JP5295846B2 - 循環式混練機 - Google Patents

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本発明は、対象物を混練するための循環式混練機、より詳しくは、混練中における対象物の逆流を好適に抑制できる循環式混練機に関する。
高分子材料同士、あるいは高分子材料と無機材料とを混ぜ合わせて複合材料を製造するための装置として、例えば特許文献1に記載の循環式混練機が知られている。この循環式混練機は、駆動部に接続されたスクリューと、スクリュー外側に配設された加熱部と材料投入部とを有するシリンダと、スクリュー先端面と隙間を介して配置される押出し先端部とを備えている。スクリュー内部には樹脂が循環するための循環経路が形成されており、投入された材料は、シリンダ及びスクリュー内を循環しながら混練されていく。
特開2005−313608号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような循環式混練機を用いて複合材料を調整する際には、特に加工初期段階等において、投入した材料が充分に溶融していない状態でスクリューの先端側に送られることがある。この場合、材料が循環経路に進入しにくくなるため、材料の循環が充分に行われなくなる。そして、材料が先端側に詰まる結果、材料の行き場がなくなり、シリンダの基端側(駆動部側)に材料の一部が逆流することがある。
このような逆流が発生すると、逆流した材料の一部は先端側に戻らず、基端側にとどまって長時間シリンダからの熱を受けたり、スクリューとシリンダとの間の摩擦で生じるせん断発熱を受けたりして、焼付けや変性を起こす。焼付けを起こした材料片や変性した材料片が先端側に移動すると、混練している材料に混入し、複合材料を変色させる等によってその品質を低下させるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、投入した材料の逆流が好適に抑制される循環式混練機を提供することを目的とする。
本発明は、シリンダに投入した材料を、内部に循環経路を有するスクリューを用いて混合する循環式混練機であって、前記スクリューによって、前記スクリューと前記シリンダの内面との間の流路を経由して前記シリンダの先端側に送られる前記材料が前記流路を戻って前記シリンダの基端側に逆流することを防止する逆流防止機構を備え、前記逆流防止機構は、前記シリンダの先端を密封するように前記シリンダに挿通された容積調節部を有し、前記材料によって前記容積調節部に所定値以上の圧力が作用したときに、前記容積調節部が前記シリンダから離間するように移動して前記シリンダの先端側の容積が増加することを特徴とする。
本発明の循環式混練機によれば、逆流防止機構によって、材料がスクリューとシリンダの内壁との間の流路を経由してシリンダの基端側に逆流することが好適に防止され、材料の焼付けや変性等の発生が抑制される。
また、材料の循環が悪くなってシリンダの先端側に材料がたまり、内圧が上昇して所定値以上となると、容積調節部が移動してシリンダ先端側の容積が増加して逆流の発生が抑制される。
前記容積調節部の移動による前記容積の増加量は、前記材料によって前記容積調節部に作用する圧力と関連付けられてもよい。この場合、シリンダ先端側の内圧をより精密に調節することができる。
前記逆流防止機構は、前記シリンダの外側に設けられた補助循環経路を有してもよい。この場合、材料の一部が補助循環経路を通ってシリンダの基端側に移動するため、逆流を起こさずに材料循環を改善することができる。
記スクリューの基端側に設けられた、前記シリンダの外径よりも径の大きいフランジを有してもよい。この場合、フランジが物理的障壁となって材料がシリンダの外部に漏れ出ることが防止される。
本発明の循環式混練機によれば、投入した材料の逆流を好適に抑制することができる。
本発明の第1実施形態の循環式混練機を示す全体斜視図である。 同循環式混練機の混練部及び容積調節部の断面図である。 本発明の第2実施形態の循環式混練機を一部断面で示す図である。 同循環式混練機のスクリューの基端側の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態の循環式混練機において、混練部の水平面における断面を示す図である。
本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の循環式混練機(以下、単に「混練機」と称する。)1を示す斜視図である。
図1に示すように、混練機1は、混練を行うシリンダ及びスクリューを備える混練部2と、シリンダの容積を調節するための容積調節部3と、スクリューを回転させるための駆動部4とを備えて構成されている。
図2は、混練部2及び容積調節部3の断面図である。混練部2は、混練される材料が投入されるシリンダ5と、シリンダ5に挿通されたスクリュー6と、シリンダ5の外側を覆う外装部7とを備えて構成されている。
シリンダ5は、略円筒状の内腔を有するように形成されており、先端側には容積調節部3が挿入されており、基端側にはスクリュー6が挿入されている。シリンダ5の内腔は、容積調節部3及びスクリュー6によって気密が保たれており、材料が混練される混練空間として機能する。また、シリンダ6の内面には、材料の焼付けや変性を抑制するために、イオン注入スパッタリング等を用いて窒化被膜8が形成されている。窒化被膜8を形成するための材料としては、TiCN、TiN、CrN、CrTiN、CrTiCN等の各種材料を好適に採用することができる。
スクリュー6は、シリンダ5に挿入される本体部9と、本体部9の基端側に設けられたフランジ10と、駆動部4と接続される接続部11とを備えている。
本体部9はシリンダ5の内径と略同一の外径を有し、外周面に突起9Aがらせん状に延設されている。また、本体部9の先端から中心軸とほぼ一致するように循環経路12が設けられている。循環経路12は、基端側に設けられた排出孔13によって本体部9の外周面に連通している。これによって、本体部9の先端側に送られた材料は、循環経路12及び排出孔13を通って、再び本体部9の外周面側に送られ、シリンダ5内を循環しつつ混練が行われる。
フランジ10は、シリンダ5の円筒状の部分の外径よりも大きい径に設定されて形成されている。そして、スクリュー6の本体部9は、フランジ10がシリンダ5の後端に当接するようにシリンダ5の内腔に挿入されている。
接続部11は、駆動部4と接続されて、駆動部4の回転駆動を本体部9に伝達する。接続部11と駆動部4との間には、必要に応じてベアリング14等が取り付けられてもよい。
外装部7は、シリンダ5の外周を取り囲むように設けられている。図2に示すように、外装部7とシリンダ5の外周面との間には、一定の隙間が設けられており、この隙間は、シリンダ5及びシリンダ5内の材料を冷却するための冷媒管路15となっている。冷媒管路15を流れる冷媒は、上部の流入口16から供給され、下部の流出口17から排出される。
図1及び図2に示すように、外装部7には、シリンダ5及びシリンダ5内の材料を加熱するためのヒータ18が複数配置されている。さらに、シリンダ5内に材料を投入するための投入口19が設けられている。
容積調節部3は、シリンダ5の先端側に挿入された調節ピストン20と、調節ピストン20を支持する支持部21と、調節ピストンをシリンダ側に付勢するバネ22とを備えて構成されている。
調節ピストン20は、シリンダ5の内径と略同一の外径を有する略円柱状の部材である。調節ピストンの外周面のうち、シリンダ5内で摺動する領域には、第1被覆層23と、第2被覆層24とからなる被覆部25が設けられている。
シリンダ5の内面と接触する第1被覆層23は、摩擦を生じにくい材料で形成されている。第1被覆層23の材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の各種フッ素系樹脂を好適に採用することができる。第1被覆層23と調節ピストン20の外周面との間に介装される第2被覆層24は、弾性を有する材料で形成されている。第2被覆層24の材料としては、フッ素ゴム等を好適に採用することができる。
このように被覆部25を構成することによって、調節ピストン20は、シリンダ5内部の材料を外部に漏らすことなく、滑らかにシリンダ5内を摺動することができる。
バネ22は、一方の端部を支持部21に支持された状態で、所定の力で調節ピストン20をシリンダ5側に付勢している。バネ22に代えて、他の弾性を有する部材等が用いられてもよい。
駆動部4としては、例えばモータ等の回転駆動力を発生する公知の各種機構を採用することができる。
上記のように構成された混練機1の使用時の動作について説明する。
まず、ユーザは、ヒータ18でシリンダ5を加熱しつつ、駆動部4を作動させてスクリュー6を回転させる。そして、投入口19から複合部材の材料を投入する。投入する材料は、樹脂等の高分子材料や、無機材料等の各種材料から適宜選択されてよい。
その後、材料の投入を継続しながら、スクリュー6が、例えば200〜300回転毎分(rpm)程度に高速回転される。すると、材料は、スクリュー6によって粉砕されたり、ヒータ18の熱で溶融されたりしながら、突起9Aによって押されて先端側に移動する。
移動した材料は、シリンダ5の内壁と、スクリュー6の先端面と、調節ピストン20の端面とによって規定される先端領域R1に進入した後、循環経路12に進入して、再び本体部9の基端側に循環する。
このとき、材料が完全に溶融されていない等の理由で材料の流動性が低い状態であると、材料が円滑に循環経路12に進入できない結果、先端領域R1に材料が蓄積されていく。この状態が長く続くと、材料が行き場を失い、投入口19よりも基端側のシリンダ5の内腔に逆流する原因となる。
しかし、本実施形態の混練機1においては、材料が先端領域R1に蓄積されて先端領域R1内の内圧が所定の値以上となると、材料がバネ22の付勢力に抗して調節ピストン20を押圧し、支持部21側、すなわちシリンダ5から離間する方向に移動させる。その結果、先端領域R1の容積が増加して内圧が低下し、先端領域R1内に収容できる材料の量が増加して、材料の逆流が防止される。
材料が充分溶融されて循環経路12への流れが良好になると、先端領域R1内の材料が減少する。すると、調節ピストン20は、再びバネ22の付勢力によってシリンダ5側に移動し、先端領域R1の容積が初期状態に戻る。
万一、材料の一部が本体部9の基端側に逆流した場合でも、当該材料はシリンダ5の後端に当接したフランジ10によってせき止められ、それ以上後端に移動することが抑制される。これによって、逆流した材料がシリンダ5の外部に漏れ出ることが防止される
本実施形態の混練機1によれば、材料の循環が一時的に悪くなって先端領域R1に材料が蓄積されても、材料蓄積に伴う先端領域R1の内圧上昇によって、容積調節部3の調節ピストン20がシリンダ5から離間するように移動して先端領域R1の容積が増加し、より多くの材料を収容できるようになる。したがって、容積調節部3が材料の逆流を防止する逆流防止機構として機能し、逆流に伴う材料の焼付けや変性等の発生を好適に抑制することができる。
また、シリンダ5の内面に窒化被膜8が形成されているので、仮に材料の一部が逆流等をおこしても、焼付けや変性等を起こしにくい。
さらに、シリンダ5の後端には、スクリュー6のフランジ10が当接して物理的障壁となっているので、材料がシリンダ5外に出るような過度の逆流が発生せず、逆流した材料がシリンダ5内に良好にとどまる。とどまった材料は、やがてスクリュー6の突起9Aによって再び先端側に押し出されて再度循環されるため、焼付け等が好適に防止される。
次に本発明の第2実施形態の混練機について、図3及び図4を参照して説明する。本実施形態の混練機31と、上記第1実施形態の混練機1との異なるところは、容積調節部の構成である。
なお、上記第1実施形態に既出の各構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図3は、混練機31を一部断面で示す図である。混練機31の容積調節部32は、第1実施形態におけるものと同等の調節ピストン20と、調節ピストン20の一方の端部に取り付けられた圧センサ33と、圧センサ33と接続されたアクチュエータ34と、調節ピストン20の進退方向に一定範囲移動可能に形成された支持部35とを備えて構成されている。
圧センサ33は、調節ピストン20のシリンダ5側の端面に作用する先端領域R1の内圧を計測するものであり、公知の各種センサを採用することができる。
アクチュエータ34は、圧センサ33の検出した内圧に応じて調節ピストンを進退させるものであり、例えばピエゾ素子等を好適に採用することができる。
支持部35は、アクチュエータ34の圧センサ33と接続された面と反対側の面に接触しており、容積調節部32全体を支持している。支持部35は、可動シャフト36に取り付けられており、モータ等で形成されるシャフト駆動部37の駆動力によって、調節ピストン20の進退方向に一定範囲、例えば、2センチメートル程度移動可能となっている。したがって、支持部35が可動シャフト36によって移動すると、支持部35に支持された調節ピストン20も連動して移動し、シリンダ5の先端領域R1の容積が変化する。
なお、圧センサ33、アクチュエータ34、及びシャフト駆動部37は、図示しない制御部に接続されており、圧センサ33の検出値に基づいてアクチュエータ及びシャフト駆動部37を動作させることができる。
図4は、混練機31のスクリュー38の基端側の拡大断面図である。本体部39の排出孔13よりもフランジ10側の領域は、フランジ10に近づくにしたがって徐々に拡径するテーパ状に形成されている。したがって、この領域では、フランジ10に近づくにしたがって、本体部39とシリンダ5の内壁との間隙が狭くなり、シリンダ5内に投入された材料が進入しにくくなっている。また、突起6Aと同様に形成された突起39Aは、フランジ10に接触するまで延設されている。
上記のように構成された混練機31の使用時の動作について、以下に説明する。
ユーザは、第1実施形態と同様の手順で、材料をシリンダ5内に投入して混練を開始する。材料の循環が一時的に悪くなって先端領域R1に材料が蓄積されると、先端領域R1の内圧が上昇し、調節ピストン20の端面に作用する。作用した圧力は、圧センサ33によって検知され、検出値が制御部に送られる。
制御部は受信した圧センサ33の検出値に基づいて、先端領域R1の内圧を適切な値に修正するための調節ピストン20の移動量を、予め入力されたプログラムやテーブル等に従って決定し、当該移動量に応じてアクチュエータ34やシャフト駆動部37を動作させて調節ピストン20を動かし、先端領域R1の容積を調節して内圧を所定の範囲に制御する。
このとき、例えば、移動量が2ミリメートル(mm)以下の少ない量であればアクチュエータ34を動作させて調節ピストン20を移動させ、それ以上であれば、シャフト駆動部37を動作させて支持部35を移動させることによって調節ピストン20を動かすといったように、移動量に応じて動作させる機構を使い分けるように制御してもよい。
材料の循環が改善され、圧センサ33が検出する先端領域R1の内圧が所定値以下となると、制御部は当該内圧をモニターしながら調節ピストン20をシリンダ5側に移動させ、先端領域R1の容積を初期状態に近づけるように制御する。
本実施形態の混練機31においては、シリンダ5の先端領域R1に材料が蓄積することによる内圧を圧センサ33が検知し、その検出値に関連付けられて決定された移動量だけ容積調節部32の調節ピストン20が移動することによって、先端領域R1の容積が調節される。これにより、材料の逆流が好適に防止されると共に、先端領域R1の容積が常時混練に適した値に調節されるため、良好な混練を行うことができる。
また、スクリュー38の本体部39のフランジ10側は徐々に拡径するテーパ状に形成されているため、仮に逆流が起こっても、焼付けや変性等を起こしやすいシリンダ5のより後端側に材料が移動しにくい。そして、万一材料がこのような領域に進入した場合でも、当該材料は、フランジ10に接触するまで延設された突起39Aによって速やかに先端側に押し出されて再度循環されるため、焼付けや変性等を好適に抑制することができる。
次に本発明の第3実施形態の混練機について、図5を参照して説明する。本実施形態の混練機41と、上記第1実施形態の混練機1との異なるところは、補助循環経路が設けられている点である。
なお、上述の各実施形態に既出の各構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5は、混練機41の混練部42の水平面における断面図である。外装部43には、両端部がシリンダ5と連通して略水平に延びる補助循環経路44が逆流防止機構の一部として設けられている。補助循環経路44とシリンダ5との連通部位のうち、先端領域R1に開口する第1開口44Aは、初期状態において、容積調節部3の調節ピストン20によってほぼ塞がれている。また、もう一方の第2開口44B付近には、材料が第2開口44Bから補助循環経路44内に流入することを防ぐための逆止弁45が設けられている。
補助循環経路44には、外装部43の外面に開口する取出口44Cが形成されており、混練後の複合材料を取り出したり、図示しないパイプ等を接続して成形等の次工程を行う装置等に送ったりすることができる。取出口44Cは、通常は図5に示すようにプラグ46によって塞がれている。
上記のように構成された混練機41の使用時の動作について説明する。
ユーザは、第1実施形態と同様の手順で、材料をシリンダ5内に投入して混練を開始する。材料の循環が一時的に悪くなって先端領域R1に材料が蓄積されると、先端領域R1の内圧が上昇し、第1実施形態と同様に容積調節部3が作動して調節ピストン20がシリンダ5から離間するように後退し、先端領域R1の容積が増加する。
調節ピストン20が後退するのに伴い、補助循環経路44の第1開口44Aが開放され、先端領域R1内の材料が補助循環経路44内に進入可能になる。そして、先端領域R1に収容しきれない材料は、随時補助循環経路44を通ってシリンダ5の基端側内腔に戻るように循環される。これによって、材料の焼付けや変性の原因となるような逆流が抑制される。
材料が充分溶融される等によって循環経路12を通る循環が良好となると、先端領域R1内の内圧が低下して、調節ピストン20が再びシリンダ5側に移動し、第1開口44Aがふさがれる。これによって補助循環経路44に材料が流入しなくなり、その後の混練が良好に行われる。
本実施形態の混練機41によれば、先端領域R1への材料の蓄積が著しい場合でも、収容限界を超えた材料が補助循環経路44を通ってシリンダ5の基端側に戻るので、好適に逆流を抑制することができる。
また、補助循環経路44の第1開口44Aが、初期状態において、容積調節部3の調節ピストン20によってふさがれているので、材料が良好に循環する通常時においては、補助循環経路44に材料が流入することがない。したがって、逆流を好適に抑制しつつ、混練を良好に行うことができるように混練機41を構成することができる。
なお、補助循環経路44は、本来の循環経路12を経由する循環が良好に行われないときに動作するものであるため、その径は、循環経路12の径よりも大きく設定されるのが好ましい。また、補助循環経路44の一部に、超音波振動等によって軸線方向に振動するパイプ等を配置して、より材料が円滑に流れるようにしてもよい。さらに、循環を良好にし、かつ初期状態に戻って第1開口44Aが閉じられた際に補助循環経路44内に残留した材料をシリンダ5内に戻すことができるように、強制的に循環をさせるためのギヤードモータ等の機構が取り付けられても構わない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の各実施形態において、容積調節部やスクリューについて複数の構成が示されているが、これらの組み合わせは、上述の各実施形態に限定されず、適宜組み合わせることが可能である。したがって、第2実施形態の混練機31に補助循環経路44が形成されてもよいし、第3実施形態の混練機41に容積調節部32が組み合わされても構わない。
1、31、41 循環式混練機
3、32 容積調節部
5 シリンダ
6、38 スクリュー
10 フランジ
12 循環経路
44 補助循環経路

Claims (4)

  1. シリンダに投入した材料を、内部に循環経路を有するスクリューを用いて混合する循環式混練機であって、
    前記スクリューによって、前記スクリューと前記シリンダの内面との間の流路を経由して前記シリンダの先端側に送られる前記材料が前記流路を戻って前記シリンダの基端側に逆流することを防止する逆流防止機構を備え
    前記逆流防止機構は、
    前記シリンダの先端を密封するように前記シリンダに挿通された容積調節部を有し、
    前記材料によって前記容積調節部に所定値以上の圧力が作用したときに、前記容積調節部が前記シリンダから離間するように移動して前記シリンダの先端側の容積が増加する
    ことを特徴とする循環式混練機。
  2. 前記容積調節部の移動による前記容積の増加量は、前記材料によって前記容積調節部に作用する圧力と関連付けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の循環式混練機。
  3. 前記逆流防止機構は、
    前記シリンダの外側に設けられた補助循環経路を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の循環式混練機。
  4. 記スクリューの基端側に設けられた、前記シリンダの外径よりも径の大きいフランジを有する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の循環式混練機。
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