JP5298066B2 - 商品販売データ処理装置及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、スキャナを接続可能なPOS(Point Of Sales)端末等の商品販売データ処理装置及びその制御プログラムに関する。
スーパーマーケット等の量販店では、会計業務に定置式のバーコードスキャナが使用されている。その場合、通常、スキャナは、チェックアウトカウンタに固定されている。またし、スキャナを挟んで一方の側(会計を行う客の流れ方向に対して上流側)が登録前の商品を置くためのスペースとなり、他方の側(会計を行う客の流れ方向に対して下流側)が登録済の商品を置くためのスペースとなる。
会計業務を担当する店員いわゆるキャッシャは、一方の側に客が買い上げる商品が置かれたならば、その商品を1品ずつ手に取り、その商品に表示されたバーコードをスキャナの読取部に近づけて読み取らせた後、他方の側に置く。この作業を、客が買い上げる全ての商品について行う。そうすると、各商品の販売データがPOS端末で登録処理されて合計金額が算出されるので、キャッシャは、客から代金の支払いを受け、支払いデータをPOS端末に入力する。そうすると、レシートが発行されるので、レシートを客に渡す。以上で、一人の客に対する会計業務が終了する。
ところで、スーパーマーケット等で販売される商品には、卵やパンように潰れやすい商品がある。このような商品を取り扱う際、キャッシャは、バーコードを読み取った後に直ぐに他方の側に置かず、別の場所に一旦除けておく。そして、全ての商品のバーコード読取りが終了したならば、除けておいた商品を他方の側に移動させる。そうすることにより、潰れやすい商品の上に別の商品を重ねてしまって商品を潰してしまうのを防ぐことができる。
しかし、ここで問題が1つある。それは、除けていた商品を他方の側に移動させる際に、その商品のバーコードをスキャナが読み取ってしまうおそれがあるということである。バーコードが読み取られると、その商品は二重に登録される。このため、キャッシャがミスに気づかないと過大な金額を客に請求してしまい、店の信用を失墜させる。また、ミスに気づいたとしても重複登録を取り消すための煩雑な操作が必要で時間を要するため、客に不快な思いをさせる。
特開平9−62942号公報
上述したように、定置式のスキャナを用いた場合には同一商品が重複登録される可能性があるため、キャッシャは細心の注意を払わなければならず、負担となっている。そこで、重複登録の可能性がなく、キャッシャの負担を軽減できる商品販売データ処理装置が望まれている。
一実施形態の商品販売データ処理装置は、スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、上記宣言入力を受け付けると、スキャナによる情報の読み取りを一時的に停止させる停止制御手段と、この停止制御手段によりスキャナによる情報の読み取りが停止されると報知する報知手段と、前記宣言入力を受け付けると、計時を開始するタイマと、客が購入する商品の代金支払い宣言が入力されたことに応じてスキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに報知手段による報知を停止する第1の再開手段と、代金支払い宣言が入力される前にタイマによる計時時間が所定の停止時間を経過すると、スキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに報知手段による報知を停止する第2の再開手段とを備えたものである。
一実施形態であるPOS端末の要部構成を示すブロック図。 同POS端末のキーボードに配置されるキーのレイアウト図。 同POS端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す図。 同POS端末のCPUが実行する商取引制御手順を示す流れ図。 図4の手順において、ステップST10にてクリアキーが操作された後の手順を示す流れ図。 図4の手順において、ステップST9にて締めキーが操作された後の手順を示す流れ図。 POS端末のCPUが実行する商取引制御手順の他の実施形態を示す流れ図。 図7の手順において、ステップST10にてクリアキーが操作された後の手順を示す流れ図。 図7の手順において、ステップST9にて締めキーが操作された後の手順を示す流れ図。
以下、商品販売データ処理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。本実施形態は、商品販売データ処理装置を、定置式のバーコードスキャナ2を接続してなるPOS(Point Of Sales)端末1に適用した場合である。
(第1の実施形態)
図1は、POS端末1の要部構成を示すブロック図である。POS端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、時計部14、通信インターフェース15、スキャナインターフェース16、I/Oポート17、キーボードコントローラ18、第1の表示コントローラ19、第2の表示コントローラ110及びプリンタコントローラ111を備えたコンピュータ機器である。CPU11と他の部12〜111とは、システムバス113で接続している。
時計部14は、現在の日付及び時刻を計時する。通信インターフェース15は、ネットワークを介して接続されたストアサーバ(不図示)と間でデータ信号を送受信する。スキャナインターフェース16は、バーコードスキャナ2との間でデータ信号を送受信する。
I/Oポート17は、モードスイッチ3から信号を入力し、ドロワ4に駆動信号を出力する。ドロワ4は、現金などを収容するためのもので、駆動信号が入力されると開放動作する。モードスイッチ3は、「登録」、「点検」、「精算」等の各種業務モードを選択してその実行をCPU11に指令するもので、たとえば、キーにて切り替えられる。
「登録」モードが選択されると、POSターミナル1は、主として以下の業務を実行する。
1.スキャナ2およびキーボード5の入力部を介して入力された商品データに基づいて、その商品の販売データをメモリに登録する業務。
2.1取引として売り上げる各商品の販売データから合計金額を算出して表示する業務。
3.入力部から預かり金額が入力されると、この預かり金額と合計金額との差額を釣銭金額として算出して表示する業務。
4.1取引として売り上げる各商品の販売データの内容をレシート用紙に印字して、レシートを発行する業務。
キーボードコントローラ18は、キーボード5を制御し、操作キーに対応したキー信号を取込む。キーボード5は、図2に示すように、販売点数や預り金額などの数値データを置数するための置数キー51の他、乗算キー52、小計キー53、預/現計キー54、クレジットキー55、クリアキー56、取消キー57、PLU(Price Look Up)キー58等の各種ファンクションキーを配置したものである。
第1の表示コントローラ19は、オペレータ用ディスプレイ6を制御し、その画面に、登録商品の品名、価格や、1取引の合計金額、釣銭金額等を表示させる。第2の表示コントローラ110は、客用ディスプレイ7を制御し、その画面にオペレータ用ディスプレイ6と同様な情報を表示させる。プリンタコントローラ111は、プリンタ8を制御し、レシートを印字発行させる。
かかる構成のPOS端末1は、ROM12にCPU11の制御プログラムを記憶している。またRAM13に、図3に示すように、取引メモリ131、タイマカウンタtのメモリ132、停止時間Tのメモリ133及び読取停止フラグのメモリ134としての記憶領域を形成している。
しかして、モードスイッチ3により「登録」モードが選択されると、CPU11が図4〜図6の流れ図に示す手順で各部を制御し、1客との商取引を処理する。この制御手順は、前記制御プログラムによって実現される。
先ず、CPU11は、商品コードが入力されるのを待機している(ST1)。スキャナ2によるバーコードのスキャニング入力、あるいはキーボード5の置数キー51とPLUキー58との操作入力により商品コードが入力されると(ST1でYES)、CPU11は、商品販売データ登録処理を実行する(ST2:処理手段)。すなわち、入力された商品コードに対応してプリセットされている商品名、単価等の商品情報を商品データファイルから読み出し、単価に販売点数を乗算して販売金額を算出する。そして、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額等の商品販売データを取引メモリ131に登録する。また、商品名、販売金額等をオペレータ用ディスプレイ6及び客用ディスプレイ7に表示させる。
商品販売データ登録処理が終了すると、CPU11は、小計キー53が操作入力されたか否かを判断する(ST3)。小計キー53は、客が購入する商品の情報入力が終了したとき操作される。すなわちCPU11は、ST3にて、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける(終了宣言受付手段)。
小計キー53が操作入力されることなく(ST3でNO)、次の商品コードが入力されたならば(ST1でYES)、CPU11は、その商品コードに対して商品販売データ登録処理を実行する(ST2)。
小計キー53が操作入力されると(ST3でYES)、CPU11は、スキャナインターフェース16を介してスキャナ2に読取停止信号を送信する(ST4:停止制御手段)。また、メモリ134に読取停止フラグをセットする(ST5)。また、取引メモリ131に記憶された商品販売データの販売金額から小計金額を算出し、オペレータ用ディスプレイ6と客用ディスプレイ7に小計金額を表示させる(ST6)。さらに、スキャナが読取停止中であることをキャッシャに報知するための情報(メッセージまたはマーク)をオペレータ用ディスプレイ6に表示させる(ST7:報知手段)。そして、メモリ132のタイマカウンタtによるタイムカウントを開始する(ST8)。
しかる後、CPU11は、締めキー(預/現計キー54またはクレジットキー55)が操作入力されるか(ST9)、クリアキー56が操作入力されるのを待機する(ST10)。預/現計キー54は、現金支払いによる決済の際に操作され、クレジットキー55は、クレジットによる決済の際に操作される。これらのキーは、1取引の締めを宣言するため、締めキーと称される。クリアキー56は、小計キー53の入力後に、購入商品の追加があった際に操作される。
キー入力を待機している間、CPU11は、読取停止フラグをチェックする(ST11)。そして、読取停止フラグがセットされていることを確認すると(ST11でYES)、CPU11は、タイマカウンタtがメモリ133に設定されている停止時間Tを経過したか否かを監視する(ST12)。停止時間Tは、小計キー53を操作したキャッシャが、潰れやすいために脇に除けておいた商品を、登録済の商品を置くためのスペースであるスキャナ2の側方に移動させるのに要する十分な時間、例えば5秒とする。タイマカウンタtが停止時間Tを経過するまでは(ST12でNO)、CPU11は、締めキー54,55またはクリアキー56の操作入力を待機する。
タイマカウンタtが停止時間Tを経過すると(ST12でYES)、CPU11は、スキャナインターフェース16を介してスキャナ2に読取開始信号を送信する(ST13)。また、メモリ134の読取停止フラグをリセットする(ST14)。さらに、オペレータ用ディスプレイ6に表示していた読取停止中の情報を消去する(ST15)。そして、タイマカウンタtによるタイムカウントを停止する(ST16)。しかる後、CPU11は、締めキー54,55またはクリアキー56の操作入力を待機する。ただし、この時点では、読取停止フラグがリセットされているので(ST11でNO)、タイマカウンタtの監視は行わない。
クリアキー56が操作入力されると(ST10でYES)、CPU11は、図5に示すように、読取停止フラグをチェックする(ST21)。そして、読取停止フラグがセットされていたならば(ST21でYES)、ステップST22,ST23,ST24,ST25として、前記ステップST13,ST14,ST15,ST16と同様の処理を実行する。読取停止フラグがリセットされていたならば(ST21でNO)、ステップST22〜ST25各処理は実行しない。
その後、CPU11は、ステップST1の処理に戻り、商品コードが入力されるのを待機する。
預/現計キー54またはクレジットキー55の締めキーが操作入力された場合には(ST9でYES)、CPU11は、図6に示すように、読取停止フラグをチェックする(ST31)。そして、読取停止フラグがセットされていたならば(ST31でYES)、ステップST32,ST33,ST34,ST35として、前記ステップST13,ST14,ST15,ST16と同様の処理を実行する。読取停止フラグがリセットされていたならば(ST31でNO)、ステップST32〜ST35の処理は実行しない。
その後、CPU11は、登録締め処理を実行する(ST36)。例えば預/現計キー54の操作により現金支払いによる決済が宣言された場合には、置数キー51で置数された預り金額から合計金額を減算して釣銭金額を求め、オペレータ用ディスプレイ6及び客用ディスプレイ7に表示させる。また、合計金額、預かり金額、釣銭金額等の支払いデータを取引メモリ131に登録する。
登録締め処理が終了すると、CPU11は、取引メモリ131のデータでレシート印字データを作成し、プリンタ8に出力して、レシートを発行させる(ST37)。以上で、1客との商取引が終了する。
なお、取引メモリ131に登録されたトランザクションデータは、例えば通信インターフェース15を介してストアサーバに送信されて、売上処理される。
一方、スキャナ2は、POS端末1から読取停止信号が入力されるまでは、レーザ光を走査してその反射光を受光しており、バーコードを横切った反射光を受光すると、バーコードデータを読み取ってPOS端末1に伝送する。そして、読取停止信号が入力されると、スキャナ2は、レーザ光の走査を停止する。その後、読取開始信号が入力されるまでは、レーザ光の走査は行わない。読取開始信号が入力されると、スキャナ2は、レーザ光の走査を再開する。
前述したように、読取停止信号は、小計キー53が操作されると、POS端末1からスキャナ2に送信される。読取開始信号は、締めキー54,55が操作されるか、クリアキー56が操作されると、POS端末1からスキャナ2に送信される。また、締めキー54,55またはクリアキー56が操作されなくても、小計キー53の操作から一定時間Tが経過すると、スキャナ2に送信される。
したがって、第1の実施形態によれば、キャッシャが小計キー53を操作して客が購入する商品の情報入力終了を宣言すると、一時的にスキャナ2がバーコードを読み取らなくなる。キャッシャは、小計キー53を操作した後に、潰れやすいために脇に除けておいた商品を、登録済の商品を置くためのスペースであるスキャナ2の側方に移動させる。このとき、スキャナ2は停止しているので、移動させた商品のバーコードが再度読み取られて重複登録が発生するおそれは全くない。したがって、キャッシャは、重複登録の注意を払わずに商品を移動させることができるので、キャッシャの負担を軽減することができる。
また、スキャナ2が読取動作を停止している間、POS端末1では、その旨を知らせるための情報がオペレータ用ディスプレイ6に表示される。したがって、キャッシャは、スキャナ2が読取動作を停止していることを容易に知ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、スキャナ2のバーコード読取動作を停止させることで、小計キー53が入力された後の重複登録を防止したが、重複登録を防止する手段はこれに限定されるものではない。小計キー53が操作されて、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付けると、スキャナ2からのデータ入力を一時的に拒否することによって、重複登録を防止することもできる。そこで次に、この場合の実施形態(第2の実施形態)を説明する。
なお、第2の実施形態においても、POS端末1のハードウェア構成は第1の実施形態と同様なので、図1〜図3は共通に使用して、その説明は省略する。
図7〜図9は、第2の実施形態において、CPU11が実行する商取引の制御手順を示す流れ図である。図7〜図9において、第1の実施形態の同手順を示す図4〜図6と同一の処理ステップには同一符号を付している。
すなわち、第2の実施形態では、小計キー53が操作入力されると(ST3でYES)、CPU11は、スキャナインターフェース16に入力されるデータ信号を無効にすることで、スキャナ2からのデータ入力の受付を拒否する(ST41:読取拒否手段)。また、読取停止フラグをセットする(ST5)。また、小計金額を算出してオペレータ用ディスプレイ6と客用ディスプレイ7に表示させる(ST6)。さらに、スキャナが読取停止中であることをキャッシャに報知するための情報(メッセージまたはマーク)をオペレータ用ディスプレイ6に表示させる(ST7)。そして、タイマカウンタtによるタイムカウントを開始する(ST8)。
その後、締めキー54,55またはクリアキー56が操作入力されることなく、タイマカウンタtが停止時間Tを経過すると(ST12でYES)、CPU11は、スキャナインターフェース16に入力されるデータ信号を有効にすることで、スキャナ2からのデータ入力の受付を許容する(ST42)。また、読取停止フラグをリセットする(ST14)。さらに、読取停止中の情報を消去する(ST15)。そして、タイマカウンタtによるタイムカウントを停止する(ST16)。しかる後、CPU11は、締めキー54,55またはクリアキー56の操作入力を待機する。
また、クリアキー56が操作入力された場合には、CPU11は、図8に示すように、読取停止フラグをチェックする(ST21)。そして、読取停止フラグがセットされていたならば(ST21でYES)、ステップST51,ST23,ST24,ST25として、前記ステップST42,ST14,ST15,ST16と同様の処理を実行する。読取停止フラグがリセットされていたならば(ST21でNO)、ステップST51,ST23〜ST25各処理は実行しない。その後、CPU11は、ステップST1の処理に戻り、商品コードが入力されるのを待機する。
締めキーが操作入力された場合には(ST9でYES)、CPU11は、図9に示すように、読取停止フラグをチェックする(ST31)。そして、読取停止フラグがセットされていたならば(ST31でYES)、ステップST61,ST33,ST34,ST35として、前記ステップST42,ST14,ST15,ST16と同様の処理を実行する。読取停止フラグがリセットされていたならば(ST31でNO)、ステップST61,ST33〜ST35の処理は実行しない。
その後、CPU11は、登録締め処理を実行する(ST36)。また、レシートを発行させる(ST37)。以上で、1客との商取引が終了する。
したがって、第2の実施形態によれば、キャッシャが小計キー53を操作して客が購入する商品の情報入力終了を宣言すると、一時的にPOS端末1がスキャナ2からのデータ入力を拒否する。このため、キャッシャが、潰れやすいために脇に除けておいた商品を、スキャナ2の側方に移動させた際にその商品のバーコードがスキャナ2で読み取られても、POS端末1は、スキャナ2からの入力を拒否するので、重複登録が発生するおそれは全くない。したがって、第1の実施形態同様に、キャッシャは重複登録の注意を払わずに商品を移動させることができるので、キャッシャの負担を軽減することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施形態では、スキャナ2が読取停止中であることを表示手段によって報知したが、音声等で報知してもよい。また、第2の実施形態では、読取停止中を報知するのでなく、スキャナ2からの入力受付拒否中である旨を報知してもよい。
また、前記実施形態では、小計キー53の操作入力後にクリアキー56が操作入力されると、スキャナ2による読取停止状態若しくはスキャナ2からの入力受付拒否状態を解除したが、キーボード5のキー操作によって商品を追加登録することは可能なので、必ずしもこの解除機能を備えていなくてもよい。
また、前記実施形態は、POS端末1をキャッシャが操作する場合について説明したが、客自身が操作するセルフスキャニング方式のPOS端末にも、本発明を適用することができる。セルフスキャニング方式の場合は不慣れな客が操作するので、本実施形態の機能を設けることでその効果は大である。
また、スキャナ2は定置式に限定されるものではなく、ハンディ式のスキャナを接続したPOS端末に本発明を適用してもよい。
また、前記実施形態では、POS端末1のROM12に発明を実施する機能である制御プログラムが予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークからPOS端末1にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものをPOS端末1にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、前記宣言入力を受け付けると、前記スキャナによる情報の読み取りを一時的に停止させる停止制御手段と、を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
[2]前記停止制御手段は、客が購入する商品の代金支払い宣言が入力されたことに応じて前記スキャナによる情報の読み取りを再開させることを特徴とする[1]記載の商品販売データ処理装置。
[3]前記停止制御手段により前記スキャナによる情報の読み取りが停止されると報知する報知手段、をさらに具備したことを特徴とする[1]または[2]記載の商品販売データ処理装置。
[4]スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、前記宣言入力を受け付けると、前記スキャナで読み取られた情報の入力を一時的に拒否する読取拒否手段とを具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
[5]前記読取拒否手段は、客が購入する商品の代金支払い宣言が入力されたことに応じて前記スキャナで読み取られた情報の入力を再開することを特徴とする[4]記載の商品販売データ処理装置。
[6]スキャナを接続する商品販売データ処理装置の制御プログラムであって、前記商品販売データ処理装置を、前記スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、前記宣言入力を受け付けると、前記スキャナによる情報の読み取りを一時的に停止させる停止制御手段として機能させるための制御プログラム。
1…POS端末、2…バーコードスキャナ、5…キーボード、6…オペレータ用ディスプレイ、7…客用ディスプレイ、8…プリンタ、11…CPU、16…スキャナインターフェース、53…小計キー、54…預/現計キー。

Claims (3)

  1. スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、
    客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、
    前記宣言入力を受け付けると、前記スキャナによる情報の読み取りを一時的に停止させる停止制御手段と、
    この停止制御手段により前記スキャナによる情報の読み取りが停止されると報知する報知手段と、
    前記宣言入力を受け付けると、計時を開始するタイマと、
    客が購入する商品の代金支払い宣言が入力されたことに応じて前記スキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに前記報知手段による報知を停止する第1の再開手段と、
    前記代金支払い宣言が入力される前に前記タイマによる計時時間が所定の停止時間を経過すると、前記スキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに前記報知手段による報知を停止する第2の再開手段と、
    を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 前記停止時間は、スキャナにより情報は読み取られたが登録済商品を置くためのスペースに置かれなかった商品をキャッシャが前記スペースに移動させるのに要する十分な時間であることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
  3. スキャナを接続する商品販売データ処理装置の制御プログラムであって、
    前記商品販売データ処理装置を、
    前記スキャナで読み取られた商品の情報に基づいて商品販売データを処理する処理手段と、
    客が購入する商品の情報入力が終了したことの宣言入力を受け付ける終了宣言受付手段と、
    前記宣言入力を受け付けると、前記スキャナによる情報の読み取りを一時的に停止させる停止制御手段と、
    この停止制御手段により前記スキャナによる情報の読み取りが停止されると報知する報知手段と、
    前記宣言入力を受け付けると、タイマによる計時を開始させる手段と、
    客が購入する商品の代金支払い宣言が入力されたことに応じて前記スキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに前記報知手段による報知を停止する第1の再開手段と、
    前記代金支払い宣言が入力される前に前記タイマによる計時時間が所定の停止時間を経過すると、前記スキャナによる情報の読み取りを再開させるとともに前記報知手段による報知を停止する第2の再開手段と、
    して機能させるための制御プログラム。
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