JP5295696B2 - 管内吸引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体管内部に配置され、先端側に開口した吸口部を少なくとも備えた作業具と、一端側が前記吸口部に連通して作業具に接続され、他端側が流体管外部まで延びる可撓性ホースと、から少なくとも構成され、該可撓性ホースの他端側を管内部に向けて送り出し若しくは管外部に引き戻すことで、前記作業具を流体管内壁に沿って管軸方向に移動させ、流体管内壁に滞留した夾雑物を吸引する管内吸引装置に関する。
従来の管内吸引装置は、抽水管の一端部に形成され、流体管内の水の吸引口を有する吸水口部と、抽水管の他端部に接続され、吸引ポンプで構成された水吸引装置と、を備え、曲部や段差部を有する管路に沿って移動させるべく吸水口部を略球形に形成し、吸引口から流体管内の水を吸引している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−2394号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、特許文献1の管内吸引装置にあっては、例えば、不断水状態で流体管の所定箇所を切除等した際に生じた切り屑や、経年変化により老朽化した流体管の内周面から剥離したモルタル屑などの夾雑物を吸引することに適用した場合に、吸引口は、管軸方向に向けて開口しているため、吸引口から流体管の管底の内壁に滞留する水若しくは夾雑物までの距離が長くなってしまい、夾雑物全てを吸引しきれない虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、流体管内の夾雑物を確実に吸引できる管内吸引装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の管内吸引装置は、
流体管内部に配置され、先端側に開口した吸口部を少なくとも備えた作業具と、
一端側が前記吸口部に連通して作業具に接続され、他端側が流体管外部まで延びる可撓性ホースと、
から少なくとも構成され、該可撓性ホースの他端側を管内部に向けて送り出し若しくは管外部に引き戻すことで、前記作業具を流体管内壁に沿って管軸方向に移動させ、流体管内壁に滞留した夾雑物を吸引する管内吸引装置であって、
前記作業具は、前記可撓性ホースに対し屈曲可能に接続されており、
前記作業具の外面は、流体管の内壁に沿って管軸方向に略直線状に延びる直線部と、該直線部に連続し先端側に向けて漸次先細り状に延びる先細部とを有すると共に、
前記作業具の外面の前記直線部の摩擦係数が、前記可撓性ホースの外面の摩擦係数よりも大きいことを特徴としている。
この特徴によれば、作業具を管内部の管軸方向に移動させるときに、作業具の外面の直線部が流体管内壁に摺接することで、作業具が、可撓性ホースを連動させることなく、摩擦係数の差により、内壁との摺接箇所を支点として先端側が下方の内壁を向くように傾動することになるため、先端側に開口した吸口部が内壁側を向いて、夾雑物を確実に吸引できる。
本発明の請求項2に記載の管内吸引装置は、請求項1に記載の管内吸引装置であって、
前記先細部は、断面視略直線状に延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、先細部は、断面視略直線状に延びていることで、直線部と内壁との摺接で傾動した作業具の先細部が、内壁に対し線接触することになるため、所定の傾動角度で傾動した作業具を、傾動した状態で安定させることができる。
本発明の請求項3に記載の管内吸引装置は、請求項1または2に記載の管内吸引装置であって、
前記作業具は、内部に前記吸口部を収容し保護する保護カバーを更に備え、該保護カバーの外面は、前記直線部及び先細部に形成されていると共に、
前記保護カバーの外面の前記直線部の摩擦係数が、前記可撓性ホースの外面の摩擦係数よりも大きいことを特徴としている。
この特徴によれば、吸口部を保護する保護カバーの外面の摩擦係数の差を利用して、その外面を直線部及び先細部に形成することで、吸口部を汎用の部材で構成できる。
本発明の請求項4に記載の管内吸引装置は、請求項3に記載の管内吸引装置であって、
前記保護カバーは、前記吸口部のみに対し支持されていることを特徴としている。
この特徴によれば、保護カバーが作業具の先端側に位置する吸口部に対し支持されているため、保護カバーの外面が流体管の内壁との摺接により保護カバー及び吸口部が傾動し易いばかりか、保護カバーが吸口部のみに対し支持されているため、この傾動に連動して可撓性ホースが撓んでしまうことを防止できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、導入装置が流体管に配設された状態を示す一部断面図である。図2は、実施例1における管内吸引装置が流体管に配設された状態を示す一部断面図である。図3(a)は、作業具を示す正面図及び断面図であり、(b)は、作業具を示す側面図である。図4(a)は、保護カバーにおける第1カバーを示す断面図であり、(b)は、保護カバーにおける第2カバーを示す断面図である。図5は、図2の状態から作業具が下降した状態を示す一部断面図である。図6は、図5の状態から作業具が流体管の内部を移動している状態を示す断面図である。図7(a)は、図6の状態から吸口部及び保護カバーが傾動している状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の状態から吸口部及び保護カバーが傾動した状態を示す断面図である。以下、図2の上下左右側を管内吸引装置の上下左右側、紙面手前側を管内吸引装置の前方側、紙面奥側を管内吸引装置の後方側として説明する。
本実施例における管内吸引装置は、例えば、不断水状態で流体管の所定箇所を切除等した際生じた切り屑や、経年変化により老朽化した流体管の内周面から剥離したモルタル屑など、流体管内壁に夾雑物として滞留したものを吸引する装置である。管内吸引装置に先行して、流体管内部における滞留した夾雑物の位置を把握するために、流体管内部にカメラを導入装置により導入する。このカメラが流体管の内部の状況を視認することで、流体管の外部から流体管内部における滞留した夾雑物の状況を確認できるようになっている。以下、導入装置によるカメラの導入工程を説明した後、本実施例における管内吸引装置の構成及び該管内吸引装置における吸引工程を説明する。
図1に示されるように、符号1は上水を上流側から下流側に輸送する流体管1を示し、この流体管1の所定箇所を、筐体12が水密に囲繞している。筐体12における連通部12aの上部には、開閉弁30が連結され、この開閉弁30には、流体管1の内部の状況を視認する内視鏡2のカメラ2aを不断水状態で流体管1の内部に案内する導入装置3が取付けられている。
導入装置3は、主に、流体管1の管頂上部に形成された開口Uを介し流体管1の内部に連通し、開閉弁30の上部に取付けられる収容部5と、カメラ2aを収容部5と流体管1の内部との間で移動操作する操作部8と、操作部8に取付けられた取付体10と、取付体10に回動可能に取付けられ、カメラ2aを支持するガイド体6と、ガイド体6の回動を補助する補助体7と、から構成される。尚、カメラ2aは、ガイド体6に取付けられた弾性材質から成る移動規制部Vにより移動規制されるが、図1において、移動規制部Vによりによりカメラ2aが移動規制されている状態は示されていない。
カメラ2aの導入工程を説明すると、カメラ2aを流体管1の内部に導入するために、開閉弁30の弁軸30cの操作により弁体30aを動作させることで開閉弁30を開状態とした後、収容部5から分岐する分岐管33に取付けられた開閉弁34のレバーの操作により開状態として、収容部5の内部を外部と連通開放し、収容部5内の空気を流体管1内の上水に置換する。次いで、操作部8の移動操作により、収容部5側から流体管1内部に向かって、カメラ2aが支持されたガイド体6及び補助体7を下降する。
そして、ガイド体6及び補助体7が流体管1の管底の内壁に当接することで、ガイド体6及び補助体7が互いに離間するように回動していく。更にガイド体6が所望の状態まで回動した後、ケーブル2bの操作により、移動規制部Vによるカメラ2aの移動規制を解除し、カメラ2aが管軸に沿って図示右方向に移動して流体管1の内部の状況を視認する。このカメラ2aが視認した状況は、一端が該カメラ2aに接続されたケーブル2bを介して、流体管1の外部においてケーブル2bの他端に接続されたモニタ2cに表示されるようになっている。これにより、流体管1の内部における夾雑物の位置を、外部から確認できるようになっている。
次いで、流体管1の内部における夾雑物の位置を確認した後、操作部8の移動操作により、カメラ2a、ガイド体6及び補助体7を収容部5まで上昇し、開閉弁30の弁軸30cの操作により弁体30aを動作させることで開閉弁30を閉状態とした後、開閉弁30の上部に取付けられた導入装置3が取り外され、開閉弁30に管内吸引装置11が取付けられる(図2参照)。
図2に示されるように、管内吸引装置11は、主に、流体管1内部に配置され、先端側に開口した吸口部19cを備えた作業具13と、一端側である下端部14bが吸口部19cに連通して作業具13に接続され、他端側である上端部14aが流体管1外部まで延びる可撓性ホース14と、可撓性ホース14の上端部14a側を管内部に向けて送り出し若しくは管外部に引き戻すことで、作業具13を流体管1内壁に沿って管軸方向に移動させるホース移動部16と、開口Uを介し流体管1内部に連通し、作業具13を収容する収容部15と、作業具13及び可撓性ホース14を上下移動させる移動操作板27と、可撓性ホース14を収容するホース収容部18と、から構成されている。
可撓性ホース14は、ゴム若しくは合成樹脂類の可撓性材質から成り、可撓性ホース14の下端部14b側が、移動可能にホース収容部18に収容されている。また、可撓性ホース14の上端部14a側は、ホース収容部18の上端を貫通し、可撓性ホース14の上端には、レバー式のバルブ20が設けられている。作業具13が流体管1内部に配置された状態において、このバルブ20のレバーの操作により開状態とすることで、外部と流体管1の内部とが連通し、流体管1内における流体圧により、流体管1内の流体が夾雑物とともに吸口部19cから吸引され、夾雑物が可撓性ホース14を介して外部に送り出されるようになっている。
収容部15は、上接続管21、下接続管22及び蓋板23とから構成され、下接続管22の下フランジ部22bは、パッキン26を介して、開閉弁30のフランジ部30bに複数のボルト31及びナット32により取付けられている。また、上フランジ部22aには、上接続管21が配設されるとともに、上接続管21の上面には、蓋板23が配設されている。そして、上フランジ部22aと上接続管21の下接続部21bとをボルト37及びナット38で固定するとともに、上接続管21の上接続部21aと蓋板23をボルト37及びナット38により固定し、かつ上フランジ部22aと下接続部21b並びに上接続部21aと蓋板23をボルト35及びナット36により固定することで、上接続管21、下接続管22及び蓋板23の三者が一体的に取付けられる。
また、蓋板23には、上方から下方にかけて貫通する貫通孔23bが形成されており、この貫通孔23bに、上接続管21の内部に連通するレバー式のバルブ24が設けられている。更に、蓋板23の中央部付近には、上方から下方にかけて貫通する貫通孔23aが形成されており、この貫通孔23aには、Oリングを備えたスリーブ25が嵌合されている。このスリーブ25にホース収容部18が挿通して配設されることで、収容部15の外部と収容部15の内部との水密性が確保されるようになっている。
移動操作板27は、ホース収容部18の上面に設けられたフランジ29に取付けられており、移動操作板27を上方または下方に力を加えることで、作業具13及び可撓性ホース14が上下に移動可能になっている。
ホース移動部16は、下部を形成する固定部材16aと、固定部材16aの上方に固定された筐体部材16bと、を有しており、固定部材16aが複数のネジ39により移動操作板27に取付けられている。また、固定部材16aには、上端から下端にかけて貫通し、可撓性ホース14のみが挿通する貫通孔16dが形成されており、筐体部材16bの内部には、前後方向を軸とし、かつ可撓性ホース14を挟持する軸部16c,16cが設けられている。
この軸部16c,16cの一方には、軸部16cを回動するための図示しないレバーが取付けられており、軸部16c,16cは、可撓性ホース14を挟持しているため、このレバーを操作することにより、一方の軸部16cが回動するとともに、一方の軸部16cに追随して他方の軸部16cが回動し、可撓性ホース14が上方または下方に押し出される。よって、前記レバーの操作により、可撓性ホース14が管内部に向けて送り出され若しくは管外部に引き戻されるようになっている。尚、可撓性ホース14の管内部に向けた送り出し若しくは引き戻しは、必ずしも上記したホース移動部16に限られず、周知の装置若しくは方法で行っても良い。
ホース収容部18は、その下端部は図示右方向に湾曲している筒状に形成されており、ホース収容部18の下端には、脚部40が溶着されている。このホース収容部18の下端部が図示右方向に湾曲しているため、ホース移動部16を下方に移動操作することで、可撓性ホース14及び作業具13が管軸に沿って図示右方向に誘導されるようになっている(図6参照)。
図3(a)、(b)に示されるように、作業具13は、端面19b側から端面19aにかけて貫通する吸引ヘッド19と、内部に吸引ヘッド19を収容し保護する保護カバー17と、から構成されている。
吸引ヘッド19は、汎用の部材を螺合して構成されており、吸引ヘッド19の端面19a側は、流体とともに夾雑物を吸引する吸口部19cとして構成され、吸引ヘッド19の端面19b側は、可撓性ホース14の下端部14b側を嵌合している。この嵌合により、吸引ヘッド19は、可撓性ホース14に取付けられている。
保護カバー17は、図3(a)、(b)及び図4(a)、(b)に示されるように、第1カバー41と第2カバー42とから成る二分割構造で形成されており、第1カバー41の図示右方側の雄ネジ部41aが、第2カバー42の図示左方側の雌ネジ部42aと螺合することで、第1カバー41及び第2カバー42が保護カバー17として一体化し、内空構造の筒状に構成されている(図3(a)参照)。
図4(b)に示されるように、第2カバー42の外面には、図示左端側から延びる直線部42bと、直線部42bに連続し、かつ図示右側の先端側に向けて漸次先細り状に延びる先細部42cと、が形成されている。また、図3(a)に示されるように、第1カバー41の雄ネジ部41aが、第2カバー42の雌ネジ部42aと螺合した状態において、第1カバー41における直線状の外面41bと直線部42bとが同一直線状となっており、第1カバー41の外面41bも、本発明の直線部を構成している。
このように、吸口部19cを保護する保護カバー17を利用して、その外面を直線部42bと外面41b及び先細部42cに形成することで、保護カバー17の内部に収納する吸口部19cを汎用の部材で構成できる。
また、外面41b及び直線部42bは、同じ摩擦係数であるとともに、外面41b及び直線部42bの摩擦係数は、可撓性ホース14の外面の摩擦係数よりも大きくなるように、保護カバー17が形成されている。
図3(a)、(b)に示されるように、第2カバー42には、先細部42cと第2カバー42内部にかけて貫通し、かつ雌ネジが螺設された雌ネジ孔42dが周方向に沿って複数(本実施例では4個)形成されている。吸引ヘッド19が保護カバー17に収容された状態で、この雌ネジ孔42dに雄ネジ43が夫々螺合し、夫々の雄ネジ43が、吸引ヘッド19の端面19a側の先端部を押圧することで、保護カバー17が吸引ヘッド19に対し固定されるようになっている。つまり、保護カバー17が吸引ヘッド19に対し固定され、かつ前述したように、可撓性ホース14側の下端部14b側は、吸引ヘッド19の端面19b側に嵌合して取付けられているため、保護カバー17は、可撓性ホース14に対し支持されず、吸引ヘッド19、すなわち吸口部19cのみに対し支持されている。
次に、管内吸引装置11における吸引工程について説明する。
先ず、図2の状態において、作業具13を流体管1の内部に導入するために、開閉弁30の弁軸30cの操作により弁体30aを動作させることで開閉弁30を開状態とした後、バルブ24のレバーの操作により開状態として、収容部15の内部を外部と連通開放し、収容部15内の空気を流体管1内の上水に置換する。
開閉弁30を開状態とするとともにバルブ24を閉状態とした後、移動操作板27の操作により、可撓性ホース14等を下方に移動操作することで、作業具13が下降していき、図5に示されるように、脚部40の下端面が、流体管1の管底の内壁と当接する(図示一点囲い印A参照)。そして、夾雑物を吸口部13cから吸引するために、バルブ20のレバーの操作により開状態とする。
次いで、図1で示したカメラ2aが視認した流体管1の内部における夾雑物の位置付近に作業具13を管軸に沿って移動させるために、ホース移動部16の操作により、可撓性ホース14が管内部に向けて送り出され、保護カバー17が流体管1の管底の内壁と当接する。そして更に、可撓性ホース14が流体管1の内部に送り出されることで、図6に示されるように、第1カバー41の外面41b及び第2カバー42の直線部42bが、流体管1の管底の内壁と当接しながら、可撓性ホース14及び作業具13が管軸に沿って図示右方向(図示白塗矢印参照)に移動する。
図6の状態において、ホース収容部18の下端部が図示右方向に湾曲しているため、可撓性ホース14が流体管1の内部に送り出されることで、作業具13に比較的大きい図示右方向の力を付与して、作業具13を管路に沿って所望の箇所まで移動させる。次に、所望の箇所において、可撓性ホース14を流体管1の内部に送り出し、作業具13に比較的小さい図示右方向の力を付与ことで、作業具13の外面41b及び直線部42bに、流体管1の管底の内壁に対する摩擦抵抗が発生する。
更に、作業具13を図示右方向に押圧することで、外面41b及び直線部42bと流体管1の管底の内壁との摺接箇所のうち図示右方端、すなわち直線部42bと先細部42cとの境界近傍の摺接箇所P1を支点として、先細部42cが流体管1の管底の内壁と近接するように傾動し始め、第1カバー41における図示左方端部側が浮き上がる。そして更に作業具13を図示右方向に押圧することで、図7(a)に示されるように、摺接箇所が、先細部42cにおいて連続的に移動しながら(図示摺接箇所P2参照)、吸口部19c及び保護カバー17が傾動する。尚、先細部の断面形状を略円弧状に形成することが好ましく、このようにすることで、先細部42cと流体管1の管底の内壁との摺接による保護カバー17及び吸口部19cの傾動の向きを、無段階且つ一定の割合に変化させることができる。
図7(a)の状態では、吸口部19cが流体管1の管底の内壁側を向き、夾雑物Zを流体管1内の流体とともに吸口部19cから容易に吸引し、可撓性ホース14を介して外部に送り出される。
そして、更に作業具13が図示右方向に押圧することで、図7(b)に示されるように、当接点が先細部42cにおいて更に移動し(図示当接点P3参照)、吸口部19c及び保護カバー17が傾動する。この吸口部19c及び保護カバー17が更に傾動することで、吸口部19cが一層流体管1の管底の内壁に向くため、吸口部19cから夾雑物Z間までの距離が短くなる。よって、管内吸引装置11により夾雑物Zを高効率に吸引できる。
また、図7(a)、(b)の状態において、前述したように保護カバー17が、吸引ヘッド19の先端側に位置する吸口部19cに対してのみ支持されているため、保護カバー17の外面が流体管1の管底の内壁との摺接により保護カバー17及び吸口部19cが傾動し易いばかりか、保護カバー17が吸口部19cのみに対し支持されているため、この傾動に連動して可撓性ホース14が撓んでしまうことを極力防止することができる。
以上、説明したように、実施例1の管内吸引装置11において、作業具13を管内部の管軸方向に移動させるときに、作業具13における保護カバー17の外面の直線部42bが流体管1の管底の内壁に摺接することで、保護カバー17が、内壁との摺接箇所(摺接箇所P1〜P3)を支点として先端側である吸口部19cの端面19a側が流体管1の管底の内壁を向くように傾動することになるため、端面19a側に開口した吸口部19cが流体管1の管底の内壁側を向いて、夾雑物Zを確実に吸引できる。
次に、実施例2を以下に説明する。前述した実施例1と重複する構成については、説明を省略する。
実施例2を図面に基づいて説明すると、図8(a)は、実施例2における作業具が流体管の内部を移動している状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の状態から吸口部及び保護カバーが傾動した状態を示す断面図である。
図8(a)に示されるように、第2カバー42’の外面には、図示左端側から延びる直線部42b’と、直線部42b’に連続し、かつ管軸を含む断面視略直線状に延びるように、先端側に向けて漸次先細り状の先細部42c’と、が形成されている。尚、本実施例で、管軸を含む断面視略直線状に延びる漸次先細り状の先細部42c’は、例えば円錐形状であってもよいし、四角錐等の多角錐形状であってもよい。
また、外面41b及び直線部42b’は、同じ摩擦係数であるとともに、外面41b及び直線部42b’の摩擦係数は、可撓性ホース14の外面の摩擦係数よりも大きく、且つ先細部42c’の摩擦係数は、外面41b及び直線部42b’の摩擦係数よりも小さくなるように、保護カバー17’が形成されている。
次に、管内吸引装置における吸引工程について説明すると、実施例1と同様に、図5に示す工程を行った後、可撓性ホース14が流体管1の内部に送り出されることで、図8(a)に示されるように、第1カバー41の外面41b及び第2カバー42’の直線部42b’が、流体管1の管底の内壁と当接しながら、可撓性ホース14及び作業具13’が管軸に沿って図示右方向(図示白塗矢印参照)に移動する。
図8(a)の状態において、ホース収容部18の下端部が図示右方向に湾曲しているため、可撓性ホース14が流体管1の内部に送り出されることで、作業具13’に図示右方向の力が付与されて外面41b及び直線部42b’に、流体管1の管底の内壁に対する摩擦抵抗が発生する。
よって、作業具13’が図示右方向に移動することで、外面41b及び直線部42’と流体管1の管底の内壁との摺接箇所のうち図示右方端、すなわち直線部42b’と先細部42c’との境界近傍の摺接箇所P4を支点として、先細部42cが流体管1の管底の内壁と近接するように傾動し始め、第1カバー41における図示左方端部側が浮き上がる。そして、更に作業具13’が図示右方向に移動することで、吸口部19c及び保護カバー17’が更に傾動し、図8(b)に示されるように、先細部42c’が流体管1の管底の内壁と線接触で当接する。
このように、先細部42c’は、管軸を含む断面視略直線状に延びていることで、第1カバー41の外面41b及び第2カバー42’の直線部42b’と流体管1の管底の内壁との摺接で傾動した保護カバー17’の先細部42c’が、流体管1の管底の内壁に対し線接触することになるため、所定の傾動角度で傾動した保護カバー17’を、傾動した状態で安定させることができる。
また、上述したように先細部42c’の摩擦係数は、外面41b及び直線部42bの摩擦係数よりも小さいため、先細部42c’が流体管1の管底の内壁と当接して傾動した状態で保護カバー17’が内壁に沿って滑り易く、作業具13’が傾動した状態で図示右方向に容易に移動させることできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
前記実施例1,2では、流体管1は、その内部を流れる流体が上水である水輸送管として構成されているが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管にも適用可能である。
また、前記実施例1,2では、流体管1の内部に導入する作業具としての作業具13,13’は、吸口部19cを収容し保護する保護カバー17,17’を備えているが、作業具の外面は、流体管の管底の内壁に沿って管軸方向に略直線状に延びる直線部と、該直線部に連続し先端側に向けて漸次先細り状に延びる先細部と、を有しているものであれば、作業具は保護カバーを備えていることに限定されるものではなく、例えば、保護カバーを備えず、吸口部の外面が前記直線部及び前記先細部とを備える作業具であっても良い。
また、前記実施例1,2では、可撓性ホース14が吸口部19cと連通するように、可撓性ホース14側の下端部14b側は、作業具を構成する吸引ヘッド19の端面19b側に嵌合して取付けられているが、作業具は、可撓性ホースに直接取付けられることに限定されるものではなく、例えば、可撓性ホース側の下端部側は、屈曲可能な屈曲部材を介して吸口部に連通して取付けられたものでも良く、このように作業具が可撓性ホースに対し屈曲可能に接続されることで、可撓性ホースを連動させることなく、作業具を構成する吸口部のみを可撓性ホースに対し屈曲して流体管1の管底の内壁側に傾動し易い。
更に、可撓性ホースと作業具を、スイベル等の回転可能な回転部材を介して接続したものでも良く、このようにすることで、可撓性ホースが軸回りに動作してしまう場合でも、作業具を構成する吸口部をこの動作に連動させることなく安定して吸引できる。
導入装置が流体管に配設された状態を示す一部断面図である。 実施例1における管内吸引装置が流体管に配設された状態を示す一部断面図である。 (a)は、作業具を示す正面図及び断面図であり、(b)は、作業具を示す側面図である。 (a)は、保護カバーにおける第1カバーを示す断面図であり、(b)は、保護カバーにおける第2カバーを示す断面図である。 図2の状態から作業具が下降した状態を示す一部断面図である。 図5の状態から作業具が流体管の内部を移動している状態を示す断面図である。 (a)は、図6の状態から吸口部及び保護カバーが傾動している状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の状態から吸口部及び保護カバーが傾動した状態を示す断面図である。 (a)は、実施例2における作業具が流体管の内部を移動している状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の状態から吸口部及び保護カバーが傾動した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 流体管
11 管内吸引装置
13,13’ 作業具
14 可撓性ホース
17,17’ 保護カバー
19c 吸口部
41b 外面(直線部)
42b,42b’ 直線部
42c,42c’ 先細部
Z 夾雑物

Claims (4)

  1. 流体管内部に配置され、先端側に開口した吸口部を少なくとも備えた作業具と、
    一端側が前記吸口部に連通して作業具に接続され、他端側が流体管外部まで延びる可撓性ホースと、
    から少なくとも構成され、該可撓性ホースの他端側を管内部に向けて送り出し若しくは管外部に引き戻すことで、前記作業具を流体管内壁に沿って管軸方向に移動させ、流体管内壁に滞留した夾雑物を吸引する管内吸引装置であって、
    前記作業具は、前記可撓性ホースに対し屈曲可能に接続されており、
    前記作業具の外面は、流体管の内壁に沿って管軸方向に略直線状に延びる直線部と、該直線部に連続し先端側に向けて漸次先細り状に延びる先細部とを有すると共に、
    前記作業具の外面の前記直線部の摩擦係数が、前記可撓性ホースの外面の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする管内吸引装置。
  2. 前記先細部は、断面視略直線状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の管内吸引装置。
  3. 前記作業具は、内部に前記吸口部を収容し保護する保護カバーを更に備え、該保護カバーの外面は、前記直線部及び先細部に形成されていると共に、
    前記保護カバーの外面の前記直線部の摩擦係数が、前記可撓性ホースの外面の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の管内吸引装置。
  4. 前記保護カバーは、前記吸口部のみに対し支持されていることを特徴とする請求項3に記載の管内吸引装置。
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