JP5186467B2 - 回転電機のステータコア - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコア片が連結部を介して接合される帯状のコア部材を、各コア片の積層方向に相隣なる縁部同士が重なり合うように積層し、連結部を回転させることにより環状に形成してなる回転電機のステータコアに関するものであり、特に、生産性に優れた端面形状のコア片からなる回転電機のステータコアに関するものである。
従来の回転電機のステータコア(ステータコアと記す)は、環状に配列されたコア片を、金属シートからプレスで打ち抜き、打ち抜かれたコア片を積層して形成される(例えば、特許文献1参照)。
また、円弧状に配列されたコア片を、金属シートからプレスで打ち抜き、打ち抜かれたコア片を積層して形成される(例えば、特許文献2参照)。
しかし、環状に配列されたコア片または円弧状に配列されたコア片で形成されたステータコアでは、配列されたコア片の外形が円形状または円弧状であるとともに、配列されたコア片の内周側に、コアを形成した時にロータを収納する領域が必要であるので、金属シートの打ち抜き時にスクラップとなる部分が多く、ステータコア製造時の材料歩留まりが低下するとの問題があった。
このような問題を解消したステータコアとして、直線状に配列されたコア片を、金属シートからプレスで打ち抜き、打ち抜かれたコア片を積層し、積層されたコア片を回動して形成されるものがある。
このような直線状に配列されたコア片を用いて形成されたステータコアとして、一端側の端面全体が凸円形状であり、他端側の端面全体が相隣るコア片の一端側端面と嵌合可能な凹円弧状であるコア片で形成されたものや、薄肉部を介して連結されたコア片で形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−116074号公報(第2頁、第3頁、第5頁、第3図、第7図、第16図) 特開2002−272027号公報(第3頁、第4頁、第4図)
一端側の端面全体が凸円形状であり、他端側の端面全体が相隣るコア片の一端側端面と嵌合可能な凹円弧状であるコア片で形成されたステータコアは、積層されたコア片が必要以上に回動するので、ステータコアを環状に形成するのが容易でないとの問題があった。
薄肉部を介して連結されたコア片で形成されたステータコアは、コア片の長手方向の一端側と他端側の両端面に当接部が形成されており、不要な回動が防止でき、ステータコアの形成が容易である。しかし、このステータコアは、直線状に配列されたコア片の薄肉部を折曲させて環状にしているので、何回か折曲するとコア片の薄肉部の機械強度が低下し不良となり、製品の歩留まりが低下するとの問題があった。
また、コア片の端面の当接部は、直線状に配列されたコア片における隣接するコア片間に、楔状の隙間を設けて金属シートからプレスで打ち抜くことにより形成される。
しかし、このように、直線状に配列されたコア片を、隣接するコア片間に楔状の隙間を設けて、金属シートからプレスで打ち抜くと、抜きかすが発生する。そして、この抜きかすは、ワークの損傷や、プレス装置内への混入による装置トラブルを発生させるとの問題があった。
また、隣接するコア片間の楔状の隙間のような微少な領域を打ち抜くのに用いられる金型は、微細であり金型の強度が低く、寿命が短いとの問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、その目的は、製造時における、製品および材料の歩留まりが高く、且つ、装置トラブルの発生が防止でき、金型寿命を低下させない、生産性に優れた回転電機のステータコアを得ることである。
本発明に係わる回転電機のステータコアは、磁極ティースが突出した板状の第1のコア片の複数個を直線状に配列する第1のコア部材と、磁極ティースが突出した板状の第2のコア片の複数個を直線状に配列する第2のコア部材とが、積層方向に交互に、第1のコア部材の各第1のコア片間位置と第2のコア部材の各第2のコア片間位置とが長手方向にずれて、各コア片の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように積層され、積層方向に相隣る縁部同士を連結する連結手段が設けられ、連結手段で各コア片を回動させることにより、環状に形成された回転電機のステータコアであって、第1のコア片は、長手方向の一端側に第1の端面と第1の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に第2の端面と第2の切欠きとが設けられ、第2のコア片は、長手方向の一端側に第2の端面と第2の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に第1の端面と第1の切欠きとが設けられ、第1の端面は、各コア片の端部に形成された連結手段を中心として円弧状に設けられた突出部と、突出部から連続して各コア片の内周側に設けられた第1の当接部と、突出部と第1の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、第2の端面は、隣接する各コア片の突出部と嵌合可能な窪み部と、窪み部から連続して各コア片の内周側に設けられた第2の当接部と、窪み部と第2の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、第1の切欠きは、突出部の外周側端に形成され、第2の切欠きは、窪み部の外周側端に形成され、直線状に配列する第1、第2のコア部材は、各コア片の第1の当接部と隣接する各コア片の第2の当接部との間の隙間が楔状であり、連結手段で各コア片を回動させて環状に形成した時に、各コア片の第1の当接部と隣接する各コア片の第2の当接部とが当接したものである。
本発明に係わる回転電機のステータコアは、磁極ティースが突出した板状の第1のコア片の複数個を直線状に配列する第1のコア部材と、磁極ティースが突出した板状の第2のコア片の複数個を直線状に配列する第2のコア部材とが、積層方向に交互に、第1のコア部材の各第1のコア片間位置と第2のコア部材の各第2のコア片間位置とが長手方向にずれて、各コア片の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように積層され、積層方向に相隣る縁部同士を連結する連結手段が設けられ、連結手段で各コア片を回動させることにより、環状に形成された回転電機のステータコアであって、第1のコア片は、長手方向の一端側に第1の端面と第1の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に第2の端面と第2の切欠きとが設けられ、第2のコア片は、長手方向の一端側に第2の端面と第2の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に第1の端面と第1の切欠きとが設けられ、第1の端面は、各コア片の端部に形成された連結手段を中心として円弧状に設けられた突出部と、突出部から連続して各コア片の内周側に設けられた第1の当接部と、突出部と第1の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、第2の端面は、隣接する各コア片の突出部と嵌合可能な窪み部と、窪み部から連続して各コア片の内周側に設けられた第2の当接部と、窪み部と第2の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、第1の切欠きは、突出部の外周側端に形成され、第2の切欠きは、窪み部の外周側端に形成され、直線状に配列する第1、第2のコア部材は、各コア片の第1の当接部と隣接する各コア片の第2の当接部との間の隙間が楔状であり、連結手段で各コア片を回動させて環状に形成した時に、各コア片の第1の当接部と隣接する各コア片の第2の当接部とが当接したものであるので、製造時における、製品および材料の歩留まりが高く、且つ、装置トラブルの発生が防止でき、金型寿命を低下させない、生産性に優れたものである。
本発明の実施の形態1に係わる回転電機のステータコアの斜視模式図である。 本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材の部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材の部分正面模式図(b)とである。 本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。 本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わるコア部材を、プレス打抜きで形成する工程を示す平面図である。 本発明の実施の形態2の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。 本発明の実施の形態2に係わる回転電機のステータコアの部分斜視模式図である。 本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。 本発明の実施の形態3に係わる回転電機のステータコアの部分斜視模式図である。 本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアにフレームを装着した状態を示す正面模式図である。 本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアにフレームが固定部材により固定される機構を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる回転電機のステータコアの斜視模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の回転電機のステータコア(ステータコアと記す)100は、後述する第1のコア部材11と後述する第2のコア部材12とが、交互に積層されるとともに円環状に配置され、且つ抜きカシメにより固定されて、形成されている。
図2は、本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材の部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材の部分正面模式図(b)とである。
図3は、本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。
図2(a)に示すように、直線状の第1のコア部材11は、磁極ティース1aが突出した磁気材料でなる板状の第1のコア片1の複数が、直線状に配列して形成されている。
図2(a)と図3(a)とに示すように、各第1のコア片1は、長手方向の一端側に第1の端面6と第1の切欠き5とが設けられ、長手方向の他端側に第2の端面8と第2の切欠き7とが設けられている。また、第1のコア片1には、第1の端面側縁部の裏表面に、連結手段としての凹部3および凸部4が設けられている。また、第1のコア片1には、積層されたコア部材を結合するための抜きカシメ部9が設けられている。
図2(a)と図3(a)とに示すように、各第1のコア片1の第1の端面6は、隣接する第1のコア片1の第2の端面8と接している。
そして、第1の端面6には、連結手段として設けられた凹部3および凸部4を中心として円弧状に形成された突出部6aが、第1のコア片1の、磁極ティース1aが突出している側の反対側である外周側の角部に設けられている。また、第1の端面6には、凹、凸部3,4を軸として第1のコア片1を回動し第1のコア部材11を環状にした時に、隣接する第1のコア片1の第2の端面8に当接する第1の当接部6bが、第1のコア片1の磁極ティース1aが突出している側である内周側に設けられている。また、突出部6aと第1の当接部6bとの接点には、円弧状のマッチング孔6cが設けられている。そして、第1の切欠き5は、突出部6aの外周側端に形成されている。
また、第1のコア片1の第2の端面8には、隣接する第1のコア片1における第1の端面6の突出部6aと嵌合可能な窪み部8aが、第1のコア片1の外周側に設けられている。また、第2の端面8には、隣接する第1のコア片1の第1の当接部6bと当接する第2の当接部8bが、第1のコア片1の内周側に設けられている。また、窪み部8aと第2の当接部8bとの接点には、円弧状のマッチング孔8cが設けられている。そして、第2の切欠き7は、窪み部8aの外周側端に形成されている。
また、各第1のコア片1が直線状に配列した第1のコア部材11は、連結手段として設けられた凹、凸部3,4を軸として、第1のコア片1を回動して環状にされるので、第1のコア片1の第1の当接部6bと隣接する第1のコア片1の第2の当接部8bとの間には隙間が設けられ、その隙間の形状が楔状になるように第1の当接部6bは傾斜している。すなわち、第1の当接部6bは内周側に向かってティース1aに近付く方向に傾斜している。
図2(b)に示すように、第2のコア部材12は、磁極ティース2aが突出した磁気材料でなる板状の第2のコア片2の複数が、直線状に配列して形成されている。
図2(b)と図3(b)とに示すように、第2のコア片2は、長手方向の一端側が、第1のコア片1の他端側と同様な、第2の端面8であり、長手方向の他端側が、第1のコア片1の一端側と同様な、第1の端面6である。そして、各第2のコア片2の第1の端面6も、隣接する第2のコア片2の第2の端面8と接している。また、第2のコア片2にも、積層されたコア部材を結合するための抜きカシメ部9が設けられている。
また、第2のコア片1にも、第1の端面側縁部の裏表面に連結手段としての凹部3および凸部4が設けられている。
また、第2のコア片2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端にも第1の切欠き5が形成され、第2の端面8の窪み部8aの外周側端にも第2の切欠き7が形成されている。
第1のコア部材11と第2のコア部材12とは、積層方向に交互に、上記第1のコア部材の各第1のコア片間位置と上記第2のコア部材の各第2のコア片間位置とが長手方向にずれるとともに、積層方向に相隣なる第1のコア片1と第2のコア片2との凹、凸部3,4が嵌合されることにより回転自在に連結されている。また、凹、凸部3,4を介して相対向する第1のコア片1と第2のコア片2との端部同士は、互い違いに重なり合った状態の連結部を形成している。
そして、ステータコア100は、積層された第1のコア部材11および第2のコア部材12の各コア片の凹、凸部3,4を回動して形成された環状体である。
次に、ステータコアの製造方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1の回転電機のステータコアに係わるコア部材を、プレス打抜きで形成する工程を示す平面図である。
まず、図4の矢印Aで示す位置において、連結手段として設けられる凹、凸部3,4、およびコアの抜きカシメ部9を形成する。
次に、矢印Bで示す位置において、矢印Aの段階で形成された凸部4、およびコアの抜きカシメ部9と嵌合が可能な通し穴が形成される。
次に、矢印Cで示す位置において、図中のハッチングで示される部分をプレスで打抜き、第1のコア部材11の第1の端面6と第2の端面8と、第1、第2の切欠き5,7とを形成する。同様に、矢印Dで示す位置において、図中のハッチングで示す部分をプレスで打抜き、第2のコア部材12の第1の端面6と第2の端面8と、第1、第2の切欠き5,7とを形成する。
次に、矢印Eで示す位置において、矢印Cで示す位置で加工された部分を、図中のハッチングで示す形状にプレスで打抜き、第1のコア部材11を形成する。同様に、矢印Eで示す位置において、矢印Dで示す位置で加工された部分を、図中のハッチングで示す形状にプレスで打抜き、第2のコア部材12を形成する。
また、矢印Eで示す位置において、矢印Bで示す位置で加工された部分を、図中のハッチングで示す形状にプレスで打抜き、ステータコアの最上層となるコア部材を形成する。
上記のようにして形成された、ステータコアの最上層となるコア部材と第1のコア部材11と第2のコア部材12とが、各コア片の凹、凸部3,4、および、凸部4と通し穴が嵌め合わされ、積層される。
次に、積層された各コア部材のコア片に設けられた凹、凸部3,4を回転軸として回動させるとともに、各コア片の第1の当接部6bと隣接するコア片の第2の当接部8bとを当接させて、環状とすることによりステータコア100を形成する。
本実施の形態のステータコア100は、ステータコア100を形成する各コア片における、第1の端面6の突出部6aと第1の当接部6bとの接点に、円弧状のマッチング孔6cが設けられ、第2の端面の窪み部8aと第2の当接部8bとの接点に、円弧状のマッチング孔8cが設けられている。そのため、このマッチング孔6c,8cが逃がしとなり、コア片形成工程において、コア片の第1の当接部6bと隣接するコア片の第2の当接部8bとの間の、プレスで打ち抜かれる隙間の面積を大きくでき、打ち抜き時の、抜きかす発生がない。すなわち、打ち抜き時に抜きかす発生がないので、抜きかすによるワークの損傷や、抜きかすがプレス装置内へ混入することによる装置トラブルが防止できる。
また、マッチング孔6c,8cを設け、プレスで打ち抜かれる隙間の面積を大きくしているので、プレスの金型に、面積が大きく強度が向上したものを用いることができ、金型の長寿命化が可能である。
また、本実施の形態のステータコア100は、各コア部材が、複数のコア片を直線状に配列して形成されているので、材料歩留まりが高い。
また、本実施の形態のステータコア100は、各コア片の連結手段が、コア片の長手方向縁部の裏表面に設けられた凹部3および凸部4であり、コア片を何回回動しても、機械強度が低下しないので、製品の歩留まりが高い。
また、本実施の形態のステータコア100は、各コア部材を、コア片を直線状に配列した状態で形成できるので、コア部材形成時のスクラップとなる板状の磁気材料を減少でき、ステータコア製造時の材料歩留まりが高い。
すなわち、本実施の形態のステータコア100は、製造時における、製品および材料の歩留まりが高く、且つ装置トラブルが防止されるとともに、使用する金型寿命を低下させない、生産性に優れたものである。
本実施の形態では、円弧状のマッチング孔を、第1の端面6の突出部6aと第1の当接部6bとの接点、および、第2の端面の窪み部8aと第2の当接部8bとの接点の、両方に設けたが、いずれか一方の接点にのみ設けても同様な効果が得られる。
実施の形態2.
本実施の形態の回転電機のステータコア(ステータコアと記す)200は、第1、第2のコア片1,2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された第1の切欠きと、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された第2の切欠きとの形状が異なる以外、実施の形態1のステータコア100と同様である。
図5は、本発明の実施の形態2の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。
図5(a)に示すように、第1のコア片1における、第1の端面6の突出部6aの外周側端の第1の切欠き15の形状は、直線状の第1のコア部材の長手方向と平行な直線部15aと、この直線部15aから連続した円弧状部15bとからなる形状である。そして、第1の切欠き15の円弧状部15bの一端は、第1のコア片1の外周に繋がっている。
また、第1のコア片1における、第2の端面8の窪み部8aの外周側端の第2の切欠き17の形状は、第1の端面6の第1の切欠き15の直線部15aから連続した円弧状である。そして、円弧状の第2の切欠き17の一端は、第1のコア片1の外周に繋がっている。
図5(b)に示すように、第2のコア片2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された切欠きの形状は、第1のコア片1の第1の切欠き15と同様であり、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された切欠きの形状は、第1のコア片1の第2の切欠き17と同様である。
図6は、本発明の実施の形態2に係わる回転電機のステータコアの部分斜視模式図である。
本実施の形態のステータコア200も、第1のコア部材11と第2のコア部材12とが、交互に積層され、連結手段である第1のコア片1と第2のコア片2との凹、凸部3,4を軸としてコア片を回動して形成される。
図6に示すように、本実施の形態のステータコア200は、第1のコア片1および第2のコア片2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された第1の切欠き15と、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された第2の切欠き17が、上記のような形状であるので、ステータコア外周部に千鳥状の溝19が積層方向に形成される。
本実施の形態のステータコア200は、第1のコア部材11を形成する第1のコア片1および第2のコア部材12を形成する第2のコア片2の、第1の端面6と第2の端面8との構造が、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1のステータコア100と同様な効果を有する。
さらに、本実施の形態のステータコア200では、ステータコア200の外周に千鳥状の溝19がステータコアの積層方向に形成されているので、例えば、ステータコア200を環状に固定するのに、接着剤等の樹脂を連結部外周に塗布する方法を用いると、千鳥状の溝19内に樹脂が流入して、ステータコア200のコア部材間の固定力を向上できる。
実施の形態3.
本実施の形態の回転電機のステータコア(ステータコアと記す)300も、第1、第2のコア片1,2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された第1の切欠きと、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された第2の切欠きとの形状が異なる以外、実施の形態1のステータコア100と同様である。
図7は、本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアに係わる、直線状の第1のコア部材における隣接する第1のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(a)と、直線状の第2のコア部材における隣接する第2のコア片同士の接触状態を示す部分正面模式図(b)とである。
図7(a)に示すように、第1のコア片1における、第1の端面6の突出部6aの外周側端の第1の切欠き25の形状は、V字状である。そして、V字状の第1の切欠き25の一端は第1のコア片1の外周に繋がっている。
また、第1のコア片1における、第2の端面8の窪み部8aの外周側端の第2の切欠き27の形状は、第1の端面6の第1の切欠き25のV字状部から連続した直線状である。そして、直線状の第2の切欠き27の一端は第1のコア片1の外周に繋がっている。
図7(b)に示すように、第2のコア片2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された切欠きの形状は、第1のコア片1の第1の切欠き25と同様であり、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された切欠きの形状は、第1のコア片1の第2の切欠き27と同様である。
図8は、本発明の実施の形態3に係わる回転電機のステータコアの部分斜視模式図である。
図9は、本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアにフレームを装着した状態を示す正面模式図である。
図10は、本発明の実施の形態3の回転電機のステータコアにフレームが固定部材により固定される機構を示す図である。
本実施の形態のステータコア300も、第1のコア部材11と第2のコア部材12とが、交互に積層され、連結手段である第1のコア片1と第2のコア片2との凹、凸部3,4を軸としてコア片を回動して形成される。
そして、本実施の形態のステータコア300は、第1のコア片1および第2のコア片2における、第1の端面6の突出部6aの外周側端に形成された第1の切欠き25と、第2の端面8の窪み部8aの外周側端に形成された第2の切欠き27が、上記のような形状であるので、図8に示すように、ステータコア外周部にV字状の溝29が積層方向に形成される。
本実施の形態のステータコア300も、第1のコア部材11を形成する第1のコア片1、および第2のコア部材12を形成する第2のコア片2の、第1の端面6と第2の端面8との構造が、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1のステータコア100と同様な効果を有する。
本実施の形態のステータコア300では、図9に示すように、装着されたフレーム23は固定部材24で固定される。そして、図10に示すように、固定部材24は、ステータコア外周部のV字状の溝29とフレーム23との間に挿入される。
すなわち、ステータコアを形成するため、コア片を回動した時に形成されるステータコア外周部のV字状の溝29に挿入された固定部材24で、フレーム23をステータコア300に固定するので、ステータコア300とフレーム23との固定力の向上を図ることができる。
本発明に係わる回転電機のステータコアは、コア部材形成時の抜きかす発生がなく、抜きかすによるワークの損傷や、抜きかすがプレス装置内へ混入することによる装置トラブルが防止できるので、生産性向上が要求される回転電機に利用できる。
1 第1のコア片、1a 磁極ティース、2 第2のコア片、2a 磁極ティース、
3 凹部、4 凸部、5 第1の切欠き、6 第1の端面、6a 突出部、
6b 第1の当接部、6c マッチング孔、7 第2の切欠き、8 第2の端面、
8a 窪み部、8b 第2の当接部、8c マッチング孔、9 抜きカシメ部、
11 第1のコア部材、12 第2のコア部材、15 第1の切欠き、15a 直線部、
15b 円弧状部、17 第2の切欠き、19 千鳥状の溝、23 フレーム、
24 固定部材、25 第1の切欠き、27 第2の切欠き、29 V字状の溝、
100,200,300 ステータコア。

Claims (4)

  1. 磁極ティースが突出した板状の第1のコア片の複数個を直線状に配列する第1のコア部材と、磁極ティースが突出した板状の第2のコア片の複数個を直線状に配列する第2のコア部材とが、積層方向に交互に、上記第1のコア部材の各第1のコア片間位置と上記第2のコア部材の各第2のコア片間位置とが長手方向にずれて、上記各コア片の積層方向に相隣る縁部同士が重なり合うように積層され、上記積層方向に相隣る縁部同士を連結する連結手段が設けられ、上記連結手段で上記各コア片を回動させることにより、環状に形成された回転電機のステータコアであって、
    上記第1のコア片は、長手方向の一端側に第1の端面と第1の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に第2の端面と第2の切欠きとが設けられ、
    上記第2のコア片は、長手方向の一端側に上記第2の端面と上記第2の切欠きとが設けられ、長手方向の他端側に上記第1の端面と上記第1の切欠きとが設けられ、
    上記第1の端面は、上記各コア片の縁部に形成された上記連結手段を中心として円弧状に設けられた突出部と、上記突出部から連続して上記各コア片の内周側に設けられた第1の当接部と、上記突出部と上記第1の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、
    上記第2の端面は、隣接する上記各コア片の突出部と嵌合可能な窪み部と、上記窪み部から連続して上記各コア片の内周側に設けられた第2の当接部と、上記窪み部と上記第2の当接部との接点に設けられた円弧状のマッチング孔とを備え、
    上記第1の切欠きは、上記突出部の外周側端に形成され、上記第2の切欠きは、上記窪み部の外周側端に形成され、
    上記直線状に配列する第1、第2のコア部材は、上記各コア片の上記第1の当接部と、上記隣接する各コア片の上記第2の当接部との間の隙間が楔状であり、
    上記連結手段で上記各コア片を回動させて環状に形成した時に、上記各コア片の上記第1の当接部と上記隣接する各コア片の上記第2の当接部とが当接した回転電機のステータコア。
  2. 上記円弧状のマッチング孔が、突出部と第1の当接部との接点あるいは窪み部と第2の当接部との接点のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータコア。
  3. 上記第1の切欠きの形状が直線部とこの直線部から連続した円弧状部とからなる形状であり、上記第2の切欠きの形状が上記第1の切欠きの直線部から連続した円弧状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータコア。
  4. 上記第1の切欠きの形状がV字状であり、上記第2の切欠きの形状が上記第1の切欠きのV字状部から連続した直線状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータコア。
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