JP5303337B2 - 画像制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する複数のインクヘッドを有する印刷装置において、画像の形成を制御する画像制御装置に関する。
近年、記録速度向上のため記録紙の幅方向全域に記録ヘッドを配置したラインヘッド方式のインクジェット記録装置が提案されている。これは、無端状の搬送ベルトを用いて記録用紙を搬送し、その搬送方向に沿って配置された互いに異なる単色の画像を形成する複数のインクヘッドを順次通過させることで、記録媒体上に各単色画像を重ね合わせてカラー画像を得ることができる。
ところで、従前より、搬送ベルトを支持するローラの偏芯成分によって、ベルトの移動速度が変化するという問題がある。詳述すると、搬送ベルトを支持し、周回させる支持ローラは、支持ローラの軸を中心に回転することで、接触している搬送ベルトを周回させている。しかし、この支持ローラの軸に傾き等の偏芯成分を有している場合、そのローラの偏芯成分が搬送ベルトに影響し、ベルト移動速度が一定速度に維持されず、変動が生じることとなる。
このように搬送ベルトの移動速度(搬送速度)が一定速度に維持されないと、複数のインクヘッドによって記録媒体上に各単色画像を形成し、これらを複数色重ね合わせる際に、各単色画像の転写位置が相対的にずれる、いわゆる「着弾ずれ」が発生する。このような着弾ずれが発生すると、例えば、複数色の画像が重なって形成された細線画像がにじんで見えたり、複数色の画像が重なって形成された背景画像中に文字などがある場合に、文字の輪郭周辺に白抜けが発生したりする。
このような着弾ずれを防止するために、例えば特許文献1に開示された技術がある。この特許文献1に開示された技術では、従動ローラにエンコーダを取付け、搬送ベルト移動距離に対する実際の回転角度と、エンコーダで得られる従動ローラの回転速度とを予め記憶しておき、検出されたエンコーダ信号を、記憶された従動ローラの回転速度に基づいて各インクヘッドにおけるインク吐出タイミングを補正し、記録媒体への着弾ずれを防止している。
特開2008−023943号公報
しかしながら、ベルトの速度変動は、従動ローラのみならず、駆動ローラの軸偏芯も原因となることから、特許文献1に開示された技術のように、従動ローラの回転速度のみによって、印字タイミングを調整した場合には、駆動ローラの偏芯量による速度変動が残存し、着弾ずれを解消することができないという問題があった。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、搬送ベルトにより用紙を搬送する搬送機構を備えた印刷装置において、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を反映させて印刷時のインク吐出を制御し、着弾ずれを精度よく防止できる画像制御装置を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、駆動ローラ及び従動ローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトと、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する複数のインクヘッドとを有する印刷装置において、画像の形成を制御する画像制御装置であって、搬送ベルトの移動速度を検出する速度検出部と、駆動ローラ及び従動ローラの回転速度の変化から、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を算出する偏芯量算出部と、偏芯量算出部が算出した駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量と、速度検出部により検出された搬送ベルトの移動速度とに基づいて、搬送ベルト上における複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御する印字制御部とを備える。
この発明によれば、印刷処理に際して、偏芯量算出部は、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を算出し、速度検出部により検出される搬送ベルトの移動速度を補正し、インクヘッドの吐出タイミングを制御することができ、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を取り除き、着弾ずれを精度よく解消することができる。
また、他の発明は、駆動ローラ及び従動ローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトと、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する複数のインクヘッドとを有する印刷装置において、画像の形成を制御する画像制御装置であって、搬送ベルトの移動速度を検出する速度検出部と、駆動ローラ及び従動ローラの回転速度の変化から算出された、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量の変化をプロファイルデータとして記憶する補正データ記憶部と、プロファイルデータに含まれる駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量と、速度検出部により検出された搬送ベルトの移動速度とに基づいて、搬送ベルト上における複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御する印字制御部とを備える。
この発明によれば、予め補正データ記憶部に、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量の変化をプロファイルデータとして記憶する。そして、実際の印刷処理に際し、プロファイルデータを用いて、搬送ベルトの移動速度を補正し、搬送ベルトの移動速度に含まれる駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を取り除くことにより、着弾ずれを精度よく解消することができる。特に、プロファイルデータは、工場出荷時などに生成し、予め印刷装置内にプリインストールできることから、印刷装置内に偏芯量を算出したり、プロファイルデータを生成する装置を内蔵させる必要がなく、印刷装置の製造コストの低廉化を図ることもできる。
上記発明において、複数のインクヘッドそれぞれの位置情報を記憶する位置情報記憶部をさらに備え、印字制御部は、位置情報記憶部に記憶された位置情報に基づいて、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルトの移動速度の変化率を算出することが好ましい。この場合には、各印刷装置に固有の各インクヘッドの位置に応じて、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量による、搬送ベルトの移動速度の変化率を算出でき、印刷装置毎に、各インクヘッドの位置によって偏芯量の影響を反映させて吐出タイミングを制御することができ、着弾ずれをより確実に解消することができる。
以上述べたように、この発明によれば、搬送ベルトにより用紙を搬送する搬送機構を備えた印刷装置において、駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量を反映させて印刷時のインク吐出を制御し、着弾ずれを精度よく防止できる。
第1実施形態に係る印刷装置における搬送経路の概要を示す構成図である。 第1実施形態に係る吐出タイミング制御に関するモジュールを示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る各インクヘッドと搬送ベルト駆動ローラとの位置関係を側面より示す説明図である。 第1実施形態に係る複数のインクヘッドそれぞれの地点における駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量の影響度を示すグラフ図である。 第1実施形態に係る、演算処理部内の処理と、印刷装置での印刷・搬送の駆動部との関係を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。 第1実施形態に係るインクの吐出タイミングを制御する際の、エンコーダ信号の補正に関する説明図である。 第2実施形態に係る吐出タイミング制御に関するモジュールを示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係る印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。 第3実施形態に係る、プロファイルデータ生成に関するモジュールを示す機能ブロック図である。 第3実施形態に係るプロファイル生成の機能及び動作を模式的に示す説明図である。 第3実施形態に係る、プロファイルデータの生成時における手順を示すフローチャート図である。
[第1実施形態]
(印刷装置の全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る印刷装置100における印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。本実施形態では、印刷装置100は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト160上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタを例に説明する。
図1に示すように印刷装置100は、環状の搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する装置であり、搬送経路は、用紙を供給する給紙系搬送路FRと、この給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て排紙経路DRへ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続された反転経路SRとから概略構成されている。
給紙系搬送路FRにおいて、サイド給紙トレイ120、給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rの搬送方向側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられており、印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
搬送ベルト160は、通常経路CRにおいて、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された従動ローラ161及び駆動ローラ162に掛け渡されて回転移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、4色のインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
そして、印刷済みの印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常経路CR上を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙経路DRを経て、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。
一方、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、印刷終了時には排紙経路DR側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。この排紙経路DRと反転経路SRとの分岐点には、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった印刷用紙は、反転経路SRに引き込まれる。
この反転経路SRでは、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させることにより用紙の表裏を反転させる、いわゆるスイッチバックを行う。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して通常経路CRに戻され、レジスト部Rを経て再給紙され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。
なお、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル340が接続されており、この操作パネル340を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(吐出タイミング制御モジュール)
上述したヘッドユニット110における吐出タイミングの制御も、上記演算処理部330によって行われる。図2は、演算処理部330におけるヘッドユニット110の吐出タイミング制御に関するモジュールを示す機能ブロック図であり、図3は、各インクヘッド110aと駆動ローラ162との位置関係を側面より示す説明図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図2に示すように、この吐出タイミングの制御は、速度検出部310と、偏芯量算出部336(336a,336b)と、補正データ記憶部332(332a,332b)と、印字制御部350とを備え、偏芯量算出部336において従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出し、印字制御部350において、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御する。
速度検出部310は、搬送ベルト160の移動速度を検出するモジュールであり、従動ローラ161に設けられた従動側エンコーダ312と、駆動ローラ162に設けられた駆動側エンコーダ314と、駆動ローラ162の一回転を検出する駆動ローラHPセンサ313と、従動ローラ161の一回転を検出する従動ローラHPセンサ311と、ベルト1周分を検出するベルトHPセンサ317とから構成され、これら各センサからの入力信号を取得し、同期させつつ各モジュールに受け渡す。
偏芯量算出部336は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の回転速度の変化から、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出するモジュールであり、駆動側偏芯量算出部336bと従動側偏芯量算出部336aとから構成されている。
従動側偏芯量算出部336aは、従動ローラ161の回転速度の変化から、従動ローラ161の偏芯量を算出するモジュールである。従動側偏芯量算出部336aには、速度測定手段として、従動ローラ161の角速度を測定する従動側エンコーダ312と、従動ローラ161の一回転を検出する従動ローラHPセンサ311とが接続されている。具体的には、従動側偏芯量算出部336aは、従動側エンコーダ312からの検出信号(パルス幅)を抽出するとともに、従動ローラHPセンサ311を基準として、従動ローラ161の1周分について、パルス幅の変化から従動ローラ161の回転周期に対応した周波数を偏芯量として算出する。そして、この偏芯量をデータ変換し、生成された従動ローラの偏芯データを、従動側補正データ記憶部332aに送信する。
一方、駆動側偏芯量算出部336bは、駆動ローラ162の回転速度の変化から、駆動ローラ162の偏芯量を算出するモジュールである。駆動側偏芯量算出部336bには、速度測定手段として駆動ローラ162の角速度を測定する駆動側エンコーダ314と、駆動ローラ162の一回転を検出する駆動ローラHPセンサ313とが接続されている。
具体的には、駆動側偏芯量算出部336bは、駆動側エンコーダ314からの検出信号(パルス幅)を抽出するとともに、駆動ローラHPセンサ313を基準とし、駆動ローラ162の1周分について、パルス幅の変化から駆動ローラ162の回転周期に対応した周波数を偏芯量として算出する。そして、この偏芯量をデータ変換し、生成された駆動ローラの偏芯データを、駆動側補正データ記憶部332bに送信する。
補正データ記憶部332は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の回転速度の変化から算出された、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を記憶するメモリ装置であり、従動側補正データ記憶部332aと駆動側補正データ記憶部332bとから構成されている。
従動側補正データ記憶部332aは、従動側偏芯量算出部336aによって生成された従動ローラの偏芯データを記憶するメモリ装置であり、印刷時において従動側偏芯量算出部336aで算出された従動ローラの偏芯データを印字制御部350に入力する。一方、駆動側補正データ記憶部332bは、駆動側偏芯量算出部336bによって生成された駆動ローラの偏芯データを記憶するメモリ装置であり、印刷時において駆動側偏芯量算出部336bで算出された駆動ローラの偏芯データを印字制御部350に入力する。
なお、本実施形態において、この従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯データを取得するタイミングとしては、印刷処理毎に行う必要はなく、例えば、印刷開始時、環境変化時、経時変化時、メンテナンス時、プラテン昇降時などを契機とすることもできる。
印字制御部350は、偏芯量算出部336が算出した駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量と、速度検出部310により検出された搬送ベルト160の移動速度とに基づいて、搬送ベルト160上における、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御するモジュールである。具体的に、本実施形態に係る印字制御部350は、補正制御部351(351a〜c)と、ヘッド別駆動補正演算部358と、位置情報記憶部357と、各吐出制御部353と、ベルト補正データ記憶部352とから構成されている。
ヘッド別駆動補正演算部358は、位置情報記憶部357に記憶された位置情報に基づいて、駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出するモジュールである。具体的に、このヘッド別駆動補正演算部358には、駆動側補正データ記憶部332bに記憶されている駆動ローラの偏芯データと併せて、位置情報記憶部357に記憶されている各インクヘッド位置情報が入力され、ヘッド別駆動補正演算部358は、駆動ローラ162の偏芯データを基準として、複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出する。そして、ヘッド別駆動補正演算部358は、このインクヘッド110aそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を駆動側補正制御部351bに送信する。
ここで、インクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率(影響度)の算出方法について説明する。図3に示すように、搬送ベルト160の上方には、上流側から下流側へ各色のインクヘッド110aが配列されている。そして、移動速度の変化率の算出方法としては、従動ローラ161及び駆動ローラ162間の距離をLとし、駆動ローラ162からインクヘッド110a(例えば、図3におけるC1)までの距離をLC1とすれば、インクヘッドC1に対する駆動ローラの偏芯量による影響度は、(L−LC1)/Lとなる。したがって、駆動ローラ偏芯量をAとし、各インクヘッドそれぞれに対する偏芯量A(C1〜Y2)とすれば、例えば、C1インクヘッドの偏芯量A(C1)は、A×(L−LC1)/Lとなる。この偏芯量による影響度は、本実施形態では、エンコードパルスの変化を示す周波数の振幅として算出される。このようにして、各インクヘッドまでの距離LC1〜LY2に応じて、それぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出することができる。
ここで、複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度におけるインク吐出タイミングについて説明する。図4は、ある瞬間での、複数のインクヘッドそれぞれの地点(図3中P1〜P3)における従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の影響度を示すグラフ図である。なお、図4において縦軸は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の影響度として、従動ローラ161及び駆動ローラ162の速度変化の振幅を示し、横軸は、時間経過を示す。
本実施形態では、駆動ローラ162を基準として、各インクヘッド110aでの従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の影響を測定するため、図3に示すように、各インクヘッド110aには、従動ローラ161の偏芯量は100%で影響し、駆動ローラ162による影響度が、各インクヘッドまでの距離に応じて変化するものとする。従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の影響度は、それぞれ固有の周期及び振幅で変化し、各インクヘッドの位置において、刻々と変化する。そして、各インクヘッドの位置における搬送ベルト160の移動速度の変化は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の影響度が合成され、ある瞬間では共振して最大値となり、ある瞬間では相殺される。
具体的に、図4(a)に示すように、駆動ローラ162側に最も近い位置(P1)では、駆動ローラ162の偏芯量はほぼ100%で影響し、地点P1による偏芯量は、従動ローラ161の偏芯量と駆動ローラ162における100%の偏芯量とが合成される。一方、図4(c)に示すように、従動ローラ161側に最も近い位置(P3)では、駆動ローラ162の偏芯量は、殆ど影響しない。したがって、P3地点による移動速度の変化率は、従動ローラ161の偏芯量の値となる。また、図4(b)に示すように、駆動ローラ162と従動ローラ161の中間位置(P2)では、駆動ローラ162の偏芯量は、ほぼ50%で影響し、従動ローラ161の偏芯量と駆動ローラ162の50%の値の偏芯量が合成される。
このように、複数のインクヘッド110aそれぞれの位置による従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量による影響度を算出し、各インクヘッド110aのインク吐出タイミング信号を算出する。
位置情報記憶部357は、複数のインクヘッドそれぞれの位置情報を記憶する記憶手段であり、工場出荷時において、各印刷装置100の固有の位置情報として測定され、記憶されている。具体的には、各インクヘッドまでの距離LC1〜LY2が記憶されている。
補正制御部351は、偏芯量算出部336が算出した駆動ローラ及び従動ローラの偏芯量と、ベルト補正データ記憶部352に記憶されたベルトプロファイルデータと、速度検出部310により検出された搬送ベルト160の移動速度とに基づいて、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御するモジュールであり、従動側補正制御部351aと、駆動側補正制御部351bと、ベルト補正制御部351cとから構成されている。
本実施形態において、従動側補正制御部351aは、従動側偏芯量算出部336aが算出した従動ローラ161の偏芯量と、従動側エンコーダ312により検出された検出信号である搬送ベルト160の移動速度とに基づいて、従動ローラ161の偏芯量による速度変動を除去するように、従動側エンコーダ312から入力される検出信号の補正を行うモジュールである。
具体的には、従動側補正制御部351aには、従動側エンコーダ312により検出された検出信号である搬送ベルト160の移動速度と併せて、従動ローラ1周に1箇所のマーク(基準マーク)を検知する従動ローラHPセンサ311で検知した従動ローラホームポジション信号が入力され、従動側補正制御部351aは、従動ローラHPセンサ311を基準として、従動側エンコーダ312から入力される検出信号を補正し、補正された搬送ベルト160の移動速度を駆動側補正制御部351bに入力する。
駆動側補正制御部351bは、本実施形態において、従動側補正制御部351aにより補正された従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度と、ヘッド別駆動補正演算部358により算出された、駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率に基づいて、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御するモジュールである。駆動側補正制御部351bには、補正された従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度と併せて、駆動ローラ1周に1箇所のマーク(基準マーク)を検知する駆動ローラHPセンサ313で検知した駆動ローラホームポジション信号と、ベルト1周に1箇所のマーク(基準マーク)を検知するベルトHPセンサ317で検知したベルトホームポジション信号とが入力され、駆動側補正制御部351aは、各インクヘッド別の従動側エンコーダの検出信号を算出し、その検出信号をベルト補正制御部351cに入力する。
ベルト補正制御部351cは、ベルトの厚みムラ等を記録したベルトプロファイルを用いて、搬送ベルト160の厚みムラによる搬送速度の変化を加味して、各インクヘッド別の従動側エンコーダの検出信号を補正し、吐出制御部353に入力するモジュールである。ベルト補正制御部351cには、ベルト補正データ記憶部352からベルトプロファイルデータが入力されるとともに、ベルト1周に1箇所のマーク(基準マーク)を検知するベルトローラHPセンサ317で検知したベルトホームポジション信号が入力される。
ベルト補正データ記憶部352は、搬送ベルト160のベルト厚みムラを記録した補正データ記憶するメモリ装置である。このベルトプロファイルデータは、搬送ベルト160表面の任意の2測点における速度比の時間的変動を算出し、算出された速度比に対応した周波数から搬送ベルトの厚みムラをデータ化したものである。
吐出制御部353は、この補正された検出信号に基づいて、インクヘッド110aによる各画像形成のタイミングを制御する印字制御手段であり、ヘッドユニット110は、この吐出制御部353による制御に従って、記録媒体10上に複数の画像を形成する。なお、本実施形態では、画像形成部の上流側を駆動ローラ162とし、画像形成部の下流側を従動ローラ161としたが、これらの支持ローラの配置は逆であってもよい。
また、システム制御部335は、演算処理部330内の各モジュールの動作を制御する中央演算処理部であり、印刷時の画像処理の他、駆動制御部334を通じて、搬送経路の各駆動部の動作を制御する。また、システム制御部335は、外部との通信を行う通信インターフェースや、操作パネル340に対するデータ送受信について、通信インターフェースの機能も果たす。
(吐出タイミング制御動作)
以上の構成を有する本実施形態に係る演算処理部330おける吐出タイミング制御の動作について説明する。図5は、演算処理部内の処理と、印刷装置100での印刷・搬送の駆動部との関係を示す機能ブロック図である。
先ず、演算処理部330において、各センサ及びエンコーダからの信号を検出する。具体的には、従動側エンコーダ312からの検出信号、及び駆動側エンコーダ314からの検出信号が偏芯量算出部336に入力される。また偏芯量算出部336には、各ローラHPセンサ311,313で検知したホームポジション信号が入力される。これらにより、各ローラ1周のエンコーダパルス毎の移動速度が測定される(S101,S104)。
次いで、偏芯量算出部336は、従動側エンコーダ312及び駆動側エンコーダ314で検出された回転速度の変化から、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出する(S102,S105)。
具体的には、偏芯量算出部336は、算出された各パルスの速度変動比データから従動ローラ及び駆動ローラの1周分の周期データを分割し、各ローラ1周分の周期データを平均化する。これにより、各支持ローラの偏芯量を抽出し、これらの偏芯量をデータ変換し、偏芯補正データを算出する。
そして、従動側補正制御部351aは、従動ローラ161の偏芯補正データに基づいて、従動ローラ161の偏芯量を除去するように、従動側エンコーダ312から検出された搬送ベルト160の移動速度を補正し(S103)、駆動側補正制御部351bに入力する。
一方、駆動ローラ162の偏芯量は、ヘッド別駆動補正演算部358に入力され、ヘッド別駆動補正演算部358は、駆動ローラ162の偏芯量と、位置情報記憶部に記憶された位置情報とに基づいて、駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出し(S106)、この算出された移動速度の変化率を駆動側補正制御部351bに入力する。
そして、駆動側補正制御部351bは、従動側補正制御部351aで算出された従動ローラ161の偏芯量を反映させた搬送ベルト160の移動速度に対して駆動ローラ162の偏芯量を反映させる。具体的には、ヘッド別駆動補正演算部358で算出された駆動ローラ162の偏芯量による移動速度の変化率に基づいて、従動側補正制御部351aで算出された従動ローラ161の偏芯量を合成し、最終的な複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度におけるインク吐出タイミング信号を算出する(S107)。
なお、本実施形態では、この最終的な吐出タイミング信号の算出に際し、ベルトの厚みムラ等を記録したベルトプロファイルを用いて、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯に加え、搬送ベルト160の厚みムラによる搬送速度の変化を加味して、着弾ずれの補正を行う(S108)。このベルトプロファイルは、搬送ベルト160表面の任意の2測点における速度比の時間的変動を算出し、算出された速度比に対応した周波数から、搬送ベルト160のベルト厚みムラを記録した補正データである。
その後、吐出制御部353では、この補正されたエンコーダ検出信号に基づいて、各インクヘッド110aによる各画像形成のタイミングを制御し(S109)、各インクヘッド110aは、この吐出制御部353による制御に従って、インクを吐出し、記録媒体上に複数の画像を形成する。
(吐出タイミング制御方法)
以上の構成を有する吐出タイミング制御モジュールを動作させることによって、吐出タイミングの制御方法を実施することができる。図6は、本実施形態に係る吐出タイミング制御方法の処理ステップを示すフローチャート図である。
先ず、印刷処理が開始されると、搬送ベルト160が駆動手段により回転し(S201)、給紙動作に先行させて、搬送ベルト160を支持する、従動ローラ161及び駆動ローラ162が駆動し、駆動側エンコーダ314及び従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度が偏芯量算出部336に入力される。
そして、従動ローラ161側においては、従動側偏芯量算出部336aは、従動側エンコーダ312及び従動ローラHPセンサ311からの検出信号を抽出するとともに(S202)、従動ローラHPセンサ311を基準として、従動ローラ161の1周分について、パルス幅の変化から従動ローラ161の回転周期に対応した周波数を偏芯量として算出する(S203)。
そして、従動側偏芯量算出部336aは、算出された偏芯量に対してデータ変換を行い従動側偏芯補正データを算出する(S204)。この算出された従動ローラ161の補正データは、従動側補正データ記憶部332aに送信され、補正データは保存される。
次いで、従動側エンコーダ312の検出信号の補正を行う。この従動側エンコーダ312の検出信号の補正に際し、従動側補正制御部351aは、従動側補正データ記憶部332aに記憶されている従動側偏芯補正データに基づいて、従動ローラ161の偏芯量を除去するように、従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度を補正し(S205)、駆動側補正制御部351bに入力する。
一方、駆動ローラ162側においては、駆動側偏芯量算出部336bは、駆動側エンコーダ314及び駆動ローラHPセンサ313からの検出信号を抽出するとともに(S206)、駆動ローラHPセンサ313を基準として、駆動ローラ162の1周分について、パルス幅の変化から駆動ローラ162の回転周期に対応した周波数を偏芯量として算出する(S207)。そして、駆動側偏芯量算出部336bは、算出された偏芯量に対してデータ変換を行い補正データを算出する(S208)。算出された駆動ローラ162の駆動側偏芯補正データは、駆動側補正データ記憶部332bに送信され、駆動側偏芯補正データは保存される。
その後、給紙動作が開始され、実際に印刷処理が開始される。この印刷処理の実行において、従動側偏芯補正データ及び駆動側偏芯補正データに基づいて、各インクヘッドに対する駆動ローラの補正データを算出する。このインクヘッド別の駆動ローラ側の補正に際し、ヘッド別駆動補正演算部358は、駆動側補正データ記憶部332bに記憶されている駆動側偏芯補正データと、各位置情報記憶部357に基づいて、駆動ローラ162の偏芯量の各インクヘッドに対する影響度が小さくなるように、インクヘッドそれぞれの地点において、駆動ローラ162の偏芯量による移動速度の変化率を算出し(S209)、駆動側補正制御部351bに入力する。
そして、駆動側補正制御部351bは、従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度を補正した検出信号と駆動ローラの偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率に基づいて、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、従動側エンコーダ312から入力される検出信号を補正し(S210)、ベルト補正制御部351cにおいて搬送ベルト160の厚みムラによる搬送速度の変化を加味して検出信号を補正し、各吐出制御部353に入力する。
この補正では、各インクヘッド別の駆動ローラ偏芯補正データの値が、ホームポジション信号に基づいて、搬送ベルト160の回転周期に合わせて読み出され、図7に示すように、従動側エンコーダ312から入力されるエンコーダ検出信号が、補正値に応じて早められたり遅められたりして、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように調整されて吐出制御部353に入力される。
吐出制御部353では、この補正されたエンコーダ検出信号に基づいて、各ヘッドユニット110による各画像形成のタイミングを制御し(S211)、各インクヘッド110aは、この吐出制御部353による制御に従って、インクを吐出し、記録媒体上に複数の画像を形成する。
(作用・効果)
このような本実施形態に係る発明によれば、印刷処理に際して、偏芯量算出部336は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出し、搬送ベルト160の移動速度に含まれる従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を取り除くので、搬送ベルト160の移動速度の変動による印字位置ずれが生じないように印字タイミングを変化させ、着弾ずれを解消することができる。
さらに、本実施形態において、複数のインクヘッドそれぞれの位置情報を記憶する位置情報記憶部357をさらに備え、印字制御部350は、位置情報記憶部に記憶された位置情報に基づいて、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出するので、各インクヘッド110aの位置によって異なる従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を補正することができ、着弾ずれを確実に解消することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、印刷動作時において、従動ローラ161と駆動ローラ162の偏芯量を算出したが、第2実施形態では、予め従動ローラ161と駆動ローラ162の偏芯量をプロファイルデータとして補正データ記憶部332に記憶することを要旨とする。以下に、印刷装置100内に予め従動ローラ161と駆動ローラ162の偏芯量をプロファイルデータとして記憶した第2実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係る演算処理部330におけるヘッドユニット110の吐出タイミング制御に関するモジュールを示す機能ブロック図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態に係る演算処理部330は、速度検出部310と、印字制御部350と、補正データ記憶部332(332a,332b)とを備えている。
補正データ記憶部332は、従動ローラ161及び駆動ローラ162の回転速度の変化から算出された、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の変化をプロファイルデータとして記憶するメモリ装置である。なお、本実施形態において、従動ローラの偏芯データは、外部の偏芯量生成装置400等によって予め生成され、工場出荷時などにプリインストールされることによって、補正データ記憶部332に保存される。そして、本実施形態において、従動側補正データ記憶部332aと駆動側補正データ記憶部332bとを備えている。
従動側補正データ記憶部332aは、生成された従動ローラ161のプロファイルデータを記録するメモリ装置であり、印刷処理が開始される際、記憶された従動ローラ161のプロファイルデータを、印字制御部350に入力する。駆動側補正データ記憶部332bは、生成された駆動ローラ162のプロファイルデータを記録するメモリ装置であり、印刷処理が開始される際、記憶された駆動ローラ162のプロファイルデータを、印字制御部350に入力する。
印字制御部350は、第1実施形態と同様に、プロファイルデータに含まれる従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量と、ベルトの厚みムラ等を記録したベルトプロファイルと、従動側エンコーダ312により検出された搬送ベルト160の移動速度とに基づいて、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御するモジュールである。
(印刷処理時における吐出タイミング制御方法)
そして、本実施形態に係る吐出タイミング制御は以下の手順により行う。図9は、印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。
先ず、印刷処理が開始されると、搬送ベルト160が駆動手段により回転し(S301)、搬送ベルト160を支持する従動ローラ161、駆動ローラ162が駆動し、従動側エンコーダ312により検出された検出信号である搬送ベルト160の移動速度が従動側補正制御部351aに入力される。
そして、従動側補正制御部351aは、従動側エンコーダ312により検出された検出信号である搬送ベルト160の移動速度と、従動ローラHPセンサ311からの検出信号を抽出し、従動ローラ161に関するパルス幅のデータを取得する(S302)。そして、従動側エンコーダ312の検出信号の補正を行う。この従動側エンコーダ312の検出信号の補正に際し、従動側補正制御部351aは、従動側補正データ記憶部332aに記憶されている従動ローラ161のプロファイルデータに基づいて、従動ローラ161の偏芯量を除去するように、従動側エンコーダ312から入力されるエンコーダ検出信号を補正し(S303)、補正されたエンコーダ検出信号を駆動側補正制御部351bに入力する。
この測定結果に基づいて、駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッド110aそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出する。この移動速度の変化率の算出に際し、ヘッド別駆動補正演算部358は、駆動側補正データ記憶部332bに記憶されている駆動側偏芯補正データと、位置情報記憶部357に基づいて、複数のインクヘッド110aについて、駆動ローラ162の偏芯量による移動速度の変化率が小さくなるように、駆動側偏芯補正データを補正し、複数のインクヘッド110aそれぞれの地点における駆動ローラ162の偏芯量の補正データを算出し、駆動側補正制御部351bに入力する。
そして、駆動側補正制御部351bは、速度検出部310により検出された搬送ベルト160の移動速度を補正した従動側エンコーダ312の検出信号と駆動ローラの偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率に基づいて、複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、従動側エンコーダ312から入力される検出信号を補正し(S304)、ベルト補正制御部351cにおいて搬送ベルト160の厚みムラによる搬送速度の変化を加味して検出信号を補正し、各吐出制御部353に入力する。
各吐出制御部353では、この補正されたエンコーダ検出信号に基づいて、各ヘッドユニット110による各画像形成のタイミングを制御し(S305)、各インクヘッド110aは、この吐出制御部353による制御に従って、インクを吐出し、記録媒体上に複数の画像を形成する。
(作用・効果)
このような本実施形態に係る発明によれば、補正データ記憶部332が、予め従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量の変化をプロファイルデータとして記憶する。そして、実際の印刷処理に際し、搬送ベルト160の移動速度を検出し、この検出結果に、プロファイルデータを反映させ、搬送ベルト160の移動速度に含まれる従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を取り除くので、搬送ベルトの移動速度の変動による印字位置ずれが生じないように印字タイミングを変化させ、着弾ずれを解消することができる。
さらに、本実施形態において、複数のインクヘッドそれぞれの位置情報を記憶する位置情報記憶部357をさらに備え、印字制御部350は、位置情報記憶部に記憶された位置情報に基づいて、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量による複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルト160の移動速度の変化率を算出するので、各インクヘッド110aの位置によって異なる従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を補正することができ、着弾ずれを確実に解消することができる。
[第3実施形態]
さらに、本実施形態の第3実施形態について説明する。上述した第1及び2実施形態では、プロファイル生成において、従動側エンコーダ312と駆動側エンコーダ314により偏芯量を生成したが、本実施形態では、従動側エンコーダ312と駆動側エンコーダ314に加え、速度測定器を用いて搬送ベルトの速度を測定し、速度測定器で測定された搬送ベルトの速度と各エンコーダの信号から測定された回転速度とを対比し、駆動ローラのモーター等の外的な影響を排除し、より精細な駆動ローラ偏芯補正データ及び従動ローラ偏芯補正データを生成することを要旨とする。なお、ここで生成された駆動ローラ偏芯補正データ及び従動ローラ偏芯補正データは、プロファイルデータとして、印刷装置100内にインストールされるものとする。
以下に、偏芯データ生成装置を用いて、駆動ローラ偏芯補正データ及び従動ローラ偏芯補正データを生成する第3実施形態について説明する。なお、本実施形態において、上述した第1及び第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
(偏芯データ生成装置)
本実施形態において、上述した駆動ローラのプロファイルデータ及び従動ローラのプロファイルデータは、偏芯量生成装置400を用いて生成され、補正データ記憶部332にインストールされる。図10は、偏芯量生成装置400の概略構成を示す説明図である。図10(a)に示すように、偏芯量生成装置400は、印刷装置100の製造時や工場出荷前、メンテナンス時などに一時的に印刷装置100に対して接続される外部装置であり、LDV装置400aと、PC400bとから概略構成される。
LDV装置400aは、速度検出手段であるレーザードップラー速度計315,316により、非接触で対象物の移動速度を計測する装置であり、搬送ベルト160の上面に取付けられたレーザードップラー速度計315,316と、従動ローラ161に設けられた従動側エンコーダ312と、駆動ローラ162に設けられた駆動側エンコーダ314と、従動ローラ161の一回転を検出する従動ローラHPセンサ311と、駆動ローラ162の一回転を検出する駆動ローラHPセンサ313とが接続され、これら各センサからの入力信号を取得し、偏芯データ生成装置であるPC400bに受け渡す。
PC400bは、CPUを備えた演算処理装置であり、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、CPU上でソフトウェアを実行することによって、プロファイルデータ生成装置として機能する。具体的に、このプロファイルデータ生成装置としてのPC400bは、図10(b)に示すように、速度比演算部401と、データ処理部402と、データメモリ403とから構成されている。
速度比演算部401は、従動側偏芯量算出部401a及び駆動側偏芯量算出部401bとから構成されており、従動ローラ161及び駆動ローラ162における偏芯量をそれぞれ算出するモジュールであり、具体的には、従動側偏芯量算出部401a及び駆動側偏芯量算出部401bそれぞれは、搬送ベルト160上の任意の2測点における移動速度を、速度検出手段によって測定する。本実施形態では、この任意の2測点を第1の測点及び第2の測点とし、第1の測点の移動速度は、従動ローラ161における搬送ベルト160表面の移動速度とし、第2の測点は駆動ローラ162における搬送ベルト160表面の移動速度とする。
また、本実施形態では、第1及び第2の測点に対する速度検出手段は、搬送ベルト160表面の移動速度を光学的に測定する非接触測定装置であり、本実施形態においては、レーザードップラー速度計315,316を用いる。レーザードップラー速度計315,316は、搬送ベルト160表面の移動速度を光学的に測定する速度検出手段であり、具体的には、対象物との相対速度によって、入射光と反射光との波長の変化を測定することにより対象物の速度を測定する。なお、レーザードップラー速度計315,316は、当該印刷装置100に対して着脱自在に設けられている。これにより、各ローラの偏芯データ作成時においてのみ、レーザードップラー速度計315,316を設置することができ、高価な測定装置を画像形成装置に内蔵させる必要がなく、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、第1の測点(従動ローラ)に対しては、従動ローラ161の回転速度を測定する従動側エンコーダ312が設けられ、従動ローラ161の角速度を、レーザードップラー速度計316による測定と同期させて記録し、従動ローラ161の角速度と、レーザードップラー速度計315,316により測定された移動速度との相関を記録する。
そして、本実施形態では、図10(b)に示すように、各レーザードップラー速度計315,316からの検出信号が、従動側エンコーダ312又は駆動側エンコーダ314からの検出信号と関連づけられて、速度比演算部401に入力される。また、この速度比演算部401には、ローラ1周で1箇所のマーク(基準マーク)を検知するローラHPセンサ311,313で検知したそれぞれのホームポジション信号が入力される。
データ処理部402は、速度比データに対して平均化やデジタル化等の処理を施すモジュールである。データメモリ403は、レーザードップラー速度計315,316により測定されたパルス幅データや、従動側エンコーダ312又は駆動側エンコーダ314からの検出信号を速度データとして記録するメモリ装置である。
そして、速度比演算部401は、各レーザードップラー速度計315,316によって検出された搬送ベルト160表面の移動速度と、従動側エンコーダ312及び駆動側エンコーダ314で検出された回転角速度とに基づいて、各測点における速度比の時間的変動を算出し、算出された速度比に対応した周波数から、搬送ベルト160のベルト厚みムラをベルトプロファイルとして記録するとともに、駆動ローラ162の偏芯データ及び従動ローラ161の偏芯データを抽出する。この偏芯データの抽出に際し、本実施形態では、各ローラ161,162について、レーザードップラー速度計で得られた値と、エンコーダから得られた値とに基づいて、偏芯データに含まれる外的要因による回転ムラを除去する。この外的要因としては、駆動ローラを回転させるモータやギア等の回転ムラなどの成分が挙げられる。
これらの偏芯データは、データ処理部402からデータバスを通じてデータメモリ403に送出される。データメモリ403に記憶されたベルトプロファイルや偏芯データは、通信インターフェース404等によって、印刷装置100に送信される。
このような構成の偏芯量生成装置400による偏芯データの生成処理時における動作について詳述する。図11は、偏芯データを生成する際の動作手順を模式的に示すブロック図である。
先ず、従動側偏芯量算出部401a及び駆動側偏芯量算出部401bそれぞれによって、各測点における速度比の時間的変動を算出する。具体的には、従動ローラ161の回転速度と、ベルト上の2測点における移動速度を、速度検出手段によって測定する。第1の測点では、レーザードップラー速度計316及び従動側エンコーダ312によって、対象物である搬送ベルト160の移動速度と、従動ローラ161の回転速度を測定し(S401、S402)、第2の測点の測点では、レーザードップラー速度計315及び駆動側エンコーダ314によって搬送ベルト160の移動速度と、駆動ローラ162の回転速度を測定する(S405、S406)。
レーザードップラー速度計315及び316によって測定された搬送ベルト160の移動速度の時間的変化から、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯データを算出し(S403及びS407)、これらの偏芯データを、従動ローラ161の回転速度の時間的変化とを関連づけて記録する(S404及びS408)。この偏芯データの算出に際し、本実施形態では、各ローラ161,162について、レーザードップラー速度計で得られた値と、エンコーダから得られた値とに基づいて、偏芯データに含まれている駆動モータやギアの回転ムラなどの外的要因を除去する。
この偏芯データの生成と併せて、速度比演算部401では、従動側エンコーダ312の回転速度に対するレーザードップラー速度計315,316によって光学的に測定された搬送ベルト160の移動速度に基づいて、これらの速度比を算出して、搬送ベルト160の厚みムラの時間的変化であるベルトプロファイルを生成し、記録するようにしてもよい。
(プロファイルデータ生成の方法)
以上の構成を有する本実施形態に係る偏芯量生成装置400におけるプロファイル生成時の動作について説明する。図12は、偏芯データ生成時の動作を示すフローチャート図である。
先ず、搬送ベルト160を駆動し(S501)、偏芯量生成装置400において、各センサ及びエンコーダからの信号を検出する。具体的には、各レーザードップラー速度計315,316からの検出信号が速度比演算部401に入力されるとともに(S502、S508)、速度比演算部401に、従動側エンコーダ312からの検出信号、及び駆動ローラHPセンサ313及び従動ローラHPセンサ311で検知したホームポジション信号が入力される(S503、S507)。これらにより、駆動ローラ162及び駆動ローラ162におけるローラ1周のエンコーダパルス毎の移動速度が測定される。
次いで、速度比演算部401で、レーザードップラー速度計315,316で検出された移動速度と、従動側エンコーダ312で検出された回転角速度から、従動ローラ161に対応した周波数を有する従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出する(S504,S509)。
具体的には、速度比演算部401は、算出された各パルスの時間的変化を、従動ローラ161及び駆動ローラ162の1周分の周期毎に分割し、各ローラにおける1周分の波形を平均化する。これにより、従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量を算出する。
そして、これらの各ローラ161,162の偏芯量をデータ処理して、各ローラ161,162の補正データとして生成し(S505,S510)記憶する(S506,S511)。このように生成され、記憶された従動ローラ161及び駆動ローラ162の補正データは、プロファイルとして、印刷装置100内にインストールされる。
(作用・効果)
このような本実施形態に係る発明によれば、プロファイルデータを生成する際に、光学的に対象物の速度を測定する高精度なレーザードップラー速度計315,316を用いるため、駆動ローラ162を駆動させるモータやギア等の回転ムラ等による外的な影響を排除することができ、より精細な従動ローラ161及び駆動ローラ162の偏芯量のプロファイルデータを生成することができる。また、生成されたプロファイルデータは、印刷装置100内にプリインストールにより記録保持させることができるので、レーザードップラー速度計315,316は、プロファイル生成後に取り外すことができ、印刷装置の製造コストの低廉化を図ることができる。
CR…通常経路
DR…排紙経路
FR…給紙系搬送路
R…レジスト部
SR…反転経路
10…記録媒体
100…印刷装置
110…ヘッドユニット
110a…インクヘッド
120…サイド給紙トレイ
130…給紙トレイ
132…従動側エンコーダ
134…駆動側エンコーダ
140…排紙口
150…排紙台
160…搬送ベルト
161…従動ローラ
162…駆動ローラ
170…切替機構
172…切替機構
310…速度検出部
311…従動ローラHPセンサ
312…従動側エンコーダ
313…駆動ローラHPセンサ
314…駆動側エンコーダ
315…レーザードップラー速度計
316…レーザードップラー速度計
317…ベルトHPセンサ
330…演算処理部
332…補正データ記憶部
332a…従動側補正データ記憶部
332b…駆動側補正データ記憶部
334…駆動制御部
335…システム制御部
336…偏芯量算出部
336a…従動側偏芯量算出部
336b…駆動側偏芯量算出部
340…操作パネル
350…印字制御部
351…補正制御部
351a…従動側補正制御部
351b…駆動側補正制御部
351c…ベルト補正制御部
352…ベルト補正データ記憶部
353…吐出制御部
357…位置情報記憶部
358…ヘッド別駆動補正演算部
400…偏芯量生成装置
400a…LDV装置
400b…PC
401…速度比演算部
401a…従動側偏芯量算出部
401b…駆動側偏芯量算出部
402…データ処理部
403…データメモリ
404…通信インターフェース

Claims (3)

  1. 駆動ローラ及び従動ローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する複数のインクヘッドとを有する印刷装置において、画像の形成を制御する画像制御装置であって、
    前記搬送ベルトの移動速度を検出する速度検出部と、
    前記駆動ローラ及び前記従動ローラの回転速度の変化から、該駆動ローラ及び前記従動ローラの偏芯量を算出する偏芯量算出部と、
    前記偏芯量算出部が算出した前記駆動ローラ及び前記従動ローラの偏芯量と、前記速度検出部により検出された搬送ベルトの移動速度とに基づいて、前記搬送ベルト上における前記複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、前記複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御する印字制御部と
    を備えることを特徴とする画像制御装置。
  2. 駆動ローラ及び従動ローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する複数のインクヘッドとを有する印刷装置において、画像の形成を制御する画像制御装置であって、
    前記搬送ベルトの移動速度を検出する速度検出部と、
    前記駆動ローラ及び前記従動ローラの回転速度の変化から算出された、該駆動ローラ及び前記従動ローラの偏芯量の変化をプロファイルデータとして記憶する補正データ記憶部と、
    前記プロファイルデータに含まれる前記駆動ローラ及び前記従動ローラの偏芯量と、前記速度検出部により検出された搬送ベルトの移動速度とに基づいて、前記搬送ベルト上における前記複数の画像間の位置ずれが小さくなるように、前記複数のインクヘッドによる各画像形成のタイミングを制御する印字制御部と
    を備えることを特徴とする画像制御装置。
  3. 前記複数のインクヘッドのそれぞれの位置情報を記憶する位置情報記憶部をさらに備え、
    前記印字制御部は、前記位置情報記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動ローラ及び前記従動ローラの偏芯量による前記複数のインクヘッドそれぞれの地点における搬送ベルトの移動速度の変化率を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像制御装置。
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