54からの通信インタフェース56を介した各種情報の受信と、音響出力装置54への通信インタフェース56を介した各種情報の送信と、を各々行うことができる。
音響出力装置54は、スピーカ16及びコンピュータ59を備えている。コンピュータ59は、CPU60、ROM62、RAM64、NVM66、D/A変換器30、増幅器32、及び通信インタフェース68を含んで構成されている。
CPU60は、集音装置52全体の動作を司るものである。ROM62は、音響出力装置54の作動を制御する制御プログラム、後述する音響出力処理プログラムや各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM64は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM66は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
通信インタフェース68は、伝送媒体58に接続され、伝送媒体58を介して集音装置52やパーソナル・コンピュータなどの端末装置から各種情報(例えば、第1合成信号)を受信すると共に、伝送媒体58を介して集音装置52パーソナル・コンピュータなどに各種情報(例えば、音響出力装置54の動作状況を示す情報)を送信するためのものである。なお、本第4の実施形態では、通信インタフェース68としてモデムを用いている。
CPU60、ROM62、RAM64、NVM66、通信インタフェース68、及びD/A変換器30は、システムバス等のバスBUS2を介して相互に接続されている。従って、CPU60は、ROM62、RAM64、及びNVM66へのアクセスと、集音装置52からの通信インタフェース68を介した各種情報の受信と、集音装置52への通信インタフェース68を介した各種情報の送信と、D/A変換器30へのデジタル信号の送信と、を各々行うことができる。
次に、本第4の実施形態に係る音響通信システム54の作用を説明する。
先ず、図11を参照して、本第4の実施形態に係る指向方向追従処理を実行する際の集音装置52の作用を説明する。なお、図11は、集音装置52の電源が投入された際に予め定められた時間毎にCPU18によって実行される本第4の実施形態に係る指向方向追従処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、図11に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートと比べて、ステップ106を新たに設けた点が異なっているので、図11における図5に示されるフローチャートと同一の処理を行うステップについては図5の同一のステップ番号を付して、その説明を省略し、ここでは、図5に示すフローチャートと異なる点について説明する。
同図のステップ102において否定判定となった場合にはステップ104へ移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ106へ移行し、現時点で生成されている第1合成信号を通信インタフェース56を介して音響出力装置54に送信した後に本指向方向追従処理プログラムを終了する。
次に、図12を参照して、本第4の実施形態に係る指向方向修正処理を実行する際の集音装置52の作用を説明する。なお、図12は、集音装置52の電源が投入された際に予め定められた時間毎にCPU18によって実行される本第4の実施形態に係る指向方向修正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、図12に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートと比べて、ステップ161を新たに設けた点が異なっているので、図12における図6に示されるフローチャートと同一の処理を行うステップについては図6の同一のステップ番号を付して、その説明を省略し、ここでは、図6に示すフローチャートと異なる点について説明する。
同図のステップ160の処理が終了するとステップ161へ移行し、ステップ160で生成した第1合成信号を通信インタフェース56を介して音響出力装置54に送信した後に本指向方向修正処理プログラムを終了する。
次に、図13を参照して、音響出力処理を実行する際の音響出力装置54の作用を説明する。なお、図13は、音響出力装置54の電源が投入された際にCPU60によって予め定められた時間(例えば、0.1秒)毎に実行される本第4の実施形態に係る音響出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ300では、集音装置52から送信された第1合成信号を受信するまで待機した後、ステップ302へ移行し、上記ステップ300で受信した第1合成信号をD/A変換器30に出力し、本音響出力処理プログラムを終了する。
なお、本第4の実施形態では、本第4の実施形態に係る集音装置52に対して第1及び第2の実施形態に係る指向方向追従処理及び指向方向修正処理を適用した場合を例に挙げて説明したが、本第4の実施形態に係る集音装置52に対して第3の実施形態に係る音響入出力処理を適用しても良いことは言うまでもない。
上記各実施形態では、1方向に対して直線状に配列されたマイクロフォン12a〜12nで構成されたマイクロフォンアレイ12を用いた場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一例として図14に示すように、第1の方向(例えば、鉛直方向)と第1の方向に対して略直交する方向である第2の方向(例えば、水平方向)の2方向に対してそれぞれ直線状に配列されたマイクロフォン12a〜12nで構成されたマイクロフォンアレイ80を用いても良い。この場合、第1の方向に配列されたマイクロフォン12a〜12nの各々で集音された音響信号、及び第2の方向に配列されたマイクロフォン12a〜12nの各々で集音された音響信号に対して上記第1〜第4の実施形態で説明した処理を施して得られた第1の方向に対応する第1合成信号と第2の方向に対応する第1合成信号とを別々のスピーカ16で出力する、という形態例が挙げられる。このように、複数の方向に対して直線状に配列されたマイクロフォン12a〜12nで構成されたマイクロフォンアレイ80を用いても良い。なお、マイクロフォン12a〜12nが必ずしも直線状に配列される必要はなく、例えば、円弧状に配列されても良い。
上記第2の実施形態では、図8に示す雑音特徴データベースを用いた場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図15に示すように、方向A〜Cのそれぞれに対して雑音特徴データベースを用意しても良い。この場合、図6に示すフローチャートのステップ154Aでは、方向A〜Cの雑音特徴データベースのうち、図6に示すフローチャートのステップ150で第2合成信号を生成することにより形成された指向性の方向に一致する方向の雑音特徴データベースを用いて照合が行われる。
上記第1及び第2の実施形態に係る指向方向追従処理及び指向方向修正処理の各々が指向方向追従処理プログラム及び指向方向修正処理プログラムを実行することにより実現されるソフトウェア構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一例として図16に示すように、指向方向追従処理及び指向方向修正処理がハードウェア構成により実現されるようにしても良い。
同図のマイクロフォン12a〜12nの出力端は第1指向性形成回路90及び第2指向性形成回路92の各入力端に接続されている。第1指向性形成回路90の出力端はスピーカの入力端にD/A変換器及び増幅器を介して接続されている。第2指向性形成回路92の出力端は周波数分析回路94の入力端に接続されている。周波数分析回路94の出力端は雑音判定回路96の入力端に接続されている。雑音判定回路96の出力端は指向性形成指示回路98の入力端に接続されている。指向性形成指示回路98の出力端は第1指向性形成回路90の入力端に接続されている。
同図において、第1指向性形成回路90は、図5に示すフローチャートのステップ104、及び図6に示すフローチャートのステップ160の処理を実行するための回路であり、第1合成信号を生成することにより方向A〜Cの何れかの方向にマイクロフォンアレイ12の指向方向を形成する。第2指向性形成回路92は、図6に示すフローチャートのステップ150の処理を実行するための回路であり、周波数分析回路94は、図6に示すフローチャートのステップ152の処理を実行するための回路であり、雑音判定回路96は、図6に示すフローチャートのステップ156,158の処理を実行するための回路であり、指向性形成指示回路98は、図6に示すフローチャートのステップ160の処理を実行するための回路であり、第1指向性形成回路90で第1合成信号を生成するために用いられるマイクロフォン12a〜12nの各々に対応する遅延時間を第1指向性形成回路90に設定するためのものである。
また、上記第1及び第2の実施形態に係る指向方向追従処理及び指向方向修正処理をハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現してもよいことは言うまでもない。この場合、例えば、図16に示す周波数分析回路94、雑音判定回路96、及び指向性形成指示回路98の各回路で行う処理をコンピュータを利用してプログラムを実行することによるソフトウェア構成で実現する、という形態例が挙げられる。
また、図16に示す第2指向性形成回路92を複数並列接続して用いても良い。この場合、各第2指向性形成回路92で第2合成信号が生成される。これによって、複数の指向性が同時に形成されるため、周波数分析回路94で各第2合成信号の周波数特性を分析することにより、同時に複数の方向に対して雑音の発生の有無を判定することが可能となり、より一層雑音の混入が少ない音響を集音して出力することができる。なお、ハードウェア構成と同様にソフトウェア構成であっても複数の第2合成信号を生成することが可能であることは言うまでもない。
上記第3の実施形態に係る音響入出力処理の各々が音響入出力処理プログラムを実行することにより実現されるソフトウェア構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一例として図17に示すように、音響入出力処理がハードウェア構成により実現されるようにしても良い。
同図のマイクロフォン12a〜12nの出力端は第1指向性形成回路90Aの入力端に接続されている。第1指向性形成回路90Aの出力端はスピーカの入力端にD/A変換器及び増幅器を介して接続されている。第1指向性形成回路90の出力端は周波数分析回路94Aの入力端に接続されている。周波数分析回路94Aの出力端は雑音判定回路96Aの入力端に接続されている。雑音判定回路96Aの出力端は指向性形成指示回路98Aの入力端に接続されている。指向性形成指示回路98Aの出力端は第1指向性形成回路90Aの入力端に接続されている。
同図において、第1指向性形成回路90Aは、図9に示すフローチャートのステップ208の処理を実行するための回路であり、周波数分析回路94Aは、図9に示すフローチャートのステップ200の処理を実行するための回路であり、雑音判定回路96Aは、図9に示すフローチャートのステップ204の処理を実行するための回路であり、指向性形成指示回路98Aは、図9に示すフローチャートのステップ208の処理を実行するための回路である。また、音響入出力処理をハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現してもよいことは言うまでもない。この場合、例えば、図17に示す周波数分析回路94A及び雑音判定回路96Aの各回路で行う処理をコンピュータを利用してプログラムを実行することによるソフトウェア構成で実現する、という形態例が挙げられる。
上記各実施形態では、抱絡線を用いて有音回数を求めたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2合成信号の周波数波形そのもののピーク値をモニタリングすることにより有音回数を求めても良い。
上記各実施形態では、周波数特性として有音回数を用いた場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、周波数特性として、図7(B)に示す時間−振幅特性のグラフにおける接線の傾きが予め定められた傾き以上になった回数を用いても良い。また、周波数特性として、図7(B)に示す時間−振幅特性のグラフの予め定められた時間(例えば、0.3秒)で発生したピークの回数を用いても良い。
上記各実施形態では、複数の周波数帯域の周波数特性を照合する場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単数の周波数帯域の周波数特性を照合しても良い。
上記各実施形態では、第2合成信号の周波数特性と雑音特徴データベースの周波数特性とが一致したか否かを判定することにより雑音の有無を判定する場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2合成信号の周波数特性と雑音特徴データベースの周波数特性とが予め定められた誤差を含めて一致したか否かを判定することにより雑音の有無を判定するようにしても良い。
上記第2の実施形態では、方向情報として方向A〜Cの各々を示す情報を用いた場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、方向情報は、複数の方向の各々を示す情報を含んで構成されていれば良い。
上記各実施形態では、雑音A〜Cを照合対象の雑音として採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合対象の雑音は複数であれば良い。
上記各実施形態では、第1合成信号をスピーカに対して出力する場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、音響を録音する録音装置に対して第1合成信号を出力するようにしても良い。このように第1合成信号の出力先としての装置は用途に応じて変更可能である。
上記各実施形態では、各種の処理プログラムがROMに予め記憶されている場合の形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記録媒体に格納した状態で提供する形態を適用してもよいし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
10 音響入出力装置
12 マイクロフォンアレイ
12a〜12n マイクロフォン
14 コンピュータ
16 スピーカ
18 CPU
56,68 通信インタフェース
90,90A 第1指向性形成回路
92 第2指向性形成回路
94,94A 周波数分析回路
96,96A 雑音判定回路
98,98A 指向性形成指示回路

Claims (7)

  1. 集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイと、
    前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段と、
    目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段と、
    を含む集音装置。
  2. 集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイと、
    前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段と、
    目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の複数の異なる予め定められた周波数帯域の各々において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段と、
    を含む集音装置。
  3. 前記複数の音響の各々の発生頻度を算出し、算出して得られた発生頻度を対応する音響に関連付ける関連付け手段と、
    前記複数の音響の各々に対応する周波数特性が前記複数の音響のうちの発生頻度が大きい音響から順に前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性と照合されるように前記照合優先順位を変更する変更手段と、
    を更に含む請求項1又は請求項2に記載の集音装置。
  4. 前記関連付け手段は、前記複数の音響の各々の発生頻度を複数の指向方向毎に算出し、算出して得られた発生頻度を、該発生頻度に対応する指向方向の該発生頻度に対応する音響に関連付け、
    前記変更手段は、前記指向方向単位で前記照合優先順位を変更し、
    前記制御手段は、現時点での前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に対応する前記照合優先順位に従って、前記予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合する請求項3記載の集音装置。
  5. 前記特定の指向方向形成手段によって得られた合成信号を送信する送信手段を備えた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集音装置と、
    前記送信手段により送信された合成信号を受信する受信手段、及び前記受信手段によって受信された合成信号に応じた音響を出力する出力手段を備えた音響出力装置と、
    を含む音響通信システム。
  6. コンピュータを、
    集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイの前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段、
    及び、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の予め定められた周波数帯域において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段として機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータを、
    集音した音響に応じた音響信号を各々出力する複数の集音マイクロフォンを備え、前記複数の集音マイクロフォンの各々の指向方向が所定方向を向くように、前記複数の集音マイクロフォンが前記所定方向と交差する方向に配列されたマイクロフォンアレイの前記集音マイクロフォンの各々から出力された音響信号を、形成する指向方向からの音響の各集音マイクロフォンへの到達時間の差に応じた音響信号間の位相差をなくした状態で合成することにより、前記マイクロフォンアレイの指向方向を各々形成する複数の指向方向形成手段、
    及び、目的音響以外の複数の音響の各々に対して予め付与された照合優先順位に従って、前記複数の指向方向形成手段のうちの特定の指向方向形成手段以外の残りの指向方向形成手段によって前記音響信号を合成することにより得られた合成信号の複数の異なる予め定められた周波数帯域の各々において、前記複数の音響の各々に対応する周波数特性と前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性とを照合し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当している場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向と異なる方向の指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御し、前記残りの指向方向形成手段によって得られた合成信号の周波数特性が前記複数の音響の各々に対応する周波数特性の何れかに相当していない場合に、現時点で前記残りの指向方向形成手段によって形成されている指向方向に指向方向が形成されるように前記特定の指向方向形成手段を制御する制御手段として機能させるためのプログラム。
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