JP5320194B2 - スイング式パワーユニットの懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイング式パワーユニットの懸架装置の改良に関するものである。
従来のスイング式パワーユニットの懸架装置として、車体フレームにリンク機構を介してパワーユニットが連結されているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の図6によれば、第1リンク81、第2リンク82、連結ロッド84からなるリンク機構55により、車体フレームに対してパワーユニット56が前後上下に移動可能に取付けられている。
そして、連結ロッド84とパワーユニット56との間に設けられたゴムブッシュにより、パワーユニット56の前後及び上下の振動が吸収される。
一方で、車両には、路面の状況によりパワーユニット56の前後及び上下の振動だけでなく左右の振動が発生することがあるが、パワーユニット56の左右の支持幅を広げることにより、パワーユニット56の車幅方向の振動吸収を図っていた。
特開2007−91204公報
パワーユニット56の車幅方向の支持幅を広げると、パワーユニット56側の支持部やリンク機構55が車幅方向に大型になる傾向がある。
本発明の目的は、パワーユニットにおける上下前後方向だけでなく、車幅方向の振動吸収と、リンク機構を含めた小型化とが図れるスイング式パワーユニットの懸架装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、後輪に駆動力を与えるパワーユニットと、このパワーユニットの前部を車体フレームに前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構と、パワーユニットの後部を車体フレームに懸架する緩衝器とを備えたスイング式パワーユニットの懸架装置において、車体フレームでリンク機構を支持するためにリンク機構に設けられた車体側被支持部が、弾性的に支持されるとともに、リンク機構に車体フレームと車幅方向に当接可能な弾性部材が取付けられ、リンク機構は、車体フレームに一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンクと、この第1リンクの他端に一端が揺動可能に連結されて前後に延びるとともに他端がパワーユニットを支持する第2リンクと、車体フレームに一端が支持されるとともに他端がパワーユニットを支持する連結ロッドとを備え、弾性部材は、連結ロッドに取付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、車体フレームと、後輪に駆動力を与えるパワーユニットと、このパワーユニットの前部を車体フレームに前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構と、パワーユニットの後部を車体フレームに懸架する緩衝器とを備えたスイング式パワーユニットの懸架装置において、車体フレームでリンク機構を支持するためにリンク機構に設けられた車体側被支持部が、弾性的に支持されるとともに、リンク機構に車体フレームと車幅方向に当接可能な弾性部材が取付けられ、リンク機構は、車体フレームに一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンクと、この第1リンクの他端に一端が揺動可能に連結されて前後方向に延びるとともに他端がパワーユニットを支持する第2リンクと、車体フレームに一端が支持されるとともに他端がパワーユニットを支持する連結ロッドとを備え、弾性部材は、第2リンクに取付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又2において、弾性部材(107)は、リンク機構の車幅方向外方に設けられ、車体フレームの内側面に当接可能に取付けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、連結ロッドは鍛造製であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車体フレームと、後輪に駆動力を与えるパワーユニットと、このパワーユニットの前部を車体フレームに前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構と、パワーユニットの後部を車体フレームに懸架する緩衝器とを備えたスイング式パワーユニットの懸架装置において、車体フレームでリンク機構を支持するためにリンク機構に設けられた車体側被支持部が、弾性的に支持されるとともに、リンク機構に車体フレームと車幅方向に当接可能な弾性部材が取付けられ、リンク機構は、車体フレームに一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンクと、この第1リンクの他端に一端が揺動可能に連結されて前後に延びるとともに他端がパワーユニットを支持する第2リンクと、車体フレームに一端が支持されるとともに他端がパワーユニットを支持する連結ロッドとを備え、弾性部材は、連結ロッドに取付けられているため、車体フレームでリンク機構を支持するためにリンク機構に設けられた車体側被支持部が、弾性的に支持されるとともに、リンク機構に車体フレームと車幅方向に当接可能な弾性部材が取付けられており、パワーユニットの前後方向及び上下方向の振動に加えて、リンク機構に取付けられた弾性部材によって、パワーユニットの車幅方向の振動を吸収することができる。
弾性部材のみをリンク機構に取付けるだけなので、リンク機構を小型にすることができ、ひいてはスイング式パワーユニットの懸架装置の小型化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、弾性部材が、リンク機構の車幅方向外方に設けられ、車体フレームの内側面に当接可能に取付けられているので、車幅方向中心から遠い所で車体フレームに当接して振動が吸収されるため、振動吸収効果をより高めることができる。
請求項4に係る発明では、連結ロッドが鍛造製なので、鍛造工程で容易に成形することができ、コストを削減することができる。
本発明に係るスイング式パワーユニットの懸架装置を備えたスクータ型車両の側面図(実施例1)である。 本発明に係るスクータ型車両の車体フレーム中央部及びリンク機構を示す第1斜視図(実施例1)である。 本発明に係るスクータ型車両の車体フレーム中央部及びリンク機構を示す第2斜視図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構を示す斜視図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構のストッパ機構を示す斜視図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構の要部を示す下方からの要部斜視図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構を示す要部側面図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構を示す側面図(実施例1)である。 図7の9−9線断面図である。 図7の10−10線断面図である。 図7の11−11線断面図である。 本発明に係るストッパ機構の作用を示す作用図(実施例1)である。 本発明に係るストッパ機構及び連結ロッドによるストッパ構造の作用を示す作用図(実施例1)である。 本発明に係るリンク機構の作用を示す作用図(実施例1)である。 本発明に係るスイング式パワーユニットの懸架装置を示す要部側面図(実施例2)である。 図15の16−16線断面図である。 本発明に係るスイング式パワーユニットの懸架装置を示す要部側面図(実施例3)である。 本発明に係るリンク構造を示す説明図(実施例3)である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中の左、右、前、後は車両に乗車した運転者を基準にした向きを示している。また、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例1を説明する。
図1に示すように、スクータ型車両10は、骨格となる車体フレーム11と、前輪12を懸架及び操舵するために車体フレーム11の前部に設けられた前輪懸架操舵機構13と、後輪14を懸架及び駆動するために車体フレーム11のほぼ中央部に連結された後輪懸架駆動機構16と、車体フレーム11の後部上部に取付けられた収納ボックス17及び燃料タンク18とからなる。
車体フレーム11は、前端に設けられたヘッドパイプ25と、このヘッドパイプ25から側面視でほぼU字形状に後方へ延ばされ更に後方斜め上方に延ばされた左右一対のメインフレーム26,27(手前側の符号26のみ示す。)と、第1ピボット軸28を支持する左右一対のピボットプレート31,32(手前側の符号31のみ示す。)と、これらのピボットプレート31,32をメインフレーム26,27に共に取付けるためにメインフレーム26,27のほぼ中央の後部に取付けられた左右一対のピボットフレーム33,34(手前側の符号33のみ示す。)と、左右のメインフレーム26,27を連結する複数のクロス部材(不図示)とからなる。なお、符号36〜38は補強プレート、41は補強フレーム、左右一対の42,43(手前側の符号42のみ示す。)は補強フレームである。
前輪懸架操舵機構13は、ヘッドパイプ25に操舵自在に取付けられたフロントフォーク51と、このフロントフォーク51に備えるステアリング軸52の上端に取付けられたバーハンドル53とからなる。
後輪懸架駆動機構16は、第1ピボット軸28と、この第1ピボット軸28にスイング自在に取付けられたリンク機構55と、このリンク機構55にスイング自在に取付けられたパワーユニット56と、このパワーユニット56の上部に取付けられた吸気装置57と、パワーユニット56の下部に取付けられた排気装置(不図示)と、パワーユニット56の後端及びメインフレーム26の後端のそれぞれに渡されて取付けられたリヤクッションユニット58とからなる。
上記した第1ピボット軸28、リンク機構55及びリヤクッションユニット58は、パワーユニット56を懸架するパワーユニット懸架装置16Aを構成するものである。
パワーユニット56は、前後方向にほぼ水平に延びるシリンダ部59aを備えるエンジン59と、このエンジン59の後部に一体的に設けられた無段変速機60とからなり、無段変速機60の後端に後輪14の車軸となる出力軸60aが設けられたものである。なお、符号59Aはエンジン59に設けられたクランク軸、61はパワーユニット56を構成するクランクケース62の下部に取付けられたメインスタンド、63はクランク軸59Aと出力軸60aとを通る前後に延びる直線である。
図中の符号65はハンドルカバー、66はヘッドランプ、67はフロントカバー、68はフロントフェンダ、71はステップフロア、72はシート、73はテールランプ、74はリヤフェンダである。
図2中の矢印(FRONT)は車両前方を表している(以下同じ。)。
図2に示すように、リンク機構55は、第1ピボット軸28に上端がスイング自在に取付けられた第1リンク81,81(手前側の符号81のみ示す。)と、これらの第1リンク81,81の下端に取付けられた第2ピボット軸92と、この第2ピボット軸92にスイング自在に取付けられた第2リンク82と、一方のピボットフレーム33側に設けられたインナピボットプレート31bの上部に取付けられた第3ピボット軸93と、第2リンク82の先端に取付けられた第4ピボット軸94と、第3ピボット軸93にスイング自在に取付けられるとともに第4ピボット軸94に連結された連結ロッド84とからなる。
ピボットプレート31は、メインフレーム26及びピボットフレーム33のそれぞれの外側面に取付けられたアウタピボットプレート31aと、メインフレーム26の内側面及びピボットフレーム33に取付けられたインナピボットプレート31bとからなる。
ピボットプレート32は、メインフレーム27及びピボットフレーム34のそれぞれの外側面に取付けられたアウタピボットプレート32aと、メインフレーム27及びピボットフレーム34のそれぞれの内側面に取付けられたインナピボットプレート32b(不図示)とからなる。
連結ロッド84は、インナピボットプレート31bに中間軸95を介して取付けられた部材でもある。
第4ピボット軸94は、パワーユニット56(図1参照)をスイング自在に支持する軸である。
図3は、左側のメインフレーム26及びピボットフレーム33にピボットプレート31が取付けられ、右側のメインフレーム27及びピボットフレーム34にピボットプレート32が取付けられ、これらのピボットプレート31,32に第1ピボット軸28が取付けられ、この第1ピボット軸28に第1リンク81,81がスイング自在に取付けられ、これらの第1リンク81,81に第2ピボット軸92を介して第2リンク82がスイング自在に取付けられ、この第2リンク82の後端に第4ピボット軸94が取付けられ、インナピボットプレート31bに第3ピボット軸93を介して連結ロッド84がスイング自在に取付けられ、この連結ロッド84の下端が第4ピボット軸94に連結され、中間軸95でインナピボットプレート31bと連結ロッド84の中間部とが連結されたことを示している。
インナピボットプレート31bは、前縁部がメインフレーム26に取付けられたインナプレート部31Dと、前縁部がピボットフレーム33に取付けられたアウタプレート部31Eと、これらのインナプレート部31D及びアウタプレート部31Eのそれぞれの後縁部を連結するリヤプレート部31Fとが一体成形された部材であり、インナプレート部31D及びアウタプレート部31Eに第3ピボット軸93及び中間軸95が取付けられる。
図4に示すように、リンク機構55は、主に、第1リンク81,81と、第2ピボット軸92と、第2リンク82と、第3ピボット軸93と、連結ロッド84と、第4ピボット軸94と、中間軸95とからなり、更に、第1ピボット軸28と第1リンク81とを連結する前部上部連結機構101と、第1リンク81と第2ピボット軸92とを連結する前部下部連結機構102とを備える。これらの前部上部連結機構101及び前部下部連結機構102については後で詳述する。
図5に示すように、ピボットプレート31、詳しくは、インナピボットプレート31bの後部下部に且つ中間軸95の前方斜め下方に、下方に開放する切欠き31cが形成され、連結ロッド84の内面に、上方に突出するととともに切欠き31c内に挿入された突起84aが形成され、これらの切欠き31c及び突起84aでストッパ機構105が構成される。
切欠き31cは、前縁部31j、後縁部31k及び上縁部31mを備え、突起84aが前縁部31j又は後縁部31kに当たることでインナピボットプレート31bに対する連結ロッド84の前後方向のスイングが規制される。
図6は連結ロッド84(太線で描かれた部分である。)及びその周囲を斜め下方から見た図であり、インナピボットプレート31bが透視できるように描かれている。
連結ロッド84は、その外側面に、車体フレーム11の一部であるインナピボットプレート31bの外壁であるアウタプレート部31Eの内面に当接可能な弾性部材107が取付けられている。
弾性部材107は、連結ロッド84を介してパワーユニット56の車幅方向の振動を吸収するための部材である。
図7に示すように、第1リンク81は上下方向に延び、第2リンク82は前後方向、詳しくは、やや後上がりに後方へ延び、連結ロッド84は上下方向に延び、リンク機構55は、第1ピボット軸28及び第3ピボット軸93を中心にして第2リンク82が前後に移動するから、第1リンク81と連結ロッド84とがほぼ平行な平行リンクを構成する。即ち、第1リンク81及び連結ロッド84によって、パワーユニット56の前後方向の移動を許容する。
また、第2リンク82は、前後方向に延びるとともに第2ピボット軸92を中心にしてスイングし、第4ピボット軸94は、連結ロッド84側に弾性支持したものであるから、パワーユニット56の上下方向の移動を許容する。
図8に示すように、リンク機構55の連結ロッド84は、第3ピボット軸93、第4ピボット軸94及び中間軸95のそれぞれと連結するために上端部、下端部及び中間部にそれぞれ貫通穴84b,84c,84dが開けられるとともにこれらの貫通穴84b,84c,84dにそれぞれゴムブッシュ111,112,113が嵌合した部材である。
ゴムブッシュ111は、第3ピボット軸93に嵌合した内筒115と、この内筒115の外側に設けられるとともに貫通穴84bに嵌合した外筒116と、これらの内筒115及び外筒116のそれぞれに接着されたゴム117とからなる。
ゴムブッシュ112は、第4ピボット軸94に嵌合した内筒121と、この内筒121の外側に設けられるとともに貫通穴84cに嵌合した外筒122と、これらの内筒121及び外筒122のそれぞれに接着されたゴム123とからなる。
図中の符号123a,123bは、ゴム123を上下に変形しやすくするために内筒121の上方及び下方のゴム123に開けられた円弧形状の穴部である。
ゴムブッシュ113は、中間軸95に嵌合した内筒126と、この内筒126の外側に設けられるとともに貫通穴84dに嵌合した外筒127と、これらの内筒126及び外筒127のそれぞれに接着されたゴム128とからなる。
図中の符号128a,128bは、ゴム128を前後に変形しやすくするために内筒126の前方及び後方のゴム128に開けられた穴部である。
連結ロッド84の貫通孔84bと貫通孔84dとの間で、且つ連結ロッド84の外側面84gにゴム製の弾性部材107が取付けられている。
第3ピボット軸93の軸線93a(軸線93aを黒丸で示す。)と中間軸95の軸線95a(軸線95aを黒丸で示す。)とを結ぶ線分を131、中間軸95の軸線95aと第4ピボット軸94の軸線94a(軸線94aを黒丸で示す。)とを結ぶ線分を132、第3ピボット軸93の軸線93aと第4ピボット軸94の軸線94aとを結ぶ線分を133とすると、線分131に対して線分132は角度θだけ車両後方側へ傾けたものであり、線分131と線分132とはくの字形状を描く。
即ち、第4ピボット軸94が、第3ピボット軸93及び中間軸95に対して車両後方に配置されることで、第4ピボット軸94周りが車体側、詳しくは、ピボットプレート31,32(図3参照)及びピボットフレーム33,34(図3参照)と干渉せずに前後及び上下に大きく移動することが可能になる。
図9に示すように、第1ピボット軸28と第1リンク81とを連結する前部上部連結機構101は、ピボットプレート31を貫通して取付けられるとともに第1ピボット軸28が挿入される中空部141aを備えた左筒部141と、ピボットプレート32を貫通して取付けられた右外筒部142と、この右外筒部142にねじ結合するとともに第1ピボット軸28が挿入される中空部143aを備えた右内筒部143と、第1ピボット軸28が挿入される中空部144aを備えた内筒144と、この内筒144の外周面の両端部に嵌合するニードルベアリング146,147と、これらのニードルベアリング146,147が嵌合するように中空部148aの両端部に中空部148aよりも内径が大きい内周面148b,148cが形成された外筒148と、内筒144の一端面に当てられるとともにニードルベアリング146へのダスト等の侵入を防ぐダストシール151が付設され且つ第1ピボット軸28の挿通穴152aが開けられた端部プレート152と、内筒144の他端面に当てられるとともにニードルベアリング147へのダスト等の侵入を防ぐダストシール153が付設され且つ第1ピボット軸28の挿通穴154aが開けられた端部プレート154とからなる。
更に、前部上部連結機構101は、外筒148の両端部外周面に第1リンク81,81が溶接にて取付けられ、内筒144に対してニードルベアリング146,147を介して外筒148が回転することで、第1ピボット軸28に対して第1リンク81,81がスイングする。なお、符号156はボルト状の第1ピボット軸28の端部のおねじにねじ結合されたナットである。
第1リンク81,81と第2ピボット軸92とを連結する前部下部連結機構102は、第2ピボット軸92が挿入される中空部161aを備えた内筒161と、この内筒161の外周面の両端部に嵌合するニードルベアリング162,163と、これらのニードルベアリング162,163が嵌合するように中空部164aの両端部に中空部164aよりも内径が大きい内周面164b,164cが形成された外筒164と、内筒161の一端面に当てられるとともにニードルベアリング162へのダスト等の侵入を防ぐダストシール166が付設され且つ第2ピボット軸92の挿通穴167aが開けられた端部プレート167と、内筒161の他端面に当てられるとともにニードルベアリング163へのダスト等の侵入を防ぐダストシール168が付設され且つ第2ピボット軸92の挿通穴169aが開けられた端部プレート169とからなる。
内筒161に対してニードルベアリング162,163を介して外筒164が回転することで、第2ピボット軸92に対して第2リンク82(図7参照)がスイングする。なお、符号81aは第2ピボット軸92を通すために第1リンク81に開けたボルト挿通穴、171はボルト状の第2ピボット軸92の端部のおねじにねじ結合されたナットである。
図10に示すように、第2リンク82は、外筒164に後方に行くにつれて互いに広がるように溶接にて取付けられた左アーム175及び右アーム176と、これらの左アーム175及び右アーム176のそれぞれの中間部に車幅方向に延びるように取付けられた中間連結パイプ177と、この中間連結パイプ177の左アーム175よりも車体左側方に突出した側の端部に取付けられた端部アーム178とからなり、これら3つの連結支持部である左アーム175、右アーム176及び端部アーム178で第4ピボット軸94が支持される。
連結ロッド84は、左アーム175(第1連結支持部である。)と端部アーム178(第2連結支持部である。)との間に位置し、これらの左アーム175及び端部アーム178で第4ピボット軸94を介して支持されるため、連結ロッド84を支持する支持剛性を高めることができる。なお、符号62a,62bはパワーユニット56のクランクケース62に前方に突出するように設けられたリンク連結部である。
図11は、第4ピボット軸94にゴムブッシュ181,181を介してパワーユニット56のリンク連結部62a,62bが連結されたことを示している。
ゴムブッシュ181は、第4ピボット軸94が挿入される中空部184aが開けられた内筒184と、リンク連結部62aに開けられた貫通穴62c及びリンク連結部62bに開けられた貫通穴62dにそれぞれ嵌合する外筒185と、これらの内筒184及び外筒185のそれぞれに接着されたゴム186とからなる。
ここで、符号31e,31fは第3ピボット軸93を通すためにインナピボットプレート31bに開けられたボルト挿通穴、31g,31hは中間軸95を通すためにインナピボットプレート31bに開けられたボルト挿通穴、191は第3ピボット軸93の端部のおねじにねじ結合されたナット、192は第4ピボット軸94の端部のおねじにねじ結合されたナット、193は中間軸95の端部のおねじにねじ結合されたナット、194は第4ピボット軸94が通されるとともに左右のゴムブッシュ181,181間に配置されたカラーである。
連結ロッド84は、第4ピボット軸94を支持する貫通穴84cが、第3ピボット軸93及び中間軸95を支持する貫通穴84b,84dと比べて車体幅方向中心寄りに配置される、即ち、連結ロッド84の下端部が車体幅方向中心寄りに位置するので、スクータ型車両10(図1参照)のバンク角を大きくすることができる。
連結ロッド84は、外側面84gに貫通穴84jが開けられ、この貫通穴84jに弾性部材107が嵌められて取付けられている。なお、符号84mは連結ロッド84の内側面84nに形成された凹部であり、軽量化のために形成された部分である。196Aは連結ロッド84の車幅方向の中央を通る幅中心線であって連結ロッド84が車幅方向に変位する前のものであり、このときのアウタプレート部31Eと幅中心線196Aとの距離をSとする。
弾性部材107は、パワーユニット56が車幅方向に振れた時に、インナピボットプレート31bのアウタプレート部31Eに当接可能な頭部107aと、この頭部107aから車幅方向内側に延びる嵌合部107bと、この嵌合部107bよりも外径が大きくなるように嵌合部107bの端部に形成された抜け止め部107cとからなり、嵌合部107bが連結ロッド84の貫通穴84jに嵌合している。振動がない状態では、頭部107aとアウタプレート部31Eとの間には所定の隙間が設けられている、即ち、離間している。
頭部107aは、インナピボットプレート31bに対して連結ロッド84が車幅方向の左右両側に変位しても、ゴムブッシュ111,113と協働してその変位を小さくするように作用する。
即ち、連結ロッド84に連結されたパワーユニット56の車幅方向の振動を吸収することができる。弾性部材107の詳細な作用については図14で説明する。
以上に述べたストッパ機構105の作用を次に説明する。
図12(a),(b)中の想像線はリンク機構55の各構成の移動前又はスイング前の状態を示す。
図12(a)において、例えば、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、車体前方に移動した場合には、連結ロッド84が第3ピボット軸93を中心にして矢印の向きにスイングし、ゴムブッシュ112,113が撓んでゴムの反力によりやがて停止する。
しかし、連結ロッド84の前方へのスイング角度が更に大きくなると、ゴムブッシュ112,113が大きく撓んで、連結ロッド84に設けられた突起84aが、ピボットプレート31側の切欠き31cの前縁部31jに当たり、ピボットプレート31に対する連結ロッド84のスイングが停止する。
図12(b)において、例えば、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、車体後方に移動した場合には、連結ロッド84が第3ピボット軸93を中心にして矢印の向きにスイングし、ゴムブッシュ112,113が撓んでゴムの反力によりやがて停止する。
しかし、連結ロッド84の後方へのスイング角度が更に大きくなると、ゴムブッシュ112,113が大きく撓んで、連結ロッド84の突起84aが、ピボットプレート31側の切欠き31cの後縁部31kに当たり、ピボットプレート31に対する連結ロッド84のスイングが停止する。
図13(a),(b)中の想像線はリンク機構55の各構成の移動前又はスイング前の状態を示す。
図13(a)において、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、上方に移動した場合には、第4ピボット軸94が上方へ移動し、第2リンク82が第2ピボット軸92を中心にして矢印の向きにスイングし、連結ロッド84のゴムブッシュ112が大きく撓んで第4ピボット軸94の上方への移動が大きくなると、ゴムブッシュ112の内筒121が外筒122に接近し、内筒121と外筒122との間のゴム123が大きく圧縮されて大きな弾性力が発生し、この弾性力によって連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の上昇が停止する。
なお、このとき、ゴムブッシュ111,113の各ゴム117,128の上方への撓みは、ゴムブッシュ112のゴム123に比べてごく僅かであるので、ピボットプレート31に対する連結ロッド84の位置関係はほぼ変わらないため、パワーユニット56の上方への移動距離は、ほぼ連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の移動距離であると言える。
図13(b)において、パワーユニット56が、白抜き矢印で示すように、下方に移動した場合には、第4ピボット軸94が下方へ移動し、第2リンク82が第2ピボット軸92を中心にして矢印の向きにスイングし、連結ロッド84のゴムブッシュ112が大きく撓んで第4ピボット軸94の移動が大きくなると、ゴムブッシュ112の内筒121が外筒122に接近し、内筒121と外筒122との間のゴム123が大きく圧縮されて大きな弾性力が発生し、この弾性力によって連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の下降が停止する。
なお、このとき、ゴムブッシュ111,113の各ゴム117,128の下方への撓みは、ゴムブッシュ112のゴム123に比べてごく僅かであるので、ピボットプレート31に対する連結ロッド84の位置関係はほぼ変わらないため、パワーユニット56の下方への移動距離は、ほぼ連結ロッド84に対する第4ピボット軸94の移動距離であると言える。
図14(a)に示すように、パワーユニット56(図1参照)の車体左方への変位に伴って、連結ロッド84が、白抜き矢印で示すように、車幅方向の左方へ変位すると、弾性部材107が圧縮されるとともに、ゴムブッシュ111,113が車体左方へ撓む。
そして、連結ロッド84の変位量が更に大きくなると、弾性部材107及びゴムブッシュ111,113に発生する弾性力が大きくなり、連結ロッド84の変位が停止する。
このときのアウタプレート部31Eと連結ロッド84の変位後の幅中心線196Bとの距離をS1とすると、この距離S1と、アウタプレート部31Eと連結ロッド84の変位前の幅中心線196Aとの距離Sとの関係は、S1<Sとなる。
図14(b)に示すように、パワーユニット56(図1参照)の車体右方への変位に伴って、連結ロッド84が、白抜き矢印で示すように、車幅方向の右方へ変位すると、弾性部材107がアウタプレート部31Eから離間する方向に移動するとともに、ゴムブッシュ111,113が車体右方へ撓む。
そして、連結ロッド84の変位量が更に大きくなると、ゴムブッシュ111,113に発生する弾性力は次第に大きくなり、連結ロッド84の変位が停止する。
このときのアウタプレート部31Eと連結ロッド84の変位後の幅中心線196Cとの距離をS2とすると、この距離S2と、アウタプレート部31Eと連結ロッド84の変位前の幅中心線196Aとの距離Sと、アウタプレート部31Eと連結ロッド84の幅中心線196A(図14(a)参照)との距離S1の関係は、S1<S<S2となる。
以上の図14(a),(b)に示したように、連結ロッド84の左右の変位は弾性部材107及びゴムブッシュ111,113によって抑制することができる。従って、弾性部材107及びゴムブッシュ111,113によって、パワーユニット56の車幅方向の振動を吸収することができる。
次に本発明の実施例2を説明する。上記実施例1と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図15は、第2ピボット軸92にスイング自在に取付けられた第2リンク202の外側面、詳しくは第2リンク202を構成する左アーム203の外側面203aに弾性部材107が取付けられ、この弾性部材107が、メインフレーム26に取付けられたアウタピボットプレート204、詳しくは、アウタピボットプレート204の下部に一体成形された下方突出部204aの内側面に圧縮された状態で当てられたことを示している。
第2リンク202は、実施例1に示した第2リンク82(図10参照)に対して左アーム203だけが異なっている。
左アーム203は、実施例1に示した左アーム175(図10参照)に対して、弾性部材107が取付けられる貫通穴(不図示)が設けられている点だけが異なっている。
アウタピボットプレート204は、実施例1に示したアウタピボットプレート31a(図7参照)に対して、弾性部材107が車幅方向内側から当てられる下方突出部204aが形成された点だけが異なっている。
このように、第2リンク202に弾性部材107を設け、この弾性部材107をアウタピボットプレート204に当てることで、連結ロッド84を介してパワーユニット56の車幅方向の振動を吸収することができる。
図1において、パワーユニット56の車幅方向の振動は、後輪14の車軸としての出力軸60aとパワーユニット56のクランク軸59Aとを通る前後に延びる直線63を中心としてパワーユニット56が左右にロールするときに発生する。
従って、上記の直線63から遠い位置に、図15に示した第2リンク202が配置されているため、この第2リンク202に弾性部材107を取付けることで、パワーユニット56の車幅方向の振動を効率よく吸収することができる。
図16に示すように、第2リンク202の左アーム203には、外側面203aに断面コ字形状の支持部材206が取付けられ、この支持部材206の端部に弾性部材107が取付けられている。なお、符号206aは弾性部材107を嵌め込むために支持部材206に開けられた貫通穴である。
支持部材206は、詳しくは、外筒164と中間連結パイプ177との間に配置されている。
弾性部材107とアウタピボットプレート204の下方突出部204aとの間に隙間が設けられ、パワーユニット56(図16参照)が車幅方向に振動したときに、弾性部材107は、下方突出部204aに当接可能である。
次に本発明の実施例3を説明する。上記実施例1、実施例2と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図17に示すように、自動二輪車の車体フレーム210は、ヘッドパイプから後方に延ばされたメインフレーム211と、このメインフレーム211の後部に連結されたリヤフレーム212と、これらのメインフレーム211の後端部及びリヤフレーム212の中間部のそれぞれに結合されたサブフレーム213と、リヤフレーム212及びサブフレーム213のそれぞれの結合部の近傍に取付けられた補強プレート214とを備える。
補強プレート214は、車体フレーム210に左右一対設けられ、左右の補強プレート214にリンク216を介してパワーユニット217が懸架されている。なお、符号221は補強プレート214とリンク216とを連結するボルト、222はリンク216とパワーユニット217とを連結するボルトである。
パワーユニット217は、エンジン227と、このエンジン227から後方に延びる無段変速機228とからなり、エンジン227は、クランク軸225が収納されたクランクケース231と、このクランクケース231の前端部に取付けられたシリンダ部232とを備え、クランクケース231の上部に設けられた被懸架部231aにリンク216が連結されている。
シリンダ部232は、クランクケース231に取付けられたシリンダブロック235と、このシリンダブロック235に取付けられたシリンダヘッド236と、このシリンダヘッド236の端部開口を覆うヘッドカバー237とからなる。なお、符号238はシリンダ部232の軸線であり、車両前後方向に水平に近い状態で延びている。
リンク216は、シリンダ部232の上方に配置され、リンク216の左側面に、弾性部材107が左側の補強プレート214の内面に当接可能に取付けられている。
従って、弾性部材107によってリンク216の車幅方向の変位を抑制することができる。
図中の符号239はクランク軸225と後輪の車軸とを通る前後に延びる直線であり、この直線239に対して弾性部材107は、上方に大きく離れた位置に設けられている。
従って、この直線239を中心にしてパワーユニット217が左右にロールしたときに弾性部材107が補強プレート214に当たり、パワーユニット217の車幅方向の振動を、弾性部材107で効率良く吸収することができる。
図18(a)は図17の18矢視図であり、リンク216は、下方に開口したコ字形状に形成されたリンク本体240と、このリンク本体240のコ字の上部角部に車体フレーム210(図17参照)に取付けるために設けられた左右一対の車体側取付部241,242と、リンク本体240のコ字の下部端部にエンジン227(図17参照)のクランクケース231(図17参照)に取付けるために設けられたエンジン側取付部243,244とからなる。
図18(b)は図18(a)のb矢視図であり、車体側取付部241は、ボルト221(図17参照)が通される内筒246と、この内筒246を囲むとともにリンク本体240に取付けられた外筒247と、これらの内筒246及び外筒247のそれぞれに接着されたゴム248からなるゴムブッシュである。車体側取付部242(図18(a)参照)は、上記の車体側取付部241と同一構造であり、説明は省略する。
エンジン側取付部243は、ボルト222(図17参照)が通される内筒251と、この内筒251を囲むとともにリンク本体240に取付けられた外筒252と、これらの内筒251及び外筒252のそれぞれに接着されたゴム253からなるゴムブッシュである。エンジン側取付部244(図18(a)参照)は、上記のエンジン側取付部243と同一構造であり、説明は省略する。
図18(c)は図18(b)のc矢視図であり、リンク本体240の左側面240aに弾性部材107が取付けられ、弾性部材107と補強プレート214との間に隙間が設けられている。
従って、リンク216が車体フレーム210に対して車幅方向の左右に変位したときに、この変位を弾性部材107とゴムブッシュである車体側取付部241,242、エンジン側取付部243,244とで受け止めることができ、弾性部材107、車体側取付部241,242及びエンジン側取付部243,244が、リンク216を介してパワーユニット217の車幅方向の振動を吸収することができる。
上記の図1、図7、図11に示したように、車体フレーム11と、後輪14に駆動力を与えるパワーユニット56と、このパワーユニット56の前部を車体フレーム11に前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構55と、パワーユニット56の後部を車体フレーム11に懸架する緩衝器としてのリヤクッションユニット58とを備えたスイング式パワーユニット56の懸架装置16Aにおいて、車体フレーム11でリンク機構55を支持するためにリンク機構55に設けられた車体側被支持部としての連結ロッド84が、弾性的に支持されるとともに、リンク機構55に車体フレーム11と車幅方向に当接可能な弾性部材107が取付けられている。
これによって、パワーユニット56の前後方向及び上下方向の振動に加えて、リンク機構55に取付けられた弾性部材107によって、パワーユニット56の車幅方向の振動を吸収することができる。
弾性部材107のみをリンク機構55に取付けるだけなので、リンク機構55を小型にすることができ、ひいてはスイング式パワーユニット56の懸架装置16Aの小型化を図ることができる。
上記の図7に示したように、リンク機構55が、車体フレーム11に一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンク81と、この第1リンク81の他端に一端が揺動可能に連結されて前後に延びるとともに他端がパワーユニット56を支持する第2リンク82と、車体フレーム11に一端が支持されるとともに他端がパワーユニット56を支持する鍛造製の連結ロッド84とを備え、弾性部材107が、連結ロッド84に取付けられている。
これによって、連結ロッド84に弾性部材107を取付ける取付部としての貫通穴84jが設けられるため、他の材料に取付部を設けるのに比べて貫通穴84jを容易に成形することができ、コストを削減することができる。
上記の図1、図15に示したように、リンク機構55が、車体フレーム11に一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンク81と、この第1リンク81の他端に一端が揺動可能に連結されて前後方向に延びるとともに他端がパワーユニット56を支持する第2リンク202と、車体フレーム11に一端が支持されるとともに他端がパワーユニット56を支持する連結ロッド84とを備え、弾性部材107が、第2リンク202に取付けられている。
パワーユニット56の車幅方向の振動は、後輪14の車軸としての出力軸60aとパワーユニット56のクランク軸59Aとを通る前後に延びる直線63を中心としてパワーユニット56が左右にロールするときに発生するため、リンク機構55の中で、上記の直線63から遠い位置にある第2リンク202に弾性部材107を配置することで、パワーユニット56の車幅方向の振動を効率よく吸収することができる。
上記の図17、図18に示したように、パワーユニット217が、クランク軸225を備えたエンジン227を含み、このエンジン227に設けられるシリンダ部232の軸線238が前後方向に延び、リンク機構としてのリンク216が、シリンダ部232が支持されるクランクケース231の上部に連結されている。
パワーユニット217の車幅方向の振動は、後輪14(図1参照)とパワーユニット217のクランク軸225とを通る前後に延びる直線239を中心としてパワーユニット217が左右にロールするときに発生するため、クランクケース231の上部に連結されて上記の直線239から遠い位置にあるリンク216に弾性部材107を配置することができるため、パワーユニット217の車幅方向の振動を効率よく吸収することができる。
上記の図15、図16に示したように、弾性部材107が、リンク機構としての第2リンク202、詳しくは第2リンク202の左リンク203の車幅方向外方に設けられ、車体フレーム11、詳しくはアウタピボットプレート204の下方突出部204aの内側面に当接可能に取付けられているので、車幅方向中心から遠い所でアウタピボットプレート204に当接して振動が吸収されるため、振動吸収効果をより高めることができる。
尚、実施例1では、図11に示したように、連結ロッド84の左側の外側面84gに弾性部材107を設けたが、これに限らず、連結ロッド84の右側の外側面に弾性部材107を設け、この弾性部材107をインナピボットプレート31bのインナプレート部31Dに圧縮させた状態で当ててもよく、また、連結ロッド84の左側及び右側の外側面の両方に弾性部材107を設け、それぞれの弾性部材107をインナピボットプレート31bのアウタプレート部31Eとインナプレート部31Dとに当ててもよい。
同様に、実施例2では、図15に示したように、第2リンク201の左アーム202に弾性部材107を設けたが、これに限らず、第2リンク201の右アーム(図10に示された右アーム176に相当するもの)に弾性部材107を設け、この弾性部材107を右側のピボットプレート(図2に示したピボットプレート32に相当するもの)に当ててもよく、更には、弾性部材107を第2リンク201の左アーム及び右アームに設けてもよい。
更に、実施例3では、図18(a)〜(c)に示したリンク本体240の左側面に弾性部材107を設けたが、これに限らず、リンク本体240の右側面、あるいは、リンク本体240の左側面及び右側面の両方に設けてもよい。
また更に、上記の実施例1〜実施例3では、弾性部材107と車体フレーム側とに隙間を設けたが、これに限らず、パワーユニットに振動がない状態で、弾性部材107を車体フレーム側に車幅方向で当接させてもよい。
本発明のスイング式パワーユニットの懸架装置は、自動二輪車に好適である。
11…車体フレーム、14…後輪、16A…懸架装置(パワーユニット懸架装置)、55…リンク機構、56,217…パワーユニット、58…緩衝器(リヤクッションユニット)、60a…後輪車軸(出力軸)、63,239…直線、81…第1リンク、82,202…第2リンク、84,240…車体側被支持部(連結ロッド、リンク本体)、84j…取付部(貫通穴)、107…弾性部材、59A,225…クランク軸、59,227…エンジン、216…リンク機構(リンク)、231…クランクケース、232…シリンダ部、238…シリンダ部の軸線。

Claims (4)

  1. 車体フレーム(11)と、後輪(14)に駆動力を与えるパワーユニット(56)と、このパワーユニットの前部を前記車体フレーム(11)に前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構(55)と、前記パワーユニットの後部を前記車体フレームに懸架する緩衝器(58)とを備えたスイング式パワーユニットの懸架装置において、
    前記車体フレーム(11)で前記リンク機構(55)を支持するために前記リンク機構(55)に設けられた車体側被支持部(84)は、弾性的に支持されるとともに、前記リンク機構(55)に前記車体フレーム(11)と車幅方向に当接可能な弾性部材(107)が取付けられ、
    前記リンク機構(55)は、前記車体フレーム(11)に一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンク(81)と、この第1リンク(81)の他端に一端が揺動可能に連結されて前後に延びるとともに他端が前記パワーユニット(56)を支持する第2リンク(82)と、前記車体フレーム(11)に一端が支持されるとともに他端が前記パワーユニットを支持する連結ロッド(84)とを備え、
    前記弾性部材(107)は、前記連結ロッド(84)に取付けられている、
    ことを特徴とするスイング式パワーユニットの懸架装置。
  2. 車体フレーム(11)と、後輪(14)に駆動力を与えるパワーユニット(56)と、このパワーユニットの前部を前記車体フレーム(11)に前後及び上下に揺動可能に支持するリンク機構(55)と、前記パワーユニットの後部を前記車体フレームに懸架する緩衝器(58)とを備えたスイング式パワーユニットの懸架装置において、
    前記車体フレーム(11)で前記リンク機構(55)を支持するために前記リンク機構(55)に設けられた車体側被支持部(84)は、弾性的に支持されるとともに、前記リンク機構(55)に前記車体フレーム(11)と車幅方向に当接可能な弾性部材(107)が取付けられ、
    前記リンク機構(55)は、前記車体フレームに一端が揺動可能に取付けられた上下に延びる第1リンク(81)と、この第1リンクの他端に一端が揺動可能に連結されて前後方向に延びるとともに他端が前記パワーユニットを支持する第2リンク(82)と、前記車体フレーム(11)に一端が支持されるとともに他端が前記パワーユニット(56)を支持する連結ロッド(84)とを備え、
    前記弾性部材(107)は、前記第2リンク(82)に取付けられている、
    ことを特徴とするスイング式パワーユニットの懸架装置。
  3. 前記弾性部材(107)は、前記リンク機構の車幅方向外方に設けられ、前記車体フレーム(11)の内側面に当接可能に取付けられていることを特徴とする請求項1又2に記載のスイング式パワーユニットの懸架装置。
  4. 前記連結ロッド(84)は鍛造製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイング式パワーユニットの懸架装置。
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