JP5297590B2 - 物品をコンベヤから方向転換するための方法と装置 - Google Patents

Description

本発明は、物品をコンベヤから方向転換するための転換装置と転換ブレードに関する。

郵送パッケージもしくは発送され仕分けされる手荷物などの物品を搬送し仕分けする際に、物品の幾つかを、コンベヤに沿った特定の地点もしくは場所でコンベヤから方向転換するために、転換装置をコンベヤに沿って配置できる。例えば、図１に図示されるように、パッケージＡを、コンベヤ６からシュートもしくは分岐コンベヤ８内に方向転換できる。転換装置２は、パッケージＡに突き当り、またパッケージＡをコンベヤからシュートもしくは分岐コンベヤ８内に押す、転換ブレードもしくはパドル１０を含む。

図１に図示されるように、転換ブレード１０は、物品Ａがコンベヤ６に沿って移動するとき、物品Ａに突き当たるほぼ平坦な前面１２を保持できる。転換ブレード１０は、物品Ａの通路内で旋回され、次にコンベヤ６の片側の退避位置内に戻される。

既知の転換ブレードの一例は、Terrell等が保有する米国特許第5,918,724号明細書に図示される。

パッケージの全てが特定のシュートもしくは分岐コンベヤに方向転換されるのではないので、転換装置は、転換ブレードもしくはパドルがコンベヤ６上の後続の（後追い）パッケージと支障をきたさずに、個々のパッケージをコンベヤから方向転換できることが望まれる。従って、物品は一般に、後続のパッケージがパドルの押し込み面に到達する前にブレードもしくはパドルが完全に退避するように、コンベヤ上で十分に離間される。期間中にパッケージをコンベヤにより処理できる全体処理能力の程度は、後続のパッケージ間に必要とされる間隔の総量により限定される。

処理能力の程度を増大する一つの方法は、ブレードがコンベヤを横断して外側に振れ、また戻るために必要な時間を短縮すること、即ち転換ブレードもしくはパドルの速度を増大することである。しかしながら、ブレードもしくはパドルの慣性は、それを駆動できる速度を限定する場合がある。さらに、ブレードの速度は、パッケージを損傷せずにブレードにより安全に突き当てできる最大速度によっても限定される。

パッケージの横方向位置に係らず、転換ブレードがコンベヤの幅全体を横断して通過し、その結果パッケージをコンベヤ上で効果的に方向転換するように十分な長さを有する転換ブレードを提供することも望ましい。そのような転換ブレードの長さは、コンベヤ上で転換ブレードを拡張し、また戻すために必要な時間の量を増大し、ひいては後続の物品の間に必要な間隔を増大して、装置の処理能力を低減している。

パッケージ処理能力の程度が高い、ならびにパッケージと衝突する際にパッケージを損傷する可能性が低い転換ブレードを保持する一方、コンベヤ全体を横断して通過できる転換ブレードを有する転換装置のためのニーズがある。

本発明の一形態は、コンベヤ面から物品を移し替えるための転換装置を提供することである。転換装置は、縁を有するコンベヤ面と、転換ブレードであって、物品をコンベヤ面から移し替えるために、コンベヤ面の縁に沿った退避位置から拡張された位置へ、転換ブレードの回転軸線回りに回転されるようになっている転換ブレードとを具備する。転換ブレードは、接続部分により転換ブレードの回転軸線から離間される押し込み面を有する。転換ブレードは、ブレードが拡張された位置にあるとき、後続の物品がブレードに接触せずに軸線の下流側を通過することを可能にするために、軸線と押し込み部分の間に配置される窪みを形成する。

本発明の別の態様は、コンベヤ面の片側に配置される転換ブレードを用いてコンベヤ面から少なくとも一つの物品を方向転換する方法を含む。方法は、先導する物品をコンベヤ面から方向転換するために、ブレードの押し込み面を退避位置からコンベヤ面の上方の完全に拡張された位置へ移動し、また次に退避位置へ戻すよう、転換ブレードを回転軸線回りに旋回する段階を含む。その段階中、後続の物品はブレードの窪みに進入でき、それによって後続の物品は、ブレードが完全に退避される前に軸線の下流側を通過できる。

押し込み部分を、旋回軸線の傍の取付け部分と、物品への衝撃を最小化する緩衝装置に接続できる。

本発明の目的と有利性は、同一の符号が同類要素を示す添付図と共に、その好適な実施形態の添付の詳細説明から明らかになる。

図２Ａは、長手方向の縁２０を有する従来コンベヤ６に沿って供給される先導する物品Ａ１と後続（後追い）の物品Ａ２を図示する。転換ブレード１０は、鉛直方向の回転軸線１６回りに回転しコンベヤから選定された物品を押すために縁２０に隣接して配置される。

コンベヤ上の連続な物品の先導端部間の距離、即ち全体のパッケージ間隔は、サイクル距離Ｌ２とセットアップ距離Ｌ１を構成するＬ３として指定される。サイクルする、即ちコンベヤを横断して拡張し、次に最初の退避位置に戻るために転換ブレードに必要とされる時間は、サイクル時間と呼ばれる。サイクル距離Ｌ２は、サイクル時間中にコンベヤが移動する距離であり、また従ってブレードがサイクルするとき、転換ブレードと後続のパッケージＡ２との間の接触を回避するための、物品Ａ１とＡ２（コンベヤ６上で前方方向に移動している）の間の最小間隔である。先導物品Ａ１の前面端部１４が、物品をブレード（例えばブレードの背面隅部１７）により突き当てできる直前の位置から最適な突き当て位置へ移動するために必要とされる時間は、セットアップ時間と呼ばれる。物品Ａ１がセットアップ時間中に移動するセットアップ距離Ｌ１は、図２Ａに示される。セットアップ時間/セットアップ距離は、コンベヤ６の速度に依存する。

転換ブレード１０が物品Ａ２の通路の外へ退避される前に、後続の物品Ａ２が転換ブレードに到達しないことを確実にするため、後続の物品Ａ２は、ブレードがその拡張行程を開始する時間にサイクル距離Ｌ２だけ転換ブレード１０の背面隅部１７の後方に間隔をあけられる。距離Ｌ２を、サイクル時間を乗じたコンベヤの速度として定義できる。

従って、先導物品Ａ１の背面端部１５が旋回軸線１６と同じ位置に到達するとき、転換ブレードがその拡張行程を開始することを仮定すると、後続のパッケージと転換ブレードの間の接触を回避するために必要な物品Ａ１とＡ２の前面端部の間で測定されるパッケージ間隔Ｌ３は、Ｌ１とＬ２との和である。総合時間（セットアップ時間にサイクル時間を加える）は、物品が距離Ｌ３を移動するために必要な時間である。

図２Ｂは、サイクル時間/サイクル距離の関係をより詳細に図示する。サイクル時間中に、転換ブレード１０は、コンベヤ６の長手方向の縁２０に沿った退避位置３０から３０´として指定される完全に拡張された位置へ移動し、また次に退避位置３０へ戻る。退避位置３０から十分に拡張された位置へ移動するとき、転換ブレード１０は物品Ａ１に突き当たりまた物品Ａ１を最初の位置３２からコンベヤ６の対向縁２２にある位置３２´へ押す。拡張と退避行程のためのサイクル時間中に、後続の物品Ａ２は、コンベヤ６上の前方にサイクル距離Ｌ２だけ搬送される。

転換ブレード１０の押し込み面１２が、回転軸線１６からブレードの前方の自由端１３へ基本的に延びている平坦な表面であるとき、ブレード１０が完全に退避されるまで、物品Ａ２の前面端部１８が、転換ブレード１０の背面隅部１７を通過しないように、後続の物品Ａ２は、十分に間隔をあけられて戻される。さもなければ、物品Ａ２が縁２０に沿って進むならば、物品Ａ２はブレードの背面端部に突き当たり、また物品Ａ２がコンベヤに沿って移動するとき、望ましくない方向に転換されもしくは遅延される。

セットアップ距離Ｌ１は、図２Ｃにより詳細に図示される。図２Ｃに図示されるように、セットアップ距離Ｌ１は、パッケージＡ１の前面端部が背面隅部１７を通過し、また転換ブレードの指定された押し込み面１２上の一定の最適な押し込み位置、例えばブレードの“スイートスポット”に到達するに必要な距離である。

図３は、本発明に記載の転換ブレード４０の代表的な実施形態を図示する。転換ブレード４０は、コンベヤ６の縁の外側に配置された鉛直方向回転軸線１６回りに回転するために取付けられる。転換ブレード４０は、物品をコンベヤ６の対向縁２２に押すための押し込み面４２を有する押し込み部分４１を含む。押し込み面４２は、回転軸線１６から前方にブレード４０の接続部分４４だけ間隔をあけられる。

接続部分４４は、回転軸線１６の直前に配置され、またコンベヤにほぼ対面している表面５６を有する背面部分５２を有する。転換ブレードが退避位置にあるとき、接続部分４４は、押し込み部分と平行にならないように配向され、またコンベヤの縁２０から離れて延びる（図４Ａ参照）。接続部分４４と押し込み部分４１の交点は、段差５４を形成する。押し込み面４２は、図４Ａに示されるブレードの退避位置において、コンベヤ６の縁２０に平行に配向されるが、縁２０に対し他の配向が可能である。例えば、押し込み面４２を、コンベヤ６の縁２０に対し傾斜させることができる。

ブレードが退避位置にあり、また押し込み面４２から以上にコンベヤの縁２０から離れて配置されるとき、接続部分４４の表面５６は、コンベヤ６の縁２０から外向きにオフセットされ、それは図４Ａに示される。さらに、転換ブレード４０が退避位置にあるとき、接続部分４４の表面５６は、前方にまた縁２０から離れて傾斜される。

転換ブレード４０は、回転軸線１６を超えて延びるクランク部分４８も任意に保持できる。図３に図示されるように、クランク部分４８を、いずれか適切なトルク伝達部材５０に接続できる。トルク伝達部材５０、例えばモータと回転式機械のリンケージもしくはピストンを、クランク部分４８が回転軸線１６回りの円弧を通って移動するために配置できる。あるいは、転換ブレード４０の回転部分を、ブレード端部に接続せずに回転軸線１６でブレードに直接作用するトルク伝達部材（示されていない）により駆動できることが想定される。

図３Ａと３Ｂは、押し込み面が回転軸線から前方に間隔をあけられ、また接続部分の背面部分が、ブレードの退避位置においてコンベヤの縁から離れて延びる回転軸線の直前に配置される、他に想定された転換ブレードの実施形態を図示する。例えば、図３Ａは、コンベヤの縁２０とほぼ平行に延びている中間部分１４４ｂと、互いにほぼ平行に延びる背面部分１４４ｃと前面部分１４４ｄとを含む接続部分１４４aを有する転換ブレード１４０を図示する。

別の事例として、図３Ｂは、回転軸線１６から離れ、また押し込み面２４２から離れて湾曲される接続部分２４４ｂを有する転換ブレード２４０を図示する。

押し込み面は、コンベヤ面を横断して物品を押すために適切ないずれかの表面形状を保持できる。例えば、押し込み面を、ほぼ平坦にもしくは湾曲できる。図３Ｃは、転換ブレードの押し込み面３４２が凹形に湾曲される想定された転換ブレード３４０を図示する。
さらに、図は便宜上、単一構造としての押し込み面を示すが、押し込み面は幾つかの共連結された部分から形成できる。

前述から、図３と、３Ａと、３Ｂと、３Ｃに図示されるブレードの各々は、コンベヤ上の物品に向き合うブレードの側面で接続部分４４と、１４４と、２４４と、３４に形成される、窪みあるいはポケット４５、もしくは１４５、もしくは２４５、もしくは３４５をそれぞれ有することが理解される。

本転換装置の有利性は、図４Ａ−７Ｂから明らかになるが、ここで図４Ａと、５Ａと、６Ａと、７Ａは本装置の操作を表し、一方、図４Ｂと、５Ｂと、６Ｂと、７Ｂは、もし従来技術の装置が本装置と同じように操作されたなら何が起るかを表す。図４Ａは、コンベヤ面６の片側に沿った退避位置において図３の転換ブレード４０を図示する。サイクル中にこの地点で、先導する物品Ａ１は、押し込み面４２の押し込み位置に到達する。後続の物品Ａ２は、コンベヤの速度を乗ぜられたサイクル時間よりも小さい値に等しい距離Ｌ２´（即ち、距離Ｌ２´は図２Ａに示される距離Ｌ２よりも小さい）だけ物品Ａ１から離間される。図５Ａは、押し込み面４２が、コンベヤ６を横断して物品Ａ１を押している転換ブレード４０の部分拡張行程を図示する。後続の物品Ａ２は、コンベヤ６に沿って回転軸線１６に近接した地点に移動する。

図６Ａは、先導する物品Ａ１をコンベヤ６の対向縁２２へ押している、完全に拡張された位置の転換ブレード４０を図示する。後続の物品Ａ２の前面端部は、回転軸線１６を通過し、ひいてはブレード４０の背面隅部１７aを通過して前方に移動する。

図７Ａは、サイクルの一部の退避部分においての転換ブレード４０を図示し、その中で転換ブレード４０は、拡張位置から退避位置に向けてその回転軸線１６回りに回転されている。後続の物品Ａ２は、コンベヤ６に沿って、回転軸線１６のさらに前方であるが、押し込み面４２の背面隅部４７の背面側の位置へ移動する。物品Ａ２は従って、コンベヤ６上の物品に対面しているブレードの側面に形成される窪み４５中に配置される。

回転軸線の直前に配置される接続部分の背面部分５２は、転換ブレードが完全に退避した位置のコンベヤの縁から離れて拡張するよう設定されるので（図４Ａ）、そのことは、退避行程においてブレードの移動の際は、接続部分の背面端部５２は、押し込み部分がコンベヤの外側の位置になる前にコンベヤの外側に位置する状態になることを意味する。従って、後続の物品Ａ２は、転換ブレードがその退避位置へ戻る前に、ブレードに接触せずに、旋回軸線１６の前方を通過できる。さらにより好適には、後続の物品Ａ２は、完全に拡張された位置に配置されたブレードを備える旋回軸線の前方をブレードと接触せずに通過する。そのことは、後続の物品Ａ２を、他の方法に比べて、転換ブレードに早めに接触する危険を冒さずに先導する物品Ａ１に近接して配置できることを意味する。

比較できるように、図４Ｂと、５Ｂと、６Ｂと、７Ｂは、従来の転換ブレード１０を使用しまた図４Ａのより短いサイクル距離Ｌ２´を使用するときの、物品Ａ１とＡ２のコンベヤに沿った経路を図示する。最初に、図４Ｂに示されるように、物品Ａ１とＡ２は、図４Ａの物品Ａ１とＡ２と同一の位置で始動する。図５Ｂに示される拡張行程の際、物品Ａ１はブレード１０によりコンベヤ面６を横断して押されている。後続の物品Ａ２は、図５Ａに現れるような押し込み面１２の背面端部と一直線を成す地点へコンベヤ面６に沿って移動する。図６Ｂに示されるように、転換ブレード１０は、物品Ａ１をコンベヤ６を横断して押す十分に拡張された位置にある。後続の物品Ａ２は、その先導する端部が回転軸線１６の前方に配置されるようにコンベヤ６上の地点へ移動する。回転軸線１６と押し込み面１２との間に窪んだ部分は無いので、ブレード１０がコンベヤの上方でさらに拡張されるとき、移動する物品Ａ２は押し込み面１２により突き当てられる。物品Ａ２は従って、図６Ｂに示されるようにブレード１０によりその所望される移動経路から移し替えられる。

図７Ｂは、従来の転換ブレード１０の退避行程を図示する。図７Ｂに図示されるように、物品Ａ１はコンベヤ面６から完全に押され、また物品Ａ２はコンベヤ面に沿って回転軸線１６の前方の地点へ移動する。転換ブレード１０は物品Ａ２により突き当てられるので、物品Ａ２はその意図した移動経路から望まない方向へ移し替えられ（あるいは場合によってはコンベヤから離れて移し替えられさえする）、その前方移動を遅延される。パッケージＡ２は、検知されるコンベヤ上の位置を予め有し（例えば、読取装置により走査されたパッケージＡ２上のバーコード）、また従って仕分け機構の制御装置は、個々の転換ブレードが作動される特定の瞬間に、パッケージA２がその個々の分岐コンベヤに到達することを予想する。しかしながら、発生するその瞬間が変更された場合、パッケージA２は、遅延して到達し、またブレードにより適正に方向転換されない。

従って、軸線１６から自由端１３へ完全に直線状である転換ブレード１０を使用するとき、本発明に記載の転換ブレードを使用するときよりも、パッケージはさらに離間される（即ち、より長いサイクル距離Ｌ２）必要がある。

図３−３Ｃに図示される転換ブレードと転換装置は従って、コンベヤ装置が 完全に直線状のブレードを備える場合よりもより接近して離間される物品を仕分けることを可能にし、その結果コンベヤ装置はより高い処理能力を有する。

図７Ａを再び参照することにより、退避行程の際に、ブレード４０の接続部分４４の長さは、コンベヤの上方に拡張する転換ブレード４０の前方部分に突き当たらずに、後続の物品Ａ２がコンベヤに沿って移動するに十分であると分る。例えば、代表的な実施形態において、押し込み面４２の背面端部は、回転軸線１６から押し込み面の全長の少なくとも1/4、好ましくは1/2、またより好ましくは2/3の距離ｄ（図５Ａ）だけ離間される。もっとも有利なのは、距離が押し込み面の全長の少なくとも2/3の場合である。

コンベヤ６はあらゆる型のコンベヤ面を保持できる。例えば、コンベヤは、コンベヤ面を共有する上部部分に沿って物品を移動するために配置されるエンドレスコンベヤベルトもしくは駆動ローラから成るベッドであってよい。代表的な実施形態において、コンベヤ６は、ほぼ水平なコンベヤ面を有し、また転換ブレードがコンベヤ面６の上方の水平面を回転するように、転換ブレード４０は、鉛直方向の回転軸線回りに回転するために配置される。

図面は、コンベヤに沿って移動する物品を、転換装置に最も近い縁２０で図示する。しかしながら、物品を、コンベヤ上のいずれの横方向位置にも配置できる。一つの事例として、コンベヤに沿って移動する手荷物はさまざまな大きさと形状から成り、またコンベヤの一方の縁と大抵の場合一直線に並ばない。横方向において縁２０から離れて配置される物品は、後続の物品間の間隔が極めて接近しているため転換ブレードにより誤って移動される可能性は低い。しかしながら、各物品の横方向位置がどこかは分らないので、物品間に必要な間隔を、物品がコンベヤの縁２０に配置されるもっとも厳しい状態に基づいて有利に設置できる。

物品の横方向位置に係らず、コンベヤ上の物品を効果的に方向転換するために、ブレードの長さは十分長くできると有利である。一つの実施形態において、ブレードはコンベヤの全体幅を横断して拡張するために十分に長い。一つの事例において、手荷物仕分け装置に使用するためのブレードは、軸線１６から前面端部４３へ約1422.4mm(約5６in.)の長さを保持できる。ブレードを、ブレードの端部がコンベヤの全体幅を超えて拡張するように、あるいはコンベヤの遠端部の二三インチ内に拡張するように配置できる。

本発明の別の形態は、パッケージに及ぼす衝撃を最小化する転換ブレードに関連する。そのような転換ブレード８０は、図８に表示される。ブレード８０は、押し込み部分８２がコネクタ部分８４に付番８５で旋回自在に取付けられることを除いて、図３のブレード４０と類似して成形される。さらに緩衝機構８６は、押し込み部分８２とコネクタ部分８４と相互接続する。緩衝機構８６は、例えば、ピストンが中に配置されるシリンダ９０などの移動ダンパが配置される、コイル状圧縮スプリング８８を具備できる。シリンダ９０を、コネクタ部分８４に接続できるが、ピストンは、押し込み部分と一体のアーム１００に接続されるロッド９２に接続される。従って、ブレードの拡張行程の際に押し込み部分がパッケージに接触するとき、押し込み部分は、スプリング８８の動作を背景にして旋回軸線８５回りに背面方向に旋回され、その結果そうしないとパッケージに付与されるエネルギを吸収する。パッケージが転換された後に、スプリング８８は、ダンパ８６の制御下で、押し込み部分をその最初の状態に戻す。従って、パッケージに対する潜在的な損傷を最小化できる。アーム１００は、ダンパを接続でき、それによって押し込み部分に及ぼす緩衝装置の作用を変更している、多くの孔１０２を保持する。

旋回される押し込み部分８２を、前述の発明形状を保持している転換アームにおいて示したが、図２の従来技術形状など、いずれの形状のブレードにおいても代りの押し込み部分を具体化できる。

さらに、ブレード部分を、弾性材料、例えばウレタンから部分的に形成でき、それによって押し込み部分の自由端部１０４は、図８に示されるようにパッケージに接触する際に
弾性的に屈曲でき、その結果パッケージに対する衝撃をより小さくする。

本発明は、好適な実施形態と共に説明されてきたが、具体的に記載されない、補足と、削除と、修正と、代替が、添付の請求項に規定される本発明の精神と要旨から逸脱せずに為されて良いことは当業者により理解されるであろう。

図１は、従来技術の転換装置とコンベヤの斜視図である。 図２Ａは、従来技術の装置の最小パッケージ間隔を図示する。 図２Ｂは、従来技術の装置のサイクル時間を図示する。 図２Ｃは、従来技術の装置のセットアップ時間を図示する。 図３Ａは、本発明の実施形態に記載の、転換ブレードの一形態の平面図を図示する。 図３Ｂは、本発明の実施形態に記載の、転換ブレードの一形態の平面図を図示する。 図３Ｃは、本発明の実施形態に記載の、転換ブレードの一形態の平面図を図示する。 図４Ａは、代表的な本転換ブレードの出発位置を図示する。 図４Ｂは、従来の転換ブレードの出発位置を図示する。 図５Ａは、代表的な本転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第一四半期を図示する。 図５Ｂは、従来の転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第一四半期を図示する。 図６Ａは、代表的な本転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第二四半期を図示する。 図６Ｂは、従来の転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第二四半期を図示する。 図７Ａは、代表的な本転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第三四半期を図示する。 図７Ｂは、従来の転換ブレード用の、転換ブレードサイクルの第三四半期を図示する。 図８は、パッケージに対する衝撃を最小化する、転換ブレードの実施形態を図示する。 図９は、図８の部分の拡大されたものである。

Claims (15)

1. 物品を長手方向の下流側方向に搬送するためのコンベヤであって、
   長手方向の縁を有するコンベヤ面を有するコンベヤと；
   転換ブレードであって、物品を移し替えるために、前記コンベヤ面の前記長手方向の縁に沿った退避位置から前記コンベヤ面を横断して拡張された位置へ、転換ブレードの鉛直な回転軸線回りに回転されるように配置される転換ブレードと；
   を具備していて、
   前記回転軸線は、前記コンベヤの一方の側に配置され、
   前記転換ブレードは、前記転換ブレードの回転軸線の下流側に間隔をあけられた押し込み面を有する押し込み部分を形成し；
   前記押し込み部分は、前記転換ブレードが前記退避位置にあるときに、前記回転軸線と前記コンベヤの同じ側に配置され、
   前記転換ブレードが前記拡張された位置にあるとき、後続の物品が前記転換ブレードと接触せずに前記軸線を越えて下流側に移動することを可能にするために、前記転換ブレードは、前記転換ブレードの回転軸線と前記押し込み部分との間に配置される窪みを有する、
   物品を搬送し、また選択的に方向転換するためのコンベヤ装置。
2. 前記押し込み面は、前記押し込み面の長さの少なくとも1/4の距離だけ、前記回転軸線から搬送の方向に離間される、請求項１に記載のコンベヤ装置。
3. 前記距離は、前記押し込み面の前記長さの少なくとも1/2である、請求項２に記載のコンベヤ装置。
4. 前記距離は、前記押し込み面の前記長さの少なくとも2/3である、請求項２に記載のコンベヤ装置。
5. 前記転換ブレードを回転させるために、前記転換ブレードに接続されるトルク伝達部材をさらに具備している、請求項１に記載のコンベヤ装置。
6. 前記押し込み部分は、接続部分により前記軸線に接続され、前記接続部分と前記押し込み面との交点は段差を形成する、請求項１に記載のコンベヤ装置。
7. 前記押し込み面は平面である、請求項１に記載のコンベヤ装置。
8. 垂直な下向きの方向に見られるとき、前記押し込み面は湾曲している、請求項１に記載のコンベヤ装置。
9. 前記押し込み部分は、接続部分により前記軸線に接続され、前記押し込み部分は、前記接続部分に旋回自在に取付けられ、また物品に及ぼす衝撃を最小化する緩衝機構は、前記押し込み部分と前記接続部分との間に接続される、請求項１に記載のコンベヤ装置。
10. 前記押し込み面は、衝撃を吸収するために弾力性がある、請求項９に記載のコンベヤ装置。
11. 前記押し込み面は、衝撃を吸収するために弾力性がある、請求項１に記載のコンベヤ装置。
12. 前記接続部分は、前記コンベヤの縁に対面するコネクタ面を有し、前記転換ブレードの前記退避位置において、前記押し込み面は、前記コネクタ面より前記コンベヤに近接して配置される、請求項６に記載のコンベヤ装置。
13. 物品を長手方向の下流側方向に搬送するためのコンベヤであって、長手方向の縁を有するコンベヤ面を有するコンベヤと；
    物品を移し替えるために、前記コンベヤ面の前記長手方向の縁に沿った退避位置から前記コンベヤ面を横断して拡張された位置へ、ほぼ鉛直な回転軸線回りで回転されるように配置される転換ブレードと；
    を具備していて、
    前記回転軸線は、前記コンベヤの一方の側に配置され、
    前記転換ブレードは、前記転換ブレードの接続部分だけ、前記回転軸線の下流側と間隔をあけられた押し込み面を有する押し込み部分を有し、
    前記押し込み部分は、前記転換ブレードが前記退避位置にあるときに、前記回転軸線と前記コンベヤの同じ側に配置され、
    前記転換ブレードの前記退避位置において、前記回転軸線の直下流側に配置された前記接続部分の部分は、前記コンベヤ面の前記縁から離れる方向に拡張し、前記転換ブレードが前記拡張された位置にあるとき、前記部分は、後続の物品との接触を回避する、
    物品を搬送し、また選択的に方向転換するためのコンベヤ装置。
14. コンベヤの長手方向の縁に隣接して配置される転換ブレードにより、物品をコンベヤから選択的に方向転換する方法であって、
    前記転換ブレードは、転換ブレードのほぼ鉛直な軸線回りの旋回運動に対応して、前記コンベヤを横断して退避位置と完全に拡張される位置との間を移動するために配置される押し込み部分を含み、
    前記軸線は、前記コンベヤの一方の側に配置され、
    前記軸線は、物品搬送の長手方向の上流側に前記押し込み部分から間隔をあけられ、
    前記押し込み部分は、前記転換ブレードが前記退避位置にあるときに、前記軸線と前記コンベヤの同じ側に配置され、
    前記転換ブレードが前記拡張された位置にあるとき、後続の物品が前記転換ブレードと接触せずに前記軸線を越えて下流側に移動することを可能にするために、前記転換ブレードは、前記転換ブレードの回転軸線と前記押し込み部分との間に配置される窪みを有する、
    方法において、
    Ａ）前記物品の一つの側面を前記コンベヤの前記長手方向の縁に隣接して配置し、また第一の前記物品を第二の前記物品の下流側と間隔をあけて、前記物品を長手下流側方向に搬送する段階と；
    Ｂ）前記第一の物品が、前記退避された転換ブレードの前記押し込み部分に隣接する位置に到達するまで、前記転換ブレードを前記退避位置に保持する段階と；
    Ｃ）前記押し込み部分が、前記第一の物品を前記コンベヤから押すことを可能にするために、前記転換ブレードを前記退避位置から前記完全に拡張された位置へ旋回する段階と；
    Ｄ）前記転換ブレードを、前記完全に拡張された位置から前記退避位置へ旋回する段階と；
    Ｅ）段階ＣとＤの際に前記転換ブレードが前記退避位置に到達する前に、前記第二の物品が、前記旋回軸線を越えて下流側に移動し、その結果前記後続の物品と前記転換ブレードとの間の接触を回避させる段階と；
    を含んでいる、転換方法。
15. 一サイクル時間中に、前記転換ブレードは、前記退避位置から前記完全に拡張された位置へ移動し、また次に前記退避位置に戻り、また前記コンベヤは、段階Ａの際の前記第一と前記第二の物品間の間隔が、前記サイクル時間に搬送速度を乗じた間隔よりも短い、前記搬送速度で移動する、請求項１４に記載の転換方法。

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