JP5298296B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な変動入賞装置を備える遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例としてパチンコ機がある。このパチンコ機では、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入賞すること(始動入賞)に基づいて、遊技領域に設けられた変動表示装置に表示される複数の識別情報(図柄、記号など)を変動表示する変動表示ゲームを開始し、所定時間経過後に停止した複数の識別情報の態様が予め定められた特別結果態様であった場合には、遊技者に多くの賞球を払い出す特別遊技状態(大当り状態)となり、遊技者が多くの利益を獲得することができるものがある。
この種のパチンコ機では、上述の始動口として、一対の可動翼片(開閉部材)を有する普通変動入賞装置を備え、当該普通変動入賞装置の下方に、特別遊技状態中に開放状態となるアタッカー形式の大入賞口(変動入賞装置)が配設されたパチンコ機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−124305号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている遊技機では、普通変動入賞装置の下方にアタッカー形式の大入賞口を配設するようになっているので、遊技領域の上下方向に関して、これらの変動入賞装置を配設するだけのスペースが必要となり、特に、遊技領域の中央に設けられる変動表示装置の大型化を図る場合、これら変動入賞装置を配設するだけの遊技領域を確保することが困難であった。
本発明の目的は、変動入賞装置を備える遊技機において、当該変動入賞装置を配設する領域の省スペース化を図ることにある。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
遊技盤の遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な変動入賞装置を備える遊技機であって、
第1変動入賞装置と、第2変動入賞装置と、前記第1変動入賞装置及び前記第2変動入賞装置を制御する制御手段と、を備え、
前記第1変動入賞装置は、前記遊技盤の手前側に倒れる方向に回動可能に軸支された可動部材と、前記可動部材により受け入れられた遊技球が入賞可能な第1入賞口と、前記可動部材を駆動する第1電気的駆動源と、を備え、
前記第2変動入賞装置は、前記遊技盤の表面と平行方向に回動可能に軸支された可動翼片と、前記可動翼片により受け入れられた遊技球が入賞可能な第2入賞口と、前記可動翼片を開閉可能に駆動する第2電気的駆動源と、を備え、
前記制御手段は、前記第1変動入賞装置と前記第2変動入賞装置のうち一方の変動入賞装置を開放状態とする場合、他方の変動入賞装置を閉塞状態に制御し、
前記第1変動入賞装置及び前記第2変動入賞装置は、前記制御手段によって、前記可動翼片が開放状態に制御された場合、当該可動翼片が閉塞状態の前記可動部材の前方へ回動することにより、当該可動翼片と前記可動部材とが前後方向に重なり合うように配置され
前記第1入賞口から入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、
前記第2入賞口から入賞した遊技球を検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段又は前記第2検出手段の何れか一方の検出手段によって遊技球が検出されてから所定時間内に他方の検出手段で遊技球が検出された場合、異常状態が発生したことを報知する異常状態報知手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、可動翼片が開放状態に制御された場合、当該可動翼片と可動部材とが遊技盤の前後方向に重なり合うように配置されるように構成されているので、第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とが単に上下方向に配設される場合に比べ遊技領域の省スペース化を図ることができるようになる。
また、かかる省スペース化によって、第1変動入賞装置及び第2変動入賞装置周辺にスペースが確保できるようになるので、これら変動入賞装置周辺の釘の調整を容易に行うことができるようになる。
また、請求項に記載の発明によれば、第1入賞口及び第2入賞口に同時に遊技球を入賞させるという不正を行った場合、異常状態が発生したことを報知することができるようになり、かかる不正行為を好適に防止することができる。
本発明によれば、可動翼片が開放状態に制御された場合、当該可動翼片と可動部材とが遊技盤の前後方向に重なり合うように配置されるように構成されているので、第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とが単に上下方向に配設される場合に比べ遊技領域の省スペース化を図ることができるようになる。
また、かかる省スペース化によって、第1変動入賞装置及び第2変動入賞装置周辺にスペースが確保できるようになるので、これら変動入賞装置周辺の釘の調整を容易に行うことができるようになる。
また、第1入賞口及び第2入賞口に同時に遊技球を入賞させるという不正を行った場合、異常状態が発生したことを報知することができるようになり、かかる不正行為を好適に防止することができる。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の遊技盤の正面図である。 実施形態1の遊技機の裏面に設けられる制御システムおよび遊技制御装置の構成例を示すブロック図である。 特図変動表示ゲームにおける遊技状態の一例を説明するための状態遷移図である。 特図変動表示ゲームにおけるその他の遊技状態を説明するための状態遷移図である。 図1の遊技盤に設けられた第1大入賞口及び第2大入賞口の部分を拡大した部分拡大図である。 図5の第2入賞口に設けられた可動翼片の断面図である。 図5の第1大入賞口及び第2大入賞口のその他の一例を説明するための部分拡大図である。 図1の遊技盤に設けられた第1大入賞口及び第2大入賞口の開放パターンを説明するためのタイミングチャートである。 変動入賞装置エラー処理の一例について示すフローチャートである。 エラー報知の表示例を示す説明図である。 図5の第2入賞口に設けられた可動翼片のその他の一例を示す正面図である。 (a)実施形態2の遊技機の遊技盤の下部を示す正面図、(b)各種表示器集約装置の一例について示す説明図である。 (a)実施形態2の変形例の遊技盤の下部を示す正面図、(b)普通変動入賞装置の一例について示す説明図である。 実施形態2のその他の遊技盤の下部を示す正面図である。 実施形態2のその他の遊技盤の下部を示す斜視図である。 実施形態2のその他の遊技盤を示す正面図である。
<実施形態1>
以下、実施形態1の遊技機10について図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。
図1は遊技機10に備わる遊技盤30を示す正面図である。図1に示すように、遊技盤30の遊技領域30aには、センターケース31、普図始動ゲート34、特図1始動口36、普電入賞装置(特図2始動口)37、第1大入賞口38(後述)、第2大入賞口39(後述)、一般入賞口35、…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが配設されている。また、遊技領域30aの最下端部中央及び右側にはアウト球を回収するための中央アウト口81、及び右側アウト口82が設けられており、中央アウト口81及び右側アウト口82の間には、遊技領域30aを流下した遊技球を中央アウト口81又は右側アウト口82へ誘導可能なスロープ状の遊技球誘導部材83が配設されている。
センターケース31は、遊技領域30aの略中央に取り付けられ、特図変動表示ゲーム(飾り特図変動表示ゲーム)の表示領域となる窓部31aを有している。このセンターケース31に形成された窓部31aの後方には、表示装置41が配設されている。表示装置41は、例えば、液晶ディスプレイからなる表示部を備え、センターケース31の窓部31aを介して遊技盤30の前面側から表示内容を視認可能となっている。なお、表示装置41の代わりに、ELやCRT等のディスプレイを表示装置として用いるようにしてもよい。
センターケース31の右側の遊技領域30aには、普図始動ゲート34が設けられている。普図始動ゲート34内には、普図始動ゲート34を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ34a(図2参照)が設けられている。遊技領域30a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート34を通過してゲートスイッチ34aにより検出されると、普図変動表示ゲームが行われる。そして、普図変動表示ゲームにおいて所定の結果態様が導出されると、普図当たりとなり、普電入賞装置37が開放される。なお、普図変動表示ゲームは、表示装置41の表示領域の一部に表示するようにしても良く、この場合は、識別図柄(識別情報)として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などの飾り普通図柄を用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにしたり、表示領域の一部の領域の表示色を順番に変化させた後、所定の表示色(例えば、普図当りの場合は「赤」、はずれの場合は「青」)を表示するようにする。
センターケース31の下側には特図1始動口36が設けられ、その内部には始動口1スイッチ36a(図2参照)が備えられている。始動口1スイッチ36aによって遊技球を検出することに基づいて、特図1変動表示ゲームを開始する特図1始動権利が発生するようになっている。また、上述した普電入賞装置37の内部には始動口2スイッチ37a(図2参照)が備えられている。特図2始動口センサ37aによって遊技球を検出することに基づいて、特図2変動表示ゲームを開始する特図2始動権利が発生するようになっている。普電入賞装置37は、遊技盤30の前後にスライド可能なスライド部材(図示省略)を具備している。このスライド部材は、常時は遊技盤30の背面側に後退した状態を保持しており、遊技球を受け入れ難い若しくは不可能な状態となっている。一方、普図当りとなった場合には、駆動装置としての普電SOL37c(図2参照)によってスライド部材が所定時間(例えば、0.1秒間)前進し、遊技球を受け入れ可能な状態となる。これにより、普電入賞装置37に遊技球が入賞し易くなるので、特図2変動表示ゲームの始動が容易となる。
一般入賞口35には、当該一般入賞口35に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ35a(図2参照)が配設されている。遊技を開始することにより遊技領域30a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口35、…、特図1始動口36、普電入賞装置37、第1大入賞口38、第2大入賞口39等の入賞口のいずれかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した賞球に関する情報が払出制御装置200(図2参照)に出力されるようになっている。払出制御装置200は、払出装置を制御し、所定数の遊技球を排出する(払い出す)ようになっている。なお、上記した入賞口に入賞した遊技球は、球回収樋84で回収されることとなる。
遊技機10では、特図1/特図2変動表示ゲームを始動するための特図1始動権利又は特図2始動権利は、それぞれ上限数(例えば、4個)の範囲内で特図1始動記憶又は特図2始動記憶として記憶可能となっている。また、普図変動表示ゲームを始動するための普図始動権利は、上限数(例えば、4個)の範囲内で普図始動記憶として記憶可能となっている。また、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームは同時に実行されることはなく、特図2変動表示ゲームは特図1変動表示ゲームに優先して実行されるようになっている。すなわち、特図1始動記憶と特図2始動記憶の両方がある場合に、特図変動表示ゲームの実行が可能になると、特図2変動表示ゲームが先に実行されるようになっている。
したがって、遊技開始時、すなわち特図1/特図2始動記憶数が0(保留0)で、特図1/特図2変動表示ゲームが実行されていない状態において、特図1始動口36に遊技球が入賞すると、特図1始動権利の発生に伴って特図1始動記憶数が1加算される。そして、この特図1始動記憶に係る特図1始動権利に基づいて、直ちに特図1変動表示ゲームが開始され、この際に特図1始動記憶数が1減算される。また、遊技開始時、すなわち特図1/特図2始動記憶数が0(保留0)で、特図1/特図2変動表示ゲームが実行されていない状態において、普電入賞装置37に遊技球が入賞すると、特図2始動権利の発生に伴って特図2始動記憶数が1加算される。そして、この特図2始動記憶に係る特図2始動権利に基づいて、直ちに特図2変動表示ゲームが開始され、この際に特図2始動記憶数が1減算される。
一方、特図1/特図2変動表示ゲーム中や特別遊技状態中など特図1変動表示ゲームが直ちに開始できない状態において、特図1始動口36に遊技球が入賞した場合は、特図1始動記憶数が上限数まで1ずつ加算されて特図1始動権利が記憶されることになる。そして、特図1始動記憶数が1以上となっている状態(特図1の保留1〜4)で、特図1変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームが終了、又は特別遊技状態が終了し、特図2始動記憶がない状態)となると、特図1始動記憶数が1減算されるとともに、記憶されていた特図1始動権利に基づいて特図1変動表示ゲームが開始される。また、特図1/特図2変動表示ゲーム中や特別遊技状態中など特図2変動表示ゲームが直ちに開始できない状態において、普電入賞装置37に遊技球が入賞した場合は、特図2始動記憶数が上限数まで1ずつ加算されて特図2始動権利が記憶されることになる。そして、特図2始動記憶数が1以上となっている状態(特図2の保留1〜4)で、特図2変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームが終了、又は特別遊技状態が終了した状態)となると、特図2始動記憶数が1減算されるとともに、記憶されていた特図2始動権利に基づいて特図2変動表示ゲームが開始される。
図2は、本実施形態の遊技機10の制御システムのブロック図である。
遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。
上記CPU部110は、アミューズメントチップ(IC)と呼ばれる遊技用マイコン(CPU)111と、入力部120内の近接スイッチ用のインタフェースチップ(近接I/F)121からの信号(始動入賞検出信号)を論理反転して遊技用マイコン111に入力させるインバータなどからなる反転回路112と、水晶振動子のような発振子を備え、CPUの動作クロックやタイマ割込み、乱数生成回路の基準となるクロックを生成する発振回路(水晶発振器)113などを有する。遊技制御装置100及び該遊技制御装置100によって駆動されるソレノイドやモータなどの電子部品には、電源装置400で生成されたDC32V,DC12V,DC5Vなど所定のレベルの直流電圧が供給されて動作可能にされる。
電源装置400は、24Vの交流電源から上記DC32Vの直流電圧を生成するAC−DCコンバータやDC32Vの電圧からDC12V,DC5Vなどのより低いレベルの直流電圧を生成するDC−DCコンバータなどを有する通常電源部410と、遊技用マイコン111の内部のRAMに対して停電時に電源電圧を供給するバックアップ電源部420と、停電監視回路や初期化スイッチを有し遊技制御装置100に停電の発生、回復を知らせる停電監視信号や初期化スイッチ信号、リセット信号などの制御信号を生成して出力する制御信号生成部430などを備える。
この実施形態では、電源装置400は、遊技制御装置100と別個に構成されているが、バックアップ電源部420及び制御信号生成部430は、別個の基板上あるいは遊技制御装置100と一体、即ち、主基板上に設けるように構成してもよい。遊技盤30及び遊技制御装置100は機種変更の際に交換の対象となるので、実施例のように、電源装置400若しくは主基板とは別の基板にバックアップ電源部420及び制御信号生成部430を設けることにより、交換の対象から外しコストダウンを図ることができる。
上記バックアップ電源部420は、電解コンデンサのような大容量のコンデンサ1つで構成することができる。バックアップ電源は、遊技制御装置100の遊技用マイコン111(特に内蔵RAM)に供給され、停電中あるいは電源遮断後もRAMに記憶されたデータが保持されるようになっている。制御信号生成部430は、例えば通常電源部410で生成された32Vの電圧を監視してそれが例えば17V以下に下がると停電発生を検出して停電監視信号を変化させるとともに、所定時間後にリセット信号を出力する。また、電源投入時や停電回復時にもその時点から所定時間経過後にリセット信号を出力する。
初期化スイッチ信号は初期化スイッチがオン状態にされたときに生成される信号で、遊技用マイコン111内のRAM111C及び払出制御装置200内のRAMに記憶されている情報を強制的に初期化する。特に限定されるわけではないが初期化スイッチ信号は電源投入時に読み込まれ、停電監視信号は遊技用マイコン111が実行するメインプログラムのメインループの中で繰り返し読み込まれる。リセット信号は強制割込み信号の一種であり、制御システム全体をリセットさせる。
遊技用マイコン111は、遊技を統括的に制御する制御手段を構成している。具体的には、遊技用マイコン111は、CPU(中央処理ユニット:マイクロプロセッサ)111A、読出し専用のROM(リードオンリメモリ)111B及び随時読出し書込み可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)111Cを備える。
ROM111Bは、遊技制御のための不変の情報(プログラム、固定データ、各種乱数の判定値等)を不揮発的に記憶し、RAM111Cは、遊技制御時にCPU111Aの作業領域や各種信号や乱数値の記憶領域として利用される。ROM111B又はRAM111Cとして、EEPROMのような電気的に書換え可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
また、ROM111Bは、例えば、特図変動表示ゲームの実行時間、演出内容、リーチ状態の発生の有無などを規定する変動パターンを決定するための変動パターンテーブルを記憶している。
変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1〜3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が16R当りや15R当り、2R当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。さらに、これらのパターンテーブルには、後半変動パターンテーブル、前半変動パターンテーブルが含まれている。
また、リーチ(リーチ状態)とは、表示状態が変化可能な表示装置を有し、該表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特別結果態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機10において、複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特別結果態様となる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、表示装置の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特別結果態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。そして、例えば、特別結果態様が揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態(いわゆる全回転リーチ)もリーチ状態に含まれる。また、リーチ状態とは、表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が特別結果態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
よって、例えば、特図変動表示ゲームに対応して表示装置に表示される飾り特図変動表示ゲームが、表示装置における左、中、右の変動表示領域の各々で所定時間複数の識別情報を変動表示した後、左、右、中の順で変動表示を停止して結果態様を表示するものである場合、左、右の変動表示領域で、特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報)で変動表示が停止した状態がリーチ状態となる。またこの他に、すべての変動表示領域の変動表示を一旦停止した時点で、左、中、右のうち何れか二つの変動表示領域で特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報となった状態、ただし特別結果態様は除く)をリーチ状態とし、このリーチ状態から残りの一つの変動表示領域を変動表示するようにしても良い。そして、このリーチ状態には複数のリーチ演出が含まれ、特別結果態様が導出される可能性が異なる(信頼度が異なる)リーチ演出として、ノーマルリーチ、スペシャル1リーチ、スペシャル2リーチ、スペシャル3リーチ、プレミアリーチ等が設定されている。なお、信頼度は、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャル1リーチ<スペシャル2リーチ<スペシャル3リーチ<プレミアリーチの順に高くなるようになっている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。即ち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されないと判定すると(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
CPU111Aは、ROM111B内の遊技制御用プログラムを実行して、払出制御装置200や演出制御装置300に対する制御信号(コマンド)を生成したりソレノイドや表示装置41の駆動信号を生成して出力して遊技機10全体の制御を行う。
また、図示しないが、遊技用マイコン111は、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄用乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)を決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数等を生成するための乱数生成回路と、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)に基づいてCPU111Aに対する所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号や乱数生成回路の更新タイミングを与えるクロックを生成するクロックジェネレータを備えている。
また、CPU111Aは、特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理や特図普段処理にて、ROM111Bに記憶されている複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを取得する。具体的には、CPU111Aは、特図変動表示ゲームの遊技結果(大当り或いははずれ)や、現在の遊技状態としての特図変動表示ゲームの確率状態(通常確率状態或いは高確率状態)、現在の遊技状態としての普電入賞装置37の動作状態(通常動作状態或いは時短動作状態)、始動記憶数などに基づいて、複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを選択して取得する。
払出制御装置200は、図示しないが、CPU、ROM、RAM、入力インタフェース、出力インタフェース等を備え、遊技制御装置100からの賞球払出し指令(コマンドやデータ)に従って、払出ユニットの払出モータを駆動させ、賞球を払い出させるための制御を行う。また、払出制御装置200は、カードユニットからの貸球要求信号に基づいて払出ユニットの払出モータを駆動させ、貸球を払い出させるための制御を行う。
遊技用マイコン111の入力部120には、特図1始動口36内の始動口1スイッチ36a、普電入賞装置37内の始動口2スイッチ37a、普図始動ゲート34内のゲートスイッチ34a、一般入賞口スイッチ35a〜35n、第1カウントスイッチ38a、第2カウントスイッチ39a、V入賞スイッチ39eに接続され、これらのスイッチから供給されるハイレベルが11Vでロウレベルが7Vのような負論理の信号が入力され、0V−5Vの正論理の信号に変換するインタフェースチップ(近接I/F)121が設けられている。近接I/F121は、入力の範囲が7V−11Vとされることで、近接スイッチのリード線が不正にショートされたり、スイッチがコネクタから外されたり、リード線が切断されてフローティングになったような異常な状態を検出することができ、異常検知信号を出力するように構成されている。
近接I/F121の出力はすべて第2入力ポート122へ供給されデータバス140を介して遊技用マイコン111に読み込まれるとともに、主基板100から中継基板70を介して図示しない試射試験装置へ供給されるようになっている。また、近接I/F121の出力のうち始動口1スイッチ36aと始動口2スイッチ37aの検出信号は、第2入力ポート122の他、反転回路112を介して遊技用マイコン111へ入力されるように構成されている。反転回路112を設けているのは、遊技用マイコン111の信号入力端子が、マイクロスイッチなどからの信号が入力されることを想定し、かつ負論理、即ち、ロウレベル(0V)を有効レベルとして検知するように設計されているためである。
従って、始動口1スイッチ36aと始動口2スイッチ37aとしてマイクロスイッチを使用する場合には、反転回路112を設けずに直接遊技用マイコン111へ検出信号を入力させるように構成することができる。つまり、始動口1スイッチ36aと始動口2スイッチ37aからの負論理の信号を直接遊技用マイコン111へ入力させたい場合には、近接スイッチを使用することはできない。上記のように近接I/F121は、信号のレベル変換機能を有する。このようなレベル変換機能を可能にするため、近接I/F121には、電源装置400から通常のICの動作に必要な例えば5Vのような電圧の他に、12Vの電圧が供給されるようになっている。
また、入力部120には、遊技機10の前面枠等に設けられた不正検出用の磁気センサスイッチ61及び振動センサスイッチ62からの信号及び上記近接I/F121により変換された特図1始動口36内の始動口1スイッチ36a、普電入賞装置37内の始動口2スイッチ37a、ゲートスイッチ34a、一般入賞口スイッチ35a〜35n、第1カウントスイッチ38a、第2カウントスイッチ39a、V入賞スイッチ39eからの信号を取り込んでデータバス140を介して遊技用マイコン111に供給する第2入力ポート122が設けられている。第2入力ポート122が保持しているデータは、遊技用マイコン111が第2入力ポート122に割り当てられているアドレスをデコードすることによってイネーブル信号CE1をアサート(有効レベルに変化)することよって、読み出すことができる。後述の他のポートも同様である。
さらに、入力部120には、遊技機10のガラス枠等に設けられた前枠開放検出スイッチ63及び前面枠(遊技枠)等に設けられた遊技枠開放検出スイッチ64からの信号及び払出制御装置200からの払出異常を示すステータス信号や払出し前の遊技球の不足を示すシュート球切れスイッチ信号、オーバーフローを示すオーバーフロースイッチ信号を取り込んでデータバス140を介して遊技用マイコン111に供給する第1入力ポート123が設けられている。オーバーフロースイッチ信号は、下皿に遊技球が所定量以上貯留されていること(満杯になったこと)を検出したときに出力される信号である。
また、入力部120には、電源装置400からの停電監視信号や初期化スイッチ信号、リセット信号などの信号を遊技用マイコン111等に入力するためのシュミットトリガ回路124が設けられており、シュミットトリガ回路124はこれらの入力信号からノイズを除去する機能を有する。電源装置400からの信号のうち停電監視信号と初期化スイッチ信号は、一旦第1入力ポート123に入力され、データバス140を介して遊技用マイコン111に取り込まれる。つまり、前述の各種スイッチからの信号と同等の信号として扱われる。遊技用マイコン111に設けられている外部からの信号を受ける端子の数には制約があるためである。
一方、シュミットトリガ回路124によりノイズ除去されたリセット信号RSTは、遊技用マイコン111に設けられているリセット端子に直接入力されるとともに、出力部130の各ポートに供給される。また、リセット信号RSTは出力部130を介さずに直接中継基板70に出力することで、試射試験装置へ出力するために中継基板70のポート(図示省略)に保持される試射試験信号をオフするように構成されている。また、リセット信号RSTを中継基板70を介して試射試験装置へ出力可能に構成するようにしてもよい。なお、リセット信号RSTは入力部120の各ポート122,123には供給されない。リセット信号RSTが入る直前に遊技用マイコン111によって出力部130の各ポートに設定されたデータはシステムの誤動作を防止するためリセットする必要があるが、リセット信号RSTが入る直前に入力部120の各ポートから遊技用マイコン111が読み込んだデータは、遊技用マイコン111のリセットによって廃棄されるためである。
出力部130は、データバス140に接続され払出制御装置200へ出力する4ビットのデータ信号とデータの有効/無効を示す制御信号(データストローブ信号)及び演出制御装置300へ出力するデータストローブ信号SSTBを生成する第1出力ポート131と、演出制御装置300へ出力する8ビットのデータ信号を生成する第2出力ポート132とを備える。遊技制御装置100から払出制御装置200及び演出制御装置300へは、パラレル通信でデータが送信される。また、出力部130には、演出制御装置300の側から遊技制御装置100へ信号を入力できないようにするため、即ち、片方向通信を担保するために第1出力ポート131からの上記データストローブ信号SSTB及び第2出力ポート132からの8ビットのデータ信号を出力する単方向のバッファ133が設けられている。なお、第1出力ポート131から払出制御装置200へ出力する信号に対してもバッファを設けるようにしてもよい。
さらに、出力部130には、データバス140に接続され図示しない認定機関の試射試験装置へ変動表示ゲームの特図図柄情報を知らせるデータや大当りの確率状態を示す信号などを中継基板70を介して出力するバッファ134が実装可能に構成されている。このバッファ134は遊技店に設置される実機(量産販売品)としてのパチンコ遊技機の遊技制御装置(主基板)には実装されない部品である。なお、前記近接I/F121から出力される始動口スイッチなど加工の必要のないスイッチの検出信号は、バッファ134を通さずに中継基板70を介して試射試験装置へ供給される。
一方、磁気センサスイッチ61や振動センサスイッチ62のようにそのままでは試射試験装置へ供給できない検出信号は、一旦遊技用マイコン111に取り込まれて他の信号若しくは情報に加工されて、例えば遊技機が遊技制御できない状態であることを示すエラー信号としてデータバス140からバッファ134、中継基板70を介して試射試験装置へ供給される。なお、中継基板70には、上記バッファ134から出力された信号を取り込んで試射試験装置へ供給するポートや、バッファを介さないスイッチの検出信号の信号線を中継して伝達するコネクタなどが設けられている。中継基板70上のポートには、遊技用マイコン111から出力されるチップイネーブル信号CEも供給され、該信号CEにより選択制御されたポートの信号が試射試験装置へ供給されるようになっている。
また、出力部130には、データバス140に接続され第1大入賞口38を開放させる第1大入賞口ソレノイド38cや第2大入賞口39を開放させる第2大入賞口ソレノイド39c、普電入賞装置37のスライド部材を駆動させるソレノイド(普電ソレノイド)37cの開閉データと、後述する各種表示器集約装置50のLEDのカソード端子が接続されているデジット線のオン/オフデータを出力するための第3出力ポート135、各種表示器集約装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136、大当り情報など遊技機10に関する情報を外部情報端子71へ出力するための第5出力ポート137が設けられている。外部情報端子71から出力された遊技機10に関する情報は、例えば遊技店に設置された情報収集端末や遊技場内部管理装置(図示省略)に供給される。
さらに、出力部130には、第3出力ポート135から出力される第1大入賞口ソレノイド38cや第2大入賞口ソレノイド39cの開閉データ信号を受けてソレノイド駆動信号や普電ソレノイド37cの開閉データ信号を受けてソレノイド駆動信号を生成し出力する第1ドライバ(駆動回路)138a、第3出力ポート135から出力される各種表示器集約装置50の電流引き込み側のデジット線のオン/オフ駆動信号を出力する第2ドライバ138b、第4出力ポート136から出力される各種表示器集約装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力する第3ドライバ138c、第5出力ポート137から管理装置等の外部装置へ供給する外部情報信号を外部情報端子71へ出力する第4ドライバ138dが設けられている。
上記第1ドライバ138aには、32Vで動作するソレノイドを駆動できるようにするため、電源電圧としてDC32Vが電源装置400から供給される。また、各種表示器集約装置50のセグメント線を駆動する第3ドライバ138cには、DC12Vが供給される。なお、デジット線を駆動する第2ドライバ138bは、表示データに応じたデジット線を電流で引き抜くためのものであるため、電源電圧は12V又は5Vのいずれであってもよい。12Vを出力する第3ドライバ138cによりセグメント線を介してLEDのアノード端子に電流を流し込み、接地電位を出力する第2ドライバ138bによりカソード端子よりセグメント線を介して電流を引き抜くことで、ダイナミック駆動方式で順次選択されたLEDに電源電圧が流れて点灯される。外部情報信号を外部情報端子71へ出力する第4ドライバ138dは、外部情報信号に12Vのレベルを与えるため、DC12Vが供給される。なお、バッファ134や第3出力ポート135、第1ドライバ138a等は、遊技制御装置100の出力部130、即ち、主基板ではなく、中継基板70側に設けるようにしてもよい。
さらに、出力部130には、外部の検査装置500へ各遊技機の識別コードやプログラムなどの情報を送信するためのフォトカプラ139が設けられている。フォトカプラ139は、遊技用マイコン111が検査装置500との間でシリアル通信によってデータの送受信を行えるように双方通信可能に構成されている。なお、かかるデータの送受信は、通常の汎用マイクロプロセッサと同様に遊技用マイコン111が有するシリアル通信端子を利用して行われるため、入力ポート122,123のようなポートは設けられていない。
図3は、特図変動表示ゲームにおける遊技状態を説明するための状態遷移図である。図3において、通常状態ST1は、後述する第1種大当り状態ST2、特殊モードST3(電サポ状態)及び第2種大当り状態ST4の何れでもない状態である。
この通常状態ST1において、特図1始動口36に遊技球が入賞して特図1変動表示ゲームが開始され大当りが発生すると、第1種大当り状態ST2に移行する。なお、特図変動表示ゲームにおける大当り確率は1/400である。
第1種大当り状態ST2は、第1大入賞口38が所定回数(例えば15ラウンド)だけ開放され、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態が発生している状態である。そして、第1種大当り状態ST2が終了したときに、1/2の確率で後述する特殊モードST3又は通常状態ST1の何れかに移行するようになっている。
特殊モード(電サポ状態)ST3は、特図変動表示ゲームが所定回数消化されるまで、普図変動表示ゲームにおける普図当たりの当選確率を高くするとともに、普図変動表示ゲームの変動表示時間を短縮することにより、普電入賞装置37に遊技球が入賞しやすくした電動役物サポート状態であり、時短とも呼ばれる。
特殊モードST3にて特図変動表示ゲームが所定回数(例えば、100回)実行される間に、普電入賞装置37に遊技球が入賞して特図2変動表示ゲームが開始され当りが発生すると、第2大入賞口39が所定回数(例えば、1秒1回)だけ開放される。そして、第2大入賞口39内のV入賞スイッチ39eで遊技球が検出されると、第2種大当り状態ST4に移行する。
一方、特殊モードST3にて特図変動表示ゲームが所定回数(例えば、100回)実行される間に、第2大入賞口39内のV入賞スイッチ39eで遊技球が検出されない場合は、通常状態ST1に移行するようになっている。
第2種大当り状態ST4は、第1大入賞口38が所定回数(例えば、実質15ラウンド)だけ開放され、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態が発生している状態である。そして、第2種大当り状態ST2が終了したときに、1/5の確率で通常状態ST1、4/5の確率で特殊モードST3に移行するようになっている。
また、通常状態ST1にて、所謂右打ちが行われ、普図ゲート34を遊技球が通過すると、普図変動表示ゲームが開始され、当該普図変動表示ゲームの結果が当りの場合、普電入賞装置37に遊技球が所定時間入賞可能となる。そして、このとき普電入賞装置37に遊技球が入賞し、特図2変動表示ゲームが開始されて当りが発生し、第2大入賞口39内のV入賞スイッチ39eで遊技球が検出されると、第2種大当り状態ST4に移行する。また、特図2変動表示ゲームが開始されて、特定の識別図柄が停止することに関連して大当りが発生すると、第2種大当り状態ST4に移行するようにしても良い。
なお、特図変動表示ゲームにおける遊技状態の遷移は、上述したものに限らず、図4に示すように、第1種大当り状態ST2に移行した後、必ず特殊モードST3に移行するようにしても良い。この場合、特図変動表示ゲームにおける大当り確率は1/350である。また、第2種大当り状態ST2が終了したときに、1/3の確率で通常状態ST1、2/3の確率で特殊モードST3に移行するようになっている。
次に、本発明の特徴部である第1大入賞口38及び第2大入賞口39の構成について図5を用いて説明する。なお、図5は、図1におけるセンターケース31の右側下部の部分拡大図である。
図5に示すように、センターケース31の右側下部には、第1大入賞口38と第2大入賞口39とが設けられている。
第1大入賞口38は、図5(a)に示すように、上端側が手前側に倒れる方向に回動可能なアタッカー形式の可動部材38bを備えている。可動部材38bは、例えば、電気的駆動源としての第1大入賞口ソレノイド38c(図2参照)により駆動される。また、可動部材38bが開放状態になっているときは、遊技制御装置100により、後述する可動翼片39bは開放しないように制御される。第1大入賞口38の内部には、当該第1大入賞口38に入った遊技球を検出する第1カウントスイッチ38a(図2参照)が配設されている。特別遊技状態中は、可動部材38bの開閉動作により、第1大入賞口38は閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開いた状態(遊技者にとって有利な状態)に変換され、遊技球の流入が容易となる。また、図5(a)に示すように、可動部材38bの左側部と可動翼片39bの回動軸側の下端部との間には、遊技球が通過可能な程度の空間(球流下可能空間)Pが設けられている。なお、第1カウントスイッチ38aを通過した遊技球は、遊技盤30の裏面に配設された球回収路84(図1参照)で回収されることとなる。
第2大入賞口39は、図5(a)に示すように、センターケース31右側下部の側壁と遊技盤30の表面と平行に回動可能な可動翼片39bとによって構成されている。可動翼片39bは、電気的駆動源としての第2大入賞口ソレノイド39c(図2参照)により駆動される。また、図5(b)に示すように、可動翼片39bが時計周りに回動して開放状態になっているときは、可動部材38bは開放しないように制御される。また、可動翼片39bは、当該可動翼片39bが時計周りに回動して開放状態になっているとき、可動部材38bの前面を覆うように設けられている。また、可動翼片39bは、その厚みが回動軸側の一端から他端側に向かって薄くなるように形成されている。具体的には、図6に示すように、可動翼片39bは、断面視略三角形状となるように形成されている。
第2大入賞口39の内部には、当該第2大入賞口39と連通する流路Rが設けられている。流路Rには、当該第2大入賞口39に入った遊技球を検出する第2カウントスイッチ39a(図2参照)及びV入賞スイッチ39e(図2参照)が配設されている。V入賞スイッチ39eを通過する流路Raの上部には、図5(b)に示すように、断続的に開閉動作を行う流路閉塞部材39fが設けられており、当該流路閉塞部材39fが開放されたタイミングで遊技球が第2大入賞口39内の流路Rを通過すると、V入賞スイッチ39eを有する流路Raへ移動するようになっている。なお、第2大入賞口39に遊技球が入賞した後、V入賞スイッチ39eを通過した遊技球も当該V入賞スイッチ39eを通過しなかった遊技球も球回収路84で回収されることとなる。
なお、第2大入賞口39内の流路Rは、第2カウントスイッチ39aを通過可能な流路と、V入賞スイッチ39eを通過可能な流路と、V入賞スイッチ39eを通過しない流路を備えていれば良い。
例えば、図7(a)に示すように、第2大入賞口39への入賞後、左斜め方向へ流下するスペシャルルートR1と、第2大入賞口39への入賞後、下方向へ流下するノーマルルートR2と、を備えるようにしても良い。具体的には、スペシャルルートR1の入口R1aは、図7(a)に示すように、可動翼片39bの回動軸が配設された位置よりも高い位置に配設されている。従って、当該入口R1aに遊技球を流入させるためには、第2大入賞口39が開放状態から閉塞状態に制御されて可動翼片39bが反時計回りに回動するとき、当該可動翼片39bの先端部側に遊技球が乗った状態であることを要する。また、当該可動翼片39bに乗った遊技球の位置が先端部側であればあるほど入口R1aへ遊技球が流入する確率が高くなるようになっている。より具体的には、図7(b)に示すように、遊技領域30aのAコースを流下して可動翼片39bの回動軸側に乗った遊技球よりも、BコースやCコースを流下して可動翼片39bの先端側に乗った遊技球の方が入口R1aへ流入し易くなる。
スペシャルルートR1には、第2カウントスイッチ39aが備えられている。そして、当該第2カウントスイッチ39aの先には、断続的に開閉動作を行う第1流路閉塞部材39gが設けられており、当該第1流路閉塞部材39gが開放されたタイミングで遊技球がスペシャルルートR1を通過すると、V入賞スイッチ39eを有する流路へ移動するようになっている。一方、当該第1流路閉塞部材39gが閉塞されたタイミングで遊技球がスペシャルルートR1を通過すると、V入賞スイッチ39eを有する流路へは移動せず、球回収樋84で回収されるようになっている。
また、第2大入賞口39への入賞後、スペシャルルートR1へ流入しなかった遊技球は、ノーマルルートR2へ流入することとなる。
ノーマルルートR2にも、スペシャルルートR1と同様に、第2カウントスイッチ39aが備えられている。そして、当該第2カウントスイッチ39aの先には、断続的に開閉動作を行う第2流路閉塞部材39hが設けられており、当該第2流路閉塞部材39hが閉塞されたタイミングで遊技球がノーマルルートR2を通過すると、V入賞スイッチ39eを有する流路へ移動するようになっている。一方、当該第2流路閉塞部材39hが開放されたタイミングで遊技球がノーマルルートR2を通過すると、V入賞スイッチ39eを有する流路へは至らずに第2流路閉塞部材39hを有する流路へ移動し、球回収樋84で回収されるようになっている。
また、上記実施例において、図7(a),(b)に示すように、第1カウントスイッチ38aは、可動部材38bの左側部に対応する位置に配設するようにしても良い。これにより、例えば、Aコースを流下して可動部材38bの左側に乗った遊技球よりもCコースを流下して可動部材38bの右側に乗った遊技球の方が第1カウントスイッチ38bで検出されるまでの時間が長くなるので、当該可動部材38bの右側を狙って遊技球を打った方が第1大入賞口38へより多くの遊技球を入賞させることが可能となる。
また、可動翼片39bの回動軸側の端部は、図7(a)に示すように、上側に湾曲する切欠を形成するようにしても良い。これにより、第1大入賞口38が開放状態となり、可動部材38bが手前側に倒れて遊技球が入賞可能となったとき、当該可動部材38bに一旦乗った遊技球が左方向に移動した場合、当該遊技球を可動翼片39b下端の上記切欠に沿って遊技球を逃がすことができるようになる。
次に、第1大入賞口38及び第2大入賞口39の開放パターンについて図8を用いて説明する。図8(a)は、第1大入賞口38の開放パターンを示すタイミングチャートである。
図8(a)に示すように、特図1変動表示ゲームにて大当り(第1種大当り)が発生すると、第1大入賞口38が所定回数(例えば、15ラウンド)だけ開放されることとなる。このとき、遊技制御装置100は、大当り1ラウンド目の開放動作を行う前に、当該開放動作における開放時間t1よりも短い時間t2だけ第1大入賞口38を開放するように第1大入賞口ソレノイド38cを制御し、可動部材38bを回動させる。
これにより、例えば、第2大入賞口39に遊技球が詰まってしまい回動翼片39bが完全に閉じていない状態で第1種大当りが発生した場合、大当り1ラウンド目の第1大入賞口38の開放動作を行う前に、t2の時間だけ第1大入賞口38を開放させて可動部材38bを可動翼片39bに接触させて当該第2大入賞口39への球詰まりを解消した上で、適切に第1種大当り状態(特別遊技状態)ST2へ移行させることができるようになる。
また、第2大入賞口39の場合も同様に、特図2変動表示ゲームにて大当り(第2種大当り)が発生すると、第2大入賞口39が所定回数(例えば、16ラウンド)だけ開放されることとなる。このとき、遊技制御装置100は、大当り1ラウンド目の開放動作を行う前に、当該開放動作における開放時間t3よりも短い時間t4だけ第2大入賞口39を開放するように第2大入賞口ソレノイド39cを制御し、可動翼片39bを回動させる。
これにより、例えば、第1大入賞口38に遊技球が詰まってしまい回動部材38bが完全に閉じていない状態で第2種大当りが発生した場合、大当り1ラウンド目の第2大入賞口39の開放動作を行う前に、t4の時間だけ第2大入賞口39を開放させて可動翼片39bを第1大入賞口38に詰まった遊技球に接触させて球詰まりを解消した上で、適切に第2種大当り状態(特別遊技状態)ST4へ移行させることができるようになる。
図9には、演出制御装置300で行われる変動入賞装置エラー処理を示した。この変動入賞装置エラー処理は、遊技制御装置100から第1カウントスイッチ38aがONとなったことを示す情報、及び、第2カウントスイッチ39aがONとなったことを示す情報を含む所定のコマンドを受信したことを条件に開始される。
図9の変動入賞装置エラー処理が開始されると、まず遊技制御装置100から受信した所定のコマンドに基づき第1カウントスイッチ38aがONとなったか否かを判定(ステップS101)する。
ここで、第1カウントスイッチ38aがONとなっていないと判定された場合(ステップS101;No)は、変動入賞装置エラー処理を終了する。一方、第1カウントスイッチ38aがONとなっていると判定された場合(ステップS101;Yes)は、第2カウントスイッチ39aがONとなったか否かを判定(ステップS102)する。
そして、ステップS102にて、第2カウントスイッチ39aがONとなっていないと判定された場合(ステップS102;No)は、変動入賞装置エラー処理を終了する。一方、第2カウントスイッチ39aがONとなっていると判定された場合(ステップS102;Yes)は、エラー報知処理(ステップS103)を行う。具体的には、図10に示すように、表示装置41にエラーが発生した旨の文字(例えば、「エラー 店員さんを呼んでね。」)を表示する。なお、エラー報知処理として、この他に遊技盤30に備えられたランプを点灯させたり、スピーカからエラーを報知する音を発生させるようにしても良い。
以上のように実施形態1の遊技機10によれば、遊技制御装置100によって第2大入賞口39が開放状態に制御された場合、第2大入賞口39が備える可動翼片39bが回動し、当該可動翼片39bと第1大入賞口38が備える可動部材38bとが遊技盤30の前後方向に重なり合うように配置されるように構成されているので、第1大入賞口38と第2大入賞口39とが単に上下方向に配設される場合に比べ遊技領域30aの省スペース化を図ることができるようになる。
また、かかる省スペース化によって、第1大入賞口38及び第2大入賞口39の周辺にスペースが確保できるようになるので、これら入賞装置周辺の釘の調整を容易に行うことができるようになる。
また、可動部材38bが開放状態となった場合、可動翼片39bと可動部材38bとの間に遊技球が流下可能な球流下可能空間が設けられるようになっているので、当該可動部材38bが開放した状態において遊技球が第1大入賞口38に入賞し過ぎないようにすることができる。
また、第1大入賞口38及び第2大入賞口39の開閉動作を、図8に示すようなタイミングで制御することによって、例えば、第1大入賞口38に遊技球が詰まっている場合において、第2大入賞口39を所定時間t3開放させる場合、当該開放の前に短時間t4だけ第2大入賞口39を開放させるので、可動翼片39bを回動させることによって第1大入賞口38に詰まっている遊技球を取り除くことができるようになる。
また、可動翼片39bは、回動軸側の一端から他端に向けて徐々に薄くなるように形成されているので、第1大入賞口38で球詰まりが発生した場合、可動翼片39bを回動させることで、当該可動翼片39bの先端が可動部材38bの開放空間に入り込み易くなり、かかる球詰まりを解消し易くなる。
また、演出制御装置300の変動入賞装置エラー処理によって、第1大入賞口38及び第2大入賞口39に同時に遊技球を入賞させるという不正を行った場合、異常状態が発生したことを報知することができるようになり、かかる不正行為を好適に防止することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、図11(a)に示すように、可動翼片39bは、長手方向の円弧形状をなす側部39b1の一部(少なくとも可動翼片39bの回動軸側)に他の部分よりも厚みが薄くなる傾斜部39b1aを設けるようにしても良い。
これにより、例えば、図11(a)に示すように、第1大入賞口38の左側に遊技球が詰まった場合でも、図11(b)に示すように、可動翼片39bを時計周りに回動させることによって、当該傾斜部39b1aが可動部材38の開放空間に入り込み、図11(c)に示すように、球詰まりを好適に解消することができる。
<実施形態2>
以下に、実施形態2の遊技機10について図12〜図16を用いて説明する。
なお、実施形態2の遊技機10にあっては、遊技盤30上の以下に説明する構成以外の構成は実施形態1の遊技機10と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
図12(a)に示すように、実施形態2の遊技機10は、遊技領域30aの最下端部中央に中央アウト口81を備えるとともに、中央アウト口81と同じ高さ且つ中央アウト口81の右方に右側アウト口82を備えている。つまり、遊技領域30aは遊技盤30の右側下端にまで拡張されて構成されている。
また、中央アウト口81と右側アウト口82との間には、当該中央アウト口81と右側アウト口82との中央地点を頂上部83aとし当該頂上部83aからそれぞれのアウト口へ遊技球を誘導可能なスロープ形状をなす遊技球誘導部材83が備えられている。また、遊技球誘導部材83の頂上部83aの周縁には釘が植設されており、当該頂上部83aに遊技球が衝突することによる遊技球誘導部材83の破損を防止している。
遊技球誘導部材83は、その壁面(遊技盤30の前面側)に遊技機10における遊技状態を示す各種表示器集約装置50を備えている。
図12(b)に示すように、各種表示器集約装置50には、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器23、特図1変動表示ゲームを表示する特図1表示器22A、特図2変動表示ゲームを表示する特図2表示器22B、普図変動表示ゲームの未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器20、特図1変動表示ゲームの未処理回数(特図1始動記憶数)を表示する特図1始動記憶表示器12、特図2変動表示ゲームの未処理回数(特図2始動記憶数)を表示する特図2始動記憶表示器13、特図1/特図2変動表示ゲームにおける結果が2R当たりか15R当たりか16R当たりかを表示する決定ラウンド数表示器14が設けられている。
普図表示器23は、変動中は2つのランプを交互に点滅させて変動中であることを表示する。そして、ゲームの結果が「はずれ」のときは、例えば左側のランプを点灯状態にし、ゲームの結果が「当り」のときは右側のランプを点灯状態にしてゲーム結果を表示する。
特図1変動表示ゲーム及び特図2変動表示ゲームは、特図1表示器22A及び特図2表示器22Bで実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで、特図1変動表示ゲーム及び特図2変動表示ゲームが行われる。表示装置41では、各特図変動表示ゲームに対応させて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行される。
そして、特図1表示器22A若しくは特図2表示器22Bで実行される特図変動表示ゲームにおいて、特別結果態様(例えば、「7」)が導出され、特図当たり(いわゆる大当たり)となると、特別遊技状態(いわゆる大当たり状態)が発生する。また、これに対応して表示装置41で実行される飾り特図変動表示ゲームにおいても特別結果態様(例えば15R大当たりの場合は「777」等のゾロ目数字のいずれか)が導出される。
特図1始動記憶表示器12は、特図1表示器22Aの変動開始条件となる特図1始動口36の始動記憶数を表示するものである。例えば保留数が「0」のときは左側のランプ1と右側のランプ2を消灯状態にし、保留数が「1」のときはランプ1のみを点灯状態にする。また、保留数が「2」のときはランプ1と2を点灯状態にし、保留数が「3」のときはランプ1を点滅、ランプ2を点灯状態にし、保留数が「4」のときはランプ1と2を点滅状態にする。
特図2始動記憶表示器13は、特図2表示器22Bの変動開始条件となる普電入賞装置37の始動記憶数を、特図1始動記憶表示器12と同様にして表示する。
以上のように、実施形態2の遊技機10によれば、遊技盤30の右側下端まで遊技球が流下するように遊技領域30aを拡張したので、当該遊技領域30aを有効に活用することができるようになる。また、当該遊技領域30aには、当該遊技領域30aの右側下端に右側アウト口82が配設されるようにしたので、遊技者に所謂右打ちをさせた際に流下する遊技球を適切に排出することができるようになる。
また、中央アウト口81及び右側アウト口82を設けるとともに、遊技球誘導部材83を設けたので、遊技領域30aを流下した遊技球を中央アウト口81又は右側アウト口82の何れかへ誘導して適切に排出することができるようになる。また、遊技領域30a以外のスペースが縮小され各種表示器集約装置50を配設することができない場合でも、当該各種表示器集約装置50を遊技球誘導部材83に設けることができるようになる。
また、遊技球誘導部材83の頂上部83aの周囲近傍に釘が植設されるので、当該遊技球誘導部材83の頂上部83aに直接遊技球が接触することによる当該遊技球誘導部材83の破損を防止することができる。また、当該釘が植設されることにより、遊技球誘導部材83を取り付ける際の位置合わせを容易に行うことができるようになる。
<変形例>
次に、実施形態2の変形例について図13を用いて説明する。
実施形態2の変形例の遊技機10は、図13(a)に示すように、遊技球誘導部材83の頂上部83aに普通変動入賞装置87を備えている。なお、普通変動入賞装置87は、上記した普電入賞装置37に替わるものである。
普通変動入賞装置87は、図13(b)に示すように、左右一対の開閉部材87a,87aを具備している。この開閉部材87a,87aの上方には、庇状の入賞阻止部材87bが備えられており、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいて閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持し、遊技球が入賞しないようになっているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置87に遊技球が流入可能状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
また、普通変動入賞装置87は、左の開閉部材87aの方が右の開閉部材87aよりも所定の高さhだけ高い位置に配設されており、開閉部材87a,87aが逆「ハ」の字状に開き、右側の開閉部材87aと入賞阻止部材87bとの間から流入した遊技球が、普通変動入賞装置87に入賞することなく、左側へ抜けてしまうことを防止している。
以上のように、変形例の遊技機10によれば、遊技球誘導部材83の頂上部83aに普通変動入賞装置87を配設したので、遊技者が遊技領域30aの左右何れかを狙って遊技球を発射した場合でも当該普通変動入賞装置87に当該遊技球を入賞させることが可能となるので、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、実施形態2の遊技機10はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、図14(a)に示すように、普通変動入賞装置87、第1大入賞口38、及び右側アウト口82を一つのユニットU1として、又は、図15に示すように第1大入賞口38、及び右側アウト口82を一つのユニットU2として構成するようにしても良い。
このように、各装置をユニット化することによって、遊技盤への組み付けが容易になる。
また、図14(b)に示すように、第2大入賞口39を遊技盤30の右側下端に設け、第2大入賞口39を開放状態にする場合は可動翼片39bを反時計周りに回動させ、遊技球を入賞させるようにしても良い。また、可動翼片39bを反時計周りに回動させたとき、当該可動翼片39bが右側アウト口82の前面に配置されるようになっており、このとき、当該右側アウト口82が可動翼片39bによって覆われないように、当該可動翼片39bには、右側アウト口82の形状に対応する切欠を設けることが望ましい。
また、図16に示すように、遊技盤30の最大幅と略同じ幅を有する表示装置41を設けた場合、当該遊技盤30上において、遊技領域30aとならないデッドスペース(例えば、遊技盤30の右上や左上)にメーカー名や製造年月が記された証紙Wを貼付するようにしても良い。これにより、遊技盤30を隅々まで有効に活用することができるようになる。
10 遊技機
30 遊技盤
30a 遊技領域
38 第1大入賞口(第1変動入賞装置)
38b 可動部材
38c 第1大入賞口ソレノイド(第1電気的駆動源)
39 第2大入賞口(第2変動入賞装置)
39b 可動翼片
39c 第2大入賞口ソレノイド(第2電気的駆動源)

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な変動入賞装置を備える遊技機であって、
    第1変動入賞装置と、第2変動入賞装置と、前記第1変動入賞装置及び前記第2変動入賞装置を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1変動入賞装置は、前記遊技盤の手前側に倒れる方向に回動可能に軸支された可動部材と、前記可動部材により受け入れられた遊技球が入賞可能な第1入賞口と、前記可動部材を駆動する第1電気的駆動源と、を備え、
    前記第2変動入賞装置は、前記遊技盤の表面と平行方向に回動可能に軸支された可動翼片と、前記可動翼片により受け入れられた遊技球が入賞可能な第2入賞口と、前記可動翼片を開閉可能に駆動する第2電気的駆動源と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1変動入賞装置と前記第2変動入賞装置のうち一方の変動入賞装置を開放状態とする場合、他方の変動入賞装置を閉塞状態に制御し、
    前記第1変動入賞装置及び前記第2変動入賞装置は、前記制御手段によって、前記可動翼片が開放状態に制御された場合、当該可動翼片が閉塞状態の前記可動部材の前方へ回動することにより、当該可動翼片と前記可動部材とが前後方向に重なり合うように配置され
    前記第1入賞口から入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、
    前記第2入賞口から入賞した遊技球を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段又は前記第2検出手段の何れか一方の検出手段によって遊技球が検出されてから所定時間内に他方の検出手段で遊技球が検出された場合、異常状態が発生したことを報知する異常状態報知手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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