JP2592027B2 - 車輌用電動格納式補助ステップ - Google Patents

車輌用電動格納式補助ステップ

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JP2592027B2
JP2592027B2 JP4139818A JP13981892A JP2592027B2 JP 2592027 B2 JP2592027 B2 JP 2592027B2 JP 4139818 A JP4139818 A JP 4139818A JP 13981892 A JP13981892 A JP 13981892A JP 2592027 B2 JP2592027 B2 JP 2592027B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス、トラック等の車
輌のステップにおいて、地上面とステップ間に配置され
る車輌用電動格納式補助ステップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バス、トラック等の大型車輌にお
いて、車輌の乗降用ステップと地上面とは高低差がある
ために、乗降時には相当な不自由が存在していた。
【0003】そこで、地上面とステップ間にエヤーシリ
ンダーを駆動源とする補助ステップを装備したものが一
部出て来たが、このエヤーシリンダーの特性に起因し
て、油圧シリンダーと異なり空気加圧式であるため
に、補助ステップに荷重が作用した時には、補助ステッ
プが変位して安定感がなく、乗降者が不安を感じたり、
エヤーシリンダーの進退量の制御が不可能であるため
に、車輌の側方に充分な空間が必要となる欠点を有して
いた。
【0004】尚、エヤーシリンダーの特性について詳述
すると、油圧回路においては圧力及び材質(油)に起
因して、漏洩対策を完全に行うが、空気加圧式のもので
は、その回路において完全なる漏洩対策を行わず、その
ために加圧空気の若干の漏洩は常時発生しており、又空
気は加圧により収縮する特性を有しているために、補助
ステップへの荷重により当該補助ステップが変位する。
【0005】又、エヤーシリンダーは上死点と下死点が
一定であり、そのロッドの進退量も一定であるために、
進退量を自在に設定することは不可能であり、補助ステ
ップの突出動作を途中で停止することが出来ず、又加圧
空気の供給停止を行う機構(バルブ等)が故障した場合
には、補助ステップの格納が不可能となり、車輌が走行
出来ない欠点を有していた。
【0006】そこで、本件出願人は実願平3ー5526
号及び図8に見られる様に、車輌のステップaの下面に
回転軸b、b1を取付け、該回転軸b、b1にはリンク腕
c、c1を固設すると共に、該リンク腕c、c1にはステッ
プ板dを軸支し、回転軸b、b1はトルクリミッター付き
の駆動エンジンeに連繋し、又ステップaの下面にはス
トッパーfを取付けると共に、回転軸b、b1には当接体
gを取付けた車輌用電動格納式補助ステップを開発し
た。
【0007】上記車輌用電動格納式補助ステップにおい
て、駆動エンジンeの駆動力は駆動アームh、コネクテ
ィングロッドi、従動アームjを介して、回転軸b、b
1、リンク腕c、c1、ステップ板dを回転させているた
めに、ステップ板dの張り出し時には、駆動エンジンe
のトルクリミッターでステップ板dの変位を防止してい
るが、ステップ板d上に人員が載った時にステップ板d
が変位(沈み込み)しないためには、駆動エンジンeの
回転トルクの増加を必要としたりこの対策のために回転
トルクを上げると電流が増大し、駆動エンジンeを制御
する機器も容量を上げねばならず非経済的となる欠点を
有していた。
【0008】又、駆動アームhとコネクティングロッド
iにより形成したトグル機構(倍力装置)に発生した反
力が、駆動エンジンeの駆動軸kの方向に、即ち駆動軸
kにおいては駆動軸kの直角方向に過大な反力が生じ、
その結果駆動エンジンeに大きな剛性が必要となり、駆
動エンジンeを強大なものにせねばならず非経済的な欠
点を有していた。
【0009】又、上記した欠点は故障時にも関係し、非
常コックlによる駆動エンジンeとステップ板dの連結
解除時に、非常コックlの操作、手動による格納操作が
重くなる欠点を有していた。
【0010】又、ステップ板dの格納時は図8の一点鎖
線で示す様に、車輌のステップaの下方に格納され、か
かる状態を維持するために、駆動エンジンe内にウォー
ムギヤ等によるセルフロック機構が装備されており、か
かる機構が装備されてなければ、ステップ板dの自重及
び走行時の振動等によりステップ板dが勝手に張り出す
ため、このセルフロック機構が故障した場合には車輌が
走行出来ない欠点を有していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、補助ステッ
プに人員が載った時にも補助ステップの変位を防止する
と共に、駆動エンジン及びその他の伝達機構の機能向
上、機構簡易化、手動時の格納操作の円滑化を図り、又
駆動エンジンにおけるセルフロック機構がなくても又は
故障しても補助ステップが勝手に張り出さずに支障なく
走行出来る様にした車輌用電動格納式補助ステップを提
供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、人員の乗降時に補助ステップが変位する課
題、故障時に補助ステップが勝手に張り出す課題、手動
時の格納操作の不具合の課題に鑑み、補助ステップの駆
動源をトルクリミッター付きの駆動エンジンにすること
によって、補助ステップの張り出し停止時に補助ステッ
プに上方へのトルクが作用する過負荷状態にして剛性を
向上する様にし、又ステップ板の揺動伝達機構におい
て、ステップ板の張り出し時には駆動アームと第2コネ
クティングロッドの枢軸がその軌道上のデッドポイント
を越えた位置とすることによってステップ板に人員が載
った時に発生する反力をステップの下面の回転軸にて受
け、かかる反力を駆動エンジンの駆動軸に伝達せず、駆
動エンジンを必要最小限の容量、剛性とする様にし、一
方ステップ板を格納した時には駆動アームと第1コネク
ティングロッドの枢軸がその軌道上のデッドポイントを
越えた位置とすることによって駆動エンジンにおけるセ
ルフロック機構がなくても又は故障してもステップ板が
勝手に張り出すことを防止し、又非常コックを装備する
ことによって、電動モーターと駆動軸を遮断して手動操
作する様にすると共に、スプリングにて駆動アームがス
テップ板を格納する回転方向側へ作用させることによっ
て手動操作の円滑化を図り、上記課題を解決せんとした
ものである。
【0013】
【作用】本発明にあっては、駆動エンジンの作動により
駆動軸、連結腕を介してステップ板が揺動し、第2コネ
クティングロッドの逆転止めが従動アームの先端レバー
部に当接し、ステップ板の張り出しが完了し、この時に
駆動エンジンの回転も停止し、この回転停止により駆動
エンジン(電動モーター)は過負荷状態となり(駆動エ
ンジンの停止により電流は上昇する)、次にトルクリミ
ッターにより供給電流を減少して、電動モーターの焼き
付きを防止すると共に、電動モーターにトルクを発生さ
せて、過負荷状態を維持する。
【0014】この過負荷状態では、ステップ板には上方
にトルクが作用しており、この結果ステップ板上に人員
が載ってもステップ板は沈み込み変位せず、又人員がス
テップ板上に載った時にはステップ板は沈み込み方向に
重量が作用するが、逆転止めにより従動アームの先端レ
バー部と第2コネクティングロッドの枢軸が、その軌道
上のデッドポイントを越えた位置となる様に保持し、且
つステップ板の沈み込み変位に対する反力は回転軸に対
して作用し、駆動エンジンの駆動軸には反力は伝達、作
用せず、この点についての剛性の強度は回転軸だけでの
対応が可能で、駆動エンジンの駆動軸の剛性の向上、或
いは駆動エンジンのトルクの増大は必要としない。
【0015】又、ステップ板が格納した時には駆動アー
ムと第1コネクティングロッドの枢軸がその軌道上のデ
ッドポイントを越えた位置となるため、非常コックを操
作して駆動エンジンの電動モーターと駆動軸の連結を解
除しても、ステップ板の自重及び走行時の振動等でステ
ップ板が勝手に張り出すことを防止している。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1はバス、トラック等の大型車輌の乗降用のス
テップであり、該ステップ1と地上面とは相当な高低差
があり、ステップ1の先端下面には電動格納式の補助ス
テップ2を装備している。
【0017】3は補助ステップ2の取付基板であり、該
取付基板3はステップ1の下方部に取付けており、補助
ステップ2の駆動エンジン4はステップ1の側方部(車
体内部)に固設され、又駆動エンジン4は電動モータ
ー、減速ギア(図示せず)を内蔵すると共に、駆動力を
制御するトルクリミッター(図示しない制御装置内)を
装備し、又駆動エンジン4内には駆動力を遮断する非常
コック5を装備している。
【0018】6、6aはステップ1の下面に水平並行に回
転自在に取付けた一対の回転軸であり、該回転軸6、6a
には一対のリンク腕7、7aを設け、該リンク腕7、7aの
先端には前方へ突出状態でステップ板8を軸支してい
る。
【0019】9は駆動エンジン4の駆動軸10とステップ
板8を揺動連動する連結腕であり、駆動軸10には湾曲状
の駆動アーム11を取付けると共に、一方の回転軸6には
略L字状の従動アーム12の中央部を回転自在に取付け、
該従動アーム12の基端レバー部13と駆動アーム11の両者
間には調整自在な第1コネクティングロッド14を夫々枢
軸15、16により枢支している。
【0020】17は従動アーム12の先端レバー部であり、
該先端レバー部17の最先端には屈曲部18を設けると共
に、該屈曲部18には枢軸19により調整自在な第2コネク
ティングロッド20を軸支し、該第2コネクティングロッ
ド20の先端は一方のリンク腕7aの先端部に枢軸21により
軸支している。
【0021】そして、補助ステップ2(ステップ板8)
が張り出した時に、回転軸6、枢軸19、枢軸21が一直線
となる位置 (枢軸19の軌道上のデッドポイントA)より
枢軸19が上方 (デッドポイントAを越えた位置) となる
様に、第2コネクティングロッド20の基端には先端レバ
ー部17 (屈曲部18) に当接してステップ板8の揺動を停
止させるボルト状の逆転止め22を設け、又ステップ板8
がステップ1の下方に格納した時に、枢軸15、駆動軸1
0、枢軸16が一直線となる (枢軸15の軌道上のデッドポ
イントB)位置より枢軸15がステップ板8を格納する回
転方向へ所定角度位相した(デッドポイントBを越えた
位置)位置となる様に設定し、かかる位置で駆動アーム
11に当接する当止め23を適所に設けている。
【0022】24はスプリングであり、該スプリング24は
非常コック5にて駆動エンジン4内の駆動力を遮断し、
手動にて補助ステップ2を格納する( 押入れる) 時に、
駆動アーム11がデットポイントBを強制的に越えさせて
押入れる力を助勢させるものであり、スプリング24の一
端を枢軸15に掛止し、枢軸15の軌道上のある一点 (強制
力が必要となる点) を助勢点Cとなし、該助勢点Cにお
いて駆動アーム11がステップ板8を格納する回転方向側
へ作用する位置にスプリング24の他端を掛止している。
【0023】25はリンク腕7aの適所に設けた略L字状の
支持台であり、該支持台25に軸穴26を設けると共に、該
軸穴26にストッパー27の軸28を挿通し、支持台25とスト
ッパー27間の軸28にスプリング29を介装してアブソーバ
ー30となし、逆転止め22が先端レバー部17 (屈曲部18)
に当接する前に、ステップ1下面のフレームにストッパ
ー27を当接する様にして逆転止め22が屈曲部18に当接す
る時の伝達機構へのショックをアブソーバー30が吸収す
る。
【0024】又、本実施例において、従動アーム12は基
端レバー部13と先端レバー部17を一体に形成したものを
示したが、かかる方式に限定されることなく、以下の様
に基端レバー部13と先端レバー部17を別体として従動ア
ーム12を構成し、基端レバー部13と先端レバー部17の夫
々を回転軸6に回転自在に取付けてもよい。
【0025】基端レバー部13と先端レバー部17における
回転軸6の周囲には、間隙Sを有する円を構成する略円
弧状の当接片31、31a を設けてなり、基端レバー部13に
設けた当接片31は半円弧状或いは劣弧(半円弧より若干
短い円弧) 状に形成し、先端レバー部17に設けた当接片
31a は劣弧状に形成し、張り出し状態のステップ板8の
沈み込み方向に重量が作用した時に、図4に示す如く当
接片31、31a の下方端部が互いに当接し、上方端部間に
は間隙Sが存する様になしている。
【0026】そして、基端レバー部13と先端レバー部17
を回転軸6に回転自在に取付けるための軸穴辺りの形状
にあっては、何等限定されるものでなく、要するに回転
軸6に回転自在に取付けた基端レバー部13と先端レバー
部17に夫々に設けた当接片31、31a が隙間Sを有する円
を構成する様になし、張り出し状態のステップ板8の沈
み込み方向に重量が作用した時に、前記の状態となり間
隙Sがステップ板8の沈み込み変位を吸収する様に構成
されておればよい。
【0027】尚、上記非常コック5は駆動エンジン4よ
り突出位置にレバーを取付けて電動モーターと駆動軸10
を遮断している。
【0028】32はステップ板8の先端に取付けたセンサ
ーであり、該センサー32の作動信号によりハーネス(図
示せず)を介して駆動エンジン4を停止させる様に接続
しており、ステップ板8の先端下面には逆L字状の基板
33を固定し、該基板33には側板34、34a を設けて支軸3
5、35a を架設している。
【0029】36は支軸35、35a に取付けた山形状の検知
板であり、上記支軸35、35a にはスプリング37、37a を
取付けて、検知板36の前端部38はステップ板8より前方
斜め下方に突出しており、検知板36の後端部39は検知板
36の揺動時に基板33の下面に当接する。
【0030】40は検知板36の前端部38の下面に取付けた
スイッチ基板であり、該スイッチ基板40の下端部と基板
33の下端部に両者が近接又は接触することにより、反応
するスイッチ41、41a を取付けている。
【0031】尚、補助ステップ2は車輌床下に取付ける
ため、防水、防塵、防錆対策を充分に施しており、特に
駆動モーター格納部、ハーネス接続部には全面カバーに
て覆う等を行って厳重に実施している。
【0032】次に本発明に係る車輌用電動格納式補助ス
テップの作用について説明すると、駆動エンジン4の作
動により駆動軸10、駆動アーム11が回転し、第1コネク
ティングロッド14を介して従動アーム12が回転軸6を中
心にして回転し、これに応じて第2コネクティングロッ
ド20が揺動しながら前方に張り出し、同時にリンク腕
7、7aが揺動すると共に、ステップ板8が水平状態で下
方に揺動し、続けて前方上方に揺動する。
【0033】そして、第2コネクティングロッド20の逆
転止め22が従動アーム12の先端レバー部17の屈曲部18に
当接し、補助ステップ2(ステップ板8)の張り出しが
完了し、この時に駆動エンジン4の回転も停止し、この
回転停止により駆動エンジン4(電動モーター)は過負
荷状態となり(駆動エンジン4の停止により電流は上昇
する)、次にトルクリミッターにより供給電流を減少し
て、電動モーターの焼き付きを防止すると共に、電動モ
ーターにトルクを発生させて、過負荷状態を維持する。
【0034】この過負荷状態では、ステップ板8には上
方にトルクが作用しており、この結果ステップ板8上に
人員が載ってもステップ板8は沈み込み変位せず、又人
員がステップ板8上に載った時にはステップ板8は沈み
込み方向に重量が作用するが、伝達機構における従動ア
ーム12の先端レバー部17と第2コネクティングロッド20
は逆転止め22により、枢軸19を回転軸6、枢軸19、枢軸
21が一直線となる位置(枢軸19の軌道上のデッドポイン
トA)より枢軸19が上方 (デッドポイントAを越えた位
置) となる様に保持し、且つステップ板8の沈み込み変
位に対する反力は図1に示す様に、枢軸19がデッドポイ
ントAを越えているために回転軸6に対して作用し、駆
動エンジン4の駆動軸10には反力は伝達、作用せず、こ
の点についての剛性の強度は回転軸6だけでの対応が可
能で、駆動エンジン4の駆動軸10の剛性の向上、或いは
駆動エンジン4のトルクの増大は必要としない。
【0035】次に、ステップ板8の作動中に例えばステ
ップ板8は下方より上方に揺動しているために、障害物
の下から潜り込んで障害物に当接した場合にも上記作用
と同様にステップ板8は停止して途中停止が可能とな
り、又ステップ板8の上昇力はトルクリミッターにより
減少される。
【0036】又、ステップ板8の揺動軌道中に歩行者等
がいた場合には、ステップ板8先端のセンサー32が歩行
者に接触し、検知板36の前端部38が下方に揺動すると共
に、スイッチ基板40に取付けられたスイッチ41は上方に
揺動して基板33のスイッチ41a に接近して、この接近信
号により駆動エンジン4は停止し、歩行者の安全を図
る。
【0037】尚、ステップ板8の張り出し時において、
逆転止め22が先端レバー部17 (屈曲部18) に当接する前
に、ステップ1下面のフレームにストッパー27が当接す
るため、逆転止め22が屈曲部18に当接する時の伝達機構
へのショックをアブソーバー30が吸収している。
【0038】又、従動アーム12を基端レバー部13と先端
レバー部17の別体にて構成した伝達機構にあっては、前
記と同様なる作用を奏すると共に、人員がステップ板8
上に載った時にはステップ板8は沈み込み方向に重量が
作用するが、図4に示す如く当接片31、31a の間隙Sが
ステップ板8の沈み込み変位を吸収して当接片31、31a
の下方端部が互いに当接するため、ステップ板8は沈み
込み変位しない。
【0039】一方、ステップ板8の格納にあっては、駆
動エンジン4の作動による駆動軸10、駆動アーム11の回
転が前記とは逆回転し、第1コネクティングロッド14を
介して従動アーム12が回転軸6を中心にして回転し、こ
れに応じて第2コネクティングロッド20が揺動しながら
後方に引き入れ、同時にリンク腕7、7aが揺動すると共
に、ステップ板8が水平状態で上方に揺動し、当止め23
が駆動アーム11に当接し、ステップ板8の格納が完了す
る。
【0040】かかる格納状態にあっては、駆動アーム11
と第1コネクティングロッド14は枢軸15、駆動軸10、枢
軸16が一直線となる (枢軸15の軌道上のデッドポイント
B)位置より枢軸15がステップ板8を格納する回転方向
へ所定角度位相した位置となる様に保持し、且つステッ
プ板8の自重及び走行時の振動等は枢軸15がデッドポイ
ントBを越えているために回転軸6に対して作用し、駆
動エンジン4の駆動軸10には伝達、作用せず、この点に
ついての剛性の強度は回転軸6だけでの対応が可能で、
非常コック5を操作して駆動エンジン4の電動モーター
と駆動軸10の連結を解除(遮断)しても、ステップ板8
の自重及び走行時の振動等でステップ板8は張り出さな
い。
【0041】又、駆動エンジン4が万一故障した場合に
は、車輌の床面を開口して非常コック5を操作して駆動
エンジン4の電動モーターと駆動軸10の連結を解除し
て、ステップ板8を手動で格納するが、この格納時おい
てステップ板8を途中(駆動アーム11が助勢点Cに到達
する)まで押入れると、スプリング24により駆動アーム
11がステップ板8を格納する回転方向側へ作用して、枢
軸15が強制的にデットポイントBを越え、前記格納状態
となる。
【0042】
【発明の効果】要するに本発明は、車輌のステップ1の
下面に回転軸6、6aを取付け、該回転軸6、6aにはリン
ク腕7、7aを軸支すると共に、該リンク腕7、7aにはス
テップ板8を軸支し、回転軸6、6aはトルクリミッター
付きの駆動エンジン4と連結腕9により連繋したので、
乗降時におけるステップ板8の張り出し停止時には、ス
テップ板8が上方への過負荷状態で停止して剛性が非常
に高いために、ステップ板8上に人員が載ってもステッ
プ板8が沈み込み変位することを防止出来る。
【0043】又、連結腕9において回転軸6には従動ア
ーム12を取付け、該従動アーム12の基端レバー部13と駆
動アーム11の間に第1コネクティングロッド14を枢支
し、又従動アーム12の先端レバー部17には第2コネクテ
ィングロッド20を枢支し、該第2コネクティングロッド
20の先端部はリンク腕7aの先端部に枢支し、又ステップ
板8が張り出した時に駆動アーム11と第2コネクティン
グロッド20の枢軸19がその軌道上のデッドポイントAを
越えた位置となる様に、第2コネクティングロッド20の
基端部には先端レバー部17の先端部に当接する逆転止め
22を取付けたので、ステップ板8の沈み込みを発生する
重量及びその作用による反力は、回転軸6に対して作用
し、駆動エンジン4の駆動軸10には反力は伝達、作用せ
ず、駆動軸10の剛性の向上、或いは駆動エンジン4のト
ルクの増大、トルクリミッター、電気回路・容量の増加
は必要とせず、本来の車輌用電動格納式補助ステップの
作用を行うに必要とする駆動エンジン4の能力だけで良
く、駆動エンジン4等の簡素化を図り経済性を向上させ
ることが出来る。
【0044】又、ステップ板8が格納した時に駆動アー
ム11と第1コネクティングロッド14の枢軸15がその軌道
上のデッドポイントBを越えた位置となる様に設定した
ので、ステップ板8の自重及び走行時の振動等は回転軸
6に対して作用し、駆動エンジン4におけるセルフロッ
ク機構が故障してもステップ板8が勝手に張り出すこと
がなく、よって車輌の走行状態を確保して走行時の安全
性を向上することが出来、又かかる伝達機構であれば駆
動エンジン4にはセルフロック機構が必ずしも必要でな
く、前記と同様に駆動エンジン4等の簡素化を図り経済
性を向上させることが出来る。
【0045】又、駆動エンジン4には電動モーターと駆
動軸10を遮断する非常コック5を装備すると共に、駆動
アーム11と第1コネクティングロッド14の枢軸15にスプ
リング24の一端を掛止し、枢軸15の軌道上のある一点を
助勢点Cとなし、該助勢点Cにおいて駆動アーム11がス
テップ板8を格納する回転方向側へ作用する位置にスプ
リング24の他端を掛止したので、万一駆動エンジン4等
が故障した場合にも、非常コック5により電動モーター
と駆動軸10の連結を遮断して、ステップ板8を手動によ
り格納して車輌の走行状態を確保することが出来、しか
もこの格納時おいてステップ板8を途中(駆動アーム11
が助勢点Cに到達する)まで押入れると、スプリング24
により駆動アーム11がステップ板8を格納する回転方向
側へ作用し、これにより手動操作を助勢してスムーズに
ステップ板8の格納を完了出来る。
【0046】又、従動アーム12を基端レバー部13と先端
レバー部17の別体にて構成し、該基端レバー部13と先端
レバー部17の回転軸6の周囲には間隙Sを有する円を構
成する略円弧状の当接片29、29a を設けたので、前記と
同様なる作用を奏すると共に、人員がステップ板8上に
載った時にはステップ板8は沈み込み方向に重量が作用
するが、当接片31、31a の間隙Sがステップ板8の沈み
込み変位を吸収して当接片31、31a の下方端部が互いに
当接するため、ステップ板8は沈み込み変位しない。
【0047】又、逆転止め22と先端レバー部17の当接前
に、車輌のステップ1下面に当接するストッパー27をア
ブソーバー30を介してリンク腕7aの適所に設けたので、
ステップ板8の張り出し時において、逆転止め22が先端
レバー部17に当接する時の伝達機構へのショックをアブ
ソーバー30が吸収し、ステップ板8の張り出し作動時に
無理な荷重を作用させず、作動状態の円滑化を図ること
が出来る等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輌用電動格納式補助ステップの
張り出し時の概略側面図である。
【図2】図1の車輌用電動格納式補助ステップの格納時
の概略側面図である。
【図3】車輌用電動格納式補助ステップの格納時の連結
腕の作動状態を示す概略側面図である。
【図4】他の実施例を示す車輌用電動格納式補助ステッ
プの張り出し時の概略側面図である。
【図5】図4に示す従動アームの要部を示す概略側面図
である。
【図6】ステップ板先端のセンサーの断面図である。
【図7】図6のD矢視図である。
【図8】本発明の基礎となる車輌用電動格納式補助ステ
ップの張り出し時の概略側面図である。
【符号の説明】 1 ステップ 4 駆動エンジン 5 非常コック 6、6a 回転軸 7、7a リンク腕 8 ステップ板 9 連結腕 10 駆動軸 11 駆動アーム 12 従動アーム 13 基端レバー部 14 第1コネクティングロッド 15 枢軸 17 先端レバー部 19 枢軸 20 第2コネクティングロッド 22 逆転止め 24 スプリング 27 ストッパー 29、29a 当接片 30 アブソーバー A デッドポイント B デッドポイント C 助勢点 S 間隙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌のステップの下面に回転軸を取付
    け、該回転軸にはリンク腕を軸支すると共に、該リンク
    腕にはステップ板を軸支し、回転軸はトルクリミッター
    付きの駆動エンジンと連結腕により連繋し、該連結腕に
    おいて回転軸には従動アームを取付け、該従動アームの
    基端レバー部と駆動アームの間に第1コネクティングロ
    ッドを枢支し、又従動アームの先端レバー部には第2コ
    ネクティングロッドを枢支し、該第2コネクティングロ
    ッドの先端部はリンク腕の先端部に枢支し、又ステップ
    板が張り出した時に駆動アームと第2コネクティングロ
    ッドの枢軸がその軌道上のデッドポイントを越えた位置
    となる様に、第2コネクティングロッドの基端部には先
    端レバー部の先端部に当接する逆転止めを取付け、一方
    ステップ板が格納した時に駆動アームと第1コネクティ
    ングロッドの枢軸がその軌道上のデッドポイントを越え
    た位置となる様に設定した車輌用電動格納式補助ステッ
    プにおいて、駆動エンジンには電動モーターと駆動軸を
    遮断する非常コックを装備すると共に、駆動アームと第
    1コネクティングロッドの枢軸にスプリングの一端を掛
    止し、枢軸の軌道上のある一点を助勢点となし、該助勢
    点において駆動アームがステップ板を格納する回転方向
    側へ作用する位置にスプリングの他端を掛止したことを
    特徴とする車輌用電動格納式補助ステップ。
  2. 【請求項2】 従動アームを基端レバー部と先端レバー
    部の別体にて構成し、該基端レバー部と先端レバー部の
    回転軸の周囲には間隙を有する円を構成する略円弧状の
    当接片を設けたことを特徴とする請求項1の車輌用電動
    格納式補助ステップ。
  3. 【請求項3】 逆転止めと先端レバー部の当接前に、車
    輌のステップ下面に当接するストッパーをアブソーバー
    を介してリンク腕の適所に設けたことを特徴とする請求
    項1又は2の車輌用電動格納式補助ステップ。
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