JP5298911B2 - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 - Google Patents
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このように、上記の角度θが90度より大きくなるように設定することにより、ロアリンク分割部材31,32を共締め固定するボルト(図示省略)が螺合する雌ねじ部33と干渉することなく、ロアリンク油路22を形成可能な範囲が広がる形となり、設計の自由度が向上し、ロアリンク油路22(図1参照)を最大のクランクピン荷重Vkや雌ねじ部33から離して配置することで、応力が低減され、強度上有利なものとなる。更に、合わせ面34を最大のクランクピン荷重Vkに対して垂直に近づけることで、合わせ面34での両ロアリンク分割部材31,32の滑り方向の力の発生を抑制することができる。
3…クランクピン
4…ロアリンク
5…アッパリンク
6…アッパピン
7…ピストンピン
8…ピストン
10…コントロールリンク
11…コントロールピン
14…軸受メタル
21…クランクピン油路
22…ロアリンク油路
23…ピンボス油路
36…油溝
Claims (8)
- ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
上記ロアリンクは、クランクピンを挟んで固定される一対のロアリンク分割部材を有し、
かつ、上記クランクピンからロアリンクへ最大のクランクピン荷重が作用するときに、この最大のクランクピン荷重の方向と同じ向きのベクトルに対し、クランクピン中心より上記一対のロアリンク分割部材の合わせ面に沿ってアッパピンに近づく側へ延びるベクトルのなす角が90°を超えている内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - 上記所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通するとともに、このロアリンク油路の油路延長線に沿って上記ピンボス油路が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
- 上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
- 上記ロアリンクのクランクピン軸受孔に軸受メタルが取り付けられ、
この軸受メタルの内周面に上記油溝が凹設されるとともに、上記軸受メタルを貫通して油溝とロアリンク油路とを連通する油孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - 上記スプラッシュ期間におけるアッパリンクとロアリンクとの相対挟角の中央値でのクランク角のときに、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
- ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
上記油溝を介してクランクピン油路とロアリンク油路とが連通する2つのスプラッシュ期間のうち、クランク角範囲が大きい方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
クランクシャフトの1回転中における2つのスプラッシュ期間のうち、ピストン下死点位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンの内部を径方向に延在し、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
上記アッパピンが回転可能に嵌合するアッパリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通し、ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるとともに、上記クランクピンからロアリンクへ作用するクランクピン荷重の方向に対し、クランクピン油路が略垂直となるように設定されており、
上記クランクピンとロアリンクの軸受部分に周方向に延びる油溝が凹設され、所定のスプラッシュ期間では、上記油溝を介してロアリンク油路とクランクピン油路とが連通し、
上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
クランクシャフトの1回転中における2つのスプラッシュ期間のうち、ピストン上死点位置でのクランク角に近い方のスプラッシュ期間内で、上記ピンボス油路が上記ロアリンク油路の油路延長線上に位置するように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
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