JP5299282B2 - 画像補正装置 - Google Patents

画像補正装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5299282B2
JP5299282B2 JP2009540995A JP2009540995A JP5299282B2 JP 5299282 B2 JP5299282 B2 JP 5299282B2 JP 2009540995 A JP2009540995 A JP 2009540995A JP 2009540995 A JP2009540995 A JP 2009540995A JP 5299282 B2 JP5299282 B2 JP 5299282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
correction
input image
average brightness
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009540995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009063553A1 (ja
Inventor
珊珊 于
雅芳 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2009063553A1 publication Critical patent/JPWO2009063553A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5299282B2 publication Critical patent/JP5299282B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/90Dynamic range modification of images or parts thereof
    • G06T5/92Dynamic range modification of images or parts thereof based on global image properties
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10016Video; Image sequence

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

この発明は、入力された入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、入力画像を補正する画像補正装置に関する。
従来より、入力された動画、静止画(例えば、TV映像など)などの入力画像から画素値などを補正する補正量を算出して、算出した補正量を用いて入力画像を高画質に補正する画像補正装置がある。
このような画像補正装置における画像の補正(階調補正)は、入力画像が明るすぎれば暗く、暗すぎれば明るくするのが基本的な考え方である。ところが、このような入力画像の明度による単純な補正を行うと、全体として明るい画像は、明るすぎれば暗くするという補正によって全体的に暗く補正されてしまい、画像中の暗い領域の階調がつぶれてしまう(黒つぶれ)場合がある。例えば、白昼に黒い服を着た人物の服の皺などが含まれる入力画像を明度によって単純に補正した場合に、これら白昼に黒い服を着た人物の服の皺が黒潰れとなり、結果的に画像の品質が悪くなる。
逆に、例えば、明るい風景内のトンネル内の影など、暗い部分に特に階調は含まれていない場合には、より暗く補正するほうが望ましい(黒が締まる、黒浮きしない)場合もある。いずれの場合にせよ、全体として明るい画像の中にある暗い領域というのは、画像全体の中で目を引く部分であるので、そのような部分で黒浮きや黒つぶれが起きるのは望ましくない。
そこで、このような問題である明るい画像の中にある暗い領域において黒浮きや黒潰れを防止しつつ、画像を高画質に補正する様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1では、明るい画像における暗い領域の画素数に基づき補正値を算出するという画像補正装置が開示されている。具体的には、特許文献1に係る画像補正装置は、入力画像の明るさを判別し、明るい画像であると判別した入力画像における非常に暗い領域(0〜所定閾値)の画素数に基づいて、補正量を算出し、算出した補正量を用いて入力された明るい画像を補正する。
特開2001−189863号公報
しかしながら、上記した従来の技術は、画像に対して高画質にする補正をしたとしても、黒浮きや黒潰れを抑止することができない場合があり、必ずしも高画質な画像に補正することができないという課題があった。具体的には、とても暗い領域の画素数で補正量を決めて、暗い領域の暗さを考慮しないので、その暗い領域の暗さによって、適切に補正される場合もあるが、やや暗い領域の階調が失われてしまう場合もあり(具体的には、暗い領域の階調が潰れてしまうことがある)、さらには、非常に暗い領域が黒浮きになってしまう場合もある。
このように、入力画像全体から暗い画素数に基づいて補正値を算出して補正した場合、単に画像を明るくまたは暗くする補正をすることとなる。その結果、図14の(1)に示すように、やや暗い領域がある場合に入力画像を暗くする補正を行ってしまうと、やや暗い領域は、図14の(2)に示すように、暗部の情報が失われた潰れた画像(黒潰れ)となる。また、図15の(1)に示すように、非常に暗い領域がある場合に入力画像を明るくする補正を行ってしまうと、非常に暗い領域は、図15の(2)に示すように、元々の暗い領域だった部分が明るくなってしまう(黒浮き)。
つまり、暗い領域(=画素値が所定値以下の領域)の画素数に基づいて補正強度を決定すると、領域が広いと補正強度が強くなるが、該領域内で暗さの度合いが異なる部分がある場合(やや暗い領域が多い/非常に暗い領域が多い)には、同じ暗い領域内でもある部分に対しては補正が強すぎるまたは弱すぎるために、黒浮きや黒潰れが生じてしまう可能性がある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、黒浮きや黒潰れを抑止し、高画質な画像に補正することが可能である画像補正装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本装置は、入力された入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、前記入力画像を補正する画像補正装置であって、前記入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均的な明るさの特徴値を算出し、算出した特徴値が第一の閾値以上であるか否かを判定する明度判定手段と、前記明度判定手段により特徴値が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、当該入力画像内における第二の閾値以下である画素の数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された各画素の画素値から平均的な明るさの特徴値を算出する平均明度算出手段と、前記平均明度算出手段により算出された特徴値が第三の閾値以上か否か、または、前記計数手段により計数された画素の総数のうち前記第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値以上であるか否かに基づいて、前記補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正する画像補正手段と、を有する。
本発明によれば、黒浮きや黒つぶれを抑止し、高画質な画像に補正することが可能である。例えば、明るい画像の暗い画素数ではなく、明るい画像の暗い画素の平均的な明るさの特徴値を用いて補正量を算出するので、やや暗い領域の階調を潰す黒つぶれを抑止、また、非常に暗い領域の黒浮きを抑止する補正を行うことができる結果、画像全体の中で目を引く部分である明るい画像の中にある暗い領域を適切に補正することが可能である。また、少しずつ変動された撮影条件下などの入力画像に限定されず、TV映像などの不特定映像であっても、同様の補正を行うことができる結果、入力画像に依存することなく安定した補正を行うことが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像補正装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例で用いる主要な用語、本実施例に係る画像補正装置の概要および特徴、画像補正装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に本実施例に対する種々の変形例を説明する。
[用語の説明]
まず最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「画像補正装置(特許請求の範囲に記載の「画像補正装置」に対応する。)」とは、外部装置などからネットワークを介して動画や静止画などの入力画像を受け付け、受け付けた入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、入力画像を補正する装置のことである。なお、入力画像を受け付ける手法としては、ネットワークを介してだけでなはなく、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体から受け付けることもできる。
[画像補正装置の概要および特徴]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る画像補正装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る画像補正装置の概要と特徴を説明するための図である。
図1に示すように、「画像補正装置」とは、外部装置などからネットワークを介して動画や静止画などの入力画像を受け付け、受け付けた入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、入力画像を補正する装置のことである。なお、入力画像を受け付ける手法としては、ネットワークを介してだけでなはなく、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体から受け付けることもできる。
このような構成において、画像補正装置は、上記したように、入力された入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、入力画像を補正することを概要とするものであり、特に、黒浮きや黒潰れを抑止し、高画質な画像に補正することが可能である点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、画像補正装置は、補正量を決定する複数の補正カーブを補正カーブDBに記憶する。具体的には、補正カーブDBは、入力画像を明るくするように補正量を決定する補正カーブ(図1の(a)参照)と入力画像を暗くするように補正量を決定する補正カーブ(図1の(b)参照)とを記憶する。
このような状態において、画像補正装置は、入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均的な明るさ特徴値を算出し、算出した特徴値が第一の閾値以上であるか否かを判定する(図1の(1)参照)。具体的に例を挙げると、画像補正装置は、入力画像を受け付けると、受け付けた入力画像における各画素を参照して各画素の画素値を取得する。そして、画像補正装置は、取得した各画素の画素値の平均明度や明度値の最頻値など、平均的な明るさの特徴値を算出し、算出した特徴値が第一の閾値以上(例えば、100以上)であるか否かを判定する。ここでは、画像補正装置は、入力画像の特徴値を算出して、当該特徴値が閾値以上(例えば、100以上)であるか否かにより、当該入力画像が明るい画像であるか暗い画像であるかを判定する。なお、画像補正装置は、算出した特徴値が第一の閾値未満(例えば、100未満)である暗い画像であると判定された場合、当該入力画像を補正することなく、接続される他の装置などに出力する。
続いて、画像補正装置は、特徴値が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、当該入力画像内における第二の閾値以下である画素の数を計数する(図1の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、画像補正装置は、入力された入力画像が明るい画像と判定されると、当該入力画像の各画素のうち、第二の閾値以下(例えば、画素値50以下)である画素の数(例えば、200)を計数する。なお、ここでは、画像補正装置は、当該入力画像の各画素のうち、「画素値50以下」である画素の数として「200」を計数したとする。
その後、画像補正装置は、計数された各画素の画素値から平均的な明るさの特徴値を算出する(図1の(3)参照)。上記した例で具体的に説明すると、画像補正装置は、当該入力画像の各画素のうち、「画素値50以下」として計数された画素(200)それぞれの画素値を用いて、「画素値50以下」である画素の平均明度や明度値の最頻値など、平均的な明るさの特徴値として「平均明度40」を算出する。
そして、画像補正装置は、算出された特徴値が第三の閾値以上、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値以上である場合に、入力画像を明るくするように補正量を決定し、算出された特徴値が第三の閾値未満、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値未満である場合に、入力画像を暗くするように補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正する(図1の(4)参照)。
上記した例で具体的に説明すると、画像補正装置は、算出された特徴値が「特徴値30
以上」、または、計数された画素の総数のうち「特徴値30以上」である画素の数が「1
50以上」である場合に、入力画像を明るくするように、補正カーブDBに記憶される図
1の(a)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補
正して出力する。
一方、画像補正装置は、算出された特徴値が「特徴値30未満」、または、計数された画素の総数のうち「特徴値30以上」である画素の数が「150未満」である場合に、入力画像を暗くするように、補正カーブDBに記憶される図1の(b)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して出力する。
このように、実施例1に係る画像補正装置は、明るい画像の暗い画素数だけではなく、明るい画像の暗い画素の特徴値を用いて補正量を算出して補正することができる結果、黒浮きや黒潰れを抑止し、高画質な画像に補正することが可能である点に主たる特徴がある。なお、以下の説明においては、平均的な明るさの特徴値として、平均明度を用いた例を述べるが、上述したとおり、平均明度に限るものではなく、明度値の最頻値を用いても構わない。
[画像補正装置の構成]
次に、図2を用いて、図1に示した画像補正装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る画像補正装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、この画像補正装置10は、入力制御I/F部11と、記憶部12と、制御部20とから構成される。
入力制御I/F部11は、動画や静止画などの画像を1フレームずつ受け付けたり、接続される装置に画像を出力したりする。具体的に例を挙げれば、入力制御I/F部11は、明るさ検出部21と明るい画像判定部22と画像補正部25とに接続され、画像補正装置10に入力された動画や静止画などの画像を1フレームずつ受け付けたり、接続される装置に補正された画像を出力したりする。なお、入力制御I/F部11は、ネットワークを介してだけでなはなく、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体から受け付ける。
記憶部12は、制御部20による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、暗い画素DB13と、補正カーブDB14とを備える。
暗い画素DB13は、後述される暗い画素計数部23により計数された画素と当該画素の画素値とを対応付けて記憶する。具体的に例を挙げれば、暗い画素DB13は、後述される暗い画素計数部23により計数された複数の画素と、計数された複数の画素それぞれの画素値とを対応付けて記憶する。
補正カーブDB14は、補正量を決定する入力画素と変換後の出力画素とを対応付けた複数の補正カーブを記憶する。具体的に例を挙げると、補正カーブDB14は、入力画像を明るくするために、入力画素と入力画素より明るい画素の出力画素が対応付けられた補正カーブ(図3の(1)参照)と、入力画像を暗くするために、入力画素と入力画素より暗い画素の出力画素が対応付けられた補正カーブ(図3の(2)参照)とを記憶する。なお、図3は、補正カーブDB14に記憶される情報の例を示す図である。
制御部20は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、明るさ検出部21と、明るい画像判定部22と、暗い画素計数部23と、平均明度算出部24と、画像補正部25とを備え、これらによって種々の処理を実行する。
明るさ検出部21は、入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均明度を算出する。具体的に例を挙げると、明るさ検出部21は、入力制御I/F部11により入力画像が受け付けられると、受け付けた入力画像における各画素を参照して各画素の画素値を取得する。そして、明るさ検出部21は、取得した各画素の画素値の平均値を平均明度「200」として算出し、算出した平均明度「200」を明るい画像判定部22に出力する。例えば、入力画像が500万画素の場合、明るさ検出部21は、500万個の画素を参照して平均画素を算出する。
明るい画像判定部22は、明るさ検出部21により算出された平均明度が第一の閾値以上であるか否かを判定する。上記した例で具体的に説明すると、明るい画像判定部22は、明るさ検出部21から入力された当該入力画像の平均明度「200」が第一の閾値以上(例えば、100)であるか否かを判定する。そして、明るい画像判定部22は、当該入力画像の平均明度「200」が第一の閾値以上(例えば、100以上)であると判定されると、当該入力画像を暗い画素計数部23に出力し、当該入力画像の平均明度「200」が第一の閾値未満(例えば、100未満)であると判定されると、当該入力画像を入力制御I/F部11に出力する。つまり、明るい画像判定部22は、入力画像が明るい画像であるか否かを平均明度を用いて判定し、明るい画像と判定された入力画像のみを暗い画素計数部23に出力する。
暗い画素計数部23は、明るい画像判定部22により平均明度が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、当該入力画像内における第二の閾値以下である画素の数を計数する。上記した例で具体的に説明すると、暗い画素計数部23は、明るい画像判定部22により明るい画像と判定された入力画像を受け付けると、当該入力画像の各画素のうち、第二の閾値以下(例えば、画素値50以下)である画素の数(例えば、200)を計数するとともに、計数された画素と当該画素の画素値とを対応付けて暗い画素DB13に格納する。
平均明度算出部24は、暗い画素計数部23により計数された各画素の画素値から平均明度を算出する。上記した例で具体的に説明すると、平均明度算出部24は、暗い画素計数部23により暗い画素が計数されて暗い画素DB13に格納されると、暗い画素DB13に記憶される画素(200)それぞれの画素値を用いて、第二の閾値以下(例えば、画素値50以下)である画素の平均明度(例えば、平均明度40)を算出し、算出した平均明度(例えば、平均明度40)を画像補正部25に出力する。
画像補正部25は、平均明度算出部24により算出された平均明度が第三の閾値以上、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値以上である場合に、入力画像を明るくするように補正量を決定し、算出された平均明度が第三の閾値未満、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値未満である場合に、入力画像を暗くするように補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正する。
上記した例に加え、それぞれの閾値について具体的に例を挙げて説明すると、画像補正部25は、平均明度算出部24により算出された平均明度(平均明度40)が「平均明度30以上」、または、計数された画素の総数(200)のうち「平均明度30以上」である画素の数が「150以上」である場合に、入力画像を明るくするように、補正カーブDB14に記憶される図1の(a)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して出力する。つまり、画像補正装置10は、第二の閾値以下(例えば、50以下)の暗い画素を計数して算出された平均明度が閾値以上の場合、または、当該計数された暗い画素の平均明度に関係なく、第二の閾値以下(例えば、50以下)の暗い画素が比較的多く入力画像に多く含まれている場合、入力画像を明るくするように補正量を決定する。
一方、画像補正部25は、平均明度算出部24により算出された平均明度が「平均明度30未満」、または、計数された画素の総数(200)のうち「平均明度30以上」である画素の数が「150未満」である場合に、入力画像を暗くするように、補正カーブDB14に記憶される図1の(b)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して出力する。つまり、画像補正装置10は、第二の閾値以下(例えば、50以下)の暗い画素を計数して算出された平均明度が閾値未満の場合、または、当該計数された暗い画素の平均明度に関係なく、第二の閾値以下(例えば、50以下)の暗い画素が入力画像にあまり多く含まれていない(少ない)場合、入力画像を暗くするように補正量を決定する。
[画像補正装置による処理]
次に、図4を用いて、画像補正装置による処理を説明する。図4は、実施例1に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、入力画像を受け付けると(ステップS101肯定)、画像補正装置10は、入力画像の特徴量として(平均明度)を算出し(ステップS102)、当該平均明度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS103)。
具体的には、入力制御I/F部11により入力画像が受け付けられると、明るさ検出部21は、入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均明度を算出して明るい画像判定部22に出力し、明るい画像判定部22は、明るさ検出部21により算出された平均明度が閾値以上(例えば、100)であるか否か、つまり、入力画像が明るい画像であるか否かを判定する。
そして、明るさ検出部21により算出された平均明度が閾値以上(例えば、100)であると判定されると(ステップS103肯定)、画像補正装置10は、入力画像内の画素を一つスキャンして(ステップS104)、当該スキャンした画素が閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS105)。
具体的には、明るさ検出部21により算出された平均明度が閾値以上(例えば、100)であると判定されると、暗い画素計数部23は、入力制御I/F部11により受け付けられた入力画像内の画素を一つスキャンして、当該スキャンした画素の画素値が閾値(例えば、50)よりも小さいか否か、つまり、スキャンした画素が暗い画素であるか否かを判定する。
続いて、当該スキャンした画素の画素値が閾値(例えば、50)よりも小さい暗い画素であると判定されると(ステップS105肯定)、画像補正装置10は、暗い画素を計数するカウントを一つ増加させ(ステップS106)、入力画像の全画素についてステップS104〜ステップS106の処理を実行したか否かを判定する(ステップS107)。一方、当該スキャンした画素の画素値が閾値(例えば、50)よりも大きい明るい画素であると判定されると(ステップS105否定)、画像補正装置10は、カウントを増加させることなく、入力画像の全画素についてステップS104〜ステップS106の処理を実行したか否かを判定する(ステップS107)。
具体的には、暗い画素計数部23は、入力された明るい画像である入力画像の全画素から、閾値(例えば、50)よりも小さい暗い画素をカウントするとともに、当該画素と当該画素の画素値とを対応付けて暗い画素DB13に格納する。
そして、入力画像の全画素についてステップS104〜ステップS106の処理が終了すると(ステップS107肯定)、画像補正装置10は、計数されたカウントが閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS108)、計数されたカウントが閾値よりも大きい場合に(ステップS108肯定)、カウントされた画素の平均明度を算出する(ステップS109)。
具体的には、入力画像の全画素についてステップS104〜ステップS106の処理が終了すると、平均明度算出部24は、暗い画素DB13に記憶される画素(200)それぞれの画素値を用いて、第二の閾値以下(例えば、画素値50以下)である画素の平均明度(例えば、平均明度40)を算出し、算出した平均明度(例えば、平均明度40)を画像補正部25に出力する。
その後、画像補正装置10は、算出された平均明度が閾値よりも大きい場合、または、計数された画素の総数のうち算出された平均明度よりも大きい画素の数が閾値以上の場合には(ステップS110肯定)、画像が明るくなるように補正量を決定して補正し(ステップS111)、算出された平均明度が閾値よりも小さい場合、または、計数された画素の総数のうち算出された平均明度よりも大きい画素の数が閾値未満の場合には(ステップS110否定)、画像が暗くなるように補正量を決定して補正する(ステップS112)。
具体的には、画像補正部25は、平均明度算出部24により算出された平均明度(平均明度40)が「平均明度30以上」、または、計数された画素の総数(200)のうち「平均明度30以上」である画素の数が「150以上」である場合に、入力画像を明るくするように、補正カーブDB14に記憶される図1の(a)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して入力制御I/F部11に出力する。
一方、画像補正部25は、平均明度算出部24により算出された平均明度が「平均明度30未満」、または、計数された画素の総数(200)のうち「平均明度30以上」である画素の数が「150未満」である場合に、入力画像を暗くするように、補正カーブDB14に記憶される図1の(b)の補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して出力する。
そして、ステップS103において、明るさ検出部21により算出された平均明度が閾値未満(例えば、100)であると判定された場合(ステップS103否定)、または、ステップS108において、計数されたカウントが閾値よりも小さい場合に(ステップS108否定)、画像補正装置10は、処理を終了する。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均明度を算出し、算出した平均明度が第一の閾値以上であるか否かを判定し、平均明度が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、当該入力画像内における第二の閾値以下である画素の数を計数し、計数された各画素の画素値から平均明度を算出し、算出された平均明度が第三の閾値以上か否か、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値以上であるか否かに基づいて、補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正するので、黒浮きや黒つぶれを抑止し、高画質な画像に補正することが可能である。
例えば、明るい画像の暗い画素数ではなく、明るい画像の暗い画素の平均明度を用いて補正量を算出するので、やや暗い領域の諧調を潰す黒つぶれを抑止、また、非常に暗い領域の黒浮きを抑止する補正を行うことができる結果、画像全体の中で目を引く部分である明るい画像の中にある暗い領域を適切に補正することが可能である。また、少しずつ変動された撮影条件下などの入力画像に限定されず、TV映像などの不特定映像であっても、同様の補正を行うことができる結果、入力画像に依存することなく安定した補正を行うことが可能である。
また、実施例1によれば、算出された平均明度が第三の閾値以上、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値以上である場合に、入力画像を明るくするように補正量を決定し、算出された平均明度が第三の閾値未満、または、計数された画素の総数のうち第三の閾値以上である画素の数が第四の閾値未満である場合に、入力画像を暗くするように補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正するので、黒浮きや黒つぶれをより抑止する適切な補正をすることが可能である。
例えば、明るい画像の暗い画素の平均明度が第三の閾値以上(例えば、20)であるやや暗い画像と、平均明度が第三の閾値未満である非常に暗い画像とのそれぞれに応じた補正量を決定するので、やや暗い領域の諧調を潰す黒つぶれをより強固に抑止、また、非常に暗い領域の黒浮きをより強固に抑止する適切な補正をすることが可能である。
ところで、実施例1では、所定の閾値以上の明るい画像である入力画像から検出した暗い画素の平均明度から補正量を決定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の閾値以上の明るい画像である入力画像から暗い領域を検出し、検出した暗い領域の平均明度から補正量を決定するようにしてもよい。
そこで、実施例2では、図5〜図7を用いて、所定の閾値以上の明るい画像である入力画像から暗い領域を検出し、検出した暗い領域の平均明度から補正量を決定する場合について説明する。
[画像補正装置の構成(実施例2)]
まず、図5を用いて、実施例2に係る画像補正装置の構成を説明する。図5は、実施例2に係る画像補正装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、この画像補正装置10は、入力制御I/F部11と、記憶部12と、制御部20とから構成される。このうち、入力制御I/F部11と、記憶部12と、制御部20の明るさ検出部21と明るい画像判定部22と暗い画素計数部23と画像補正部25とは、実施例1で説明した図2と同様の機能を有するので、その詳細な説明は省略し、ここでは、実施例1とは異なる機能を有する領域検出部30と、平均明度算出部40とについて説明する。
領域検出部30は、明るい画像判定部22により平均明度が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、入力画像の各画素を参照して、第二の閾値以下である画素が連続する領域を算出する。具体的に例を挙げれば、領域検出部30は、明るい画像判定部22により平均明度が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、入力画像の各画素を参照して、第二の閾値以下である画素を検出する。そして、領域検出部30は、検出された第二の閾値以下である暗い画素(対象画素)の周辺N画素分について、第二の閾値以下である画素を検出することで、暗い領域を検出し、検出した領域情報を平均明度算出部40に出力する。
例えば、領域検出部30は、図6の(1)に示すように、検出された第二の閾値以下である暗い画素(対象画素)の周辺4隣接画素について、第二の閾値以下である画素を検出することで、暗い領域を検出するようにしてもよく、図6の(2)に示すように、検出された第二の閾値以下である暗い画素(対象画素)の周辺8隣接画素について、第二の閾値以下である画素を検出することで、暗い領域を検出するようにしてもよい。なお、図6は、暗い領域の算出例を示す図である。
平均明度算出部40は、領域検出部30により算出された領域内の各画素の画素値から領域の平均明度を算出する。具体的に例を挙げれば、平均明度算出部40は、領域検出部30により算出された複数の領域それぞれについて、領域内の各画素の画素値から領域の平均明度を算出する。そして、平均明度算出部40は、算出された複数の領域ごとの平均明度の平均明度を算出し、これを画像全体の平均明度として画像補正部25に出力する。例えば、領域検出部30により4つの領域が算出された場合、平均明度算出部40は、この4つの領域それぞれの平均明度を算出する。そして、平均明度算出部40は、算出された4つの平均明度の平均を算出し、これを画像全体の平均明度として画像補正部25に出力する。
[画像補正装置による処理(実施例2)]
次に、図7を用いて、画像補正装置による処理を説明する。図7は、実施例2に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、実施例1と同様、入力画像を受け付けると(ステップS201肯定)、画像補正装置10は、入力画像の特徴量として平均明度を算出し(ステップS202)、当該平均明度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。
そして、算出された平均明度が閾値以上(例えば、100)であると判定されると(ステップS203肯定)、画像補正装置10は、入力画像内の画素を一つスキャンして(ステップS204)、当該スキャンした画素の画素値が閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS205)。
その後、実施例1とは異なり、当該スキャンした画素の画素値が閾値(例えば、50)よりも小さい暗い画素であると判定されると(ステップS205肯定)、画像補正装置10は、判定された暗い画素の周辺に閾値よりも小さい画素があるか否かを判定する(ステップS206)。そして、画像補正装置10は、暗い画素の周辺に閾値よりも小さい画素があると判定されると(ステップS206肯定)、領域を検出し(ステップS207)、カウントを一つ増加させる(ステップS208)。一方、画像補正装置10は、当該スキャンした画素の画素値が閾値(例えば、50)よりも小さい暗い画素でないと判定されると(ステップS205否定)、または、暗い画素の周辺に閾値よりも小さい画素がないと判定されると(ステップS206否定)、後述するステップS209の処理を行う。
具体的には、領域検出部30は、暗い画素計数部23により検出された第二の閾値以下である暗い画素(対象画素)の周辺4隣接画素または周辺8隣接画素について、第二の閾値以下である画素を検出することで、暗い領域を検出し、検出したことを示すカウントを増加させる。
そして、入力画像の全画素についてステップS204〜ステップS208の処理が終了すると(ステップS209肯定)、画像補正装置10は、カウントされた領域の平均明度を算出し(ステップS210)、算出した平均明度が閾値よりも大きい場合には(ステップS211肯定)、入力画像を明るくなるように補正し(ステップS212)、算出した平均明度が閾値よりも小さい場合には(ステップS211否定)、入力画像を暗くなるように補正する(ステップS213)。
具体的には、平均明度算出部40は、領域検出部30により算出された複数の領域それぞれについて、領域内の各画素の画素値から領域の平均明度を算出し、算出された複数の領域ごとの平均明度から画像全体の平均明度を算出し、これを画像全体の平均明度として画像補正部25に出力する。その後、画像補正部25は、平均明度算出部40により算出された平均明度が「閾値以上」である場合に、入力画像を明るくするように、補正カーブDB14に記憶される補正カーブを用いて補正量を決定し、平均明度算出部40により算出された平均明度が「閾値未満」である場合に、入力画像を暗くするように、補正カーブDB14に記憶される補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して入力制御I/F部11に出力する。
一方、ステップS209に戻り、入力画像の全画素についてステップS204〜ステップS208の処理が終了していない場合(ステップS209否定)、画像補正装置10は、ステップS204に戻り、ステップS204〜ステップS208の処理を繰り返す。また、ステップS203において、明るさ検出部21により算出された平均明度が閾値未満であると判定された場合(ステップS203否定)、画像補正装置10は、処理を終了する。
[実施例2による効果]
このように、実施例2によれば、平均明度が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、入力画像の各画素を参照して、第二の閾値以下である画素が連続する領域を算出し、算出された領域内の各画素の画素値から領域の平均明度を算出し、算出された領域の平均明度が第三の閾値以上であるか否かに基づいて、補正量を決定して、決定した補正量を用いて入力画像を補正するので、入力画像全体における暗い画素からではなく、入力画像における暗い部分(領域)に着目して補正量を決定することができる結果、入力画像全体における暗い画素から補正量を決定するのに比べて、黒浮きや黒つぶれをより抑止し、より高画質な画像に補正することが可能である。
ところで、実施例2では、検出された暗い領域の平均明度から補正量を決定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、検出された暗い領域のサイズ(大きさ)から補正量を決定するようにしてもよい。
そこで、実施例3では、図8を用いて、所定の閾値以上の明るい画像である入力画像から暗い領域を検出し、検出した暗い領域のサイズ(大きさ)から補正量を決定する場合について説明する。
[画像補正装置による処理(実施例3)]
実施例3では、図8を用いて、画像補正装置による処理を説明する。図8は、実施例3に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップS301〜ステップS309は、実施例2の図7で説明したステップS201〜ステップS209と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
そして、入力画像の全画素についてステップS304〜ステップS308の処理が終了すると(ステップS309肯定)、画像補正装置10は、カウントされた領域のサイズの和を算出し(ステップS310)、算出した領域のサイズが閾値よりも大きい場合には(ステップS311肯定)、入力画像を明るくなるように補正し(ステップS312)、算出した領域のサイズが閾値よりも小さい場合には(ステップS311否定)、入力画像を暗くなるように補正する(ステップS313)。
具体的には、平均明度算出部40は、領域検出部30により算出された複数の領域のサイズを足し合わせて、入力画像全体における暗い領域のサイズを算出して、当該算出した領域のサイズを画像補正部25に出力する。そして、画像補正部25は、平均明度算出部40により算出された領域のサイズが「閾値以上」である場合に、入力画像を明るくするように、補正カーブDB14に記憶される補正カーブを用いて補正量を決定し、平均明度算出部40により算出された領域のサイズが「閾値未満」である場合に、入力画像を暗くするように、補正カーブDB14に記憶される補正カーブを用いて補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正して入力制御I/F部11に出力する。なお、領域のサイズとは、入力画像全体における検出された暗い画素の座標値などを用いて検出することができる。
[実施例3による効果]
このように、実施例3によれば、算出された領域のサイズが閾値以上である場合に、算出された領域の平均明度が他の閾値以上であるか否かに基づいて、補正量を決定して、決定した補正量を用いて入力画像を補正するので、人の目に注目されないノイズレベルである小さな(狭い)暗い部分(領域)以外の人の目に注目される大きな(広い)暗い部分(領域)のみを重点的に補正することが可能である。
ところで、実施例1〜3では、明るく補正する補正カーブと暗く補正する補正カーブの二種類の補正カーブを用いて、入力画像を補正する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、入力画像における暗い画素(または、暗い画素の領域)の平均明度に対応付けて、複数の補正カーブを予め記憶しておき、算出した平均明度に対応した補正カーブを用いて、入力画像を補正することもできる。
そこで、実施例4では、図9〜図12を用いて、入力画像における暗い画素(または、暗い画素の領域)の平均明度に対応付けて、複数の補正カーブを予め記憶しておき、算出した平均明度に対応した補正カーブを用いて、入力画像を補正する場合について説明する。
まず、図9と図10とを用いて、補正カーブの作成について説明する。補正カーブは、「y」を補正後の画素値、「x」を補正前の画素値、「α」を算出した平均明度とした場合に、指数関数「y=xのα乗」として表すことができる。なお、図9と図10とは、補正カーブ算出例を示す図である。
例えば、A>20の暗い領域の平均明度がやや暗い場合、図9の(1)に示すように「α=−A/150+1.13」となり、これを上記した指数関数に代入して画素値を算出すると、図9の(2)に示すような補正カーブを作成することができる。また、例えば、A<=20の暗い領域の平均明度が非常に暗い場合、図10の(1)に示すように「α=−A/100+1.2」となり、これを上記した指数関数に代入して画素値を算出すると、図10の(2)に示すような補正カーブを作成することができる。
次に、複数の補正カーブを予め記憶しておき、算出した平均明度に対応した補正カーブを取得する例について説明する。上記した手法を用いて、図11に示すように、複数の「α」について指数関数「y」を補正カーブDBに用意しておく。図11に示される補正カーブ1〜7は、図12に示すように、「平均明度」と「選択されたカーブ」とを対応付けて、「0〜6、1」、「7〜12、2」、「13〜20、3」、「21〜25、4」、「26〜30、5」、「31〜40、6」、「40〜、7」と補正カーブDBに記憶される。なお、図11と図12とは、補正カーブを複数記憶する場合の例を示す図である。
そして、画像補正装置は、実施例1〜3と同様の手法で、入力画像における暗い画素または暗い領域の平均明度を算出し、算出した平均明度に対応する補正カーブを補正カーブDBから取得して、取得した補正カーブを用いて、入力画像を補正する。例えば、画像補正装置は、入力画像における暗い画素または暗い領域の平均明度が「13」と算出された場合、算出された平均明度「13」に対応する補正カーブ3を補正カーブDBから取得して、取得した補正カーブ3を用いて、入力画像を補正する。
[実施例4による効果]
このように、実施例4によれば、算出された平均明度に対応付けて、補正量を決定する複数の補正カーブを補正カーブDBに記憶し、算出された平均明度に対応する補正カーブを補正カーブDBから取得し、取得した補正カーブに基づいて入力画像を補正するので、明るい画像における暗い画素(部分)の平均明度に応じた適切な補正量を決定して、入力画像を補正することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)補正量決定手法、(2)システム構成等、(3)プログラムにそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)補正量決定手法
例えば、実施例1〜4では、予め記憶する補正カーブを用いて入力画像を補正する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、受け付けた入力画像ごとに、実施例4で説明した補正カーブ算出手法を用いて補正カーブを算出し、算出した補正カーブを用いて入力画像を補正することもできる。このようにすることで、入力画像ごとに補正量を決定することができる結果、黒浮きや黒つぶれをより強固に抑止し、より高画質な画像に補正することが可能である。
(2)システム構成等
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、入力画像の受付処理など)の全部または一部を手動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図3、図6、図9〜図12など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、明るさ検出部と明るい画像判定部を統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(3)プログラム
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムを他の実施例として説明する。
図13は、画像補正プログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。図13に示すように、コンピュータシステム100は、RAM101と、HDD102と、ROM103と、CPU104とから構成される。ここで、ROM103には、上記の実施例と同様の機能を発揮するプログラム、つまり、図13に示すように、明度判定プログラム103aと、計数プログラム103bと、平均明度算出プログラム103cと、画像補正プログラム103dとがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU104には、これらのプログラム103a〜103dを読み出して実行することで、図13に示すように、明度判定プロセス104aと、計数プロセス104bと、平均明度算出プロセス104cと、画像補正プロセス104dとなる。なお、明度判定プロセス104aは、図2に示した、明るさ検出部21と明るい画像判定部22とに対応し、同様に、計数プロセス104bは、暗い画素計数部23に対応し、平均明度算出プロセス104cは、平均明度算出部40に対応し、画像補正プロセス104dは、画像補正部25に対応する。
また、HDD102には、補正量を決定する入力画素と変換後の出力画素とを対応付けた複数の補正カーブを記憶する補正カーブテーブル102aが設けられる。なお、補正カーブテーブル102aは、図2に示した、補正カーブDB14に対応する。
ところで、上記したプログラム103a〜103dは、必ずしもROM103に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータシステム100に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらに、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータシステム100に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておき、コンピュータシステム100がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る画像補正装置は、入力された入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、前記入力画像を補正することに有用であり、特に、黒浮きや黒潰れを抑止し、高画質な画像に補正することに適する。
図1は、実施例1に係る画像補正装置の概要と特徴を説明するための図である。 図2は、実施例1に係る画像補正装置の構成を示すブロック図である。 図3は、補正カーブDBに記憶される情報の例を示す図である。 図4は、実施例1に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、実施例2に係る画像補正装置の構成を示すブロック図である。 図6は、暗い領域の算出例を示す図である。 図7は、実施例2に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、実施例3に係る画像補正装置における画像補正処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、補正カーブ算出例を示す図である。 図10は、補正カーブ算出例を示す図である。 図11は、補正カーブを複数記憶する場合の例を示す図である。 図12は、補正カーブを複数記憶する場合の例を示す図である。 図13は、画像補正プログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。 図14は、従来技術を説明するための図である。 図15は、従来技術を説明するための図である。
10 画像補正装置
11 入力制御I/F部
12 記憶部
13 暗い画素DB
14 補正カーブDB
20 制御部
21 明るさ検出部
22 明るい画像判定部
23 暗い画素計数部
24 平均明度算出部
25 画像補正部
30 領域検出部
40 平均明度算出部
100 コンピュータシステム
101 RAM
102 HDD
102a 補正カーブテーブル
103 ROM
103a 明度判定プログラム
103b 計数プログラム
103c 平均明度算出プログラム
103d 画像補正プログラム
104 CPU
104a 明度判定プロセス
104b 計数プロセス
104c 平均明度算出プロセス
104d 画像補正プロセス

Claims (4)

  1. 入力された入力画像から算出した入力画像を高品質に補正する補正量に基づいて、前記入力画像を補正する画像補正装置であって、
    前記入力画像における各画素の画素値から当該入力画像の平均的な明るさの特徴値を算出し、算出した特徴値が第一の閾値以上であるか否かを判定する明度判定手段と、
    前記明度判定手段により特徴値が第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、当該入力画像内において前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値以下である各画素の画素値から平均的な明るさの特徴値を算出する平均明度算出手段と、
    前記平均明度算出手段により算出された特徴値が前記第二の閾値よりも小さい第三の閾値以上、または、前記第二の閾値以下である画素のうち前記第三の閾値以上である画素の数が所定数以上である場合に、前記入力画像を明るくするように補正量を決定し、前記平均明度算出手段により算出された特徴値が前記第三の閾値未満、または、前記第二の閾値以下である画素のうち前記第三の閾値以上である画素の数が前記所定数未満である場合に、前記入力画像を暗くするように補正量を決定し、決定した補正量を用いて入力画像を補正する画像補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像補正装置。
  2. 前記平均明度算出手段により算出された特徴値に対応付けて、前記補正量を決定する複数の補正カーブを記憶する補正カーブ記憶手段をさらに備え、
    前記画像補正手段は、前記平均明度算出手段により算出された特徴値に対応する補正カーブを前記補正カーブ記憶手段から取得し、取得した補正カーブに基づいて入力画像を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  3. 前記明度判定手段により特徴値が前記第一の閾値以上である明るい画像と判定された入力画像に対して、前記入力画像の各画素を参照して、前記第二の閾値以下である画素が連続する領域を算出する領域算出手段をさらに備え、
    前記平均明度算出手段は、前記領域算出手段により算出された領域内の各画素の画素値から領域の平均的な明るさの特徴値を算出し、
    前記画像補正手段は、前記平均明度算出手段により算出された領域の特徴値が前記第三の閾値以上であるか否かに基づいて、前記補正量を決定して、決定した補正量を用いて入力画像を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  4. 前記画像補正手段は、前記領域算出手段により算出された領域のサイズが所定サイズ以上である場合に、前記平均明度算出手段により算出された領域の特徴値が前記第三の閾値以上であるか否かに基づいて、前記補正量を決定して、決定した補正量を用いて入力画像を補正することを特徴とする請求項に記載の画像補正装置。
JP2009540995A 2007-11-13 2007-11-13 画像補正装置 Expired - Fee Related JP5299282B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/072029 WO2009063553A1 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 画像補正装置、画像補正方法および画像補正プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009063553A1 JPWO2009063553A1 (ja) 2011-03-31
JP5299282B2 true JP5299282B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=40638409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009540995A Expired - Fee Related JP5299282B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 画像補正装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8295639B2 (ja)
JP (1) JP5299282B2 (ja)
WO (1) WO2009063553A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101634724B1 (ko) * 2015-02-03 2016-06-30 전남대학교산학협력단 밝기변환 곡선 생성 및 선택을 이용한 적응적 야간 영상의 밝기 개선 장치

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5586831B2 (ja) * 2004-11-10 2014-09-10 トムソン ライセンシング パルス幅変調(pwm)ディスプレイにおけるダークノイズ削減のためのシステムおよび方法
US8947555B2 (en) * 2011-04-18 2015-02-03 Qualcomm Incorporated White balance optimization with high dynamic range images
US8958658B1 (en) * 2013-09-10 2015-02-17 Apple Inc. Image tone adjustment using local tone curve computation
TWI505233B (zh) * 2014-02-20 2015-10-21 Asustek Comp Inc 影像處理方法及影像處理裝置
JP6365355B2 (ja) 2015-03-09 2018-08-01 オムロン株式会社 画像生成装置および画像生成方法
JP6548517B2 (ja) * 2015-08-26 2019-07-24 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
CN105407296B (zh) * 2015-11-18 2021-03-23 腾讯科技(深圳)有限公司 实时视频增强方法和装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05258053A (ja) * 1992-03-12 1993-10-08 Fujitsu Ltd 画像形成装置の画質改善制御方式
JP2000330037A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用写真撮影装置
JP2001189863A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Canon Inc 画像処理方法および画像処理装置
JP2005130516A (ja) * 2004-11-11 2005-05-19 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを記録した媒体
JP2005269542A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2901112B2 (ja) * 1991-09-19 1999-06-07 矢崎総業株式会社 車両周辺監視装置
US7006668B2 (en) 1999-12-28 2006-02-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and image processing apparatus
JP3730872B2 (ja) * 2000-03-31 2006-01-05 富士通株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
US7680326B2 (en) 2004-03-18 2010-03-16 Fujifilm Corporation Method, system, and program for correcting the image quality of a moving image

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05258053A (ja) * 1992-03-12 1993-10-08 Fujitsu Ltd 画像形成装置の画質改善制御方式
JP2000330037A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用写真撮影装置
JP2001189863A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Canon Inc 画像処理方法および画像処理装置
JP2005269542A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2005130516A (ja) * 2004-11-11 2005-05-19 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを記録した媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101634724B1 (ko) * 2015-02-03 2016-06-30 전남대학교산학협력단 밝기변환 곡선 생성 및 선택을 이용한 적응적 야간 영상의 밝기 개선 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009063553A1 (ja) 2011-03-31
WO2009063553A1 (ja) 2009-05-22
US8295639B2 (en) 2012-10-23
US20100209015A1 (en) 2010-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5299282B2 (ja) 画像補正装置
TWI322615B (en) Apparatus and method for enhancing image edge
KR101944208B1 (ko) 색 보정을 위한 장치 및 방법
JP4795473B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
US9846925B2 (en) Defog system and defog method
US10475188B2 (en) Image processing device and image enhancing method
WO2010118177A1 (en) Exposure control for high dynamic range image capture
JPWO2009072207A1 (ja) 画像補正装置、画像補正プログラムおよび画像補正方法
JP6128987B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2012175310A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2007249436A (ja) 画像信号処理装置及び画像信号処理方法
KR20160110019A (ko) 화상 생성 장치 및 화상 생성 방법
JP5089797B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
CN1316818C (zh) 影像对比加强方法
JP2002247361A5 (ja)
JP6794858B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4978697B2 (ja) 画像補正装置、画像補正方法および画像補正プログラム
JP2008059374A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2021082909A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2006121642A (ja) 画像検知装置および画素検知データ修正方法
JP5110161B2 (ja) 画像補正装置、画像補正プログラムおよび画像補正方法
JP2003189189A (ja) ビデオカメラ
JP2013250314A (ja) 画像処理装置、表示装置、情報処理装置および画像処理方法
JP2003198984A (ja) コントラスト補正回路
JP5312171B2 (ja) 画像処理装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees