JP5302908B2 - 積層鉄心および固定子 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のコア片の端部同士が連結され帯状に配列して形成されたコア部材を積層してなる積層鉄心およびこれを環状にして形成される固定子に関し、特に、積層鉄心の積層倒れを防止するとともに、コア片の端部同士の連結の回転を円滑に行うことのできるものである。
従来の積層鉄心は、複数の板状のコア片を帯状に配列することによりコア部材を形成し、コア部材を各コア片の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように積層されている。そして、重なり合った両コア片の縁部の所定の位置には、嵌合することにより両コア片を回転自在に連結する凹部および凸部でなる連結部を形成する。これとともに、隣り合う連結部の間の所定の位置に、嵌合することにより両コア片を固着一体化する凹部および凸部でなる固着部が形成されている。
そして連結部の回転をスムーズにするため、連結部の凹部および凸部間に形成される積層方向の隙間が、固着部の凹部および凸部間に形成される積層方向の隙間より大に設定している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3370303号(段落番号[0005]、図3、図4等)
上記従来の積層鉄心では、コア部材を各コア片の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように積層され、重なり合った両コア片の凹部および凸部を嵌合して連結するため、連結部の凸部はコア片の板厚から突出させて形成されている。このため、例えばコア片の凹部、凸部の形状等にわずかな誤差があれば、これらを嵌合することにより隣接する層間に平面方向の位置ずれが生じる。そして、位置ずれが積層鉄心の積層枚数分累積すれば、積層鉄心の積層倒れが生じ、このような積層鉄心で構成される電動機、発電機等の特性を悪化させるという問題がある。
また、上記従来の積層鉄心では、ティース部に巻線を施した時においても連結部のスムーズな回転を保つため、連結部の凹部および凸部間に形成される積層方向の隙間が、固着部の凹部および凸部間に形成される積層方向の隙間より大きく設定されている。このため、連結部および固着部のそれぞれの凹部、凸部の高さに精密なコントロールが必要であり、凹部と凸部とを形成するプレス金型などの製造装置に高い精度が要求され、これによりコストが増大するという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、積層鉄心の積層倒れを防止するとともに、コア片の端部同士の連結の回転を円滑に行うことのできる積層鉄心を得ることができる積層鉄心および固定子を提供することを目的とする。
この発明は、複数の板状のコア片の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材を複数枚積層して形成される積層鉄心であって、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第1端部は、積層方向一方側が除去された形状の第1薄肉部と、第1薄肉部の積層方向一方側上にコア片の板厚内の厚みにて形成された凸部とを有し、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第2端部は、積層方向他方側が除去された形状の第2薄肉部と、第2薄肉部の積層方向他方側上に隣接するコア片の凸部に相対する位置でかつ凸部と嵌合可能な形状に形成された凹部とを有し、
各コア片の隣接する同士間において、各コア片の第1端部の凸部と、隣接する各コア片の第2端部の凹部とが嵌合され、各コア部材の各コア片間が回動自在に連結されているものである。
また、この発明は、複数の板状のコア片の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材を複数枚積層して形成される積層鉄心であって、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第1端部は、積層方向一方側が除去された形状の第1薄肉部と、第1薄肉部の積層方向一方側上にコア片の板厚内の厚みにて形成された凸部とを有し、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第2端部は、積層方向他方側が除去された形状の第2薄肉部と、第2薄肉部の積層方向他方側上に隣接するコア片の凸部に相対する位置でかつ凸部と嵌合可能な形状に形成された凹部とを有し、
各コア片の隣接する同士間において、各コア片の第1端部の凸部と、隣接する各コア片の第2端部の凹部とが嵌合され、各コア部材の各コア片間が回動自在に連結されている積層鉄心で、
各コア片は、バックヨーク部とバックヨーク部から伸びるティース部とを備え、バックヨーク部の端部同士が連結されてコア部材が形成され、
積層鉄心の各ティース部に巻回されるコイルを備え、積層鉄心を環状に形成されたものである。
この発明の積層鉄心は、複数の板状のコア片の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材を複数枚積層して形成される積層鉄心であって、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第1端部は、積層方向一方側が除去された形状の第1薄肉部と、第1薄肉部の積層方向一方側上にコア片の板厚内の厚みにて形成された凸部とを有し、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第2端部は、積層方向他方側が除去された形状の第2薄肉部と、第2薄肉部の積層方向他方側上に隣接するコア片の凸部に相対する位置でかつ凸部と嵌合可能な形状に形成された凹部とを有し、
各コア片の隣接する同士間において、各コア片の第1端部の凸部と、隣接する各コア片の第2端部の凹部とが嵌合され、各コア部材の各コア片間が回動自在に連結されているので、
コア片の端部の形状誤差による位置ずれが生じたとしても、そのずれが積層枚数分蓄積することはなく、積層鉄心の積層倒れが生じることが防止できる。従って、このような積層鉄心で構成される、電動機、発電機等の特性が向上できる。また、各層内で連結されることにより、積層鉄心に巻線を施した際でも連結部の回転を円滑に行うことができる。
また、この発明の回転子は、複数の板状のコア片の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材を複数枚積層して形成される積層鉄心であって、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第1端部は、積層方向一方側が除去された形状の第1薄肉部と、第1薄肉部の積層方向一方側上にコア片の板厚内の厚みにて形成された凸部とを有し、
各コア片の隣接する同士間における各コア片の第2端部は、積層方向他方側が除去された形状の第2薄肉部と、第2薄肉部の積層方向他方側上に隣接するコア片の凸部に相対する位置でかつ凸部と嵌合可能な形状に形成された凹部とを有し、
各コア片の隣接する同士間において、各コア片の第1端部の凸部と、隣接する各コア片の第2端部の凹部とが嵌合され、各コア部材の各コア片間が回動自在に連結されている積層鉄心で、
各コア片は、バックヨーク部とバックヨーク部から伸びるティース部とを備え、バックヨーク部の端部同士が連結されてコア部材が形成され、
積層鉄心の各ティース部に巻回されるコイルを備え、積層鉄心を環状に形成されたので、
コア片の端部の形状誤差による位置ずれが生じたとしても、そのずれが積層枚数分蓄積することはなく、積層鉄心の積層倒れが生じることが防止できる。従って、このような積層鉄心で構成される、電動機、発電機等の特性が向上できる。また、各層内で連結されることにより、積層鉄心に巻線を施した際でも連結部の回転を円滑に行うことができる。
この発明の実施の形態1における積層鉄心の構成を示す平面図および断面図である。 図1に示したコア片の構成を示す図である。 図1に示したコア片を連結した状態を示す図である。 図1に示したコア片を形成するためのコアシートの構成を示す図である。 図1に示したコア部材の構成を示す図である。 図1に示した積層鉄心にて構成される固定子の構成を示す図である。 図6に示した固定子の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における比較例の積層鉄心の連結部分の構成を示す断面図である。 図1に示した積層鉄心の連結部分の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態2におけるコア片の連結部分の構成示す図である。 図10に示したコア片の連結部分の形成方法を説明するための図である。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における積層鉄心の構成を示す図で、図1(A)は積層鉄心の平面図を、図1(B)は図1(A)のI−I線に沿う積層鉄心の断面図、図2は図1に示した積層鉄心のコア片の構成を示す図で、図2(A)はコア片の平面図を、図2(B)は図2(A)のII−II線に沿うコア片の断面図、図3は図2に示したコア片を2個連結した構成を示す図で、図3(A)は2個のコア片を連結した平面図、図3(B)は図3(A)のIII−III線に沿う2つのコア片を連結した断面図、図4は図1に示したコア片を形成するためのコアシートの構成を示す平面図、図5は図1に示したコア部材の構成を示す図で、図5(A)はコア部材の平面図、図5(B)は図5(A)のIV−IV線に沿うコア部材の断面図、図6は図1に示した積層鉄心にて構成された固定子の構成を示す平面図、図7は図6に示した固定子の構成を示す斜視図、図8はこの発明の実施の形態1における比較例の積層鉄心の連結部分の構成を示す断面図、図9は図1に示した積層鉄心の連結部分の構成を示す断面図である。
図において、積層鉄心1は複数の板状のコア片2の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材3を複数枚積層して形成されている。本実施の形態1では、例えば9個のコア片2を連結して一枚のコア部材3が形成されており、さらにこのコア部材3を12枚重ねて12層に積層された積層鉄心1が形成されている。
コア片2は、電磁鋼板等の磁性の板材からなり、バックヨーク部21と、バックヨーク部21の中央部から略直交方向に伸びるティース部22とを備えている。コア片2のバックヨーク部21の一方の端部である第1端部23(図2において左側)には、積層方向一方側(図2(B)において下側を指し、以下、単に下側とする。)がコア片2の板厚の略半分の厚み分除去された形状の第1薄肉部23Aが形成されている。そして、第1薄肉部23Aの下側上には、コア片2の板厚内で形成され、積層方向から見た形状が略円形状の凸部23Bが形成されている。尚、本実施の形態1では、凸部23Bの端面はコア片2の下側の面と同一平面上とする。
コア片2のバックヨーク部21の他方の端部である第2端部24(図2中右側)は、第1端部23に対応した形状である。第2端部24には、積層方向他方側(図2(B)中上側を指し、以下、単に上側とする。)がコア片2の板厚の略半分の厚み分除去された形状の第2薄肉部24Aが形成されている。そして、第2薄肉部24Aには、隣接するコア片2の第1端部23の凸部23Bに相対する位置で、かつ、凸部23Bと嵌合可能な略円形状の凹部24Bが形成されている。尚、本実施の形態1では、その端面がコア片2の下側の面と同一平面上にある凸部23Bの形状に対応させ、凹部24Bは薄肉部24Aを貫通する貫通穴にて形成されている。また、第1端部23の第1薄肉部23Aと第2端部24の薄肉部24Aとの厚みは、重なった時にコア片2の略板厚と同じ厚さになるよう設定されている。
このような形状のコア片2の隣接する同士間において、コア片2の第1端部23の凸部23Bが、隣接して配置されるコア片2の第2端部24の凹部24Bと嵌合することにより、隣接するコア片2間を回動自在に連結している。また、コア部材3の両端部に配置されるコア片2A、2Iは、他のコア片2と連結されない側の端部(隣接していない端部)25A、25Bは、積層鉄心1を環状に形成した際に、コア片2A、2Iの他のコア片2と連結されない側の端部25A、25B同士が当接可能な断面にて形成されている。具体的にここでは、直線状の断面にて形成されている。
次に、上記のように構成された実施の形態1の積層鉄心の製造方法について説明する。まず、上述のようなコア片2の輪郭を形成する方法として、エッチング加工による輪郭形成方法を説明する。エッチング加工は、電磁鋼板等からなる一枚の磁性板材の両面にレジストパターンを形成した後、エッチング液によりエッチングすることにより行われる。レジストパターンがない領域の磁性板材が溶解・除去されることにより所望の形状を形成することができる。例えば、レジストパターンが両面に形成された領域の磁性板材は除去されることなく残る。また、レジストパターンが片面に形成された領域の磁性板材はレジストパターンが形成されない側のみが除去されるため薄肉部として残る(ハーフエッチング)。レジストパターンが両面とも形成されてない領域の磁性板材は完全に除去され貫通する。ハーフエッチングは、エッチング加工の条件を変えてエッチング量を制御すること等に行うことができる。このような方法により所望の輪郭を形成後、コーティング処理され絶縁皮膜で覆われる。
本実施の形態1では、上述のエッチング加工方法により、図4に示すような、コア片2の輪郭が形成されたコアシート4を形成する。このように、コアシート4には複数のコア片2の輪郭が形成されている。複数のコア片2はコア片2を支持する支持部材41を介して枠部材42または隣接するコア片2と連結されている。コア片2の第1端部23は、下面側において凸部23Bを残してハーフエッチングすることにより第1薄肉部23Aが形成される。そして、コア片2の第2端部24は、上面側をハーフエッチングすることにより第2薄肉部24Aが形成されるとともに、貫通穴である凹部24Bの部分は完全に除去されるようエッチング加工され形成されている。このような方法によりコアシート4を形成した後、コアシート4はコーティング処理され絶縁皮膜で覆われる。
次に、切断機等(図示せず)により支持部材41を切断することにより、コアシート4からコア片2を切り離す。そして、切り離すとともにコア片2を順次連結していく。例えばコアシート4のコア片2A、2B、2C・・・2Iと順次切断し、図5に示すように、各コア片2A、2B、2C・・・2Iの隣接する同士間に形成されている第1端部23、第2端部24を左側から順番に嵌合してコア部材3が形成される。そして、このように形成したコア部材3を順次積層し、図1に示す積層鉄心1を得る。コア片2のバックヨーク部21とティース部22が積層され、積層鉄心1のバックヨーク部11とティース部12が得られる(図7参照)。積層したコア部材3間の固着は、例えば接着により行う。接着による固着は、コア部材3に歪みが発生することがなく、磁気特性が高い積層鉄心1を得ることができる。尚、本実施の形態1では、接着により積層間を固着したが、これに限られるものではなく、溶接やカシメ等によっても固着することができる。
次に、このようにして製造した積層鉄心1の使用方法の一例について説明する。図6、7に示すように、積層鉄心1のティース部12にコイル6(図示せず)を巻回後、積層鉄心1のコア片2の第1端部23、第2端部24を回動させて環状に配置する。そして、コア片2の連結されない側の端部25A、25B同士を当接させて溶接等により固定することにより固定子5が形成される。固定子5の内周側に所定の空隙を介して回転子(図示せず)を配置することにより、電動機を形成するものである。
次に、本実施の形態1の積層鉄心1の効果について、図8、図9を参照して説明する。図8に示すように比較例の積層鉄心101は、複数の板状のコア片102を帯状に配列することによりコア部材103A、103Bを形成し、コア部材103A、103Bを各コア片102の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように交互に積層している。そして、重なり合った両コア片102の縁部の所定の位置には、嵌合することにより両コア片102を回転自在に連結する凹部104および凸部105でなる連結部を形成している。比較例の連結部分である凸部105はコア片102の板厚から突出するように形成されており、重なり合う上側の層の凸部105が下側の層の凹部104に嵌合される構成である。このため、例えばコア片102の凹部、凸部の形状等にわずかな誤差があれば、これらを嵌合することにより重なり合う層間に平面方向の位置ずれeが生じる。そして、位置ずれeが積層鉄心101の積層枚数N分累積すれば、積層鉄心101全体の積層倒れが生じる。
また、比較例のような構成の連結部分とする場合、連結部分が回動し易いよう、凸部105の幅より凹部104の幅が広くなるように形成することが一般的である。このような形状の凸部105、凹部104の形成をプレス加工により行った場合、凹部104の幅が広い分だけ凸部105の高さが大きくなる。このため、コア部材103の積層間に隙間が生じ易い。また比較例は、連結部分を形成するために異なる形状のコア部材103A、103Bを交互に積層している。
これに対し、本実施の形態1の積層鉄心1は、図9に示すように、第1薄肉部23Aと凸部23Bとからなる第1端部23と、第2薄肉部24Aと凹部24Bとからなる第2端部24とが嵌合することにより、各コア部材3の各層内で隣接するコア片2同士が連結される。このため、製造工程におけるコア片2の第1端部23、第2端部24の形状誤差により、多少位置ずれが生じたとしても、そのずれが積層枚数分蓄積することはなく、積層鉄心1全体の積層倒れが生じることはない。そして、積層鉄心1に積層倒れが生じないため、このような積層鉄心1で構成される電動機、発電機等の特性を向上させることができ、電動機等の省エネルギー化を図ることもできる。
また、凸部23Bと凹部24Bとの嵌合が一枚のコア部材3の板厚内に収まるため、コア部材3の積層間に隙間が生じることを抑制できる。このため、高密度の積層鉄心1が得られ、サイズあたりの性能が向上するため、小型化も可能となる。また、凸部23Bと凹部24Bとの嵌合により各層のコア部材3内で連結されるため、積層鉄心1にコイル6を施した際でも連結部分の回転を円滑に行うことができる。また、連結部分の形状に高い精度を要求しないため、生産コストを抑制することができる。また、比較例は、連結部分を形成するために異なる形状のコア部材103A、103Bを交互に積層する必要があったが、本実施の形態1では同じ形状のコア部材3を積層させるため、生産性が非常に良い。
また、本実施の形態1の積層鉄心1は、例えば、コア片2の輪郭形成をエッチング加工により行うことにより、第1端部23、第2端部24の薄肉加工等が容易に行える。また、各コア片2の加工断面にカエリやバリ等が発生することを防止でき、加工部の周辺に歪みが生じることもない。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2について説明する。図10はこの発明の実施の形態2におけるコア片の連結部分の構成を示す断面図、図11は図10に示したコア片の連結部分の形成方法を説明するための図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態2では、上記実施の形態1に加えて、コア片2の凸部23Bに積層方向一方側(下側)が開口する開口部23Cが形成されている。そして、凸部23Bと凹部24Bとのクリアランスは、開口部23Cの開口側が他の部分より狭く形成され、凸部23Bが貫通穴である凹部24Bから抜け出ないように構成されている。
次に上記のように構成された実施の形態2の積層鉄心の形成方法について説明する。尚、開口部23Cの形成方法以外は上記実施の形態1と同様であるため、その説明は適宜省略する。図11(A)に示すように、コア片2の凸部23Bの略中心に開口部23Dを形成する。そして、凸部23Bを凹部24Bに嵌合する。尚、開口部23Dは、コア片2の輪郭形成と同時に、ハーフエッチング加工等により形成することができる。次に、図11(B)に示すように、コア片2の連結部分を上下から挟みこむように開口部23D側に拡開工具7を、他面側に受け治具8とをそれぞれ配置する。そして、拡開工具7を開口部23Dに押し付けることにより開口部23Dの入口部分を拡大して、凸部23Bと凹部24Bとのクリアランスが、開口側が他の部分より狭くなる開口部23Cを形成する。そして、開口部23Cを凸部23Bと貫通穴24Bとの抜け止めとして機能させる。
以上のように、実施の形態2の積層鉄心では、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、コア片の凸部に開口部が形成され、凸部と凹部との嵌合が保持され、コア部材がバラバラになることが防止され、コア部材が取り扱い易くなるため生産性が向上する。
1 積層鉄心、2 コア片、3 コア部材、5 固定子、6 コイル、
21 バックヨーク部、22 ティース部、23 第1端部(一方の端部)、
23A 第1薄肉部、23B 凸部、23C 開口部、
24 第2端部(他方の端部)、24A 第2薄肉部、24B 凹部。

Claims (7)

  1. 複数の板状のコア片の端部同士を連結して帯状に配列して形成されたコア部材を複数枚積層して形成される積層鉄心であって、
    上記各コア片の隣接する同士間における上記各コア片の第1端部は、積層方向一方側が除去された形状の第1薄肉部と、上記第1薄肉部の積層方向一方側上に上記コア片の板厚内の厚みにて形成された凸部とを有し、
    上記各コア片の隣接する同士間における上記各コア片の第2端部は、積層方向他方側が除去された形状の第2薄肉部と、上記第2薄肉部の積層方向他方側上に上記隣接するコア片の上記凸部に相対する位置でかつ上記凸部と嵌合可能な形状に形成された凹部とを有し、
    上記各コア片の隣接する同士間において、上記各コア片の第1端部の凸部と、隣接する上記各コア片の第2端部の凹部とが嵌合され、上記各コア部材の上記各コア片間が回動自在に連結されていることを特徴とする積層鉄心。
  2. 上記凹部は、上記第2薄肉部を貫通する貫通穴にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層鉄心。
  3. 上記凸部は積層方向一方側が開口する開口部を備え、
    上記凸部と上記貫通穴とのクリアランスは、上記開口部の開口側が他の部分より狭く形成されていることを特徴とする請求項2に記載の積層鉄心。
  4. 上記各コア片の第1端部および第2端部は、エッチング加工により形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層鉄心。
  5. 上記第1薄肉部および上記第2薄肉部の積層方向の厚みは、上記各コア片の上記第1端部および上記第2端部以外の箇所の板厚の厚みの半分の厚みにて形成されていることを特徴とする請求項4に記載の積層鉄心。
  6. 上記各コア片は、バックヨーク部と上記バックヨーク部から伸びるティース部とを備え、上記バックヨーク部の端部同士が連結されて上記コア部材が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層鉄心。
  7. 請求項6に記載の積層鉄心の各ティース部に巻回されるコイルを備え、上記積層鉄心を環状に形成されたことを特徴とする固定子。
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