JP5303292B2 - ユニットスイング式自動二輪車の防振構造 - Google Patents
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Description
補助リンク30は、車体フレーム2に一端が回動自在に取付けられた第1リンク31と、この第1リンク31の他端に一端が回動自在に連結されるとともにパワーユニット12に他端が回動自在に取付けられた第2リンク32とからなる側面視くの字状のリンク機構である。
また、補助リンク30を車体フレーム2とパワーユニット12との間に配置するための大きな空間も確保しなければならない。
作用として、ダンパの側方は車体カバーで覆われるから、ダンパは、外部に露出せず、また、側方からの飛び石等から保護される。
作用として、ダンパがユニットスイング式のパワーユニットの回動軸より離れると、ユニットスイング式のパワーユニットが、回動軸の車幅方向中央を通る前後に延びる軸まわりに左右にローリングしようとするときに、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパにより大きな減衰力が発生して、ユニットスイング式のパワーユニットのより大きなローリングを減衰させることが可能になる。
作用として、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対してダンパが上方向に離れる、即ち、ダンパが地面から離れるため、ダンパに砂、土埃などが被りにくくなり、飛び石が当たりにくくなる。
作用として、ダンパの延びる方向が回動軸の中央部を通り前後に延びる軸を中心とする円弧に沿いやすくなるから、上記軸に対してスイング部材がローリングする際に、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパの減衰力がより高まって、ローリングの減衰がより大きくなる。
図1に示すように、スクータ型車両10は、骨格となる車体フレーム11と、前輪12を懸架及び操舵するために車体フレーム11の前部に設けられた前輪懸架操舵機構13と、後輪14を懸架及び駆動するために車体フレーム11のほぼ中央部に連結された後輪懸架駆動機構16と、車体フレーム11の後部上部に取付けられた収納ボックス17及び燃料タンク18とからなる。
上記した第1ピボット軸28、リンク機構55及びリヤクッションユニット58は、パワーユニット56を懸架するパワーユニット懸架装置16Aを構成するものである。
図2に示すように、リンク機構55は、第1ピボット軸28にスイング自在に取付けられた第1リンク81,81(手前側の符号81のみ示す。)と、この第1リンク81の先端に取付けられた第2ピボット軸92と、この第2ピボット軸92にスイング自在に取付けられた第2リンク82と、一方のピボットフレーム33側に設けられたインナピボットプレート31bの上部に取付けられた第3ピボット軸93と、第2リンク82の先端に取付けられた第4ピボット軸94と、第3ピボット軸93にスイング自在に取付けられるとともに第4ピボット軸94に連結された連結ロッド84とからなる。
第4ピボット軸94は、パワーユニット56(図1参照)をスイング自在に支持する軸である。
図中の符号123a,123bは、ゴム123が上下に変形しやすいように内筒121の上方及び下方のゴム123に開けられた円弧形状の穴部である。
図中の符号128a,128bは、ゴム128が前後に変形しやすいように内筒126の前方及び後方のゴム128に開けられた穴部である。
図11(a),(b)中の想像線は移動前又はスイング前の状態を示している。
図11(a)において、例えば、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、車体前方に移動した場合には、連結ロッド84が第3ピボット軸93を中心にして矢印の向きにスイングし、ゴムブッシュ112,113が撓んでゴムの反力によりやがて停止する。しかし、連結ロッド84の前方へのスイング角度が更に大きくなると、ゴムブッシュ112,113が大きく撓んで、連結ロッド84に設けた突起84aが、ピボットプレート31側の切欠き31cの前縁部31jに当たり、ピボットプレート31に対する連結ロッド84のスイングが停止する。
図12(a)において、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、上方に移動した場合には、第4ピボット軸94が上方へ移動し、第2リンク82が第2ピボット軸92を中心にして矢印の向きにスイングし、連結ロッド84のゴムブッシュ112が大きく撓んで第4ピボット軸94の上方への移動が大きくなると、ゴムブッシュ112の内筒121が外筒122に接近し、内筒121と外筒122との間のゴム123が大きく圧縮されて大きな弾性力が発生し、この弾性力によって連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の上昇が停止する。なお、この際の連結ロッド84のゴムブッシュ111,113の上方への撓みは、ゴムブッシュ112に比べてごく僅かであるので、ピボットプレート31に対する連結ロッド84の位置関係はほとんど変わらないので、パワーユニット56の上方への移動距離は、ほぼ連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の移動距離であると言える。
上記の立ち上がり部26a,27aは、図1に示したフロアフレーム42,43(符号42のみ図示)の後端から次第に上方に延びるように形成された部分である。
ロッド側取付部208aに対してボディ側取付部207aは低い位置に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは正面視で角度αだけ傾いている。
左右の防振ダンパ201,201のそれぞれにおいて、ロッド側取付部208aに対してボディ側取付部207aが後方に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは平面視で角度βだけ傾いている。
図16に示すように、正面視では、ロッド側取付部208aよりもボディ側取付部207aが低く配置されることで、例えば、パワーユニット56が、第4ピボット軸94の軸線94a上で且つパワーユニット56側の左右のリンク連結部62a,62bの中心位置を通る車両前後方向(紙面の表裏方向)に延びる前後軸210Aを中心にして、白抜き矢印で示すように、左右にローリングしようとしたときには、防振ダンパ201,201の延びる方向を前後軸210Aを中心とする円弧211Aの延びる方向に近づけることができ、防振ダンパ201,201のストローク量がより大きくなるため、パワーユニット56のローリングをより効率良く減衰させることができる。また、ボールジョイントの回動量も少なくすることができる。
上記の第1油室223、第2油室224、第1室263は作動油で満たされ、第2室264は空気で満たされている。
ニードル277の先端が流量調整孔276に進入すれば、作動油の通路断面積が小さくなり、作動油の流量が少なくなる。ニードル277の先端が流量調整孔276から退出すれば、作動油の通路断面積が大きくなり、作動油の流量が多くなる。
図19に示すように、パワーユニット310を構成するエンジン311は、クランクケース312の一部を形成するとともにクランクケース312の前端部から前方に突出するように形成された前端突出部312aと、この前端突出部312aに取付けられたシリンダブロック314と、このシリンダブロック314に取付けられたシリンダヘッド315と、このシリンダヘッド315の端部開口部を覆うヘッドカバー316とを備える。
図20に示すように、左右一対の防振ダンパ201,201(形状の理解が容易になるように輪郭が太線で描かれた部分である。)は、車体の中心を通り鉛直に延びる車体中心線200に対して左右対称な位置に配置され、それぞれ一端がパワーユニット56のエンジン59におけるシリンダ部59a、詳しくは、シリンダ部59aを構成するヘッドカバー204にボルト205で取付けられ、他端がメインフレーム26,27の立ち上がり部26a,27aにボルト205で取付けられている。
ボディ側取付部207aに対してロッド側取付部208aは低い位置に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは正面視で角度αだけ傾いている。
また更に、防振ダンパ201を、第4ピボット軸94よりも上方に配置したが、これに限らず、防振ダンパ201を、第4ピボット軸94よりも下方に配置してもよい。
更に、直動式(伸縮式)の防振ダンパ201を用いたが、直動式によらず、ロータリーダンパを用いても構わない。
Claims (10)
- 車体フレーム(11)に回動軸(94)が取付けられ、この回動軸(94)に防振部材(181)を介して上下スイング自在に車両前後方向に延びるユニットスイング式のパワーユニット(56)が取付けられ、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の後端と前記車体フレーム(11)の後端とのそれぞれに渡されたリヤクッションユニット(58)が取付けられ、このユニットスイング式のパワーユニット(56)の後端に車輪(14)が支持され、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の変位を規制するユニットスイング式の自動二輪車において、
前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)と、このユニットスイング式のパワーユニット(56)の側方に位置する前記車体フレーム(11)とをダンパ(201)で連結することで前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の車幅方向の変位を規制するとともに、
前記ダンパ(201)は直動式であり、前記回動軸(94)より前方に離された状態で長手方向が車幅方向に向くように配置され、
前記ダンパ(201)の両端は回動可能に支持される、
ことを特徴とするユニットスイング式自動二輪車の防振構造。 - 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)よりも前方に連結され、側方が車体カバー(76)で覆われていることを特徴とする請求項1記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)に対して上下方向に離されて配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)に対して上方向に離されて配置されることを特徴とする請求項3記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)は、エンジン(59)と無段変速機(60)とが一体になったスイングユニットであり、前記エンジン(59)のシリンダ部(59a)は、前記回動軸(94)の前方斜め上方に位置し、前記ダンパ(201)のユニットスイング式のパワーユニット(56)側の端部は、前記シリンダ部(59a)を構成するシリンダブロック(202)、シリンダヘッド(203)、ヘッドカバー(204)のいずれかに連結されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)は、エンジン(59)と無段変速機(60)とが一体になったスイングユニットであり、前記ダンパ(201)のユニットスイング式のパワーユニット(56)側の端部は、パワーユニットの(56)クランクケース(62)から延びるダンパ支持部材(317)に連結されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記車体フレーム(11)は、フロアを支持するフロアフレーム(42,43)の後端から上方に延びる立ち上がり部(26a,27a)を備え、この立ち上がり部(26a,27a)に前記ダンパ(201)が取付けられることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ダンパ(201)の車幅方向内側の端部(208a)及び車幅方向外側の端部(207a)のうちで、前記車幅方向外側の端部(207a)は前記車幅方向内側の端部(208a)より後方に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ダンパ(201)の車幅方向内側の端部(208a)及び車幅方向外側の端部(207a)のうちで、前記車幅方向外側の端部(207a)は前記車幅方向内側の端部(208a)より下方に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
- 前記ダンパ(201)は、液体が封入されたシリンダ部(207)と、このシリンダ部(207)内に移動自在に挿入されたピストン(213)と、このピストン(213)に取付けられたピストンロッド(208)とからなる液体封入型であり、前記車体フレーム(11)に前記シリンダ部(207)が取付けられることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
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