JP5294066B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、USBメモリデバイス等のストレージデバイスの外部コネクタ部が接続可能となる機器側コネクタ部を有する車載AV・ナビゲーション機器等の電子機器に関する。
従来、USBメモリデバイスのコネクタ(外部コネクタ)が接続可能となる機器側コネクタ(USBコネクタ)を有する車載電子機器が提案されている(特許文献1参照)。この車載電子機器では、機器前面に設けられた操作パネルに接続口が形成され、この接続口から露出するように機器側コネクタが設けられている。そして、USBメモリデバイスの外部コネクタが接続口を通して機器側コネクタに接続される。これにより、USBメモリデバイスが機器側コネクタを介して内部の電子回路に接続され、当該車載電子機器においてUSBメモリデバイス内の情報を利用することができるようになる。
特開2008−147077号公報
前述したような車載電子機器では、USBメモリデバイスを外部コネクタによって機器側コネクタに接続して当該USBメモリデバイスを利用する際に、USBメモリデバイスが操作パネルから突出した状態となる。このため、利用者が操作部(操作スイッチ、操作ダイヤル、タッチパネル等)を操作する際に、操作パネルから突出したUSBメモリデバイスに手を引っ掛けないように注意しなければならないなど、USBメモリデバイスが操作の邪魔になる場合がある。また、特に車載電子機器の場合には、乗員に対面する操作パネルから突出するUSBメモリデバイスが車室内の他の操作部(例えば、シフトノブ)に干渉しないように、また、衝突時の安全性を考慮して当該USBメモリデバイスの装着位置等を決めなければならない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、筐体に設けられたパネルから突出させることなくUSBメモリデバイス等のストレージデバイスの利用が可能になる電子機器を提供するものである。
本発明に係る電子機器は、筐体内に設けられた電子回路と、該電子回路に接続され、ストレージデバイスの外部コネクタ部が接続可能となる機器側コネクタ部とを有する電子機器であって、前記筐体の所定面に設けられ、所定位置に接続口が形成されたパネルと、前記機器側コネクタ部を保持するコネクタ保持部材とを有し、前記機器側コネクタ部が前記パネルの前記接続口から露出する第1の位置と、前記機器側コネクタ部に前記外部コネクタ部が接続された状態の前記ストレージデバイスが前記筐体内に収容される第2の位置との間で、前記コネクタ保持部材が進退動可能となり、前記コネクタ保持部材は、前記機器側コネクタ部に前記外部コネクタが接続された状態の前記ストレージデバイスの下側に位置するトレイ部を有するよう構成される。
このような構成により、コネクタ保持部材を第1の位置に位置づけることによりパネルの接続口から該コネクタ部に保持された機器側コネクタ部が露出し、前記接続口を通してストレージデバイスの外部コネクタ部を前記機器側コネクタに接続することができる。ストレージデバイスは、前記外部コネクタ部によって機器側コネクタ部に接続された状態で、前記機器側コネクタ部を介して筐体内の電子回路に接続されて当該電子機器にて利用可能となる。そして、コネクタ保持部材を前記第1の位置から第2の位置まで移動させることにより、ストレージデバイスが外部コネクタ部によって機器側コネクタ部に接続された状態のまま筐体内に収容される。
また、外部コネクタ部が機器側コネクタ部に完全に接続されなかった場合にトレイ部によってストレージデバイスを受けることができるようになるので、ストレージデバイスの接続操作時に誤ってストレージデバイスを落下させてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ保持部材は、前記トレイ部と一体となり、該コネクタ保持部材が前記第2の位置となるときに前記接続口を閉ざす蓋部を有する構成とすることができる。
このような構成により、ストレージデバイスが外部コネクタ部によって機器側コネクタ部に接続された状態でコネクタ保持部材を第2の位置に移動させると、パネルに形成された接続口が蓋部によって閉ざされるので、ストレージデバイスの利用時におけるパネルの外観を損なうことなく、また、接続口からの異物の混入も防止することができる。
更に、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ保持部材は、前記機器側コネクタ部の上向き角が可変となるように当該機器側コネクタ部を保持する向き可変保持部を有する構成とすることができる。
このような構成により、コネクタ保持部材を第1の位置に位置づけて機器側コネクタ部が接続口から露出した状態で、機器側コネクタ部をより上向きになるようにその上向き角を変えることができるようになるので、例えば車室内に設置する場合のように、当該電子機器が利用者の肩より下方に設置されたとても、利用者は、パネルの接続口からある上向き角をもって露出する機器側コネクタ部にストレージデバイスの外部コネクタ部を容易に接続させることができるようになる。
また、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ保持部材が前記第1の位置になるときに前記機器側コネクタ部の上方向き角が最大となるように前記向き可変保持部を動かす機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、コネクタ保持部材を第1の位置に位置づけることにより、パネルの接続口から機器側コネクタ部が最大の上向き角をもって露出するようになる。
また、本発明に係る電子機器において、前記向き可変保持部は、前記コネクタ保持部材の前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動方向に直交する方向に延びる軸を中心とした回動により前記機器コネクタ部の上向き角が可変となり、前記上向き可変保持部を動かす機構は、前記コネクタ保持部材の前記第1の位置に至る動きに基づいて前記向き可変保持部を回動させる回動機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、コネクタ保持部材が第1の位置まで移動する際に、向き可変保持部が回動して該向き可変保持部にて保持される機器側コネクタ部の上向き角度が変わるようになる。
また、本発明に係る電子機器において、前記回動機構は、前記コネクタ保持部材の進退動の経路に沿って延びるカム面の形成されたカム部材と、前記向き可変保持部と一体となり、前記カム部材のカム面を摺動するスライド部材とを有する構成とすることができる。
このような構成により、コネクタ保持部材が第1の位置まで移動する際に、向き可変保持部と一体となったスライド部材がカム部材のカム面を摺動して該カム面の形状に応じて動こうとすることにより、該スライド部材と一体となる向き可変保持部が軸を中心として回動するようになる。その結果、向き可変保持部に保持された機器側コネクタ部の上向き角が変わる。
更に、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ保持部材を前記第1の位置に付勢するコネクタ付勢機構と、前記コネクタ保持を前記第2の位置でロックし、該ロックを解除するロック/アンロック機構とを有する構成とすることができる。
このような構成により、コネクタ保持部材は、コネクタ付勢機構によって第1の位置に付勢されているので、通常時において第1の位置に位置づけられた状態となり、パネルの接続口から露出した機器側コネクタ部にストレージデバイスの外部コネクタ部を接続することが可能となる。そして、ストレージデバイスが外部コネクタ部によって機器側コネクタ部に接続された状態で、コネクタ保持部材を前記コネクタ付勢機構による付勢力に抗して第2の位置まで移動させ、ロック/アンロック機構によってコネクタ保持部材を第2の位置にロックすると、機器側コネクタ部に接続されたストレージデバイスが筐体内に収容された状態となる。更に、ロック/アンロック機構によりコネクタ保持部材のロックが解除されると、前記コネクタ付勢機構により、コネクタ保持部材は第2の位置から第1の位置に戻され、ストレージデバイスを機器側コネクタ部から取り外すことができる。
また、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ保持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で進退動させる進退動機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、第2の位置にあるコネクタ保持部材が進退動機構により第1の位置まで移動させられると、機器側コネクタ部がパネルの接続口から露出した状態となり、ストレージデバイスの外部コネクタ部を前記機器側コネクタ部に接続することができる。ストレージデバイスが外部コネクタ部によって前記機器側コネクタ部に接続された状態で、前記進退動機構によってコネクタ保持部材が第2の位置まで移動させられると、ストレージデバイスが機器側コネクタ部に接続された状態が維持されつつ筐体内に収容される。
更に、本発明に係る電子機器において、前記ストレージデバイスの外部コネクタ部が前記第1の位置にある前記コネクタ保持部材にて保持される前記機器側コネクタ部に接続されたことを検出するコネクタ接続検出手段と、該コネクタ接続検出手段が、前記ストレージデバイスの外部コネクタ部が前記機器側コネクタ部に接続されたことを検出したときに、前記進退動機構を駆動させる駆動制御手段とを有する構成とすることができる。
このような構成により、第1の位置にあるコネクタ保持部材によって保持された機器側コネクタ部にストレーデバイスの外部コネクタ部が接続されたことがコネクタ接続検出手段にて検出されると、駆動制御手段により駆動させられる進退動機構によってコネクタ保持部材が第2の位置まで移動させられる。これにより、機器側コネクタに外部コネクタによって接続された状態のストレージデバイスが筐体内に収容される。
また、本発明に係る電子機器において、前記コネクタ接続検出手段は、前記機器側コネクタ部に接続される前記電子回路内に含まれる構成することができる。
このような構成により、ストレージデバイスの外部コネクタ部が機器側コネクタ部に機械的に接続されたことを検出する手段(例えば、スイッチ、光学検出器等)を別途用いることなく、ストレージデバイスの外部コネクタ部が機器側コネクタ部に接続されたことを当該電子機器に含まれる電子回路の機能(コネクタ接続検出手段)によって検出することができるようになる。
本発明に係る電子機器によれば、外部コネクタ部によってストレージデバイスの接続された機器側コネクタ部を保持するコネクタ保持部材を第1の位置から第2の位置まで移動させることにより、当該ストレージデバイスが外部コネクタによって機器側コネクタに接続された状態のまま筐体内に収容されるようになるので、筐体に設けられたパネルから突出させることなくUSBメモリデバイス等のストレージデバイスを利用することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。 ローディングトレイ(コネクタ保持部材)が第1の位置にある状態での電子機器をその筐体内部とともに示す斜視図である。 ローディングトレイが第1の位置にあってUSBメモリデバイスがUSBコネクタに接続された状態での電子機器を示す側面図である。 ローディングトレイが第1の位置にあってUSBメモリデバイスがUSBコネクタに接続された状態での電子機器を示す平面図である。 カムプレートを示す図である。 電子機器に搭載される電子回路の構成、及び該電子回路とUSBメモリデバイスとの接続関係を示す図である。 電子機器に設けられた機器側USBコネクタのピン構成を示す図である。 図7に示す機器側USBコネクタの各ピンに割当てられた信号を示す図である。 USBメモリデバイスを保持したローディングトレイが筐体内に収容され始めた状態での電子機器を筐体内部ともに示す斜視図である。 ローディングトレイが第2の位置にあってUSBコネクタに接続されたUSBメモリデバイスが筐体内収容された状態での電子機器を筐体内部とともに示す斜視図である。 ローディングトレイが第2の位置にあってUSBコネクタに接続されたUSBメモリデバイスが筐体内に収容された状態での電子機器を示す側面図である。 ローディングトレイが第2の位置にあってUSBコネクタに接続されたUSBメモリデバイスが筐体内に収容された状態での電子機器を示す平面図である。 USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの表側から見た機構部分の外観を示す斜視図である。 USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの裏側から見た機構部分の外観を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す平面図である。 USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの表側から見た機構部分の外観を示す斜視図である。 USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの裏側から見た機構部分の外観を示す斜視図である。 筐体に設けられた電子回路の構成、及び該電子回路とUSBメモリデバイスとの接続関係を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第1の位置にある状態を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器のローディングトレイが第2の位置にある状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施に形態について図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る電子機器は、図1乃至図4に示すように構成されている。この電子機器は、USBメモリデバイスの利用が可能となる車載オーディオ・ビデオ・ナビゲーション(AVN)機器である。なお、図1は、電子機器(車載オーディオ・ビデオ・ナビゲーション機器)の外観を示す斜視図であり、図2は、ローディングトレイ(コネクタ保持部材)が第1の位置にある状態での電子機器をその筐体内部とともに示す斜視図であり、図3は、ローディングトレイが第1の位置にあってUSBメモリデバイスがUSBコネクタに接続された状態での電子機器を示す側面図であり、図4は、ローディングトレイが第1の位置にあってUSBメモリデバイスがUSBコネクタに接続された状態での電子機器を示す平面図である。
図1乃至図4において、この電子機器は、筐体100の前面に前面パネル110が設けられた構造となり、前面パネル110が例えば車室内のインストルメントパネルから露出するように設置される。前面パネル110には、タッチパネル(操作部)を含む表示部112が設けられるとともに、USBメモリデバイス200の外部コネクタ201が接続されるUSBコネクタ(機器側コネクタ)10が露出可能となるように接続口115が形成されている。
筐体100には、ローディングトレイ20(コネクタ保持部材)が、前面パネル110に形成された接続口115から突出する第1の位置と筐体100内に収容される第2の位置(後述する図10乃至図12参照)との間で進退動(方向A−A´の前後動)可能となるように設けられている。ローディングトレイ20は、トレイ部21と、USBコネクタ10を保持する可回動保持部24(向き可変保持部)とを有している。トレイ部21の先端には、ローディングトレイ20が筐体100内に収容されて第2の位置にあるときに接続口115を閉ざす蓋部22が形成され、トレイ部21の蓋部22の逆側には、その幅方向において対向する一対の支持壁23a、23bが形成されている。この一対の支持壁23a、23bの間に可回動保持部24が設けられている。
可回動保持部24は、保持壁23a、23bからローディングトレイ20の進退動方向A−A´に直交する方向に対向して同軸的に延びる2つの支持ピン26a、26bを軸としてトレイ部21の上方範囲において回動可能となっている。可回動保持部24に保持されるUSBコネクタ10は、可回動保持部24の回動角度に応じた方向(上向き角)を向くようになる。また、ローディングトレイ20が接続口115から突出して第1の位置にあるときに、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10が接続口115から露出する(図1及び図2参照)。
筐体100内には、ローディングトレイ20の進退動方向(A−A´)に沿って延びるカム板30(カム部材)が設けられている。このカム板30には、図5に示すように、カム溝31が形成されている。カム溝31は、比較的短い第1水平部分E1と、この第1水平部分E1に続いて斜めに立ち上がる傾斜部分E2と、この傾斜部分E2に続く比較的長い第2水平部分E3とから構成されている。カム板30は、カム溝31の第1水平部分E1が前面パネル110側(A方向)に、第2の水平部分E3が筐体100の奥側(A´方向)になるように筐体100内に配置されている。カム溝31の上側面が後述するようにカム面31aとなる。
可回動保持部24の支持ピン26a、26bを挟んでUSBコネクタ10と逆側にスライドピン27が設けられている。このスライドピン27は、可回動保持部24から突出してカム板30のカム溝31に摺動自在に係合している。USBコネクタ10の重み(USBメモリデバイス200が接続された場合にはその重みも加わる)による支持ピン26a、26bを軸とした可回動保持部24に対する回動力(トルク)によってスライドピン27がカム溝31のカム面31a(上側面)に押し付けられた状態となっている。これにより、ローディングトレイ20が進退動する過程で、スライドピン27がカム面31aの形状に応じて上下動し、それに伴って可回動保持部24が支持ピン26a、26bを軸にして回動する(カム板30及びスライドピン27によって可回動保持部24の回動機構が構成される)。
ローディングトレイ20の蓋部22と逆側の端部からカム板30に向いて突出するように引掛け部28が設けられており、この引掛け部28と前面パネル110の裏面側所定位置に設けられた引掛け部(図示略)とにスプリング50の両端が引掛けられている。このスプリング50の引っ張り力により、ローディングトレイ20は常に第1の位置に向けて付勢されている(コネクタ付勢機構)。
また、筐体100内には、ローディングトレイ20に隣接してロックレバー40が設けられている(ロック/アンロック機構)。ロックレバー40は、筐体100の底面から立設される支持シャフト43を軸にして回動可能となり、支持シャフト43を挟んだ両側にノブ部41と先端が尖った係止部42とが形成された構造となっている。支持シャフト43には捩じりバネ(図示略)が巻回されており、ロックレバー40は、この捩じりバネの捩じり力によって、係止部42がローディングトレイ20におけるトレイ部21の側面に押し付けられるように常時付勢されている。トレイ部21の側面の蓋部22に近い所定位置には、ロックレバー40の係止部42が嵌り込むべき係止凹部21aが形成されている(図3及び図4参照)。また、ロックレバー40のノブ部41の先端部は、前面パネル110に形成された孔(図示略)から突出している。利用者が前面パネル110から突出したノブ部41の先端部を操作することにより、前記捩じりバネの捩じり力に抗してロックレバー40がその付勢される方向と逆方向に回動可能となる。
筐体100内には、図6に示すように、オーディオ及びビデオの記録・再生機能やナビゲーションに係る各種機能を実現するAVN回路121を含む電子回路120が、例えば、ボード上に形成された状態で設けられている(図1乃至図4において図示略)。前述したようにローディングトレイ20の可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10は、例えば、図7に示すピン構成となっている。そして、USBコネクタ10の各ピンは、図8に示すような信号が割当てられるように、電子回路120に接続されている。USBメモリデバイス200が外部コネクタ201によってUSBコネクタ10に接続されると、USBメモリデバイス200が外部コネクタ201及びUSBコネクタ10を介して電子回路120に電気的に接続され、電子回路120での処理にUSBメモリデバイス200に格納された情報を利用することができるようになる。
前述したような電子機器においては、ローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115から突出する第1の位置にある状態で(図1乃至図4参照)、可回動保持部24に保持されるUSBコネクタ10が接続口115から露出している。このとき、可回動保持部24に固定されたスライドピン27がカム溝31の第1水平部分E1(図5参照)にあって最下位位置となることから、支持ピン26a、26bを軸として回動する可回動保持部24の上向き角が最大となっている。その結果、可回動保持部24に保持されて前面パネル110の接続口115から露出するUSBコネクタ10は、最大の上向き角をもって斜め上方向を向いている。
この状態で、利用者(例えば、車両運転者)は、自分の肩より下方に設置された電子機器のUSBコネクタ10に、斜め上方からその位置を確認しつつ、USBメモリデバイス200の外部コネクタ201を接続する。USBメモリデバイス200が外部コネクタ201によってUSBコネクタ10に接続された状態で、ローディングトレイ20の蓋部22が押されると、スプリング50の引っ張り力に抗してローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115を通して、図9に示すように、筐体100の内部に進入していく。
ローディングトレイ20が筐体100内に進入していく過程で、可回動保持部24に固定されたスライドピン27がカム溝31の第1水平部分E1から傾斜部分E2を通って更に第2水平部分E3を摺動していく(図5参照)。このようにカム溝31を摺動するスライドピン27は、傾斜部分E2を摺動していく過程では徐々に上方に移動していき第2水平部分E3に達して最上位位置となり、第2水平部分E3を摺動していく過程でその最上位位置に維持される。このように徐々に上昇して最上位位置に達し、その最上位位置に維持されるスライドピン27の動きにより、支持ピン26a、26bを軸にして回動する可回動保持部24は、徐々に上向き角が小さくなって最終的にトレイ部21に平行な方向を向くようになる。その結果、ローディングトレイ20が筐体100内に進入していくと、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10に接続されるUSBメモリデバイス200は、斜めに立ち上がった状態(図1乃至図4参照)から徐々に立ち下がりつつ(図9参照)筐体100内に進入し、更にトレイ部21と平行な状態となって筐体100内に進入する。
そして、ローディングトレイ20が第2の位置に達すると、図10乃至図12に示すように、ローディングトレイ20の蓋部22が前面パネル110の接続口115を閉ざす。これにより、USBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200は、当該電子機器の筐体100内に完全に収納される。なお、図10は、ローディングトレイ20が第2の位置にあってUSBメモリデバイス200が収容された状態の電子機器を筐体100内部とともに示す斜視図であり、図11は、ローディングトレイ20が第2の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図12は、ローディングトレイ20が第2の位置にある状態での電子機器を示す平面図である。
ローディングトレイ20が第2の位置となってUSBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200が筐体100内に収納された状態において、ローディングトレイ20のトレイ部21の側面に押し当てられたロックレバー40の係止部42が、図11及び図12とともに図13及び図14に示すように、ロックレバー40に作用する支持シャフト43を軸とした回動付勢力によって係止凹部21aに嵌り込む。これにより、スプリング50の引っ張り力によって第1の位置の方向に付勢されるローディングトレイ20が当該第2の位置にロックされる。
この状態で、利用者が表示部112のタッチパネルを操作すると、その操作に従って電子回路120(図6参照)が動作し、その動作する電子回路120がUSBコネクタ10を介して接続されるUSBメモリデバイス200に格納された情報を処理できるようになる。このとき、前面パネル110からUSBメモリデバイス200が突出していないので、表示部112のタッチパネルを操作する利用者は、USBメモリデバイス200に手を引掛ける心配をする必要がなく、その操作をスムーズに行うことができる。
USBメモリデバイス200を取り外す場合、前面パネル110から露出するロックレバー40のノブ部41が操作される。ノブ部41が操作されると、ロックレバー40が回動付勢力に抗して回動し、係止部42がトレイ部21の係合凹部21aから外れる。これにより、ローディングトレイ20のロックが解除される。ローディングトレイ20の第2の位置でのロックが解除されると、スプリング50の引っ張り力により、ローディングトレイ20が第1の位置に向けて移動する。
ローディングトレイ20が第1の位置に向けて移動する過程で、可回動保持部24に固定されたスライドピン27がカム溝31の第2水平部分E3を摺動し、更にこの第2水平部分E3から傾斜部E2を通って第1水平部分E1に達する(図5参照)。このようにカム溝31を摺動するスライドピン27は、第3水平部分E3を摺動していく過程では同じ位置に維持され、その後の傾斜部E2を摺動していく過程では徐々に下方に移動していき第1水平部分E1に達して最下位位置となる。このように徐々に下方に移動して最下位位置に達し、その最下位位置に維持されるスライドピン27の動きにより、支持ピン26a、26bを軸にして回動する可回動保持部24は、徐々に上向き角が大きくなって最終的に最大の上向き角となる。この可回動保持部24が最大の上向き角となった状態で、ローディングトレイ20は前面パネル110の接続口115から突出して第1の位置となる。このようなローディングトレイ20の第2の位置から第1の位置への移動に伴う可回動保持部24の動きにより、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10に接続されるUSBメモリデバイス200は、筐体100の奥からローディングトレイ20のトレイ部21に平行な状態が維持されつつ前面パネル110に向かって移動して接続口115を通る際に立ち上がり(図9参照)、ローディングトレイ20が第1の位置に達したところで最大の上向き角度もって接続口115から突出した状態となる(図3及び図4参照)。この状態で、利用者は、外部コネクタ201をUSBコネクタ10から斜め上方に引き抜くことにより、USBメモリデバイス200を取り外すことができる。
前述した本発明の第1の実施の形態に係る電子機器によれば、USBメモリデバイス20の接続されたUSBコネクタ10を保持する可回動保持部24の設けられたローディングトレイ20を前面パネル110の接続口115から突出する第1の位置から筐体100内に収容される第2の位置まで移動させることにより、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続された状態のまま筐体100内に収容されるようになる。従って、当該電子機器においてUSBメモリデバイス200を前面パネル110から突出させることなく利用することができるようになる。
また、ローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115から突出して第1の位置にあるとき、可回動保持部24に保持されるUSBコネクタ10が最大の上向き角をもって接続口115から露出するようになるので、利用者は、自分の肩より下方に設置された電子機器のUSBコネクタ10に、斜め上方からその位置を確認しつつ、USBメモリデバイス200の外部コネクタ201を接続することができ、また、斜め上方からUSBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200を取り外すことができる。このため、USBメモリデバイス200のUSBコネクタ10に対する接続及び取外しの作業がやり易いものとなる。
更に、ローディングトレイ20(コネクタ保持部材)が、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200の下側に位置するトレイ部21を有する構造となっているので、USBメモリデバイス200の外部コネクタ201がUSBコネクタ10に接続されずに外れてしまった場合でも、USBメモリデバイス200が車室内の床まで落下することなくそのトレイ部21によって受け止めることができるようになる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器について、図15乃至図18を参照して説明する。なお、図15は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図16は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す平面図であり、図17は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図18は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す平面図である。
この電子機器では、前述したように(第1の実施の形態)ローディングトレイ20の移動と共にUSBコネクタ10を保持する可回動保持部24が回動して、USBコネクタ10が接続口115から露出するときに斜め上方向を向くことはなく、USBコネクタ10が固定的にトレイ21と平行な方向を向いた構造となっている。従って、可回動保持部24やその回動機構(カム板30、スライドピン27)を設ける必要がない分、その構造が簡単なものとなる。
具体的には、図15乃至図18に示すように、ローディングトレイ20の蓋部22と逆側の端部にブロック状の保持部25が形成されており、USBコネクタ10がトレイ部21と平行な方向を向くように保持部25に固定的に保持されている。そして、ローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115から突出する第1の位置にあるときに、保持部25に保持されたUSBコネクタ10が接続口115から露出した状態となる。この状態で、USBメモリデバイス200の外部コネクタ201をUSBコネクタ10に接続することができる(図15及び図16参照)。
USBメモリデバイス200がトレイ部21と平行となってUSBコネクタ10に接続された状態で、利用者は、前述した例(第1の実施の形態)と同様に、蓋部22を押すことによってUSBメモリデバイス200をローディングトレイ20とともに筐体100内に収容することができる。ローディングトレイ20が第2の位置に達すると、蓋部22が接続口115を閉ざすとともに、ロック/アンロック機構を構成するロックアーム40の係止部42がトレイ部21の側面に形成された係合凹部21aに嵌り込む。これにより、ローディングトレイ20が第2の位置にロックされ、USBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200は完全に筐体100内に収容される(図17及び図18参照)。
USBメモリデバイス200を取り外す場合、前述した例(第1の実施の形態)と同様に、前面パネル110から露出するロックレバー40のノブ部41が操作される。すると、ロックレバー40が回動付勢力に抗して回動し、係止部42が係止凹部21aから外れる。これにより、ローディングトレイ20は、ロックが解除され、スプリング50の引っ張り力によって、第2の位置から第1の位置に向けて移動する。そして、ローディングトレイ20が再び第1の位置にて前面パネル110の接続口115から突出した状態となる。この状態で利用者は、接続口115から突出したローディングトレイ20のトレイ部21と平行な状態となるUSBメモリデバイス200をUSBコネクタ10から取り外すことができる。
前述した本発明の第2の実施の形態に係る電子機器においても、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続された状態のまま筐体100内に収容されるようになので、USBメモリデバイス200を前面パネル110から突出させることなく利用することができるようになる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器について、図19乃至図25を参照して説明する。なお、図19は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図20は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す平面図であり、図21は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図22は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す平面図であり、図23は、USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの表側から見た機構部分の外観を示す斜視図であり、図24は、USBコネクタにUSBメモリデバイスが接続された状態でのローディングトレイの裏側から見た機構部分の外観を示す斜視図であり、図25は、筐体に設けられた電子回路の構成、及び該電子回路とUSBメモリデバイスとの接続関係を示す図である。
この電子機器では、第1の実施の形態に係る電子機器におけるローディングトレイ20を第1の位置に付勢するスプリング50(コネクタ付勢機構)とロックアーム40(ロック/アンロック機構)とに代えて、ローディングトレイ20を進退動させるモータを駆動源とした進退動機構が設けられると共に、搭載される電子回路が、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続されたことを検出する検出回路、前記進退動駆動機構(モータ)を駆動させる駆動回路及びそれらを制御する制御回路を含むものとなっている。
具体的には、前述した第1の実施の形態に係る電子機器と同様に、ローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115から突出する第1の位置と筐体100内の第2の位置との間で進退動可能となっており、このローディングトレイ20に2つの支持ピン26a、26bを軸にして回動可能となるように設けられた可回動保持部25にUSBコネクタが保持されている。そして、可回動保持部25に固定されるスライドピン27がカム板30のカム溝31に摺動自在に係合しており、ローディングトレイ20の第1の位置近傍での前後動に伴って可回動保持部25が回動するようになっている。
図19乃至図24を参照するに、筐体100内の前面パネル110の裏面近傍であって、ローディングトレイ20を挟んでカム板30と逆側の所定位置にモータ60が設けられている。また、ローディングトレイ20のトレイ部21の裏面側に略矩形状の凹部21bが形成されており、その凹部21bのモータ60側の側内面にラック65が形成されている。モータ60の近傍には、ギア62と、同軸に結合されたギア63及び小径のギア64とが設けられている。ギア62がモータ60の軸に装着されたギア61とギア63とに噛み合い、そのギア63と同軸となる小径のギア64がラック65に噛み合っている。これらモータ60、ギア列(ギア61、62、63、64)及びラック65によってローディングトレイ20の進退動機構が構成され、モータ60が正逆回転することによりラック65と一体となるローディングトレイ20が進退動する。
筐体100内には、図25に示すような電子回路120が搭載されている。この電子回路120は、第1の実施の形態の場合と同様にAVN回路121を含むほか、制御回路122、検出回路123及び駆動回路124を含んでいる。また、USBコネクタ10の各ピン(図7参照)は、図8に示すような信号が割当てられるように、電子回路120に接続されている。検出回路123は、USBコネクタ10の所定のピンに電気的に接続されており、USBコネクタ10にUSBメモリデバイス200の外部コネクタ201が接続されたことを検出して検出信号を出力する。駆動回路124は、制御回路122からの駆動制御信号に基づいて前述したローディングトレイ20の進退動機構におけるモータ60を駆動させる。制御回路122は、検出回路123からの検出信号に基づいて、ローディングトレイ20が第1の位置から第2の位置まで移動するようにモータ60を駆動させるための駆動制御信号を駆動回路124に出力する。また、タッチパネル(表示部112)での所定操作(ローディングトレイ20の進出操作)に基づいて制御回路122は、ローディングトレイ20が第2の位置から第1の位置まで移動するようにモータ60を駆動させるための駆動制御信号を駆動回路124に出力する。
このような電子機器においては、ローディングトレイ20が前面パネル110の接続口115から突出して第1の位置にある状態で、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10が最大の上向き角にて斜め上方を向いている。利用者が斜め上方からUSBメモリデバイス200(外部コネクタ201)をUSBコネクタ10に接続すると、検出回路123から検出信号が出力され、その検出信号に基づいた制御回路122からの駆動制御信号により駆動回路124がモータ60を正回転駆動させる。モータ60の正回転がギア61からギア列(ギア62、63、64)を介してラック65に伝達し、ラック65と一体となるローディングトレイ20が第1の位置から筐体100内の第2の位置に向けて移動する。
ローディングトレイ20が第1の位置から第2の位置に向けて移動する際には、第1の実施の形態の場合と同様に、USBメモリデバイス200の接続されたUSBコネクタ10を保持する可回動保持部24が、徐々にその上向き角が小さくなって最終的にトレイ部21に平行な方向を向くようになる。その結果、ローディングトレイ20が筐体100内に進入していくと、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10に接続されるUSBメモリデバイス200は、斜めに立ち上がった状態(図19及び図20参照)から徐々に立ち下がりつつ(図9参照)筐体100内に進入し、更にトレイ部21と平行な状態となって筐体100内に進入する。そして、蓋部22が前面パネル110の接続口115を閉ざす第2の位置にローディングトレイ20が達し、USBコネクタ10に接続されたUSBメモリデバイス200が当該電子機器の筐体100内に完全に収容される(図22及び図23参照)。
USBメモリデバイス200を取り外す場合、タッチパネル(表示部112)において所定操作がなされる。この所定操作に基づいた信号をタッチパネル(表示部112)から入力した制御回路122が駆動制御信号を出力し、この駆動制御信号により駆動回路124がモータ60を逆回転駆動させる。モータ60の逆回転がギア61からギア列(ギア62、63、64)を介してラック65に伝達し、ラック65と一体となるローディングトレイ20が前述した方向とは逆に第2の位置から第1の位置に向けて移動する。
ローディングトレイ20が第2の位置から第1の位置に向けて移動する過程で、第1の実施の形態の場合と同様に、トレイ部21と平行な方向を向いた状態が維持される可回動保持部24が、ローディングトレイ20が第1の位置に近づくと徐々に立ち上がり、ローディングトレイ20が第1の位置に達すると、最大の上向き角となる。このようなローディングトレイ20の第2の位置から第1の位置への移動に伴う可回動保持部24の動きにより、可回動保持部24に保持されたUSBコネクタ10に接続されるUSBメモリデバイス200は、筐体100の奥からローディングトレイ20のトレイ部21に平行な状態が維持されつつ前面パネル110に向かって移動して接続口115を通る際に立ち上がり(図9参照)、ローディングトレイ20が第1の位置に達したところで最大の上向き角をもって接続口115から突出した状態となる(図19及び図20参照)。この状態で、利用者は、外部コネクタ201をUSBコネクタ10から斜め上方に引き抜くことにより、USBメモリデバイス200を取り外すことができる。
前述した本発明の第3の実施の形態に係る電子機器によれば、ローディングトレイ20が第1の位置にあって前面パネル110の接続口115から露出するUSBコネクタ10にUSBメモリデバイス200(外部コネクタ201)を接続すると、自動的に、ローディングトレイ20が第1の位置から筐体100内の第2の位置まで移動する。そのローディングトレイ20の移動により、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続された状態のまま筐体100内に収容されるようになる。従って、当該電子機器においてUSBメモリデバイス200を前面パネル110から突出させることなく利用することができるようになる。
なお、電子回路120に含まれる検出回路123に代えて、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続されたことを検出するスイッチや光学検出器等(検出手段)を電子回路120の外部に設けることもできる。この場合、制御回路122は、電子回路120の外部に設けられた前記検出手段での検出結果に基づいてモータ60の駆動回路124を制御することができる。
また、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に挿された後、所定時間(例えば、2〜3秒)遅れてローディングトレイ20の移動が開始されるようにしてもよい。このようにすれば、ローディング動作が開始する前に、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に確実に挿されたことを確認することができる等、余裕をもってUSBメモリデバイス200の装着作業を行うことができるようになる。
また、そのような検出手段を何ら設けることなく、タッチパネル(操作部)の操作によって、ローディングディスク20が第1の位置から筐体100内の第2の位置に移動するようにモータ60を駆動させるようにすることもできる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る電子機器について、図26乃至図29を参照して説明する。なお、図26は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図27は、ローディングトレイが第1の位置にある状態での電子機器を示す平面図であり、図28は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す側面図であり、図29は、ローディングトレイが第2の位置にある状態での電子機器を示す平面図である。
この電子機器では、第3の実施の形態に係る電子機器のように、ローディングトレイ20の移動と共にUSBコネクタ10を保持する可回動保持部24が回動して、USBコネクタ10が接続口115から露出するときに斜め上方向を向くことはなく、USBコネクタ10が固定的にトレイ21と平行な方向を向いた構造となっている。従って、可回動保持部24やその回動機構(カム板30、スライドピン27)を設ける必要がない分、その構造が簡単なものとなる。また、この電子機器では、第2の実施の形態に係る電子機器におけるローディングトレイ20を第1の位置に付勢するスプリング50(コネクタ付勢機構)とロックアーム40(ロック/アンロック機構)とに代えて、ローディングトレイ20を進退動させるモータ60を駆動源とした進退動機構が設けられると共に、搭載される電子回路120が、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続されたことを検出する検出回路123、前記進退動駆動機構(モータ)を駆動させる駆動回路124及びそれらを制御する制御回路122を含むものとなっている。
このような本発明の第4の実施の形態に係る電子機器においても、USBメモリデバイス200がUSBコネクタ10に接続された状態のまま筐体100内に収容されるようになので、USBメモリデバイス200を前面パネル110から突出させることなく利用することができるようになる。
前述した各例では、ストレージデバイスとしてUSBメモリデバイス200を用いたが、機器側のコネクタに接続して用いられるものであれば他形状のストレージデバイスであってもよい。
以上、説明したように、本発明に係る電子機器は、筐体に設けられたパネルから突出させることなくUSBメモリデバイス等のストレージデバイスの利用が可能になるという効果を有し、USBメモリデバイス等のストレージデバイスの外部コネクタ部が接続可能となる機器側コネクタ部を有する車載AV・ナビゲーション機器等の電子機器として有用である。
10 USBコネクタ(機器側コネクタ)
20 ローディングトレイ(コネクタ保持部材)
21 トレイ部
22 蓋部
23a、23b 保持壁
24 可回動保持部(向き可変保持部)
25 保持部
26a、26b 支持ピン
27 スライドピン
28 引掛け部
30 カム板
31 カム溝
31a カム面
40 ロックレバー
41 ノブ部
42 係止部
43 支持シャフト
50 バネ
60 モータ
61、62、63、64 ギア
65 ラック
100 筐体
110 前面パネル
112 表示部
115 接続口
120 電子回路
121 AVN回路
122 制御回路
123 検出回路
124 駆動回路
200 USBメモリデバイス(ストレージデバイス)
201 外部コネクタ

Claims (10)

  1. 筐体内に設けられた電子回路と、該電子回路に接続され、ストレージデバイスの外部コネクタ部が接続可能となる機器側コネクタ部とを有する電子機器であって、
    前記筐体の所定面に設けられ、所定位置に接続口が形成されたパネルと、
    前記機器側コネクタ部を保持するコネクタ保持部材とを有し、
    前記機器側コネクタ部が前記パネルの前記接続口から露出する第1の位置と、前記機器側コネクタ部に前記外部コネクタ部が接続された状態の前記ストレージデバイスが前記筐体内に収容される第2の位置との間で、前記コネクタ保持部材が進退動可能となり
    前記コネクタ保持部材は、前記機器側コネクタ部に前記外部コネクタが接続された状態の前記ストレージデバイスの下側に位置するトレイ部を有する電子機器。
  2. 前記コネクタ保持部材は、前記トレイ部と一体となり、該コネクタ保持部材が前記第2の位置となるときに前記接続口を閉ざす蓋部を有する請求項記載の電子機器。
  3. 前記コネクタ保持部材は、前記機器側コネクタ部の上向き角が可変となるように当該機器側コネクタ部を保持する向き可変保持部を有する請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記コネクタ保持部材が前記第1の位置になるときに前記機器側コネクタ部の上方向き角が最大となるように前記向き可変保持部を動かす機構を有する請求項3記載の電子機器。
  5. 前記向き可変保持部は、前記コネクタ保持部材の前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動方向に直交する方向に延びる軸を中心とした回動により前記機器コネクタ部の上向き角が可変となり、
    前記向き可変保持部を動かす機構は、前記コネクタ保持部材の前記第1の位置に至る動きに基づいて前記可動保持部を回動させる回動機構を有する請求項記載の電子機器。
  6. 前記回動機構は、前記コネクタ保持部材の進退動の経路に沿って延びるカム面の形成されたカム部材と、前記向き可変保持部と一体となり、前記カム部材のカム面を摺動するスライド部材とを有する請求項記載の電子機器。
  7. 前記コネクタ保持部材を前記第1の位置に付勢するコネクタ付勢機構と、
    前記コネクタ保持を前記第2の位置でロックし、該ロックを解除するロック/アンロック機構とを有する請求項1乃至のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記コネクタ保持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で進退動させる進退動機構を有する請求項1乃至のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記ストレージデバイスの外部コネクタ部が前記第1の位置にある前記コネクタ保持部材にて保持される前記機器側コネクタ部に接続されたことを検出するコネクタ接続検出手段と、
    該コネクタ接続検出手段が、前記ストレージデバイスの外部コネクタ部が前記機器側コネクタ部に接続されたことを検出したときに、前記進退動機構を駆動させる駆動制御手段とを有する請求項記載の電子機器。
  10. 前記コネクタ接続検出手段は、前記機器側コネクタ部に接続される前記電子回路内に含まれる請求項記載の電子機器。
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