以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、通信制御装置を備える画像処理装置であり、当該画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合した画像形成装置の一種である、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機100に適用した例を示す。
また、本実施の形態では、画像処理装置を複合機に適用した例について説明しているが、このような複合機に限らず、他の電子機器に適用しても良い。この電子機器の例としては、複写装置やファクシミリ装置等のビジネス環境に備えられているビジネスオフィス機器が考えられる。これらビジネスオフィス機器に対して当該画像処理装置を適用することで、オフィス環境に存在する装置間の連携が図ることができる。さらに、本発明は、画像処理装置にのみに適用するのではなく、ネットワークを介して情報を送受信する通信制御装置であれば適用できる。つまり、通信制御装置に表示されるはずの画面情報が、ネットワークを介して接続された表示処理装置に表示されるので、装置に拘わらず操作を統一できる。
本実施の形態では、表示処理装置として、複合機100とネットワークを介して接続されているPC(Personal Computer)に適用した場合について説明する。また、本実施の形態は、表示処理装置をPCに制限するものではなく、例えばビジネスオフィス機器、携帯電話端末、及びカーナビゲーション等でもよく、後述する様々な外部装置を用いても良い。なお、これら外部装置に応じて、外部装置から複合機100を遠隔操作する操作手法が変更される。この操作手法は、外部装置に応じて適切な手法が用いられるものとして説明を省略する。
図1は、本実施の形態にかかる複合機100と、この複合機100に通信ネットワークを介して接続される多数の外部装置を示した図である。図1に示すように、複合機100は、LAN11を介して、複数の外部装置(他の複合機22、プリンタ23、ファクシミリ24、スキャナ25、パソコン(PC)150a、デジタルテレビ27、管理サーバ28b等)と接続されている。この複合機100は、インターネット12を介して、外部装置(管理サーバ28a、ノートPC150b等)と接続される。更に、管理サーバ28は、インターネット12、携帯電話網13及び最寄りの基地局14を介して外部装置、(カーナビゲーション装置(以下、「自動車」を含む)29、携帯電話機(以下、「PHS電話機」及び「PDA」を含む)30、ゲーム機31、デジタルカメラ32等)と相互通信可能に接続される。
また、外部装置はネットワークに接続可能な装置であれば良く、携帯電話機30以外には、例えばカーナビゲーション装置29、ゲーム機31、デジタルカメラ32等でも良い。なお、外部装置の他の例としては、図示していないが腕時計、自動販売機、水道メータ、ガスメータ等でもよい。これら外部装置が、インターネット12又は携帯電話網13等のネットワークを介して情報を送受信することになる。また、これら外部装置は、携帯電話機30等と接続して通信しても良いし、各機器内に装着された独自の通信手段によって通信してもよい。
管理サーバ28a及び管理サーバ28bは、上記の外部装置と複合機100との間で送受信される情報を管理するサーバであり、Webサーバとしての機能を含めても良い。また、これら管理サーバは、管理サーバ28bのように複合機100と同じLAN11内に接続されていても良いし、管理サーバ28aのようにインターネット12等の公衆ネット回線を介して接続されていても良い。また、ネットワークを介して接続される管理サーバの数を制限するものではなく、1個でも良いし、複数個でも良いし、必要なければ設置しなくともよい。
また、図示していないが、ネットワークには、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、配信サーバなどのサーバ装置が接続されていてもよい。また、配信サーバは、公衆ネットワークを介して電子メールの送受信やファイル転送や、オフィス外のファックス装置と通信することができる。これらサーバ装置を介して、複合機100は、様々な情報を送受信可能となる。
図1に示すように、複合機100がネットワークに接続されたことで、PC150a、ノートPC150b等の外部装置(ビジネスオフィス機器等を含む)と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができることとなった。
そして、複合機100は、通常のコピー機能に加えて、PC150a、ノートPC150b等の外部装置からの印刷要求により文書データ等を印刷するプリンタ機能、クライアント装置からのファックス要求により文書データ等をサーバPCに接続されたモデムを経由して他のオフィスのファックス機器に送信するファックス機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能などを有するようになった。そして、後述する実施の形態は、PC150a、ノートPC150b等のクライアント装置と、複合機100との間で提供される機能に関するものである。なお、クライアント装置とは複合機100と情報を送受信可能な装置をいい、本実施の形態ではPC150a、ノートPC150bの場合について説明する。しかしながら、クライアント装置をPC150a、ノートPC150b等に制限するものではなく、上述したネットワークに接続可能な外部装置であればよい。
図2は、本発明の実施の形態にかかるPC150aの機能ブロック図である。本図に示すようにPC150aは、構成として送信処理部301と、受信処理部302と、表示処理部303と、操作受付部304とを備えている。また、PC150aは、モニタ10と、入力デバイス20とが接続されている。
操作受付部304は、キーボード又はポインティングデバイスなどの入力デバイス20から、ユーザが入力した操作を受け付ける処理を行う。
表示処理部303は、モニタ10に対して表示する処理を行う。また、表示処理部303は、後述する受信処理部302が受信した操作画面情報を、Webブラウザに表示する処理を行う。これにより、利用者は、PC150aから容易に複合機100に対してログイン等の処理が可能となる。
なお、操作画面情報とは、複合機100に対する操作を受け付けるために表示される画面情報をいう。そして、表示処理部303は、操作画面情報で示される操作画面をモニタ10に表示する処理を行う。これにより、ユーザは、操作画面に対して操作を行うことで、ネットワークを介して複合機100を使用することができる。なお、図2に示したPC150aの構成は、PC150aに限らず、クライアント装置であれば備えているものとする。
図3は、表示処理部303が表示する画面の遷移を示した図である。本図に示すように、まず、PC150aのWebブラウザから、複合機100に対してアクセスしようと試みると、PC150aと複合機100との間で操作画面情報などの情報の送受信が行われ、表示処理部303がメニュー画面401を表示処理する。
そして、メニュー画面401が表示された後、ユーザから画面上に配置されたボタン等が押下された場合、表示処理部303は、図3で示した画面遷移に従って表示される画面の変更を行う。このような画面の変更は、PC150aが複合機100に次の操作画面情報を要求し、複合機100が対応する操作画面情報をPC150aに送信し、PC150aが操作画面情報を受信することで、画面の表示が実現される。つまり、操作画面情報の生成などは、複合機100で行われることになる。
同様にして、表示処理部303は、メニュー画面401の他に、図3で示したステータス画面402と、ステータスの詳細情報画面403と、一般ユーザ用リモートUI(User Interface)画面404と、管理者ログイン画面405と、管理者用リモートUI画面406と、管理者用他のユーザのリモートUI画面408と、UIカスタマイズ画面409と、設定画面410と、設定アシスト画面411と、機能設定画面412のうちいずれかの画面を表示処理することができる。
図4は、表示処理部303が表示するメニュー画面401の例を示した図である。本図に示すように、メニュー画面においては複合機100の現在のステータスを参照できると共に、他の画面に移動するためのボタン群501が用意されている。
例えば、操作受付部304がリモートUIボタン502の押下を受け付ければ、表示処理部303は、後述する一般ユーザ用リモートUI画面404を表示処理する。また、カスタマイズボタン503の押下を受け付ければ、表示処理部303は後述するUIカスタマイズ画面409を表示処理する。また、設定ボタン504の押下を受け付ければ、表示処理部303は後述する設定画面410を表示処理する。
図5は、表示処理部303が表示するステータス画面402の例を示した図である。本図に示すように、ステータス画面は、メニュー画面に含まれているものとする。そして、表示処理部303は、複合機100の概観を表示し、エラーがある部分に「!」で示された注意マーク601を表示処理する。そして、操作受付部304が注意マーク601の押下を受け付けた場合、表示処理部303はエラー内容が記載されたウィンドウ602を、ポップアップして表示処理する。さらに操作受付部304が詳細ボタン603の押下を受け付けた場合、表示処理部303は後述するステータスの詳細情報画面403を表示処理する。
図6は、表示処理部303が表示するステータスの詳細情報画面403の例を示した図である。本図に示すように、ステータスの詳細情報画面403では、エラーに対する対処方法が動画で表示される。ユーザはこの画面を参照することで、エラー状態から正常状態に回復させるための処理方法を理解することができる。本実施の形態では、本画面で動画を用いて対処方法を表示することとしたが、ユーザに対処方法を認識させるものであればどのような情報を表示しても良い。
図7は、表示処理部303が表示する一般ユーザ用リモートUI画面404の例を示した図である。本図に示すように、一般ユーザ用リモートUI画面404では、当該ユーザが複合機100の後述する操作パネル204と同様の画面が表示される。具体的には、表示領域701には、複合機100の液晶タッチパネル1820に出力される画面が表示される。また、ボタン群702は、操作パネル204に備えられたテンキーを示している。また、ボタン703はリセットキーを、ボタン704はスタートボタンを示している。つまり、ユーザは表示された一般ユーザ用リモートUI画面404で、複合機100の操作パネル204と同様の操作を行うことができる。これにより、利用者はとまどうことなく、複合機100を操作できる。また、管理者権限を有しているユーザの場合、一般ユーザ用リモートUI画面404から管理者ログイン画面405に移動することができる。本図で示した画面では、マイメニュー705から管理者ログイン画面405を選択することで移動できる。
図8は、表示処理部303が表示する管理者ログイン画面405の例を示した図である。本図に示すように、操作受付部304がユーザ名とパスワードの入力を受け付けると、ユーザ名とパスワードが複合機100に送信される。そして、複合機100で適正に認証が行われた場合、PC150aは、管理者用リモートUI画面406の操作画面情報を取得し、管理者用リモートUI画面406を表示することができる。
図9は、表示処理部303が表示する管理者用リモートUI画面406の例を示した図である。本図に示すように、管理者用リモートUI画面406では、上述した一般ユーザ用リモートUI画面404と同様に、複合機100に管理者でログインした際に表示される操作パネルと同等の画面が実現される。異なる点としては、表示処理部303がユーザ名を示したプルダウンメニュー901を表示する点である。
図10は、表示処理部303が表示する、ユーザの切り替えを受け付ける管理者用リモートUI画面406を示した図である。本図に示すように、管理者用リモートUI画面406において、プルダウンメニュー901を押下された場合には、表示処理部303は、現在ログインしているユーザの選択一覧1001を表示処理する。そして、操作受付部304が管理者から任意のユーザの選択を受け付けた場合に、表示処理部303は、当該ユーザへの切り替えを受け付けるリモートUI画面407を表示処理する。これはPC150aから、当該ユーザのユーザID等を送信することで、複合機100から対応する操作画面情報を取得できる。このようにユーザの選択を受け付ける操作受付部304は、換言すれば選択受付手段に相当する。なお、詳細な処理手順については後述する。
図11は、表示処理部303が表示する他ユーザのリモートUI画面408の例を示した図である。本図に示すように、表示処理部303は、管理者用リモートUI画面406からログインしている他ユーザのリモートUI画面408を表示する。つまり、管理者は、現在ユーザが参照しているUI画面と同様の画面を参照できる。これにより、ユーザの現在の状況を把握することができる。そして、管理者は、トラブルが発生した場合にユーザの状態を確認することで、対処が容易になる。なお、他ユーザのリモートUI画面408は、ユーザが参照している一般ユーザ用リモートUI画面404の他に、ユーザが参照している操作パネル204の画面も表示することができる。
とくに、本実施の形態では、後述するようにユーザ毎に表示される画面をカスタマイズすることができる。つまり、従来は全てのユーザで画面が統一されていたので、管理者は全ての画面内容を把握していれば、ユーザから電話等で質問があった場合、操作画面を参照せずとも対処することができた。しかしながら、ユーザ毎に操作画面がカスタマイズできるようになると、管理者はユーザが現在参照している操作画面を把握できなくなる。そこで、本実施の形態では、図11で示すように、管理者がログインしている他ユーザのリモートUI画面408を参照できるので、ユーザからの操作中の質問などに対処することが容易になった。
図12は、表示処理部303が表示するUIカスタマイズ画面409の例を示した図である。本図に示すように、表示処理部303は、ユーザ毎にUIカスタマイズ画面409を表示することができる。ユーザは、本図で示したUIカスタマイズ画面409に表示された項目又はボタンをカスタマイズすることで、当該ユーザがログインしたときに液晶タッチパネル又はPCに表示される画面を変更することができる。具体的には、ユーザが変更した項目又はボタン等の配置情報は、複合機100に送信される。そして、複合機100は変更された画面の配置情報を後述する記憶部207に蓄積する。これにより、ユーザがログインした際に、複合機100は記憶部207に蓄積された配置情報を読み出して、変更された操作画面を出力することができる。
表示領域1203は、液晶タッチパネル又は一般ユーザ用リモートUI画面404に表示される表示領域を示している。操作受付部304は、この表示領域1203に含まれる項目又はボタンなどの追加、削除、配置の変更、縮小又は拡大する操作を受け付けることができる。例えば、項目又はボタンを削除する場合は、当該項目又はボタンを、削除領域1202にドラッグアンドドロップすればよい。また、操作受付部304は、カラーバー1204に対する操作を受け付けることで、表示処理部303が予め選択された項目又はボタン等の色を変更することができる。また、同様にテキストサイズ変更項目1205により文字サイズを変更することができる。次に、トレイボタン1201のサイズを変更する例について説明する。
図13は、UIカスタマイズ画面409で、トレイボタンのサイズを変更した場合を示した説明図である。本図の(A)は、操作受付部304が、表示領域1203a内のトレイボタン1301の選択をポインティングデバイスから受け付けた状態を示している。次に、操作受付部304が、選択されたトレイボタン1301のドラッグを受け付ける。その後、表示処理部303は、本図の(B)の表示領域1203b内において拡大されたトレイボタン1302を表示する。そして、このように変更された項目又はボタンの配置情報は複合機100に送信される。また、拡大以外の変更処理についても、現在知られている変更手法を問わず、どのような手法で行っても良いので説明を省略する。
つまり、ユーザから管理者への問い合わせを低減させるため又はセキュリティ上の問題から、複合機において、ユーザが使用できない又は使用を許可しない機能のボタンを非表示にして、単純な画面を表示したいという要望があった。現在もこのような要望に対して、複合機を提供しているメーカ等が応じている。しかしながら、このような対応では、時間もコストもかかるという問題が生じていた。
そこで、本実施の形態にかかる複合機100では、上述したように、PC150a等のクライアント装置に表示されたWebページにおいて、ユーザが、ポインティングデバイスなどの入力デバイス20を操作することで、簡単にカスタマイズすることができる。つまり、従来よく知られた画像を編集するソフトウェアと同様の操作により、表示内容を変更できるので、利便性が向上する。これにより、カスタマイズにかかっていたコスト及び時間を低減させることができる。
また、このような表示内容の変更は、管理者が、全てのユーザに対して表示される内容を一括で編集することができる。なお、管理者が一括して画面を編集する方法は、周知となった手法を問わず、どのような手法を用いても良い。これにより、セキュリティを確保できる。
また、管理者により制限された表示内容の範囲であれば、ユーザは自由に表示される内容を変更することができる。これにより、例えば弱視者向けに画面を編集しておけば、当該弱視者がログインしたときに、大きい文字サイズ及び適切な配色で表示されるので視認性が向上する。また、ユーザ毎に表示内容をカスタマイズできるので、利便性が向上する。
なお、Webブラウザ上でカスタマイズを可能とする技術は、現在知られている技術を問わず、どのような技術を用いても良い。例えば、Webブラウザに対してプラグイン機能を用いてプログラムを起動する等どのような技術を用いても良い。
図14は、表示処理部303が表示する設定画面410の例を示した図である。本図に示すように、設定画面410は、大別して2つの領域に分かれている。すなわち、設定アシスト表示領域1401と、通常設定表示領域1402である。通常設定表示領域1402に表示された項目は、従来から複合機100において表示されていた機能毎の設定項目群と同様なので説明を省略する。そして、設定アシスト表示領域1401は、複合機100でユーザが使用できる処理群が表示されている。そして、操作受付部304が、ユーザから任意の処理の選択を受け付けることで、表示処理部303が後述する設定アシスト画面411を表示処理する。
図15は、表示処理部303が表示する設定アシスト画面411の例を示した図である。本図は、図14で示した処理「Set up E_mail」ボタン1403の押下を受け付けた場合に表示される画面例である。本図に示すようにEメールの送受信をするために設定する必要がある機能の項目一覧が表示される。そして、ユーザは、この機能の機能一覧を全て設定することで、複合機100においてEメールの送受信が可能となる。
すなわち、従来の設定項目群では、所定の処理を使用するためにはどの項目を設定すれば良いのか管理者は判断することができなかった。そして、ユーザが複合機に備えられた処理を全て使用するとは限らない。しかし、管理者は、任意の処理に必要な設定項目を判断することができなかったので、とりあえず全ての設定項目に対して設定することになり、設定するための負担が大きかった。
これに対し、本実施の形態においては、設定アシスト画面411では、処理毎に対応する項目一覧が表示される。これにより、ユーザは使用したい処理に対応する項目だけ設定することができるので、設定にする際の負担を軽減させることができる。
図16は、表示処理部303が表示する機能設定画面412の例を示した図である。本図は、図15で示した項目「Date/Time」1501の選択を受け付けた場合に表示される画面例である。本図は、表示処理部303が表示する日付及び時間の設定する画面を示している。また、本図で示された日付及び時間の設定は、Eメールの送受信を行うために必要な機能である。操作受付部304は、ユーザから、本画面で表示された項目の全てに対する設定を受け付ける。その後、操作受付部304は、「OK」ボタン1601の押下を受け付けることで再び図15で示した設定アシスト画面411が表示される。
このように設定アシスト画面411で表示された全ての項目毎に設定することで、複合機100はEメールの送受信する処理が可能となる。
これにより、複合機100では、ユーザが使用したい処理に対応する機能のみ設定することが可能となり、設定に関する負担を軽減することができる。
図2に戻り、送信処理部301は、ユーザ情報送信処理部311と、画面操作送信処理部312とを備え、ネットワークを介して複合機100等の電子機器に対して情報を送信する処理を行う。
ユーザ情報送信処理部311は、ユーザID、必要に応じてパスワードを複合機100に送信する処理を行う。例えば、ユーザ情報送信処理部311は、一般ユーザ用リモートUI画面404を表示する際にログインするために必要なユーザID及びパスワードを送信処理する。また、ユーザ情報送信処理部311は、管理者ログイン画面405で入力されたユーザID及びパスワードの送信処理や、ユーザの切り替えを受け付ける管理者用リモートUI画面407で管理者用他のユーザのリモートUI画面408の表示に必要な他のユーザのユーザIDの送信処理も行う。
また、ユーザ情報送信処理部311は、ユーザIDを送信する際に、後述する画面操作送信処理部312が操作情報も送信する。これにより、複合機100は、次に送信する画面が、一般ユーザ用リモートUI画面404、管理者用リモートUI画面407及び他のユーザのリモートUI画面408のうちいずれかを特定することができる。
画面操作送信処理部312は、上述した各画面に対してユーザから入力デバイス20で入力された操作情報を、複合機100に送信する処理を行う。これにより、PC150aは、ユーザが行った操作に対応する結果が示された操作画面情報を、複合機100から受信することができる。
操作情報とは、Webブラウザ上に表示された画面に対して行われた操作を示す情報をいい、押下されたボタン情報や、入力欄に対して入力された文字列情報などが含まれている。つまり、操作情報は、例えば次に表示する画面や、ユーザにより設定された項目情報を含んでいる情報となる。
受信処理部302は、画面情報受信処理部321を備え、ネットワークを介して複合機100等の電子機器からの情報を受信する処理を行う。
画面情報受信処理部321は、複合機100から上述した操作画面情報を受信する処理を行う。画面情報受信処理部321が操作画面情報を受信することで、表示処理部303が、上述した画面を表示することができる。
図17は、本発明の実施の形態にかかる複合機100の機能ブロック図である。本図に示すように複合機100は、構成としてオペレーティングシステム201と、サービス層202と、アプリケーション層203と、操作パネル204と、通信インターフェース205と、その他ハードウェアリソース206とを備えている。
図17に示すように複合機100の機能は階層関係となっており、オペレーティングシステム201の上層にサービス層202が構築され、サービス層202の上層に後述する本実施の形態の特徴部分が含まれたアプリケーション層203が構築されている。
オペレーティングシステム201は、ハードウェアリソースを含めた複合機100の資源を管理し、サービス層202やアプリケーション層203に対して当該資源を利用した機能を提供する。
サービス層202は、複合機100が備えているハードウェアリソースを制御するドライバーに相当する。後述するアプリケーション層203に備えられた各構成からの入力処理又は出力処理の要求に応じて、このスキャナ制御部211、プロッタ制御部212、蓄積制御部213、配信/メール送受信制御部214、FAX送受信制御部215、通信制御部216等から複合機100が備えているハードウェアリソースを制御して、様々な機能が実行される。
操作パネル204は、複合機100に備えられた機能を利用する場合に、ユーザからの操作を受け付ける。
図18は、複合機100の操作パネル204の一例を示した図である。本図に示したように、かかる操作パネル204は、初期設定キー1801、コピーキー1802、コピーサーバーキー1803、プリンタキー1804、送信キー1805、テンキー1806、クリア/ストップキー1807、スタートキー1808、予熱キー1809、リセットキー1810および液晶タッチパネル1820を有する。
そして、液晶タッチパネル1820には、ユーザがログインした場合に、上述したリモートUI画面の所定の表示領域と同様の内容が表示される。図7で示した一般ユーザ用リモートUI画面404を例にとると、表示領域701に示された内容が液晶タッチパネル1820に表示される。
つまり、管理者はPC150a等に表示された管理者用リモートUI画面406において当該ユーザに切り替えることで、液晶タッチパネル1820に表示した内容を参照することができる。
また、PC150aのUIカスタマイズ画面409でカスタマイズされた場合、液晶タッチパネル1820に表示される内容は、カスタマイズされた内容となる。このように、ユーザは、操作が容易になるようカスタマイズされた画面から、複合機100を操作することができる。
記憶部207は、入力処理された文書データや、ユーザがカスタマイズしたユーザ毎のUI画面の配置情報を蓄積している。そして、ユーザがログインした際に、当該ユーザに対応するUI画面の配置情報を読み出すことで、ユーザ毎のUI画面を表示することができる。なお、このユーザ毎のUI画面の配置情報は、ユーザがPC150a等のクライアント装置においてUIカスタマイズ画面409でカスタマイズされた画面情報とする。このカスタマイズされる画面としては、例えば、一般ユーザ用リモートUI画面404や、管理者用リモートUI画面406等とする。
また、記憶部207は、他にステータス画面402、設定画面410、設定アシスト画面411及び機能設定画面412等のクライアント装置に出力する操作画面情報を蓄積していてもよい。
また、記憶部207は、ユーザから入力された、複合機100で処理を行うために必要な設定情報を蓄積する。
また、記憶部207は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などの一般的に利用されているあらゆる記憶手段により構成することができる。
通信インターフェース205は、複合機100がネットワークを介して他の電子機器と情報の送受信を行う。これにより、PC150a等のクライアント装置から、複合機100へのログインが可能となる。
その他ハードウェアリソース206は、複合機100が備えている記憶装置、スキャナ、プロッタなどの様々なハードウェアリソースを示したものとする。つまり、従来のMFPが備えるような構成は、当然に備えているものとし、説明を省略する。
アプリケーション層203は、制御部251と、認証部252と、受信処理部253と、送信処理部254と、を備え、PC150aなどのクライアント装置に対してログイン画面情報等の送信や、当該画面に対する操作情報の受信、又は受信した操作情報に対応する処理の実行などを行う。
送信処理部254は、ユーザ画面送信処理部271と、配置変更画面送信処理部272と、機能設定画面送信処理部273とを備え、PC150aなどのクライアント装置に対して操作画面情報などの情報を送信する処理を行う。
ユーザ画面送信処理部271は、PC150a等のクライアント装置に対して、ユーザ毎の操作画面情報の送信処理を行う。具体的には、ユーザ画面送信処理部271は、一般ユーザ用リモートUI画面404、管理者用リモートUI画面407又は管理者用他ユーザのリモートUI画面408についての操作画面情報の送信処理を行う。なお、ユーザ画面送信処理部271が送信する操作画面情報は、必要に応じて制御部251で生成された操作画面情報とする。
また、ユーザ画面送信処理部271は、後述するユーザ情報受信処理部261でユーザIDを受信した場合、制御部251から当該ユーザIDで示されるユーザに対して表示する操作画面情報を取得し、取得した操作画面情報を当該ユーザIDの送信元のクライアント装置に送信する処理を行う。これにより、PC150a等のクライアント装置が、ログインした後に一般ユーザ用リモートUI画面404、管理者用リモートUI画面406又は管理者用他ユーザのリモートUI画面408の表示が可能となる。なお、操作画面情報を送信する前に、必要に応じて後述する認証部252で認証処理が行われる。
配置変更画面送信処理部272は、PC150a等のクライアント装置に対して、UIカスタマイズ画面409を示す操作画面情報の送信処理を行う。
つまり、後述する受信処理部253がUIカスタマイズ画面409の送信要求を受信した場合、制御部251が、記憶部207から送信要求を行ったユーザに対応するUI画面の配置情報を読み出し、当該UI画面を含むUIカスタマイズ画面409を生成する。そして、配置変更画面送信処理部272は、制御部251からUIカスタマイズ画面409の操作画面情報を取得し、送信要求を行ったクライアント装置に取得した操作画面情報を送信処理する。
機能設定画面送信処理部273は、PC150a等のクライアント装置に対して、設定に関する操作画面情報の送信処理を行う。具体的には、機能設定画面送信処理部273は、設定画面410、設定アシスト画面411及び機能設定画面412をクライアント装置に対して送信処理する。また、後述する操作情報受信処理部262が他の画面に変更する操作情報(例えば設定画面410で処理の選択を受け付けた旨の情報)を受信した場合、機能設定画面送信処理部273は、当該他の画面に対応する操作画面情報(例えば、設定アシスト画面411)を記憶部207から取得し、当該操作画面情報を送信する処理を行う。
受信処理部253は、ユーザ情報受信処理部261と、操作情報受信処理部262と、画面配置受信処理部263と、機能設定受信処理部264とを備え、PC150aなどのクライアント装置から送信されてきた情報を受信する処理を行う。
ユーザ情報受信処理部261は、PC150a等のクライアント装置から、ユーザIDを受信する。また、ユーザ情報受信処理部261は、状況に応じてはユーザIDと対応付けられたパスワードを受信する。つまり受信したユーザIDにより、管理者用リモートUI画面406において切り替える他ユーザのリモートUI画面408を特定することができる。また、受信したユーザIDとパスワードにより、後述する認証部252において認証処理を行うことができる。なお、次に画面を表示するのかについては、後述する操作情報受信処理部262が受信する操作情報より次に表示する画面が特定できる。
操作情報受信処理部262は、PC150a等のクライアント装置において、表示された画面に対して行われた操作情報を受信する。そして、受信した操作情報により次の画面を特定できるので、後述する制御部251に含まれる画面情報生成部281で操作画面情報を生成した後、送信処理部254で次に表示する操作画面情報を送信することができる。
画面配置受信処理部263は、クライアント装置に表示されたUIカスタマイズ画面409に対して行われた画面の配置情報を受信する。そして、制御部251が、受信した配置情報をユーザと対応付けて記憶部207に蓄積する。これにより、ユーザが次にログインした時、この蓄積された配置情報が読み出されるので、操作パネル204又はクライアント装置に変更されたUI画面が表示される。
機能設定受信処理部264は、クライアント装置に表示された設定アシスト画面411や機能設定画面412で入力された設定情報を受信する。そして、制御部251が、受信した設定情報により、複合機100の機能の設定を行う。これにより、複合機100において当該機能を用いた処理を実行することが可能となる。
制御部251は、画面情報生成部281を備え、複合機100が備えたハードウェアリソースを用いた処理をサービス層202に対して要求する。これにより、複合機100においてスキャンや印刷等の処理を実行することができる。
また、制御部251は、上述したハードウェアリソースを用いた処理の要求を、操作情報受信処理部262が受信した操作情報に従って行うことができる。これにより、ユーザはリモートUI画面407から、複合機100を使用することができる。
また、制御部251は、受信処理部253が受信した配置情報の記憶部207への蓄積や、受信した設定情報により複合機100の機能の設定などを行う。
また、制御部251は、現在ログインしているユーザに対して表示している操作画面を示す操作画面情報を取得できる。そして、取得した操作画面情報を管理者に対して送信する場合、制御部251は、管理者がログインしているPC150aで表示できるように、必要に応じて当該操作画面情報のフォーマット変換を行う。
画面情報生成部281は、ユーザからの操作情報を受け付けた後等に、出力する画面情報がない場合に、液晶タッチパネル1820に表示する操作画面情報又は、クライアント装置に表示する操作画面情報を生成する。また、画面情報生成部281は、クライアント装置に表示する操作画面情報を、Macromedia(登録商標)のFLASHデータや、HTMLファイルなどのWebブラウザに表示可能なフォーマットで生成する。また、Webブラウザのプラグイン機能を用いて実行可能なプログラムのデータでも良い。また、画面情報生成部281は、必要に応じて記憶部207に蓄積されたユーザ毎の配置情報を読み出して、操作画面情報を生成する。生成された操作画面情報は制御部251から、ユーザ画面送信処理部271等に出力される。
また、画面情報生成部281は、管理者用リモートUI画面406を生成する際にプルダウンメニュー901を追加する。このプルダウンメニュー901は、現在複合機100にログインしているユーザ名を表示し、内部で表示されたユーザ名と対応付けられたユーザIDを保持している。これにより、画面情報生成部281により生成されたプルダウンメニュー901から、ログインしているユーザを選択することができる。
認証部252は、ユーザ情報受信処理部261が受信したユーザID及びパスワードや、液晶タッチパネル1820に対して入力されたユーザID及びパスワードを用いて認証処理を行う。認証処理の例を示すと、認証部252は、記憶部207に記憶された図示しないユーザ認証テーブルに格納されたユーザID及びパスワードと、入力処理されたユーザIDとパスワードが一致するか否かにより認証を行う等が考えられる。
また、本実施の形態においては、ユーザが複合機100を操作する際に表示される画面は、液晶タッチパネルに表示される画面又はPCを介したリモートログインでウェブブラウザ内に表示される画面を問わず同じものとする。これにより、ユーザは、液晶タッチパネルから操作する場合とPCから操作する場合のどちらであっても、躊躇することなく使用することができる。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける管理者ログイン画面405の表示する操作の受付からログインした後に表示される管理者用リモートUI画面406を表示するまでの処理について説明する。図19は、本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、PC150aの操作受付部304は、入力デバイス20から、管理者ログイン画面405を表示する操作を受け付ける(ステップS1901)。
次に、画面操作送信処理部312は、受け付けた操作情報を、複合機100に送信する処理を行う(ステップS1902)。
これにより、複合機100の操作情報受信処理部262は、PC150aから、操作情報を受信する処理を行う(ステップS1911)。この受信した操作情報により、管理者ログイン画面405の要求を行っていることが確認できる。そこで、複合機100の画面情報生成部281が、管理者ログイン画面405の操作画面情報を生成する。
そして、送信処理部254は、生成された管理者ログイン画面405の操作画面情報をPC150aに送信する処理を行う(ステップS1912)。
これにより、PC150aの画面情報受信処理部321は、複合機100からの管理者ログイン画面405の操作画面情報を受信する処理を行う(ステップS1903)。
そして、表示処理部303は、受信した操作画面情報から、管理者ログイン画面405を表示処理する(ステップS1904)。
次に、操作受付部304が、入力デバイスにより管理者ログイン画面405に対して行われたユーザIDとパスワードを入力する操作を受け付ける(ステップS1905)。
そして、ユーザ情報送信処理部311が、受け付けたユーザIDとパスワードを、複合機100に送信する処理を行う(ステップS1906)。
これにより、複合機100のユーザ情報受信処理部261が、PC150aからユーザIDとパスワードを受信する処理を行う(ステップS1913)。
そして、認証部252は、受信処理したユーザIDとパスワードを用いて認証処理を行う(ステップS1914)。認証に失敗した場合(ステップS1914:No)、特に処理を行わずに終了する。
また、認証に成功した場合(ステップS1914:Yes)、画面情報生成部281が管理者用リモートUI画面406の操作画面情報を生成した後、ユーザ画面送信処理部271が、管理者用リモートUI画面406の操作画面情報を送信する処理を行う(ステップS1915)。
これにより、PC150aの画面情報受信処理部321が、管理者用リモートUI画面406の操作画面情報を受信する処理を行う(ステップS1907)。
そして、表示処理部303が、受信した操作画面情報より、管理者用リモートUI画面406を表示する処理を行う(ステップS1908)。
上述した処理手順により、ユーザはPC150aから管理者用リモートUI画面406を参照することが可能となる。なお、上述した処理手順は、本実施の形態による管理者ログイン画面405の表示する操作の受付からログインした後に表示される管理者用リモートUI画面406を表示するまでの処理手順の例を示したものであり、本発明をこの処理手順に制限するものではない。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける管理者用リモートUI画面406を表示してから、他のユーザが参照しているリモートUI画面を表示するまでの処理について説明する。図20は、本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、PC150aの表示処理部303は、図19で示した処理手順により管理者用リモートUI画面を表示処理する(ステップS2001)。
そして、操作受付部304は、管理者用リモートUI画面406においてユーザを切り替える操作を受け付ける(ステップS2002)。具体的には、操作受付部304は、図10で示されたプルダウンメニュー901からユーザの選択を受け付けた等とする。
次に、ユーザ情報送信処理部311が、切り替えられたユーザを識別するユーザIDを複合機100に送信する処理を行う(ステップS2003)。なお、この際に、画面操作送信処理部312が、管理者用他ユーザのリモートUI画面408の表示を受け付けた旨の情報を複合機100に送信する処理を行う。
これにより、複合機100のユーザ情報受信処理部261は、ユーザIDを受信する(ステップS2011)。なお、これとともに操作情報受信処理部262が受信した操作情報により、管理者用他ユーザのリモートUI画面408を次に表示する画面であることを認識できる。
そこで、制御部251は、受信したユーザIDに対応する他ユーザに対して表示している操作画面情報を取得する(ステップS2012)。なお、制御部251は、この取得した操作画面情報に対して、管理者が参照する操作画面情報にするために、管理者用他ユーザのリモートUI画面408特有の項目の追加や、フォーマット変換等の処理を行う。
そして、ユーザ画面送信処理部271は、取得した操作画面情報を、PC150aに送信する処理を行う(ステップS2013)。
これにより、PC150aの画面情報受信処理部321は、複合機100から操作画面情報を受信する(ステップS2004)。なお、この操作画面情報とは、管理者用他ユーザのリモートUI画面408の操作画面情報となる。
そして、表示処理部303は、受信した操作画面情報より、管理者用他ユーザのリモートUI画面408の表示処理を行う(ステップS2005)。
上述した処理手順により、管理者は、他ユーザが参照しているリモートUI画面又は液晶タッチパネルに表示された画面を参照することが可能となる。なお、上述した処理手順は、本実施の形態による管理者用リモートUI画面406を表示してから、他のユーザが参照しているリモートUI画面408を表示するまでの処理手順の例を示したものであり、本発明をこの処理手順に制限するものではない。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける管理者用他ユーザのリモートUI画面に対して操作を行った場合の処理について説明する。図21は、本実施の形態にかかる複合機100及びPC150aにおける上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、PC150aの表示処理部303は、図20で示した処理手順により管理者用他ユーザのリモートUI画面408を表示処理する(ステップS2101)。
そして、操作受付部304は、入力デバイス20から管理者用他ユーザのリモートUI画面408に対する操作を受け付ける(ステップS2102)。この操作は、原稿のスキャンや、記憶部207に蓄積されていた画像データの読み出し等、複合機100に対する操作であればどのような操作でも良い。
次に、画面操作送信処理部312が、受け付けた操作を示す操作情報を複合機100に送信する処理を行う(ステップS2103)。
これにより、複合機100の操作情報受信処理部262は、操作情報を受信する(ステップS2111)。
そして、制御部251は、受信した操作情報に対応する処理を実行する(ステップS2112)。次に、制御部251は、処理した後に表示する画面を示した操作画面情報を取得する(ステップS2113)。なお、この操作画面情報は、画面情報生成部281により生成された操作画面情報とする。
次に、ユーザ画面送信処理部271が、取得した操作画面情報を、管理者がログインしているPC150aと他のユーザがログインしているクライアント装置(例えばノートPC150b)に送信する処理を行う(ステップS2114)。
これにより、PC150aの画面情報受信処理部321は、処理結果を含む操作画面情報を受信する(ステップS2104)。
そして、表示処理部303は、受信した操作画面情報より、操作による処理結果を含む管理者用他ユーザのリモートUI画面408を表示する処理を行う(ステップS2105)。また、他ユーザのクライアント装置に対しても同様に表示される。これにより、管理者及び他ユーザ共に操作した結果を確認することができる。
上述した処理手順により、管理者は、他ユーザが操作方法をわからない場合に他ユーザに代わって操作することが可能となる。なお、上述した処理手順は、本実施の形態による管理者用リモートUI画面406を表示してから、管理者用他ユーザのリモートUI画面408に対して操作を行った場合の処理手順の例を示したものであり、本発明をこの処理手順に制限するものではない。
図22は、かかる複合機100のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100は、コントローラ2210とエンジン部(Engine)2260とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ2210は、複合機100全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部2260は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジン等であり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニット等である。なお、このエンジン部2260には、プロッタ等のいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
コントローラ2210は、CPU2211と、ノースブリッジ(NB)2213と、システムメモリ(MEM−P)2212と、サウスブリッジ(SB)2214と、ローカルメモリ(MEM−C)2217と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)2216と、ハードディスクドライブ(HDD)2218とを有し、ノースブリッジ(NB)2213とASIC2216との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス2215で接続した構成となる。また、MEM−P2212は、ROM(Read Only Memory)2212aと、RAM(Random Access Memory)2212bとをさらに有する。
CPU2211は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB2213、MEM−P2212及びSB2214からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB2213は、CPU2211とMEM−P2212、SB2214、AGPバス2215とを接続するためのブリッジであり、MEM−P2212に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM−P2212は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM2212aとRAM2212bとからなる。ROM2212aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM2212bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
SB2214は、NB2213とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB2214は、PCIバスを介してNB2213と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部等も接続される。
ASIC2216は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP2215、PCIバス、HDD2218及びMEM−C2217をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC2216は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC2216の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C2217を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等をおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部2260との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC2216には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)2230、USB(Universal Serial Bus)2240、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース2250が接続される。
MEM−C2217は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)2218は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP2215は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P2212に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
図23は、PC150aのハードウェア構成を示した図である。本実施の形態のPC150aは、CPU(Central Processing Unit)2301等の制御装置と、ROM(Read Only Memory)2302やRAM(Random Access Memory)2303等の記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置2304と、ディスプレイ装置等の表示装置2305と、キーボードやマウス等の入力装置2306と、通信I/F2307と、これらを接続するバス2308を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
なお、本実施形態の複合機100で実行される画像処理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施形態の複合機100で実行される画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の複合機100で実行される画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の複合機100で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態の複合機100で実行される画像処理プログラムは、上述した各部(制御部、認証部、受信処理部、送信処理部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、制御部、認証部、受信処理部、送信処理部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
上述した本実施の形態にかかる複合機100では、PC150a、ノートPC150b等のクライアント装置、又は複合機100で、ユーザに対して表示している操作画面を、管理者が参照できるので、ユーザの操作状況を容易に把握できる。これにより、利用者の操作中に発生した問題を効率的に解決することができる。
また、管理者は、管理者用他ユーザのリモートUI画面408で、ユーザに代わって操作を行うことができるので、ユーザの捜査中に発生した問題を容易に解決できる。また、操作結果を示した操作画面情報が、管理者及び当該ユーザが使用しているクライアント装置に送信されるので、操作結果の確認が容易になり、利便性が向上する。
また、上述した実施形態のように複合機の液晶タッチパネルに表示する画面を、ネットワークを介してPCなどの汎用コンピュータに表示することは現在行われて無く、機種が全く異なる装置でもインターフェースを統一することができる。
また、本実施の形態では、Webブラウザで参照できるフォーマットで画面情報を生成している。これにより、クライアント装置で専用のプログラムをインストールする必要がないため、インストール作業の手間が軽減する。また、どのクライアント装置からでも操作画面が参照できるので、利便性が向上する。
また、上述した実施形態のような複合機の液晶タッチパネルに表示する画面を、ネットワークを介してPCなどの汎用コンピュータに表示することは現在行われて無く、機種が全く異なる装置でもインターフェースを統一することができる。