JP5301172B2 - 部品実装機及び部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する部品実装機及び部品実装方法に関するものである。
部品実装機は、位置決めされた基板に対して移動自在に設けられた搭載ヘッドにより、部品供給部より供給される部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する。部品実装ラインにおける部品実装機の上流又は下流側には検査機が配置され、その検査機が備える認識カメラによって基板上の部品搭載位置が検査(認識)される。ここで、部品実装機の上流側に設置される検査機は、下流側の部品実装機により部品が搭載される基板上の部品搭載位置が汚損されていないかどうか等の検査(前検査)を行い、部品実装機の下流側に設置される検査機は、上流側の部品実装機により搭載された部品が基板上の部品搭載位置に正常に搭載されているかどうか等の検査(後検査)を行う(特許文献1)。
特開2005−5290号公報
しかしながら、上記のように、検査機が部品実装機の上流又は下流側に部品実装機とは別個の装置として配置される場合、部品実装機は、その上流側の検査機が検査(前検査)を行っている間は、基板上に検査が終了した部品搭載位置があってもその部品搭載位置に部品搭載を行うことができず、部品実装機の下流側の検査機は、部品実装機が部品搭載を行っている間は、基板上に部品搭載が終了した部品搭載位置があってもその部品搭載位置の検査(後検査)を行うことができなかった。このため装置間で待ち時間が生じ、その分生産効率が低下する場合があった。
そこで本発明は、部品搭載位置の検査(前検査又は後検査)を行いながら部品の搭載を実行できるようにして生産効率を向上させることができる部品実装機及び部品実装方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の部品実装機は、位置決めされた基板に対して移動自在に設けられた搭載ヘッドにより、部品供給部より供給される部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する部品実装機であって、前記搭載ヘッドとは独立して移動自在に設けられた認識カメラと、前記認識カメラによって前記部品搭載位置の認識を行わせる認識カメラ制御手段とを備え、前記認識カメラ制御手段は、前記認識カメラがまだ認識していない部品搭載位置の中から、前記搭載ヘッドにより部品が搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置を含む複数の部品搭載位置を認識対象として前記認識カメラに認識させ、前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、その部品搭載位置に部品を搭載する前と部品を搭載した後に行い、部品を搭載する前における部品搭載位置の認識は、前記搭載ヘッドが前記部品供給部より部品をピックアップしている間に行い、部品を搭載した後における部品搭載位置の認識は、部品を搭載する前における全ての部品搭載位置の認識が終了し次第、前記搭載ヘッドによる部品搭載に追従して行う
請求項2に記載の部品実装機は、請求項1に記載の部品実装機であって、前記搭載ヘッドが部品搭載動作の1ターンを行う間に、前記認識カメラは数視野分の認識を連続的に行う
請求項3に記載の部品実装方法は、位置決めされた基板に対して移動自在に設けられた搭載ヘッドにより、部品供給部より供給される部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する部品実装方法であって、前記搭載ヘッドとは独立して移動自在に設けられた認識カメラによって部品搭載位置の認識を行い、前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、前記認識カメラがまだ認識していない部品搭載位置の中から、前記搭載ヘッドにより部品が搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置を含む複数の部品搭載位置を認識対象として行い、前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、その部品搭載位置に部品を搭載する前と部品を搭載した後に行い、部品を搭載する前における部品搭載位置の認識は、前記搭載ヘッドが前記部品供給部より部品をピックアップしている間に行い、部品を搭載した後における部品搭載位置の認識は、部品を搭載する前における全ての部品搭載位置の認識が終了し次第、前記搭載ヘッドによる部品搭載に追従して行う
請求項4に記載の部品実装方法は、請求項3に記載の部品実装方法であって、前記搭載ヘッドが部品搭載動作の1ターンを行う間に、前記認識カメラは数視野分の認識を連続的に行う
本発明では、搭載ヘッドが部品供給部より部品をピックアップしている間に、搭載ヘッドとは独立して移動自在に設けられた認識カメラによって部品を搭載する前における部品搭載位置の認識を行うようになっており、認識カメラによる部品搭載位置の検査(前検査)を、搭載ヘッドによる部品搭載と並行して行うことができる。このため部品搭載位置の検査を行いながら部品の搭載を実行でき、生産効率を大幅に向上させることができる。
また、認識カメラによる部品搭載位置の認識が、認識カメラがまだ認識していない部品搭載位置の中から、搭載ヘッドにより部品が搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置を含む一又は複数の部品搭載位置を認識対象として行うようになっているので、認識カメラによる部品搭載位置の検査(前検査又は後検査)を、搭載ヘッドによる部品搭載順序を基準とした順序で行うことができ、認識カメラにより前検査を行う場合には、他の部品搭載位置についての検査を先取りして行うこともできる。このため、認識カメラが前検査を行うものであれば、搭載ヘッドが部品を部品搭載位置に搭載する前にその部品搭載位置の検査を終わらせておくことができ、認識カメラが後検査を行うものであれば、搭載ヘッドが部品の搭載を終了するのとほぼ同時に部品搭載位置の検査を終了させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装機の平面図、図2は本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドの拡大正面図、図3は本発明の一実施の形態における部品実装機の制御系統を示すブロック図、図4は本発明の一実施の形態における部品実装機が実行する部品実装工程の流れを示すフローチャート、図5(a),(b)は本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドが基板に部品を搭載するときの部品搭載順序を示す基板の平面図、図6(a),(b)、図7(a),(b)及び図8(a),(b)は本発明の一実施の形態における部品実装機が備える認識カメラにより部品搭載位置を認識するときの認識視野を示す基板の平面図である。
図1において、部品実装機1は基台2上に基板3を一定の水平方向(X軸方向)に搬送する搬送コンベア4を備えており、搬送コンベア4の上方には搬送コンベア4による基板3の搬送方向(X軸方向)と水平に直交する方向(Y軸方向)に延びたY軸テーブル5が設けられている。Y軸テーブル5には2つのY軸スライダ6がY軸テーブル5に沿って(すなわちY軸方向に)移動自在に設けられており、各Y軸スライダ6にはX軸方向に延びたX軸テーブル7の一端が取り付けられている。各X軸テーブル7にはX軸テーブル7に沿って(すなわちX軸方向に)移動自在な移動ステージ8が設けられている。
図1及び図2において、一方の移動ステージ8には搭載ヘッド9が設けられており、この搭載ヘッド9には複数の吸着ノズルユニット10が取り付けられている。
図2において、各吸着ノズルユニット10は、移動ステージ8のシャフトガイド固定部8aに固定されて上下方向(Z軸方向)に延びた中空のシャフトガイド11と、このシャフトガイド11内を上下方向に貫通して延び、シャフトガイド11に対して昇降自在に設けられたノズルシャフト12と、ノズルシャフト12の下部に設けられたノズルホルダ13に着脱自在に取り付けられて下端部に吸着口を有した吸着ノズル14を備えている。
図1において、搬送コンベア4の側方領域には搭載ヘッド9に部品P(図2)を供給する複数の部品供給部(例えばテープフィーダ)15がX軸方向に並んで設けられている。また、搭載ヘッド9には撮像面を下方に向けた基板カメラ16が設けられており、基台2上には撮像面を上方に向けた部品カメラ17が設けられている。
図1において、他方の移動ステージ8にはカメラヘッド18が設けられており、このカメラヘッド18には撮像面を下方に向けた認識カメラ19が設けられている。
図3において、部品実装機1には、搬送コンベア4を駆動する搬送コンベア駆動モータ20a、各Y軸スライダ6をY軸テーブル5に沿って移動させるY軸スライダ移動機構20b、各移動ステージ8をX軸テーブル7に沿って移動させる移動ステージ移動機構20c及び各吸着ノズルユニット10のノズルシャフト12を(すなわち吸着ノズル14を)個別に昇降及び上下軸(Z軸)回りに回転させるノズル駆動機構20dが備えられている。
これら搬送コンベア駆動モータ20a、Y軸スライダ移動機構20b、移動ステージ移動機構20c及びノズル駆動機構20dは部品実装機1に備えられた制御装置21(図3)によって作動制御がなされ、搬送コンベア4による基板3の搬送及び位置決めや、搭載ヘッド9及びカメラヘッド18の移動制御並びに各吸着ノズルユニット10のノズルシャフト12の昇降制御等が行われる。また、基板カメラ16、部品カメラ17及び認識カメラ19は制御装置21によってその作動制御がなされ、基板カメラ16、部品カメラ17及び認識カメラ19からの撮像結果は制御装置21に入力される(図3)。また、制御装置21に繋がる記憶装置22には、各部品供給部15に収容されている部品Pの種類や、各部品Pの基板3上での搭載位置(目標搭載位置)及び各部品Pの基板3への搭載順序(部品搭載順序)等のデータを含む種々のデータが記憶されている。
次に、図4のフローチャートを用いて部品実装機1により部品Pを基板3に搭載する部品実装工程の流れについて説明する。ここで示す部品実装機1による部品実装工程の流れは、本発明の一実施の形態における部品実装方法の実行手順を含んだものとなっている。
部品実装機1による部品実装工程では、制御装置21は先ず、搬送コンベア駆動モータ20aの作動制御により搬送コンベア4を駆動して基板3を部品実装機1内に搬入し(図4におけるステップST1の基板搬入工程)、基板3を所定位置に位置決めする(ステップST2の基板位置決め工程)。このステップST2の基板位置決め工程では、制御装置21は、搭載ヘッド9を基板3の上方に移動させ、搭載ヘッド9に設けられた基板カメラ16に基板3の位置決めマーク(図示せず)の認識(撮像)を行わせて、基板3の基準位置からの位置ずれを求める。
制御装置21は、ステップST2の基板位置決め工程が終了したら、記憶装置22に記憶されたデータの読み込みを行う(ステップST3のデータ読み込み工程)。制御装置21はステップST3のデータ読み込み工程が終了したら、この読み込んだデータに基づいて、搭載ヘッド9に以下の部品搭載プロセス(ステップST4〜ステップST8)を実行させる。
部品搭載プロセスでは、先ず、制御装置21は、搭載ヘッド9を移動させて、各部品供給部15の部品供給口15aに供給される部品Pを搭載ヘッド9の吸着ノズル14にピックアップ(吸着)させる(ステップST4の部品ピックアップ工程)。そして、搭載ヘッド9を部品カメラ17の直上に移動させ、部品カメラ17に部品Pの認識(撮像)を行わせて、部品Pの吸着ノズル14に対する位置ずれを求める(ステップST5の部品認識工
程)。
制御装置21は、ステップST5の部品認識工程が終了したら、現在ピックアップしている(すなわち、これから基板3に搭載しようとしている)部品Pが搭載される基板3上の部品搭載位置Lの検査(ここでは部品搭載前の前検査)が既に終了しているかどうかを調べる(ステップST6)。その結果、これから搭載しようとしている部品Pの部品搭載位置Lの検査(前検査)が終了していなかったときにはその検査が終了するまで待機し、検査が終了していたときには、その部品搭載位置Lに部品Pを搭載する(ステップST7の部品搭載工程)。部品Pを部品搭載位置Lに搭載するときには、ステップST2で求めた基板3の基準位置からの位置ずれと、ステップST5で求めた部品Pの吸着ノズル14に対する位置ずれが補正されるようにする。
ステップST6の段階で、これから基板3に搭載しようとしている部品Pの部品搭載位置Lの検査が終了しているかどうかは、この部品搭載プロセス(ステップ4〜ステップST8)と並行して認識カメラ19によって行われる後述の部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)の進捗状況によるが、後述するように、認識カメラ19は搭載ヘッド9に先んじて(前倒しで)部品搭載位置Lの検査(前検査)を実行するので、ステップST6に至った段階では、これから搭載しようとしている部品Pの部品搭載位置Lの認識は既に終了しており、通常はステップST6で搭載ヘッド9が待機することはない。
制御装置21は、ステップST7の部品搭載工程が終了したら、基板3に搭載しようとしている全ての部品Pの基板3への搭載が終了したかどうかを調べる(ステップST8)。その結果、全ての部品Pの基板3への搭載が終了しなかったときにはステップST4に戻って次の部品Pのピックアップ及び基板3への搭載を含む部品搭載動作(ステップST4〜ステップST7)を実行させ、全ての部品Pの基板3への搭載が終了していたときには 搬送コンベア4によって基板3を部品実装機1の外部に排出し(ステップST9の基板搬出工程)、その基板3への部品実装を終了する。
制御装置21は前述のように、部品搭載プロセス(ステップST4〜ステップST8)と並行して認識カメラ19に部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)を実行させる。この部品搭載位置検査プロセスでは、基板3上の部品搭載位置Lが汚損されていなかどうか、或いは、部品Pがシールド部品である場合に、そのシールド部品によって覆われる部品(このシールド部品によって覆われる部品は、この部品実装機1の上流に配置された他の部品実装機によって基板3上に実装される)が部品搭載位置Lに正常に搭載されているかどうか等の検査(前検査)を行う。
部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)では、制御装置21は先ず、ステップST3の終了後に、搭載ヘッド9が部品搭載順序に対応する(部品搭載順序に従った)番号を基板3上の部品搭載位置Lに割り付ける(ステップST11の番号割り付け工程)。例えば、図5(a)のように基板3上に24個の部品搭載位置Lがあり、搭載ヘッド9の部品搭載順序が図5(a)中に示す矢印Aの進む順であった場合には、制御装置21は、基板3上の24個の部品搭載位置Lに対し、図5(b)のように、矢印Aの進む順に「1」から「24」までの番号を割り付ける。
制御装置21は、ステップST11の番号割り付け工程が終了したら、認識カメラ19がまだ認識していない部品搭載位置Lの中から、搭載ヘッド9により部品Pが搭載される順番の最も早いものを抽出し(ステップST12の抽出工程)、その抽出した部品搭載位置Lを含む一又は複数の部品搭載位置Lを認識対象として選定する(ステップST13の選定工程)。そして、制御装置21は、ステップST13の選定工程で認識カメラ19に
よって検査(認識)しようとする一又は複数の部品搭載位置Lを選定したら、認識カメラ19の認識視野がその選定した一又は複数の部品搭載位置Lが含まれるものとなるように認識カメラ19を移動させ、その認識視野で認識カメラ19に認識(撮像)させる(ステップST14の認識工程)。
例えば図5(a),(b)の例では、1回目の認識では、認識カメラ19がまだ認識していない番号「1」〜「24」の24個の部品搭載位置Lの中で最も小さい番号「1」の部品搭載位置Lを抽出し、その抽出した番号「1」の部品搭載位置Lを認識対象として選定し(図6(a)中に示す認識視野R1参照)、その選定した番号「1」の部品搭載位置Lを、認識カメラ19により認識視野R1で認識させる。
ステップST14の認識工程は、搭載ヘッド9が部品供給部15より部品Pをピックアップしている間(ステップST4の部品ピックアップ工程及びその前後)に認識カメラ19を基板3の上方に進出させて行う。このように、認識カメラ19による部品搭載位置Lの検査(認識)を、搭載ヘッド9が基板3に部品Pの搭載を行っていない間に行うことにより、搭載ヘッド9による部品搭載動作(ステップST4〜ステップST7)の進行を妨げることなく、認識カメラ19による認識動作(ステップST11〜ステップST14)を実行させることができる。
制御装置21は、ステップST14の認識工程が終了したら、基板3上の全ての部品搭載位置Lの認識が終了したかどうかを調べる(ステップST15)。その結果、基板3上の全ての部品搭載位置Lの認識が終了していなかったときにはステップST12に戻って新たに部品搭載位置Lの抽出、選定及び認識を実行し、基板3上の全ての部品搭載位置Lの認識が終了していたときには、この部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)を終了する。
部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)のステップST15において、基板3上の全ての部品搭載位置Lの認識が終了しておらず、ステップST14からステップST12に戻って新たに部品搭載位置Lの抽出、選定決定及び認識を実行するときには、前回の選定工程(ステップST13)が終了するまでに既に認識対象として選定を終えている部品搭載位置Lを除いた残りの部品搭載位置Lの中から最も小さい番号の部品搭載位置Lを抽出し、その抽出した部品搭載位置Lを新たな認識対象として選定する。例えば図5(a),(b)の例では、1回目の選定工程で「1」の部品搭載位置Lを認識対象として選定したときには、2回目の選定工程では残りの番号「2」〜「24」の23個の部品搭載位置Lのうち最も小さい番号「2」の部品搭載位置Lを抽出し、その抽出した部品搭載位置Lを認識対象として選定する(図6(b)中に示す認識視野R2参照)。この手順によれば、基板3上の24個の部品搭載位置Lは、「1」→「2」→・・・→「24」の順で(すなわち部品搭載順序通りに)認識対象として選定され、認識カメラ19によって検査(認識)されることになる。
上記の例は、認識対象として1つの部品搭載位置Lのみを選定した場合のものであるが、認識対象として複数の部品搭載位置Lを選定して複数の部品搭載位置Lを同時に検査(認識)するようにしてもよい。例えば図5(a),(b)の例において、1回目の選定工程(ステップST13)で、番号「1」〜「24」の24個の部品搭載位置Lのうち、最も小さい番号「1」の部品搭載位置Lと併せて、その隣に位置する番号「2」の部品搭載位置Lを認識対象として選定することができる(図7(a)中に示す認識視野R11参照)。この場合、2回目の選定工程では残りの番号「3」〜「24」の22個の部品搭載位置Lのうち、最も小さい番号「3」の部品搭載位置Lと併せて、その隣に位置する番号「4」の部品搭載位置Lを認識対象として選定する(図7(b)中に示す認識視野R12参照)。この手順によれば、基板3上の24個の部品搭載位置Lは、「1,2」→「3,4
」・・・→「23,24」の順で認識対象として選定され、認識カメラ19によって認識される。
或いは、図5(a),(b)の例において、1回目の選定工程(ステップST12)で、番号「1」〜「24」の24個の部品搭載位置Lのうち、最も小さい番号「1」の部品搭載位置Lと併せて、その近傍に位置する番号「2」,「11」及び「12」の3つの部品搭載位置Lを認識対象として選定することができる(図8(a)中に示し認識視野R21参照)。この場合、2回目の選定工程(ステップST12)では、残りの番号「3」〜「10」及び「13」〜「24」の20個の部品搭載位置Lのうち、最も小さい番号「3」の部品搭載位置Lと併せて、その近傍に位置する番号「4」,「9」及び「10」の3つの部品搭載位置Lを認識対象として選定する(図8(b)中に示す認識視野R22)。この手順によれば、基板3上の24個の部品搭載位置Lは、「1,2,11,12」→「3,4,9,10」→「5,6,7,8」→「13,14,23,24」→「15,16,21,22」→「17,18,19,20」の順で認識対象として選定され、認識カメラ19によって認識される。
ここで、認識カメラ19による部品搭載位置Lの検査(認識)に要する時間は通常、搭載ヘッド9が部品Pのピックアップのために部品供給部15へ移動して基板3の上方に戻ってくるまでに要する時間の数分の一であるので、搭載ヘッド9が部品搭載動作(ステップST4〜ステップST7)の1ターンを行う間に、認識カメラ19は数視野分の認識を連続的に行うことができる。このため、認識カメラ19は搭載ヘッド9に先んじて(前倒しで)部品搭載位置Lの検査を実行することができる。なお、ステップST7の部品搭載工程は、部品搭載位置検査プロセス(ステップST11〜ステップST15)において検査(前検査)が終了したものについてのみ行われることから、ステップST8において、基板3に搭載すべき部品Pの全ての搭載が終了したと判断される以前に部品搭載位置検査プロセスは終了する。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装機1は、搭載ヘッド9とは独立して移動自在に設けられた認識カメラ19及び搭載ヘッド9が部品供給部15より部品Pをピックアップしている間に認識カメラ19によって部品搭載位置Lの認識を行わせる認識カメラ制御手段(制御装置21)を備えたものとなっており、本実施の形態における部品実装方法は、搭載ヘッド9が部品供給部15より部品Pをピックアップしている間に、搭載ヘッド9とは独立して移動自在に設けられた認識カメラ19によって部品搭載位置Lの認識を行うものとなっている。
このように、本実施の形態における部品実装機1(部品実装方法)では、搭載ヘッド9が部品供給部15より部品Pをピックアップしている間(ステップST4の部品ピックアップ工程及びその前後)に、搭載ヘッド9とは独立して移動自在に設けられた認識カメラ19によって部品搭載位置Lの認識を行うようになっているので、認識カメラ19による部品搭載位置Lの検査(認識)を、搭載ヘッド9による部品搭載と並行して行うことができる。このため、部品搭載位置Lの検査(ここでは前検査)を行いながら部品Pの搭載を実行でき、生産効率を大幅に向上させることができる。
また、本実施の形態における部品実装機1(及び部品実装方法)では、認識カメラ19による部品搭載位置Lの認識が、認識カメラ19がまだ認識していない部品搭載位置Lの中から、搭載ヘッド9により部品Pが搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置Lを含む一又は複数の部品搭載位置Lを認識対象として行うようになっているので、認識カメラ19による部品搭載位置Lの検査(認識)を、搭載ヘッド9による部品搭載順序を基準とした順序で行うことができ、他の部品搭載位置Lについての検査を先取りして行うこともできる(図8を用いて示した例参照)。このため、上述の実施の
形態の場合のように、認識カメラ19が前検査を行うものであれば、搭載ヘッド9が部品Pを部品搭載位置Lに搭載する前にその部品搭載位置Lの検査を終わらせておくことができ、効率のよい部品実装を行うことが可能である。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、認識カメラ19による部品搭載位置Lの認識は、搭載ヘッド9によりその部品搭載位置Lに部品Pを搭載する前に行うものであり、これから基板3上に搭載しようとする部品Pを部品搭載位置Lに搭載することができるかどうか等を検査(前検査)するものであったが、これとは反対に、認識カメラ19による部品搭載位置Lの認識を、搭載ヘッド9により部品Pが搭載された後に行うようにし、搭載ヘッド9により部品Pを搭載した後の部品搭載位置Lの状態が正常であるかどうか等を検査(後検査。例えば、搭載ヘッド9により搭載した部品Pが正しく搭載されているかを検査)するものであってもよい。或いは、認識カメラ19により、部品Pの搭載前と搭載後の両方において、部品搭載位置Lの認識を行うようにしてもよい。
このように認識カメラ19が後検査を行う場合にも、搭載ヘッド9が部品供給部15より部品Pをピックアップしている間に、搭載ヘッド9とは独立して移動自在な認識カメラ19が部品搭載位置Lの認識を行うことになるので、認識カメラ19による検査を、搭載ヘッド9による部品搭載と並行して行うことができる。このため、上述の実施の形態の場合と同様、部品搭載位置Lの検査(後検査)を行いながら部品Pの搭載を実行でき、生産効率を大幅に向上させることができる。
また、このように後検査を行う場合、認識カメラ19による部品搭載位置Lの認識が、認識カメラ19がまだ認識していない部品搭載位置Lの中から、搭載ヘッド9により部品Pが搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置Lを含む一又は複数の部品搭載位置Lを認識対象として行われるようにすることにより、後検査を搭載ヘッド9による部品搭載順序を基準とした順序で行うことができ、後検査を搭載ヘッド9による部品搭載に追従して(部品Pごと、基板3への搭載の直後に)行わせることができるので、搭載ヘッド9が部品Pの搭載を終了するのとほぼ同時に後検査を終了させるようにすることが可能である。
また、この部品実装機1では、認識カメラ19を用いて前検査と後工程の双方を行うこともできる。すなわち、基板3を搬入した後、部品搭載位置Lについての前検査を実行しつつ搭載ヘッド9による部品搭載を行い、全ての部品搭載位置Lについての前検査が終了し次第、部品搭載が終了した部品搭載位置Lの後検査を行うようにする。このように1つの部品実装機1で前検査、部品搭載及び後検査を行うようにすることにより、生産効率を向上させることができるのみならず、部品実装ラインにおける装置の台数を減らすことができるので、大幅なコストダウンを図ることができる。
部品搭載位置の検査(前検査又は後検査)を行いながら部品の搭載を実行できるようにして生産効率を向上させることができる部品実装機及び部品実装方法を提供する。
本発明の一実施の形態における部品実装機の平面図 本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドの拡大正面図 本発明の一実施の形態における部品実装機の制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態における部品実装機が実行する部品実装工程の流れを示すフローチャート (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドが基板に部品を搭載するときの部品搭載順序を示す基板の平面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装機が備える認識カメラにより部品搭載位置を認識するときの認識視野を示す基板の平面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装機が備える認識カメラにより部品搭載位置を認識するときの認識視野を示す基板の平面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装機が備える認識カメラにより部品搭載位置を認識するときの認識視野を示す基板の平面図
符号の説明
1 部品実装機
3 基板
9 搭載ヘッド
15 部品供給部
19 認識カメラ
21 制御装置(認識カメラ制御手段)
P 部品
L 部品搭載位置

Claims (4)

  1. 位置決めされた基板に対して移動自在に設けられた搭載ヘッドにより、部品供給部より供給される部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する部品実装機であって、前記搭載ヘッドとは独立して移動自在に設けられた認識カメラと、前記認識カメラによって前記部品搭載位置の認識を行わせる認識カメラ制御手段とを備え、
    前記認識カメラ制御手段は、前記認識カメラがまだ認識していない部品搭載位置の中から、前記搭載ヘッドにより部品が搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置を含む複数の部品搭載位置を認識対象として前記認識カメラに認識させ、
    前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、その部品搭載位置に部品を搭載する前と部品を搭載した後に行い、
    部品を搭載する前における部品搭載位置の認識は、前記搭載ヘッドが前記部品供給部より部品をピックアップしている間に行い、
    部品を搭載した後における部品搭載位置の認識は、部品を搭載する前における全ての部品搭載位置の認識が終了し次第、前記搭載ヘッドによる部品搭載に追従して行うことを特徴とする部品実装機。
  2. 前記搭載ヘッドが部品搭載動作の1ターンを行う間に、前記認識カメラは数視野分の認識を連続的に行うことを特徴とする請求項1に記載の部品実装機。
  3. 位置決めされた基板に対して移動自在に設けられた搭載ヘッドにより、部品供給部より供給される部品をピックアップして基板上の部品搭載位置に搭載する部品実装方法であって、前記搭載ヘッドとは独立して移動自在に設けられた認識カメラによって部品搭載位置の認識を行い、
    前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、前記認識カメラがまだ認識していない部品搭載位置の中から、前記搭載ヘッドにより部品が搭載される順番の最も早いものを抽出し、その抽出した部品搭載位置を含む複数の部品搭載位置を認識対象として行い、
    前記認識カメラによる部品搭載位置の認識は、その部品搭載位置に部品を搭載する前と部品を搭載した後に行い、
    部品を搭載する前における部品搭載位置の認識は、前記搭載ヘッドが前記部品供給部より部品をピックアップしている間に行い、
    部品を搭載した後における部品搭載位置の認識は、部品を搭載する前における全ての部品搭載位置の認識が終了し次第、前記搭載ヘッドによる部品搭載に追従して行うことを特徴とする部品実装方法。
  4. 前記搭載ヘッドが部品搭載動作の1ターンを行う間に、前記認識カメラは数視野分の認識を連続的に行うことを特徴とする請求項3に記載の部品実装方法。
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