JP5298911B2 - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 - Google Patents

内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5298911B2
JP5298911B2 JP2009029274A JP2009029274A JP5298911B2 JP 5298911 B2 JP5298911 B2 JP 5298911B2 JP 2009029274 A JP2009029274 A JP 2009029274A JP 2009029274 A JP2009029274 A JP 2009029274A JP 5298911 B2 JP5298911 B2 JP 5298911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil passage
pin
lower link
link
crankpin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009029274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010185329A (ja
Inventor
誠 小林
秀昭 水野
研史 牛嶋
孝司 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009029274A priority Critical patent/JP5298911B2/ja
Publication of JP2010185329A publication Critical patent/JP2010185329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5298911B2 publication Critical patent/JP5298911B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構に関し、特に、ロアリンクのピン軸受部分の潤滑に関する。
レシプロ式内燃機関のピストンピンとクランクピンとの間を複リンク式ピストンクランク機構で連結した従来技術として、本出願人が先に提案した特許文献1等が公知となっている。これは、ピストンのピストンピンに連結されるアッパリンクと、このアッパリンクとクランクシャフトのクランクピンとを連結するロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに連結されるコントロールリンクと、を備えている。上記アッパリンクと上記ロアリンクとは、アッパピンを介して互いに回転可能に連結され、上記コントロールリンクと上記ロアリンクとは、コントロールピンを介して互いに回転可能に連結されている。
このような複リンク式のピストンクランク機構におけるロアリンクは、ピストンが受けた燃焼圧力(燃焼ガス力)をアッパリンクを介してアッパピンより受け取り、コントロールピンを支点とする一種の”てこ”のような動作でクランクピンに力を伝達する。
特開2004−124776号公報
上記のようなロアリンクには、ピストンが受けた大きな燃焼ガス力(筒内圧)が、ピストンピン、アッパリンク、アッパピンを介して、アッパピン軸受部から入力される。それと同時に、この荷重とつりあうように、クランクピン軸受部やコントロールピン軸受部にも荷重が発生する。従って、各々の軸受部の面圧は、一般的な単リンク式のレシプロエンジンに比べて厳しいものとなり、摩耗や焼き付きを防ぐために、十分な潤滑状態を維持することが求められる。
ここで、クランクピンの軸受部分の潤滑については、クランクシャフトの内部に形成された油路を利用して、オイルポンプにより加圧された所定圧の潤滑油を供給することができ、油圧を利用した強制的な潤滑を比較的容易に行うことができる。また、コントロールリンクとロアリンクとを連結するコントロールピンの軸受部分の潤滑についても、コントロールリンクの他端を支持する制御軸やコントロールリンクの内部に形成された油路を利用して、油圧を利用した強制的な潤滑を行うことが可能である。
しかしながら、ロアリンクとアッパリンクとを連結するアッパピンの軸受部分の潤滑については、機関運転中にはクランクシャフトの回転に応じてロアリンクがクランクピンとともにクランクシャフトの周りを公転しつつ、このクランクピンに対して回転方向に変位することから、油圧を利用して潤滑油を強制的に供給することが構造的に難しい。そのため、上記従来の構成では、内燃機関内に飛散する潤滑油によってアッパピンの軸受部分を潤滑する、いわゆる自然給油・雰囲気潤滑となっており、この場合、給油量が不確実であり、十分な潤滑状態を得ることが難しい。
本発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構は、ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えている。また、油路構成として、上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有している。
そして、所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されている。
これにより、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通する所定のクランク角でのリンク配置では、クランクピン油路へ供給される所定圧の潤滑油が、ロアリンク油路より噴出され、その一部がピンボス油路を通してアッパピンの軸受部分へ強制的に供給される。
また、ロアリンクにおけるクランクピン軸受部分のなかで、クランクピン荷重が作用する荷重作用部位の近傍でクランクピン油路とロアリンク油路とが連通していると、ロアリンク油路を通して潤滑油が排出されるために、荷重作用部位の近傍に適切な油膜を確保することが難しい。本発明では、クランクピン油路をクランクピン荷重に対してほぼ垂直に配置することで、クランクピン油路とロアリンク油路との連通部分が荷重作用部位から遠ざけられ、荷重作用部位での油膜の発達が妨げられず、潤滑不良を抑制・回避することができる。
本発明によれば、クランクピン油路,ロアリンク油路及びピンボス油路を通してロアリンクとアッパリンクとを連結するアッパピンの軸受部分へ潤滑油を強制的に供給することで、このピン軸受部分の潤滑性能を向上することができる。また、クランクピン油路とロアリンク油路との連通部分をクランクピンからの荷重作用部位から遠ざけて、クランクピン軸受部分の潤滑不良を抑制・回避することができる。
本発明の一実施例に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における、ピストン上死点でのリンク配置を示す断面対応図。 図1のロアリンク油路の油路延長線に沿う断面対応図。 図1の複リンク式ピストンクランク機構における、最大の筒内圧が作用する圧縮上死点後のクランク角でのリンク配置を示す断面対応図。 実施例(A),第1比較例(B)及び第2比較例(C)に係るロアリンク油路とピンボス油路との配置を示す説明図。 (A),(C)が軸受メタルをロアリンクに組み付けた組立対応図、(B)が油溝が設けられた軸受メタルのメタル分割部材を単体で示す断面対応図。 クランク角に対するアッパリンクとロアリンクとの相対挟角の変化を示す説明図。 同じくクランク角に対するアッパリンクとロアリンクとの相対挟角の変化を示す説明図。 圧縮上死点近傍における燃焼荷重作用時のアッパピンとピンボス部との位置関係を誇張して示す断面対応図。
以下、この発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明する。図1は、複リンク式ピストンクランク機構を可変圧縮比機構として構成した構成例を示す構成説明図である。この機構は、ロアリンク4とアッパリンク5とコントロールリンク10とを主体とした複リンク式ピストンクランク機構を備えている。クランクシャフト1は、複数のジャーナル部2とクランクピン3とを備えており、シリンダブロック9の主軸受に、ジャーナル部2が回転自在に支持されている。上記クランクピン3は、ジャーナル部2から所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転可能に取り付けられている。
上記ロアリンク4は、クランクピン3に後から組み付け可能なように、後述する一対のロアリンク分割部材31,32に分割可能に構成されている。アッパリンク5は、下端側のアッパ側ピンボス部5Aがアッパピン6によりロアリンク4の第1ロア側ピンボス部4Aに回動可能に連結され、上端側がピストンピン7によりピストン8に回動可能に連結されている。上記ピストン8は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック9のシリンダ9A内を往復動する。
ロアリンク4の運動を拘束するコントロールリンク10は、上端側のコントロール側ピンボス部10Aがコントロールピン11によりロアリンク4の第2ロア側ピンボス部4Bに回動可能に連結され、下端側が制御軸12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック9の下部に回動可能に連結されている。詳しくは、制御軸12は、回転可能に機関本体に支持されているとともに、その回転中心から偏心している偏心カム部12Aを有し、この偏心カム部12Aに上記コントロールリンク10下端部が回転可能に嵌合している。上記制御軸12は、図示せぬエンジンコントロールユニットからの制御信号に基づいて作動する図示せぬ圧縮比制御アクチュエータによって回動位置が制御される。
このような複リンク式ピストンクランク機構を用いた可変圧縮比機構においては、上記制御軸12が圧縮比制御アクチュエータによって回動されると、偏心カム部12Aの中心位置、特に、機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク10の下端の揺動支持位置が変化する。そして、上記コントロールリンク10の揺動支持位置が変化すると、ピストン8の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン8の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。つまり、上記の偏心カム部12Aを備える制御軸12,圧縮比制御アクチュエータ及びエンジンコントロールユニット等が、機関圧縮比を可変とする可変圧縮比手段を構成している。
図2にも示すように、ロアリンク4の第1ロア側ピンボス部4Aは、アッパ側ピンボス部5Aを挟み込むように二股状に構成されており、中空状のアッパピン6は、アッパ側ピンボス部5Aを回転可能に嵌合・挿通し、両端で二股状の第1ロア側ピンボス部4Aに圧入により固定される。従って、ロアリンク4の二股状の第1ロア側ピンボス部4Aの間に設けられるピンボス対向面4Cが、アッパ側ピンボス部5Aの外周面に対面する形となる。
同様に、ロアリンク4の第2ロア側ピンボス部4Bは、コントロール側ピンボス部10Aを挟み込むように二股状に構成されており、コントロールピン11は、コントロール側ピンボス部10Aを回転可能に嵌合・挿通し、両端で二股状の第2ロア側ピンボス部4Bに圧入により固定される。従って、ロアリンク4の二股状の第2ロア側ピンボス部4Bの間に設けられるピンボス対向面4Dが、コントロール側ピンボス部10Aの外周面に対面する形となる。
クランクピン3にはクランクピン油路21が形成されている。クランクピン油路21は、径方向に直線状に延在して、その両端がクランクピン3の外周面に開口している。このクランクピン油路21には、クランクシャフト1の軸方向に延びる軸方向油路20を経由して、図外のオイルポンプにより加圧された所定圧の潤滑油が供給されている。アッパリンク5のアッパ側ピンボス部5Aには、内周にはめ込まれた軸受スリーブ13を含めて、その内周面と外周面とを貫通するアッパ側ピンボス油路23が形成されている。そして、ロアリンク4にはロアリンク油路22が形成されている。図1及び図2に示すように、このロアリンク油路22は、クランクピン3の軸受部分にはめ込まれた軸受メタル14を含めて、上記のピンボス対向面4Cとクランクピン軸受面、つまり軸受メタル14の内周面とを貫通している。
なお、図2にも示すように、ピンボス部5Aの外周面には油溜め部24が凹設され、この油溜め部24の底面にピンボス油路23が形成されている。これによりロアリンク油路22から噴出された潤滑油の多くを油溜め部24で受け止めてピンボス油路23へ導くとともに、機関運転中にシリンダブロック内に飛散する潤滑油やアッパリンク5のロッド部を伝って流れ落ちる潤滑油を油溜め部24で受け止めてピンボス油路23へと導くことができ、アッパピン軸受部分へ供給される潤滑油量を増加することができる。
次に、本発明の特徴的な構成について、図示実施例を参照して列記する。但し、本発明は図示実施例の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。
[1]図1は、ピストン上死点TDCとなるクランク角におけるリンク配置を示している。同図に示すように、このクランク角でのリンク配置においては、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通し、かつ、ロアリンク油路22から噴出・スプラッシュされた潤滑油の少なくとも一部がピンボス油路23に供給されるように設定されている。構造的には、図4(A)にも示すように、ロアリンク油路22の通路形状に沿って外方へ延びる仮想の油路延長線22B上にピンボス油路23が位置している。つまり、ピンボス油路23は、直線状をなすロアリンク油路22の油路延長線22Bと重なるように設定されている。より具体的には、少なくともピンボス部5Aの外周面に開口するピンボス油路23の開口部が油路延長線22Bと交差しており、かつ、このピンボス油路23が油路延長線22Bに沿って直線状に延在している。
このような構成により、所定のクランク角でのリンク配置、つまり大きな燃焼ガス圧F0が作用するピストン上死点でのリンク配置においては、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通状態にあるために、オイルポンプよりシリンダブロック側のメインギャラリ及び軸方向油路20を経てクランクピン油路21に供給される所定圧の潤滑油が、このクランクピン油路21からロアリンク油路22へと流れ込み、ピンボス対向面4Cに開口する開口部より噴出・スプラッシュされる。ここで、上述したようにロアリンク油路22の油路延長線22B上にピンボス油路23が位置しているために、ロアリンク油路22のピンボス対向面4Cに開口する開口部よりピンボス油路23へ向けて飛散した潤滑油は、その多くがピンボス油路23へと良好に入り込み、このピンボス油路23を通してアッパピン6の軸受部分へ強制的に供給される。
このように、クランクピン油路21へ供給される油圧を利用し、ロアリンク油路22及びピンボス油路23を介してアッパピン6のピン軸受部分に潤滑油を強制的に供給することができ、上述した内燃機関内の雰囲気中の潤滑油に依存する自然給油方法に比して、アッパピン6とピンボス部5Aとのピン軸受部分へ潤滑油を安定して確実に供給することができ、良好な潤滑状態を維持することができる。
なお、上記実施例ではピンボス油路23をロアリンク油路22の油路延長線22Bに沿って配置しているが、潤滑油の流れ応答遅れなどを考慮して、ロアリンク油路22から飛散した潤滑油の多くがピンボス油路23へ供給されるように、ピンボス油路23を油路延長線22Bの近傍に配置するようにしても良い。
図1に示すように、圧縮上死点ではピストン8に大きな燃焼ガス圧(筒内圧)F0が作用し、この燃焼ガス圧F0に起因して、ロアリンク4には、アッパピン6から下向きのアッパピン荷重,クランクピン3から上向きのクランクピン荷重F2,コントロールピン11から下向きのコントロールピン荷重F3が作用する。なお、ここでの『上下』はピストン上死点側を『上』、ピストン下死点側を『下』としたものである。そして、クランクピン油路21は、クランクピン3から作用するクランクピン荷重F2の方向に対してほぼ垂直となるように配置されている。ここでの『ほぼ垂直』とは、厳密に90°のみに限らず、90°に近い範囲(例えば±5°の範囲)を含むものである。つまり、上向きの大きなクランクピン荷重F2が作用する圧縮上死点のクランク角におけるリンク配置のときに、径方向に直線状に延在するクランクピン油路21が概ねスラスト−反スラスト方向に沿い、かつ、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通するように設定されている。
クランクピン軸受部分のなかで、仮にクランクピン荷重F2が作用する上側の部位α2の近傍でクランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通していると、ロアリンク油路22を通して潤滑油が排出されるために、荷重作用部位α2の近傍に適切な油膜を確保することが難しい。これに対し、上述したようにクランクピン油路21をクランクピン荷重F2に対してほぼ垂直に配置することで、クランクピン油路21の両側の開口部が、最大荷重作用部位α2から離れた位置、つまり双方の開口部ともに90°程度離れた位置に設けられることとなる。従って、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通する際に、その連結位置が、荷重作用部位α2の近傍から遠ざけられることとなり、荷重作用部位α2での油膜の発達が妨げられず、良好な潤滑状態を維持することができる。
[2]図3は、最大のクランクピン荷重が作用する圧縮上死点後のクランク角におけるリンク配置を示している。なお、この図3ではロアリンク油路22やピンボス油路23を図示省略している。ロアリンク4は、クランクピン軸受孔の両側に配置される二本のボルト(図示省略)によって、クランクピン3を挟んで共締め固定される2つのロアリンク分割部材31,32により大略構成されている。各ボルトは、一方のロアリンク分割部材32を貫通し、他方のロアリンク分割部材31に形成された雌ねじ部33に螺合する。なお、図3では一方の雌ねじ部のみを図示している。
そして、クランクピン1からロアリンク4へ最大のクランクピン荷重が作用するときに、この最大のクランクピン荷重の方向のクランクピン荷重ベクトルをVk,クランクピン3の中心より2つのロアリンク分割部材31,32の合わせ面34に沿ってアッパピン6側へ向かう方向の合わせ面ベクトルをVaとすると、両ベクトルVk,Vaのなす角度θが90°を超えるように設定されている。
ここで、アッパピン6からピストンピン7に向かう方向の単位ベクトルをVu、クランクピン中心からVuまでの距離(腕長さ)をLu、コントロールリンク10における偏心カム部12Aの中心(揺動支点)からコントロールピン11に向かう単位ベクトルをVc、クランクピン中心からVcまでの距離(腕長さ)をLcとした場合、クランクピン荷重ベクトルVkは次式で表される。
Vk=Vu+(Lu/Lc)Vc
このように、上記の角度θが90度より大きくなるように設定することにより、ロアリンク分割部材31,32を共締め固定するボルト(図示省略)が螺合する雌ねじ部33と干渉することなく、ロアリンク油路22を形成可能な範囲が広がる形となり、設計の自由度が向上し、ロアリンク油路22(図1参照)を最大のクランクピン荷重Vkや雌ねじ部33から離して配置することで、応力が低減され、強度上有利なものとなる。更に、合わせ面34を最大のクランクピン荷重Vkに対して垂直に近づけることで、合わせ面34での両ロアリンク分割部材31,32の滑り方向の力の発生を抑制することができる。
[3]図4は、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通する所定のクランク角における、ロアリンク油路22とピンボス油路23との位置関係を示す実施例(A)及び第1,第2比較例(B),(C)である。
比較例(B),(C)では、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22Bに沿って配置されておらず、アッパピン6が油路延長線22Bから外れている。このため、ロアリンク油路22からスプラッシュされた潤滑油がピンボス油路22へ入り込み難く、アッパピン6の軸受部分への潤滑油の供給量が少なくなる。第2比較例(C)では、第1比較例(B)に比して、供給油量の増加を図るために、ピンボス油路23を油路延長線22Bに近づけているが、この場合、ピンボス油路23が長いものとなり、ピンボス部5Aの強度が低下する。また、アッパピン6の軸受摺動面に長い孔が開口することになり、軸受部分の強度が低下する。
これに対し、実施例(A)では、ロアリンク油路22の油路延長線22Bに沿ってピンボス油路23が配置されている。つまり、アッパピン6の外周面がピンボス油路23を通してロアリンク油路22の油路延長線22B上に表出する形となっている。従って、ロアリンク油路22からスプラッシュされた潤滑油がピンボス油路23を通してアッパピン6の外周面へ入り込み易く、上記の比較例(B),(C)に比してアッパピン6の軸受部分への潤滑油の供給量が大幅に増加し、潤滑不足を抑制・回避することができる。また、ピンボス油路23やロアリンク22油路を径方向に沿う短いものとすることで、ロアリンク4やアッパピン5のピンボス部5Aの強度低下が抑制され、かつ、アッパピン6の軸受摺動面への開口部も小さなものとなり、軸受部分の強度低下が抑制される。
[4]図5に示すように、ロアリンク4とクランクピン3との軸受部分に、周方向に延びる油溝36を凹設し、所定のスプラッシュ期間(クランク角範囲、例えば30−50°CA程度)、油溝36を通してクランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通するように設定されている。このように油溝36を設けることで、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通する期間が長くなり、ロアリンク油路22からピンボス部5Aへ向けて潤滑油が噴出・スプラッシュされる期間が長くなるために、更に確実にピン軸受部分へ潤滑油を供給することができる。
そして、このスプラッシュ期間内の適宜なクランク角で、ロアリンク油路22の油路延長線22B上にピンボス油路23が位置するように設定することによって、ロアリンク油路22から噴射された潤滑油の多くをピンボス油路23を介してピン軸受部分へ強制的に供給することができる。
[5]より具体的には、図5に示すように、ロアリンク4とクランクピン3との間には摺動材として軸受メタル14が介装されている。この軸受メタル14は、ロアリンク分割部材31,32と同様、クランクピン3に後から組み付け可能なように半円弧状の2つのメタル分割部材14A,14Bに分割構成されており、各メタル分割部材14A,14Bがロアリンク分割部材31,32に位置決めされた状態で取り付けられている。この軸受メタル14の一方のメタル分割部材14Aの内周面に、上記の油溝36が凹設されている。また、このメタル分割部材14Aを貫通して油溝36とロアリンク油路22とを連通する油孔37が形成されている。言い換えると、軸受メタル14の内周面がロアリンク4のクランクピン軸受面を構成し、油孔37がロアリンク油路22の一部を構成している。
このように、軸受メタル14を利用して油溝36を設けることで、ロアリンク4自身の内周面やクランクピン3の外周面に油溝を加工する必要がない。また、油溝36は、クランクピン荷重が作用する中央部α2(図1参照)を回避するように、上記の油孔37から中央部α2とは逆方向へ延び、このメタル分割部材14Aの周方向一端に開放する形となっている。
[6]図6は、クランク角に対するアッパリンク5とロアリンク4との相対挟角の変化を示す特性図であり、『SP』は油溝36を介してクランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通するスプラッシュ期間を示している。また、『相対挟角』は、アッパリンク5のアッパピン中心とピストンピン中心を結ぶアッパリンク中心線と、ロアリンク4のクランクピン中心とアッパピン中心とを結ぶロアリンク中心線とのなす角度に相当する。
同図に示すように、クランク角に対して相対挟角は周期的に変化する。そこで、スプラッシュ期間SPにおいて変化する相対挟角の中央値でのクランク角のときに、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22B上に位置するように設定する。これによって、スプラッシュ期間SPの間に変化するアッパリンクとロアリンクの相対挟角のうち、その中央値となるタイミングにおいて、ロアリンク油路22の延長線22B上にピンボス油路23を配置して、両油路22,23を近接・対向させることで、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22Bの近傍に存在する期間を長くし、ロアリンク油路22からスプラッシュされた潤滑油がピンボス油路23へ流入する量・割合を増加することができる。
[7]図1や図3に示すようにクランクピン油路21がクランクピン3を径方向に貫通する構成においては、図7に示すように、クランクシャフトの1回転中に、油溝36を介してクランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通するスプラッシュ期間SP1,SP2が二回存在する。
第1の設定例では、2つのスプラッシュ期間SP1,SP2のうち、クランク角範囲が大きい方のスプラッシュ期間SP2内で、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22B上に位置するように設定されている。この場合、長いスプラッシュ期間SP2にわたって、ロアリンク油路22から噴出された潤滑油をピンボス油路23を介してピン軸受部分へ供給することができ、潤滑性能を向上することができる。
[8]第2の設定例では、2つのスプラッシュ期間SP1,SP2のうち、ピストン下死点BDC位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間SP1、言い換えると、アッパリンク5とロアリンク4の相対狭角が小さい方のスプラッシュ期間SP1内で、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22B上に位置するように設定されている。ピストン下死点に近い側では、アッパリンク5とロアリンク4の相対狭角が小さくなるため、ロアリンク油路22よりスプラッシュされた潤滑油が、ピンボス部5Aの周辺に留まり易く、ピンボス油路23を通してピン軸受部分へ供給される潤滑油の量・割合が増加する。
[9]第3の設定例では、2つのスプラッシュ期間SP1,SP2のうち、ピストン上死点TDC位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間SP2内で、ピンボス油路23がロアリンク油路22の油路延長線22B上に位置するように設定されている。図8(A)に示すように、圧縮上死点TDC近傍での燃焼荷重作用時には、アッパピン荷重F1が上向きに作用するために、アッパピン6がピンボス部5Aに対して上側へ押し付けられ、下側に配置されたピンボス油路23より潤滑油が入りやすいものとなり、ピン軸受部分へ十分な量の潤滑油を供給することができる。
1…クランクシャフト
3…クランクピン
4…ロアリンク
5…アッパリンク
6…アッパピン
7…ピストンピン
8…ピストン
10…コントロールリンク
11…コントロールピン
14…軸受メタル
21…クランクピン油路
22…ロアリンク油路
23…ピンボス油路
36…油溝

Claims (8)

  1. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
    上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
    上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
    上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
    所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
    上記ロアリンクは、クランクピンを挟んで固定される一対のロアリンク分割部材を有し、
    かつ、上記クランクピンからロアリンクへ最大のクランクピン荷重が作用するときに、この最大のクランクピン荷重の方向と同じ向きのベクトルに対し、クランクピン中心より上記一対のロアリンク分割部材の合わせ面に沿ってアッパピンに近づく側へ延びるベクトルのなす角が90°を超えている内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  2. 上記所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通するとともに、このロアリンク油路の油路延長線に沿って上記ピンボス油路が配置されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  3. 上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  4. 上記ロアリンクのクランクピン軸受孔に軸受メタルが取り付けられ、
    この軸受メタルの内周面に上記油溝が凹設されるとともに、上記軸受メタルを貫通して油溝とロアリンク油路とを連通する油孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  5. 上記スプラッシュ期間におけるアッパリンクとロアリンクとの相対挟角の中央値でのクランク角のときに、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  6. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
    上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
    上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
    上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
    所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
    上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
    上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
    上記油溝を介してクランクピン油路とロアリンク油路とが連通する2つのスプラッシュ期間のうち、クランク角範囲が大きい方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  7. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
    上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
    上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
    上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
    所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
    上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
    上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
    クランクシャフトの1回転中における2つのスプラッシュ期間のうち、ピストン下死点位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  8. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
    上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
    上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
    上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
    所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
    上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
    上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
    クランクシャフトの1回転中における2つのスプラッシュ期間のうち、ピストン上死点位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
JP2009029274A 2009-02-12 2009-02-12 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 Active JP5298911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029274A JP5298911B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029274A JP5298911B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010185329A JP2010185329A (ja) 2010-08-26
JP5298911B2 true JP5298911B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=42766136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009029274A Active JP5298911B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5298911B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012005118B4 (de) * 2012-03-14 2014-12-11 Audi Ag Mehrgelenkskurbeltrieb einer Brennkraftmaschine
JP6036006B2 (ja) * 2012-08-24 2016-11-30 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
EP3012434B1 (en) * 2013-06-20 2017-11-29 Nissan Motor Co., Ltd Bearing structure for multi-link-type piston crank mechanism for internal combustion engines
JP5971422B2 (ja) * 2013-08-22 2016-08-17 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
WO2015025684A1 (ja) * 2013-08-22 2015-02-26 日産自動車株式会社 内燃機関
JP6375769B2 (ja) * 2014-08-11 2018-08-22 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。
US9879724B2 (en) 2014-08-11 2018-01-30 Nissan Motor Co., Ltd. Bearing structure
EP3346107B1 (en) * 2015-09-04 2019-12-04 Nissan Motor Co., Ltd. Piston crank mechanism with lubrication structure and lubrication method for upper pin in piston crank mechanism of internal combustion engine
JP6132057B2 (ja) * 2016-06-27 2017-05-24 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
JP7041549B2 (ja) * 2018-02-26 2022-03-24 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP6961514B2 (ja) * 2018-02-28 2021-11-05 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP7099169B2 (ja) * 2018-08-23 2022-07-12 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
CN110284966B (zh) * 2019-06-28 2021-04-20 长城汽车股份有限公司 下连杆及具有其的发动机
EP4215724A4 (en) 2020-09-15 2023-11-01 Nissan Motor Co., Ltd. INTERNAL COMBUSTION ENGINE LOWER LINK
CN114688143A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 长城汽车股份有限公司 调节连杆组件及可变压缩比机构

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61157121U (ja) * 1985-03-20 1986-09-29
JPS63174541U (ja) * 1986-12-03 1988-11-11
JP2003322056A (ja) * 2002-05-02 2003-11-14 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストン−クランク機構におけるピン連結構造
JP4646879B2 (ja) * 2006-09-08 2011-03-09 本田技研工業株式会社 ストローク特性可変エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010185329A (ja) 2010-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5298911B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP5304187B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP4730152B2 (ja) 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
US20120111143A1 (en) Crankshaft of internal combustion engine provided with multi link-type piston-crank mechanism and multi link-type piston-crank mechanism of internal combustion engine
WO2017037935A1 (ja) 内燃機関のピストンクランク機構におけるアッパピンの潤滑構造および潤滑方法
JP5251576B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP5971422B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP6132057B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
US8826882B2 (en) Lubricating structure of multi-link piston-crank mechanism for internal combustion engine
JP5577913B2 (ja) リンク機構の連結ピン軸受構造
JP4992770B2 (ja) 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
JP4613607B2 (ja) 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
JP2013011206A (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構
WO2015025684A1 (ja) 内燃機関
JP2019148247A (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP5205991B2 (ja) リンク機構の軸受構造
JP7041549B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP5273264B2 (ja) 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
JP2010203270A (ja) 複リンク式内燃機関の潤滑装置
JP7338796B2 (ja) 内燃機関のロアリンク
JP5321724B2 (ja) リンク機構の軸受構造
JP2010133312A (ja) 複リンク式ピストンクランク機構を備えた内燃機関
JP5321148B2 (ja) 複リンク式可変圧縮比内燃機関
JP2021169780A (ja) 内燃機関のロアリンク
JP5516706B2 (ja) 複リンク式ピストンクランク機構を備えた内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5298911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150