JP5299915B2 - 覚醒度合検出装置 - Google Patents
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Description
前記構成では、第1の設定周波数領域にパワースペクトル密度が異なる周波数で複数出現したことの認識により、入眠が予測される状態、即ち居眠りの前段階の状態を正確に検出することができる。従って、例えば居眠りの前段階の状態検出を利用して自動車の運転者等の使用者の覚醒を促す場合に、使用者が確実に居眠りの前段階の状態にある時に使用者の覚醒を促すことができ、落ち着いた覚醒状態で居眠りの前段階の状態にない使用者に覚醒を促して煩わしさを感じさせることを防止できる。
前記構成では、第2の設定周波数領域にパワースペクトル密度が複数出現したことの認識により、入眠状態を正確に検出することができる。従って、例えば居眠りの前段階の状態の使用者と入眠状態の使用者の覚醒を促す場合に、前者については比較的弱く、後者については強い出力で覚醒を促し、使用者の状態に適する覚醒の促しを行うことができる。
前記構成では、覚醒状態維持時間にパワースペクトル密度が出現しないことの認識により、安定的な覚醒復帰状態を正確に検出することができる。従って、例えば自動車の運転者等の使用者に居眠りの前段階等から安定的な覚醒復帰状態になったことを報知し、運転者等に良好な状態であることを認識させることができる。
前記構成では、覚醒状態維持時間にパワースペクトル密度が出現しないことの認識及び第3の設定周波数領域にパワースペクトル密度が持続的に出現することの認識により、安定的な覚醒復帰状態をより正確且つ確実に検出することができる。従って、例えば自動車の運転者等の使用者に居眠りの前段階等から安定的な覚醒復帰状態になったことを報知し、運転者等に良好な状態であることを認識させることができる。
前記構成により、覚醒度合検出部が使用者の居眠りの前段階の状態や入眠状態を漏らすことなく、入眠予測状態や入眠状態を非常に確実に検出することができる。また、サンプリング周波数を4096Hz以上とすることによって、ペースメーカーを埋め込んでいる人の場合もP−Pの揺らぎを正確に識別することができる。
前記構成により、居眠りの前段階の使用者に対して適度な覚醒作用を有する出力を行い、入眠状態の使用者に対して強い覚醒作用を有する出力を行い、使用者の状態に適する出力で使用者を覚醒させることができる。
前記構成では、使用者に音、照射光、振動を与えて使用者の覚醒を促すことができると共に、使用者の状態に適する音、照射光、振動で使用者を覚醒させることができる。
前記構成により、例えば自動車の運転者等の使用者に居眠りの前段階の状態等から安定的な覚醒復帰状態になったことを報知し、運転者等の使用者に良好な状態であることを認識させることができる。
前記構成では、使用者の頸に装着する空気容積体の拍動検知センサにより、使用者の拍動を正確に検出することができる。また、脳に近い頚動脈の拍動は脳機能に直結した脳血流情報であるから、頚動脈の拍動を分析することにより覚醒状態の検出において非常に正確な情報を得ることができる。また、例えば心電図R−R波の情報等は心臓の拍出血流の微妙な変化(心房細動など)ないしは拍出血流のない不整脈(心室性期外収縮など)を含んでいるのに対して、また、不整脈でペースメーカーを埋め込んでいる人ではR−Rの揺らぎが見えなくなっているのに対して、血流脈波P−Pで、脳機能に直結した頸動脈の血流信号を用いることにより、脈波が欠落したり、脈波の規則性が不十分な不整脈の使用者にも対応でき、脈波の規則の揺らぎを正確に計測することができる。
前記構成では、センサ部を使用者から離間した状態で使用者の拍動を検出することができる。また、脳に近い頚動脈の拍動は脳機能に直結した脳血流情報であるから、頚動脈の拍動を分析することにより覚醒状態の検出において非常に正確な情報を得ることができる。また、例えば心電図R−R波の情報等は心臓の拍出血流の微妙な変化(心房細動など)ないしは拍出血流のない不整脈(心室性期外収縮など)を含んでいるのに対して、また、不整脈でペースメーカーを埋め込んでいる人ではR−Rの揺らぎが見えなくなっているのに対して、血流脈波P−Pで、脳機能に直結した頸動脈の血流信号を用いることにより、脈波が欠落したり、脈波の規則性が不十分な不整脈の使用者にも対応でき、脈波の規則の揺らぎを正確に計測することができる。
本発明の実施形態の覚醒度合検出装置について説明する。実施形態の覚醒度合検出装置1は、図1に示すように、使用者の動脈血管の拍動を検知するセンサ部2と、CPU、ROMやRAM等の記憶部等で構成され、記憶部に設定されている制御プログラムに従って所定の処理動作を行う中央処理部3と、起動スイッチの開閉や操作入力等の入力をするための入力部4と、所定の出力を行う出力部5とを備える。中央処理部3は、センサ部2から入力される検知情報に所定の処理を施して使用者の覚醒状態を検出する覚醒度合検出部6と、覚醒度合検出部6の検出結果に基づいて出力部5の出力を制御する出力制御部7とを有し、出力制御部7の制御により、出力部5は覚醒度合検出部3の検出結果に基づいて所定の出力を行うようになっている。
本明細書開示の発明には、各発明や実施形態等の構成の他に、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれ、下記のような変形例も包含される。
Claims (10)
- 使用者の動脈血管の拍動を検知するセンサ部と、
前記拍動から脈波を取得し、前記取得した脈波から脈波同期パルス列を生成し、前記生成した脈波同期パルス列から最大エントロピー法を適用して前記脈波同期パルス列の揺らぎであるパワースペクトル密度を取得し、0.01Hz以上1.0Hz以下の周波数領域内に0.1Hz〜0.8Hzの周波数領域を含んで設定される第1の設定周波数領域に、前記パワースペクトル密度が異なる周波数で複数出現したことを認識した場合に、入眠が予測される状態として検出する覚醒度合検出部と、
を備えることを特徴とする覚醒度合検出装置。 - 前記覚醒度合検出部が、前記第1の設定周波数領域に前記パワースペクトル密度が異なる周波数で複数出現したことを認識した後に、0.15Hz以上0.8Hz以下の周波数領域内に0.2Hz、0.3Hz若しくは0.2Hzと0.3Hzとの間の所定周波数を含んで設定される第2の設定周波数領域に、前記パワースペクトル密度が複数出現したことを認識した場合に、入眠状態として検出することを特徴とする請求項1記載の覚醒度合検出装置。
- 前記覚醒度合検出部が、前記第1の設定周波数領域若しくは前記第2の設定周波数領域に前記パワースペクトル密度が出現した後に、前記第1の設定周波数領域若しくは前記第1の設定周波数領域と前記第2の設定周波数領域に前記パワースペクトル密度が所定の覚醒状態維持時間の間に出現しないことを認識した場合に、安定的な覚醒復帰状態として検出することを特徴とする請求項1又は2記載の覚醒度合検出装置。
- 前記覚醒度合検出部が、前記第1の設定周波数領域若しくは前記第2の設定周波数領域に前記パワースペクトル密度が出現した後に、前記第1の設定周波数領域若しくは前記第1の設定周波数領域と前記第2の設定周波数領域に前記パワースペクトル密度が所定の覚醒状態維持時間の間に出現しないことを認識し、且つ0.00001Hz以上0.01Hzの以下の周波数領域内に0.0001Hz〜0.001Hzの所定周波数を含んで設定される第3の設定周波数領域に、前記パワースペクトル密度が前記覚醒状態維持時間の間の解析時間間隔毎に持続的に出現していることを認識した場合に、安定的な覚醒復帰状態として検出することを特徴とする請求項1又は2記載の覚醒度合検出装置。
- 前記覚醒度合検出部が、前記脈波同期パルス列に対し、5秒以内の解析時間間隔毎にサンプリング周波数4096Hz以上で採取して前記最大エントロピー法を適用することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の覚醒度合検出装置。
- 前記覚醒度合検出部の検出結果に基づいて所定の出力を行う出力部と、
前記覚醒度合検出部の検出結果に基づいて前記出力部の出力を制御する出力制御部とを備え、
前記覚醒度合検出部が前記入眠予測状態を検出した場合に、前記出力制御部の制御により、前記出力部から覚醒作用を有する第1の出力を行い、
前記覚醒度合検出部が前記入眠状態を検出した場合に、前記出力制御部の制御により、前記出力部から前記第1の出力よりも覚醒作用の大きい第2の出力を行うことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の覚醒度合検出装置。 - 前記出力部を、スピーカ、使用者に光を照射する光照射部若しくは使用者の座席に設けられ使用者に振動を与える振動部とし、
前記第1の出力を、音、照射光若しくは振動とし、
前記第2の出力を、前記第1の出力より覚醒作用の大きい音、照射光若しくは振動とすることを特徴とする請求項6記載の覚醒度合検出装置。 - 前記覚醒度合検出部が前記安定的な覚醒復帰状態を検出した場合に、前記出力制御部の制御により、前記出力部から安定的な覚醒復帰を意味する第3の出力を行うことを特徴とする請求項6又は7記載の覚醒度合検出装置。
- 前記センサ部が、
使用者の拡張期血圧値に略対応して内圧を65mmHg〜70mmHgに設定され、使用者の頸に装着される空気容積体と、
前記空気容積体に設けられ、使用者の頚動脈の拍動を検知可能な拍動検知センサと、
から構成されることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の覚醒度合検出装置。 - 前記センサ部が、
使用者から離間して設けられ、使用者の頚動脈に対して光若しくは超音波を照射して使用者の頚動脈の拍動を検知可能な拍動検知センサから構成されることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の覚醒度合検出装置。
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