JP5300410B2 - Dc−dcコンバータ及びこのdc−dcコンバータを備えた車両用灯具の電源装置 - Google Patents

Dc−dcコンバータ及びこのdc−dcコンバータを備えた車両用灯具の電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、入力された直流電圧を昇圧または降圧し、入力された直流電圧を所定の出力電圧に変換するDC−DCコンバータ及びこのDC−DCコンバータを備えた車両用灯具の電源装置に関する。
従来、電子機器等の電源装置として、入力電圧の変動しても出力電圧を一定の範囲に保持することができるチョッパ方式の電源装置が用いられている。
この種の電源装置としては、例えば、降圧用チョッパトランジスタと昇圧用チョッパトランジスタとを共通のチョークコイルを介して接続し、入力電圧が出力電圧よりも高いときには、昇圧用チョッパトランジスタをオフとし、降圧用チョッパトランジスタをオンオフ制御して入力電圧を降圧し、入力電圧が出力電圧よりも低いときには、降圧用チョッパトランジスタをオンとし、昇圧用チョッパトランジスタをオンオフ制御して入力電圧を昇圧するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
この電源装置によれば、降圧型チョッパ方式の電源装置と昇圧型チョッパ方式の電源装置を同一の回路で実現することができる。
特開昭62−18970号公報(第2頁から第3頁、図1参照)
従来技術では、入力電圧に応じて降圧用チョッパトランジスタと昇圧用チョッパトランジスタを選択的に動作させるようにしているので、入力電圧が変動しても出力電圧をほぼ一定に保つことができる。
しかし、降圧と昇圧の切替時には、降圧用チョッパトランジスタと昇圧用チョッパトランジスタの動作が円滑に切り替わらないので、出力電圧を一定に保持できない。
すなわち、降圧用チョッパトランジスタや昇圧用チョッパトランジスタに用いるトランジスタには、ターンオン時やターンオフ時にディレイタイムがあるので、降圧と昇圧の切替時に、単に、入力電圧に応じて降圧用チョッパトランジスタと昇圧用チョッパトランジスタを選択的に動作させても、降圧用チョッパトランジスタがオンを維持し、昇圧用チョッパトランジスタがオフを維持することがあり、出力電圧を一定に保持できない。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、スイッチの動作を規定するためのオンデューティをスイッチング周波数に応じて可変にすることができるDC−DCコンバータを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係るDC−DCコンバータにおいては、 スイッチとチョークコイル前記スイッチをオンオフ制御する制御部を備え、入力された直流電圧を変換して出力電圧を出力するDC−DCコンバータにおいて、前記制御部は、振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方が時間軸に沿って周期的に変動する比較電圧を生成し、前記比較電圧と前記出力電圧に対応した検出電圧とを比較し、この比較結果に応じて前記スイッチをオンオフ制御してなる構成とした。
(作用)振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方が周期的に変動する比較電圧と出力電圧に対応した検出電圧とを比較し、この比較結果に応じてスイッチをオンオフ制御するようにしたため、スイッチの動作を規定するためのオンデューティを限りなく100%または0%まで、スイッチングすることができる。
請求項2に係るDC−DCコンバータにおいては、請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記制御部は、前記比較電圧と前記検出電圧とを比較する過程で、前記検出電圧が、前記周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、前記スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行してなる構成とした。
(作用)振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方が周期的に変動する比較電圧と検出電圧とを比較する過程で、検出電圧が、周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行するようにしたため、オンデューティを限りなく100%または0%まで、スイッチをスイッチングすることができる。
請求項3に係るDC−DCコンバータにおいては、請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記制御部は、前記比較電圧として、前記振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方と周波数がそれぞれ相異なる複数の比較電圧を生成してなる構成とした。
(作用)比較電圧として、振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方と周波数がそれぞれ相異なる複数の比較電圧を入力し、入力した各比較電圧と検出電圧とを比較し、この比較結果に応じてスイッチをオンオフ制御するようにしたので、周波数の相異なる比較電圧と検出電圧とが比較される毎に、スイッチのスイッチング周波数が変動する。このため、比較電圧として、周波数が同一のものを用いたときよりも、スイッチング周波数が変動する分、ラジオノイズを低減することができる。
請求項4に係るDC−DCコンバータにおいては、請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、入力された直流電圧を前記スイッチをオンオフして出力電圧に変換するコンバータ部を備え、前記コンバータ部として、直流電源から直流電圧を入力する降圧スイッチと、前記降圧スイッチに接続されたチョークコイルを有し、入力電圧より低い出力電圧を出力する降圧部と、前記チョークコイルを介して前記降圧スイッチに接続された昇圧スイッチを有し、入力電圧より高い出力電圧を出力する昇圧部を備え、前記制御部は、前記降圧スイッチまたは前記昇圧スイッチを制御対象として構成され、前記制御部は、前記入力電圧が前記出力電圧よりも高い降圧モードと、前記入力電圧が前記出力電圧よりも低い昇圧モードと、前記入力電圧と前記出力電圧がほぼ等しい導通モードを備え、前記降圧モードと前記導通モードとの切替時または前記導通モードと前記昇圧モードとの切替時には、前記検出電圧が、前記周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、前記降圧スイッチまたは前記昇圧スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行してなるとともに、前記降圧モードのときには、前記降圧スイッチをオンオフ制御し、前記昇圧スイッチをオフに維持し、前記昇圧モードのときには、前記降圧スイッチをオンに維持し、前記昇圧スイッチをオンオフ制御し、前記導通モードのときには、前記降圧スイッチをオンに維持し、前記昇圧スイッチをオフに維持してなる構成とした。
(作用)降圧モードと導通モードとの切替時または導通モードと昇圧モードとの切替時には、検出電圧が、周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、降圧スイッチまたは昇圧スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行するようにしたため、オンデューティを100%または0%に近づける方向で、スイッチをスイッチングすることができ、モードの切替時にも出力電圧を一定に保持することができる。また、降圧モードのときには、降圧スイッチをオンオフ制御し、昇圧スイッチをオフに維持することで、入力電圧を降圧することができる。昇圧モードのときには、降圧スイッチをオンに維持し、昇圧スイッチをオンオフ制御することで、入力電圧を昇圧することができる。導通モードのときには、降圧スイッチをオンに維持し、昇圧スイッチをオフに維持することで、入力電圧とほぼ等しい電圧を出力することができる。
請求項5に係るDC−DCコンバータにおいては、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記スイッチング周波数の整数分の一ずつの低下は、まず二分の一に低下し、次に四分の一に低下する構成とした。
(作用)降圧モードと導通モードとの切替時または導通モードと昇圧モードとの切替時には、検出電圧が、周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、降圧スイッチまたは昇圧スイッチのスイッチング周波数が、まず二分の一に低下し、次に四分の一に低下するようオンオフ制御を実行するようにしたため、オンデューティを100%または0%に近づける方向で、スイッチをスイッチングすることができ、モードの切替時にも出力電圧を一定に保持することができる。
請求項6における車両用灯具の電源装置においては、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータを備え、前記出力電圧が出力される出力端にはLEDが接続されてなる構成とした。
(作用)上述の如く構成したDC−DCコンバータを備えることにより、LEDに対する出力電圧を所定の電圧に保持することができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1および請求項2によれば、オンデューティを限りなく100%または0%まで、スイッチをスイッチングすることができる。
請求項3によれば、ラジオノイズを低減することができる。
請求項4によれば、モードの切替時にも出力電圧を一定に保持することができるとともに、入力電圧とほぼ等しい電圧を出力することができる
請求項5によれば、モードの切替時にも出力電圧を一定に保持することができる。
請求項6によれば、降圧と昇圧との切替え時にも出力電圧を所定の電圧に保持することができ、車両用灯具の電源装置の性能の向上に寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す車両用灯具の電源装置の回路構成図、図2(a)〜(e)は、比較波とエラー電圧を基にスイッチング周波数とオンデューティが変化するオンオフ信号を生成する過程を説明するための波形図、図3は、エラー電圧Ve1とエラー電圧Ve2との関係を説明するための特性図、図4は、比較波A〜EおよびA’〜E’とモード判定用基準電圧Voとの関係を説明するための波形図、図5は、降圧時におけるスイッチング信号のオンデューティと入出力電圧比との関係を示す特性図、図6は、昇圧時におけるスイッチング信号のオンデューティと入出力電圧比との関係を示す特性図、図7は、エラー電圧と出力電圧との関係を示す特性図、図8は、上限値と下限値の両方が周期的に変動する比較波を説明するための波形図である。
図1において、車両用灯具の電源装置10は、昇降圧DC−DCコンバータとして、入力電圧より低い出力電圧を出力する降圧部12と、入力電圧より高い出力電圧を出力する昇圧部14と、降圧部12と昇圧部14を制御する制御部16を備えている。
降圧部12は、降圧スイッチ18と、コンデンサC1と、ダイオードD1と、チョークコイル(インダクタ)L1を備えている。降圧スイッチ18は、スッチング素子、例えば、NMOSトランジスタで構成され、NMOSトランジスタのドレインが入力端子20に接続され、ソースがダイオードD1を介して接地されているとともに、チョークコイルL1の一端に接続され、ゲートが制御部16に接続されている。コンデンサC1の両端は、入力端子20、22にそれぞれ接続されている。入力端子20は、電源スイッチ24を介して車載バッテリ(直流電源)26のプラス端子に接続され、入力端子22は、車載バッテリ26のマイナス端子に接続されている。
昇圧部14は、降圧部12と共通のチョークコイル(インダクタ)L1を備えているとともに、昇圧スイッチ28と、コンデンサC2と、ダイオードD2を備えている。昇圧スイッチ28は、スッチング素子、例えば、NMOSトランジスタで構成され、NMOSトランジスタのドレインがチョークコイルL1の他端に接続されているとともに、ダイオードD2を介して出力端子30に接続され、ソースが接地され、ゲートが制御部16に接続されている。コンデンサC2は、その一端がダイオードD2と出力端子30に接続され、他端が接地されているとともに出力端子32に接続されている。出力端子30、32の両端には、ランプ、LEDなどの負荷34が接続されている。
降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28は、制御部16からのオンオフ信号(スイッチング信号)に応答してオンオフし、オフ信号に応答してオフとなり、オン信号に応答してオンとなる。
例えば、入力端子20、22間に印加される入力電圧Vinよりも、出力端子30、32から負荷34に印加される出力電圧Voutが高い、降圧モード(第1の制御モード)のときには、降圧スイッチ18は、制御部16からのオンオフ信号に応答してオンオフし、昇圧スイッチ28はオフ信号に応答してオフとなる。
昇圧スイッチ28がオフに維持されているときに、降圧スイッチ18がオンになると、入力端子20、22間に印加された直流電圧がコンデンサC1の両端に印加されるとともに、降圧スイッチ18に電流が流れる。この電流は、チョークコイルL1、ダイオードD2を介して負荷34に流れる。これにより、チョークコイルL1に電磁エネルギーが蓄積される。
次に、昇圧スイッチ28がオフに維持されているときに、降圧スイッチ18がオフになると、ダイオードD1の導通により、チョークコイルL1に蓄積されていた電磁エネルギーが、チョークコイルL1、ダイオードD2を介してコンデンサC2および負荷34に供給され、入力電圧Vinが降圧されて出力端子30、32から出力される。
また、入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも低い、昇圧モード(第2の制御モード)のときには、降圧スイッチ18は、制御部16からのオン信号に応答してオンとなり、昇圧スイッチ28は、制御部16からのオンオフ信号に応答してオンオフする。
降圧スイッチ18がオンに維持されているときに、昇圧スイッチ28がオンになると、車載バッテリ26からの電流が降圧スイッチ28、チョークコイルL1を介して昇圧スイッチ28に流れる。これにより、チョークコイルL1に電磁エネルギーが蓄積される。
次に、降圧スイッチ18がオンに維持されているときに、昇圧スイッチ28がオフになると、ダイオードD2の導通により、チョークコイルL1に蓄積されていた電磁エネルギーが、チョークコイルL1、ダイオードD2を介してコンデンサC2および負荷34に供給され、入力電圧Vinが昇圧されて出力端子30、32から出力される。
また、降圧モードから昇圧モードへ移行するとき、あるいは昇圧モードから降圧モードへ移行するときには、導通モード(第3の制御モード)として、降圧スイッチ18をオンに維持し、昇圧スイッチ28をオフに維持する制御を実行する。
この際、降圧モードから導通モードに移行するときには、降圧スイッチ18に対するオンオフ信号のオンデューティを100%に近づける制御を実行し、昇圧モードから導通モードに移行するときには、昇圧スイッチ28に対するオンオフ信号のオンデューティを0%に近づける制御を実行する。
すなわち、制御部16は、降圧モード(第1の制御モード)と昇圧モード(第2の制御モード)および導通モード(第3の制御モード)を備え、各モードに応じて制御信号(オンオフ信号、オン信号およびオフ信号を含む信号)を生成し、生成した制御信号を降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28に出力する。
具体的には、制御部16は、誤差増幅回路36と、比較波発生回路38と、増幅比較回路40と、スイッチングモード切替回路42と、制御信号発生回路44を備えている。
誤差増幅回路36は、エラーアンプ(誤差増幅器)50と、ツェナーダイオードZD1と、コンデンサC3と、抵抗R2、R3、R5〜R10を備えている。
エラーアンプ50は、出力電圧Voutを抵抗R2と抵抗R3で分圧して得られた電圧を、フィードバック電圧Vfとして、抵抗R8を介してマイナス端子に入力する。エラーアンプ50は、プラス端子に印加される設定電圧(基準電圧Vrを抵抗R10と抵抗R9で分圧して得られた電圧)Vsとマイナス端子に印加されるフィードバック電圧Vfとの差の電圧を増幅し、増幅された電圧を、出力電圧Voutに対応したエラー電圧Ve1(第1の検出電圧)として、抵抗R6を介して増幅比較回路40に出力する。
比較波発生回路38は、振幅が時間軸に沿って周期的に変化する比較波として、三角波信号の振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方が周期的に変動する比較電圧を発生する比較波発生器で構成されている。
例えば、比較波発生回路38は、図2(a)に示すように、振幅と周波数が相異なる5種類の比較波A、B、C、D、Eを生成し、生成した比較波A、B、C、D、Eを比較波A、B、A、C、A、B、A、D、A、B、A、C、A、B、A、Eの順に周期的に増幅比較回路40に出力する。
この場合、比較波A、B、C、D、Eは、下限値と傾きは同一であるが、上限値A1、B1、C1、D1、E1と周波数は相異なる値に設定されている。各比較波A〜Eの電圧レベルの関係は、比較波Aの上限値A1<比較波Bの上限値B1<比較波Cの上限値C1<比較波Dの上限値D1<比較波Eの上限値E1に設定され、各上限値A1〜E1の間隔は等間隔で、上限値E1が上限値A1の約1.4倍である。また、比較波A〜Eは、約2.2MHz〜約1.6MHzの周波数が割り当てられ、比較波Aの周波数は、約2.2MHzで、比較波Eの周波数は約1.6MHzである。
増幅比較回路40は、オペアンプ56、58と、コンパレータ60と、抵抗R11〜R13と、ダイオードD3、D4を備えている。オペアンプ56は、プラス入力端子が抵抗R6を介してエラーアンプ50の出力端子に接続され、マイナス入力端子が抵抗R11を介して基準電圧Vrに接続されているとともに、ダイオードD3、D4のアノードおよびコンパレータ60のプラス入力端子に接続され、出力端子がダイオードD3のカソードに接続されている。
このオペアンプ56は、ボルテージホロワまたはバッファ回路として構成され、エラーアンプ50の出力によるエラー電圧Ve1を、図3の特性Xで示すエラー電圧Ve2(出力電圧Voutに対応した第2の検出電圧)としてコンパレータ60のプラス入力端子に出力する。
オペアンプ58は、プラス入力端子がモード判定用基準電圧Vo(比較波Eの上限値よりもわずかに大きい電圧:図4参照)に接続され、マイナス入力端子が抵抗R13と抵抗R6を介してエラーアンプ50の出力端子に接続されているとともに、抵抗R12を介してダイオードD3、D4のアノードおよびコンパレータ60のプラス入力端子に接続され、出力端子がダイオードD4のカソードに接続されている。
このオペアンプ58は、増幅度1の反転増幅器として構成され、エラーアンプ50の出力によるエラー電圧Ve1がモード判定用基準電圧Voを超えたときに、エラー電圧Ve1を反転し、反転したエラー電圧Ve1を、図3の特性Yで示すエラー電圧Ve2(Ve2=2×Vo−Ve1)として、コンパレータ60のプラス入力端子に出力する。
コンパレータ60は、プラス入力端子に入力されたエラー電圧Ve2と、比較波発生回路38からマイナス入力端子に入力された比較波A〜Eとを比較し、この比較結果に応じた信号を出力するPWM(Pulse Width Modulation)コンパレータとして構成されている。
このコンパレータ60は、例えば、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Xに従って変化する降圧モードのときには、比較波Aとエラー電圧Ve2との比較により、オンデューティが90%以下のオンオフ信号(PWM変調信号)を出力できるとき、比較波B〜Eとエラー電圧Ve2との比較により、オンデューティが90%より大きいオンオフ信号を出力できる。
また、コンパレータ60は、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Yに従って変化する昇圧モードのときには、図4に示すように、比較波A〜Eから得られた仮想の比較波A’〜E’を比較対象とし、比較波A’とエラー電圧Ve2との比較により、オンデューティが10%より大きいオンオフ信号を出力できるとき、比較波B’〜E’とエラー電圧Ve2との比較により、オンデューティが10%より小さいオンオフ信号を出力できる。
すなわち、エラー電圧Ve1を単に直線的に増幅すると、エラー電圧Ve1がモード判定用基準電圧Voを超えた後も、エラー電圧Ve2は、図3に示す特性X’に沿って直線的に変化する。この場合、コンパレータ60の他に、特性X’に合った電圧レベルを比較対象とするコンパレータが必要になるとともに、特性X’に合った電圧レベルの比較波を5種類発生することができる比較波発生器が必要となる。
そこで、本実施例では、降圧モードと昇圧モードで必要なオンオフ信号を単一のコンパレータ60と単一の比較波発生回路38で生成するために、エラー電圧Ve1がモード判定用基準電圧Voを超えたときには、エラー電圧Ve1を反転し、この反転により得られたエラー電圧Ve2と比較波A〜Eとをコンパレータ60で比較することとしている。
この場合、コンパレータ60は、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voの条件下でも、実際には、エラー電圧Ve2と比較波A〜Eとを比較している。但し、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voのときには、エラー電圧Ve2は、エラー電圧Ve1に対して反比例の関係にあることを考慮すると、相対的には、コンパレータ60は、エラー電圧Ve2と仮想の比較波A’〜E’とを比較していることになる。
なお、仮想の比較波A’〜E’は、図4に示すように、比較波A〜Eを、モード判定用基準電圧Voを基準に線対称の電圧レベルに変換して得られたと見なすことできる。
また、比較波A’、B’、C’、D’、E’は、上限値が同一で、比較波E’の下限値<比較波D’の下限値<比較波C’の下限値<比較波B’の下限値<比較波A’の下限値の関係にある。
スイッチングモード切替回路42は、コンパレータ62を備えている。このコンパレータ62は、プラス入力端子が抵抗R6を介してエラーアンプ50の出力端子に接続され、マイナス入力端子がモード判定用基準電圧Voに接続され、出力端子が制御信号発生回路44に接続されている。
コンパレータ62は、プラス入力端子に入力されるエラー電圧Ve1とマイナス入力端子に入力されるモード判定用基準電圧Voとを比較し、この比較結果に応じた電圧を制御信号発生回路44に出力する。
例えば、コンパレータ62は、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voのときには、降圧モードとして、“L”レベルのスイッチングモード切替信号S1を制御信号発生回路44に出力し、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voのときには、昇圧モードとして、“H”レベルのスイッチングモード切替信号S1を制御信号発生回路44に出力する。
制御信号発生回路44は、EXORゲート64と、ORゲート66と、ANDゲート68を備えている。EXORゲート64は、排他的論理和回路として、一方の入力端子がコンパレータ60の出力端子に接続され、他方の入力端子がコンパレータ62の出力端子に接続され、出力端子がORゲート66の一方の入力端子とANDゲート68の一方の入力端子に接続されている。
このEXORゲート64は、“L”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、降圧モードのときには、コンパレータ60の出力によるオンオフ信号をそのまま(オンデューティを変化させずに)ORゲート66とANDゲート68に出力する。
一方、“H”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、昇圧モードのときには、EXORゲート64は、コンパレータ60の出力によるオンオフ信号のレベルを反転し、反転したレベルのオンオフ信号(オフデューティをオンデューティに反転させたオンオフ信号)をORゲート66とANDゲート68に出力する。
ORゲート66は、“L”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、降圧モードのときには、EXORゲート64の出力によるオンオフ信号を制御信号として降圧スイッチ18に出力し、“H”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、昇圧モードのときには、“H”レベルのオン信号を制御信号として降圧スイッチ18に出力する。
ANDゲート68は、“L”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、降圧モードのときには、“L”レベルのオフ信号を制御信号として昇圧スイッチ28に出力し、“H”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、昇圧モードのときには、EXORゲート64から入力されたオンオフ信号を制御信号として昇圧スイッチ28に出力する。
すなわち、制御信号発生回路44は、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Xに従って変化し、コンパレータ62から“L”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、降圧モードのときには、オンオフ信号で降圧スイッチ18をオンオフ(スイッチング)し、オフ信号に従って昇圧スイッチ28をオフに維持する。
また、制御信号発生回路44は、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Yに従って変化し、コンパレータ62から“H”レベルのスイッチングモード切替信号S1が入力される、昇圧モードのときには、オンオフ信号で昇圧スイッチ28をオンオフ(スイッチング)し、オン信号に従って降圧スイッチ18をオンに維持する。
一方、制御信号発生回路44は、エラー電圧Ve1≒モード判定用基準電圧Voとなる、導通モードのときには、モード判定用基準電圧Voは、比較波Eの上限値E1よりもわずかに大きい値に設定され、コンパレータ60からオンオフ信号が出力されないので、オン信号に従って降圧スイッチ18をオンに維持し、オフ信号に従って昇圧スイッチ28をオフに維持する。
この際、降圧モードから導通モードに移行する過程で、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Xに従って変化し、コンパレータ60で比較波Aとエラー電圧Ve2とが比較されたときには、比較波Aの上限値A1より、エラー電圧Ve2が小さい場合に、図2(a)、(b)に示すように、オンデューティが90%以下でスイッチング周波数が約2MHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって降圧スイッチ18がオンオフ制御される。
また、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voの条件下で、コンパレータ60で比較波Aの上限値A1よりエラー電圧Ve2が大きくなるように、エラー電圧Ve1が順次高くなると、コンパレータ60では比較波B〜Eとエラー電圧Ve2とが比較され、この比較結果に従って降圧スイッチ18がオンオフ制御される。
例えば、コンパレータ60で比較波B〜Eとエラー電圧Ve2とが比較されたときには、図2(a)、(c)に示すように、図2(b)のときよりも、等間隔で順次パルス抜けが発生し、スイッチング周波数が二分の一に低下し、オンデューティ=95%でスイッチング周波数が約1MHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって降圧スイッチ18がオンオフ制御される。
次に、エラー電圧Ve1が高くなり、図2(a)、(d)に示すように、コンパレータ60で比較波C〜Eとエラー電圧Ve2とが比較されたときには、図2(b)のときよりも、等間隔で順次パルス抜けが発生し、スイッチング周波数が四分の一に低下し、オンデューティ=97.5%でスイッチング周波数が約500kHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって降圧スイッチ18がオンオフ制御される。
さらに、エラー電圧Ve1が高くなり、図2(a)、(e)に示すように、コンパレータ60で比較波D、Eとエラー電圧Ve2とが比較されたときには、図2(b)のときよりも、等間隔で順次パルス抜けが発生し、スイッチング周波数が八分の一に低下し、オンデューティ=98.5%でスイッチング周波数が約250kHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって降圧スイッチ18がオンオフ制御される。
このように、降圧モードから導通モードに移行する過程で、エラー電圧Ve1<モード判定用基準電圧Voの条件下で、エラー電圧Ve2が特性Xに従って変化するときには、オンデューティが90%以下でスイッチング周波数が約2MHzのオンオフ信号に従って降圧スイッチ18をオンオフするとともに、オンデューティが95%、97.5%、98.75%でスイッチング周波数が約1MHz、500kHz、250kHzのオンオフ信号に従って降圧スイッチ18をオンオフすることができる。
すなわち、降圧モードから導通モードに移行する過程または導通モードから降圧モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ100%に近いオンオフ信号によって降圧スイッチ18をオンオフ(スイッチング)することができる。
なお、比較波の数を6個以上にし、オンオフ信号のスイッチング周波数を、2MHz、1MHz、500kHz、250kHz、125kHz、62.5kHz、…のように順次低下させることで、オンオフ信号のオンデューティを限りなく100%に近づけることができる。
一方、導通モードから昇圧モードに移行する過程で、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voで、エラー電圧Ve2が特性Yに従って変化するときには、コンパレータ60は、仮想の比較波A’〜E’とエラー電圧Ve2とを比較し、EXORゲート64は、コンパレータ60の出力を反転したオンオフ信号を出力する。
このため、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voの条件下で、コンパレータ60で比較波D’、E’とエラー電圧Ve2が比較されたときには、オンデューティが1.25%でスイッチング周波数が約250kHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって昇圧スイッチ28がオンオフ制御される。
エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voの条件下で、コンパレータ60で比較波C’、D’、E’とエラー電圧Ve2が比較されたときには、オンデューティが2.5%でスイッチング周波数が約500kHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって昇圧スイッチ28がオンオフ制御される。
また、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voの条件下で、コンパレータ60で比較波B’、C’、D’、E’とエラー電圧Ve2が比較されたときには、オンデューティが5%でスイッチング周波数が約1MHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって昇圧スイッチ28がオンオフ制御される。
さらに、エラー電圧Ve1>モード判定用基準電圧Voの条件下で、コンパレータ60で比較波A’、B’、C’、D’、E’とエラー電圧Ve2が比較されたときには、オンデューティが10%でスイッチング周波数が約2MHzのオンオフ信号が生成され、このオンオフ信号によって昇圧スイッチ28がオンオフ制御される。
すなわち、導通モードから昇圧モードに移行する過程または昇圧モードから導通モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ0%に近いオンオフ信号によって昇圧スイッチ28をオンオフ(スイッチング)することができる。
なお、比較波の数を6個以上にし、コンパレータ60から出力されるオンオフ信号のスイッチング周波数を、2MHz、1MHz、500kHz、250kHz、125kHz、62.5kHz、…のように順次低下させることで、オンオフ信号のオンデューティを限りなく0%に近づけることができる。
ここで、降圧スイッチ18に印加されるオンオフ信号のオンデューティと電源装置10の入出力電圧比(Vout/Vin)の関係は、図5の特性で表わされ、昇圧スイッチ28に印加されるオンオフ信号のオンデューティと電源装置10の入出力電圧比(Vout/Vin)の関係は、図6の特性で表わされる。
このため、入出力電圧比(Vout/Vin)=1となるとき、すなわち、降圧スイッチ18に印加されるオンオフ信号のオンデューティ=100%、昇圧スイッチ28に印加されるオンオフ信号のオンデューティ=0%で降圧モードと昇圧モードとの切替を行うことで、理論的には、降圧モードと昇圧モードの切り替え時にも、電源装置10から出力電圧Voutを連続的に出力することができる。
ところが、降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28を構成するスイッチング素子がオンオフ動作する際には、スイッチング可能な最小のオン時間とオフ時間に伴うディレイ時間(スイッチング素子のターンオンまたはターンオフに伴うディレイ時間=スイッチング時間)が存在するので、オンデューティの値によっては、出力電圧Voutを連続的に出力することができないことがある。
例えば、降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28を構成するスイッチング素子に印加されるオンオフ信号の周波数(スイッチング周波数)を2MHz(周期=500ns)とし、このオンオフ信号の最小オン時間=最小オフ時間=50nsとすると、図7に示すように、降圧スイッチ18を構成するスイッチング素子は、降圧時(降圧モードM1時)におけるオンオフ信号のオンデューティが90%よりも小さいときには、スイッチング動作するが、降圧時におけるオンオフ信号のオンデューティが90%以上になるとスイッチング動作することができない。
また、昇圧スイッチ28を構成するスイッチング素子は、昇圧時(昇圧モードM2時)におけるオンオフ信号のオンデューティが10%よりも大きいときには、スイッチング動作するが、昇圧時におけるオンオフ信号のオンデューティが10%以下になるとスイッチング動作することができない。
すなわち、降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28を構成するスイッチング素子は、降圧時(降圧モードM1時)におけるオンオフ信号のオンデューティが90%以上〜昇圧時(昇圧モードM2時)におけるオンオフ信号のオンデューティが10%以下の範囲Wでは、スイッチング動作することなく、チョークコイルL1を介して導通する。
このため、降圧モードによる制御と昇圧モードによる制御のいずれかを選択する制御だけでは、入力電圧Vinと出力電圧Voutがほぼ同じになる、降圧モードから昇圧モードへの切り替え時あるいは、昇圧モードから降圧モードへの切り替え時に、エラー電圧Veに応じて、出力電圧Voutを、図7の破線のように、制御したくても、実線のようになり、出力電圧Voutを正確に制御できないことになる。
特に、スイッチング周波数が高周波で、入出力電圧が大きい程、出力電圧Voutを正確に制御できない。これは、スイッチング周波数が高周波になる程、1周期の時間が短くなり、1周期に対するスイッチング時間の割合が大きくなるためである。また、入出力電圧が大きいと、スイッチング素子の耐圧を大きくする必要があり、一般的に、耐圧が大きいスイッチング素子程、スイッチング時間の値も大きいためである。
これに対して、本実施例では、入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも高い、降圧モード時には、降圧スイッチ18をオンオフ信号でオンオフ制御し、昇圧スイッチ28をオフ信号によってオフに維持し、一方、入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも低い、昇圧モード時には、降圧スイッチ18をオン信号によってオンに維持し、昇圧スイッチ28をオンオフ信号でオンオフ制御することとしている。
また、入力電圧Vinと出力電圧Voutがほぼ同じとなる、導通モード時には、降圧スイッチ18をオンに維持し、昇圧スイッチ28をオフに維持することとしている。
さらに、降圧モードと導通モードとの切替時(降圧モードから導通モードに移行するとき、または導通モードから降圧モードに移行するとき)には、上限値A1〜E1が周期的に変動する比較波A〜Eとエラー電圧Ve2との比較により、スイッチング周波数を約2MHz〜250kHzの範囲で変動させ、オンデューティがほぼ100%に近いオンオフ信号によって降圧スイッチ18をオンオフ(スイッチング)することとしている。
また、導通モードと昇圧モードとの切替時(導通モードから昇圧モードに移行するとき、または昇圧モードから導通モードに移行するとき)にも、上限値A1〜E1が周期的に変動する比較波A〜Eとエラー電圧Ve2との比較により、スイッチング周波数を約2MHz〜250kHzの範囲で変動させ、オンデューティがほぼ0%に近いオンオフ信号によって昇圧スイッチ28をオンオフ(スイッチング)することとしている。
このため、降圧モードと導通モードとの切替時または導通モードと昇圧モードとの切替時に、出力電圧Voutを、図7の破線のように、制御することでき、入力電圧Vinが変化しても出力電圧Voutを連続的に出力することができる。
従って、本実施例によれば、降圧と昇圧との切替時にも出力電圧Voutを所定の電圧に保持することができ、電源装置10の性能の向上に寄与することができる。
また、本実施例によれば、比較波A〜Eの上限値A1〜E1を周期的に変動させて、スイッチング周波数を変動させるようにしたため、降圧スイッチ18と昇圧スイッチ28の動作を規定するためのオンデューティを限りなく100%または0%までスイッチをスイッチングすることができる。
さらに、本実施例によれば、降圧モードから導通モードに移行する過程または導通モードから降圧モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ100%に近いオンオフ信号によって降圧スイッチ18をオンオフ(スイッチング)することができ、導通モードから昇圧モードに移行する過程または昇圧モードから導通モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ0%に近いオンオフ信号によって昇圧スイッチ28をオンオフ(スイッチング)することができる。
本実施例においては、比較波A〜Eとして、周波数が相異なるものを用い、比較波A〜Eがコンパレータ60で比較対象となる毎に、スイッチング周波数を変動させるようにしているため、比較波A〜Eとして、周波数が同一なものを用いたときよりも、スイッチング周波数が変動する分、ラジオノイズを低減することができる。
本実施例においては、比較波A〜Eとして、下限値と傾きが同一で、上限値と周波数が相異なるものについて述べたが、図8に示すように、比較波A〜Eとして、下限値と上限値がそれぞれ異なるものを生成し、生成した比較波A〜Eをコンパレータ60で比較する構成を採用することもできる。
すなわち、比較波A〜Eの上限値A1〜E1を周期的に変動させるだけでなく、比較波A〜Eの下限値A2〜E2を周期的に変動させて、スイッチング周波数を変動させることもできる。
また、本実施例においては、電源装置10を昇降圧DC−DCコンバータに適用したものについて述べたが、本発明は、他のDC−DCコンバータにも適用することができる。
例えば、降圧部12と、制御部16のうち降圧部12の降圧スイッチ18を制御する要素を備え、降圧コンバータあるいは降圧チョッパを構成するもの、あるいは、昇圧部14と、制御部16のうち昇圧部14の昇圧スイッチ28を制御する要素を備え、昇圧コンバータあるいは昇圧チョッパを構成するものに適用したり、反転チョッパに適用したりすることもできる。
本発明を降圧コンバータあるいは降圧チョッパを構成するものに適用した場合、降圧モードから導通モードに移行する過程または導通モードから降圧モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ100%に近いオンオフ信号によって降圧スイッチをオンオフ(スイッチング)することができる。
また、本発明を昇圧コンバータあるいは昇圧チョッパを構成するものに適用した場合、導通モードから昇圧モードに移行する過程または昇圧モードから導通モードに移行する過程では、オンデューティがほぼ0%に近いオンオフ信号によって昇圧スイッチをオンオフ(スイッチング)することができる。
また、本実施例では、出力電圧Voutをフィードバックする方式を採用しているが、出力電流または出力電力をフィードバックする方式を採用することもできる。
本発明の一実施例を示す車両用灯具の電源装置の回路構成図である。 (a)〜(e)は、比較波とエラー電圧を基にスイッチング周波数とオンデューティが変化するオンオフ信号を生成する過程を説明するための波形図である。 エラー電圧Ve1とエラー電圧Ve2との関係を説明するための特性図である。 比較波A〜EおよびA’〜E’とモード判定用基準電圧Voとの関係を説明するための波形図である。 降圧時におけるスイッチング信号のオンデューティと入出力電圧比との関係を示す特性図である。 昇圧時におけるスイッチング信号のオンデューティと入出力電圧比との関係を示す特性図である。 エラー電圧と出力電圧との関係を示す特性図である。 上限値と下限値の両方が周期的に変動する比較波を説明するための波形図である。
10 電源装置(昇降圧DC−DCコンバータ)
12 降圧部
14 昇圧部
16 制御部
18 降圧スイッチ
28 昇圧スイッチ
36 誤差増幅回路
38 比較波発生回路
40 増幅比較回路
42 スイッチングモード切替回路
44 制御信号発生回路

Claims (6)

  1. スイッチとチョークコイル前記スイッチをオンオフ制御する制御部を備え、入力された直流電圧を変換して出力電圧を出力するDC−DCコンバータにおいて、
    前記制御部は、振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方が時間軸に沿って周期的に変動する比較電圧を生成し、前記比較電圧と前記出力電圧に対応した検出電圧とを比較し、この比較結果に応じて前記スイッチをオンオフ制御してなる、DC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記制御部は、前記比較電圧と前記検出電圧とを比較する過程で、前記検出電圧が、前記周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、前記スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行してなる、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記制御部は、前記比較電圧として、前記振幅の上限値または下限値のうち少なくとも一方と周波数がそれぞれ相異なる複数の比較電圧を生成してなる、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    入力された直流電圧を前記スイッチをオンオフして出力電圧に変換するコンバータ部を備え、
    前記コンバータ部として、直流電源から直流電圧を入力する降圧スイッチと、前記降圧スイッチに接続されたチョークコイルを有し、入力電圧より低い出力電圧を出力する降圧部と、
    前記チョークコイルを介して前記降圧スイッチに接続された昇圧スイッチを有し、入力電圧より高い出力電圧を出力する昇圧部を備え、
    前記制御部は、前記降圧スイッチまたは前記昇圧スイッチを制御対象として構成され、
    前記制御部は、前記入力電圧が前記出力電圧よりも高い降圧モードと、前記入力電圧が前記出力電圧よりも低い昇圧モードと、前記入力電圧と前記出力電圧がほぼ等しい導通モードを備え、
    前記降圧モードと前記導通モードとの切替時または前記導通モードと前記昇圧モードとの切替時には、前記検出電圧が、前記周期的に変動する上限値または下限値に近づくにつれて、前記降圧スイッチまたは前記昇圧スイッチのスイッチング周波数が整数分の一ずつ低下するオンオフ制御を実行してなるとともに
    前記降圧モードのときには、前記降圧スイッチをオンオフ制御し、前記昇圧スイッチをオフに維持し、
    前記昇圧モードのときには、前記降圧スイッチをオンに維持し、前記昇圧スイッチをオンオフ制御し、
    前記導通モードのときには、前記降圧スイッチをオンに維持し、前記昇圧スイッチをオフに維持してなる、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記スイッチング周波数の整数分の一ずつの低下は、まず二分の一に低下し、次に四分の一に低下する、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータを備え、前記出力電圧が出力される出力端にはLEDが接続されてなる、ことを特徴とする車両用灯具の電源装置。
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