JP5294838B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を駆動することにより、被加工材に対し所定の加工作業を遂行する電動工具の冷却技術に関する。
電動工具の冷却技術の一例として、特開2000−84868号公報(特許文献1)には、電動ハンマにおいて、駆動モータ及び高温領域としての作動機構部を冷却する構成が開示されている。この従来の電動ハンマでは、ハウジング内に、駆動モータを冷却するための第1の冷却風通路と、駆動に伴い発熱する打撃要素や動力伝達機構等の作動機構部を冷却するための第2の冷却風通路とを区画設定している。そして冷却ファンの回転によって、冷却風通路ごとに設けられた吸入口から外部の空気を当該冷却風通路に導入して駆動モータおよび作動機構部を個々に冷却した後、冷却風を合流してハウジングの外部へ排出する構成としている。
上記の開示技術は、ハウジング内に空気を導入して冷却する構成である。駆動モータのための冷却風通路については、回転子と固定子との間に隙間が存在することから、当該隙間によって空気の流通経路を構成できるため、流動抵抗の小さい比較的円滑な空気流れを確保することが可能である。しかしながら、打撃要素や動力伝達機構等の作動機構部側については、構造が複雑でハウジング内に冷却風のための通路が形成し難いことから、十分な冷却性能が得難いものであり、特にコンクリートのハツリ作業や孔明け作業に用いる電動ハンマの場合においては、先端領域に冷却風の取込口を設ける構成では、加工作業に伴い発生する粉塵が冷却風通路内に吸引されてしまうことになり、粉塵対策上好ましいものではない。従来の冷却構造は、かかる点でなお改良の余地がある。
特開2000−84868号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電動工具において、モータ及び高温領域の冷却性能の向上に資する冷却技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る電動工具の好ましい形態によれば、工具本体と、当該工具本体に収容されたモータとを有し、工具本体の先端領域に配置された先端工具をモータにより駆動して被加工材に所定の加工作業を行なう電動工具が構成される。なお、本発明における「電動工具」としては、電動ハンマ、ハンマドリル、ドリル・グラインダ・インパクトドライバ・インパクトレンチ・カッタ・トリマ・丸鋸・レシプロソー等の電動工具が広く包含される。とりわけ加工作業の遂行に伴い粉塵等が生ずる作業に用いられる電動工具に適用して好適である。
本発明に係る電動工具の好ましい形態によれば、工具本体の内部にモータ冷却用の冷却風が流通するモータ冷却風路を有し、モータ冷却風路と、当該モータ冷却風路から離間した高温領域とをヒートパイプで接続し、高温領域の熱をモータ冷却風路へと移動させることで、当該高温領域を冷却する構成とされる。なお、本発明における「高温領域」とは、先端工具を駆動して所定の加工作業を遂行する際、当該モータによって駆動され、先端工具に対して所定の加工動作、例えば長軸方向の直線動作、あるいは長軸方向回りの回転動作等を行なわせるべく作動する作動機構部がこれに該当する。
本発明によれば、高温領域に生じた熱をヒートパイプによってモータ冷却風路へと移動させ、これにより高温領域を冷却する構成としたので、高温領域がモータ冷却風路から離れた位置であっても、あるいは空気の流通では冷却し難い場所であっても、当該高温領域を効率よく冷却することができる。特に高温領域の熱をヒートパイプによりモータ冷却風路へと移動させる構成としたことで、高温領域に通風のための開口部が不要となり、外部から遮断した構成とすることが可能である。このため、高温領域への粉塵等の侵入を防ぐことが可能となり、粉塵対策上有効な冷却構造が提供されることとなった。
また、本発明に係る電動工具の好ましい形態によれば、先端工具が、少なくとも長軸方向に直線動作して被加工材にハンマ作業を行なう工具ビットにより構成されるとともに、モータにより直線状に駆動されて工具ビットを打撃する打撃子を有する打撃工具として構成される。そして高温領域は、打撃子が工具ビットに打撃力を加える打撃領域である。
工具ビットが直線動作して被加工材に対するハンマ作業を行なう打撃工具の場合、打撃子による工具ビットの打撃動作により発熱が生じ、当該打撃子を収容するバレル部が高温化する。本発明によれば、バレル部に生じた熱をヒートパイプによってモータ冷却風路へと移動させて冷却することできるため、冷却風による冷却が難しい領域であるバレル部を合理的に冷却することが可能となる。特にコンクリートに対するハツリ作業あるいは孔明け作業等に用いられる打撃工具の場合、加工作業領域の近くに位置するバレル部は、粉塵の影響を受け易い箇所でもある。本発明によれば、バレル部に外部と通じる通風口等を設けることなく外部から遮断した形態での冷却が可能であり、粉塵対策上有効な冷却構造となる。
本発明に係る電動工具の別の形態によれば、モータは、当該モータの出力軸の延長線が先端工具の長軸方向と交差するように配置されており、出力軸の長軸方向の端部のうちの先端工具の長軸線に近い方の端部側にモータ冷却風路が形成されている。モータの出力軸の延長線が先端工具の長軸方向と交差するように配置された構成の電動工具では、出力軸の長軸方向の端部のうちの先端工具の長軸線に近い方の端部側には、駆動モータの回転出力を先端工具に対し直線状の運動に変換してあるいは回転力として伝達する作動機構が設けられ、ハウジングによって収容されている。そして当該作動機構が駆動することに伴い発熱し、ハウジングが高温化する。すなわち、出力軸の長軸方向の端部のうちの先端工具の長軸線に近い方の端部には、ヒートパイプによって熱移動される高温領域とは別の高温領域が存在する。本発明によれば、かかる別の高温領域に存在するハウジングにモータ冷却風路を設けることが可能であり、これによりヒートパイプによってモータ冷却風路へと熱が移動される高温領域と共に、当該別の高温領域をも同時に冷却することができる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、モータ冷却風路を放熱フィンで形成している。本発明によれば、上記のように構成したことにより、放熱フィンを介してヒートパイプからモータ冷却風路への熱移動が効率よく行なわれることになり、冷却効率を向上する上で有効となる。この場合、ヒートパイプの延在方向の一端側が放熱フィンに近接して配置する構成とすることが好ましい。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、モータ冷却風路と高温領域が複数本のヒートパイプで接続されている。本発明によれば、上記のように構成することにより、高温領域からモータ冷却風路への熱移動を広い範囲で行うことができ、高温領域の冷却性能をより高めることが可能となる。
本発明によれば、電動工具において、モータ及び高温領域の冷却性能の向上に資する冷却技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の実施の形態では、電動工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1にはハンマドリル101の全体構成及び冷却構造が示される。図1に示すように、ハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103と、当該本体部103の長軸方向における先端領域(図示左側)に接続されたツールホルダ(便宜上図示を省略する)と、当該ツールホルダに着脱自在に取付けられたハンマビット119と、本体部103の長軸方向における他端部(図示右側)に連接された作業者が握るハンドグリップ109を主体として構成される。本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。ハンマビット119は、ツールホルダに対し、その長軸方向(本体部103の長軸方向)への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容するモータハウジング105と、運動変換機構(便宜上図示を省略する)及び動力伝達機構(便宜上図示を省略する)を収容するクランクハウジング107と、打撃要素(便宜上図示を省略する)を収容する筒状のバレル部108と、クランクハウジング107及びバレル部108を覆うハウジングカバー106を主体として構成される。バレル部108は、クランクハウジング107の前端部に配置されてハンマビット119の長軸線上を前方に延在される。ハンドグリップ109は、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向に延在する作業者が握るグリップ部を有し、当該グリップ部の延在方向上下端部が本体部103の後部に連接されたD形ハンドルとして構成されている。ハンドグリップ109のグリップ部には、トリガ109aが設けられ、作業者による当該トリガ109aの引き操作によって電気スイッチ109bがオン位置へ動作され、これにより駆動モータ111を通電駆動する構成とされる。
駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素に伝達され、当該打撃要素を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。
運動変換機構は、駆動モータ111の回転運動を直線運動に変換して打撃要素に伝達するものであり、クランク機構を主体として構成される。クランク機構は、駆動モータ111によって回転駆動されることによって当該クランク機構の最終可動部材を構成する駆動子としてのピストンが、バレル部108の内部に収容されたシリンダ内をハンマビット長軸方向に直線動作するように構成される。
打撃要素は、上記のピストンとともにシリンダのボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカと、当該ストライカの前方に配置されてツールホルダの内部を摺動可能な中間子としてのインパクトボルトとを主体として構成される。ストライカは、ピストンの摺動動作に伴うシリンダの空気室の空気バネ(圧力変動)を介して駆動され、インパクトボルトに衝突(打撃)し、当該インパクトボルトを介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
また、駆動モータ111の回転出力は、複数の歯車を主体に構成される動力伝達機構によって適宜減速された上でツールホルダを介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119がツールホルダと共に周方向に回転動作される。
駆動モータ111は、ハンマビット119とハンドグリップ109との間であって、かつハンマビット119の長軸線を挟んで一方側(図1の下側)に配置されている。駆動モータ111は、出力軸112の軸線の延長線がハンマビット119の長軸線と交差するように配置され、そして作業者がハンドグリップ109を把持したとき、小指側に駆動モータ111が位置するように設定されている。これにより、ハンマビット119と駆動モータ111が概ねL形に配置されたハンマドリル101が構成される。なお、以下の説明においては、ハンマビット119の長軸線を挟んで駆動モータ111側を下、その反対側を上という。
運動変換機構及び動力伝達機構を収容するクランクハウジング107は、駆動モータ111の上方に配置され、その下方領域がモータハウジング105によって外側から覆われている。また、クランクハウジング107の上面領域、側面領域及び後面領域と、打撃要素を収容するバレル部108の周面領域は、ハウジングカバー106によって外側から覆われている。従って、クランクハウジング107及びバレル部108がインナハウジングを構成し、ハウジングカバー106及びモータハウジング105の一部がアウタハウジングを構成することになる。これらインナハウジングとアウタハウジングとの間には、適宜大きさの空間が形成されている。
上記のように構成されたハンマドリル101においては、トリガ109aの引き操作により電気スイッチ109bがオン位置へ切換えられて駆動モータ111が通電駆動されると、ハンマビット119は、上述した運動変換機構及び打撃要素を介して長軸方向への直線状のハンマ動作を行なうとともに、動力伝達機構を介して長軸周りのドリル動作を行なう。これにより被加工材に対して、はつり作業あるいは孔明け作業等の加工作業を遂行することができる。
被加工材の加工作業時においては、駆動モータ111のほか、運動変換機構及び動力伝達機構を収容するクランクハウジング107及び打撃要素を収容するバレル部108が高温化する。これは運動変換機構及び動力伝達機構の構成部材が駆動する際の摩擦による発熱、ピストンが空気を圧縮することによる発熱、及びストライカがインパクトボルトを介してハンマビット119を打撃することによる発熱に基づくものである。
そこで、本実施の形態では、駆動モータ111と、高温領域であるクランクハウジング107及びバレル部108を冷却するための冷却構造を備える。次に、駆動モータ111、クランクハウジング107及びバレル部108を冷却する冷却構造につき説明する。駆動モータ111の出力軸112には、強制通風手段としての冷却ファン121が当該出力軸112と一体回転するように取り付けられている。本実施の形態の場合、冷却ファン121は、出力軸112の下方側端部に配置され、駆動モータ111の駆動時に出力軸112と共に回転駆動され、アウタハウジングを構成するハウジングカバー106の後面(ハンドグリップ109側)の上方領域に開口された上下の複数の吸気口127から外気を冷却風としてハウジングカバー106内に吸入する。図1には冷却風の流れ方向が矢印で示されている。
吸気口127を通じてハウジングカバー106内に吸入された冷却風は、当該ハウジングカバー106とクランクハウジング107間の側方空間を通り、駆動モータ111の内部、すなわち固定子と回転子との間に存在する隙間を流通した後、排気口129から外部へ排出される。これによりクランクハウジング107を冷却するとともに、駆動モータ111を冷却する。本実施の形態においては、冷却ファン121として遠心ファンが用いられている。従って、モータ冷却後の冷却風は、概ね椀形状に形成されたバッフルプレート123によって案内されつつ、モータハウジング105の下壁部105aに形成された排気口129を通って外部へ下向きに排出される。
一方、バレル部108を冷却すべく、本体部103内には2本のヒートパイプ131が設けられている。ヒートパイプ131は、本体部103の高温領域(図に点線Aによって概括的に示される領域)であるバレル部108の熱を、低温領域(図に点線Bによって概括的に示される領域)であるモータ冷却用の冷却風が流通する空間へと移動させる熱伝導部材として備えられる。本実施の形態では、ハウジングカバー106とクランクハウジング107間の側方空間のうち、駆動モータ111の上方(出力軸112の上端側)の後側方空間が冷却風の流通領域とされる。
なお、冷却風の流通領域として設定された後側方空間は、クランクハウジング107の外側面で形成される空間であり、本来であれば、運動変換機構及び動力伝達機構の発熱によって高温化される領域であるが、冷却風の流通によって冷却されることで、バレル部108側から見れば、低温領域となる。
2本のヒートパイプ131は、バレル部108及びクランクハウジング107の外面とハウジングカバー106の内面との間の側方空間にハンマビット119の長軸方向に沿って延在状に配置され、バレル部108と冷却風の流通領域とを接続する。すなわち、本体部103内に配置される2本のヒートパイプ131は、当該本体部103の高温領域Aと低温領域Bとを接続する。また、2本のヒートパイプ131は、互いに離間して配置されている。なお、ヒートパイプ131の配置態様として、バレル部108及びクランクハウジング107の外面とハウジングカバー106の内面との間に形成される左右の側方空間のうちの、一方の側方空間にのみヒートパイプ131を配置する構成、双方の側方空間にヒートパイプ131を配置する構成のいずれでも構わないが、冷却性能を高める上では、双方の側方空間に配置することが好ましい。
ヒートパイプ131は、その前端側がハンマビット119の長軸方向と平行に延在した状態でバレル部108の側方に置かれ、後端側が斜め下方に向かって傾斜した状態で冷却風の流通領域に置かれる。ヒートパイプ131は、作動流体と、その作動流体を移動させるための毛細管を中空の管内に設け、高温部で蒸発した作動流体の蒸気が低温部に移動して凝縮し、その凝縮した液体が毛細管を伝って高温部に戻るサイクルを繰り返すことにより、高温部と低温部間の熱伝導を可能とするものである。従って、バレル部108に生じた熱が当該ヒートパイプ131によって冷却風の流通領域へと移動されて放熱される。これにより、バレル部108を冷却することができる。
バレル部108の外壁面(またはハウジングカバー106の内壁面)と、冷却風の流通領域に対応するクランクハウジング107の外壁面(またはハウジングカバー106の内壁面)には、それぞれフィン133,135が設けられている。バレル部側のフィン133は、バレル部108の熱をヒートパイプ131に伝える入熱フィンとして機能し、クランクハウジング側のフィン135は、ヒートパイプ131の熱を冷却風の流通領域に放熱する放熱フィンとして機能する。入熱フィン133は、ヒートパイプ131の延在方向と交差して直線状に延在するとともに、ヒートパイプ131の延在方向に所定間隔で配置された複数の翼片133aによって構成され、それら翼片133aがヒートパイプ131に近接して、あるいは接触して設けられる。これにより、バレル部108からヒートパイプ131への熱移動がより効率的に行なわれる。
一方、放熱フィン135は、ヒートパイプ131の延在方向と交差して延在するとともに、ヒートパイプ131の延在方向と所定間隔で配置された複数の翼片135aによって構成されている。当該各翼片135aは、吸気口127を通じて後方から前方へと水平状に吸入された冷却風が方向を転換して下方の駆動モータ111に向うように案内するべく弧状に形成されるとともに、ヒートパイプ131に対して近接して配置されている。すなわち、放熱フィン135は、ヒートパイプ131の熱を冷却風の流通領域に放熱する機能を有するのみならず、複数の隣接する翼片135aによって冷却風の流通路137を形成している。このため、冷却風が翼片135a間の流通路137を通って円滑に流れ、当該流通路137を流れる冷却風に対し直接にあるいは翼片135aを介してヒートパイプ131からの放熱が効率よく行なわれる。複数の翼片135a間に形成される冷却風の流通路137が、本発明における「モータ冷却風路」に対応する。
以上のように、本実施の形態によれば、クランクハウジング107の側方に形成されたモータ冷却風の流通領域とバレル部108とをヒートパイプ131によって接続する構成としたことにより、冷却風を用いての冷却が難しい場所で、かつモータ冷却風の流通領域から離れた位置のバレル部108の高温の熱を、冷却し易いクランクハウジング107側のモータ冷却風の流通領域まで移動させ、当該クランクハウジング107と共に集中冷却することが可能となる。これにより、バレル部108及びクランクハウジング107の冷却効率の向上に資する合理的な冷却システムが構築されることとなった。
また、本実施の形態では、2本のヒートパイプ131を互いに離間して配置する構成としている。これにより、バレル部108の側面領域から冷却風の流通領域への熱移動を広い範囲について行うことができ、バレル部108の冷却性能を高めることが可能となる。
特にコンクリートに対するハツリ作業あるいは孔明け作業等に用いられるハンマドリル101の場合、加工作業領域に近い位置のバレル部108は、加工作業によって生ずる粉塵の影響を受け易い箇所である。しかるに、本実施の形態によれば、バレル部108に外部と通じる通風のための開口等を設けることなく、外部から遮断した形態でバレル部108を冷却できるため、バレル部108への粉塵等の侵入を防ぐことが可能となる。すなわち、本実施の形態によれば、粉塵対策上有効な冷却構造を有するハンマドリル101を提供することが可能となった。
(本発明の第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態につき、図2を参照しつつ説明する。本実施の形態は冷却構造の変形例に関する。本実施の形態では、駆動モータ111の上方側に冷却ファン121を配置し、モータハウジング105の下方に形成された吸気口(便宜上図示を省略する)から外気を冷却風として取り入れ、この冷却風を駆動モータ111及び本体部103内の高温領域の冷却に供した後、ハウジングカバー106の上部側方に設けた排気口129から排気するように構成したものであり、この点以外については、前述した第1の実施形態と概ね同様に構成される。従って、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略する。図2には冷却風の流れ方向が矢印で示されている。
冷却ファン121は、駆動モータ111の出力軸112の両端部のうちのクランクハウジング107側の端部に一体回転するように設けられている。本実施の形態においては、冷却ファン121として遠心ファンが用いられている。そして、駆動モータ111の内部を通って上方へと流れるモータ冷却後の冷却風が、概ね椀形状のバッフルプレート123に案内されつつ、更に上方へと流れ、ハウジングカバー106とクランクハウジング107間の側方空間を概ね直線状に流通した後、当該側方空間の上方位置のハウジングカバー106の側壁に形成された排気口129を通って外部へ排出されるように構成されている。すなわち、この実施形態では、駆動モータ111を冷却するべく流れる冷却風は、下方から上方に向かって概ね直線状に流れる構成としている。このため、冷却風の流れの抵抗を少なくできる。
なお、本実施の形態では、2本のヒートパイプ131は、冷却風の流通領域側では、略水平状に延在されている。このヒートパイプ131に対して、冷却風の流通領域側のフィン、すなわち放熱フィン135を構成する複数の翼片135aが、ヒートパイプ131の延在方向と交差して上下方向に直線状に延在している。これにより隣接する複数の翼片135a間に、冷却風を上方へ直線状に導く冷却風の流通路137が形成されている。
なお、バレル部側の入熱フィン133については、前述した第1の実施形態と同様、バレル部108の外壁面(またはハウジングカバー106の内壁面)に設けられ、ヒートパイプ131に対して近接してあるいは接触した状態に配置される。
従って、本実施の形態によれば、第1の実施形態の場合と同様、冷却風を用いての冷却が難しい高温領域Aであるバレル部108に生じた高温の熱を、ヒートパイプ131によって冷却し易いクランクハウジング107側の低温領域Bである冷却風の流通領域へと移動させ、クランクハウジング107と共に集中冷却することができる。また、バレル部108に外部と通じる通風のための開口等を設けることなく、外部から遮断した形態でバレル部108を冷却できる。このため、バレル部108への粉塵等の侵入を防ぐことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、2本のヒートパイプ131を互いに離間して配置するとしたが、ヒートパイプ131の本数については、これを1本としてもよいし、あるいは更に増加してもよい。
また、複数本のヒートパイプ131を配置する場合において、放熱効果を高めるには放熱フィン135に対するヒートパイプ131の配置間隔(ピッチ)を大きく設定することが好ましく、例えばヒートパイプ131を2本配置する場合であれば、当該配置間隔が少なくとも放熱フィン135の一端部から一方のヒートパイプ131までの距離と同程度となるように設定される。このことは、入熱フィン133に対しても同様である。
また、放熱フィン135を冷却ファン121に対して可能な限り近接して配置し、放熱フィン135に対し冷却風をより積極的に接触させることが好ましい。
また、上述した実施の形態は、電動工具の一例としてハンマドリル101を用いて説明したが、ハンマドリルに限らず、ハンマビットに長軸方向のハンマ動作のみを行なわせる電動ハンマに適用できることは勿論のこと、モータにより駆動される先端工具を有し、かつ当該先端工具を駆動することに伴い発熱する高温領域が存在するような電動工具であれば、適用可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、下記のごとき態様が構成可能である。
(態様1)
「駆動モータの回転出力を直線運動に変換して、あるいは回転力として先端工具に伝達する作動機構と、当該作動機構を収容するハウジングとを更に有し、モータ冷却風路は、前記ハウジングの外側の側方領域に形成されている。」
(態様2)
「ヒートパイプの延在方向の一端側が放熱フィンに近接して配置されている。」
(態様3)
「モータ冷却風路を形成する放熱フィンは、ヒートパイプの延在方向と交差して延在するとともに、ヒートパイプの延在方向に所定間隔で並設された複数の翼片によって構成されている。」
(態様4)
「高温領域の熱をヒートパイプに移動させるべく、複数の翼片によって構成されるフィンを有し、当該複数の翼片は、ヒートパイプの延在方向と交差して延在するとともに、ヒートパイプの延在方向に所定間隔で並設されている。」
(態様5)
「請求項5に記載の電動工具において、2本のヒートパイプは、互いに離間して配置されている。」
本発明の第1の実施形態に係るハンマドリル101の全体構成及び冷却構造を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンマドリル101の全体構成及び冷却構造を示す側断面図である。
101 ハンマドリル(電動工具)
103 本体部
105 モータハウジング
105a 下壁部
106 ハウジングカバー
107 クランクハウジング
108 バレル部(高温領域)
109 ハンドグリップ
109a トリガ
109b 電気スイッチ
111 駆動モータ
112 出力軸
119 ハンマビット(先端工具)
121 冷却ファン
123 バッフルプレート
127 吸気口
129 排気口
131 ヒートパイプ
133 入熱フィン
133a 翼片
135 放熱フィン
135a 翼片
137 冷却風の流通路(モータ冷却風路)

Claims (5)

  1. 工具本体と、当該工具本体に収容されたモータとを有し、前記工具本体の先端領域に配置された先端工具を前記モータにより駆動して被加工材に所定の加工作業を行なう電動工具であって、
    前記工具本体の内部に前記モータ冷却用の冷却風が流通するモータ冷却風路を有し、前記モータ冷却風路と、当該モータ冷却風路から離間した高温領域とをヒートパイプで接続し、前記高温領域の熱を前記モータ冷却風路へと移動させることで、当該高温領域を冷却する構成であり、
    前記先端工具が、少なくとも長軸方向に直線動作して前記被加工材にハンマ作業を行なう工具ビットにより構成されるとともに、前記モータにより直線状に駆動されて前記工具ビットを打撃する打撃子を有し、前記高温領域は、前記打撃子が前記工具ビットに打撃力を加える打撃領域であることを特徴とする電動工具。
  2. 工具本体と、当該工具本体に収容されたモータとを有し、前記工具本体の先端領域に配置された先端工具を前記モータにより駆動して被加工材に所定の加工作業を行なう電動工具であって、
    前記工具本体の内部に前記モータ冷却用の冷却風が流通するモータ冷却風路を有し、前記モータ冷却風路と、当該モータ冷却風路から離間した高温領域とをヒートパイプで接続し、前記高温領域の熱を前記モータ冷却風路へと移動させることで、当該高温領域を冷却する構成であり、
    前記モータは、当該モータの出力軸の延長線が前記先端工具の長軸方向と交差するように配置されており、前記出力軸の長軸方向の端部のうち前記先端工具の長軸線に近い方の端部側に前記モータ冷却風路が形成され、当該モータ冷却風路を通じてモータ冷却用の冷却風が流通される構成としたことを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記モータは、当該モータの出力軸の延長線が前記先端工具の長軸方向と交差するように配置されており、前記出力軸の長軸方向の端部のうち前記先端工具の長軸線に近い方の端部側に前記モータ冷却風路が形成され、当該モータ冷却風路を通じてモータ冷却用の冷却風が流通される構成としたことを特徴とする電動工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動工具であって、
    前記モータ冷却風路を放熱フィンで形成したことを特徴とする電動工具。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の電動工具であって、
    前記モータ冷却風路と前記高温領域が複数本のヒートパイプで接続されていることを特徴とする電動工具。
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