JP5302252B2 - 無線通信装置、信号処理方法、及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、信号処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、Multi Band OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を使用したUWB(Ultra Wide Band)通信に関し、特にUWB通信の通信特性改善に関する。
近年、WirelessUSB等の通信機器の普及に伴い、Multi Band OFDM(以下、適宜「MB−OFDM」と称す)方式を用いたUWB装置が普及してきている。その流れの中でUWB無線通信は、他の無線通信と比較して通信可能な距離が10m程度と短いことがあり、通信特性の改善による通信距離の拡張が必要となってきた。また、通信距離の拡張要求に加えて、WirelessUSB等の通信機器の低価格化にともない、UWB無線通信装置のコスト削減の要求も高まってきた。
無線通信では、マルチパスフェージングの影響を低減するために、送信信号にガードインターバルを挿入することや、受信側で適応等化受信を行うことが行われている。
例えば、ECMA(European Computer Manufacturer Association)によってECMA−368として規格化され、PHY層にMB−OFDMを採用している短距離無線通信規格UWBでは、図5に示すように、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)によって生成した128サンプルのOFDMシンボルの後ろに37サンプル分のゼロサフィックス(ZS)が挿入される。UWB送信装置は、ゼロサフィックス挿入後の送信データを搬送波に重畳して送信する。
ゼロサフィックスが挿入された信号を受信したUWB受信装置は、OFDMシンボルの後ろに付加されたゼロサフィックス区間(無信号区間)のデータをOFDMシンボルの先頭部分に加算する。このような加算処理を以下では"重複加算処理"と呼ぶ。UWB受信装置による重複加算処理によって、UWB送信装置とUWB受信装置の間の伝送路におけるマルチパスフェージングの影響を補償することができる。なお、ゼロサフィックスとして挿入される37個のゼロデータのうちの5個分の時間は、受信装置におけるキャリア周波数の切り替え時間に割り当てられるため、重複加算に使用されるサンプル数は32個となる。
図6は、特許文献1に開示された、従来のUWB受信装置1の構成である。図6において、アンテナ11で受信された信号はバンドパスフィルタ(BPF)12によって帯域選択された後に低雑音アンプ(LNA)13によって増幅される。BPF12は、帯域外雑音、干渉波を除去するためのフィルタである。LNA13によって増幅された信号は、直交復調部14に入力されて直交復調される。なお、MB−OFDMでは周波数ホッピングが行われるため、図示しない発振器によって生成され、直交復調部14に入力されるローカル周波数fcは、周波数ホッピングパタンに応じて周期的に切り替えられる。
直交復調部14によって復調されたベースバンド信号は、ローパスフィルタ(LPF)15によって高周波成分を除去された後に可変利得アンプ(VGA)16によって所定の信号レベルまで増幅される。
A/Dコンバータ(ADC)17は、VGA16によって増幅されたベースバンド信号を入力して標本化及び量子化を行い、デジタル化された離散的なベースバンド信号を出力する。ADC17の出力信号は、同期処理部18に入力される。
同期処理部18は、OFDM信号のシンボル同期タイミング及びフレーム同期タイミングを捕捉するとともに、入力されたベースバンド信号に対して、プリアンブルの除去、及び、受信信号の搬送波周波数と直交復調に用いるローカル周波数との位相誤差を補正するための位相回転処理を行う。なお、同期処理部18は、入力信号と既知のプリアンブル信号との相関値を算出する相関器(不図示)を備えており、相関器によって算出された相関値のピーク位置をもとに、OFDM信号のシンボル同期タイミングを決定する。
FFT部20は、重複加算後のベースバンド信号に対する高速フーリエ変換を行って、サブキャリア毎の復調データを出力する。
サブキャリア復号部21は、パイロット・トーンを用いたサブキャリア毎の復調データに対する周波数等化処理、デインタリーブ、ビタビ復号、及びデスクランブル等を行い、得られた復号データを出力する。
遅延スプレッド推定部22は、受信信号の遅延スプレッドを算出する。遅延スプレッドは、マルチパスを伝搬したことによる受信信号の遅延時間の拡がりが反映された評価パラメータである。重複加算数決定部23は、遅延スプレッド推定部22によって算出された遅延スプレッドに応じて、重複加算数を決定する。ここで、重複加算数とは、重複加算部19において、OFDMシンボルに対して重複加算されるゼロサフィックス区間のサンプル数である。OFDM方式を採用したUWB受信装置の場合、重複加算数の最大値は32であり、最小値はゼロである。
重複加算部19は、入力されたベースバンド信号からゼロサフィックス区間を除去するとともに、ゼロサフィックス区間のデータをOFDMシンボル区間の先頭部分に加算する。なお、重複加算部19において重複加算されるゼロサフィックス区間のデータ長、つまりサンプル数は、重複加算数決定部23によって決定された重複加算数に応じて変更可能である。
重複加算部19が行う重複加算処理は、以下の(1)式で表される。ここで、NOAAは、重複加算数決定部23によって決定される重複加算数であり、OFDM受信装置の場合、0≦NOAA≦32である。
Figure 0005302252
・・・(1)
このように、図6のUWB受信装置1は、遅延スプレッドの大きさに応じて、重複加算されるゼロサフィックス区間のデータ長を適応的に変更できる。
図7は、遅延スプレッド推定部22及び重複加算数決定部23の構成を示している。図7の遅延スプレッド推定部22は、相関器31、加算器321乃至323、乗算器324乃至327、並びに遅延回路328乃至329により構成されている。ここで、遅延回路328乃至329は、1サンプル分の遅延を発生させる回路である。相関器31は、入力信号と既知のプリアンブル、具体的にはプリアンブル中のパケット同期シーケンスとの相関値を算出する。
図7の加算器321乃至323、乗算器324乃至327、並びに遅延回路328乃至329は、(2)式に示す相関器31の出力の分散σを演算する回路である。つまり、図7の遅延スプレッド推定部22は、相関器31の出力の分散σによって、遅延スプレッドを推定している。(2)式において、xiは相関器31の出力値、nは分散σの演算に使用する標本数である。標本数nは、相関器31のサンプリング周波数fs[Hz]と、遅延スプレッドの平方根RDSの最大許容値Tsp[sec]を用いて、以下の(4)式によって表される。RDSの最大許容値は通信距離に応じて変化するものであるが、UWBでは目安としてTsp=26nsと定義されている。この場合、相関器31のサンプリング周波数を528MHzとすると、標本数nは14となる。
Figure 0005302252
・・・(2)
n=fs×Tsp ・・・(3)
一方、図6に示す重複加算数決定部23は、コンパレータ33を備えている。コンパレータ33は、遅延スプレッド推定部22によって演算された遅延スプレッドを閾値Cthの二乗と比較し、比較結果を制御信号S1として出力する。乗算器34は、閾値Cthの二乗を演算するために設けてある。
閾値Cthは、以下の(4)式により決定することができる。(4)式において、Tthは、重複加算数の切り替えのための閾値であり、単位は秒によって表される。つまり、受信信号に対して算出した遅延スプレッドの平方根RDSがTth以上であれば信号S1がHighレベルとなり、Tth以下であれば信号S1がLowレベルとなる。
Figure 0005302252
・・・(4)
重複加算部19は、重複加算数決定部23が出力する制御信号S1に応じて、ゼロサフィックスの後半16サンプルを重複加算するか否かを選択する。
図6を用いて説明した構成によれば、重複加算部19は、遅延スプレッドが所定の閾値より大きい場合にゼロサフィックス区間の32サンプルの重複加算を行い、遅延スプレッドが所定の閾値より小さい場合にはゼロサフィックス区間の16サンプルのみを重複加算することが可能となる。
なお、遅延スプレッドの大きさに対する閾値及び重複加算数の組合せは、シミュレーションやLSI評価によって適切な値を決定すれば良い。また、図6を用いて説明した構成は一例であり、重複加算数を16及び32以外の値としてもよいし、遅延スプレッドの大きさに応じて重複加算数を3種類以上の値から選択する構成としてもよい。例えば、重複加算数決定部23は、遅延スプレッドの平方根RDSが5ns未満、5ns以上10ns未満、及び10ns以上のいずれであるかに応じて、3種類の重複加算数8、16及び32を選択するものとし、選択された重複加算数によって重複加算が行われるように重複加算部19を構成することが考えられる。
このように、遅延スプレッドの大きさに応じた重複加算数の決定方式には様々な方式が考えられるが、遅延スプレッドが大きくなるにつれて重複加算数を漸増する必要があるため、典型的には、遅延スプレッドの大きさに応じて重複加算部19に適用される重複加算数が単調増加していくように決定するとよい。
また、図7では、遅延スプレッド推定部22、重複加算数決定部23、及び重複加算部19を専用回路で実現する構成例を示したが、これらの処理をDSP(Digital Signal Processor)で実現することも可能である。また、遅延スプレッド推定部22、重複加算数決定部23、及び重複加算部19が行う処理を記述したソフトウェアをコンピュータシステムで実行することによって、上述した処理を実現することも可能である。
続いて以下では、遅延スプレッド量に応じて重複加算数を変化させることでUWB受信装置における通信特性が改善する効果について説明する。常にゼロサフィックス区間の32サンプルのデータを重複加算の対象とした場合には、受信信号の遅延スプレッドが小さい場合にも32サンプル分のノイズがOFDMシンボルに加算される結果となる。32サンプル分のノイズを加算することによるペナルティは、10log10(160/128)=0.97dBであり、重複加算によって所要CNR(Carrier to Noise Ratio)が約0.97dB劣化することになる。
これに対して、遅延スプレッドの大きさに応じて重複加算数を適応的に変化させる、つまり、図8に示すように、遅延スプレッドが小さい場合は、32サンプルのゼロサフィックス区間(ZS区間)の全体ではなく、この一部に相当する区間、つまり図8に示す加算区間だけがFFT区間の受信データ82の先頭部分に加算される。これによって、図9に示すように、受信データ82に加算されるノイズ84は、固定的に32サンプル分を加算する構成に比べて小さくなる。
特開2007−336312号公報
従来技術は、通信可能な距離を改善するためには半導体装置の回路規模が大きくなるという問題がある。その理由としては、従来技術では遅延スプレッド量に応じたマルチパスフェージング補償を行うために、UWB無線通信装置は、遅延スプレッド量を推定する回路と、推定された遅延スプレッド量から重複加算数を決定する重複加算数決定回路を実装する必要がある。このため回路規模を小さくすることができなかった。
本発明に係る無線通信装置の一態様は、OFDMシンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置であって、重複加算数テーブル部と重複加算部とを備える。重複加算数テーブル部は、信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける。重複加算部は、前記重複加算数テーブル部を用いて、前記バンド情報に応じて決定された重複加算数に相当するデータを前記OFDMシンボルの先頭部分に加算する。重複加算数テーブルは、バンド情報と重複加算数との組合せを保持する。当該重複加算数テーブルを備えることにより、遅延スプレッド量を算出する必要がなくなるため、これに要する回路を削減することできる。
本発明に係る信号処理方法の一態様は、OFDMシンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置の信号処理方法であって、信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せをメモリに保持し、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを使用して、前記バンド情報に応じて、重複加算数を決定する。
本発明に係るプログラムの一態様は、OFDMシンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置が信号を処理するプログラムであって、コンピュータに、信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せをメモリに保持する処理と、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを使用して、前記バンド情報に応じて、重複加算数を決定する処理と、を実行させる。
本発明によれば、無線通信装置の回路規模を小さくすることが可能となる。
本発明の実施形態1に係るUWB受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明のUWB受信装置の重複加算数テーブル部の一例を示す図である。 Multi Band OFDM方式のUWBにおける周波数チャネルの構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係るUWB受信装置の構成例を示すブロック図である。 UWBの送信データフォーマットを示す図である。 従来のUWB受信装置の構成図である。 従来のUWB受信装置の具体的な構成例を説明するための図である。 従来技術の効果を説明するための図である。 従来技術の効果を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明は、OFDMシンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置に適用することができる。ここで、無信号区間とは、ゼロサフィックス区間及びゼロプリフィックス区間等の送信時に有意な信号が存在しない信号区間である。また、OFDMシンボルは、有意な信号が存在する区間、すなわち、所望データを伝送する信号区間を所望信号区間ともいう。
以下の実施形態では、無線通信装置の一例として、UWB受信装置を用いて説明するが、これに限られることはなく、無信号区間が挿入された信号を受信し、重複加算処理を実施する装置に本発明を適用することが可能である。
本発明の無線通信装置(受信装置)の一態様は、OFDMシンボルに無信号区間を挿入して信号を転送する通信において、バンド情報に応じて重複加算数を決定する。具体的には、無線通信装置は、重複加算数テーブル部を用いて、バンド情報に応じて、重複加算数を決定する手段を有する。バンド情報は、信号の伝送に使用する周波数チャネルを特定する情報であり、具体的には、バンドID(IDentifier)またはバンドグループである。
実施形態1.
図1は、本発明のMulti Band OFDM方式を用いたUWB受信装置のシステム構成例を示すブロック図である。
本発明のMulti Band OFDM方式を用いたUWB受信装置のシステムは、アンテナ111、バンドパスフィルタ(BPF)112、低雑音アンプ(LNA)113、直交復調部114、ローパスフィルタ(LPF)115、可変利得アンプ(VGA)116、A/Dコンバータ(ADC)117、同期処理部118、重複加算部119、FFT部120、サブキャリア復号部121、メディア・アクセス・コントローラ部122(以降、MAC部と称す)、及び、重複加算数テーブル部123で構成される。アンテナ111からA/Dコンバータ117は、図6と同様な構成であり、後述する動作において説明する。
同期処理部118は、A/Dコンバータ(ADC)より出力されるベースバンド信号を入力とし、プリアンブルの除去、位相回転処理を行ったベースバンド信号を重複加算部119に出力する構成になっている。
重複加算部119は、同期処理部118から出力される、プリアンブルの除去、位相回転処理を行ったベースバンド信号と、重複加算数テーブル部123から出力される、重複加算数とを入力とする。そして、重複加算部119は、同期処理部118から入力したベースバンド信号からゼロサフィックス区間を除去するとともに、ゼロサフィックス区間の32サンプル分のデータのうち、重複加算数に相当するデータをOFDMシンボル区間の先頭部分に加算したベースバンド信号をFFT部120に出力する構成になっている。
FFT部120は、重複加算部119から出力されるベースバンド信号を入力とし、入力したベースバンド信号を復調して、サブキャリア復号部121に復調データを出力する構成になっている。
サブキャリア復号部121は、FFT部120から出力される復調データを入力とし、MAC部122に復号データを出力する構成になっている。
MAC部122は、サブキャリア復号部121からの復号データを入力とし、バンドID信号S0を重複加算数テーブル部123に出力する構成になっている。
重複加算数テーブル部123は、MAC部122より出力されるバンドID信号S0を入力とし、重複加算数S1を重複加算部119に出力する構成になっている。実施形態1では、重複加算数テーブル部123は、ハードウェアにより構成されていること、及び、重複加算部119と同じLSI(Large Scale Integration)内に配置されていることを前提とする。
図2は、重複加算数テーブル部の一例として、バンドIDごとの重複加算数を表したテーブルを示す。重複加算数テーブル部は、バンドID信号S0の入力値と、中間処理で求める遅延スプレッド量と、重複加算数S1の出力値で構成される。重複加算テーブル部は、入力されるバンドID信号毎に出力値(重複加算数S1)を持つ。図2では、重複加算数テーブル部123が、遅延スプレッド量を保持する場合を示しているが、説明を容易にするために示したものである。重複加算数テーブル部123は、遅延スプレッド量を保持する必要はなく、少なくともバンド情報と重複加算数とを対応づけられれば良い。
ここで、バンドIDについて説明する。図3は、Multi Band OFDM方式のUWBにおける周波数チャネルの構成を示す図である。周波数チャンネルは、バンドID#1からバンドID#14まで割り振られている。さらに3個のバンドをまとめたバンドグループが#1から#6まで割り振られている。本実施形態では、バンド情報としてバンドIDを用い、図2に示すように、バンドID毎に重複加算数を対応づける場合を説明する。
続いて、本実施形態の無線受信装置の動作を、図1から図3を用いて説明する。
バンドパスフィルタ(BPF)112は、アンテナ111で受信された信号を、帯域選択し、LNA113へ出力する。ここで、BPF112は、MB−OFDMの複数のバンドIDから受信するバンドIDを選択し、帯域外雑音、干渉波を除去するためのフィルタである。
LNA113は、帯域選択された信号を増幅し、直交復調部114へ出力する。
直交復調部114は、LNA113によって増幅された信号を、直交復調する。
LPF115は、直交復調部114によって復調されたベースバンド信号から高周波成分を除去した後、VGA116へ出力する。
VGA116は、直交復調部114から入力したベースバンド信号を、所定の信号レベルまで増幅し、ADC117へ出力する。
ADC117は、VGA116により増幅されたベースバンド信号を入力して標本化及び量子化を行い、デジタル化された離散的なベースバンド信号を同期処理部118に出力する。
同期処理部118は、OFDM信号のシンボル同期タイミング及びフレーム同期タイミングを捕捉するとともに、入力されたベースバンド信号に対してプリアンブルの除去、及び位相回転処理を行う。位相回転処理は、受信信号の搬送波周波数と直交復調に用いるローカル周波数との位相誤差を補正するための処理である。また、同期処理部118は、相関器によって算出された相関値のピーク位置をもとに、OFDM信号のシンボル同期タイミングを決定する。
重複加算部119の動作は、従来技術と同じ動作であり、図8を用いて動作を説明する。重複加算部119は入力されたベースバンド信号からゼロサフィックス区間(図8のZS区間)を除去するとともに、ゼロサフィックス区間のうち、重複加算数テーブル部123によって決定された重複加算数に応じたデータ長、つまりサンプル数の信号をOFDMシンボル区間の先頭部分に加算し、FFT部120へ出力する。
FFT部120は、重複加算後のベースバンド信号に高速フーリエ変換を行って、サブキャリア毎の復調データを出力する。
サブキャリア復号部121は、パイロット・トーンを用いたサブキャリア毎の復調データに対する周波数等化処理、デインタリーブ、ビタビ復号、及びデスクランブル等を行い、得られた復号データを出力する。
MAC部122は、復号データを受けてPCI(Peripheral Component Interconnect)やUSBなどのインターフェイスを介して上位コンピュータに復号データを出力する。またMAC部122では、通信プロトコル制御が行われ、通信装置毎に周波数チャネルを割り振り、同時通信を可能としている。MAC部122は、割り振られた周波数チャネルを示すバンドIDとバンドグループ情報とを重複加算数テーブル部123に出力する。本実施形態では、重複加算数テーブル部123がバンドIDと重複加算数とを対応づけているため、MAC部122は、バンドIDを重複加算数テーブル部123に出力する例を示している。重複加算数テーブル部123がバンドIDに替えて、バンドグループと重複加算数とを対応づけている場合、バンドグループ情報を重複加算数テーブル部123に出力することになる。従って、MAC部122は、バンドIDとバンドグループ情報との少なくともいずれかを含むバンド情報を重複加算数テーブル部123へ出力すればよい。
重複加算数テーブル部123は、図2の通信に使用するバンドID信号と遅延スプレッド量との間の相関関係より、通信に使用するバンドIDに応じた重複加算数を重複加算部119に出力する。重複加算数テーブル部123は、バンド情報と重複加算数とを対応づけて保持する。以下にバンド情報に応じて重複加算数を決定する手順について説明する。バンド情報に応じた重複加算数の決定(算出)にあたっては、バンド情報と遅延スプレッドとの相関関係を用いる。なお、重複加算数テーブル部123を作成するにあたって、遅延スプレッド量は、同様の無線通信装置における、過去の実績値、シミュレーションなどにより算出した試験用の値等を用いることができる。この場合、例えば、図7に示す遅延スプレッド推定部22により算出された値を用いることもできる。
図2を用いて、バンドIDと遅延スプレッド量の相関関係を説明する。遅延スプレッド量の算出については、以下に説明する計算式を用いて算出する。
自由空間における電波の伝播損失の演算式は、伝播損失loss[dB]、搬送波周波数f[MHz]、通信距離d[m]で表すと(5)式になる。
loss=20log(f)+20log(d)−27.6 ・・・(5)
Multi Band OFDM方式を用いたUWBの規格における最大送信電力は、−14dBmであるため、受信装置(受信部)に到達する反射波の電力powfは反射波の経路距離dfと(5)式を用いて(6)式になる。
powf=−14dBm−(20log(f)+20log(df)−27.6) ・・・(6)
ここで、図7の相関器31から出力される出力値を、相関器出力xとする。遅延スプレッド量を示す相関器出力xの分散σは、(2)式に示すようにサンプリング時間iにおける相関器出力xiの分散で表される。無線通信装置は、直達波と反射波とを受信する。直達波の相関器出力Xと、反射波の相関器出力Xとを用いると、(2)式は、(7)式で表せる。
Figure 0005302252
・・・(7)
一般的に知られている相関器出力と受信電力は、(8)式に示すように、線形関係にある。ここで、aは定数を示す。
Figure 0005302252
・・・(8)
(8)式を(7)式に代入して(9)式の関係式で表すことができる。
Figure 0005302252
・・・(9)
(3)式で示されるように標本数nは、14である。また、powdをUWB無線通信における最低受信感度である−81dBmとする。また、powfは(6)式で示される。これらを(9)式に代入して遅延スプレッド量を算出する。(9)式を用いて算出した遅延スプレッドの分散が遅延スプレッド量となる。図2には、例えばシミュレーションにより算出した遅延スプレッド量を示している。遅延スプレッド量は、バンド情報それぞれについて算出する。具体的には、バンド情報は、バンドIDまたはバンドグループであることから、バンドIDまたはバンドグループそれぞれについて、遅延スプレッド量を算出する。
図2に示すとおり、バンドID信号が増加すると遅延スプレッド量は減少する相関関係がある。さらに、(9)式の関係式で算出した遅延スプレッドを用いて、重複加算数を決定する。重複加算数の決定にあっては、無線通信装置を使用する環境により異なるため、条件の悪い環境を想定して重複加算数を決定する。無線通信装置を使用する環境とは、例えば、広い空間より狭い空間で使用する場合に反射波が多くなるなど、の条件が想定される。
上述したように、重複加算数の決定にあたっては、次のステップをとる。
1.(5)式を用いて、自由空間における電波の伝播損失の演算するステップ
2.(6)式を用いて、受信装置に到達する反射波の電力を求めるステップ
3.UWB無線通信における最低受信感度に基づいて、受信装置に到達する直達波の電力を求めるステップ
4.(8)式を用いて、反射波の電力と直達波の電力から相関値を演算するステップ
5.(9)式を用いて、遅延スプレッドの分散(遅延スプレッド量)を求めるステップ
6.遅延スプレッド量に応じて重複加算数を決定するステップ
重複加算数テーブル部123は、MAC部122が出力するバンドID信号と、(9)式の関係式を用いて決定した重複加算数との対応づけを、重複加算数テーブル部123が行う。これにより、遅延スプレッド量に応じた重複加算数が決定できる。重複加算数テーブル部123は、バンド情報と遅延スプレッド量との相関関係を用いて、重複加算数を決定したものであり、バンド情報と重複加算係数とを対応づける。
重複加算数テーブル部123は、バンドID信号S0を入力とし、重複加算数S1値(0から32の値)を出力する。例えばバンドID1においては、重複加算数S1の出力値を32とし、バンドID14においては重複加算数S1の出力値を4とする。
なお、図2に示すバンドIDに対する重複加算数の組合せは、シミュレーションやLSI評価によって適切な値を決定すれば良い。また、重複加算数テーブル部123ではバンドグループ情報を入力信号とし、重複加算数S1値を決定する構成としても構わない。
以上説明した通り、本実施形態の無線通信装置は、通信に使用する周波数チャネルを示すバンドIDまたはバンドグループ情報の信号から重複加算数を重複加算数テーブル部より決定する手段を有する。重複加算数テーブル部は、次の手順により生成される。遅延スプレッド推定部により評価パラメータ(遅延スプレッド)を算出する。評価パラメータは、受信信号のマルチパスを伝搬したことによる受信信号の遅延時間の拡がりが反映する指標である。そして、重複加算数をバンドID情報と遅延スプレッド量との相関関係より演算する。演算結果に基づいて、バンド情報と重複加算数との組合せを決定する。重複加算数テーブル部は、このようにして決定した、バンド情報と重複加算数との組合せを保持する。無線通信装置は、重複加算数テーブル部により重複加算数を決定する。このため、無線通信装置は、遅延スプレッド量を算出する必要がない。これにより、遅延スプレッド推定部が不要となり、回路規模を削減できる。
実施形態2.
図4は、本発明の実施形態2に係るUWB受信装置の構成例を示すブロック図である。図1では、重複加算数テーブル部123をハードウェアとして構成し、LSI内に配置する例を示したが、図4は、LSI外部から制御(例えばソフトウェアで設定)する構成になっている。
アンテナ111からMAC部122の各構成要素は、図1と同じ構成であるため、説明を省略する。図4では、重複加算数テーブル部200が、図1の重複加算数テーブル部123に相当する機能を実現する。重複加算数テーブル部200は、レジスタインターフェイス回路202、レジスタ部204、及び、重複加算数保持部205を備える。図4では、レジスタインターフェイス回路202とレジスタ部204とをLSI内部に配置し、重複加算数保持部205をLSIの外部に配置する構成例を示している。
レジスタ部204は、バンドIDを保持するバンドIDレジスタ部201と重複加算数を保持する重複加算数レジスタ部203で構成される。レジスタ部204は、MAC部122が出力するバンドID信号を入力とし、レジスタインターフェイス回路202にバンドIDレジスタ部201で保持するバンドID信号を出力する。また、重複加算数レジスタ部203に保持する重複加算数を、重複加算部119に出力する構成になっている。
レジスタインターフェイス回路202は、レジスタ部204のデータを外部とインターフェイスして読み書きを行う構成になっている。具体的には、レジスタインターフェイス回路202は、バンドIDレジスタ部201が保持するバンドIDを読み取り、重複加算数保持部205へ出力する。また、重複加算数保持部205から、出力したバンドIDに応じた重複加算数を入力し、重複加算数レジスタ部203へ書き込む。
重複加算数保持部205は、バンドIDと重複加算数とを対応づけて保持し、レジスタインターフェイス回路202からバンドIDを受け付け、バンドIDに対応する重複加算数をレジスタインターフェイス回路202へ出力する。バンドIDと重複加算数とは、実施形態1と同様にして算出した値を用いる。重複加算数保持部205は、ソフトウェアで実現してもよいし、ハードウェアで実現しても構わない。
図4の動作としては、重複加算数保持部205が保持するバンドIDと重複加算数との組み合わせを、ソフトウェア等でLSI外部から制御することが可能である点が、図1の構成と異なる。例えば、重複加算数保持部205をソフトウェアで実現する場合、重複加算数保持部205は、メモリ内にバンドIDと重複加算数との組み合わせを予め記録する。重複加算数保持部205は、バンドIDをレジスタインターフェイス回路202から受け付け、バンドIDに応じた重複加算数を、メモリを検索することによって特定する。そして、特定した重複加算数をレジスタインターフェイス回路202へ出力する。
このように、実施形態2では、バンドIDと重複加算数との組合せをLSI外部から制御する。これにより、実施形態1のように、LSI内部に重複加算数テーブル部123を保持する場合に比べて更に回路規模を削減することができる。また、実施形態1では重複加算数がLSI内部のハードウェアの動作により自動で決定される。このため、LSI製造時に決定したパラメータで固定されることになる。これに対して、実施形態2ではソフトウェアなどLSI外部からの制御により重複加算数を決定するため、LSI製造後でもパラメータの変更や調整が可能となる。
なお、実施形態2では、重複加算数保持部205をソフトウェアで実現する場合を説明したが、無線通信装置を搭載したLSI外部に配置するハードウェアによって実現することも可能である。また、重複加算数保持部205は、ソフトウェアとハードウェアとの組合せであってもよい。また、実施形態2では、バンド情報としてバンドIDを用いる場合を説明したが、バンドグループであってもよいことは、実施形態1と同様である。
その他の実施形態
上記実施形態1では、バンドIDを重複加算数テーブル部123へ入力する場合を説明したが、バンドIDを特定可能な情報を通知する場合であってもよい。例えば、バンドグループと周波数ホッピングのパターン番号とを重複加算数テーブル部123へ通知してもよい。重複加算数テーブル部123は、バンドグループと周波数ホッピングのバターン番号を用いて、バンドIDを特定することができる。
実施形態1では、重複加算数テーブル部123は、ハードウェアにより構成されていることを前提としたが、ソフトウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの組合せであってもよい。本発明に係る無線通信装置は、バンド情報と重複加算数との組合せをメモリに保持する。そして、メモリに保持した組合せを用いて、バンド情報から重複加算数を決定する手段を有していればよい。メモリは、書き換え可能な記憶領域であっても、書き換えができない場合であってもよい。例えば、実施形態1のように、重複加算数テーブル部123をハードウェアに実現する場合は書き換えができない。また、実施形態2では、例えば、重複加算数保持部205が、外部から書き換え可能なメモリにバンド情報と重複加算数との組合せを保持する場合、外部からの書き換えが可能になる。また、重複加算数保持部205が書き換えできないメモリにバンド情報と重複加算数との組合せを保持する場合には書き換えができないことになる。
また、実施形態2では、無線通信装置の利用を開始する前、あるいは、利用中に、重複加算テーブル部200の重複加算数保持部205が保持する値を調整することも可能である。例えば、無線通信装置を用いて通信を開始した後、測定器を用いて通信特性を測定する。測定結果に基づいて、重複加算数を、通信特性が向上する値(適正値)に変更する。このとき、重複加算数を変更した後、通信特性を測定することを繰り返すことによって、適正値を決定することも可能である。重複加算数保持部205が保持する値の書き換えは、例えば、重複加算数保持部205を格納するメモリへ、計算機など、メモリへの書き込みが可能は装置を接続し、当該装置を用いて書き込みを行うことができる。
また、上記各実施形態で説明した、無線通信装置が実現する信号処理をプログラムにより実現することもできる。信号を処理するプログラムは、コンピュータに次の処理を実行させる。(1)信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、シンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける、バンド情報と重複加算数との組合せをメモリに保持する処理、(2)バンド情報と重複加算数との組合せを使用して、バンド情報に応じて、重複加算数を決定する処理。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上記実施形態のいずれかによれば、次の効果を得られる。
1)第1の効果として、回路規模を削減できる。その理由としては、重複加算数テーブル部によってバンド情報に応じた重複加算数を決定するからである。重複加算数テーブルは、従来の遅延スプレッド推定部により算出される遅延スプレッドに応じた重複加算数をバンド情報毎に保持する。具体的には、従来の遅延スプレッド推定部を使用して、評価パラメータ(遅延スプレッド量)を算出する。遅延スプレッド量は、受信信号のマルチパスを伝搬したことによる受信信号の遅延時間の拡がりが反映している。そして、重複加算数をバンド情報と遅延スプレッド量の相関関係より演算する。演算結果より決定した重複加算数をバンド情報と対応づけて重複加算数テーブル部を作成する。本発明に係る無線通信装置は、予め保持するバンド情報と重複加算数との組合せ(重複加算数テーブル部、重複加算保持部)を用いて重複加算数を決定するため、算出された遅延スプレッドに応じて重複加算数を決定する必要がない。このため、無線通信装置は、遅延スプレッド推定部が不要となり、回路規模を削減できる。
2)第2の効果として、消費電力を削減できる。その理由としては、本発明に係る無線通信装置は、遅延スプレッド推定部を削除できるため、回路が削減でき消費電力が削減可能であるからである。
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。
1 UWB受信装置
11,111 アンテナ
12,112 バンドパスフィルタ(BPF)
13、113 低雑音アンプ(LNA)
14、114 直交復調部
15、115 ローパスフィルタ(LPF)
16、116 可変利得アンプ(VGA)
17、117 A/D コンバータ(ADC)
18、118 同期処理部
19、119 重複加算部
20、120 FFT部
21、121 サブキャリア復号部
22 遅延スプレッド推定部
23 重複加算数決定部
31 相関器
33 コンパレータ
34、324〜326 乗算器
82 受信データ
83、84 ノイズ
122 メディア・アクセス・コントローラ部(MAC部)
123、200 重複加算数テーブル部
201 バンドIDレジスタ部
202 レジスタインターフェイス回路
203 重複加算数レジスタ部
204 レジスタ部
205 重複加算数保持部
328、329 遅延回路
821 受信データにおける遅延部分
S0 バンドID信号
S1 重複加算数信号

Claims (11)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置であって、
    信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける重複加算数テーブル部と、
    前記重複加算数テーブル部を用いて、通信に使用された周波数帯域に対応するバンド情報に応じて決定された重複加算数に相当するデータを前記OFDMシンボルの先頭部分に加算する重複加算部と、を備える無線通信装置。
  2. 前記重複加算数テーブル部は、前記バンド情報として、周波数帯域を特定するバンドIDと、複数のバンド識別子からなるバンドグループとのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記重複加算数テーブル部は、前記バンド情報それぞれに対応する、予め算出した遅延スプレッド量を用いて、前記バンド情報に応じて算出した前記重複加算数を、前記バンド情報と対応づけて保持することを特徴とする請求項1または2記載の無線通信装置。
  4. 前記遅延スプレッドは、
    (1)自由空間における電波の伝播損失の演算し、(2)当該無線通信装置に到達する反射波の電力を求め、(3)最低受信感度に基づいて、受信装置に到達する直達波の電力を求め、(4)反射波の電力と直達波の電力から相関値を演算し、(5)遅延スプレッドの分散(遅延スプレッド量)を求めることによって算出した値を用いることを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記重複加算テーブル部は、ハードウェアによって構成され、前記バンド情報の入力に応じて、前記重複加算数を前記重複加算部へ出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記重複加算テーブル部は、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを、外部から書き換え可能なメモリに記録する特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記重複加算数テーブル部と前記重複加算部とは、一つのLSI(Large Scale Integration)内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. 前記重複加算数テーブル部は、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを記録するメモリを含み、
    前記メモリは、前記重複加算部が搭載されるLSIの外部に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  9. 前記信号を復号した復号データを処理するメディア・アクセス・コントローラ部を、さらに備え、
    前記バンド情報は、前記メディア・アクセス・コントローラ部が復号データから検出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. シンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置の信号処理方法であって、
    信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せをメモリに保持し、
    前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを使用して、通信に使用された周波数帯域に対応するバンド情報に応じて、重複加算数を決定する信号処理方法。
  11. OFDMシンボルの間に無信号区間が挿入された信号を受信する無線通信装置が信号を処理するプログラムであって、
    コンピュータに、
    信号が伝送される周波数帯域を特定するバンド情報と、前記OFDMシンボルに重複加算する前記無信号区間のサンプル数を指定する重複加算数とを対応づける、前記バンド情報と前記重複加算数との組合せをメモリに保持する処理と、
    前記バンド情報と前記重複加算数との組合せを使用して、通信に使用された周波数帯域に対応するバンド情報に応じて、重複加算数を決定する処理と、を実行させるプログラム。
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