JP5303420B2 - 光学的情報読取装置の撮像条件設定装置及び撮像条件設定方法 - Google Patents

光学的情報読取装置の撮像条件設定装置及び撮像条件設定方法 Download PDF

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Description

本発明は2次元コード等を光学的に読み取る光学的情報読取技術に係り、特に2次元撮像素子を用いた光学的情報読取装置の撮像条件設定装置及び撮像条件設定方法に関する。
例えば、1次元コードや2次元コード等の光学的情報を撮像し、その撮像した光学的情報をデコードすることにより光学的情報の読み取りを行う光学的情報読取装置が知られている。光学的情報読取装置の中には、光学的情報の読み取りに成功したとき、即ち光学的情報をデコードできたときに、デコード時間や読み取られた光学的情報のコントラスト等の読取結果を表示させることができるようになっているものがある(特許文献1)。このような構成によれば、ユーザは、光学コードの読み取りを複数回行わせて、各読取時における読取結果を比較することにより、最適な読取条件を設定することができる。又光学的情報読取装置の中には、ユーザによる1回の指示操作に対して光学的情報の読み取りを複数回実行し、各読取時における読取結果に基づいて、シャッタースピード等の撮像条件を自動的に設定することができる機能、いわゆるティーチング機能を備えているものもある(特許文献2)。
特開2004−54871号公報 特開2008−59194号公報
しかしこのような従来の光学的情報読取装置においては、ティーチングを実行した後、ティーチング撮像条件を含むティーチングの履歴を保持する機能が備わっていない。そのため、過去のティーチングの履歴を用いて撮像条件を再設定することができなかった。
本発明では上述した点を考慮した上で、ティーチングの履歴を保持しておき、ティーチング履歴を用いて撮像条件を設定することができる光学的情報読取装置の撮像条件設定装置及び設定方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光学的情報読取装置の撮像条件設定装置は、読取対象を撮像する2次元撮像素子を有する撮像部と、撮像部で撮像の際に読取対象を照明するための照明部と、前記撮像部で撮像された読取対象を画像処理して復号する復号化部を有する光学的情報読取装置に撮像条件を設定する撮像条件設定装置であって、前記光学的情報読取装置においてティーチングが実行された際にティーチングのパラメータ毎に復号化の評価値、及びティーチングによって選択された撮像条件をティーチング履歴として保持する外部メモリと、選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たなティーチングパラメータを算出するティーチングパラメータ算出部と、前記外部メモリにティーチング履歴を保持し、選択されたティーチング履歴を読出すと共に、前記ティーチングパラメータ算出部で算出された新たなパラメータを含む撮像条件を前記光学的情報読取装置に設定するティーチング履歴制御部と、を具備するものである。
ここで前記過去に実行されたティーチングの履歴を表示すると共に、選択されたティーチング履歴のパラメータに対する評価値をグラフにより表示する表示部を更に有するようにしてもよい。
ここで前記ティーチングパラメータ算出部は、選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たな撮像条件の暫定最適値を算出するものであり、前記ティーチング履歴制御部は、暫定最適値のうち選択された最適値を前記光学的情報読取装置に設定するようにしてもよい。
ここで前記ティーチングパラメータ算出部は、ティーチング履歴毎に選択されたパラメータの平均値、評価値の加算値のうち最も高い評価値となるパラメータ、評価値の乗算値のうち最も高い評価値となるパラメータのいずれかに基づいてパラメータを算出するようにしてもよい。
この課題を解決するために、本発明の光学的情報読取装置の撮像条件設定方法は、読取対象を撮像する2次元撮像素子を有する撮像部と、撮像部で撮像の際に読取対象を照明するための照明部と、前記撮像部で撮像された読取対象を画像処理して復号する復号化部を有する光学的情報読取装置に撮像条件を設定する撮像条件設定方法であって、前記光学的情報読取装置においてティーチングが実行された際にティーチングのパラメータ毎に復号化の評価値、及びティーチングによって選択された撮像条件をティーチング履歴として保持するステップと、保持されている複数のティーチング履歴の中から選択されたティーチング履歴に基づいて、新たなティーチングパラメータを算出するステップと、算出された新たなパラメータを含む撮像条件を前記光学的情報読取装置に設定するステップとを有するものである。
ここで保持されているティーチングの履歴を表示し、選択されたティーチング履歴のパラメータに対する評価値をグラフにより表示するステップを更に有するようにしてもよい。
ここで選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たな撮像条件の暫定最適値を算出するステップ、及び暫定最適値のうち選択された最適値を前記光学的情報読取装置に設定するステップを更に有するようにしてもよい。
ここで前記ティーチングパラメータ算出ステップは、選択されたティーチング履歴毎に選択されたパラメータの平均値、評価値の加算値のうち最も高い評価値、評価値の乗算値のうち最も高い評価値のいずれかに基づいて新たなパラメータを算出するようにしてもよい。
このような特徴を有する本発明によれば、ティーチングの履歴を保持しておき過去のティーチング履歴を用いて新たな撮像条件を設定することができる。同一のティーチング条件を保持したテーブルに基づいてティーチングを行う場合であっても、周囲の照明や温度、又は撮像対象となる物体に付加されている2次元コードの印刷状態など種々の条件の変化により異なったティーチング結果が得られる。従って過去のティーチングでの変化を考慮して新たな撮像条件とすることにより、条件の変化があっても安定してデコードができる光学的情報読取装置の撮像条件を設定することができる。
図1は本発明の実施の形態による設定装置により設定される2次元コードリーダ使用状態を示す斜視図である。 図2は2次元コードリーダの構成を示すブロック図である。 図3は本実施の形態によるパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。 図4は本実施の形態によるパーソナルコンピュータを用いてティーチングを指示する際の処理を示すフローチャートである。 図5Aはこの実施の形態によるパーソナルコンピュータのティーチング履歴制御の処理を示すフローチャートである。 図5Bはこの実施の形態によるパーソナルコンピュータのティーチング履歴に基づき補完パラメータを算出し設定する処理を示すフローチャートである。 図6Aはこの実施の形態によるティーチング履歴テーブルの一例を示す図である。 図6Bはこの実施の形態によるティーチング履歴テーブルの暫定最適値を含む例を示す図である。 図7Aはティーチング履歴テーブルに基づいて選択された1つのティーチング履歴について明度レベルとティーチング評価値の一例を示す図である。 図7Bはティーチング履歴テーブルに基づいて選択された2つのティーチング履歴について明度レベルとティーチング評価値の一例を示す図である。 図7Cはティーチング履歴テーブルに基づいて選択された2つのティーチング履歴について明度レベルとティーチング評価値及びこれらに基づいて算出された明度レベルの一例を示す図である。 図8は選択可能な明度レベルと設定値の関係を示す図である。 図9はティーチング履歴に基づいて新たなバンクを設定する際の表示例を示す図である。 図10は最適パラメータと補完パラメータを設定する際の動作を示す説明図である。
図1は本発明の実施の形態の設定装置と撮像条件が設定される2次元コードリーダの使用状態を示す斜視図であり、図2はその構成を示すブロック図である。図1に示すように2次元コードリーダ1は2次元コードが印字された商品や製造物等の物体2の搬送ライン3に隣接して設置され、2次元コードに記録された情報を読取る光学的情報読取装置である。
図2に示す2次元コードリーダ1において、イメージセンサ11は2次元コードを読取る撮像部であり、2次元撮像素子、例えばCMOS、CCDイメージセンサとその周辺回路を含む。照明部12は例えばLEDで構成され、撮像時に物体2を照明するものである。イメージセンサ11の出力は撮像制御部13に与えられる。撮像制御部13はイメージセンサ11の出力を増幅する増幅器やA/D変換器を有しており、イメージセンサ11の露光時間を選択したり、白黒反転、左右反転、エリア指定などの種々の撮像条件を設定することができる。そして得られた画像データはメモリ14に一旦保持される。このとき読取った画像データにビット変換やフィルタ処理を施してメモリ14に保持する場合もある。又メモリ14には決定された少なくとも1つの撮像条件を保持するバンク領域も設けられている。デコード制御部15はメモリ14より画像データを読出し、デコード条件に基づいて検出した画像から2次元コードをデコードする復号化部である。デコード出力は読取結果として外部通信部16を介して図1に示す外部ホスト機器、例えばプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLCという)4やパーソナルコンピュータ(以下、PCという)5に与えられる。ここでPC5は設定装置として用いられる。
さて通常の読取動作ではこれらのブロックのみで動作が完了するが、2次元コードリーダ1はティーチングにより最適なイメージセンサ11の撮像条件やフィルタ条件を設定するためのブロックを有している。以下のブロックはこの処理を行うためのブロックである。ティーチング制御部21はティーチングテーブルに基づいてティーチングを実行し、ティーチング結果を判別する処理を行う。ティーチングテーブル保持部22は、撮像条件テーブル等のティーチングを実行するためのティーチングテーブルを保持している。撮像条件テーブルとは選択されたティーチングの手法に基づいて撮像条件のうちあらかじめ選択された項目(パラメータ)を変化させるためのテーブルである。その他にティーチングの際に実行するフィルタの種類を保持するフィルタ条件テーブルや、複数のデコードアルゴリズムを選択するデコード条件テーブルがある。設定管理部23はティーチング条件、フィルタ条件などユーザが設定したティーチング条件や読取設定などを保持するものである。又テスト部24は後述するように最適と思われるいくつかの撮像条件に対してテストを行い、最終的に1つ又は複数の撮像条件を選択するためのものである。表示部25はその結果をユーザに表示するものである。これらの撮像条件は、撮像制御部13の撮像条件やデコード制御部15のデコード条件を保持し、撮像結果・デコード結果に応じて適宜切り替えられる、いわゆるパラメータバンクとして、メモリ14等に設けられるバンク領域に格納するようにしても良い。
撮像条件等のテーブルの選択時には、ユーザはティーチングタイプを選択する。ティーチング制御部21はあらかじめ夫々のティーチングのタイプ毎に定められた撮像条件テーブルを選択する。又撮像条件のうちいくつかの項目はユーザが任意に設定することができる。こうしてあらかじめ決められている撮像条件テーブルを選択すると共に、ユーザが任意に選択した項目も加えてそのときの撮像条件テーブルを作成する。
図3は、光学的情報読取装置の設定装置となる本実施の形態のパーソナルコンピュータ(PC)5の一構成例を示したブロック図である。PC5は制御部31、操作部32及び表示部33を備えている。操作部32は、マウスからなるポインティングディバイスや、数値やティーチング履歴等を選択するキーボード等が備えられている。又表示部33は液晶表示器により構成され、後述するグラフ表示や画像表示を行うことができる。又制御部31にはティーチングの履歴を保持するための外部メモリ34及びインターフェイス部35が接続される。インターフェイス部35は2次元コードリーダ1との間のインターフェイスを司るものである。
次に制御部31の詳細な構成について説明する。制御部31はティーチング履歴制御部111、ティーチング履歴テーブル112、外部ファイル入出力部113、ティーチングパラメータ算出部114、及び表示制御部115が設けられている。ティーチング履歴制御部111は操作部32からの入力に基づいてティーチングの履歴のファイルの操作や表示を制御すると共に、選択された撮像条件を設定するものである。外部ファイル入出力部113は外部のハードディスク等の外部メモリ34に接続され、ティーチング履歴制御部111からの指示によりティーチングに関するファイルを外部メモリ34に書込んだり、書込んだファイルを読出すものである。又ティーチング履歴テーブル112は読出されたティーチング履歴をテーブルとして一時的に保持するものである。ティーチングパラメータ算出部114はティーチング履歴テーブル112から選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たなパラメータを算出するものである。又表示制御部115は表示部33に接続され、ティーチング履歴制御部111からの指示によりティーチング履歴を選択するテーブルや設定状況を表示するよう制御するものである。
外部メモリ34はティーチング履歴をファイルとして保持するものである。ここでティーチングの履歴とは、あらかじめ設定されているティーチングテーブルとそのティーチングテーブルに基づいてパラメータを夫々変更して実行されたときに読取結果の評価値やそのときの画像データ、及びティーチングの結果選択された最適値を含むものである。
図4はPC5側のティーチング指示のときの処理を示すフローチャートである。この場合ユーザがまずティーチングタイプを選択する。選択可能なティーチングとして、例えば、以下のものがある。
(1)デコードティーチング(通常ティーチング)
デコードティーチング(通常ティーチング)は、静止している物体に貼り付けられている2次元コードの画像からの2次元コードを読取る場合にその条件を決める一般的なティーチングである。
(2)撮像ティーチング
撮像ティーチングは、デコード処理を行わず、イメージセンサで撮像した画像をそのまま画像データとして上位ホスト、特にPC5に出力するときの撮像条件を設定するためのティーチングである。
(3)移動体ティーチング
移動体ティーチングは、図1に示すように搬送ライン3上を移動する物体2に付された2次元コードを読取るためのティーチングである。
(4)DPMティーチング
DPM(direct parts marking)ティーチングは、レーザマーカ等で物体の表面に印字した基板や金属体の2次元コードを読取るためのティーチングである。
2次元コードリーダ1に対してユーザがティーチングタイプを選択すると、PC5はティーチングの指示を行う(S11)。こうすれば2次元コードリーダ1ではティーチング制御部21によってティーチングが実行され、ティーチングテーブルに基づいて連続的に撮像条件のパラメータを変化させて撮像、及びデコード処理が行われる。そして一連のティーチング処理の過程で使用した撮像条件テーブルやデコード時の時間及びデコードの成否等がPC5側に伝えられる。又最終的にティーチングが成功し設定した撮像条件についてもPC5側に伝えられる。PC5ではティーチングが成功したかどうかの結果を待受けて(ステップS12)、これらのデータが伝えられティーチングが成功すれば、ティーチング履歴制御部111はステップS13に進んで外部ファイル入出力部113より外部メモリ34にそのティーチングの結果をファイルとして保存する。ティーチング履歴制御部111は更にステップS14においてこのときのティーチングの結果を表示する。こうして周囲環境や検出対象の物体を異ならせたり、異なった日時に何度かティーチングを繰り返すと、外部メモリ34には過去のティーチングの履歴が順次保持されていく。
次に外部メモリ34に保持されているティーチング履歴に基づき、最適撮像条件を設定する際の処理について図5Aのフローチャートを用いて説明する。動作を開始すると、ステップS21においてティーチング履歴制御部111は表示部33よりユーザに選択可能なティーチング履歴をテーブルとして表示し、そのうちのいくつかを選択するように促す。図6Aは過去に実行されたティーチングの履歴を示すテーブルであり、ティーチング番号、ティーチングが実行された日時、ティーチングタイプや、その結果設定された種々の撮像条件がテーブルとして表示される。ここでティーチングの撮像条件には、白黒反転、左右反転、デコードタイムアウト時間、露光時間、ゲイン、前処理フィルタ、読取コード、明るさ等が記録されている。
尚図6Aにおいて1行分のティーチング履歴として示されているものは、ある日時にティーチングタイプを選択して実行した一連のティーチングの結果を示す。即ちあるティーチングテーブルに基づいてティーチング条件のうちティーチングパラメータ、例えば照明強度を順次変化させ、それに基づいてデコードした結果について評価値を算出し、更に別のテーブルを用いて露光時間を順次変化させ、それに基づいてデコードした結果について評価値を算出し、これをパラメータを変えて繰り返す。そして一連のティーチングの後、その評価値が最も高いときの撮像条件が1行分として示される。従ってこの1行分のティーチング履歴には、更に多数のパラメータと評価値の結果を示す生データが外部メモリ34にファイルとして保持されている。
ユーザが1つのティーチング履歴、例えばティーチング履歴No.1を選択すると、ティーチング履歴制御部111は外部ファイル入出力部113を介して外部メモリ34よりそのファイルを読出してティーチング履歴テーブル112に一時保持する。そしてステップS22に進み、選択された履歴を図7Aに示すように表示部33に曲線Aとして表示する。このとき横軸はそのティーチング条件で変更したパラメータ又は複合パラメータである。例えば明度レベルは、露光時間とゲインとの積で表される複合パラメータである。縦軸は夫々のティーチングを評価した評価値であり、例えばデコード時間や誤り率の少なさや誤り訂正未使用率の少なさ等が用いられる。又複数の評価値を用いて重み付け加算して1つの評価値とすることもできる。尚同じ明度であれば一律に露光時間やゲインが定まるようにティーチングがなされている。こうすれば過去に実行したティーチング条件についてパラメータを変化させたときの評価値を曲線Aに示すように連続的にグラフ表示することができる。又このグラフにはそのティーチングの結果、選択された最適値A−1も表示する。そしてステップS23に進んで履歴の選択数が2以上になったかをチェックし、2以上でなければステップS27に進み、バンク記録指示があるかどうかを判断する。バンク記録指示がなければステップS21に戻って同様の処理を繰り返す。
ユーザは図6Aに示されているティーチング履歴のテーブルから更に他のティーチング履歴を選択する。ユーザが更にティーチング履歴No.2を選択すると、図7Bに示すようにティーチング履歴No.1に加えてNo.2のティーチング評価値が曲線Bに示すようにグラフとして表示される。又ティーチング履歴No.2のティーチングの結果、選択された最適値も直線B−1として表示される。
こうして複数のティーチング履歴が選択され、パラメータ算出指示がなされるとステップS24に進む。そしてユーザが選択した複数のティーチング履歴から後述するアルゴリズムに基づいて最適な明度レベルを作成する。
ここでティーチングパラメータ算出部114におけるパラメータ算出アルゴリズムの例について説明する。このアルゴリズムは複数のティーチング履歴情報に基づいて最適なパラメータセットを暫定最適値として自動算出するものである。ここで撮像条件のうちティーチングタイプ、白黒反転、左右反転、読取コードについては、1つ若しくは2つ以上のパラメータが完全一致した場合に暫定最適値の算出が可能とする。
(1)平均算出法
平均算出法では選択された複数のティーチング履歴情報に基づいて最適のパラメータの平均値を暫定最適値とする。それ以外は共通の撮像条件に則って決定する。
(2)加算法
加算法では複数のティーチング履歴情報の各評価値を加算し、最も高い評価値が得られるパラメータを暫定最適値として設定する。それ以外は共通の撮像条件に則って決定する。
(3)乗算法
乗算法では複数のティーチング履歴情報の各評価値を乗算し、最も高い評価値が得られるパラメータを暫定最適値として設定する。それ以外は共通の撮像条件に則って決定する。
その他、複数の履歴から標準偏差を算出し、例えば±1σを設定候補領域として表示し、ユーザがこの範囲で任意の明度値を選択するようにしてもよい。
更に各ティーチングの条件を変化させずに多数回のティーチングを行い、そのときの条件毎に読取率を記録しておいてもよい。そして読取率を評価値としてそのグラフを生成し、グラフの交点や加算値となるピークの交点や乗算した値の最も高い点を設定するようにしてもよい。
ティーチング履歴制御部111は最適パラメータを算出すると、図6Bに示すように表示部33のティーチング履歴にテーブルに含めて表示する(ステップS25)。図6Bの夫々temp1, temp2は異なるアルゴリズムによって算出された2つの暫定最適値である。例えばtemp1は平均法によって算出された暫定最適値であり、temp2は加算法によって算出された暫定最適値である。これらの2つの暫定最適値は図7Cに示すようにC−1,C−2としてグラフ上に同時に表示される。ユーザはステップS26においてこの中から任意の最適値を選択する。PC5ではステップS27においてこの指示を待受けており、この指示があればステップS28に進んで2次元コードリーダ1側のメモリ14のバンクに設定することができる。
同一のティーチング条件に基づいてティーチングを行う場合であっても、周囲の照明や温度、又は撮像対象となる物体に付加されている2次元コードの印刷状態など種々の条件の変化により異なったティーチング結果が得られる。従って過去の種々の条件の変化を考慮して新たな撮像条件を設定しておけば、光学的情報読取装置は条件の変化があっても2次元コードを安定してデコードすることができる。
尚、実際には明度レベルは露光時間とゲインの積であるが、ティーチング時にはいずれも離散的な値をとるため、図7C,図8Aに示す横軸の任意の位置を選択することができない。従って図8Bに示すように、選択可能な点のうち選択した設定値C−1などに最も近い値C−3を選択する必要がある。
尚この実施の形態ではステップS26においてユーザに暫定最適値のうちいずれかをユーザが選択するようにしているが、パラメータの項目毎に何らかの判断基準を設け、自動的に選択するようにしてもよい。例えばデコードタイムアウトが最も大きい値を選択するなどが考えられる。
尚この実施の形態では図7において横軸を明度レベルとしている。これに代えて個別のパラメータ、例えば露光時間やゲイン等を直接表示し、ユーザが最も注目するパラメータを変化させたときのグラフを表示し、これに基づいて適宜最適値を設定するようにしてもよい。
図9は、本実施の形態の表示部33に表示されるGUIの一例を示す。本図において、設定済みのバンク情報1001と共に、ティーチング実行結果を示すグラフ1002、ティーチング履歴テーブル1003を表示し、ティーチング実行時のデコード画像1004も表示する。ティーチング履歴テーブル1003に示される、即ちNo.1,No.2等の履歴は、ティーチング実行結果を示すグラフ1002やティーチング実行時のデコード画像1004と対応付けて保持することが可能である。
尚、前述した説明では図5Aを用いて最適パラメータのバンク設定フローを説明したが、最適パラメータ算出すると共に、最適パラメータを基準とする複数の補完パラメータを算出し、最適パラメータと補完パラメータを複数のバンクに設定する拡張設定も可能である。図10はこの処理の一例を示す図である。
次に最適パラメータと補完パラメータの設定について図5Bのフローチャートを用いて説明する。動作を開始すると、ステップS31においてティーチング履歴制御部111は表示部33よりユーザに選択可能なティーチング履歴をテーブルとして表示し、そのうちのいくつかを選択するように促す。そしてステップS32に進み、選択された履歴を図7Aに示すように表示部33に表示する。これらの処理の後、ステップS33にて、ユーザからバンク設定するパラメータのうち、一つ又は複数のパラメータについて最大値(上限)、最小値(下限)の指示を受け付ける。上下限の設定は、既設定済みのバンク情報やティーチング履歴から選択しても良いし、ユーザが直接設定しても良い。例えば、露光時間を用いて上下限を設定することができる。尚、パラメータの範囲設定は、最大値・最小値の他、最大値と中心値、最小値と中心値等でもよい。
1つの履歴選択を受けた場合は当該選択を受けた履歴を最適パラメータとし、複数の履歴の選択を受けた場合は図5Aと同様に最適パラメータを算出する(ステップS34)。その後、パラメータの最大値、最小値と、当該最適パラメータとに基づき、複数の補完パラメータを算出する。具体的には、最適パラメータを中心値として、上下限の範囲内で指示された数の補完パラメータを算出する(ステップS35)。以下のステップS36,S37,S38は、前述したステップS26〜S28と夫々同様である。
次に補完パラメータの算出例について説明する。例えば、中心値の露光時間が500μsで上限値が2000μsであり、中心値から上限値までの間で新たに補完すべきパラメータ数が2つの場合、1000μs、1500μsと等差数列的に設定することができる。又これに代えて等比数列的に補完パラメータを設定しても良い。
更に計算結果のパラメータに対して、バンク設定の際の優先順位を定めることもできる。例えば中心値をバンク1に設定し、その他パラメータを順にバンク2,3,4に設定することにより優先順位を直接指定することができる。ユーザからの直接指定の代わりに中心値への近さ(例えば、中心値との比dB、中心値との差等で評価)で自動的に順位付けして優先順位を設定しても良い。尚、上下限を設定したパラメータ(例えば、露光時間)以外のパラメータ(例えば、ゲイン等)は、中心値の設定を継承して用いても良い。
このように補完パラメータを予め設定しておくことにより、ワークの変動や読取環境が変化したときに備えて変更すべき読み取り条件を半自動的に生成することができる。従って環境の変化に応じてバンクを選択することで、読み取り安定性の向上を図ることができる。
尚この実施の形態では2次元コードリーダを例にして説明したが、本発明による光学的情報読取装置は2次元コードリーダに限らず、2次元の画像情報を読取る種々の光学的情報読取装置にも適用することができる。
本発明の光学的情報読取装置によれば、ユーザが過去に実行したティーチングを記録しておいて、その結果から新たな撮像条件を選択することができ、2次元撮像素子を用いた光学的情報読取装置に有用である。
1 2次元コードリーダ
2 物体
3 搬送ライン
4 プログラマブルコントローラ
5 パーソナルコンピュータ
11 イメージセンサ
12 照明部
13 撮像制御部
14 メモリ
15 デコード制御部
16 外部通信部
21 ティーチング制御部
22 ティーチングテーブル保持部
23 設定管理部
24 テスト部
25 表示部
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 外部メモリ
35 インターフェイス
111 ティーチング履歴制御部
112 ティーチング履歴テーブル
113 外部ファイル入出力部
114 ティーチングパラメータ算出部
115 表示制御部

Claims (9)

  1. 読取対象を撮像する2次元撮像素子を有する撮像部と、撮像部で撮像の際に読取対象を照明するための照明部と、前記撮像部で撮像された読取対象を画像処理して復号する復号化部を有する光学的情報読取装置に撮像条件を設定する撮像条件設定装置であって、
    前記光学的情報読取装置においてティーチングが実行された際にティーチングのパラメータ毎に復号化の評価値、及びティーチングによって選択された撮像条件をティーチング履歴として保持する外部メモリと、
    選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たなティーチングパラメータを算出するティーチングパラメータ算出部と、
    前記外部メモリにティーチング履歴を保持し、選択されたティーチング履歴を読出すと共に、前記ティーチングパラメータ算出部で算出された新たなパラメータを含む撮像条件を前記光学的情報読取装置に設定するティーチング履歴制御部と、を具備する光学的情報読取装置の撮像条件設定装置。
  2. 前記過去に実行されたティーチングの履歴を表示すると共に、選択されたティーチング履歴のパラメータに対する評価値をグラフにより表示する表示部を更に有する請求項1記載の撮像条件設定装置。
  3. 前記ティーチングパラメータ算出部は、選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たな撮像条件の暫定最適値を算出するものであり、
    前記ティーチング履歴制御部は、暫定最適値のうち選択された最適値を前記光学的情報読取装置に設定する請求項1又は2記載の撮像条件設定装置。
  4. 前記ティーチングパラメータ算出部は、ティーチング履歴毎に選択されたパラメータの平均値、評価値の加算値のうち最も高い評価値となるパラメータ、評価値の乗算値のうち最も高い評価値となるパラメータのいずれかに基づいてパラメータを算出する請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像条件設定装置。
  5. 読取対象を撮像する2次元撮像素子を有する撮像部と、撮像部で撮像の際に読取対象を照明するための照明部と、前記撮像部で撮像された読取対象を画像処理して復号する復号化部を有する光学的情報読取装置に撮像条件を設定する撮像条件設定方法であって、
    前記光学的情報読取装置においてティーチングが実行された際にティーチングのパラメータ毎に復号化の評価値、及びティーチングによって選択された撮像条件をティーチング履歴として保持するステップと、
    保持されている複数のティーチング履歴の中から選択されたティーチング履歴に基づいて、新たなティーチングパラメータを算出するステップと、
    算出された新たなパラメータを含む撮像条件を前記光学的情報読取装置に設定するステップとを有する光学的情報読取装置の撮像条件設定方法。
  6. 保持されているティーチングの履歴を表示し、選択されたティーチング履歴のパラメータに対する評価値をグラフにより表示するステップを更に有する請求項5記載の撮像条件設定方法。
  7. 選択された複数のティーチング履歴に基づいて新たな撮像条件の暫定最適値を算出するステップ、及び
    暫定最適値のうち選択された最適値を前記光学的情報読取装置に設定するステップを更に有する請求項5又は6記載の撮像条件設定方法。
  8. 前記ティーチングパラメータ算出ステップは、選択されたティーチング履歴毎に選択されたパラメータの平均値、評価値の加算値のうち最も高い評価値、評価値の乗算値のうち最も高い評価値のいずれかに基づいて新たなパラメータを算出する請求項5〜7のいずれか1項記載の撮像条件設定方法。
  9. 前記ティーチングパラメータ算出ステップは、選択されたティーチング履歴と、指定されたパラメータの最大値及び最小値の少なくともいずれか一つとに基づいて新たなパラメータを算出する請求項5〜7のいずれか1項記載の撮像条件設定方法。
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