JP5303292B2 - ユニットスイング式自動二輪車の防振構造 - Google Patents

ユニットスイング式自動二輪車の防振構造 Download PDF

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Description

本発明は、ユニットスイング式自動二輪車の防振構造の改良に関するものである。
従来のユニットスイング式自動二輪車の防振構造として、パワーユニットに防振のための補助リンクを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の図2によれば、パワーユニット12と車体フレーム2との間に、パワーユニット12のロール方向への動きを規制する補助リンク30が渡されている。
補助リンク30は、車体フレーム2に一端が回動自在に取付けられた第1リンク31と、この第1リンク31の他端に一端が回動自在に連結されるとともにパワーユニット12に他端が回動自在に取付けられた第2リンク32とからなる側面視くの字状のリンク機構である。
特開2006−281947公報
補助リンク30を取付けるにあたっては、車体フレーム2にブラケット33を溶接したり、パワーユニット12の後部上部に懸架部34を一体成形する必要があり、更に、ブラケット33と第1リンク31とを連結する軸、懸架部34と第2リンク32とを連結する軸、第1リンク31と第2リンク32とを連結する軸が必要になり、部品数が多く、構造が複雑になる。
また、補助リンク30を車体フレーム2とパワーユニット12との間に配置するための大きな空間も確保しなければならない。
更には、補助リンク30は上下方向に伸縮する構造であるから、パワーユニット12におけるローリング、ヨーイング等の車幅方向の変位を規制する際には補助リンク30の各連結部にリンクの揺動方向とは異なる方向の力が作用し、各連結部の補強のために重量が増加しやすいという課題が残る。
本発明の目的は、構造が簡単であり、大きな車体空間を必要とせず、更には車幅方向の変位を規制するのに好適なユニットスイング式自動二輪車の防振構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに回動軸が取付けられ、この回動軸に防振部材を介して上下スイング自在に車両前後方向に延びるユニットスイング式のパワーユニットが取付けられ、ユニットスイング式のパワーユニットの後端と車体フレームの後端とのそれぞれに渡されたリヤクッションユニットが取付けられ、このユニットスイング式のパワーユニットの後端に車輪が支持され、ユニットスイング式のパワーユニットの変位を規制するユニットスイング式の自動二輪車において、ユニットスイング式のパワーユニットと、このユニットスイング式のパワーユニットの側方に位置する車体フレームとをダンパで連結することでスイング部材の車幅方向の変位を規制するとともに、ダンパは直動式であり、回動軸より前方に離された状態で長手方向が車幅方向に向くように配置され、ダンパの両端は回動可能に支持されることを特徴とする。
作用として、スイング部材と車体フレームとをダンパで連結するので、スイング部材の車幅方向の振動エネルギーはダンパで吸収されて減衰する。
また、ダンパが直動式であり、車幅方向を向くように配置され、両端が回動可能に支持されるので、ユニットスイング式のパワーユニットの上下方向のスイングは可能としながら車幅方向の変位は効率良く規制することができる。また、構造が簡単であり、配置スペースも小さくて良く、取付けが容易である。
さらに、ダンパがユニットスイング式のパワーユニットの回動軸より離れると、ユニットスイング式のパワーユニットが、回動軸の車幅方向中央を通る上下に延びる軸まわりに左右にヨーイングしようとするときに、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパにより大きな減衰力が発生して、ユニットスイング式のパワーユニットのより大きなヨーイングを減衰させることが可能になる。
請求項2に係る発明は、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸よりも前方に連結され、側方が車体カバーで覆われていることを特徴とする。
作用として、ダンパの側方は車体カバーで覆われるから、ダンパは、外部に露出せず、また、側方からの飛び石等から保護される。
請求項3に係る発明は、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対して上下方向に離されて配置されることを特徴とする。
作用として、ダンパがユニットスイング式のパワーユニットの回動軸より離れると、ユニットスイング式のパワーユニットが、回動軸の車幅方向中央を通る前後に延びる軸まわりに左右にローリングしようとするときに、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパにより大きな減衰力が発生して、ユニットスイング式のパワーユニットのより大きなローリングを減衰させることが可能になる。
請求項4に係る発明は、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対して上方向に離されて配置されることを特徴とする。
作用として、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対してダンパが上方向に離れる、即ち、ダンパが地面から離れるため、ダンパに砂、土埃などが被りにくくなり、飛び石が当たりにくくなる。
請求項5に係る発明は、ユニットスイング式のパワーユニットが、エンジンと無段変速機とが一体になったスイングユニットであり、エンジンのシリンダ部が、回動軸の前方斜め上方に位置し、ダンパのユニットスイング式のパワーユニット側の端部が、シリンダ部を構成するシリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバーのいずれかに連結されることを特徴とする。
作用として、ダンパのスイング部材側の端部を、シリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバーのいずれかに直に連結することで、取付用ブラケットなどの特別な部材は必要ない。
請求項6に係る発明は、ユニットスイング式のパワーユニットが、エンジンと無段変速機とが一体になったスイングユニットであり、ダンパのスイングユニット側の端部が、スイングユニットのクランクケースから延びるダンパ支持部材に連結されることを特徴とする。
作用として、クランクケースにダンパ支持部材を介してダンパを連結する。ダンパ支持部材の形状を適宜設定して、ダンパのダンパ支持部材への連結位置の設計自由度を増すことが可能である。即ち、ダンパのダンパ支持部材への連結位置がスイングユニットの形状の影響を受けにくくなる。
請求項7に係る発明は、車体フレームが、フロアを支持するフロアフレームの後端から上方に延びる立ち上がり部を備え、この立ち上がり部にダンパが取付けられることを特徴とする。
作用として、車体フレームの立ち上がり部は、車体フレームの水平あるいは水平に近い部分に比べて他の部品等が取付けられていない部分であり、このような空いた部分にダンパが容易に取付けられる。また、立ち上がり部にダンパを取付けてもシート座面高さや収納ボックス位置は高くならない。
請求項8に係る発明は、ダンパの車幅方向内側の端部及び車幅方向外側の端部のうちで、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より後方に配置されることを特徴とする。
作用として、ダンパの延びる方向が回動軸の中央部を通り上下に延びる軸を中心とする円弧に沿いやすくなるから、上記軸に対してスイング部材がヨーイングする際に、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパの減衰力がより高まって、ヨーイングの減衰がより大きくなる。
請求項9に係る発明は、ダンパの車幅方向内側の端部及び車幅方向外側の端部のうちで、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より下方に配置されることを特徴とする。
作用として、ダンパの延びる方向が回動軸の中央部を通り前後に延びる軸を中心とする円弧に沿いやすくなるから、上記軸に対してスイング部材がローリングする際に、ダンパのストロークがより大きくなり、ダンパの減衰力がより高まって、ローリングの減衰がより大きくなる。
請求項10に係る発明は、ダンパが、液体が封入されたシリンダ部と、このシリンダ部内に移動自在に挿入されたピストンと、このピストンに取付けられたピストンロッドとからなる液体封入型であり、車体フレームにシリンダ部が取付けられることを特徴とする。
作用として、ダンパのシリンダ部は比較的重量の大きな部分であり、このようなシリンダ部が車体フレームに取付けられることで、ダンパのうちで比較的軽量なピストンロッド側はスイング部材に取付けられる。従って、ダンパがスイング部材のスイングに影響を与えにくい。また、ダンパのシリンダ部はスイング部材からの熱の影響を受けにくくなる。
請求項1に係る発明では、スイング部材と、このスイング部材の側方に位置する車体フレームとをダンパで連結することでスイング部材の車幅方向の変位を規制するので、スイング部材の車幅方向の変位をダンパで効果的に抑えることができる。
単に、スイング部材と車体フレームとの間にダンパを渡すだけであるから、構造が簡単になり、また、筒型のダンパを採用すれば、車体の占有スペースを小さくすることができる。
また本発明では、ダンパが、直動式であり、長手方向が車幅方向を向くように配置され、ダンパの両端が回動可能に支持されているので、スイング部材の車幅方向の変位を効率良く抑えることができる。
さらに本発明では、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸より前方又は後方に離されて配置されるので、ユニットスイング式のパワーユニットが、回動軸の車幅方向中央を通る上下に延びる軸まわりに左右にヨーイングしようとするときに、スイング部材のより大きなヨーイングを減衰させることができ、また、ダンパが回動軸から離れるにつれて、スイング部材のヨーイングをより小さな力で減衰させることができる。
請求項2に係る発明では、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸よりも前方に連結され、側方が車体カバーで覆われているので、ダンパを車体カバーで外部に露出しないようにすることができ、外観性を向上させることができる。また、車体カバーによって、ダンパに側方から飛び石等が当たるのを防止することができる。
請求項3に係る発明では、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対して上下方向に離されて配置されるので、ユニットスイング式のパワーユニットが、回動軸の車幅方向中央を通る前後に延びる軸まわりに左右にローリングしようとするときに、ユニットスイング式のパワーユニットのより大きなローリングを減衰させることができ、また、ダンパが回動軸から離れるにつれて、ユニットスイング式のパワーユニットのローリングをより小さな力で減衰させることができる。
請求項4に係る発明では、ダンパが、ユニットスイング式のパワーユニットの回動軸に対して上方向に離されて配置されるので、ダンパを地面からより離すことができ、砂、土埃、飛び石等からダンパを保護することができる。
請求項5に係る発明では、ユニットスイング式のパワーユニットが、エンジンと無段変速機とが一体になったスイングユニットであり、エンジンのシリンダ部が、回動軸の前方斜め上方に位置し、ダンパのスイング部材側の端部が、シリンダ部を構成するシリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバーのいずれかに連結されるので、取付用ブラケットなどの特別な部材を設けることなく、スイングユニットの回動軸から離れた位置でシリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバーのいずれかに直にダンパを連結することができる。
請求項6に係る発明では、ユニットスイング式のパワーユニットが、エンジンと無段変速機とが一体になったスイングユニットであり、ダンパのスイングユニット側の端部が、スイングユニットのクランクケースから延びるダンパ支持部材に連結されるので、エンジンの形態によらず、ダンパをダンパ支持部材へ連結する連結位置の設計自由度を増すことができる。
請求項7に係る発明では、車体フレームが、フロアを支持するフロアフレームの後端から上方に延びる立ち上がり部を備え、この立ち上がり部にダンパが取付けられるので、車体フレームの利用されていない部分に容易にダンパを取付けることができる。また、ダンパを立ち上がり部に取付けても、シート座面高さや収納ボックス位置の高さに影響を及ぼさないようにすることができる。
請求項8に係る発明では、ダンパの車幅方向内側の端部及び車幅方向外側の端部のうちで、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より後方に配置されるので、ダンパの延びる方向が、回動軸の中央部を通り上下に延びる軸を中心とする円弧に沿いやすくなるため、上記軸に対してスイング部材がヨーイングする際のダンパの減衰力をより高めることができ、スイング部材のヨーイングを減衰しやすくすることができる。
請求項9に係る発明では、ダンパの車幅方向内側の端部及び車幅方向外側の端部のうちで、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より下方に配置されるので、ダンパの延びる方向が、回動軸の中央部を通り前後に延びる軸を中心とする円弧に沿いやすくなるため、上記軸に対してスイング部材がローリングする際のダンパの減衰力をより高めることができ、スイング部材のローリングを減衰しやすくすることができる。
請求項10に係る発明では、ダンパが、液体が封入されたシリンダ部と、このシリンダ部内に移動自在に挿入されたピストンと、このピストンに取付けられたピストンロッドとからなる液体封入型であり、車体フレームにシリンダ部が取付けられるので、ダンパのユニットスイング式のパワーユニット側を軽量にすることができ、ユニットスイング式のパワーユニットが搭載された車両のばね下重量を軽減することができる。また、スイング部材がエンジンと一体のスイングユニットである場合に、ダンパのシリンダ部の熱の影響を受けにくくすることができる。
本発明に係るスイング部材の防振構造を備えたスクータ型車両の側面図である。 本発明に係るスクータ型車両の車体フレーム中央部及びリンク機構を示す第1斜視図である。 本発明に係るスクータ型車両の車体フレーム中央部及びリンク機構を示す第2斜視図である。 本発明に係るスクータ型車両のリンク機構を示す斜視図である。 本発明に係るスクータ型車両のリンク機構のストッパ機構を示す斜視図である。 本発明に係るスクータ型車両のリンク機構を示す要部側面図である。 本発明に係るスクータ型車両のリンク機構を示す側面図である。 図6の8−8線断面図である。 図6の9−9線断面図である。 図6の10−10線断面図である。 本発明に係るスクータ型車両のストッパ機構の作用を示す作用図である。 本発明に係るスクータ型車両のストッパ機構及び連結ロッドによるストッパ構造の作用を示す作用図である。 本発明に係る防振ダンパの取付状態(実施例1)を示す要部側面図である。 本発明に係る防振ダンパの取付状態を示す要部正面図である。 本発明に係る防振ダンパの取付状態を示す要部平面である。 本発明に係る防振ダンパのローリング方向の作用を示す作用図である。 本発明に係る防振ダンパのヨーイング方向の作用を示す作用図である。 本発明に係る防振ダンパの断面図である。 本発明に係る防振ダンパの取付状態(実施例2)を示す要部平面図である。 本発明に係る防振ダンパの取付状態(実施例3)を示す要部正面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中の左、右、前、後は車両に乗車した運転者を基準にした向きを示している。また、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例1を説明する。
図1に示すように、スクータ型車両10は、骨格となる車体フレーム11と、前輪12を懸架及び操舵するために車体フレーム11の前部に設けられた前輪懸架操舵機構13と、後輪14を懸架及び駆動するために車体フレーム11のほぼ中央部に連結された後輪懸架駆動機構16と、車体フレーム11の後部上部に取付けられた収納ボックス17及び燃料タンク18とからなる。
車体フレーム11は、前端に設けられたヘッドパイプ25と、このヘッドパイプ25から側面視でほぼU字形状に後方へ延ばされ更に後方斜め上方に延ばされた左右一対のメインフレーム26,27(手前側の符号26のみ示す。)と、第1ピボット軸28を支持する左右一対のピボットプレート31,32(手前側の符号31のみ示す。)と、これらのピボットプレート31,32をメインフレーム26,27と共に支持するためにメインフレーム26,27のほぼ中央の後部に取付けられた左右一対のピボットフレーム33,34(手前側の符号33のみ示す。)と、左右のメインフレーム26,27を連結する複数のクロス部材(不図示)とからなる。なお、符号36〜38は補強プレート、41は補強フレーム、42,43(手前側の符号42のみ示す。)は後述するステップフロア71を支持する左右一対のフロアフレームである。
前輪懸架操舵機構13は、ヘッドパイプ25に操舵自在に取付けられたフロントフォーク51と、このフロントフォーク51に備えるステアリング軸52の上端に取付けられたバーハンドル53とからなる。
後輪懸架駆動機構16は、第1ピボット軸28と、この第1ピボット軸28にスイング自在に取付けられたリンク機構55と、このリンク機構55にスイング自在に取付けられたパワーユニット56と、このパワーユニット56の上部に取付けられた吸気装置57と、パワーユニット56の下部に取付けられた排気装置(不図示)と、パワーユニット56の後端及びメインフレーム26の後端のそれぞれに渡されて取付けられたリヤクッションユニット58とからなる。
上記した第1ピボット軸28、リンク機構55及びリヤクッションユニット58は、パワーユニット56を懸架するパワーユニット懸架装置16Aを構成するものである。
パワーユニット56は、ほぼ水平にされたシリンダ部59aを備えるエンジン59と、このエンジン59の後部に一体的に設けられた無段変速機60とからなり、無段変速機60の後端に後輪14の車軸となる出力軸60aを設けたものである。なお、符号61はパワーユニット56を構成するクランクケース62の下部に取付けられたメインスタンドである。
図中の符号65はハンドルカバー、66はヘッドランプ、67はフロントカバー、68はフロントフェンダ、71はステップフロア、72はシート、73はテールランプ、74はリヤフェンダ、76はシリンダ部59aの前方及び両側方を覆う車体カバーである。
図2中の矢印(FRONT)は車両前方を表している(以下同じ。)。
図2に示すように、リンク機構55は、第1ピボット軸28にスイング自在に取付けられた第1リンク81,81(手前側の符号81のみ示す。)と、この第1リンク81の先端に取付けられた第2ピボット軸92と、この第2ピボット軸92にスイング自在に取付けられた第2リンク82と、一方のピボットフレーム33側に設けられたインナピボットプレート31bの上部に取付けられた第3ピボット軸93と、第2リンク82の先端に取付けられた第4ピボット軸94と、第3ピボット軸93にスイング自在に取付けられるとともに第4ピボット軸94に連結された連結ロッド84とからなる。
ピボットプレート31は、メインフレーム26及びピボットフレーム33のそれぞれの外側面に取付けられたアウタピボットプレート31aと、メインフレーム26の内側面及びピボットフレーム33に取付けられたインナピボットプレート31bとからなる。
ピボットプレート32は、メインフレーム27及びピボットフレーム34のそれぞれの外側面に取付けられたアウタピボットプレート32aと、メインフレーム27及びピボットフレーム34のそれぞれの内側面に取付けられたインナピボットプレート32b(不図示)とからなる。
連結ロッド84は、インナピボットプレート31bに中間軸95を介して取付けられた部材でもある。
第4ピボット軸94は、パワーユニット56(図1参照)をスイング自在に支持する軸である。
図3では、左側のメインフレーム26及びピボットフレーム33にピボットプレート31を取付け、右側のメインフレーム27及びピボットフレーム34にピボットプレート32を取付け、これらのピボットプレート31,32に第1ピボット軸28を取付け、この第1ピボット軸28に第1リンク81,81をスイング自在に取付け、これらの第1リンク81,81に第2ピボット軸92を介して第2リンク82をスイング自在に取付け、この第2リンク82の後端に第4ピボット軸94を取付け、インナピボットプレート31bに第3ピボット軸93を介して連結ロッド84をスイング自在に取付け、この連結ロッド84の下端を第4ピボット軸94に連結し、中間軸95でインナピボットプレート31bと連結ロッド84の中間部とを連結したことを示している。
図4に示すように、リンク機構55は、主に、第1リンク81,81と、第2ピボット軸92と、第2リンク82と、第3ピボット軸93と、連結ロッド84と、第4ピボット軸94と、中間軸95とからなり、更に、詳しくは、第1ピボット軸28と第1リンク81とを連結する前部上部連結機構101と、第1リンク81と第2ピボット軸92とを連結する前部下部連結機構102とを備える。これらの前部上部連結機構101及び前部下部連結機構102については後で詳述する。
図5では、ピボットプレート31、詳しくは、インナピボットプレート31bの後部下部に且つ中間軸95の前方斜め下方に、下方に開放する切欠き31cを形成し、連結ロッド84の内面に、上方に突出するととともに切欠き31c内に挿入した突起84aを形成し、これらの切欠き31c及び突起84aでストッパ機構105を構成したことを示している。
切欠き31cは、前縁部31j、後縁部31k及び上縁部31mを備え、突起84aが前縁部31j又は後縁部31kに当たることでインナピボットプレート31bに対する連結ロッド84の前後方向のスイングが規制される。
図6に示すように、第1リンク81はほぼ上下方向に延び、第2リンク82はほぼ前後方向、詳しくは、やや後上がりに後方へ延び、連結ロッド84はほぼ上下方向に延び、リンク機構55は、第1ピボット軸28及び第3ピボット軸93を中心にして第2リンク82が前後に移動するから、第1リンク81と連結ロッド84とがほぼ平行な平行リンクを構成する。即ち、第1リンク81及び連結ロッド84によって、パワーユニット56の前後方向の移動を許容する。
また、第2リンク82は、ほぼ前後方向に延びるとともに第2ピボット軸92を中心にしてスイングし、第4ピボット軸94は、連結ロッド84側に弾性支持したものであるから、パワーユニット56の上下方向の移動を許容する。
図7に示すように、リンク機構55の連結ロッド84は、第3ピボット軸93、第4ピボット軸94及び中間軸95のそれぞれと連結されるように上端部、下端部及び中間部にそれぞれ貫通穴84b,84c,84dが開けられるとともにこれらの貫通穴84b,84c,84dにそれぞれゴムブッシュ111,112,113が嵌合する部材である。
ゴムブッシュ111は、第3ピボット軸93に嵌合する内筒115と、この内筒115の外側に設けられるとともに貫通穴84bに嵌合する外筒116と、これらの内筒115及び外筒116のそれぞれに接着されたゴム117とからなる。
ゴムブッシュ112は、第4ピボット軸94に嵌合する内筒121と、この内筒121の外側に設けられるとともに貫通穴84cに嵌合する外筒122と、これらの内筒121及び外筒122のそれぞれに接着されたゴム123とからなる。
図中の符号123a,123bは、ゴム123が上下に変形しやすいように内筒121の上方及び下方のゴム123に開けられた円弧形状の穴部である。
ゴムブッシュ113は、中間軸95に嵌合する内筒126と、この内筒126の外側に設けられるとともに貫通穴84dに嵌合する外筒127と、これらの内筒126及び外筒127のそれぞれに接着されたゴム128とからなる。
図中の符号128a,128bは、ゴム128が前後に変形しやすいように内筒126の前方及び後方のゴム128に開けられた穴部である。
第3ピボット軸93の軸線93a(軸線93aを黒丸で示す。)と中間軸95の軸線95a(軸線95aを黒丸で示す。)とを結ぶ線分を131、中間軸95の軸線95aと第4ピボット軸94の軸線94a(軸線94aを黒丸で示す。)とを結ぶ線分を132、第3ピボット軸93の軸線93aと第4ピボット軸94の軸線94aとを結ぶ線分を133とすると、線分131に対して線分132は角度θだけ車両後方側へ傾き、線分131と線分132とは、くの字形状を描く。
即ち、第4ピボット軸94が、第3ピボット軸93及び中間軸95に対して車両後方に移動することで、第4ピボット軸94周りが車体側、詳しくは、ピボットプレート31,32(図3参照)及びピボットフレーム33,34(図3参照)と干渉せずに前後及び上下に大きく移動可能になる。
図8に示すように、第1ピボット軸28と第1リンク81とを連結する前部上部連結機構101は、ピボットプレート31が貫通するように取付けられるとともに第1ピボット軸28が挿入される中空部141aを備えた左筒部141と、ピボットプレート32が貫通するように取付けられた右外筒部142と、この右外筒部142にねじ結合されるとともに第1ピボット軸28が挿入される中空部143aを備えた右内筒部143と、第1ピボット軸28が挿入される中空部144aを備えた内筒144と、この内筒144の外周面の両端部に嵌合するニードルベアリング146,147と、これらのニードルベアリング146,147が嵌合するように中空部148aの両端部に中空部148aよりも内径が大きくされた内周面148b,148cが形成された外筒148と、内筒144の一端面に当てられるとともにニードルベアリング146へのダスト等の侵入を防ぐダストシール151が付設され且つ第1ピボット軸28の挿通穴152aが開けられた端部プレート152と、内筒144の他端面に当てられるとともにニードルベアリング147へのダスト等の侵入を防ぐダストシール153が付設され且つ第1ピボット軸28の挿通穴154aが開けられ端部プレート154とからなり、外筒148の両端部外周面に第1リンク81,81が溶接にて取付けられ、内筒144に対してニードルベアリング146,147を介して外筒148が回転することで、第1ピボット軸28に対して第1リンク81,81がスイングする。なお、符号156はボルト状の第1ピボット軸28の端部のおねじにねじ結合されたナットである。
第1リンク81,81と第2ピボット軸92とを連結する前部下部連結機構102は、第2ピボット軸92を挿入する中空部161aを備えた内筒161と、この内筒161の外周面の両端部に嵌合するニードルベアリング162,163と、これらのニードルベアリング162,163に嵌合するように中空部164aの両端部に中空部164aよりも内径が大きくされた内周面164b,164cが形成された外筒164と、内筒161の一端面に当てられるとともにニードルベアリング162へのダスト等の侵入を防ぐダストシール166が付設され且つ第2ピボット軸92の挿通穴167aが開けられた端部プレート167と、内筒161の他端面に当てられるとともにニードルベアリング163へのダスト等の侵入を防ぐダストシール168が付設され且つ第2ピボット軸92の挿通穴169aが開けられた端部プレート169とからなり、内筒161に対してニードルベアリング162,163を介して外筒164が回転することで、第2ピボット軸92に対して第2リンク82(図6参照)がスイングする。なお、符号81aは第2ピボット軸92が通るように第1リンク81に開けられたボルト挿通穴、171はボルト状の第2ピボット軸92の端部のおねじにねじ結合されたナットである。
図9に示すように、第2リンク82は、外筒164に後方に行くにつれて互いに広がるように溶接にて取付けられた左アーム175及び右アーム176と、これらの左アーム175及び右アーム176のそれぞれの中間部に車幅方向に延びるように取付けられた中間連結パイプ177と、この中間連結パイプ177の左アーム175よりも車体左側方に突出した側の端部に取付けられた端部アーム178とからなり、これら3つの連結支持部としての左アーム175、右アーム176及び端部アーム178で第4ピボット軸94が支持される。
連結ロッド84は、左アーム175と端部アーム178との間に位置し、これらの左アーム175及び端部アーム178で第4ピボット軸94を介して支持されるため、連結ロッド84の支持部の剛性を高めることができる。なお、符号62a,62bはパワーユニット56のクランクケース62に前方に突出するように設けられたリンク連結部である。
図10では、第4ピボット軸94にゴムブッシュ181,181を介してパワーユニット56のリンク連結部62a,62bを連結したことを示している。
ゴムブッシュ181は、第4ピボット軸94を挿入する中空部184aを開けた内筒184と、リンク連結部62aに開けた貫通穴62c又はリンク連結部62bに開けた貫通穴62dに嵌合する外筒185と、これらの内筒184及び外筒185のそれぞれに接着されたゴム186とからなる。なお、符号31e,31fは第3ピボット軸93が通るようにインナピボットプレート31bに開けられたボルト挿通穴、31g,31hは中間軸95が通るようにインナピボットプレート31bに開けられたボルト挿通穴、191は第3ピボット軸93の端部のおねじにねじ結合されたナット、192は第4ピボット軸94の端部のおねじにねじ結合されたナット、193は中間軸95の端部のおねじにねじ結合されたナット、194は第4ピボット軸94が通るように左右のゴムブッシュ181,181間に配置されたカラーである。
連結ロッド84は、第4ピボット軸94を支持する貫通穴84cが、第3ピボット軸93及び中間軸95を支持する貫通穴84b,84dと比べて車体幅方向中心寄りに配置される、即ち、連結ロッド84の下端部が車体幅方向中心寄りに位置するので、車両の左右への傾きを許容するためのバンク角を大きくすることができる。
以上に述べたストッパ機構105の作用を次に説明する。
図11(a),(b)中の想像線は移動前又はスイング前の状態を示している。
図11(a)において、例えば、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、車体前方に移動した場合には、連結ロッド84が第3ピボット軸93を中心にして矢印の向きにスイングし、ゴムブッシュ112,113が撓んでゴムの反力によりやがて停止する。しかし、連結ロッド84の前方へのスイング角度が更に大きくなると、ゴムブッシュ112,113が大きく撓んで、連結ロッド84に設けた突起84aが、ピボットプレート31側の切欠き31cの前縁部31jに当たり、ピボットプレート31に対する連結ロッド84のスイングが停止する。
図11(b)において、例えば、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、車体後方に移動した場合には、連結ロッド84が第3ピボット軸93を中心にして矢印の向きにスイングし、ゴムブッシュ112,113が撓んでゴムの反力によりやがて停止する。しかし、連結ロッド84の後方へのスイング角度が更に大きくなると、ゴムブッシュ112,113が大きく撓んで、連結ロッド84の突起84aが、ピボットプレート31側の切欠き31cの後縁部31kに当たり、ピボットプレート31に対する連結ロッド84のスイングが停止する。
図12(a),(b)中の想像線は移動前又はスイング前の状態を示している。
図12(a)において、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、上方に移動した場合には、第4ピボット軸94が上方へ移動し、第2リンク82が第2ピボット軸92を中心にして矢印の向きにスイングし、連結ロッド84のゴムブッシュ112が大きく撓んで第4ピボット軸94の上方への移動が大きくなると、ゴムブッシュ112の内筒121が外筒122に接近し、内筒121と外筒122との間のゴム123が大きく圧縮されて大きな弾性力が発生し、この弾性力によって連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の上昇が停止する。なお、この際の連結ロッド84のゴムブッシュ111,113の上方への撓みは、ゴムブッシュ112に比べてごく僅かであるので、ピボットプレート31に対する連結ロッド84の位置関係はほとんど変わらないので、パワーユニット56の上方への移動距離は、ほぼ連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の移動距離であると言える。
図12(b)において、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、下方に移動した場合には、第4ピボット軸94が下方へ移動し、第2リンク82が第2ピボット軸92を中心にして矢印の向きにスイングし、連結ロッド84のゴムブッシュ112が大きく撓んで第4ピボット軸94の移動が大きくなると、ゴムブッシュ112の内筒121が外筒122に接近し、内筒121と外筒122との間のゴム123が大きく圧縮されて大きな弾性力が発生し、この弾性力によって連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の下降が停止する。なお、この際の連結ロッド84のゴムブッシュ111,113の下方への撓みは、ゴムブッシュ112に比べてごく僅かであるので、ピボットプレート31に対する連結ロッド84の位置関係はほとんど変わらないので、パワーユニット56の下方への移動距離は、ほぼ連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の移動距離であると言える。
図13に示すように、パワーユニット56におけるシリンダ部59aの前端部と、メインフレーム26,27(手前側の符号26のみ示す。)に備える立ち上がり部26a,27a(手前側の符号26aのみ示す。)との間に、パワーユニット56の車幅方向への変位を規制する防振ダンパ201が渡されている。
上記の立ち上がり部26a,27aは、図1に示したフロアフレーム42,43(符号42のみ図示)の後端から次第に上方に延びるように形成された部分である。
図13において、防振ダンパ201は、第4ピボット軸94に対して、前方斜め上方に配置され、例えば、パワーユニット56が、第4ピボット軸94、あるいは第4ピボット軸94の中央部又はその近傍を通る上下に延びる軸まわりにヨーイングしようとする、あるいは第4ピボット軸94の中央部又はその近傍を通る前後に延びる軸まわりにローリングしようとする際に、これらのヨーイング、ローリングを減衰させ、車両の走行性や乗り心地を向上させる装置である。
図14に示すように、左右一対の防振ダンパ201,201(形状の理解が容易になるように輪郭が太線で描かれた部分である。)は、車体の中心を通り鉛直に延びる車体中心線200に対して左右対称な位置に配置され、それぞれ一端がパワーユニット56のエンジン59におけるシリンダ部59a、詳しくは、シリンダ部59aを構成するヘッドカバー204にボルト205で取付けられ、他端がメインフレーム26,27の立ち上がり部26a,27aにボルト205で取付けられている。
防振ダンパ201は、液体が絞られた管路を流れるときの抵抗を利用して振動エネルギーを吸収し減衰させる機能を有し、ボディ207と、このボディ207に対して進退動自在なピストンロッド208とを備える装置であり、ピストンロッド208の端部に設けられたロッド側取付部208aがヘッドカバー204にボールジョイントにより回動可能に取付けられ、ボディ207の端部に設けられたボディ側取付部207aがメインフレーム26,27にボールジョイントにより回動可能に取付けられている。
ロッド側取付部208aに対してボディ側取付部207aは低い位置に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは正面視で角度αだけ傾いている。
ここで、符号209は防振ダンパ1,201の近傍の立ち上がり部26a,27aを連結するクロス部材であり、このクロス部材209によって、立ち上がり部26a,27aが互いに補強しあい、防振ダンパ201,201の入力を受け止める。
図15に示すように、シリンダ部59aは、クランクケース56Aに取付けられたシリンダブロック202と、このシリンダブロック202に取付けられたシリンダヘッド203と、このシリンダヘッド203の端部開口部を塞ぐヘッドカバー204とからなる。
左右の防振ダンパ201,201のそれぞれにおいて、ロッド側取付部208aに対してボディ側取付部207aが後方に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは平面視で角度βだけ傾いている。
防振ダンパ201は、車体フレーム11とパワーユニット56とに取付けられた状態では、車体前後方向に偏平な形状であるため、防振ダンパ201を、メインフレーム26,27の立ち上がり部26a,27aに取付けるときに立ち上がり部26a,27aの立ち上がり形状に沿って接近させて取付けることができる。従って、これらの防振ダンパ201,201の前方及び側方を覆う車体カバー76(図1参照)の車体外方への膨出量をより小さくすることができ、車両の小型化を図ることができる。
以上に述べた防振ダンパ201の作用を次に説明する。
図16に示すように、正面視では、ロッド側取付部208aよりもボディ側取付部207aが低く配置されることで、例えば、パワーユニット56が、第4ピボット軸94の軸線94a上で且つパワーユニット56側の左右のリンク連結部62a,62bの中心位置を通る車両前後方向(紙面の表裏方向)に延びる前後軸210Aを中心にして、白抜き矢印で示すように、左右にローリングしようとしたときには、防振ダンパ201,201の延びる方向を前後軸210Aを中心とする円弧211Aの延びる方向に近づけることができ、防振ダンパ201,201のストローク量がより大きくなるため、パワーユニット56のローリングをより効率良く減衰させることができる。また、ボールジョイントの回動量も少なくすることができる。
図17に示すように、平面視では、ロッド側取付部208aよりもボディ側取付部207aが後方に配置されことで、例えば、パワーユニット56が、第4ピボット軸94の軸線94a上で且つパワーユニット56側の左右のリンク連結部62a,62bの中心位置を通る上下方向(紙面の表裏方向)に延びる上下軸210Bを中心にして、白抜き矢印で示すように、左右にヨーイングしようとしたときには、防振ダンパ201,201の延びる方向を上下軸210Bを中心とする円弧211Bの延びる方向に近づけることができ、防振ダンパ201,201のストローク量がより大きくなるため、パワーユニット56のヨーイングをより効率良く減衰させることができる。
図18に示すように、防振ダンパ201は、複数の筒からなるボディ207と、このボディ207に形成された第1シリンダ穴212に移動自在に挿入されたピストン213と、このピストン213に取付けられたピストンロッド208と、このピストンロッド208に滑り自在に嵌合するとともに第1シリンダ穴212の開口を塞ぐ第1シリンダ端部密封部216と、ボディ207に形成された第2シリンダ穴217に移動自在に挿入されたフリーピストン218と、第2シリンダ穴217の開口を塞ぐ第2シリンダ端部密封部221と、第1シリンダ穴212のピストン213の両側に形成された第1油室223と第2油室224とを連通する連通路226を流れる作動油の流量を調整することで防振ダンパ201の減衰力を変化させる流量調整機構227とからなる。なお、符号261は第1シリンダ穴212と第2シリンダ穴217とを連通する連通孔、263,264はフリーピストン218の両側に形成された第1室及び第2室である。
上記の第1油室223、第2油室224、第1室263は作動油で満たされ、第2室264は空気で満たされている。
流量調整機構227は、連通路226を構成する上部連通孔274及び下部連通孔275のうちの下部連通孔275の上端に形成された流量調整孔276に進退するニードル277と、このニードル277の端部に連結された調整軸278と、この調整軸278を回転自在に支持するためにボディ207に取付けられた軸支持部材281と、調整軸278の一端にビス282で取付けられるとともに、スプリング283で押されたボール284が所定角度毎に周方向に形成された複数の窪み286に入り込むことで軸支持部材281に対して所定角度毎に停止可能な調整つまみ287とからなる。
ここで、符号291はニードル277に形成されたおねじ277aをねじ結合するためにボディ207の下部縦穴292に形成されためねじ、293は軸支持部材281に形成されたおねじ294とねじ結合するためにボディ207の上部縦穴296に形成されためねじ、297は軸支持部材281の外周部に装着されたOリング、298は軸支持部材281の内周部に装着されたOリング、301は調整軸278から調整つまみ287が抜けないように止めておく止め輪である。
調整つまみ287を回せば、調整軸278を介してニードル277が回転するとともにめねじ291とこのめねじ291にねじ結合されたおねじ277aによってニードル277が流量調整孔276に対して進退する。
流量調整孔276は雌テーパ形状の孔であり、ニードル277の先端は、流量調整穴276に嵌合する雄テーパ形状の部分である。
ニードル277の先端が流量調整孔276に進入すれば、作動油の通路断面積が小さくなり、作動油の流量が少なくなる。ニードル277の先端が流量調整孔276から退出すれば、作動油の通路断面積が大きくなり、作動油の流量が多くなる。
次に本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図19に示すように、パワーユニット310を構成するエンジン311は、クランクケース312の一部を形成するとともにクランクケース312の前端部から前方に突出するように形成された前端突出部312aと、この前端突出部312aに取付けられたシリンダブロック314と、このシリンダブロック314に取付けられたシリンダヘッド315と、このシリンダヘッド315の端部開口部を覆うヘッドカバー316とを備える。
クランクケース312の前端突出部312aは、左右に側部凸部312b、312cが一体成形され、この側部凸部312b,312cにコ字形状のダンパ支持部材317がボルト318,318で取付けられ、ダンパ支持部材317の前部317aとメインフレーム26,27の立ち上がり部26a,27aとの間に防振ダンパ201,201が取付けられている。
このように、ダンパ支持部材317で防振ダンパ201の一端を支持することで、上記のシリンダブロック314、シリンダヘッド315及びヘッドカバー316からなるシリンダ部321の形状に拘わらず、パワーユニット310に防振ダンパ201を取付けることができ、防振ダンパ201の取付自由度を増すことができる。
次に本発明の実施例3を説明する。なお、実施例1と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図20に示すように、左右一対の防振ダンパ201,201(形状の理解が容易になるように輪郭が太線で描かれた部分である。)は、車体の中心を通り鉛直に延びる車体中心線200に対して左右対称な位置に配置され、それぞれ一端がパワーユニット56のエンジン59におけるシリンダ部59a、詳しくは、シリンダ部59aを構成するヘッドカバー204にボルト205で取付けられ、他端がメインフレーム26,27の立ち上がり部26a,27aにボルト205で取付けられている。
防振ダンパ201は、ロッド側取付部208aがメインフレーム26,27に取付けられ、ボディ側取付部207aがヘッドカバー204に取付けられている。
ボディ側取付部207aに対してロッド側取付部208aは低い位置に配置され、防振ダンパ201の中心を通るダンパ軸201aは正面視で角度αだけ傾いている。
防振ダンパ201は、調整つまみ287が上方に配置されるとともに車体外側方斜め上方を向いているので、調整つまみ287を回しやすくなり、防振ダンパ201の減衰力を調整しやすくすることができる。
また、調整つまみ287は、六角柱状の形状に形成されているため、車体カバー76(図1参照)の側部に工具(六角形状のボックスレンチ等)を内部に挿入する穴を開けることで、調整つまみ287を外部から容易に回すことができる。
上記の図2、図9、図14、図15に示したように、車体フレーム11に回動軸としての第4ピボット軸94が取付けられ、この第4ピボット軸94に防振部材としてのゴムブッシュ181,181を介して上下スイング自在に車両前後方向に延びるスイング部材としてのパワーユニット56が取付けられ、このパワーユニット56の後端に車輪としての後輪14が支持され、パワーユニット56の変位を規制するパワーユニット56の防振構造において、パワーユニット56と、このパワーユニット56の側方に位置する車体フレーム11とを防振ダンパ201で連結することでパワーユニット56の車幅方向の変位を規制するので、パワーユニット56の車幅方向の変位を防振ダンパ201で効果的に抑えることができる。
単に、パワーユニット56と車体フレーム11との間に防振ダンパ201を渡すだけであるから、構造が簡単になり、また、筒型の防振ダンパ201を採用すれば、車体の占有スペースを小さくすることができる。
また、防振ダンパ201が、直動式であり、長手方向が車幅方向を向くように配置され、防振ダンパ201の両端が回動可能に支持されているので、パワーユニット201の車幅方向の変位を効率良く抑えることができる。
上記の図13に示したように、防振ダンパ201が、パワーユニット201の第4ピボット軸94より前方又は後方に離されて配置されるので、パワーユニット56が、第4ピボット軸94の車幅方向中央を通り上下に延びる軸としての上下軸210Bまわりに左右にヨーイングしようとするときに、パワーユニット56のより大きなヨーイングを減衰させることができ、また、防振ダンパ201が第4ピボット軸94から離れるにつれて、パワーユニット56のヨーイングをより小さな力で減衰させることができる。
上記の図1、図3に示したように、防振ダンパ201が、パワーユニット56の第4ピボット軸94よりも前方に連結され、側方が車体カバー76で覆われているので、防振ダンパ201を車体カバー76で外部に露出しないようにすることができ、外観性を向上させることができる。また、車体カバー76によって、防振ダンパ201に側方から飛び石等が当たるのを防止することができる。
また、防振ダンパ201が、パワーユニット56の第4ピボット軸94に対して上下方向に離されて配置されるので、パワーユニット56が、第4ピボット軸94の車幅方向中央を通る前後に延びる前後軸210Aまわりに左右にローリングしようとするときに、パワーユニット56のより大きなローリングを減衰させることができ、また、防振ダンパ201が第4ピボット軸94から離れるにつれて、パワーユニット56のローリングをより小さな力で減衰させることができる。
更に、防振ダンパ201が、パワーユニット56の第4ピボット軸94に対して上方向に離されて配置されるので、防振ダンパ201を地面からより離すことができ、砂、土埃、飛び石等から防振ダンパ201を保護することができる。
上記の図1、図13、図15に示したように、パワーユニット56が、エンジン59と無段変速機60とが一体になったスイングユニットであり、エンジン59のシリンダ部59aが、第4ピボット軸94の前方斜め上方に位置し、防振ダンパ201のパワーユニット56側の端部であるロッド側取付部208aが、シリンダ部59aを構成するシリンダブロック202、シリンダヘッド203、ヘッドカバー204のいずれかに連結されるので、取付用ブラケットなどの特別な部材を設けることなく、パワーユニット56の第4ピボット軸94から離れた位置でシリンダブロック202、シリンダヘッド203、ヘッドカバー204のいずれかに直に防振ダンパ201を連結することができる。
上記の図19に示したように、パワーユニット56が、エンジン59と無段変速機60とが一体になったスイングユニットであり、防振ダンパ201のパワーユニット56側のロッド側取付部208aが、パワーユニット56のクランクケース56Aから延びるダンパ支持部材317に連結されるので、エンジン59の形態によらず、防振ダンパ201をダンパ支持部材317へ連結する連結位置の設計自由度を増すことができる。
上記の図13、図14に示したように、車体フレーム11が、ステップフロア71を支持するフロアフレーム42,43の後端から上方に延びる立ち上がり部26a,27aを備え、これらの立ち上がり部26a,27aに防振ダンパ201が取付けられるので、車体フレーム11の利用されていない部分に容易に防振ダンパ201を取付けることができる。また、防振ダンパ201を立ち上がり部に取付けても、シート座面高さや収納ボックス位置の高さに影響を及ぼさないようにすることができる。
上記の図15、図17に示したように、防振ダンパ201の車幅方向内側の端部であるロッド側取付部208a及び車幅方向外側の端部であるボディ側取付部207aのうちで、車幅方向外側のボディ側取付部207aが車幅方向内側のロッド側取付部208aより後方に配置されるので、防振ダンパ201の延びる方向が、第4ピボット軸94の中央部を通り上下に延びる上下軸210Bを中心とする円弧211Bに沿いやすくなるため、上記上下軸210Bに対してパワーユニット56がヨーイングする際の防振ダンパ201の減衰力をより高めることができ、パワーユニット56のヨーイングを減衰しやすくすることができる。
上記の図14、図16に示したように、防振ダンパ201の車幅方向内側のロッド側取付部208a及び車幅方向外側のボディ側取付部207aのうちで、車幅方向外側のボディ側取付部207aが車幅方向内側のロッド側取付部208aより下方に配置されるので、防振ダンパ201の延びる方向が、第4ピボット軸94の中央部を通り前後に延びる前後軸210Aを中心とする円弧211Aに沿いやすくなるため、上記前後軸210Aに対してパワーユニット56がローリングする際の防振ダンパ201の減衰力をより高めることができ、パワーユニット56のローリングを減衰しやすくすることができる。
上記の図14、図18に示したように、防振ダンパ201が、液体が封入されたシリンダ部としてのボディ207と、このボディ207内に移動自在に挿入されたピストン213と、このピストン213に取付けられたピストンロッド208とからなる液体封入型であり、車体フレーム11にボディ207が取付けられるので、防振ダンパ201のパワーユニット56側を軽量にすることができ、パワーユニット56が搭載されたスクータ型車両10(図1参照)のばね下重量を軽減することができる。また、パワーユニット56がエンジン59と一体のスイングユニットである場合に、防振ダンパ201がシリンダ部59aの熱の影響を受けにくくなる。
尚、本実施形態では、図14に示したように、防振ダンパ201が車幅方向に対してロッド側取付部208aよりもボディ側取付部207が下方になるように傾いている、あるいは、図15に示したように、防振ダンパ201が車幅方向に対してロッド側取付部208aよりもボディ側取付部207が後方になるように傾いているが、これに限らず、防振ダンパ201のダンパ軸201aが車幅方向に延びるように配置してもよい。
また、本実施形態では、図14及び図15に示したように、防振ダンパ201の一端をヘッドカバー204に取付けたが、これに限らず、シリンダブロック202、シリンダヘッド203に取付けてもよい。
更に、本実施形態では、図13に示したように、防振ダンパ201を、回動軸としての第4ピボット軸94よりも車両前方に配置したが、これに限らず、防振ダンパ201を、第4ピボット軸94よりも車両後方に配置してもよい。
また更に、防振ダンパ201を、第4ピボット軸94よりも上方に配置したが、これに限らず、防振ダンパ201を、第4ピボット軸94よりも下方に配置してもよい。
また、本実施形態では、図14、図15に示したように、防振ダンパ201を左右対称に2個設置したが、これに限らず、左右非対称でも良く、1個だけであっても良い。
更に、直動式(伸縮式)の防振ダンパ201を用いたが、直動式によらず、ロータリーダンパを用いても構わない。
本発明のスイング部材の防振構造は、二輪車に好適である。
11…車体フレーム、14…車輪(後輪)、26a,27a…立ち上がり部、42,43…フロアフレーム、56,310…スイング部材(パワーユニット)、56A…クランクケース、58…リヤクッションユニット、59,311…エンジン、59a…シリンダ部、60…無段変速機、71…フロア(ステップフロア)、76…車体カバー、94…回動軸(第4ピボット軸)、181…防振部材(ゴムブッシュ)、201…ダンパ(防振ダンパ)、202…シリンダブロック、203…シリンダヘッド、204…ヘッドカバー、207…シリンダ部(ボディ)、207a…車幅方向外側の端部(ボディ側取付部)、208…ピストンロッド、208a…車幅方向内側の端部(ロッド側取付部)、213…ピストン、312…クランクケース、317…ダンパ支持部材。

Claims (10)

  1. 車体フレーム(11)に回動軸(94)が取付けられ、この回動軸(94)に防振部材(181)を介して上下スイング自在に車両前後方向に延びるユニットスイング式のパワーユニット(56)が取付けられ、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の後端と前記車体フレーム(11)の後端とのそれぞれに渡されたリヤクッションユニット(58)が取付けられ、このユニットスイング式のパワーユニット(56)の後端に車輪(14)が支持され、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の変位を規制するユニットスイング式の自動二輪車において、
    前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)と、このユニットスイング式のパワーユニット(56)の側方に位置する前記車体フレーム(11)とをダンパ(201)で連結することで前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の車幅方向の変位を規制するとともに、
    前記ダンパ(201)は直動式であり、前記回動軸(94)より前方に離された状態で長手方向が車幅方向に向くように配置され、
    前記ダンパ(201)の両端は回動可能に支持される、
    ことを特徴とするユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  2. 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)よりも前方に連結され、側方が車体カバー(76)で覆われていることを特徴とする請求項1記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  3. 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)に対して上下方向に離されて配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載ユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  4. 前記ダンパ(201)は、前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)の前記回動軸(94)に対して上方向に離されて配置されることを特徴とする請求項3記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  5. 前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)は、エンジン(59)と無段変速機(60)とが一体になったスイングユニットであり、前記エンジン(59)のシリンダ部(59a)は、前記回動軸(94)の前方斜め上方に位置し、前記ダンパ(201)ユニットスイング式のパワーユニット(56)側の端部は、前記シリンダ部(59a)を構成するシリンダブロック(202)、シリンダヘッド(203)、ヘッドカバー(204)のいずれかに連結されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  6. 前記ユニットスイング式のパワーユニット(56)は、エンジン(59)と無段変速機(60)とが一体になったスイングユニットであり、前記ダンパ(201)ユニットスイング式のパワーユニット56)側の端部は、パワーユニットの(56)クランクケース(62)から延びるダンパ支持部材(317)に連結されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  7. 前記車体フレーム(11)は、フロアを支持するフロアフレーム(42,43)の後端から上方に延びる立ち上がり部(26a,27a)を備え、この立ち上がり部(26a,27a)に前記ダンパ(201)が取付けられることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  8. 前記ダンパ(201)の車幅方向内側の端部(208a)及び車幅方向外側の端部(207a)のうちで、前記車幅方向外側の端部(207a)は前記車幅方向内側の端部(208a)より後方に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  9. 前記ダンパ(201)の車幅方向内側の端部(208a)及び車幅方向外側の端部(207a)のうちで、前記車幅方向外側の端部(207a)は前記車幅方向内側の端部(208a)より下方に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
  10. 前記ダンパ(201)は、液体が封入されたシリンダ部(207)と、このシリンダ部(207)内に移動自在に挿入されたピストン(213)と、このピストン(213)に取付けられたピストンロッド(208)とからなる液体封入型であり、前記車体フレーム(11)に前記シリンダ部(207)が取付けられることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のユニットスイング式自動二輪車の防振構造。
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