JP5293656B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の作動を制御する内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関(エンジン)に燃料を噴射する燃料噴射弁の経時変化による性能劣化量(噴射量のバラツキ)等を抑制するために、アイドル運転中(例えば、エンジン回転数が所定のアイドル回転数領域内にある運転状態)に内燃機関を所定のパターンで運転させて複数の学習処理を実行する内燃機関の制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−254139号公報
ところで、近年、環境問題や燃費向上のニーズから、信号待ち等の一時停車時(例えば、エンジン回転数が所定のアイドル回転数領域内であって車速がゼロの運転状態)に内燃機関を停止させるアイドルストップ機能(ISS)を備える車両が増加している。
しかし、アイドルストップ機能を備える車両において、一時停車時に内燃機関を自動停止させると、アイドル運転中に行う学習処理の実行頻度が著しく低下するといった問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、アイドルストップ機能を備える車両に適用される内燃機関の制御装置において、アイドル運転中に実行する学習処理の実行頻度の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、内燃機関(10)を自動的に停止させるアイドルストップ機能を備える車両に適用され、内燃機関(10)のアイドル運転中に内燃機関(10)を所定のパターンで運転させて複数の学習処理を実行する内燃機関の制御装置において、アイドルストップ機能の作動可能条件が成立したか否かを判定する作動可能条件成立判定手段(S10)と、予め複数の学習処理毎に設定された複数の学習実行条件が成立したか否かを判定する学習実行条件成立判定手段(S18)と、アイドルストップ機能の作動を禁止するアイドルストップ禁止手段(40)と、を備え、アイドルストップ禁止手段(40)は、作動可能条件成立判定手段(S10)にて作動可能条件が成立したと判定され、かつ、学習実行条件成立判定手段(S18)にて複数の学習実行条件のいずれかが成立したと判定された場合に、アイドルストップ機能の作動を禁止することを特徴とする。
これによると、アイドルストップ機能の作動可能条件が成立した場合であっても、当該作動可能条件が成立した際に、複数の学習実行条件のいずれかが成立しているときは、アイドルストップ機能の作動を禁止する。つまり、アイドルストップ機能の作動を実行可能な状況であっても、いずれかの学習実行条件が成立しているときには、アイドルストップ機能の作動を禁止して、学習実行条件が成立した学習処理を実行可能とする。
これにより、アイドルストップ機能を備える車両に適用される内燃機関の制御装置において、学習処理の実行期間を確保することができるので、アイドル運転中に実行する学習処理の実行頻度の低下を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明の如く、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、アイドルストップ禁止手段(40)では、学習実行条件成立判定手段(S18)にて複数の学習実行条件が全て成立していないと判定された場合に、アイドルストップ機能の作動の禁止を解除するようにすれば、アイドルストップ機能を適切に作動させることが可能となる。
また、請求項に記載の発明では、作動可能条件が成立してからの経過時間が予め設定された基準時間(Th)を越えたか否かを判定する基準時間経過判定手段(S30)を備え、アイドルストップ禁止手段(40)は、学習処理の実行中であっても、基準時間経過判定手段(S30)にて作動可能条件が成立してからの経過時間が基準時間(Th)を超えたと判定された場合には、アイドルストップ機能の作動の禁止を解除することを特徴とする。
これによれば、作動可能条件が成立してからの経過時間が基準時間(Th)となるまでの期間を学習処理の実行期間として確保し、基準時間(Th)経過後にアイドルストップ機能を作動させることができるので、学習処理の実行とアイドル機能(ISS)の作動とを両立させることができる。
また、請求項に記載の発明では、複数の学習実行条件のいずれかが成立した場合に、成立した学習実行条件に対応する学習処理の実行時間を設定する実行時間設定手段(S22)と、学習処理を開始してからの経過時間が実行時間設定手段(S22)にて設定された実行時間を超えたか否かを判定する実行時間経過判定手段(S26)と、を備え、実行時間設定手段(S22)は、学習実行条件が成立した学習処理における学習開始から学習完了までに要する時間より長い時間を実行時間として設定し、実行時間経過判定手段(S26)にて学習処理の開始からの経過時間が実行時間を越えたと判定された場合には、学習実行条件成立判定手段(S18)にて、再び複数の学習実行条件が成立したか否かを判定することを特徴とする。
これによれば、アイドルストップ機能の作動可能条件が成立してからの経過時間が基準時間(Th)となるまでの期間(学習処理の実行期間)、複数の学習処理を実行することが可能となる。
さらに、請求項に記載の発明の如く、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、実行時間設定手段(S22)にて、学習実行条件成立判定手段(S18)にて複数の学習実行条件のうち2つ以上の学習実行条件が成立した場合に、成立した2つ以上の学習処理に応じて実行時間を延長するようにすれば、学習処理の実行期間をより適切に確保することができる。
ところで、本発明では、所定の条件下において、アイドルストップ機能の作動を禁止して学習処理を実行する構成としているが、このような構成では、乗員の意識とは関係せず、アイドルストップ機能が作動しなくなる。このため、アイドルストップ機能の作動可能な状態において、アイドルストップ機能が作動しないことに対して、乗員が違和感を抱く虞がある。
そこで、請求項に記載の発明の如く、請求項1ないしのいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、乗員に対して情報を発信する情報発信手段(40、60)を備え、情報発信手段(40、60)は、アイドルストップ禁止手段(40)にてアイドルストップ機能の作動が禁止されている期間、乗員に対してアイドルストップ機能の作動を禁止している旨を発信すること特徴とする。
これによれば、アイドルストップ機能の作動を禁止している旨を乗員に対して発信しているので、乗員が抱く違和感を解消することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るコモンレール式燃料噴射システムの全体構成図である。 第1実施形態に係るISS禁止制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るISSの作動可能条件を示すブロック図である。 第1実施形態に係る学習実行条件を示すブロック図である。 第1実施形態に係る実行時間設定処理の内容を示すブロック図である。 第1実施形態に係るISS禁止制御処理にて、学習処理の完了後にISSの作動禁止を解除する場合の作動を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係るISS禁止制御処理にて、学習処理の実行途中にISSの作動禁止を解除する場合の作動を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係るISS禁止制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るISS禁止制御処理にて、学習処理の完了後にISSの作動禁止を解除する場合の作動を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係るISS禁止制御処理にて、学習処理の実行途中にISSの作動禁止を解除する場合の作動を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本発明の内燃機関(ディーゼルエンジン)の制御装置が適用された車両用のディーゼルエンジン10に係るコモンレール式燃料噴射システムの全体構成図である。本実施形態では、ディーゼルエンジン10として、4つの気筒(シリンダ)11を有する4気筒型のものを採用している。
ディーゼルエンジン10の各気筒11内には、気筒11内を往復運動するピストン12が配置されており、各気筒11内空間のうちピストン12の頂面側に、軽油等の燃料を燃焼させる燃焼室13が形成されている。そして、ピストン12の往復運動が、コンロッド14を介して、クランクシャフト15の回転運動として出力される。なお、図1では、図示の明確化のため1つの気筒のみを示し、他の気筒を省略している。
次に、本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムにおいて、各気筒11の燃焼室13内に燃料を供給する燃料供給系について説明する。このコモンレール式燃料噴射システムでは、燃料供給系として、高圧燃料を蓄えるコモンレール21、コモンレール21に蓄えられた高圧燃料を各燃焼室13に噴射するインジェクタ22、コモンレール21に高圧燃料を供給するサプライポンプ23、低圧燃料を蓄える燃料タンク24等を備えている。
コモンレール21は、サプライポンプ23から供給された高圧燃料を目標レール圧Pfinに保持して蓄える蓄圧手段である。なお、目標レール圧Pfinは、インジェクタ22からの燃料噴射圧力が、ディーゼルエンジン10の運転状態に応じた最適な圧力となるように、後述する電子制御装置(以下、ECUという)40によって決定される。
さらに、コモンレール21には、コモンレール21内の燃料圧力が予め定めた上限値を超えたときに開弁してコモンレール21の燃料圧力を逃がすプレッシャリミッタ21aが取り付けられている。プレッシャリミッタ21aより流出した燃料は、燃料配管21bを介して、燃料タンク24に戻される。
インジェクタ22は、コモンレール21内に蓄えられた高圧燃料をディーゼルエンジン10の各燃焼室13内に噴射供給する燃料噴射手段である。このインジェクタ22は、各燃焼室13内に高圧燃料を噴射する燃料噴射ノズル22a、この燃料噴射ノズルを開閉する電磁弁22b等を有して構成される。
燃料噴射ノズル22aには、高圧配管21cを介してコモンレール21内の高圧燃料が供給される。コモンレール21から供給された燃料のうちインジェクタ22から噴射されない余剰燃料は、燃料配管22cを介して、燃料タンク24へ戻される。また、インジェクタ22の作動は、ECU40から出力される駆動信号によって制御される。
具体的には、ECU40から出力された駆動信号は、駆動回路ユニット(以下、EDUという)41へ入力され、EDU41は入力された駆動信号に応じてインジェクタ22の電磁弁22bに対して駆動電圧を印可する。そして、電磁弁22bに駆動電圧が印可される通電時間が、インジェクタ22の開弁時間(噴射時間)となり、この開弁時間とコモンレール21内の燃料圧力とによって、インジェクタ22から各燃焼室13内に噴射される燃料噴射量が決定される。
つまり、ECU40では、開弁時間の長さとタイミングを変化させることによって、各燃焼室13内に噴射される燃料噴射量およびその噴射時期を制御している。なお、図1では、図示の明確化のためインジェクタ22を1つのみ記載しているが、4気筒型のディーゼルエンジン10では、4つの気筒11のシリンダヘッドに対して各1つずつ、合計4つのインジェクタ22が配置されている。
サプライポンプ23は、燃料タンク24に蓄えられた低圧燃料を吸入してコモンレール21内へ高圧燃料を圧送する燃料圧送手段である。具体的には、サプライポンプ23は、燃料タンク24から燃料を汲み上げる低圧ポンプ部であるフィードポンプ部23a、フィードポンプ部23aから吐出された燃料をさらに加圧してコモンレール21へ圧送する高圧ポンプ部23b、フィードポンプ部23aから高圧ポンプ部23bへ供給される燃料流量を調整する吸入調量弁23c等を有して構成される。
フィードポンプ部23aは、その吸入側に接続された吸入配管24aを介して、燃料タンク24から低圧燃料を汲み上げて、吸入調量弁23c側へ供給するものである。なお、本実施形態では、フィードポンプ部23aとして、後述する高圧ポンプ部23bのカム軸23dに連結されて作動するトロコイド式ポンプを採用している。また、吸入配管24aには、燃料タンク24から吸入された燃料を濾過して異物を除去するフィルタ24bが配置されている。
吸入調量弁23cは、弁開度を調整することによって、燃料通路面積を連続的に変更可能に構成されたリニアソレノイド式の電磁弁である。この吸入調量弁23cの作動は、ECU40から出力される制御電流によって制御される。具体的には、ECU40は、高圧ポンプ部23bがコモンレール21に対して必要吐出量を圧送できるように、吸入調量弁23cの弁開度を制御する。
高圧ポンプ部23bは、ディーゼルエンジン10によって回転するカム軸23d、カム軸23dから駆動力が伝達されてシリンダの内部を往復変位する変位部材であるプランジャ等を有して構成される。なお、本実施形態の高圧ポンプ部23bでは、プランジャがカム軸23dの径方向に対向して2個設けられており、2個のプランジャを交互に作動させて燃料の吸入および圧送を行う、いわゆるタンデム構成を採用している。
そして、高圧ポンプ部23bにて加圧された燃料は、供給配管23eを介してコモンレール21へ供給される。さらに、サプライポンプ23は、機械的機構によってフィードポンプ部23a下流側の燃料圧力が予め定めた値になるように調整する燃料調圧弁であるリターンバルブ23f、コモンレール21(供給配管23e)側から高圧ポンプ部23b側へ燃料が逆流することを防止する逆止弁であるデリバリバルブ23g等を有して構成されている。
次に、コモンレール式燃料噴射システムにおいて、各気筒11の燃焼室13内に空気を吸気し、燃焼室13内から燃料ガス(排ガス)を排気する吸排気系について説明する。本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムでは、吸排気系として、吸入した外気(吸気)を各燃焼室13内へ導く吸気管31、燃焼室13にて燃焼した燃焼ガス(排気)を排出する排気管32、燃焼室13内に吸入される吸気を加圧するターボ過給機33、排気を吸気管31側へ循環させるEGR通路34等を備えている。
吸気管31の吸気流れ途中には、吸気通路面積を調整して各燃焼室13内へ供給する吸気量を調整するための吸気絞り弁である電動式のスロットルバルブ(図示せず)が配置されている。このスロットルバルブの作動は、ECU40から出力される制御信号によって制御される。
ターボ過給機33は、吸気管31内に配置されたコンプレッサ33a、および、排気管32内に配置されてタービン軸を介してコンプレッサ33aに連結された排気タービン33b等を有して構成される。そして、排気の有する流体エネルギにて排気タービン33bを回転させることによって、コンプレッサ33aを回転駆動して、吸気管31に導入された吸気を圧縮する。
また、吸気管31のうちターボ過給機33のコンプレッサ33aの吸気流れ下流側には、コンプレッサ33aにて圧縮されて昇温した空気を外気と熱交換させて冷却するインタークーラ35が配置されている。さらに、排気管32のうちターボ過給機33の排気タービン33bの排気流れ下流側には、排気中のHCやCOの酸化反応を促進することにより排気の浄化を行う酸化触媒36等が配置されている。
EGR通路34は、排気管32のうち排気タービン33bの上流側から排気の流れを分岐して、分岐した排気を吸気管31のうちインタークーラ35の下流側の吸気に循環合流させる通路である。これにより、吸気中の酸素濃度を低下させて窒素酸化物の発生を抑制する。さらに、EGR通路34の吸気管31側には、EGR通路34の開度を調整して、排気の循環量を制御するEGRバルブ34aが配置されている。EGRバルブ34aの作動は、ECU40から出力される制御信号によって制御される。
次に、本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムにおける電気制御系について説明する。ECU40は、制御処理や演算処理を行うCPUおよびプログラムやデータ等を記憶するROMおよびRAM等の記憶回路40aを含む周知のマイクロコンピュータ、各種制御機器への制御信号を出力する出力回路、各種センサの検出信号が入力される入力回路、並びに、電源回路等から構成されている。
具体的には、ECU40の出力側には、インジェクタ22へ駆動電圧を印可するEDU41、サプライポンプ23の吸入調量弁23c、EGRバルブ34a、乗員に対して車両情報等を発信するためのマルチディスプレイ60等が接続され、ECU40は、これらの機器の作動を制御する。
ここで、マルチディスプレイ60は、車室内前方の計器盤に配置され、乗員に対して車両情報等を表示する表示部61、音声を出力するスピーカ62等を有して構成されている。このマルチディスプレイ60は、ECU40からの指令信号に基づいて、表示部61に所定の画像を表示したり、スピーカ62から所定の音声を出力したりするものである。なお、本実施形態では、ECU40およびマルチディスプレイが本発明の情報発信手段に相当している。
一方、ECU40の入力側には、マグネットピックアップからなるクランクポジションセンサ42および気筒判別センサ44等の検出信号が入力される。具体的には、クランクポジションセンサ42は、クランクシャフトに連結されて回転するパルスロータ43の外周に形成された複数の歯部との距離に応じて回転パルス信号を発生する回転速度検出手段である。ECU40では、この回転パルス信号のパルス間隔からエンジン回転数Neを検出する。
気筒判別センサ44は、カムシャフト18に連結されて回転するパルスロータ45の外周に形成された複数の歯部との距離に応じて気筒判別パルス信号を発生する気筒判別手段である。なお、カムシャフト18は、偏心回転して各気筒11のインテークバルブ16およびエキゾーストバルブ17を駆動するカムを有し、クランクシャフト15が2回転する間に1回転する回転軸である。また、パルスロータ45の歯部は、各気筒11のピストン12の所定の位置に対応した部位に設けられている。
さらに、ECU40の入力側には、アクセル開度Accpを検出するアクセル開度センサ46、コモンレール21内の燃料圧力Npcを検出するコモンレール圧力センサ47、吸気管31のうちコンプレッサ33aよりも吸気流れ上流側に配置されて吸気量を計測する吸気量センサ48、吸気管31のうちインタークーラ35よりも吸気流れ下流側に配置されて吸気圧を検出する吸気圧センサ49、ディーゼルエンジン10を冷却する冷却水温度Twを検出する冷却水温度センサ(図示せず)、スロットルバルブの弁開度を検出するスロットルポジションセンサ(図示せず)等のセンサ群が接続される。
本実施形態のECU40では、ディーゼルエンジン10の各気筒11に燃料を噴射させる燃料噴射制御処理を実行する共に、車両の停止時等にディーゼルエンジン10を自動停止させるアイドルストップ機能(以下、ISSともいう。)を制御するアイドルストップ制御処理(以下、ISS制御処理ともいう。)等を実行する。
ECU40は、燃料噴射制御処理を実行する場合、エンジン回転数Neやアクセル開度Accp等に基づいて、目標噴射量Qtrgを設定すると共に、目標噴射量Qtrgおよびエンジン回転数Neに基づいて、燃料噴射圧力(コモンレール21内の目標レール圧Pfin)を決定する。
そして、当該目標噴射量Qtrgに応じてインジェクタ22へ駆動電圧を印加するEDUの作動を制御すると共に、コモンレール21内の燃料圧力が当該目標レール圧Pfinとなるようにサプライポンプ23の吸入調量弁23cへの制御電流を制御する。
また、ECU40は、ISS制御処理を実行する場合、エンジン回転数Ne、車速等に基づいて、車両が一時停止中であるか否かを判定し、一時停止中であると判定された場合に、燃料噴射を停止する制御(燃料カット制御)を実行して、ディーゼルエンジン10を自動的に停止させる。なお、一時停止中であるか否かの判定は、例えば、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域内にあり、車速がゼロとなっている場合に、一時停止中と判定することができる。
なお、アイドル回転数領域は、アイドル運転時の目標回転数Nidlからエンジン回転数Neを減算した値の絶対値が所定値以内となる回転数領域であり、下限値が少なくともエンジン回転数Neがゼロよりも大きい値に設定されている。このため、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域内にある場合は、ディーゼルエンジン10が作動していることとなる。
そして、ECU40は、ISS制御処理にて、燃料カット制御が実行されている際に、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域を上回ったり、ブレーキの作動が解除されて車速がゼロ以上となったりした場合に、乗員の車両走行への意思があると判定し、燃料噴射を再開する制御を実行して、ディーゼルエンジン10を自動的に始動させる。
ここで、コモンレール式燃料噴射システムでは、ディーゼルエンジン10を長期間作動させると、インジェクタ22、吸入調量弁23c等の制御対象機器等が経時劣化して、各気筒11において目標噴射量Qtrgと実際の噴射量とが乖離したり、目標レール圧Pfinと実際のコモンレール内の燃料圧力とが乖離したりすることがある。
このため、本実施形態のECU40では、コモンレール式燃料噴射システムにおける各制御対象機器の経時劣化による目標制御量と実際の制御量との乖離を抑制するために、各制御対象機器に応じて各種学習処理を実行する。
ECU40にて実行する学習処理について簡単に説明すると、学習処理は、アイドル運転中に実行する処理であって、目標制御量と実際の制御量とが予め設定された基準量を超えて乖離している場合に、ディーゼルエンジン10を所定のパターンで運転させて行う。
なお、学習処理を行う際の実行条件(学習実行条件)は、各制御対象機器に応じて設定されている。例えば、各気筒11における噴射制御の学習処理(制御対象機器はインジェクタ22等)では、目標噴射量Qtrgと実際の噴射量との乖離が所定の基準値を超えることが実行条件とされ、コモンレール21内の燃料圧力制御の学習処理(制御対象機器は吸入調量弁23c等)では、目標レール圧Pfinと実際のコモンレール21内の燃料圧力との乖離が所定の基準値を超えることが実行条件とされる。
この学習処理では、例えば、ディーゼルエンジン10を所定のパターンで運転させた際の目標制御量と実際の制御量との乖離量に基づいて目標制御量の補正量を決定し、決定した補正量を目標制御量に反映させて、目標制御量と実際の制御量との乖離を抑制する。
さらに、本実施形態のECU40では、ISS(アイドルストップ機能)の作動によって、アイドル運転中における学習処理の実行頻度の低下を抑制するために、所定条件下において、ISSの作動を禁止するアイドルストップ禁止制御処理(以下、ISS禁止制御処理ともいう。)を実行する。なお、ECU40が本発明のアイドルストップ禁止手段に相当している。
次に、本実施形態のECU40が実行するISS禁止制御処理について図2に基づいて説明する。ここで、図2は、本実施形態のISS禁止制御処理を示すフローチャートである。
図2に示すISS禁止制御ルーチンは、イグニッションスイッチ(図示略)がオン(投入)された後、通常運転時に実行されるメインルーチン(図示略)に対して、所定の時間間隔に実行されるサブルーチンである。ここで、ISS禁止制御処理の実行中は、ECU40に随時各種センサの出力信号が入力されるものとする。また、ISS禁止制御処理は、各種フラグやカウンタ等が初期化(リセット)された状態でスタートする。なお、ISS禁止制御処理のスタート時には、ISS(アイドルストップ機能)の作動を禁止するISS禁止フラグがオフされ、ISSの作動が許可されている。
本実施形態のISS禁止制御処理では、先ず、ISSの作動可能条件が成立しているか否か、つまり、車両の運転状態がISSを作動可能な状態であるか否かを判定する(S10)。なお、S10にて行う判定処理が、本発明の作動可能条件成立判定手段に相当している。
本実施形態では、図3の作動可能条件のブロック図に示すように、(a)エンジン回転数Neがアイドル回転数領域内にあること、(b)車速がゼロであることをISSの作動可能条件として設定し、作動可能条件の(a)および(b)それぞれを満たす場合に、ISSの作動可能条件が成立するようにしている。
S10の判定処理にて、ISSの作動可能条件が成立していないと判定された場合(S10:NO)には、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間を計測するためのISS強制許可用カウンタをリセットして、停止する(S12)。そして、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻る。
一方、S10の判定処理にて、ISSの作動可能条件が成立したと判定された場合(S10:YES)には、さらに、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間が予め設定されたISS強制許可用基準時間Th(基準時間)内であるか否かを判定する(S14)。
この結果、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定された場合(S14:NO)には、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻り、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Th内であると判定された場合(S14:YES)には、S16の処理に移行して、ISS強制許可用カウンタを始動させる。なお、S16の処理では、ISS強制許可用カウンタが既に作動している場合、ISS強制許可用カウンタの作動を継続する。
S16にてISS強制許可用カウンタを始動後、学習処理(本実施形態では3つの学習処理A〜C)の各種学習実行条件が成立しているか否かを判定する(S18)。なお、S18の判定処理が、本発明の学習実行条件成立判定手段に相当している。
本実施形態の学習実行条件は、図4の学習実行条件のブロック図に示すように、各種学習処理A〜C毎に実行条件A〜Cが設定されており、各種学習処理A〜Cの実行条件A〜Cうちいずれか1つの実行条件を満たす場合に、学習実行条件が成立するようになっている。
本実施形態では、(c)エンジン回転数Neがアイドル回転数領域内にあること、(d)各種学習処理A〜Cに対応する学習状態フラグA〜Cがオンされていることを各学習処理A〜Cの実行条件A〜Cとして設定している。
ここで、学習状態フラグは、各種制御対象機器の目標制御量と実際の制御量とが予め設定された基準量を超えて乖離したときにオンされる制御フラグであって、ECU40の記憶回路40aに記憶されている。
例えば、学習処理Aを各気筒11の噴射制御の学習処理とした場合には、各気筒11の目標噴射量Qtrgと実際の噴射量が所定の基準値を超えて乖離しているときに、学習状態フラグAがオンされ、実行条件Aにおける(d)が成立することとなる。また、学習処理Bをコモンレール内の燃料圧力制御の学習処理とした場合には、目標レール圧Pfinと実際のコモンレール内の燃料圧力とが所定の基準値を超えて乖離しているときに、学習状態フラグBがオンされ、実行条件Bにおける(d)が成立することとなる。
S18の判定処理にて、各種学習実行条件A〜Cのうち少なくとも1つが成立した(学習実行条件が成立した)と判定された場合(S18:YES)には、ISSの作動を禁止する旨(ISS禁止状態)をマルチディスプレイ60の表示部61に表示する(S20)。
そして、学習実行条件が成立した学習処理の実行時間Tg(ISSを禁止するISS禁止時間)を設定する(S22)。なお、S22の処理が、本発明の実行時間設定手段に相当している。
本実施形態の学習処理の実行時間Tgは、実行する学習処理毎に予め設定された時間であって、例えば、学習処理Aの実行時間Tgaが3秒、学習処理Bの実行時間Tgbが4秒、学習処理Cの実行時間Tgcが6秒といったように、実行する学習処理毎に予め設定されている。
この実行時間Tgは、実行する学習処理の学習開始から学習終了までに要する時間よりも長い時間が設定されている。つまり、実行する学習処理の学習開始から学習終了までに要する時間に対して所定時間を加算した時間を実行時間として設定することとなる。
さらに、S22の処理では、図5の実行時間設定処理のブロック図で示すように、S18の判定処理にて、各種実行条件A〜Cのうち2つ以上の実行条件が成立した場合には、実行条件が成立した学習処理毎の実行時間を合算した時間を今回の実行時間Tgとしている。つまり、S22の処理にて、2つ以上の実行条件が成立していると判定された場合には、成立した2つ以上の実行条件に応じて、今回の学習処理の実行時間Tgを延長している。
S22の処理にて、今回実行する学習処理の実行時間Tgを設定した後、学習実行条件が成立してからの経過時間を計測するためのISS禁止用カウンタを始動する(S24)。なお、S24の処理では、ISS禁止用カウンタが既に作動している場合、ISS禁止用カウンタの作動を継続する。
その後、ISS禁止用カウンタにて計測した時間がS22の処理にて設定された実行時間Tgを経過したか否かを判定する(S26)。なお、S26の判定処理が本発明の実行時間経過判定手段に相当している。
S26の判定処理の結果、ISS禁止用カウンタにて計測した時間が実行時間Tg内であると判定された場合(S26:NO)には、ISSの作動を禁止するISS禁止フラグをオンに設定して、ISSの作動を禁止する(S28)。これにより、学習実行条件が成立した学習処理の実行期間が確保され、学習実行条件が成立した学習処理の実行が可能となる。
そして、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Th内であるか否かを判定する(S30)。なお、S30の判定処理が本発明の基準時間経過判定手段に相当している。
S30の判定処理の結果、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Th内であると判定された場合(S30:YES)には、S26の判定処理に戻り、再びISS禁止用カウンタにて計測した時間が実行時間Tgを経過しているか否かを判定する。つまり、ISS禁止用カウンタにて計測した時間が実行時間Tgとなるまでは、ISS禁止フラグがオンに維持されて、ISSの作動の禁止が継続される。
一方、S30の判定処理の結果、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定された場合(S30:NO)には、ISS禁止用カウンタをリセットして、停止する(S32)。そして、マルチディスプレイ60の表示部61に表示したISSの作動を停止する旨(ISS禁止状態)の表示を消去(非表示)する(S34)。さらに、ISS禁止フラグをオフに設定(ISSの作動の禁止を解除)して(S36)、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻る。
つまり、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定された場合(S30:NO)には、学習処理の実行中であっても、ISSの作動の禁止を強制的に解除(ISS禁止フラグをオフ)する。なお、S36の処理では、ISSの作動禁止を解除する処理であって、学習処理の実行を停止するものではない。
ここで、S22の処理にて設定する実行時間Tgは、実行する学習処理の学習開始から学習完了までに要する時間よりも長い時間に設定しているので、S26の判定処理にて、ISS禁止用カウンタにて計測した時間が実行時間Tgを経過していると判定された場合(S26:YES)には、実行中の学習処理が完了していることとなる。
このため、S26の判定処理にて、ISS禁止用カウンタにて計測した時間がS22の処理にて設定された実行時間Tgを経過していると判定された場合(S26:YES)には、ISS禁止用カウンタをリセットして、停止する(S38)。そして、S18の処理に戻り、再び、各種学習実行条件が成立したか否かを判定する。つまり、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定されるまでの間は、学習処理を実行していない他の学習処理(未実行の学習処理)の学習実行条件が成立しているか否かを判定するので、未実行の学習処理を実行することが可能となる。
なお、S18の判定処理にて、各種学習実行条件の全てが成立していない場合(S18:NO)には、S34の処理に移行して、マルチディスプレイ60の表示部61に表示したISS禁止状態の表示を消去し、ISSの作動の禁止を解除して(S36)、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻る。
次に、本実施形態のISS禁止制御処理を実行した際の作動を図6、図7に示すタイミングチャートに基づいて説明する。ここで、図6に示すタイミングチャートでは、ISSの作動可能条件が成立した後に、学習処理Aの実行条件が成立し、学習処理Aの実行時間中に学習処理Bの実行条件が成立するものとする。また、図7に示すタイミングチャートでは、ISSの作動可能条件が成立した後に、学習処理Aの実行条件が成立し、学習処理Aの実行時間中に学習処理Bの実行条件が成立すると共に。学習処理Bの実行時間中に、学習処理Cの実行条件が成立するものとする。そして、なお、図7に示すタイミングチャートでは、各学習処理A〜Cの実行時間Tgを合算した時間が、ISS強制許可用基準時間Thを上回るようになっており、学習処理Cの実行中に、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過するものとする。
まず、図6に基づいて、ISS禁止制御処理にて、学習処理の完了後に、ISSの作動禁止を解除する場合の作動について説明する。
図6に示すように、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域(図中の斜線領域)内にある場合に、車速がゼロ(0km/h)となると(時間Ta1)、ISS作動可能条件が成立する(図5のS14の処理参照)。ISS作動可能条件の成立に伴い、ISS強制許可用カウンタが始動する(図5のS16の処理参照)。
この状態で、学習処理Aの実行条件が成立し(時間Ta2)、学習実行条件が成立する(図5のS18の処理参照)。学習実行条件の成立に伴い、マルチディスプレイ60の表示部61には、ISSの作動を停止する旨(ISS禁止状態)が表示される(図5のS20の処理参照)。そして、ISS禁止用カウンタが始動する(図5のS24の処理参照)と共に、ISS禁止フラグがオンされて、ISSの作動が禁止される(図5のS28の処理参照)。
その後、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Aの実行時間Tgaを経過するまでの間に、学習処理Aが完了し(時間Ta3)、学習処理Bの実行条件が成立する(時間Ta4)。そして、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Aの実行時間Tgaを経過すると(時間Ta5)、ISS禁止用カウンタがリセットされて、停止する(図5のS38の処理参照)。
ここで、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Aの実行時間Tgaを経過したときに(時間Ta5)、学習処理Bの実行条件が成立しているので、学習処理Bの実行時間Tgbが設定され、再びISS禁止用カウンタが始動する。この際、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が継続されると共に、ISS禁止フラグがオン状態に維持されて、ISSの作動が禁止される。
その後、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgbを経過するまでの間に、学習処理Bが完了する(時間Ta6)。そして、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgaを経過すると(時間Ta7)、ISS禁止用カウンタがリセットされて、停止する。
ここで、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgbを経過するまでに(時間Ta7)、学習処理Cの実行条件が成立していないので、各種学習実行条件が不成立となる。
学習実行条件の不成立に伴い、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が消去されると共に(図5のS34の処理参照)、ISS禁止フラグがオフされて、ISSの作動禁止が解除される(図5のS36の処理参照)。なお、時間Ta1から時間Ta7となるまでの間、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過していないので、ISS禁止フラグが強制的にオフされることはない。
ISSの作動禁止が解除された後、ISSが作動して(時間Ta8)、エンジン回転数Neが低下する。そして、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域の下限値を下回ると(時間Ta9)、ISS作動可能条件が不成立となると共に、ISS強制許可用カウンタがリセットされて停止する。
次に、図7に基づいて、ISS禁止制御処理にて、学習処理Cの実行途中に、ISSの作動禁止を強制的に解除する場合の作動について説明する。なお、図7に示すタイミングチャートの時間Tb1〜時間Tb5における作動は、図6に示すタイミングチャートの時間Ta1〜時間Ta5における作動と同様であるため、以下では、時間Tb1〜時間Tb5における作動の説明を省略する。
図7に示すように、時間Tb5に始動したISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgbを経過するまでの間に、学習処理Bが完了し(時間Tb6)、学習処理Cの実行条件が成立する(時間Tb7)。そして、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgbを経過すると(時間Tb8)、ISS禁止用カウンタがリセットされて停止する(図5のS38の処理参照)。
ここで、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Bの実行時間Tgbを経過したときに(時間Tb8)、学習処理Cの実行条件が成立しているので、学習処理Cの実行時間Tgcが設定され、再びISS禁止用カウンタが始動する。この際、ISS禁止フラグがオン状態に維持されて、ISSの作動が禁止されると共に、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が継続される。
その後、ISS禁止用カウンタの計測時間が学習処理Cの実行時間Tgcを経過するまでの間、すなわち、学習処理Cの実行途中に、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過する(時間Tb9)。
ISS強制極基準時間Thの経過に伴い、ISS禁止用カウンタがリセットされて、停止する(図5のS32の処理参照)。そして、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が消去されると共に(図5のS34の処理参照)、強制的にISS禁止フラグがオフされて、ISSの作動禁止が解除される(図5のS36の処理参照)。さらに、
時間Tb9にて、ISSの作動禁止が解除された後、ISSが作動して(時間Tb11)、エンジン回転数Neが低下する。そして、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域の下限値を下回ると(時間Tb12)、ISS作動可能条件が不成立となると共に、ISS強制許可用カウンタがリセットされて停止する。なお、時間Tb9では、ISSの作動禁止が解除されるだけであって、学習処理Cの実行を停止するものではないので、ISSの作動禁止の解除後、ISSが作動するまでの間は、学習処理Cの実行が継続されることとなる(時間Tb10参照)。
以上説明した本実施形態によれば、ISSの作動可能条件が成立した場合であっても、当該作動可能条件が成立した際に、複数の学習実行条件(本実施形態では3つ)のいずれかが成立しているときは、ISSの作動を禁止する。つまり、ISSの作動を実行可能な状況であっても、いずれかの学習実行条件が成立しているときには、ISSの作動を禁止して、学習実行条件が成立した学習処理を実行する。
これにより、ISSを備える車両に適用される内燃機関の制御装置において、学習処理の実行期間を確保することができるので、アイドル運転中に実行する学習処理の実行頻度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のISS禁止制御処理では、ISSの作動を禁止した後に、複数の学習実行条件の全てが成立していない場合には、ISSの作動の禁止を解除するようにしているので、ISSを適切に作動させることが可能となる。
さらに、本実施形態では、ISS禁止制御処理において、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間Thを越えたか否かを判定し(図5のS30の処理参照)、ISS強制許可用基準時間Thを越えていると判定された場合には、学習処理の実行中であっても、ISSの作動の禁止を解除している。
これにより、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間となるまでの期間を学習処理の実行期間として確保し、ISS強制許可用基準時間経過後にISSを作動させることができるので、学習処理の実行とISSの作動とを両立させることができる。
また、本実施形態のISS禁止制御処理では、学習実行条件が成立した学習処理の実行時間が経過した際に、再び他の学習処理の学習実行条件が成立したか否かを判定し、学習実行条件が成立する学習処理があれば、学習実行条件が成立した学習処理の実行時間を設定して、学習処理の実行期間を確保するようにしている。
これにより、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間Thとなるまでの期間、複数の学習処理を実行することが可能となる。
さらに、本実施形態のISS禁止制御処理では、学習実行条件を判定した際に、2つ以上の学習実行条件が成立した場合には、学習実行条件が成立した複数の学習処理に応じて、学習処理の実行時間を延長しているので、学習処理の実行期間をより適切に確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態のISS禁止制御処理では、学習実行条件が成立した学習処理毎に実行時間Tgを設定し、学習実行条件が成立してから当該実行時間Tgが経過するまで、ISSの作動を禁止するようにしている。
これに対して、本実施形態のISS禁止制御処理では、学習処理毎に実行時間を設定することなく、学習実行条件が成立した学習処理の学習開始から学習完了までの間、ISSの作動を禁止するようにしている点が相違している。
次に、本実施形態のECU40が実行するISS禁止制御処理について図8に基づいて説明する。ここで、図8は、本実施形態のISS禁止制御処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第1実施形態と同様または均等な部分について図中、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略化して説明する。
本実施形態のISS禁止制御処理では、S18の判定処理にて、各種学習実行条件A〜Cのうち少なくとも1つが成立したと判定された場合(S18:YES)には、ISS禁止状態をマルチディスプレイ60の表示部61に表示する(S20)。さらに、ISSの作動を禁止するISS禁止フラグをオンに設定して、ISSの作動を禁止する(S28)。これにより、学習実行条件が成立した学習処理の実行が可能となる。
S28の処理にて、ISS禁止フラグをオンに設定した後、S18の判定処理にて学習実行条件が成立した学習処理の実行中であるか否かを判定する(S40)。この学習処理の実行中である否かの判定処理では、学習処理の実行中であることを示す学習実行フラグの状態(学習実行状態)に基づいて判定する。なお、学習実行フラグは、学習処理の学習開始を行う際にECU40にてオンされ、学習処理の未実行(学習完了後を含む)の際にECU40にてオフされる制御フラグであって、ECU40の記憶回路40aに記憶されている。なお、本実施形態のS40の処理が本発明の学習完了判定手段に相当している。
S40の判定処理にて、学習実行条件が成立した学習処理の実行中(学習実行状態が実行中)であると判定された場合(S40:YES)には、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Th内であるか否かを判定する(S30)。この結果、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Th内であると判定された場合(S30:YES)には、S28の処理に戻り、ISS禁止フラグをオンに維持した状態で、再び、学習処理の実行中であるか否かを判定する(S40)。このため、学習実行条件が成立した学習処理の学習完了となるまでは、ISS禁止フラグがオンに維持されて、ISSの作動の禁止が継続される。
一方、S30の判定処理にて、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定された場合(S30:NO)には、マルチディスプレイ60の表示部61の表示を消去する(S34)。そして、ISS禁止フラグをオフ(ISSの作動禁止を解除)して(S36)、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻る。
つまり、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定された場合(S30:NO)には、学習処理の実行中であっても、ISSの作動の禁止を強制的に解除することとなる。
ここで、S40の判定処理にて、学習処理の実行中でない(学習実行状態が未実行)と判定された場合(S40:NO)には、ECU40の記憶回路40aに記憶されたディレイ時間Tdelay(例えば0.5秒)待機するディレイ処理を実行する(S40)。このディレイ処理は、学習実行条件が成立した学習処理の学習完了後、ディレイ時間Tdelay待機することで、ISS禁止制御処理中に複数の学習処理を実行可能とするために行う処理である。
S40にてディレイ処理を行った後、S18の処理に戻り、再び、各種学習実行条件が成立したか否かを判定する(S18)。つまり、ISS強制許可用カウンタにて計測した時間がISS強制許可用基準時間Thを経過していると判定されるまでの間は、学習処理を実行していない他の学習処理を実行することが可能となる。
なお、S18の判定処理にて、各種学習実行条件の全てが成立していない場合(S18:NO)には、マルチディスプレイ60の表示部61に表示したISS禁止状態の表示を消去し(S34)、ISSの作動の禁止を解除して(S36)、ISS禁止制御処理を終了してメインルーチンに戻る。
次に、本実施形態のISS禁止制御処理を実行した際の作動を図9、図10に示すタイミングチャートに基づいて説明する。ここで、図9に示すタイミングチャートでは、ISSの作動可能条件が成立した後に、学習処理Aの実行条件が成立し、学習処理Aの完了後のディレイ処理中に学習処理Bの実行条件が成立するものとする。また、図10に示すタイミングチャートでは、ISSの作動可能条件が成立した後に、学習処理Aの実行条件が成立し、学習処理Aの完了後のディレイ処理中に学習処理Bの実行条件が成立すると共に。学習処理Bの完了後のディレイ処理中に、学習処理Cの実行条件が成立するものとする。そして、学習処理Cの実行中に、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過するものとする。
まず、図9に基づいて、本実施形態のISS禁止制御処理にて、学習処理の完了後に、ISSの作動禁止を解除する場合の作動について説明する。
図9に示すように、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域(図中の斜線領域)内にある場合に、車速がゼロ(0km/h)となると(時間Tc1)、ISS作動可能条件が成立する(図8のS14の処理参照)。ISS作動可能条件の成立に伴い、ISS強制許可用カウンタが始動する(図8のS16の処理参照)。
この状態で、学習処理Aの実行条件が成立して(時間Tc2)、学習実行条件が成立する(図8のS18の処理参照)。学習実行条件の成立に伴い、マルチディスプレイ60の表示部61には、ISSの作動を停止する旨(ISS禁止状態)が表示される(図8のS20の処理参照)。そして、学習実行フラグがオンされて、学習処理実行状態が学習実行中となると共に、ISS禁止フラグがオンされて、ISSの作動が禁止される(図8のS28の処理参照)。
その後、学習処理Aが学習完了となると(時間Tc3)、学習実行フラグがオフされて、学習処理実行状態が未実行となる。そして、ディレイ処理(図8のS42の処理参照)にて、ディレイ時間Tdelay待機する。このディレイ処理中に、学習処理Bの実行条件が成立して、学習実行フラグが再びオンされて、学習実行状態が実行中となる(時間Tc4)。
そして、ディレイ処理にてディレイ時間Tdelay待機した後(ディレイ時間経過後)に(時間Tc5)、学習処理Bの実行条件が成立しているので、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が継続されると共に、ISS禁止フラグがオンに維持されて、ISSの作動が禁止される。
その後、学習処理Bが学習完了すると(時間Tc6)、学習実行フラグがオフされ、ディレイ処理(図8のS42の処理参照)にて、ディレイ時間Tdelay待機する。
ここで、学習処理Bの学習完了後に実行するディレイ処理の実行中に、学習処理Cの実行条件が成立していないので、ディレイ時間Tdelayの経過後の学習実行条件が不成立となる(時間Tc7)。学習実行条件の不成立に伴い、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が消去される(図8のS34の処理参照)。さらに、ISS禁止フラグがオフされて、ISSの作動禁止が解除される(図8のS36の処理参照)。なお、時間Tc1から時間Tc7となるまでの間、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過していないので、ISS禁止フラグが強制的にオフされることはない。
ISSの作動禁止が解除された後、ISSが作動して(時間Tc8)、エンジン回転数Neが低下する。そして、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域の下限値を下回ると(時間Tc9)、ISSの作動可能条件が不成立となると共に、ISS強制許可用カウンタがリセットして停止される。
次に、図10に基づいて、ISS禁止制御処理にて、学習処理Cの実行途中に、ISSの作動禁止を強制的に解除する場合の作動について説明する。なお、図10に示すタイミングチャートの時間Td1〜時間Td5における作動は、図9に示すタイミングチャートの時間Tc1〜時間Tc5における作動と同様であるため、以下では、時間Td1〜時間Td5における作動の説明を省略する。
図10に示すように、学習処理Bが学習完了すると(時間Td6)、学習実行フラグがオフされて、学習実行状態が未実行となる。そして、ディレイ処理にて、ディレイ時間Tdelay待機する。なお、本実施形態では、ディレイ処理の実行中に学習処理Cの実行条件が成立して、学習実行フラグが再びオンされる(時間Td7)。
そして、ディレイ処理にてディレイ時間Tdelay待機した後(時間Td8)、学習処理Cの実行条件が成立しているので、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が継続されると共に、ISS禁止フラグがオンに維持されて、ISSの作動が禁止される。
その後、学習処理Cの学習完了となるまでの間、すなわち、学習処理Cの実行途中に、ISS強制許可カウンタの計測時間がISS強制極基準時間Thを経過する(時間Td9)。
ISS強制極基準時間Thの経過に伴い、マルチディスプレイ60の表示部61におけるISS禁止状態の表示が消去されると共に(図8のS34の処理参照)、強制的にISS禁止フラグがオフされて、ISSの作動禁止が解除される(図8のS36の処理参照)。
時間Td9にて、ISSの作動禁止が解除された後、ISSが作動して(時間Td11)、エンジン回転数Neが低下する。そして、エンジン回転数Neがアイドル回転数領域の下限値を下回ると(時間Td12)、ISS作動可能条件が不成立となると共に、ISS強制許可用カウンタがリセットして停止される。なお、時間Td9では、ISSの作動禁止が解除されるだけであって、学習処理Cの実行を停止するものではないので、ISSの作動禁止の解除後、ISSが作動するまでの間は、学習処理Cの実行が継続されることとなる(時間Td10参照)。
以上説明した本実施形態によっても、ISSの作動可能条件が成立した際に、複数の学習実行条件(本実施形態では3つ)のいずれかが成立しているときは、ISSの作動を禁止しているので、学習処理の実行期間を確保することができる。このため、第1実施形態と同様に、ISSを備える車両に適用される内燃機関の制御装置において、アイドル運転中に実行する学習処理の実行頻度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のISS禁止制御処理では、ISSの作動を禁止した後に、複数の学習実行条件の全てが成立していない場合、およびISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間Thを越えている場合に、学習処理の実行中であっても、ISSの作動の禁止を解除している。
これにより、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間となるまでの期間を学習処理の実行期間として確保し、ISS強制許可用基準時間経過後にISSを作動させることができるので、学習処理の実行とISSの作動とを両立させることができる。
また、本実施形態のISS禁止制御処理では、学習実行条件が成立した学習処理の学習完了後、ディレイ処理を行うと共に、再び他の学習処理の学習実行条件が成立したか否かを判定し、学習実行条件が成立する学習処理があれば、学習実行条件が成立した学習処理の実行時間を設定して、学習処理の実行期間を確保するようにしている。
これにより、ISSの作動可能条件が成立してからの経過時間がISS強制許可用基準時間となるまでの期間、複数の学習処理を実行することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上記各実施形態では、図3に示すISSの作動可能条件を採用しているが、ISSの作動可能条件としては、図3に示す条件に限定されない。例えば、シフトポジションを検出するポジションセンサ(スイッチ)を設け、イグニッションスイッチがONになった後に、シフトポジションが「N:ニュートラル」、「P:パーキング」になっている場合に、ISSの作動可能条件が成立するようにしてもよい。
(2)上記各実施形態では、各種学習実行条件を、(c)エンジン回転数Neがアイドル回転数領域内にあること、(d)各種学習処理A〜Cに対応する学習状態フラグA〜Cがオンされていることとしているが、これらに限定されない。例えば、前述の条件に、コモンレール21内の燃料圧力、冷却水温度Tw、他の運転状態検出用センサの検出値が安定している状態(所定の範囲内)であることを条件として追加してもよい。
(3)上記各実施形態では、ISS禁止制御処理において、ISS強制許可用カウンタの計測時間がISS強制許可用基準時間Thを経過した場合に、ISS禁止フラグを強制的にオフする構成としている(図5および図8のS30参照)が、これに限定されず、学習処理が学習完了となるまで、ISSを禁止する構成としてもよい。
(4)上記各実施形態では、乗員に対して情報を発信する情報発信手段として、マルチディスプレイ60を採用する構成としているが、これに限定されず、ISS禁止制御処理を事項している際に点灯する警告ランプを情報発信手段として採用してもよい。
(5)上記各実施形態では、直列4気筒型のディーゼルエンジン10の制御装置に本発明を適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されず、他の形式に係るエンジンの制御装置に適用してもよい。
10 ディーゼルエンジン(内燃機関)
40 電子制御装置(アイドルストップ禁止手段、情報発信手段)
60 マルチディスプレイ(情報発信手段)
S10 作動可能条件成立判定手段
S18 学習実行条件成立判定手段
S22 実行時間設定手段
S26 実行時間経過判定手段
S30 基準時間経過判定手段
S40 学習完了判定手段

Claims (4)

  1. 内燃機関(10)を自動的に停止させるアイドルストップ機能を備える車両に適用され、前記内燃機関(10)のアイドル運転中に前記内燃機関(10)を所定のパターンで運転させて複数の学習処理を実行する内燃機関の制御装置において、
    前記アイドルストップ機能の作動可能条件が成立したか否かを判定する作動可能条件成立判定手段(S10)と、
    予め前記複数の学習処理毎に設定された複数の学習実行条件が成立したか否かを判定する学習実行条件成立判定手段(S18)と、
    前記アイドルストップ機能の作動を禁止するアイドルストップ禁止手段(40)と、
    前記作動可能条件が成立してからの経過時間が予め設定された基準時間(Th)を越えたか否かを判定する基準時間経過判定手段(S30)と、
    前記複数の学習実行条件のいずれかが成立した場合に、成立した前記学習実行条件に対応する前記学習処理の実行時間を設定する実行時間設定手段(S22)と、
    前記学習処理を開始してからの経過時間が前記実行時間設定手段(S22)にて設定された実行時間を超えたか否かを判定する実行時間経過判定手段(S26)と、を備え、
    前記アイドルストップ禁止手段(40)は、
    前記作動可能条件成立判定手段(S10)にて前記作動可能条件が成立したと判定され、かつ、前記学習実行条件成立判定手段(S18)にて前記複数の学習実行条件のいずれかが成立したと判定された場合に、前記アイドルストップ機能の作動を禁止し
    前記学習処理の実行中であっても、前記基準時間経過判定手段(S30)にて前記作動可能条件が成立してからの経過時間が前記基準時間(Th)を超えたと判定された場合には、前記アイドルストップ機能の作動の禁止を解除し、
    前記実行時間設定手段(S22)は、前記学習実行条件が成立した前記学習処理における学習開始から学習完了までに要する時間より長い時間を前記実行時間として設定し、
    前記実行時間経過判定手段(S26)にて前記学習処理の開始からの経過時間が前記実行時間を越えたと判定された場合には、前記学習実行条件成立判定手段(S18)にて、再び前記複数の学習実行条件が成立したか否かを判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記アイドルストップ禁止手段(40)は、前記学習実行条件成立判定手段(S18)にて前記複数の学習実行条件が全て成立していないと判定された場合に、前記アイドルストップ機能の作動の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記実行時間設定手段(S22)は、前記学習実行条件成立判定手段(S18)にて前記複数の学習実行条件のうち2つ以上の学習実行条件が成立したと判定された場合に、成立した前記2つ以上の学習処理に応じて前記実行時間を延長することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 乗員に対して情報を発信する情報発信手段(40、60)を備え、
    前記情報発信手段(40、60)は、前記アイドルストップ禁止手段(40)にて前記アイドルストップ機能の作動が禁止されている期間、前記乗員に対して前記アイドルストップ機能の作動を禁止している旨を発信すること特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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