JP5296218B2 - 立体映像表示方法及び立体映像表示装置 - Google Patents
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Description
被写体を撮影して立体映像を表示する立体映像表示方法及び立体映像表示装置に関する。
3次元画像(立体映像)を表示可能とする表示装置には、種々の方式が知られている。近年、特にフラットパネルタイプで、且つ、専用の眼鏡等を必要としないで立体映像を表示する方式の要望が高くなっている。直視型或いは投影型の立体動画表示装置、例えば、液晶表示装置或いはプラズマ表示装置等のような平面上に画素が固定されている表示パネル(表示装置)の表示面前面に表示パネルからの光線を制御して観察者に光線を向ける視差バリア(光線制御子とも称する。)を設置する方式が開発されている。この方式は、比較的容易に立体映像を表示することができる実用化可能な方式とされている。
視差バリアは、一般的には、パララクスバリアとも称せられ、同一位置の視差バリアが観察されても、視認する角度により異なる画像が見えるように光線を制御している。具体的には、左右視差(水平視差)を与える場合には、視差バリアとしてスリット或いはレンチキュラーシート(シリンドリカルレンズアレイ)が用いられる。左右視差と上下視差(垂直視差)を与える場合には、視差バリアとしてピンホールアレイ或いはレンズアレイが用いられている。この明細書においては、視差バリアの構成単位である一つのスリット或いは一つレンズを射出瞳と称している。
視差バリアを用いる方式には、さらに2眼式、多眼式、超多眼式(多眼式に超多眼条件が付されている方式)及びインテグラルイメージング方式(以下、単にII式と称する)に分類される。これらの基本的な原理は、100年程度前に発明され立体写真の方式と実質上同一である。ただし、表示装置の画素数が有限であることから、射出瞳の一つに割り当てられる画素の数も有限となっている。この明細書においては、この射出瞳に割り当てられている画素数を視差数と称し、また、この各射出瞳に割り当てられている画素で構成される平面画像を要素画像と称している。
尚、II方式は、立体写真の用語であり、インテグラルフォトグラフィー(以下、IPとも云う)と称せられる場合もある。
これらII方式で立体映像を表示するためには、複数方向から撮影した画像(多視点画像)が必要とされる。即ち、二眼式の立体映像表示方法では、2つの多視点画像が用意され、多眼式或いはII式の立体映像表示方法では、射出瞳の夫々に割り当てられる視差数に相当する画素数の多視点画像が用意される。この明細書で画素は、最小表示単位を意味している。基本的には、多視点画像は、画素と射出瞳との関係を前提にして撮影される。多視点画像の生成方法には、実写撮影或いはCGレンダリング等と複数の生成方法がある。しかし、通常、多視点画像は、カメラを用いて被写体を撮影する実写撮影で用意される。
カメラでの実写撮影では、具体的には、射出瞳及びこれに対応した画素位置の関係に対して相似になるように、多視点画像撮影のためのカメラが視差数だけレイアウトされる。このように多視点画像撮影のためにレイアウトされたカメラは、マルチカメラと称せられている。表示装置の画素は、平面上に配置されていることから、マルチカメラも同様に平面上に配置される。立体表示装置において、画素の間隔がpp及び射出瞳と表示装置の画素面との間隔がgで与えられると、立体表示装置においては、マルチカメラ1の撮影基準距離Lcと間隔x_cが下記(1)式で与えられる。
g:pp=Lc:x_c ・・・(1)
この撮影条件は、立体撮影装置におけるマルチカメラ及び立体表示装置における平面表示部においては、上記撮影条件を充足させる為には、マルチカメラの撮影基準面のサイズ及び解像度が表示装置における平面表示部のサイズ及び解像度に一致させることが最も効率が良いことを意味している。ここで、撮影基準面は、表示面に一致させる前提の下で投影面と称せられ、撮影基準距離が3次元ディスプレイの観察基準視距離に、撮影位置が3次元ディスプレイの観察基準面上の視点に設定され、撮影と再生の光線が同一になり、撮影対象が実寸大で表示される。
この撮影条件は、立体撮影装置におけるマルチカメラ及び立体表示装置における平面表示部においては、上記撮影条件を充足させる為には、マルチカメラの撮影基準面のサイズ及び解像度が表示装置における平面表示部のサイズ及び解像度に一致させることが最も効率が良いことを意味している。ここで、撮影基準面は、表示面に一致させる前提の下で投影面と称せられ、撮影基準距離が3次元ディスプレイの観察基準視距離に、撮影位置が3次元ディスプレイの観察基準面上の視点に設定され、撮影と再生の光線が同一になり、撮影対象が実寸大で表示される。
但し、この実写撮影の条件は、必ずしも厳密に充足される必要はないとされている。近年、隣接した画素の情報がある程度混入して見えるように設計することにより、視距離からはずれても、立体映像が見えるように工夫をすることができるとされている(非特許文献1)。さらに、視差バリア方式の3次元ディスプレイは、そのz方向(表示面に直交する方向)の表示範囲が限定されている。(非特許文献2)従って、視点数より多い多視点画像を撮影するマルチカメラが用意され、このマルチカメラから設計値より狭い間隔x_cの多視点画像が選択されて、z方向に潰された画像が表示される場合もある。(特許文献1)ここで、z方向は、3次元ディスプレイ面の水平方向x及び垂直方向yに直交するディスプレイ面の背面に相当する奥行き方向を意味している。また、既にある多視点画像について、視差画像として利用する切り出し範囲、即ち、クリッピングの仕方を調節することで、立体映像を表示するときのz座標をずらしたり、xy方向に拡大縮小したりして、表示範囲内に立体映像を表示する方法も知られている(特許文献2)。いずれも、これらの非特許文献及び特許文献は、既に撮影してしまった多視点画像の選択、或いは、クリッピング範囲の調整で表示する立体映像の表示方法を開示しているにすぎない。
R. Fukushima et al., Proceedings of SPIE-IS&T Electronic Imaging, 7237,72370W-1 (2009)
J. Opt. Soc. Am. A vol.15, p. 2059 (1998)
立体映像を表示する際のz座標を変更するには、具体的には、視差画像として利用する範囲の視点画像毎のシフト値が変更されれば良い。しかし、実写撮影にあっては、多視点画像が透視投影であることから、シフト値が変更されて投影面がz軸に沿って前方或いは後方にシフトされる場合は、撮影基準距離が3次元ディスプレイの観察基準視距離と異なるために、厳密には、ひずみが生じるという問題がある。立体映像をひずみなく表示するには、取得した多視点画像が後処理されて立体映像の表示の為に再構成されるに代えて、主に表示したい対象までの撮影基準距離が3次元ディスプレイの観察基準視距離と等しく設定される必要がある。ところが、撮影者が撮影基準距離を正しく把握するための手法がなく、撮影基準距離を正しく設定できない問題がある。また、遠隔地にいる3次元ディスプレイの観察者がどの対象を主に立体的に表示したいと意図しているかを撮影者が知る方法がない。この立体表示対象が判明しないことも原因として、撮影基準距離を設定できないとされている。
この発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、視差バリア方式における3次元ディスプレイ用多視点画像を実写で取得して表示する方法において、適切な撮影基準距離を撮影者に知らせて所望の表示対象を3次元ディスプレイの表示範囲内に適切に表示させることができる立体映像表示装置を提供することにある。
この発明の一態様によれば、
所定幅を有する画素が垂直方向並びに水平方向を有する表示面内にマトリックス状に配列されている表示部及び前記表示部の前面に設置され、前記画素からの光線の射出方向を制御する光学的開口部が前記画素の略整数倍に相当する間隔で水平方向に配置されている視差バリアであって、観察基準視距離に依存して幅が定められ、且つ、この光学的開口に夫々対応する要素画像が表示される要素画像領域に前記表示面を分割する視差バリアから構成され、前記光学的開口を介して観察される画素であって、観察方向に依存して定められる視差画像を当該画素に配分して前記要素画像を前記要素画像領域に表示させ、連続視点の立体映像を生成する第1の3次元表示装置と、
前記視差画像を生成する為に複数方向からの実物体の多視点画像をマルチカメラ画角で撮影するマルチカメラであって、ある間隔で配置され、ある撮影画角を有する複数の撮影部が配列されて構成され、撮影基準面としての投影面を有するマルチカメラと、
このマルチカメラからの前記多視点画像を処理する画像処理部であって、
この撮影部で撮影された多視点画像を記憶する多視点画像記憶部と、
視差画像生成に必要な視差画像として利用する範囲及びこの利用する範囲内で選定可能なクリッピング領域に対応して定められるシフト値を記憶するクリッピング条件記憶部と、
このクリッピング条件記憶部の情報に基づいて、前記多視点画像記憶部に記憶された多視点画像からから視差画像として利用する範囲をクリッピングして視差画像データとして記憶する視差画像生成部と、
前記視差画像生成部から読み出した視差画像データを前記表示部に表示するための画像データに並び替える並び替え処理部と、
前記表示部に歪みなく3次元画像を表示するための多視点画像の撮影条件を記憶する撮影条件記憶部と、
前記表示部に表示された3次元画像を参照して撮影対象物を投影面近傍に所望のサイズで表示するためのパラメータを調整する表示条件調節部と、
から構成され、前記パラメータと前記撮影条件から、歪なく表示するための修正撮影基準距離及び修正カメラ間隔を導出し、この修正した撮影基準距離に関する情報を前記表示部に明示して撮影者に撮影距離の変更を促す画像処理部と、
を具備することを特徴とする立体映像表示装置が提供される。
所定幅を有する画素が垂直方向並びに水平方向を有する表示面内にマトリックス状に配列されている表示部及び前記表示部の前面に設置され、前記画素からの光線の射出方向を制御する光学的開口部が前記画素の略整数倍に相当する間隔で水平方向に配置されている視差バリアであって、観察基準視距離に依存して幅が定められ、且つ、この光学的開口に夫々対応する要素画像が表示される要素画像領域に前記表示面を分割する視差バリアから構成され、前記光学的開口を介して観察される画素であって、観察方向に依存して定められる視差画像を当該画素に配分して前記要素画像を前記要素画像領域に表示させ、連続視点の立体映像を生成する第1の3次元表示装置と、
前記視差画像を生成する為に複数方向からの実物体の多視点画像をマルチカメラ画角で撮影するマルチカメラであって、ある間隔で配置され、ある撮影画角を有する複数の撮影部が配列されて構成され、撮影基準面としての投影面を有するマルチカメラと、
このマルチカメラからの前記多視点画像を処理する画像処理部であって、
この撮影部で撮影された多視点画像を記憶する多視点画像記憶部と、
視差画像生成に必要な視差画像として利用する範囲及びこの利用する範囲内で選定可能なクリッピング領域に対応して定められるシフト値を記憶するクリッピング条件記憶部と、
このクリッピング条件記憶部の情報に基づいて、前記多視点画像記憶部に記憶された多視点画像からから視差画像として利用する範囲をクリッピングして視差画像データとして記憶する視差画像生成部と、
前記視差画像生成部から読み出した視差画像データを前記表示部に表示するための画像データに並び替える並び替え処理部と、
前記表示部に歪みなく3次元画像を表示するための多視点画像の撮影条件を記憶する撮影条件記憶部と、
前記表示部に表示された3次元画像を参照して撮影対象物を投影面近傍に所望のサイズで表示するためのパラメータを調整する表示条件調節部と、
から構成され、前記パラメータと前記撮影条件から、歪なく表示するための修正撮影基準距離及び修正カメラ間隔を導出し、この修正した撮影基準距離に関する情報を前記表示部に明示して撮影者に撮影距離の変更を促す画像処理部と、
を具備することを特徴とする立体映像表示装置が提供される。
この発明の立体映像を撮影する立体映像表示装置によれば、視差バリア方式における3次元ディスプレイ用多視点画像を実写で取得して表示する方法において、適切な撮影基準距離を撮影者に知らせて所望の表示対象を3次元ディスプレイの表示範囲内に適切に表示させることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る立体映像を表示する為の撮像画像の取得方法並びに取得された画像から立体映像を表示する方法及び装置を詳細に説明する。
この発明の実施の形態の以下の説明では、3次元ディスプレイの視差の提示方向を一次元(水平方向:X方向)に限定して説明する。しかし、この一次元方向(水平方向:X方向)に直交する方向(垂直方向:Y方向)についても、視差情報を表示させる表示方法及び装置にも適用することができる。即ち、水平方向(X方向)と同様に垂直方向(Y方向)にも本発明を適用すれば、同様に二次元方向(水平及び垂直方向:X及びY方向)に視差情報を与えることができる。従って、この発明の立体映像表示方法及び装置は、一次元方向にのみ視差の提示する実施例に限らず、実質的に二次元方向にも視差を提示する実施の形態を含むものである。
図1は、この発明の実施の形態に係る立体映像を撮影するマルチカメラ撮影システムを示している。この図1には、このマルチカメラ1で撮影されるべき撮影対象の実物体3−1,3−2及び3−3及び投影面2の配置関係が概略的に示されている。
図1に示すように、マルチカメラ1及び投影面2に対して、○で示される実物体3―1が投影面2よりZ方向に沿って手前に配置され、又は、△で示される実物体3―2が投影面2上に配置され、或いは、□で示される実物体3―3が投影面2よりZ方向に沿って奥に配置させることができる。ここで、投影面2を基準としてマルチカメラ1の側が手前とされ、マルチカメラ1の反対側が投影面2より奥と定義される。図1には、マルチカメラ1、実物体3−1,3−2及び3−3及び投影面2の配置関係を明瞭にすべく座標軸(X,Y,Z)が示されている。この座標軸を参照すると、投影面2は、Z軸に直交するX及びY軸内に広がる面と定義され、図1の例では、実物体3―1〜3―3がZ軸に沿って配列されている。
図1に示されるマルチカメラ1によってある画角で撮影された撮影画像のデータは、画像処理部40で立体映像の表示の為に加工されて要素画像データに変換される。この要素画像のデータがビューワー装置としてマルチカメラ1の筐体に設けられた撮影者用表示部42の駆動回路部44に供給される。リアルタイムで表示パネル46に表示されて視差バリア47を介して立体映像が撮影者によって撮影画像として観察される。後に詳述するように撮影者が撮影画像を参照しながら、入力部45から画像処理部40に指示を与える。これにより、撮影者が関心を寄せる撮影対象、例えば、実物体3―1〜3―3のいずれかを特定することができる。この特定された撮影対象を表示するに最適な撮影条件を設定することができる。この撮影条件に従って撮影者が被写体を撮影することができる。
また、図1に示される撮影システムにおいては、画像処理部40からの要素画像のデータは、送受信部48を介して観察者の為の観察用表示装置52の送受信部58に転送される。ここで、撮影用表示装置42は、スタジオで被写体を撮影する為に撮影者によって視認されて立体撮影の為に利用される。これに対して、観察用表示装置52は、スタジオから離れたモニタ室に設置される表示装置或いは立体映像の番組を視聴する一般視聴者が視認する表示装置が該当している。観察者用表示装置52は、撮影者用表示装置42と同様に送受信部58に転送された要素画像のデータが供給される駆動回路部54を備えている。この駆動回路部54によって、リアルタイムで要素画像が表示パネル56に表示されて視差バリア57を介して立体映像が観察者によって撮影画像として観察される。後に詳述するように観察者が撮影画像を参照しながら、入力部55から画像処理部40に指示を与える。これにより、観察者が関心を寄せる撮影対象、例えば、実物体3―1〜3―3のいずれかを特定することができる。この特定された撮影対象を表示するに最適な撮影条件を設定することができる。この撮影条件に従って撮影者が被写体を撮影することができる。
図2に示すように、マルチカメラ1は、レンズ4,4―1〜4−n及び撮像素子5,5―1〜5−nの夫々の組み合わせに係る複数の撮影部30−1〜30−nがX方向に沿って平面上に直線的に配列されて構成される。ここで、nは、視差数に相当し、レンズ4―1〜4−nの配列間隔(カメラピッチ)は、カメラ間隔Lsと称せられる。カメラ間隔Lsは、撮像素子5―1〜5−nの配列間隔(カメラピッチ)で与えられても良い。
この図2に示す平面配置では、説明を簡素化するために2台のカメラに相当する2つの撮影部30−1,30−nのみが示されている。撮影部30−1,30−nは、夫々レンズ4―1,4−nと撮像素子5―1,5−nで構成され、このレンズ4―1,4−nと撮像素子5―1,5−nとの間隔は、結像距離fに定められている。レンズ4―1,4−nから有限の距離Lc(撮影距離Lcと称する。)及びその周辺の空間を効率よく撮影するには、レンズ4―1,4−nと撮像素子5との間の相対位置がずらされて両者間の結像距離f(Z方向に沿った距離)が調整されば良い。即ち、撮像素子5に対してレンズ4―1,4−nがシフトされて撮像素子5に対するレンズ4―1,4−nの結像関係が変更されて撮影範囲が変更される。このレンズ4―1,4−nの結像関係を調整することで、マルチカメラ1の撮影範囲は、斜線で示すように撮影基準距離Lcで重畳させることができる。レンズ4―1,4−nは、ある画角を有し、この画角及び撮影基準距離Lcでマルチカメラ1の撮影範囲が定められる。
この撮影範囲が重畳した空間における撮影基準距離LのXY平面の範囲は、後に説明する一定の条件下で投影面2と定義される。投影面2の前後には、図2に示すように撮影範囲6が広がっている。この撮影範囲6内であれば、実物体3―1を投影面2より距離z_nだけ手前(飛び出し方向)に位置させる。または、実物体3―2を投影面2上に位置させ、または、実物体3―3を投影面2より距離z_fだけ奥(奥行き方向)に位置させて被写体を撮影しても表示装置で立体映像として表示することができる。この立体映像として表示することができるこの距離z_n、z_fは、表示装置側における飛び出し表示領域及び奥行き表示領域に相当している。即ち、距離z_n、z_fは、マルチカメラにおける立体撮影限界領の域をも定めている。
図3に示すように、各表示装置42,52は、平面表示パネル46,56の前方に視差バリア47、57が前面に設けられて構成されている。平面表示パネル46,56と視差バリア47、57との間には、ギャップgが空けられている。平面表示パネル46,56は、垂直方向並びに水平方向を有する表示面を備えている。この表示面には、夫々所定幅を有する画素がマトリックス状に一定の画素ピッチppで配列されている。視差バリア47、57は、一次元IIにあっては、レンチュキュラーシート或いはスリットシートで構成されている。視差バリア47、57は、水平方向(x方向)に沿って多数のシリンドリカルレンズ或いはスリットがレンズピッチPeで配列される。また、視差バリア47、57は、2次元IIにあっては、フライアイレンズシート或いはピンホールシートで構成され、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)に沿って多数のマイクロレンズ或いはピンホールがレンズピッチPe(H)及びPe(V)で配列される。これらシリンドリカルレンズ、スリット、マイクロレンズ或いはピンホールは、光学的開口或いは光学的瞳と称せられる。II方式の立体画像表示システムにあっては、光学的開口或いは光学的瞳の配列ピッチPe(水平ピッチPe(H)或いは垂直ピッチPe(V))は、表示面上に画素が配列される画素ピッチppの整数倍に定められている。
平面表示パネル46,56の表示面は、光学的開口或いは光学的に瞳に対向する領域に分割されてセグメント化された要素画像領域60に定められている。即ち、一次元II方式の立体画像表示システムにあっては、シリンドリカルレンズ或いはスリットの夫々に対応して要素画像が表示される領域60が定められ、この要素画像60の領域がx方向に沿って連続して配列されている。2次元II方式の立体画像表示システムにあっても、マイクロレンズ或いはピンホールの夫々に対応して要素画像が表示される領域60が定められ、この要素画像の領域60がx方向及びy方向に沿って連続してマトリックス状に配列されている。要素画像領域60は、表示装置42,56において定められた正常に立体視することができる範囲の基準となる観察基準視距離Lo及び観察基準視距離Lo上の観察基準面62に依存して定められる。マルチカメラで撮影された種々の方向の視差画像が要素画像領域に配分されて要素画像がこの要素画像領域60に表示される。この視差画像の要素画像領域への配分の詳細に関しては、一例として特許文献1を参照されたい。
マルチカメラ1に関しては、既に説明したように撮影基準距離Lcと間隔x_cは、(1)式で与えられる。
g:pp=Lc:x_c ・・・(1)
ここで、ppは、表示パネル46,56上の画素間隔(画素ピッチ)であり、gは、視差バリア47,57と表示パネル46,56の表示面との間隔(ギャップ長さ)を示している。(1)式が成立し、撮影基準距離Lcが観察基準視距離Loに設定されると、実物体3―1〜3―3と同一サイズの立体像が表示装置42,52の前方或いは後方に形成される。ここで、実物体3―1〜3―3と同一サイズの立体像が表示装置42,52の前方或いは後方に形成される関係が成立する撮影基準距離Lcは、図2に示す投影面2と称せられる。この投影面2を撮影基準面とすることで、撮影データで表示装置42,52に高い解像度で歪みのない立体映像を表示させることができる。この撮影基準面としての投影面2は、被写体の像にピントを合わせてその被写体が撮像素子30−1〜30nに像として形成される際の被写体まで距離で定まる撮影面とは異なる。表示装置42,52に高い解像度で歪みのない立体映像を表示させることができる撮影データを得ることが可能な撮影基準面として投影面2が定められている。
ここで、ppは、表示パネル46,56上の画素間隔(画素ピッチ)であり、gは、視差バリア47,57と表示パネル46,56の表示面との間隔(ギャップ長さ)を示している。(1)式が成立し、撮影基準距離Lcが観察基準視距離Loに設定されると、実物体3―1〜3―3と同一サイズの立体像が表示装置42,52の前方或いは後方に形成される。ここで、実物体3―1〜3―3と同一サイズの立体像が表示装置42,52の前方或いは後方に形成される関係が成立する撮影基準距離Lcは、図2に示す投影面2と称せられる。この投影面2を撮影基準面とすることで、撮影データで表示装置42,52に高い解像度で歪みのない立体映像を表示させることができる。この撮影基準面としての投影面2は、被写体の像にピントを合わせてその被写体が撮像素子30−1〜30nに像として形成される際の被写体まで距離で定まる撮影面とは異なる。表示装置42,52に高い解像度で歪みのない立体映像を表示させることができる撮影データを得ることが可能な撮影基準面として投影面2が定められている。
投影面2は、表示装置42,52の表示面に一致される撮影基準面に相当する。撮影基準距離が3次元ディスプレイの観察基準視距離に、撮影位置が3次元ディスプレイの観察基準面上の視点に設定され、撮影対象が実寸大で表示される。この投影面2は、図1に示される表示装置42、52に表示される表示面に相当し、撮影の基準面としての投影面2を基準に被写体が撮影されることが好ましい。投影面2を表示装置42、52内に表示するに代えて、他の方法で投影面までの撮影距離に関連した数値或いは他の表示、例えば、マルチカメラを現在位置から前方或いは後方に移動させることを要求する表示をするようにしても良い。
図2に示す撮影光学系において、マルチカメラ1の撮影範囲6の内で、視差画像として利用する範囲をクリッピング編集(切り取り編集)することで、いずれの実物体が撮影されても、3次元ディスプレイの表示面近傍に立体像として拡大表示することができる。この視差画像として利用する範囲の制御について、図4A及び図4Bを参照して説明する。
図4Aは、図2に示されるマルチカメラ1の左端の撮像素子5―1で撮像した画像8―1を示し、図4Bは、図2に示されるマルチカメラ1の右端の撮像素子5―nで撮像した画像8−nを示している。撮像幅W_sを有する撮像素子5―1〜5−nは、同一サイズを有して同一サイズの視差画像が出力される。投影面2から距離z_nの飛び出し位置に位置する実物体(○で図示)は、図4Aに示ように、撮像素子5―1上で右端に写され、図4Bに示ように、撮像素子5―n上で左端に写される。また、投影面2上、即ち、撮影基準距離Lc上の実物体(△で図示)は、図4A及び図4Bのいずれにあっても、左或いは右にシフトされることなく、撮像素子5上の中央に写される。更に、距離z_fの奥行き位置に位置する実物体(□で図示)は、図4Aでは、撮像素子5―1上の左端に写され、図4Bでは、撮像素子5―n上の右端に写される。
この撮像素子5―1〜5−nで撮影された視差画像は、画像処理部40で処理されて表示に利用する範囲に応じて切りに抜かれる。切り抜かれた視差画像に応じて立体映像を表示装置42に表示することができる。図4A及び図4Bには、視差画像として利用する範囲、即ち、視差画像として利用する為に切り抜かれるクリッピング領域7―1.7−2,7−3が太線で囲って示されている。ここで、クリッピング領域7―1.7−2,7−3は、全ての撮像素子5―1〜5−nの撮影面上に同一サイズに設定される。クリッピング領域7―1.7−2,7−3の中央基準線10は、(2)式で定義されるシフト値s_nまたはs_fだけ撮像素子5−1,5―nの中心12からシフトされる。クリップする対象である実物体(○、△或いは□で図示)が定まれば、いずれの実物体(○、△或いは□で図示)が撮影されても、その撮影画像を3次元ディスプレイに表示して表示面近傍に立体映像を表示させることができる。ここで、シフト値s_n(又はs_f)には、3角形の相似の関係から、(2)式が成立する。
s_n:x_c=z_n:Lc ・・・(2)
ここで、x_cは、カメラ1の中心(中央基準線10に相当する。)を基準としたレンズ4−1,4−nのX座標を示している。
ここで、x_cは、カメラ1の中心(中央基準線10に相当する。)を基準としたレンズ4−1,4−nのX座標を示している。
また、透視投影の場合、飛び出し位置の実物体(○)は、大きく、奥行き位置の実物体(□)は、小さく写る。従って、飛び出し位置の実物体(○)は、クリッピング範囲7を広く、奥行き位置の実物体(□)は、クリッピング範囲7を狭く設定することで、恒常的な大きさの表示も可能になる。
クリッピング範囲7の画像が画素レベルに分解され、要素画像の成分として表示パネル46の表示面に割り付けられる。射出瞳とその背面の画素群で構成された3次元ディスプレイの画素は、見る角度に応じて情報が変わり、しかも、視差情報が提示される画素として振舞って表示パネル46によって立体画像が表示される。従って、表示パネル46には、クリップされた撮影者が興味を示す対象3―1〜3−3が表示されるクリップ画像が表示される。
上述したように、撮影される多視点画像8―1及び8−nのうち、視差画像として用いる領域、即ち、クリッピング領域7―1.7−2,7−3が選択される。撮影範囲6内で実物体3−1〜3−3が撮影されている限り、この撮影画像を基にして3次元画像として表示面近傍に表示することが可能である。より詳細に述べるならば、クリッピング範囲7―1〜7−3の大きさが3次元ディスプレイに表示された場合の画像の大きさを示し、クリッピング範囲7―1〜7−3の視点画像毎の位置のシフト値s_n又はs_fが表示面に表示される奥行き或いは飛び出しを定義している。換言すれば、シフト値s_n又はs_fは、投影面2から奥行き方向或いは飛び出し方向の距離に相関を有している。
このクリッピング領域7―1.7−2,7−3を制御する手法には、投影面2上の実物体(△で図示)以外の他の実物体(○又は□で図示)を表示面近傍に表示する場合には、画像が歪むという問題を含んでいる。図2に示されるマルチカメラ1のレイアウトは、図3を参照して説明したように3次元ディスプレイの画素と射出瞳の関係を反映した設計であるべきである。しかし、投影面2より手前又は奥の実物体がクリッピング範囲の調整で表示面近傍に表示される場合、観察基準視距離と撮影基準距離が異なることから、厳密には、透視度の不一致が生じる。表示においては、この透視度の不一致は、歪として現れる。距離z_nまたはz_fが小さい値の場合には顕著ではないが、やはり、表示画像は、歪なく表示されることが好ましい。さらに、撮像素子5に対しるレンズ4―1,4−nのシフト位置が固定の場合、投影面2のある撮影基準距離Lcで撮影範囲が重畳していることから、撮影したい対象が予め定まっている場合、投影面2がその撮影対象に略一致するような位置から、即ち、撮影対象から撮影基準距離Lcだけ離れた位置から撮影することが望ましい。主に表示したい対象物3−1〜3−3が投影面2からあまりに離れて配置されている場合には、前述した透視度の問題に加えて次の問題があるためである。第1の問題は、シフト値(s_n、s_f)を考慮してクリッピングしようとする場合に撮影範囲が不足する虞がある。ここで、図2に○を基準としたクリッピング範囲7が撮影範囲に相当している。また、第2の問題は、シフト値(s_n、s_f)を考慮してクリッピングしようとする場合に解像度が不足する虞がある。ここで、図2に□を基準としたクリッピング範囲7でクリッピングされることから、解像度が不足する虞がある。このような観点からも、撮影基準距離の調整(修正)が好ましい。
撮像素子5に対しるレンズ4―1,4−nのシフト位置を変更できる場合は、撮影範囲が不足する虞はないが、観察基準視距離と撮影基準距離が異なることによる歪や、前述の解像度が不足する虞については解決できない。
以上の観点から、撮影対象として撮影者或いは観察者の興味の対象とされる被写体が投影面に設定されている限りにいて、その撮影対象がクリップされても、透視度の不一致が生ずることがなく、表示画像を歪なく表示させることができる。
図1に示される本発明の実施の形態に係るマルチカメラシステムでは、撮影者が主に表示したい対象3−1〜3−3を決める場合或いは3次元ディスプレイの観察者が主に表示したい対象を決める場合のいずれにあっても、撮影者が対象を把握して最適とすることができる。撮影者が表示したい対象である被写体3−1〜3−3を決める場合には、表示装置42における表示を参照して入力部45を介して表示対象を特定して表示対象を特定する表示対象面が表示されて表示対象が確定される。また、観察者が主に表示したい対象を決める後者の例としては、遠隔地に3次元表示部52が設置されていて、3次元表示部52に表示されているコンテンツを見ながら、より詳細に見たい範囲を指定する指示が入力部55を介して送られてくる場合が想定される。より詳細に見たい範囲を指定する指示に従い、表示対象を特定する表示対象面が表示されて表示対象が確定されても良い。この表示対象面は、投影面の一致されるように表示対象に対するマルチカメラの撮影距離が修正されてクリッピングされも解像度が不足することがないマルチカメラ撮影が実行される。
図6は、図5にブロックで示す画像処理部40を利用して撮影者が主に表示したい対象を決めて最適撮影を実施する為のフローチャートを示している。図5に示す画像処理部40おいて、表示部5は、図1に示す表示装置42に相当し、デジタルカメラのビューワーのように、マルチカメラ1に設けられたビューワーに相当している。図5及び図6を参照してこの発明の実施形態における多視点画像の処理手順を以下に説明する。
上述したように、マルチカメラ1のレイアウトは、立体画像表示装置における表示部の構成を反映している。従って、好ましくは、表示部5としてのビューワーの表示面が投影面2に一致するようにマルチカメラ1が構成される。また、このような構成でマルチカメラが設計されることがマルチカメラ1の使い勝手を向上することができる。
マルチカメラ1で撮影が開始されると(ステップS10)、初めに、撮影を開始した状態(初期状態)で主に表示したい対象が表示部42としてのビューワー内に表示される投影面2の近傍に立体像として表示されているかが確認される(ステップS11)。このビューワー内に表示される投影面近傍に表示対象が表示されていない場合には、3次元画像表示装置であるビューワーを見ながら撮影位置が前後されて、表示対象が投影面2に表示されるような撮影位置が探される(ステップS12)。投影面2に表示対象が略表示された状態で、対象物が適切な表示サイズで表示されているかが判断される(ステップS13)。このステップS13において、表示対象物の表示サイズを調整したい場合、表示範囲(クリッピング範囲)を変更する指示がマルチカメラ1に入力される(ステップS14)。具体的には、クリッピング領域7―1.7−2,7−3のシフト値(s_n、s_f)は、そのままに維持され、対象物の表示サイズが拡大縮小される処理が施される。
クリッピング領域7―1.7−2,7−3の範囲を拡大或いは縮小する場合に透視度を維持するためには、撮影基準距離にフィードバックを与えて撮影基準距離及びカメラ間隔が調整(修正)される。(ステップS15)図7及び図8には、撮影基準距離が距離Lから距離L‘に変更され、この撮影距離の変更に基づいて撮影基準距離を調整する処理の様子が示されている。
図7及び図8は、クリッピング範囲7―1が投影面2より狭い範囲に設定された場合に、歪のない映像を表示する為の撮影部30−1〜30−nの撮影位置を示している。投影面2の幅をW_t、クリッピング領域7―1、即ち、クリッピング範囲の幅をW_cに設定した場合には、撮影基準距離L’及びカメラ位置x_c’は、(3)式を満たすように変更される(ステップS15)。
W_c/W_t=x_c’/x_c=L’/L ・・・(3)
撮影位置を維持したまま、図7に示すようにクリッピング範囲7−1が変更される場合には、理想的な撮影基準距離Lが距離L‘と短く設定される。従って、クリッピング範囲7−1の変更後の投影面2は、図7に示すクリッピング範囲の変更前の従来の投影面2に比較して図8に示すように手前に定められる。その結果、ビューワーに表示された表示対象物のz座標は、相対的に奥に移動される。これによって、撮影者に、撮影基準距離より離れて撮影していることが知らしめられて、撮影者が撮影基準距離で撮影するために、撮影位置を変更する(具体的には前に出る)ことを促す。
撮影位置を維持したまま、図7に示すようにクリッピング範囲7−1が変更される場合には、理想的な撮影基準距離Lが距離L‘と短く設定される。従って、クリッピング範囲7−1の変更後の投影面2は、図7に示すクリッピング範囲の変更前の従来の投影面2に比較して図8に示すように手前に定められる。その結果、ビューワーに表示された表示対象物のz座標は、相対的に奥に移動される。これによって、撮影者に、撮影基準距離より離れて撮影していることが知らしめられて、撮影者が撮影基準距離で撮影するために、撮影位置を変更する(具体的には前に出る)ことを促す。
上述した処理で、撮影部30−1〜30−nのカメラ位置x_cがカメラ位置x_c’に変更されるが、この変更は、撮影部30−1〜30−nから選定される有効撮影データとして利用される撮影部30−k〜30−mの変更に相当している。(k及びmは、1<k<m<nの関係にある整数)撮影部30−k〜30−mへの変更に伴い、ステップS16に示すように撮影部30−k〜30−mからの画像は、補間処理されて必要とされる視差画像数の視差画像が用意される。この補間処理された視差画像は、補間されたものであることを明示する為に他の視差画像とは異なる画像に着色されることが好ましい。
撮影者は、上述したように、クリッピング範囲の変更に伴い撮影距離が変更され、投影2が表示画面内で変更されたことを確認してこの表示結果を見ながら、撮影するマルチカメラ位置を撮影対象までの距離を縮めるように移動すれば良い。カメラ座標x_cについては、理想的には変更するべきであるが、カメラ間隔x_cを狭くすることは、マルチカメラの構造上、特に実現が難しい。従って、マルチカメラの実際のカメラピッチは、そのままとすることが好ましい。そして、カメラピッチは、そのままとして撮影条件に依存して内挿或いは外挿のいずれかの方法により、画像補間の処理により、撮影位置(x座標)x_c’を変えた多視点画像を生成してこの多視点画像が使用されれば良い(ステップS16)。この補間多視点画像で画面が表示され、この表示画面に従って、ステップS12が実行される。
以上のように、撮影位置の移動と画像補間により表示対象が表示位置に表示することができたしたとしても、表示対象物の奥行きが大きい、即ち、厚みのあるために、3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に入らない場合もある(ステップS17におけるNO)。このような場合には、図9に示されるようにカメラ座標x_cが例えば、1/2となるように撮影部30−1〜30−nがシフトされれば、表示された状態の空間をz方向に略1/2に縮小することができる(ステップS18)。マルチカメラでは、実際上撮影部30−1〜30−nのシフトは、できないことから、このカメラ座標x_cで撮影された映像に対しても画像補間処理で1/2カメラ間隔の撮影データが用意されれば良い。
ステップS17において、3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に表示対象が納まる場合には、或いは、ステップS18の処理で3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に表示対象が納まるようになった場合には、この撮影条件で撮影部30−1〜30−n或いは30−k〜30−mからの画像データが表示用画像に並べ替え処理されて要素画像のデータが作成され、記憶装置(図示せず)に格納される。(ステップS19)このように要素画像のデータが用意されて一連の処理が終了される。(ステップS17)必要であれば詳細設定の為にステップS21からの処理が再び繰り返される。
上述したフローを実行する映像処理部は、図5に示されるように、マルチカメラ1で撮影した多視点画像を記憶する記憶部20及びこのマルチカメラ1での撮影条件を記憶する撮影条件記憶部24を備えている。マルチカメラ1で撮影した多視点画像における次のようなクリッピング条件C1〜C3がクリッピング条件記憶部22に記憶される。
(C1) クリッピングサイズ(初期値は、規格化した値として1)
(C2) マルチカメラ1の間隔(初期値、規格化した値として1)
(C3) 撮影基準距離(シフト値(初期値は0)で擬似的に調整が可能)
このクリッピング条件記憶部22に記憶されたマルチカメラ1の位置に従って、画像取得位置の変更が必要な場合における画像補間処理及びクリッピング処理が視差画像生成部26で実行される。この視差画像生成部26で作成した視差画像は、並べ替え処理部28において、画素単位で並び替え処理され、3次元ディスプレイに表示するフォーマットに変更される。ここで、3次元ディスプレイ用のフォーマットとは、要素画像がタイル状に並んだ要素画像アレイを意味している。
(C2) マルチカメラ1の間隔(初期値、規格化した値として1)
(C3) 撮影基準距離(シフト値(初期値は0)で擬似的に調整が可能)
このクリッピング条件記憶部22に記憶されたマルチカメラ1の位置に従って、画像取得位置の変更が必要な場合における画像補間処理及びクリッピング処理が視差画像生成部26で実行される。この視差画像生成部26で作成した視差画像は、並べ替え処理部28において、画素単位で並び替え処理され、3次元ディスプレイに表示するフォーマットに変更される。ここで、3次元ディスプレイ用のフォーマットとは、要素画像がタイル状に並んだ要素画像アレイを意味している。
並び替え処理部28で作成された要素画像アレイは、表示部5に供給されて表示部5によって3次元画像が表示される。表示部5に供給される要素画像アレイは、表示条件調整部32に供給される。ここで、表示部5に表示された映像を看ながら、表示条件調整部32でクリッピングサイズ及びマルチカメラ1の位置(間隔)が調整される。ここで、既に説明されたようにマルチカメラ1の位置(間隔)の調整は、画像補間によって用意される撮影データが取得可能な仮想上のカメラ位置或いはカメラ間隔を含んでいる。表示条件調整部32で調整、特に、クリッピングサイズが変更された場合は、撮影条件を反映させて、撮影条件のレイアウトと相似を保ちながら、撮影基準距離及びカメラ間隔を修正する必要がある。撮影基準距離の変更は、クリッピング範囲7−1、7−2,7−3のシフト値を調整することで擬似的に実現することができる。しかし、基本的には、表示条件調整部32においてクリッピング範囲のシフト値の調整で対処せずに、あくまでも撮影基準距離の変更を促すことを基本とする。表示条件調整部で調整されたパラメータは、クリッピング条件記憶部24の内容に反映され、この結果、リアルタイムに表示部5の3次元画像の表示状態が更新される。
ここで、表示条件調節部32に設定された表示条件を反映して表示部5に表示する場合に、多視点画像の撮影範囲が不足する場合が想定される。この撮影範囲が不足する領域の画像は、隣接し、既に得られている多視点画像の視差情報で置換する処理で補充されても良い。この置換した視差画像は、置換である旨を表示する為に置換部分に着色して観察者に知らしても良い。
また、表示条件調節部32は、表示面近傍に表示しようとした対象物を画像処理にて認識し、撮影条件の変化、撮影対象の移動があっても対象物をトラッキング(追跡)することができるトラッキング処理部(図示せず)を含むことが好ましい。このトラッキング処理部は、クリッピング条件記憶部22に記憶されるパラメータを自動的に変更或いは更新して対象物を常に表示面に表示させることが好ましい。
図10及び図11は、3次元ディスプレイの観察者が主に表示したい対象物を決定することが可能な画像処理部40及びこの画像処理部40における処理フローを示している。図10に示される装置は、図5に示される処理装置と異なり、図1に示したように2つの表示部5−1,5−2を備えている。ここで、一方の表示部5−1は、マルチカメラ1に設けられたビューワーに相当し、他方の表示部5−2は、3次元ディスプレイに相当している。
図6に示すフロートにおける処理と同様にマルチカメラ1で撮影が開始される。(ステップS10)初めに、撮影を開始した状態(初期状態)での3次元画像が観察者によって観察され、観察者によってパラメータが調整される。パラメータの調整は、表示部5−2を見ながら実施され、この表示部5−2に調整パラメータが表示されるとともに入力部55を介してパラメータが送受信部48、58介して画像処理部40の表示条件調整部32に入力される。(ステップS21)従って、パラメータとしてのシフト量以外のパラメータが反映された画像が表示部5−2に表示される。シフト量から換算された仮想投影面2の画像がCGで生成される。この投影面2が表示部5−2内に着色されて表示される。(ステップS22)ここで、撮影者と異なり、観察者は、撮影基準距離Lを変更できないことから、パラメータとしてのシフト量が操作されても、3次元ディスプレイの表示面上に投影面2が表示されるに過ぎないこととなる。撮影者は、観察者が観察する画面と同様な画面を表示部42としてのビューワー内に観察することとなる。このビューワー内に表示される投影面近傍に表示対象が表示されていない場合には、3次元画像表示装置であるビューワーを見ながら撮影位置が前後されて、表示対象が投影面2に表示されるような撮影位置が探されることとなる(ステップS12)。
観察者は、撮影者の移動によって、投影面2に表示対象が略表示された状態で、対象物が適切な表示サイズで表示されているかを判断する(ステップS13)。このステップS13において、観察者が表示対象物の表示サイズを調整したい場合、表示範囲(クリッピング範囲)を変更する指示が観察者によって入力部を介して画像処理部40に入力される(ステップS14)。具体的には、クリッピング領域7―1.7−2,7−3のシフト値(s_n、s_f)は、そのままに維持して対象物の表示サイズが拡大縮小される処理が施される。
クリッピング領域7―1.7−2,7−3の範囲を拡大或いは縮小する場合には、実際には、図7及び図8を参照して説明したように、撮影基準距離にフィードバックを与えて撮影基準距離及びカメラ間隔が調整される。(ステップS15)その後、撮影基準距離の変更に伴う画像補間の処理が実行されて、撮影位置(x座標)x_c’を変えた多視点画像が生成される。(ステップS16)この補間多視点画像で画面が表示され、この表示画面に従って、ステップS12が実行される。
表示対象物の奥行きが大きい、即ち、厚みのあるために、3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に入らない場合(ステップS17におけるNO)には、図9に示されるようにカメラ座標x_cがシフトされ、表示された状態の空間をz方向に縮小(圧縮)することができる(ステップS18)。マルチカメラでは、実際上撮影部30−1〜30−nのシフトは、できないことから、このカメラ座標x_cで撮影された映像に対しても画像補間処理で1/2カメラ間隔の撮影データが用意されれば良い。
ステップS17において、3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に表示対象が納まる場合には、或いは、ステップS18の処理で3次元ディスプレイの奥行き方向の表示範囲に表示対象が納まるようになった場合には、この撮影条件で撮影部30−1〜30−n或いは30−k〜30−mからの画像データが表示用画像に並べ替え処理されて要素画像のデータが作成され、記憶装置(図示せず)に格納される。(ステップS19)このように要素画像のデータが用意されて一連の処理が終了される。(ステップS17)必要であれば詳細設定の為にステップS21からの処理が再び繰り返される。
尚、入力されたクリッピング領域のクリッピングサイズ及びこれに連動するカメラ間隔、そして、更に奥行き方法の潰し表示処理のカメラ間隔操作が勘案されてクリッピング条件としてクリッピング条件記憶部22に記憶される。この処理では、シフト値は、反映させていない。なぜなら、表示部1にシフトの表示をして、撮影者に対して撮影位置の移動を促す必要があるからである。このとき、撮影対象のどこを表示面にしたいかは、観察者が表示条件調整部32で操作したシフト値から、表示面にしたいシフト値、即ち、撮影基準距離が割り出される。例えば図12に示すように、CGで擬似的に撮影対象の平面9が表示される。撮影者は、この撮影対象面9を投影面に一致するように撮影位置を前後すればよいこととなる。
以上のべた方法により、3次元画像表示において歪の原因になる、撮影基準距離の理想値からの乖離を、撮影者に知らしめ、理想の撮影基準距離に移動するための指針を与えることができる。
尚、画像補間処理については詳細を記載していないが、公知のバイリニア法、バイキュービック法等の既存の方法が用いられれば良い。また、カメラには、ズームイン、アウト、レンズシフト、焦点距離の移動といった機能があることが予想されるが、これらの動作においても、この発明適用することができることは明らかである。
視差バリアを備える3次元ディスプレイの表示範囲内に、表示対象物を歪みなく表示するための多視点画像取得が可能となる立体映像を表示する為の撮像画像の取得方法並びに取得された画像から立体映像を表示する方法及び装置を提供することができる。
1...マルチカメラ、2...投影面、3−1,3−2、3−3...実物体、4―1〜4−n...レンズ、5―1〜5−n...撮像素子、7―1〜7−n...クリッピング領域、6...撮影範囲、30−1〜30−n...撮影部、40...画像処理部、42...撮影者用表示部、44...駆動回路、45...入力部、46...表示パネル、47...視差バリア、52...観察者用表示部、54...駆動回路部、55...入力部、56...表示パネル、57...視差バリア、60...要素画像領域
Claims (5)
- 表示領域内に画素が行と列とのマトリックス状に並んだ表示部と、及び
前記表示部の前面に設置され、前記表示部が射出する光線の方向を制御する光学的制御部と、
を備え、制御される前記光線の方向に応じて定まる前記表示領域内の要素画像領域に、視差画像データを並び替えた要素画像データを表示することで立体画像を生成する第1の3次元表示装置と、
複数方向からの実物体の多視点画像を撮影するマルチカメラであって、特定の間隔で配置された複数の撮影部を有し、撮影基準面としての投影面を有するマルチカメラと、
このマルチカメラからの前記多視点画像を処理する画像処理部であって、前記多視点画像から、前記視差画像を生成するために利用する範囲に関するクリッピング領域情報に基づいて、前記多視点画像から前記視差画像として利用する範囲をクリッピングして視差画像データを生成する視差画像生成部と、
前記視差画像データの各画素の値を前記要素画像データに並び替える並び替え処理部と、
前記多視点画像の撮影条件を記憶する撮影条件記憶部と、
前記実物体を投影面近傍に所望のサイズで表示するためのパラメータを調整する表示条件調節部と、
前記パラメータと前記撮影条件から、特定の立体像が表示されるための修正した撮影基準距離に関する情報を前記表示部に表示する画像を生成する画像処理部と、
を具備することを特徴とする立体映像表示装置。 - 第2表示領域内に画素が行と列とのマトリックス状に並んだ第2表示部と、
前記第2表示部の前面に設置され、前記第2表示部が射出する光線の方向を制御する第2光学的制御部と、
を備え、前記第2表示領域内の領域であって前記第2光学的制御部によって制御される前記光線の方向に応じて定まる領域に、視差画像データを並び替えた要素画像データを表示することで立体画像を生成する第2の3次元表示装置と、
指示を入力するための入力部と、
を具備する請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 前記表示条件調整部は、前記入力部にクリッピング条件に関する指示が入力された場合、入力されたクリッピング条件に基づいて前記パラメータを調整し、
前記視差画像生成部は、調整された前記パラメータに従った前記視差画像データを生成し、
前記画像処理部は、前記入力されたクリッピング条件に基づいて、仮想投影面を求め、前記仮想投影面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の立体映像表示装置。 - 前記視差画像生成部は、前記表示条件調節部で設定された表示条件を反映した前記視差画像を生成する際に、前記多視点画像の撮影範囲が不足する場合には、既に得られている隣接する前記多視点画像の視差情報を前記不足する領域の画像に置換し、この置換した前記視差画像を着色することを特徴とする請求項3の立体映像表示装置。
- 前記表示条件調節部は、前記実物体をトラッキングするトラッキング処理部を含む、ことを特徴とする請求項1の立体映像表示装置。
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