JP5303341B2 - 船推進機 - Google Patents

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Description

この発明は、船推進機に関し、より特定的には、船体に対して推進機本体を左右方向に揺動させるための電動モータを有する船推進機に関する。
従来、たとえば特許文献1に開示されているように、電動モータによって船外機(推進機本体)を船体に対して左右方向に揺動させることによって船体を操舵することが知られている。
特許文献1の技術では、ステアリングホイールの回転角度等を用いて目標舵角を設定する。そして、船外機の実舵角と目標舵角との角度差に基づいて電動モータの制御量を設定し、設定した制御量に応じて電動モータを駆動する。これによって船外機が船体に対して左右方向に揺動する。
特開2006−199189号公報
しかし、特許文献1の技術では、水から受ける外力(反力)に抗って船外機の左右方向の位置を保持させるために電動モータに電力を常時供給しておかなければならない。その結果、消費電力が大きくなるという問題があった。
それゆえにこの発明の主たる目的は、消費電力を抑えることができる船推進機を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の船推進機は、船体を推進するための船推進機であって、推進機本体と、船体に対して推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、推進機本体を左右方向に揺動させるためにブラケット部に設けられる電動モータと、推進機本体を操舵する操舵部と、推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、操舵部の操舵に基づく目標舵角と実舵角とが相違していいた場合でも電動モータを駆動しないように電動モータを制御する制御部とを備え、操舵情報は操舵部の回転角度変化量を含み、制御部は、回転角度変化量と回転角度変化量に関する第2閾値との比較結果に基づいて保舵が必要か否かを判断する
請求項2に記載の船推進機は、船体を推進するための船推進機であって、推進機本体と、船体に対して推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、推進機本体を左右方向に揺動させるためにブラケット部に設けられる電動モータと、推進機本体を操舵する操舵部と、推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、操舵部の操舵に基づく目標舵角と実舵角とが相違していた場合でも電動モータを駆動しないように電動モータを制御する制御部とを備え、操舵情報は操舵部の回転速度平均値を含み、制御部は、回転速度平均値と回転速度平均値に関する第3閾値との比較結果に基づいて保舵が必要か否かを判断する。
請求項3に記載の船推進機は、請求項1または2に記載の船推進機において、操舵情報は操舵部の操舵角に基づく目標舵角と実舵角との角度差をさらに含み、制御部は、さらに角度差と角度差に関する第1閾値との比較結果に基づいて保舵が必要か否かを判断することを特徴とする。
請求項4に記載の船推進機は、請求項3に記載の船推進機において、制御部が保舵が必要と判断する場合には、角度差は第1閾値未満であることを特徴とする。
請求項5に記載の船推進機は、請求項3または4に記載の船推進機において、制御部は、角度差が第1閾値以上の場合には、実舵角が目標舵角となるように電動モータを駆動するように電動モータを制御することを特徴とする。
請求項6に記載の船推進機は、船体を推進するための船推進機であって、推進機本体と、船体に対して推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、推進機本体を左右方向に揺動させるためにブラケット部に設けられる電動モータと、推進機本体を操舵する操舵部と、推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、操舵部の操舵に基づく目標舵角と実舵角とが相違していた場合でも電動モータを駆動しないように電動モータを制御する制御部とを備え、操舵情報は操舵部の回転角度変化量を含み、制御部は、回転角度変化量と回転角度変化量に関する第2閾値との比較結果および実舵角変化量と実舵角変化量に関する第4閾値との比較結果に基づいて保舵が必要か否かを判断する。
請求項7に記載の船推進機は、船体を推進するための船推進機であって、推進機本体と、船体に対して推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、推進機本体を左右方向に揺動させるためにブラケット部に設けられる電動モータと、推進機本体を操舵する操舵部と、推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、操舵部の操舵に基づく目標舵角と実舵角とが相違していた場合でも電動モータを駆動しないように電動モータを制御する制御部と、船体の速度である船速を検出する速度検出部と、船速に基づいて閾値を設定する設定部とを備え、制御部は、操舵情報と閾値との比較結果に基づいて保舵が必要か否かを判断する。
請求項8に記載の船推進機は、請求項7に記載の船推進機において、設定部は、船速が大きいほど閾値を小さく設定することを特徴とする。
請求項9に記載の船推進機は、請求項7または8に記載の船推進機において、ブラケット部は、船体に対して推進機本体をさらに上下方向に揺動可能に設けられ、当該船推進機は推進機本体のトリム角を検出するトリム角検出部をさらに含み、設定部は、船速とトリム角とに基づいて閾値を設定することを特徴とする。
請求項10に記載の船推進機は、請求項1から9のいずれかに記載の船推進機において、電動モータの駆動力を推進機本体に伝達するためにブラケット部に設けられる伝達機構と、推進機本体が受ける外力によって推進機本体が左右方向に揺動しないように伝達機構をロックするロック部材とをさらに備えることを特徴とする
この発明では、必要な場合にのみ実舵角を修正(転舵)することによって、消費電力を抑えながら船体を所望の方向に航行させることができる。
好ましくは、推進機本体が外力を受けたとき伝達機構をロック部材によってロックすることで推進機本体が左右方向に揺動することを防止する。これによって、電動モータに電力を常時供給する必要がなくなり、消費電力を抑えることができる。
操舵部の操舵に関する操舵情報が閾値以上になれば、船体の進行方向が所望の方向からずれるおそれがある。したがって、好ましくは、操舵情報が閾値未満であれば電動モータを駆動せず、その一方、操舵情報が閾値以上になれば、実舵角が目標舵角となるように、電動モータを駆動して推進機本体を左右方向に揺動させる。このようにして、必要な場合にのみ実舵角を修正(転舵)することによって、消費電力を抑えながら船体を所望の方向に航行させることができる。
好ましくは、制御部は、操舵部の操舵角に基づく目標舵角と実舵角との角度差を求め、当該角度差が第1閾値未満であれば電動モータを駆動せず、その一方、当該角度差が第1閾値以上になれば、電動モータを駆動して推進機本体を左右方向に揺動させる。このように角度差を用いることによって実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
好ましくは、制御部は、操舵部の回転角度の変化量を求め、当該回転角度変化量が第2閾値未満であれば電動モータを駆動せず、その一方、当該変化量が第2閾値以上になれば、電動モータを駆動して推進機本体を左右方向に揺動させる。このように操舵部の回転角度変化量のみで実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
好ましくは、制御部は、操舵部の回転速度平均値を求め、当該回転速度平均値が第3閾値未満であれば電動モータを駆動せず、その一方、当該平均値が第3閾値以上になれば、電動モータを駆動して推進機本体を左右方向に揺動させる。このように操舵部の回転速度平均値のみで実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
好ましくは、制御部は、操舵部の回転角度変化量と実舵角変化量とを求め、当該回転角度変化量が第2閾値未満であるかまたは当該実舵角変化量が第4閾値未満であれば電動モータを駆動せず、それ以外のときには、電動モータを駆動して推進機本体を左右方向に揺動させる。このように、回転角度変化量だけではなく実舵角変化量をも参酌することによって、実舵角の修正の要否をさらに容易かつ正確に判断できる。特に、操舵部の操舵と転舵とのタイミングがずれる場合に効果的である。
船速が大きくなるほど、実舵角に対する船の挙動変化が大きくなり、目標舵角と実舵角との角度差等の操舵部の操舵情報が小さくても船体の進行方向が目標からずれやすくなる。したがって、好ましくは、船速が大きいほど閾値を小さく設定する。これによって船体の進行方向が目標から大きくずれることを防止でき、船体を所望の方向に航行させることができる。
ヨーレート、ロールおよび横加速度などの船の挙動はトリム角に応じて変化する。たとえば、船には、その形状に起因して、トリム角が小さいほどヨーレートが大きくなる(小さい舵角でもよく曲がる)ものがある一方、トリム角が大きいほど横滑りし易くかつロールが小さくなり、横加速度が大きくなるものがある。したがって、好ましくは、船速に加えてトリム角をも参酌して閾値を設定する。これによって、船の形状をも考慮して閾値を設定でき、船体をさらに良好に航行できる。
この発明によれば、消費電力を抑えることができる船推進機が得られる。
この発明の一実施形態の船推進機が搭載された船の一例を示す斜視図である。 図1に示す船推進機の構成を示すブロック図である。 図1に示す船外機の全体構成を示す側面図である。 図1に示す船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための斜視図である。 図1に示す船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための側面図である。 図1に示す船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための平面図である。 この発明の一実施形態における保舵に関する動作の一例を示すフロー図である。 図7のステップS11における閾値設定処理の一例を示すフロー図である。 船速およびトリム角と閾値との関係を示すグラフである。 図7のステップS9の保舵の要否判断処理の一例を示すフロー図である。 図7のステップS9の保舵の要否判断処理の他の例を示すフロー図である。 図7のステップS9の保舵の要否判断処理のその他の例を示すフロー図である。 図7のステップS9の保舵の要否判断処理のさらにその他の例を示すフロー図である。 この発明の船推進機と従来例との電力消費の比較例を示すグラフである。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
ここでは、この発明の一実施形態の船推進機10を船1に設置した場合について説明する。図中、FWDは、船1の前進方向を示している。
図2をも参照して、船1は、船体2と船体2に設けられた船推進機10とを含む。
船推進機10は、船外機本体28(後述)を操舵するために船体2内に設けられる操舵部12と、船体2を前進または後進させる操作を行うために操舵部12の近傍に設けられるコントロールレバー部14と、船推進機10の動作を制御するためのECU(電子制御ユニット)16と、操舵部12の回転操作による操舵角を検出する操舵角センサ18と、操舵部12に反力を与えるために操舵部12に連結される反力モータ20と、船1の走行状態を検出するための走行状態検出部22と、船1を推進するために船体2の船尾板3に取り付けられる2機の船外機24とを含む。走行状態検出部22は、速度センサ22a、トリム角センサ22b、ヨーレートセンサ22c、姿勢センサ22d、横加速度センサ22e、エンジン状態センサ22fおよび外力センサ22gを含む。速度センサ22aは、たとえばGPSを利用して船速を検出する。トリム角センサ22bは、たとえばトリムシリンダの駆動量を検出して船外機本体28のトリム角を検出する。ヨーレートセンサ22cは船1の旋回状態を検出する。姿勢センサ22dは、たとえばジャイロを用いて船1のロール角やピッチ角などの船1の姿勢を検出する。横加速度センサ22eは船1の旋回時の遠心力を検出する。エンジン状態センサ22fは、スロットル開度やエンジン回転数を検出する。外力センサ22gは、たとえば船外機本体28に設けた荷重センサによって船外機本体28に加えられる外力を検出する。これらの構成要素は、主としてLANケーブル26によって相互に電気的に接続されている。
ついで、船外機24について説明する。
船外機24は、舵を有さず船外機24自体で舵を切るように構成されている。
図3を参照して、船外機24は、船外機本体28とスイベルブラケット30とチルトブラケット32とを含む。
船外機本体28は、上側から順にカウリング部34、ケース部36およびプロペラ38を含む。船外機24は、船外機本体28を左右方向に揺動させることによって、プロペラ38の向きを変え、プロペラ38の推力で船体2の方向を変える。
カウリング部34には、エンジン40、およびエンジン40に電気的に接続されるECU42(図1参照)などが収納されている。
スイベルブラケット30は、ブラケット下部44とブラケット上部46とを含む。
ブラケット下部44は船外機本体28の上下方向(Z方向)に沿って中空筒状に設けられ、ブラケット下部44にはスイベル軸48が回動自在に挿入される。したがって、スイベル軸48は船外機本体28の上下方向(Z方向)に延びるように設けられる。スイベル軸48の上端部50が連結部52を介して船外機本体28に連結される。これによって、船外機本体28が、スイベルブラケット30ひいては船体2に対してスイベル軸48を中心として相対的に左右方向(図1の矢印X1方向および矢印X2方向)に揺動可能に取り付けられる。
スイベルブラケット30を挟むように一対のチルトブラケット32が設けられ、一対のチルトブラケット32は船体2の後ろ側に設けられた船尾板3に固定される。スイベルブラケット30および一対のチルトブラケット32にはチルト軸54が挿通される。チルト軸54はスイベル軸48と直角をなす方向であって、船体2の幅方向(図1の矢印X1方向および矢印X2方向)に延びるように設けられる。これによって、スイベルブラケット30ひいては船外機本体28はチルト軸54を中心として船体2に対して相対的に上下方向(Z方向)に揺動可能となる。すなわち、船外機本体28は、チルトシリンダ(図示せず)によってチルト軸54廻りに揺動可能であり、上陸時などにほぼ水平方向まで回転して引き上げられる。また、船外機本体28は、トリムシリンダ(図示せず)によってチルト軸54廻りに揺動可能である。そして、航行中に船外機本体28のトリム角を調整してプロペラ38の推力方向を鉛直面内で上下に回動させて調整することができる。
ついで、図4〜図6をも参照して、スイベルブラケット30について詳細に説明する。
ブラケット上部46は、ブラケット下部44の上端部に設けられ、前方(矢印FWD方向)に突出するように構成される。ブラケット上部46は、上面開口の略箱状に形成され、側方から見て、前方に向かうにつれて次第に高さ方向が大きくなる一対の側壁部56,58と、一対の側壁部56,58の前部を連結する前壁部60とを有する。ブラケット下部44に挿入されているスイベル軸48の上端部50は、ブラケット上部46に突出している。
ブラケット上部46には、電動モータ62とロッククラッチ64と伝達機構66の大部分とが収納される。
伝達機構66は、電動モータ62の駆動力を船外機本体28に伝達するものであり、ギヤ部68と、ギヤ部68に接続されるボールネジ70と、ボールネジ70上を移動可能にボールネジ70に係合されるボールナット72と、ボールナット72とスイベル軸48とを連結する伝達プレート74と、スイベル軸48と、連結部52とを含む。
電動モータ62は、そのモータ軸76が船体2の幅方向(矢印X1方向および矢印X2方向)に延びるように、スイベルブラケット30内の前壁部60近傍かつ側壁部56側に設けられ、船外機本体28を揺動させるための駆動力を発生する。電動モータ62は、ドライバ78と電気的に接続されている。ドライバ78は、ユーザが操舵部12を操舵した際にLANケーブル26を介して送信される信号に基づいて、電動モータ62の駆動を制御する。具体的には、ドライバ78は、操舵部12が時計回り方向(矢印A1方向:図1参照)に回転された場合にモータ軸76が矢印A2方向に回転するように電動モータ62を制御し、一方、操舵部12が反時計回り方向(矢印B1方向:図1参照)に回転された場合にモータ軸76が矢印B2方向に回転するように電動モータ62を制御する。
ロッククラッチ64は、電動モータ62のモータ軸76と同軸上に配置され、モータ軸76とギヤ部68とを連結し、電動モータ62による駆動力をスイベル軸48ひいては船外機本体28側に伝達する。しかし、ロッククラッチ64は、船外機本体28側から伝達される外力(反力)を電動モータ62側に伝達せず、当該外力による船外機本体28の左右方向の揺動を防止するロック機能を有する。ロッククラッチ64は、逆入力遮断クラッチであり、たとえばNTN株式会社製の「トルクダイオード(登録商標)」などが用いられる。これによって、モータ軸76が回転したとき、モータ軸76の回転をロッククラッチ64に接続されたギヤ部68に伝達することができる。その一方、航行中などにおいて、船外機本体28に左右方向に揺動する力が付与され、それに伴ってギヤ部68に回転力が付与されても、ロッククラッチ64がギヤ部68の回転を阻止しロックする。すなわち、航行中、水から受ける反力などが船外機本体28に対して左右方向に付与される場合であっても、ロッククラッチ64が機能するので、操舵方向を維持するために電動モータ62を駆動させる必要はない。このように簡素な構成のロッククラッチ64によって、電動モータ62を常時駆動させる必要がなくなる。
ギヤ部68は、減速ギヤとして機能し、図5よび図6に示すように、3つの平歯車80,82および84を含み、側壁部58の開口部86に設けられる。平歯車80は、ロッククラッチ64の下流側(側壁部58側)から突出する軸部材88と接続されており、軸部材88とともに回転する。平歯車82は、平歯車80と噛合されるとともに平歯車84にも噛合されている。すなわち、平歯車82は、平歯車80の回転を平歯車84に伝達する中間ギヤの機能を果たす。平歯車84は、ボールネジ70と接続されており、ボールネジ70と一体的に回転する。
ボールナット72は、ボールネジ70の回転に伴ってボールネジ70の軸方向(矢印X1方向および矢印X2方向)に移動する。具体的には、モータ軸76が矢印A2方向に回転するのに伴って、ギヤ部68を介してボールネジ70が矢印A3方向に回転し、ボールナット72は側壁部58方向(矢印X2方向)に移動する。その一方、モータ軸76が矢印B2方向に回転するのに伴って、ギヤ部68を介してボールネジ70が矢印B3方向に回転し、ボールナット72は側壁部56方向(矢印X1方向)に移動する。
伝達プレート74は、ボールナット72に接続されるとともにスイベル軸48に係合されている。これによって、伝達プレート74は、ボールナット72が矢印X1方向または矢印X2方向に移動するのに伴って、スイベル軸48を中心に揺動することができる。それによってスイベル軸48を回動させ船外機本体28を揺動させることができる。船外機本体28は、ボールナット72が側壁部58方向(矢印X2方向)に移動すると矢印X1方向に舵きりされ、一方、ボールナット72が側壁部56方向(矢印X1方向)に移動すると矢印X2方向に舵きりされる。
また、伝達プレート74の側壁部56側近傍には、回動軸90を有しその回動角度を検出する回動センサ92が設けられている。回動センサ92は、リンク部材94を介して伝達プレート74に接続されている。リンク部材94は、伝達プレート74がスイベル軸48を中心に揺動すると、それに伴って移動する。リンク部材94の移動に伴って、回動センサ92の回動軸90が回動する。回動センサ92によって検出された回動軸90の回動角度に基づいて、ECU16が伝達プレート74の揺動角度ひいては船外機本体28の実舵角を算出する。
このようなブラケット上部46の側壁部56にはプレート部材96が取り付けられ、側壁部58には開口部86を覆うようにプレート部材98が取り付けられる。また、ブラケット上部46の上面には、図5に示すように、開口全面を覆うことが可能なカバー部材100が取り付けられる。これによって、ブラケット上部46の内部を密閉できる。
図2に戻って、このような船推進機10において、ECU16はCPUおよびメモリを含み、メモリには図7、図8、図10〜図13に示す動作を実行するためのプログラムや図9(a)および(b)に示す情報を有するマップ等が格納されている。
ECU16には、操舵角センサ18から操舵部12の操舵角を示す信号、コントロールレバー部14からコントロール信号、回動センサ92からの回動角度を示す信号、走行状態検出部22の各センサからセンサ信号が与えられる。
ECU16は、操舵角や外力状態に応じた目標トルクを算出して反力モータ20に与え、反力モータ20はその目標トルクに応じた反力トルクを操舵部12に出力する。これによって、ユーザは、操舵部12を操作したときの重い感じや軽い感じ等の運転感覚を得ることができる。
また、ECU16は、ユーザが操舵部12を回転した際の目標舵角を示す信号をスイベルブラケット30内のドライバ78に伝達して船外機本体28の操舵を制御する。さらに、ECU16は、ユーザがコントロールレバー部14を操作した際の信号を船外機本体28内のECU42に伝達し、エンジン40の出力を制御する。プロペラ38は、エンジン40の駆動に伴って回転する。
この実施形態では、船外機本体28が推進機本体に相当し、ロッククラッチ64はロック部材に相当する。ブラケット部はスイベルブラケット30およびチルトブラケット32を含む。実舵角検出部は回動センサ92およびECU16を含み、速度検出部は速度センサ22aを含み、トリム角検出部はトリム角センサ22bを含む。また、ECU16が制御部および設定部として機能する。
このような船舶推進機10を備える船1の動作例について、図7〜図13を参照して説明する。
図7を参照して、操舵に関する動作について説明する。
まず、操舵角センサ18が操舵部12の操舵角を検出し(ステップS1)、ECU16はその操舵角に基づいて目標舵角を算出する(ステップS3)。そして、回動センサ92が回動軸90の回動角度を検出し、ECU16はその回動角度に基づいて船外機本体28の実舵角を検出する(ステップS5)。ECU16は、算出した目標舵角と船外機本体28の実舵角との角度差を算出し(ステップS7)、後述する方法によって保舵が必要か否を判断する(ステップS9)。保舵が必要であれば、保舵の要否判断に用いる閾値が後述する方法で設定される(ステップS11)。そして、ECU16は、電動モータ62が駆動しないように電流指令値をゼロに設定し(ステップS13)、終了する。
一方、ステップS9において、保舵が不要であれば、ECU16は、目標舵角と実舵角との角度差に基づいて目標電流を算出し(ステップS15)、その目標電流に基づいて電動モータ62に通電する(ステップS17)。すると、電動モータ62の駆動力が、伝達機構66を介して船外機本体28に伝達されて船外機本体28が転舵され(ステップS19)、終了する。図7に示す動作は、たとえば5msのインターバルで繰り返し行われる。
ついで、図8を参照して、図7のステップS11における閾値設定処理の一例について説明する。
まず、速度センサ22aが船速を検出し(ステップS21)、トリム角センサ22bがトリム角を検出する(ステップS23)。そして、ECU16は、たとえば図9に示す情報を有するマップを参照して、検出された船速およびトリム角に基づいて閾値を設定し(ステップS25)、ステップS13に進む。たとえば、トリム角が小さいほどヨーレートが大きくなる(小さい舵角でもよく曲がる)船であれば、図9(a)に示すようなマップが用いられる。図9(a)は、トリム角が一定の場合には船速が大きくなるほど閾値が小さくなり、船速が一定の場合にはトリム角が大きいほど閾値が大きくなっている。一方、トリム角が大きいほど横滑りし易くかつロールが小さくなり、横加速度が大きくなる船であれば、図9(b)に示すようなマップが用いられる。図9(b)は、トリム角が一定の場合には船速が大きくなるほど閾値が小さくなり、船速が一定の場合にはトリム角が大きいほど閾値が小さくなっている。
また、閾値は図7のステップS9において比較される変数に応じて設定される。
比較される変数が操舵部12の操舵角に基づく目標舵角と実舵角との角度差であれば(図10参照)、閾値として第1閾値が設定される。この場合、第1閾値はたとえば0.1°以上1°以下の範囲で設定される。
比較される変数が操舵部12の回転角度変化量であれば(図11、図13参照)、閾値として第2閾値が設定される。この場合、第2閾値はたとえば10°以上50°以下の範囲で設定される。
比較される変数が操舵部12の回転速度平均値であれば(図12参照)、閾値として第3閾値が設定される。この場合、第3閾値はたとえば10°/秒以上50°/秒以下の範囲で設定される。
比較される変数が実舵角変化量であれば(図13参照)、閾値として第4閾値が設定される。この場合、第4閾値はたとえば0.1°以上0.5°以下の範囲で設定される。
ついで、図10を参照して、図7のステップS9における保舵の要否判断処理の一例について説明する。
まず、ECU16は、操舵部12の操作の有無を判断する(ステップS31)。これはたとえば操舵角センサ18からの出力に基づいて判断できる。操舵部12の操作がなければ、ECU16は、目標舵角と実舵角との角度差が図7のステップS11で設定された第1閾値より小さいか否かを判断する(ステップS33)。当該角度差が第1閾値より小さければ、保舵が必要であると判断し、ステップS11へ進む。一方、当該角度差が第1閾値以上であれば、保舵は不要であると判断し、第1閾値を初期値に戻し(ステップS35)、ステップS15へ進む。初期値はたとえば第1閾値の最小値に設定される。一方、ステップS31において、操舵部12の操作があれば、保舵は不要と判断し、ステップS15へ進む。
このような船推進機10によれば、船外機本体28が外力を受けたとき伝達機構66をロッククラッチ64によってロックすることで船外機本体28が左右方向に揺動することを防止する。これによって、電動モータ62に電力を常時供給する必要がなくなり、消費電力を抑えることができる。また、船外機本体28が受けた外力ひいては逆駆動トルクは伝達機構66のギヤ部68で減衰されるので、ロッククラッチ64のトルク容量を小さくでき、小型のロッククラッチ64を用いることができる。
また、操舵部12の操舵角に基づく目標舵角と実舵角との角度差が第1閾値未満であれば電動モータ62を駆動せず、その一方、当該角度差が第1閾値以上になれば、実舵角が目標舵角となるように、電動モータ62を駆動して船外機本体28を左右方向に揺動させる。このようにして、必要な場合にのみ実舵角を修正(転舵)することによって、消費電力を抑えながら船体2を所望の方向に航行させることができる。また、角度差を用いることによって実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
船速が大きいほど閾値を小さく設定することによって船体2の進行方向が目標から大きくずれることを防止できる。さらに、船速に加えてトリム角をも参酌することによって、船1の形状をも考慮した閾値を設定でき、船体2をさらに良好に航行できる。
ついで、図11を参照して、図7のステップS9における保舵の要否判断処理の他の例について説明する。
まず、ECU16は、操舵角センサ18からの出力に基づいて操舵部12の回転角の変化量を算出する(ステップS41)。回転角変化量は、前回の回転角と今回の回転角との差として算出される。そして、ECU16は、当該回転角変化量が図7のステップS11で設定された第2閾値より小さいか否かを判断する(ステップS43)。当該回転角度変化量が第2閾値より小さければ、保舵が必要であると判断し、ステップS11へ進む。一方、当該回転角度変化量が第2閾値以上であれば、保舵は不要であると判断し、ステップS15へ進む。
この場合、操舵部12の回転角度変化量のみで実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
さらに、図12を参照して、図7のステップS9における保舵の要否判断処理のその他の例について説明する。
まず、ECU16は、操舵部12の回転速度平均値を算出する(ステップS51)。このとき、ECU16は、操舵角センサ18からの出力に基づいて、操舵部12の数回分の回転速度を算出し、当該回転速度を平均して回転速度平均値を得る。そして、ECU16は、回転速度平均値が図7のステップS11で設定された第3閾値より小さいか否かを判断する(ステップS53)。当該回転速度平均値が第3閾値より小さければ、保舵が必要であると判断し、ステップS11に進む。一方、当該回転速度平均値が第3閾値以上であれば、保舵は不要であると判断し、ステップS15へ進む。
この場合、操舵部12の回転速度平均値のみで実舵角の修正の要否を容易かつ正確に判断できる。
また、図13を参照して、図7のステップS9における保舵の要否判断処理のさらにその他の例について説明する。
まず、ECU16は、操舵角センサ18からの出力に基づいて操舵部12の回転角の変化量を算出する(ステップS61)。回転角変化量は、前回の回転角と今回の回転角との差として算出される。そして、ECU16は、当該回転角変化量が図7のステップS11で設定された第2閾値より小さいか否かを判断する(ステップS63)。当該回転角度変化量が第2閾値より小さければ、ステップS65へ進む。ステップS65では、ECU16は、回動センサ92からの出力に基づいて船外機本体28の実舵角の変化量を算出する。実舵角変化量は、前回の実舵角と今回の実舵角との差として算出される。そして、ECU16は、当該実舵角変化量が図7のステップS11で設定された第4閾値より小さいか否かを判断する(ステップS67)。当該実舵角変化量が第4閾値より小さければ、保舵が必要であると判断し、ステップS11へ進む。一方、当該実舵角変化量が第4閾値以上であれば、保舵は不要であると判断し、ステップS15へ進む。
また、ステップS63において、回転角度変化量が第2閾値以上であれば、保舵は不要であると判断し、ステップS15に進む。
このように回転角度変化量だけではなく実舵角変化量をも参酌することによって、実舵角の修正の要否をさらに容易かつ正確に判断できる。特に、高負荷時など、操舵部12の操舵と転舵とのタイミングがずれる場合に効果的である。
なお、図13に示す動作において、回転角度変化量に代えて回転速度平均値が用いられてもよい。また、実舵角変化量に代えて、目標舵角と実舵角との角度差、当該角度差の変化量、ヨーレートの変化量または駆動電流の大きさ等が用いられてもよい。
図7のステップS11において設定される閾値(第1閾値〜第4閾値)は、船速だけに基づいて設定されてもよい。また、当該閾値はエンジン40の回転数、船外機本体28の実舵角、船外機24の数、船1の姿勢、ヨーレート、船1の長さや重量等の少なくともいずれか1つの変数に基づいて、設定されてもよい。これらの場合も、当該変数と閾値との関係を示すマップを参照して閾値を設定できる。
また、従来では、図14(a)に示すように船外機本体に外力が加わり図14(b)に示すように実舵角が変化すると、それが微小であっても船外機本体の実舵角を元に戻すべく図14(c)に示すように電動モータが電力を消費し続ける。
しかし、船推進機10によれば、船外機本体28が外力を受けても、図14(d)に示すように目標舵角と実舵角との角度差が第1閾値未満であれば、船外機本体28の動作を制御せず、図14(e)に示すように電動モータ62は電力を消費しない。すなわち、船外機本体28が繰り返しランダムな方向から外力を受けても、当該角度差が船1の走行に影響しない範囲内である限りにおいては、船外機本体28を転舵せず、電力消費を抑制できる。これは、保舵の要否を、図10に示す動作によって判断した場合であるが、図11〜図13に示す動作によって判断した場合であっても同様の効果が得られる。
上述の実施形態では、2機の船外機24を船1に設置した場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。この発明は、船に船外機を1機のみ設置した場合や3機以上設置した場合にも適用できる。
1 船
2 船体
10 船推進機
12 操舵部
14 コントロールレバー部
16,42 ECU
18 操舵角センサ
22 走行状態検出部
22a 速度センサ
22b トリム角センサ
24 船外機
28 船外機本体
30 スイベルブラケット
32 チルトブラケット
38 プロペラ
40 エンジン
48 スイベル軸
62 電動モータ
64 ロッククラッチ
66 伝達機構
78 ドライバ
92 回動センサ

Claims (10)

  1. 船体を推進するための船推進機であって、
    推進機本体と、
    前記船体に対して前記推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、
    前記推進機本体を左右方向に揺動させるために前記ブラケット部に設けられる電動モータと、
    前記推進機本体を操舵する操舵部と、
    前記推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、
    前記操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、前記操舵部の操舵に基づく目標舵角と前記実舵角とが相違していた場合でも前記電動モータを駆動しないように前記電動モータを制御する制御部とを備え
    前記操舵情報は前記操舵部の回転角度変化量を含み、
    前記制御部は、前記回転角度変化量と前記回転角度変化量に関する第2閾値との比較結果に基づいて前記保舵が必要か否かを判断する、船推進機。
  2. 船体を推進するための船推進機であって、
    推進機本体と、
    前記船体に対して前記推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、
    前記推進機本体を左右方向に揺動させるために前記ブラケット部に設けられる電動モータと、
    前記推進機本体を操舵する操舵部と、
    前記推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、
    前記操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、前記操舵部の操舵に基づく目標舵角と前記実舵角とが相違していた場合でも前記電動モータを駆動しないように前記電動モータを制御する制御部とを備え
    前記操舵情報は前記操舵部の回転速度平均値を含み、
    前記制御部は、前記回転速度平均値と前記回転速度平均値に関する第3閾値との比較結果に基づいて前記保舵が必要か否かを判断する、船推進機。
  3. 前記操舵情報は前記操舵部の操舵角に基づく目標舵角と前記実舵角との角度差をさらに含み
    記制御部は、さらに前記角度差と前記角度差に関する第1閾値との比較結果に基づいて前記保舵が必要か否かを判断する、請求項1または2に記載の船推進機。
  4. 前記制御部が前記保舵が必要と判断する場合には、前記角度差前記第1閾値未満である、請求項に記載の船推進機。
  5. 前記制御部は、前記角度差が前記第1閾値以上の場合には、前記実舵角が前記目標舵角となるように前記電動モータを駆動するように前記電動モータを制御する、請求項またはに記載の船推進機。
  6. 船体を推進するための船推進機であって、
    推進機本体と、
    前記船体に対して前記推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、
    前記推進機本体を左右方向に揺動させるために前記ブラケット部に設けられる電動モータと、
    前記推進機本体を操舵する操舵部と、
    前記推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、
    前記操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、前記操舵部の操舵に基づく目標舵角と前記実舵角とが相違していた場合でも前記電動モータを駆動しないように前記電動モータを制御する制御部とを備え
    前記操舵情報は前記操舵部の回転角度変化量を含み、
    前記制御部は、前記回転角度変化量と前記回転角度変化量に関する第2閾値との比較結果および実舵角変化量と前記実舵角変化量に関する第4閾値との比較結果に基づいて前記保舵が必要か否かを判断する、船推進機。
  7. 船体を推進するための船推進機であって、
    推進機本体と、
    前記船体に対して前記推進機本体を左右方向に揺動可能に取り付けるためのブラケット部と、
    前記推進機本体を左右方向に揺動させるために前記ブラケット部に設けられる電動モータと、
    前記推進機本体を操舵する操舵部と、
    前記推進機本体の実舵角を検出する実舵角検出部と、
    前記操舵部の操舵に関する操舵情報に基づいて保舵が必要か否かを判断し、保舵が必要と判断した場合には、前記操舵部の操舵に基づく目標舵角と前記実舵角とが相違していた場合でも前記電動モータを駆動しないように前記電動モータを制御する制御部と
    前記船体の速度である船速を検出する速度検出部と、
    前記船速に基づいて閾値を設定する設定部とを備え
    前記制御部は、前記操舵情報と前記閾値との比較結果に基づいて前記保舵が必要か否かを判断する、船推進機。
  8. 前記設定部は、前記船速が大きいほど前記閾値を小さく設定する、請求項に記載の船推進機。
  9. 前記ブラケット部は、前記船体に対して前記推進機本体をさらに上下方向に揺動可能に設けられ、
    当該船推進機は前記推進機本体のトリム角を検出するトリム角検出部をさらに含み、
    前記設定部は、前記船速と前記トリム角とに基づいて前記閾値を設定する、請求項またはに記載の船推進機。
  10. 前記電動モータの駆動力を前記推進機本体に伝達するために前記ブラケット部に設けられる伝達機構と、
    前記推進機本体が受ける外力によって前記推進機本体が左右方向に揺動しないように前記伝達機構をロックするロック部材とをさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載の船推進機。
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