JP5297487B2 - 受信装置及び利得制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線信号を受信する受信装置及び利得制御方法に関し、特に、利得を自動的に制御する装置及び方法に関する。
無線通信を行う受信装置には、自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)回路が搭載されている。このようなAGC回路では、受信信号のレベルを検出し、検出された受信信号の信号レベルに基づき、AGC回路に含まれるAGCアンプの利得を制御するための制御電圧を設定し、受信信号の信号レベルが高い場合にはレベルを低く、また、信号レベルが低い場合にはレベルを高くするように利得をアナログ制御する(例えば、特許文献1)。
このように、アナログ制御を用いることにより、受信信号のレベル変動に追従してAGCアンプの利得を設定することができ、受信信号の信号レベルが変動した場合であっても、受信信号の信号レベルを後段で行われる各種の処理に適した、一定の信号レベルにすることができる。
特開2003−289276号公報
ところで、例えば移動体通信においては、信号を送信する送信装置と、送信装置から送信された信号を受信する受信装置との距離に応じて、受信装置で受信する信号の信号レベルが異なり、また、送信装置及び/又は受信装置が移動することにより、受信信号の信号レベルが変動する。例えば、送信装置と受信装置とが極めて近距離に存在する場合、受信装置は強電界入力状態となるため、受信装置には、信号レベルの高い受信信号が入力される。
ここで、従来のアナログ制御によるAGC回路では、信号レベルの低い信号を受信した場合であっても正しく受信できるように、待機時には、AGCアンプの利得を予め高く設定する。そのため、このような信号レベルの高い受信信号が入力された場合には、AGCアンプの利得を低くするように制御する。
しかしながら、アナログ制御によるAGC回路では、変化量の大きいレベル変動に対する応答時間が長くなるため、受信信号の信号レベルが非常に高い場合には、受信信号のレベル変動に追従して信号レベルを適切なレベルにするまでに時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、強電界入力状態であっても、受信した信号の信号レベルの制御を短時間で行うことが可能な受信装置及び利得制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、入力信号の信号レベルに応じて利得を制御する自動利得制御回路を備えた受信装置であって、前記入力信号を増幅及び/又は減衰させる増幅部と、前記入力信号の信号強度及び信号レベルを検出する検出部と、前記検出部で検出された前記信号強度を示す強度信号の電圧を所定の電圧に変換するバッファと、前記検出部の検出結果に基づき前記増幅部の利得を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検出部で検出された信号強度に応じた第1の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するディジタル制御と、前記検出部で検出された信号レベルに応じた第2の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するアナログ制御とを切り替えて、前記増幅部の利得を制御し、前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替える際に、前記制御部は、前記強度信号の電圧を所定の電圧に調整するための基準電圧を出力し、前記バッファは、前記制御部から出力された前記基準電圧に基づき、前記第2の制御電圧としての前記強度信号の電圧を、前記第1の制御電圧と同一になるように変換することを特徴とする。
そして、本発明によれば、検出された信号強度に応じた第1の制御電圧で増幅部の利得を制御するディジタル制御と、検出部で検出された信号レベルに応じた第2の制御電圧で増幅部の利得を制御するアナログ制御とを切り替えて、増幅部の利得を制御するため、入力信号の信号レベルに応じて利得を適切に制御することが可能になる。
また、利得の制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替える際に、第2の制御電圧としての強度信号の電圧を、第1の制御電圧と同一になるように変換するため、増幅部に対する第1及び第2の制御電圧が大きくずれることによって応答時間が長くなるのを防ぐことが可能になる。
上記受信装置において、前記制御部は、前記検出部で検出された信号強度と、該信号強度に対して予め設定された閾値とを比較し、前記信号強度が前記閾値を超えた場合に、前記ディジタル制御により前記増幅部の利得を制御し、前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替えることができる。これにより、強電界入力状態であっても、受信した入力信号の信号レベルの制御を短時間で行うことが可能になる。
上記受信装置において、前記入力信号の信号強度と、前記増幅部の利得を制御するための制御電圧とが関連付けられた制御電圧テーブルを記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記制御電圧テーブルを参照し、前記検出部で検出された信号強度に関連付けられた制御電圧を、前記第1の制御電圧とすることができる。
上記受信装置において、前記制御部の制御に基づき、前記増幅部に対する前記第1の制御電圧の供給又は遮断を制御する第1のスイッチと、前記制御部の制御に基づき、前記増幅部に対する前記第2の制御電圧の供給又は遮断を制御する、前記第1のスイッチに対して相補的に動作する第2のスイッチとをさらに備えることができる。これにより、増幅部に対する第1及び第2の制御電圧を選択的に供給することが可能になる。
また、本発明は、入力信号の信号レベルに応じて、該入力信号を増幅及び/又は減衰させる増幅部の利得を制御する自動利得制御回路の利得制御方法であって、前記入力信号の信号強度及び信号レベルを検出し、前記検出された信号強度に応じた第1の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するディジタル制御と、前記検出された信号レベルに応じた第2の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するアナログ制御とを切り替えて、前記増幅部の利得を制御し、前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替える際に、前記強度信号の電圧を所定の電圧に調整するための基準電圧に基づき、前記第2の制御電圧としての前記検出された前記信号強度を示す強度信号の電圧を、前記第1の制御電圧と同一になるように変換することを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、入力信号の信号レベルに応じて利得を適切に制御することが可能になると共に、利得の制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替える際に、増幅部に対する第1及び第2の制御電圧が大きくずれることによって応答時間が長くなるのを防ぐことが可能になる。
以上のように、本発明によれば、強電界入力状態であっても、受信した信号の信号レベルの制御を短時間で行うことが可能になる。
本発明にかかる受信装置の一実施の形態を示すブロック図である。 RSSI値とAGCアンプとの関係について説明するための略線図である。 AGCアンプの利得を制御する処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる受信装置の一実施の形態を示し、受信装置1は、大別して、可変増幅部(AGCアンプ)11、ミキサ12、増幅部(アンプ)13、フィルタ14、増幅部(アンプ)15、可変増幅部(AGCアンプ)16、ミキサ17、検出部18、アナログ/ディジタル(A/D)変換部19及び20、増幅部(アンプ)21、バッファ22、ディジタル/アナログ(D/A)変換部23及び24、アナログAGCスイッチ25、ディジタルAGCスイッチ26、制御部27、記憶部28で構成される。
AGCアンプ11は、外部の送信装置から送信され、受信装置1で受信したRF(Radio Frequency)信号を、利得を制御するための制御電圧が設定されたアナログAGC制御信号又はディジタルAGC制御信号に基づき所定の利得で増幅又は減衰して出力する。ミキサ12は、AGCアンプ11から出力されたRF信号と、外部の局部発振器から供給された第1局発信号(1stLO(Local Oscillator)信号)とに基づいて周波数の変換を行い、2つの信号の周波数の差(又は和)となる周波数の第1中間周波信号(1stIF(Intermediate Frequency)信号)を出力する。
アンプ13は、ミキサ12から出力された1stIF信号を所定の利得で増幅して出力する。フィルタ14は、アンプ13から出力された1stIF信号の周波数帯域を制限するためのフィルタである。フィルタ14は、例えば、水晶フィルタを用いたバンドパスフィルタ(BPF)やローパスフィルタ(LPF)であり、所定の遮断周波数に基づき1stIF信号の帯域を制限することにより、1stIF信号に含まれる不要な周波数成分を除去する。
アンプ15は、フィルタ14から出力され不要な周波数成分が除去された1stIF信号を所定の利得で増幅して出力する。AGCアンプ16は、アンプ15から出力された1stIF信号を、アナログAGC制御信号又はディジタルAGC制御信号に基づき所定の利得で増幅又は減衰して出力する。
ミキサ17は、AGCアンプ16から出力された1stIF信号と、外部の局部発振器から供給された第2局発信号(2ndLO信号)とに基づいて周波数の変換を行い、2つの信号の周波数の差(又は和)となる周波数の第2中間周波信号(2ndIF信号)を出力する。
検出部18は、ミキサ17から出力された2ndIF信号を検波して得られるIF出力信号を出力すると共に、受信装置1で受信したRF信号の信号強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)信号を出力する。
A/D変換部19は、検出部18から出力されたIF出力信号をアナログ信号からディジタル信号に変換して出力する。A/D変換部20は、検出部18から出力されたRSSI信号をアナログ信号からディジタル信号に変換して出力する。
アンプ21は、検出部18から出力されたRSSI信号を所定の利得で増幅して出力する。尚、検出部18から出力され、アンプ21で増幅されるRSSI信号は、AGCアンプ11及び16の利得を制御するための制御電圧の基になる信号であるため、以下の説明においては、アンプ21から出力されるRSSI信号を、特に「AGC用信号」と記述する。
D/A変換部23は、制御部27から出力された後述する基準電圧を、ディジタル信号からアナログ信号に変換して出力する。バッファ22は、アンプ21から出力されたAGC用信号(RSSI信号)を、D/A変換部23から出力された基準電圧を用いて適切な電圧に変換する。そして、変換した電圧を、AGCアンプ11及び16の利得を制御するための制御電圧としてアナログAGC制御信号に設定して出力する。
D/A変換部24は、制御部27から出力された、AGCアンプ11及び16の利得を制御するための制御電圧が設定されたディジタルAGC制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換して出力する。
アナログAGCスイッチ25は、制御部27から出力された後述するループ制御信号に基づきON/OFFが制御され、ONとされた場合には、AGCアンプ11及び16に対してアナログAGC制御信号を出力する。ディジタルAGCスイッチ26は、制御部27から出力されたループ制御信号に基づきON/OFFが制御され、ONとされた場合には、AGCアンプ11及び16に対して、ディジタルAGC制御信号を出力する。アナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26は、各々がコンプリメンタリで(相補的に)動作し、一方のスイッチがONの場合に、他方のスイッチがOFFとなるようにループ制御信号によって制御される。
制御部27は、A/D変換部20から出力されたRSSI信号の値(RSSI値)と、このRSSI値に対して予め設定された閾値を比較し、比較結果に応じてアナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26のON/OFFを制御するためのループ制御信号を出力する。例えば、RSSI値が閾値を超えた場合には、アナログAGCスイッチ25をOFFとすると共にディジタルAGCスイッチ26をONとするループ制御信号を出力し、RSSI値が閾値以下である場合には、アナログAGCスイッチ25をONとすると共にディジタルAGCスイッチ26をOFFとするループ制御信号を出力する。
また、制御部27は、RSSI値に応じて、AGCアンプ11及び16の利得を制御するための制御電圧が設定されたディジタルAGC制御信号を出力する。例えば、制御部27は、RSSI値が閾値を超えた場合にディジタルAGC制御信号を出力する。ディジタルAGC制御信号には、制御部27に供給されたRSSI値に対応する制御電圧が設定される。この制御電圧は、後述する記憶部28に予め記憶された制御電圧テーブルを参照することにより決定される。
さらに、制御部27は、ディジタルAGCスイッチ26をOFFとすると共にアナログAGCスイッチ25をONとした場合に、アナログAGC制御信号に設定される制御電圧を適切な電圧に調整するための基準電圧を出力する。
記憶部28は、例えば、書き換え可能な不揮発性メモリEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)であり、RSSI値とAGCアンプ11及び16の利得を制御するための制御電圧とが関連付けられて格納された制御電圧テーブルが記憶される。
ここで、受信装置1で受信するRF信号のRSSI値と、AGCアンプ11及び16の制御電圧との関係について説明する。一般に、弱電界領域でRF信号を受信した場合には、RSSI値が小さい値となるため、IF出力信号の信号レベルを一定に保つためには、AGCアンプ11及び16の利得を大きくするように制御する必要がある。また、強電界領域でRF信号を受信した場合には、RSSI値が大きい値となるため、AGCアンプ11及び16の利得を小さくするように制御する必要がある。
AGCアンプ11及び16として、例えば、制御電圧が高い場合に利得が大きく設定され、制御電圧が低い場合に利得が小さく設定されるAGCアンプを用いた場合、受信装置1で受信するRF信号のRSSI値と、AGCアンプ11及び16に対する制御電圧との関係は、図2に示すようになる。この場合には、図2に示すように、RF信号の入力レベルが大きくなるに従ってRSSI値が大きくなるため、AGCアンプ11及び16の制御電圧は、RF信号の入力レベルが大きくなるに従って小さくなるように設定される。
図2に示す例では、弱電界領域でRF信号を受信した場合のRSSI値(電圧値)が値「A」となるため、制御電圧は値「C」に設定される。また、強電界領域におけるRSSI値が値「B」となるため、制御電圧は値「D」に設定される。
このようなRSSI値と制御電圧との関係に基づき、AGCアンプ11及び16に設定する利得に応じた制御電圧の値を測定又はカタログ等から読み取り、RSSI値及び制御電圧を関連付けて、記憶部28に記憶された制御電圧テーブルに予め格納する。例えば、上述した例においては、RSSI値「A」と制御電圧値「C」とを関連付けて格納すると共に、RSSI値「B」と制御電圧値「D」とを関連付けて、制御電圧テーブルに格納する。尚、制御電圧テーブルに格納されるデータ数は、例えば、AGCアンプにおける利得の設定数に応じて決定する。
次に、上記構成を有する受信装置1の動作について、図1を参照して説明する。受信装置1で受信されたRF信号は、AGCアンプ11に供給され、アナログAGC制御信号又はディジタルAGC制御信号が示す制御電圧に基づき設定される利得で増幅又は減衰された後、ミキサ12に供給される。
ミキサ12に供給されたRF信号は、外部の局部発振器から供給された1stLO信号と混合されることにより周波数が変換され、1stIF信号に変換される。変換された1stIF信号は、アンプ13に供給される。アンプ13に供給された1stIF信号は、所定の利得で増幅され、フィルタ14に供給される。
フィルタ14に供給された1stIF信号は、帯域制限されてアンプ15に供給され、アンプ15で所定の利得で増幅されてAGCアンプ16に供給される。AGCアンプ16に供給された1stIF信号は、アナログAGC制御信号又はディジタルAGC制御信号が示す制御電圧に基づき設定される利得で増幅又は減衰され、ミキサ17に供給される。
ミキサ17に供給された1stIF信号は、外部の局部発振器から供給された2ndLO信号と混合されることにより周波数が変換され、2ndIF信号に変換される。変換された2ndIF信号は、検出部18に供給される。
検出部18では、ミキサ17から供給された2ndIF信号が検波され、IF出力信号が出力されると共に、RSSI信号が出力される。IF出力信号は、A/D変換部19に供給され、アナログ信号からディジタル信号に変換されて制御部27に供給される。また、RSSI信号は、A/D変換部20に供給され、アナログ信号からディジタル信号に変換されて制御部27に供給される。
制御部27は、A/D変換部20から供給されたRSSI信号のRSSI値と、予め設定されたRSSI値に対する閾値とを比較する。比較の結果、RSSI値が閾値を超えた場合には、ディジタルAGC制御信号がD/A変換部24に供給される。このとき、制御部27は、記憶部28に記憶された制御電圧テーブルを参照し、RSSI値に対応する制御電圧をディジタルAGC制御信号に設定する。D/A変換部24に供給されたディジタルAGC制御信号は、ディジタル信号からアナログ信号に変換され、ディジタルAGCスイッチ26に供給される。
また、制御部27は、上述したRSSI値及び閾値の比較結果に応じてループ制御信号をアナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26に対して出力する。制御部27は、例えば、RSSI値が閾値を超えた場合に、アナログAGCスイッチ25をOFFとすると共にディジタルAGCスイッチ26をONとするループ制御信号を出力し、RSSI値が閾値以下である場合に、アナログAGCスイッチ25をONとすると共にディジタルAGCスイッチ26をOFFとするループ制御信号を出力する。
さらに、制御部27は、アナログAGCスイッチ25をOFFとすると共にディジタルAGCスイッチ26をONとするループ制御信号を出力した場合には、その直後に、アナログAGCスイッチ25をONとすると共にディジタルAGCスイッチ26をOFFとするループ制御信号を出力する。そして、アナログAGC制御信号に設定される制御電圧を適切な電圧に調整するための基準電圧を出力し、D/A変換部23に供給する。D/A変換部23に供給された基準電圧は、ディジタル信号からアナログ信号に変換され、バッファ22に供給される。
一方、検出部18から出力されたRSSI信号は、アンプ21にも供給され、所定の利得で増幅されてAGC用信号としてバッファ22に供給される。バッファ22には、制御部27から出力され、D/A変換部23でディジタル信号からアナログ信号に変換された基準電圧と、アンプ21から出力されたAGC用信号とが供給される。
バッファ22は、アンプ21から供給されたAGC用信号を、D/A変換部23から出力された基準電圧を用いて適切な電圧に変換し、この電圧を制御電圧としてアナログAGC制御信号に設定する。制御電圧が設定されたアナログAGC制御信号は、アナログAGCスイッチ25に供給される。
アナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26は、制御部27から供給されたループ制御信号に基づきON/OFFが制御される。ループ制御信号によりアナログAGCスイッチ25がOFFとされると共に、ディジタルAGCスイッチ26がONとされた場合には、ディジタルAGCスイッチ26から出力されたディジタルAGC制御信号がAGCアンプ11及び16に供給され、ディジタルAGC制御信号が示す制御電圧に基づきAGCアンプ11及び16の利得が所定の値に設定される。
また、ループ制御信号によりアナログAGCスイッチ25がONとされると共に、ディジタルAGCスイッチ26がOFFとされた場合には、アナログAGCスイッチ25から出力されたアナログAGC制御信号がAGCアンプ11及び16に供給され、アナログAGC制御信号が示す制御電圧に基づきAGCアンプ11及び16の利得が設定される。このとき、アナログAGC制御信号が示す制御電圧は、検出部18で検波されたIF出力信号の出力レベルに応じた制御電圧であるため、RF信号の信号レベルが変動することによってIF出力信号の信号レベルが変動した場合には、RF信号のレベル変動に追従して変動する。
次に、AGCアンプ11及び16における利得の制御方法について説明する。尚、以下の説明では、AGCアンプ11及び16の利得制御に関して、「IF出力信号の信号レベルに応じてアナログAGC制御信号に設定された制御電圧により利得を制御する」ことを「アナログ制御」と記述し、「RSSI値に応じてディジタルAGC制御信号に設定された制御電圧により利得を制御する」ことを「ディジタル制御」と記述する。
受信装置1に入力されるRF信号の信号レベルは、外部の環境等により変動する。背景技術の項で説明したように、例えば移動体通信においては、強電界領域及び弱電界領域で、受信するRF信号の信号レベルが大きく異なる。また、例えば、周囲の建物の反射等によるフェージングの影響によっても、受信するRF信号の信号レベルが変動する。そのため、受信装置1に搭載されるAGC回路は、このような受信領域によるRF信号の信号レベルの大きさやRF信号のレベル変動を考慮して、IF出力信号の信号レベルが一定となるように、アナログ制御によりAGCアンプ11及び16の利得を制御する。
ところで、受信するRF信号の信号レベルは、ダイナミックレンジが広く、例えば、強電界領域で受信するRF信号の信号レベルは、弱電界領域で受信するRF信号の信号レベルと比較して、120dB程度大きい場合がある。このような場合に、アナログ制御を用いて信号レベルに追従してAGCアンプ11及び16の利得を制御するだけでは応答時間が長くなり、十分な速度でレベル変動に追従させることができない。
そこで、本実施の形態では、受信装置1に入力されるRF信号のRSSI値を検出し、強電界領域でRF信号を受信した場合等、検出されたRSSI値が所定値を超えた場合に、まず、ディジタル制御によりAGCアンプ11及び16の利得を制御し、その後、利得制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替え、アナログ制御によりAGCアンプ11及び16の利得をIF出力信号のレベル変動に追従させるように制御する。
図3は、AGCアンプの利得を制御する処理の流れについて説明するためのフローチャートである。まず、待機時には、アナログAGCスイッチ25がONとされると共にディジタルAGCスイッチ26がOFFとされる(ステップS1)。このとき、AGCアンプ11及び16には、制御部27からアナログAGCスイッチ25を介して出力されたアナログAGC制御信号により所定の制御電圧が供給され、この制御電圧に対応する利得が設定される。
受信装置1にRF信号が入力されると(ステップS2)、検出部18でRSSI信号が検出され、検出されたRSSI信号が制御部27に供給される(ステップS3)。制御部27では、供給されたRSSI信号の値(RSSI値)と、予め設定されたRSSI値に対する閾値とが比較される(ステップS4)。
比較の結果、RSSI値が閾値よりも大きい場合、制御部27は、アナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26に対してループ制御信号を出力し、アナログAGCスイッチ25がOFFとされると共にディジタルAGCスイッチ26がONとされる(ステップS5)。そして、制御部27は、記憶部28に記憶された制御電圧テーブルを参照し、検出されたRSSI値に対応する制御電圧をディジタルAGC制御信号に設定し、このディジタルAGC制御信号によるAGCアンプ11及び16の利得のディジタル制御を行う(ステップS6)。ディジタルAGC制御信号は、ディジタルAGCスイッチ26を介してAGCアンプ11及び16に供給され、ディジタルAGC制御信号が示す制御電圧に基づき、AGCアンプ11及び16の利得が設定される。
このとき、ディジタル制御によって設定される利得は、ディジタルAGC制御信号が示す制御電圧に基づく一定の利得であり、RF信号のレベル変動に追従して変動しない。そのため、RF信号のレベル変動に追従してAGCアンプ11及び16の利得を制御できるように、利得制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替える。
この場合、制御部27は、アナログAGCスイッチ25及びディジタルAGCスイッチ26に対してループ制御信号を出力し、アナログAGCスイッチ25がONとされると共にディジタルAGCスイッチ26がOFFとされる(ステップS7)。これにより、アナログAGC制御信号によるAGCアンプ11及び16に対するアナログ制御が行われる(ステップS8)。
ここで、AGCアンプ11及び16の利得の制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替える際に、AGCアンプ11及び16に対する制御電圧が大きくずれると、AGCの応答時間がかかってしまう。そこで、ディジタル制御からアナログ制御に切り替える際には、アナログAGC制御信号が示す制御電圧と、ディジタルAGC制御信号が示す制御電圧とが等しくなるように、バッファ22を用いて制御電圧を調整する。
この場合、制御部27は、アナログAGC制御信号に設定される制御電圧を調整するための基準電圧を出力し、D/A変換部23を介してバッファ22に供給する。そして、バッファ22において、AGC用信号が基準電圧に基づき適切な電圧に変換され、この電圧が制御電圧として設定されたアナログAGC制御信号が出力される。これにより、アナログAGC制御信号に設定される制御電圧を、ディジタルAGC制御信号に設定された制御電圧と等しくすることができる。
アナログAGC制御信号は、アナログAGCスイッチ25を介してAGCアンプ11及び16に供給され、アナログAGC制御信号が示す制御電圧に基づき、AGCアンプ11及び16の利得が設定される。このとき、AGCアンプ11及び16に供給される制御電圧は、IF出力信号(RF信号)のレベル変動に応じて変動するため、AGCアンプ11及び16に設定される利得は、このIF出力信号(RF信号)のレベル変動に追従して変動する。
一方、ステップS4における比較の結果、RSSI値が閾値以下である場合には、処理がステップS8に移行し、アナログAGC制御信号によるAGCアンプ11及び16に対するアナログ制御が行われる。
このように、入力されるRF信号の信号レベルが高い場合には、始めにディジタル制御を用いてAGCアンプ11及び16の利得制御を行い、その後、AGCアンプ11及び16の利得制御をディジタル制御からアナログ制御に切り替え、RF信号のレベル変動に追従して利得を変動させるように制御する。
こうすることにより、例えば、受信装置1に入力されるRF信号のダイナミックレンジが0dBμV〜100dBμVである場合に、RSSI値に対する閾値を50dBμVとすると、アナログ制御で対応する範囲が0dBμV〜50dBμV、ディジタル制御で対応する範囲が50dBμV〜100dBμVとなり、アナログ制御によるダイナミックレンジを緩和させることができ、AGCの応答を高速にすることができる。
尚、このAGC回路を用いるシステムによって追従させる時間が異なるため、このRSSI値に対する閾値として設定される値は、例えば、追従させる時間に応じて適宜設定すると好ましい。
以上のように、本実施の形態によれば、RF信号のRSSI値が所定値よりも大きい場合に、AGCアンプの利得を、ディジタル制御により迅速に制御し、その後、ディジタル制御からアナログ制御に切り替えて、RF信号のレベル変動に追従させて制御するため、強電界入力状態であっても、AGCの応答を高速にすることができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の例では、AGCアンプ11及び16として、制御電圧が高くなるに従って利得が大きく設定されるAGCアンプを用いた場合について説明したが、これに限られず、制御電圧が高くなるに従って利得が小さく設定されるAGCアンプを用いてもよい。
また、上述の例では、受信装置1で受信するRF信号のダイナミックレンジが広い場合を例にとり、RF信号及びIF信号の各々の信号に対する利得を制御できるように、2つのAGCアンプ11及び16を用いた場合について説明したが、これに限られず、例えば、RF信号のダイナミックレンジが狭い場合には、RF信号及びIF信号のいずれか一方の信号に対する利得のみを制御できるようにしてもよい。
さらに、ダブルスーパーへテロダイン方式等のダブルコンバージョン方式を用いた受信機に限られず、例えば、シングルコンバージョン方式を用いた受信機にも適用することができる。
1 受信装置
11 可変増幅部
12 ミキサ
13 増幅部
14 フィルタ
15 アンプ
16 可変増幅部
17 ミキサ
18 検出部
19、20 アナログ/ディジタル変換部
21 増幅部
22 バッファ
23、24 ディジタル/アナログ変換部
25 アナログAGCスイッチ
26 ディジタルAGCスイッチ
27 制御部
28 記憶部

Claims (5)

  1. 入力信号の信号レベルに応じて利得を制御する自動利得制御回路を備えた受信装置であって、
    前記入力信号を増幅及び/又は減衰させる増幅部と、
    前記入力信号の信号強度及び信号レベルを検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記信号強度を示す強度信号の電圧を所定の電圧に変換するバッファと、
    前記検出部の検出結果に基づき前記増幅部の利得を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記検出部で検出された信号強度に応じた第1の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するディジタル制御と、前記検出部で検出された信号レベルに応じた第2の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するアナログ制御とを切り替えて、前記増幅部の利得を制御し、
    前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替える際に、
    前記制御部は、前記強度信号の電圧を所定の電圧に調整するための基準電圧を出力し、
    前記バッファは、前記制御部から出力された前記基準電圧に基づき、前記第2の制御電圧としての前記強度信号の電圧を、前記第1の制御電圧と同一になるように変換することを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部で検出された信号強度と、該信号強度に対して予め設定された閾値とを比較し、前記信号強度が前記閾値を超えた場合に、前記ディジタル制御により前記増幅部の利得を制御し、前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記入力信号の信号強度と、前記増幅部の利得を制御するための制御電圧とが関連付けられた制御電圧テーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記制御電圧テーブルを参照し、前記検出部で検出された信号強度に関連付けられた制御電圧を、前記第1の制御電圧とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記制御部の制御に基づき、前記増幅部に対する前記第1の制御電圧の供給又は遮断を制御する第1のスイッチと、
    前記制御部の制御に基づき、前記増幅部に対する前記第2の制御電圧の供給又は遮断を制御する、前記第1のスイッチに対して相補的に動作する第2のスイッチとをさらに備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の受信装置。
  5. 入力信号の信号レベルに応じて、該入力信号を増幅及び/又は減衰させる増幅部の利得を制御する自動利得制御回路の利得制御方法であって、
    前記入力信号の信号強度及び信号レベルを検出し、
    前記検出された信号強度に応じた第1の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するディジタル制御と、前記検出された信号レベルに応じた第2の制御電圧で前記増幅部の利得を制御するアナログ制御とを切り替えて、前記増幅部の利得を制御し、
    前記利得の制御を前記ディジタル制御から前記アナログ制御に切り替える際に、
    前記強度信号の電圧を所定の電圧に調整するための基準電圧に基づき、前記第2の制御電圧としての前記検出された前記信号強度を示す強度信号の電圧を、前記第1の制御電圧と同一になるように変換することを特徴とする利得制御方法。
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