JP5302708B2 - 車室内格納式補助ステップ - Google Patents
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Description
可動ステップ機構は、正面視略コ字状にして、且つ側面視略逆L字状のアーム部の基端を車室フロア上に回動自在に軸支し、アーム部の先端に補助ステップの基端をヒンジ連結し、補助ステップとアーム部の両側方には屈伸自在な二つ折りリンクを枢着連結している。
そして、補助ステップの不使用状態では、車室フロア上にアーム部が略く字状に起立し、アーム部先端側に補助ステップが重畳し、使用時には、アーム部をこれに重畳した補助ステップと共に車外へ突出する様に回動し、屈曲状態にある二つ折りリンクを伸長させ、車両乗降口に臨む車室フロア端縁に設けた車両ステップと地上面との間に補助ステップを水平に配置させる。
又、上記補助ステップの使用状態では、乗降口の下方へ垂下するアーム部の先端側と、乗降口前方下部へ水平配置する補助ステップとの間に伸長状態の二つ折りリンクが斜めに掛け渡されることで、補助ステップがアームより水平に張り出す使用状態を保持しているが、この様な使用状態では、例えば慌てて補助ステップの側方から乗り込もうとした時に、二つ折りリンクに蹴躓く危険を招来している。
そこで、本発明では、車室内格納状態でも自由に乗降でき、乗降時に上記二つ折りリンクの様な踏板支持部材を大きく邪魔とせず、側方からでも安全に乗降できる車室内格納式補助ステップを提供することを目的としている。
又、車両ステップに枢着されるアームの基端、又は車両ステップに枢着されるリンクの基端を揺動自在に駆動装置に連繋しても良い。
又、補助ステップの不使用時である車室内格納状態において、踏板が車両ステップ上にこれと代替されるステップとして水平配置されるため、踏板が車両乗降口を遮ることがなく、踏板を展開する(車外の車両ステップ前方下部へ張り出す)ことを要しない場合には、その状態のままでも自由に乗降でき、しかも車両走行中であっても安定した格納状態を保持でき安全である。
又、補助ステップの使用状態である張出状態では、直立した支柱をアームが懸垂して踏板を水平に支持しており、ベルクランクとこれの各端に連結したリンクはアームに沿っているから、これらの踏板支持部材(支柱、アーム、ベルクランク、リンク)が乗降時に大きく邪魔にならず、従来の様に慌てて踏板の側方から乗り込もうとした時にも蹴躓く様な危険がない。
図に示す車室内格納式補助ステップは、横長矩形板状に形成された踏板1を車室内のフロアFに段差を以て既設された車両ステップS上の格納位置Xと、車室外の車両ステップS前方下部の張出位置Yとの間を往復動自在に設けている。
又、踏板1の左右に当たる補強枠1aの各端部上には、角柱状の支柱3、3aを垂直立設している。
又、アーム5、5aには、これらの揺動によって移動する踏板1を格納位置Xと張出位置Yで水平に配置させ、且つ、一定の軌道上を往復動可能に制御するリンク機構部6、6aを夫々装備している。
左右のリンク機構部6、6aにおいて、ブラケット4、4aに枢着した左右のリンク9、9aの基端同士は連接棒10で連結され、左右のアーム5、5a及びリンク機構部6、6aの動作が同期する様に成している。
そして、支柱3、3a、アーム5、5aとリンク9、9aの先端方、ベルクランク7、7a及びリンク8、8aは3分節のリンクカバー11、11a、11bにて被覆されている。
これにより、駆動装置14が作動し、その駆動軸14aが正逆回転することで、該駆動軸14aのクランク16が揺動し、連杆17及びクランク16aを介して連接棒10が駆動軸14aと同一回転することにより、リンク9、9aを上下揺動させてリンク機構部6、6aとアーム5、5aが同期的に動作し、踏板1が自動的に格納位置Xと張出位置Yとの間を往復動する様に成している。
又、駆動装置14には、電動モータと減速装置とを連繋又は遮断して、駆動軸14aに電動モータの駆動力を断続させるクラッチレバー20を装備し、必要に応じ踏板1を手動にて出し入れ操作できる様に成している。
更に、駆動装置14において、ブラケット4との間には、基板15、平行クランク機構部18、及びクラッチレバー20の一部を被覆するカバー21を設けている。
尚、アーム5の基端に駆動軸14aを平行クランク機構部18を以て連繋する場合(図示せず)には、連接棒10は、左右のアーム5、5aの基端同士を連結し、駆動力を直にアーム5、5aに同期的に伝動させる。
踏板1の室内格納状態では、駆動軸14aのクランク16は後方へ傾倒してストッパー19に触突し、連杆17及びクランク16aを介してリンク9、9aは車両ステップS上に後倒してリンク機構部6、6aは三つ折り状に屈曲し、リンク9、9aにベルクランク7、7aを介して連結されたアーム5、5aも車両ステップS上に後倒し、踏板1は固定ステップ13を介した車両ステップS上の格納位置Xに水平配置している。
よって、踏板1は車両ステップSより若干高い位置に水平配置されているだけで、車両ステップSと代替でき、かかる踏板格納状態であっても車両ステップS上の踏板1を踏み込んで自由に乗降できる。
これにより三つ折り状に屈曲していたリンク機構部6、6aが徐々に伸張すると共に、ベルクランク7、7aを介してアーム5、5aも同様に前方へ揺動し、踏板1を固定ステップ13上から離脱させながら前方へ繰り出し、やがて車両ステップSの前方下部の張出位置Yへの一定の軌道上を移動して張出位置Yに到達する。
又、アーム5、5aは支柱3、3aを介して踏板1を懸垂し、リンク機構部6、6aはアーム5、5aに沿って伸長しているから、これらの踏板支持部材3、3a、5、5a、6、6aが乗降時に大きく邪魔にならず、慌てて踏板1の側方から乗り込もうとした時にもそれに蹴躓く様な危険がない。
操作後はクラッチレバー20を復位することで駆動軸14aの回動を規制し、踏板1の格納又は張出状態を堅固に保持する。
3、3a 支柱
5、5a アーム
7、7a ベルクランク
8、8a リンク
9、9a リンク
14 駆動装置
S 車両ステップ
X 格納位置
Y 張出位置
Claims (2)
- 車室内に既設された車両ステップ上の格納位置と、車両ステップ前方下部の張出位置との間を往復動自在に設けた踏板であって、該踏板は、左右に支柱を垂直立設し、各支柱と車両ステップとの間に前記張出位置で支柱を懸垂する左右一対のアームの夫々を枢着連結し、各アームの適所にベルクランクの屈曲部を枢着し、該ベルクランクの一端と支柱との間、及びベルクランクの他端と車両ステップとの間の夫々にリンクを枢着連結し、踏板を格納位置と張出位置で水平に配置させ、且つ、一定の軌道上を往復動する様に制御したことを特徴とする車室内格納式補助ステップ。
- 車両ステップに枢着されるアームの基端、又は車両ステップに枢着されるリンクの基端を揺動自在に駆動装置に連繋したことを特徴とする請求項1記載の車室内格納式補助ステップ。
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