JP5293247B2 - 電気機器への基板部材の取付構造 - Google Patents

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本発明は、電気部品を内蔵したケースのパネル板に機能拡張用の基板部材を取り付ける電気機器への基板部材の取付構造に関する。
従来、例えば、特許文献1に示すミキサー装置(音響調節機器)のような電気機器がある。この種の電気機器には、機能拡張用の付属部品として、カード状の基板本体と該基板本体の一端に設けた平板状の取付板とを備えてなる基板部材(いわゆる拡張ボード)が用意されている。そして、音響調節機器などの電気機器には、該電気機器の外観の一部をなすケースのリアパネルなどのパネル板に、拡張ボードの基板本体を挿入するための開口部が形成されている。このような拡張ボードの電気機器への取り付けは、リアパネルの開口部に拡張ボードの基板本体を差し込み、開口部の周囲の外面に取付板を重ね合わせ、その状態で、リアパネルに対して取付板をビスなどの締結具で固定することで行われる。
特許第3818248号公報
ところで、上記のような拡張ボードの取付構造では、電気機器の外観の一部をなすリアパネルの表面には、装飾用の塗装が施されているが、リアパネルの塗装を行う際、開口部の周囲における取付パネルの外形よりも一回り小さい範囲をマスキングして塗装を施すことで、開口部の周囲に無塗装の部分を形成していた。そして、該無塗装の部分で拡張ボードの取付パネルとリアパネルとの電気的導通を確保するようにして、拡張ボードのEMI(Electro Magnetic Interference:電磁干渉)対策を行っていた。
しかしながら、従来の拡張ボードの取付構造は、電気機器の外観の一部をなすリアパネルに直接、拡張ボードの取付パネルを密着固定する構造であるため、リアパネルのマスキング部分の外縁が取付パネルの外形からはみ出すと、無塗装の部分がケースの外観に現れてしまい、電気機器の見栄えが悪くなる。そのため、リアパネルの塗装工程において、取付パネルの外形よりも一回り小さい範囲を正確にマスキングしなければならず、塗装に高い精度が要求されるため、電気機器の製造に手間や時間が掛かるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、その目的は、電気機器のケースが備えるリアパネルなどのパネル板と該パネル板に取り付ける機能拡張用の基板部材との間に安定した電気的導通を確保しながらも、パネル板の塗装工程の容易化が図れ、かつ、ケースの外観を良好にできる電気機器への基板部材の取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、電気部品を内蔵したケース(10)のパネル板(33)に機能拡張用の基板部材(60)を取り付ける電気機器への基板部材の取付構造であって、基板部材(60)は、パネル板(33)の外面(33a)に取り付けられる取付板(65)と、取付板(65)の内面(65b)側に設置された基板本体(61)と、該基板本体(61)の一部に設けられケース(10)内の電気部品(54)に接続される接続端子部(62)とを備えてなり、ケース(10)には、パネル板(33)に形成した開口部(38)と、該開口部(38)に対応してパネル板(33)の内面(33b)に取り付けたサブパネル(41)と、該サブパネル(41)に設けた貫通孔からなる基板挿入部(42)と、該基板挿入部(42)の周囲の外面(41a)に形成した電気的導通部(44)とが設けられており、基板部材(60)の基板本体(61)をサブパネル(41)の基板挿入部(42)に挿入し、接続端子部(62)をケース(10)内の電気部品(54)に接続すると共に、取付板(65)を開口部(38)に露出するサブパネル(41)の電気的導通部(44)に接触させて固定するように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる電気機器への基板部材の取付構造によれば、ケースのパネル板とは別体のサブパネルによって、ケースと基板部材との電気的導通を確保することができる。したがって、従来のようにパネル板に無塗装の部分を設ける必要が無くなるので、パネル板の塗装において、マスキングせずにその全体に塗装を施すことが可能となる。したがって、パネル板の塗装において高い精度を要求されずに済むので、塗装工程の容易化を図ることができる。また、従来の基板部材の取付構造のようにパネル板の無塗装部分が取付板の外形からはみ出すことが無くなるので、電気機器の外観を良好にできる。したがって、電気機器のケースが備えるパネル板と該パネル板に取り付ける機能拡張用の基板部材との間に安定した電気的導通を確保して十分なEMI対策を取りながらも、パネル板の塗装工程の容易化が図れ、かつ、ケースの外観を良好にすることができる。
また、本発明にかかる電気機器への基板部材の取付構造では、サブパネル(41)に設けた基板挿入部(42)は、複数個を互いに隣接して配置するようにし、該サブパネル(41)の外面(41a)における一の基板挿入部(42)と他の基板挿入部(42)との間の部分に、装飾が施された装飾面(43)を設け、該装飾面(43)以外の部分は、無装飾の電気的導通部(44)としている。これによれば、サブパネルの装飾面により、隣接する取付板の隙間からケースの外観に露出する無装飾部分を少なく抑えることができ、ケースの外観を良好にできる。その一方で、サブパネルの無装飾部分である電気的導通部により、基板部材のEMI対策を十分に行うことが可能となる。
また、上記の基板部材の取付構造では、サブパネル(41)の外面(41a)は、ケース(10)のパネル板(33)の外面(33a)に対して、開口部(38)内で該パネル板(33)の厚み分だけ窪んだ位置に配されるようにし、サブパネル(41)に固定した取付板(65)の外面(65a)とパネル板(33)の外面(33a)とが連続する一平面上に配置されるようにするとよい。これによれば、パネル板の開口部と取付板との隙間において、サブパネルの外面が奥側に窪んだ位置に配されるため、サブパネルの無装飾の箇所がケースの外観上、目立たずに済むようになる。また、取付板の外面とパネル板の外面とが連続する一平面上に配置されることで、パネル板の外観が良好になる。したがって、基板部材の十分なEMI対策を可能としながらも、ケースの外観を良好にすることができる。
また、上記の基板部材の取付構造では、ケース(10)の内部には、基板挿入部(42)に挿入された基板本体(61)を収容する基板収容部(50)を設け、該基板収容部(50)は、導電性のシールド部材(52,53)で形成された枠体(51)を備えるようにしてよい。これによれば、ケース内に設置する基板本体が枠体によって囲まれた状態になるので、基板部材のEMI対策の効果をより向上させることができる。
また、この場合、基板収容部(50)が備える枠体(51)には、基板本体(61)をガイドするためのガイド部(52a,53a)を設けるとよい。これによれば、基板収納部への基板本体の出し入れが行い易くなる。したがって、電気機器のケースへの基板部材の取り付け及び取り外しが簡単に行えるようになる。また、この場合、ガイド部(52a,53a)は、基板本体(61)の縁部(61a)をガイドする構成とし、ガイド部(52a,53a)と基板本体(61)の縁部(61a)との接触箇所を介して基板収容部(50)と基板部材(60)との電気的導通を確保するとよい。これによれば、簡単な構成で基板部材のEMI対策をより確実に行うことができるようになる。上記のガイド部は、一例として、枠体の内側に突出する一対の突起部の隙間に形成された溝部とすることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる電気機器への基板部材の取付構造によれば、電気機器のケースに取り付ける機能拡張用の基板部材のEMI対策を効果的に行いながらも、パネル板の塗装工程の容易化が図れ、かつ、ケースの外観を良好にすることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる機能拡張用の基板部材(以下、「拡張ボード」と称す。)の取付構造を適用したミキサー装置(電気機器)1が備えるケース10の外観構成を示す図で、(a)は、斜視図、(b)は、背面図である。また、図2は、ケース10の内部構造を示す部分拡大斜視断面図である。なお、以下の説明では、ミキサー装置1の操作者側を手前側あるいは前側、その反対側を後側という。また、ミキサー装置1の手前側からみた両側を左右あるいは横方向という。また、各部品における方向を示す場合は、各部品をミキサー装置1に取り付けた状態での方向で示す。
ミキサー装置1のケース10は、ディスプレイ11及び複数の操作子12を配した上面部20と、上面部20の下方に配置された底面部25と、上面部20と底面部25との間の側面を囲む側面部30とで函型に形成されている。上面部20は、ケース10の手前側に配置されて多数の操作子12を配列した平面状の操作パネル21と、該操作パネル21の後端辺21aに連接された境界部22と、ディスプレイ11を含み境界部22から後方上側に向かって斜めに立設された傾斜平面状の表示パネル23とからなる。操作パネル21は、その面が底面部25と平行に配置されている。境界部22は、操作パネル21の後端辺21aに沿ってケース10の横方向に直線状に延びている。上面部20は、境界部22を挟んで操作パネル21と表示パネル23とが鈍角のV字型、すなわち逆へ字型を成した形状になっている。したがって、ケース10の底面部25を水平面に設置した状態で、操作パネル21が水平面となり、表示パネル23が水平面から後方斜め上側に所定角度(図では約45度)に立設された状態となる。
また、側面部30は、左右の側壁を構成する横パネル31と、手前側の側壁を構成する前パネル32と、後側の側壁を構成する背面パネル(パネル板)33とを備えている。背面パネル33は、金属製の平板状部材からなる。また、図1(a)に示すように、横パネル31の外側には、横カバー34が取り付けられており、前パネル32の手前側には、前カバー35が取り付けられている。横カバー34は、横パネル31の外形に沿う形状を有しており、その上面がケース10の上面部20に沿う逆へ字型になっており、下面側には、手で把持するための凹形状の把持部34aが形成されている。また、前カバー35は、その上面が上面部20の前端から略水平に延びており、下面側には、凹形状の把持部(図示せず)が形成されている。横カバー34と前カバー35は、図示しないボルトなどの締結具でケース10の外面に固定されている。
また、図1及び図2に示すように、上面部20の表示パネル23より後側の部分、すなわちケース10の後端上部には、横断面が略三角形状の上カバー28が取り付けられている。上カバー28は取り外しが可能であり、該上カバー28の下側には、底面部25と略平行な平面状の小物載置面29が設けられている。すなわち、上カバー28は、小物載置面29に図示しないボルトなどで固定されるが、上カバー28を取り外せば、小物載置面29にキーボードやマウスなどの小型物品(図示せず)を置くことができる。また、図1(a)に示すように、小物載置面29には、キーボードやマウスなどの機器を接続するためのUSB端子などからなる端子部29aが設置されている。上カバー28には、端子部29aに対応する開口部28aが形成されており、上カバー28を取り付けた状態で、開口部28aから端子部29aが露出するようになっている。
図2に示すように、ケース10の内部には、操作パネル21と底面部25との間に区成された前収納部16と、表示パネル23と底面部25との間に区成された後収納部17とが設けられている。
前収納部16には、操作パネル21の下面に取り付けた操作子基板12aのほか、底面部25に設置した薄型の小基板13などの電子部品が配置されている。後収納部17は、前収納部16よりも内部の高さが高く、容積が大きくなっている。前収納部16と後収納部17の間は、境界部22の下側に配置された板状の仕切部材19で仕切られているが、前収納部16と後収納部17は、仕切部材19に形成した開口部19aで連通している。
そして、図1(b)及び図2に示すように、後収納部16には、拡張ボード60を装着するための拡張ボード装着部40が設けられている。拡張ボード装着部40は、背面パネル33に形成した貫通孔からなる複数の基板挿入部42と、該複数の基板挿入部42に対応して後収納部17に設置されたかご状の枠体51からなる基板収容部50とを備えて構成されている。
また、図1(b)に示すように、背面パネル33には、基板挿入部42(拡張ボード装着部40)のほか、ケース10の内部の通気を行うための通気孔36や電源ケーブル(図示せず)を接続するための接続端子部37が配列されている。通気孔36は、背面パネル33の上部において左右方向に並べて複数個(図では3個)が設置されている。基板挿入部42は、背面パネル33における下部の一端近傍に配置されている。
また、図2に示すように、後収納部17内の基板収容部50の上方には、送風ファン18が設置されている。送風ファン18は、背面パネル33の内面33bに取り付けられている。送風ファン18に対向する背面パネル33には、通気孔36が形成されている。送風ファン18及び通気孔36により、前収納部16及び後収納部17に空気流が形成されるようになっている。
拡張ボード装着部40に取り付ける拡張ボード60は、図2に示すように、平板状の基板本体61と、該基板本体61の先端に設けたケース10内の回路基板(電気部品)54に接続される接続端子部62と、基板本体61の基端に固着された取付板65とを備えて構成されている。図3は、拡張ボード60の詳細構成を示す図で、(a)は、斜視図、(b)は、平面図、(c)は、正面図、(d)は、側面図である。
拡張ボード60の基板本体61は、略長方形の外形を有する平板状の部材で、詳細な図示は省略するが、その表裏面には、各種電子部品や配線などが実装されている。基板本体61の幅方向の両端辺(上下端辺)61aには、一定幅の電気的導通部63が形成されている。電気的導通部63は、金属面が露出した無塗装部分あるいは導電塗料などの塗布面からなる。また、接続端子部62は、後述するように、拡張ボード60の基板本体61が背面パネル33の基板挿入部42に差し込まれて装着される際、枠体51内に設けた図示しない接続端子に接続されるようになっている。
取付板65は、略長方形状に形成された金属製の平板状部材で、基板本体61の基端にその面が直交した状態で固着されている。取付板65は、その外形が後述するサブパネル41の基板挿入部42よりも一回り大きく、且つ、長手方向が後述する背面パネル33の開口部38の短手方向よりも若干小さい(短い)寸法に形成されている。また、背面パネル33の厚み寸法と等しい厚み寸法を有している。
また、取付板65の長手方向の両端部には、取付板65をサブパネル41に固定するためのネジ66が挿通されている。ネジ66は、取付板65とサブパネル41が重なる部分を締結固定するようになっている。また、本実施形態の拡張ボード60は、ミキサー装置1に外部機器を接続するための端子増設用の拡張ボードである。したがって、取付板65には、外部機器を接続するための端子部67が設けられている。端子部67は、基板本体61に形成した配線等を介して接続端子部62と電気的に接続されており、接続端子部62を介してケース10内の電気部品に接続されるようになっている。なお、図3以外の図では、端子部67の図示を省略している。
図4及び図5は、背面パネル33の基板挿入部42及びその周辺の詳細構成を示す図で、図4(a)は、ケース10の外側から見た背面パネル33の外面33a(筐体10の外側の面)を示す側面図、図4(b)は、ケース10の内側から見た背面パネル33の内面33b(筐体10の内側の面)を示す側面図である。また、図5は、図4(a)のA−A部分の断面図である。なお、図4では、背面パネル33の内面33b側に設置した基板収容部50の図示は省略している。また、拡張ボード60の取付板65以外の部分(基板本体61など)も図示を省略している。
図4に示すように、背面パネル33には、横長の長方形状で大型の開口部38が形成されている。背面パネル33の内面33bにおける開口部38に対応する位置には、サブパネル41が取り付けられている。サブパネル41は、背面パネル33の開口部38よりも一回り大きな外形を有する略長方形状の金属製の板状部材で、締結手段であるネジ45によって背面パネル33の内面33bに密着状態で固定されている。サブパネル41には、縦方向を長手方向とする長方形状の貫通孔からなる基板挿入部42が形成されている。基板挿入部42は、サブパネル41の長手方向(横方向)に沿って複数個(図では8個)が等間隔で並設されており、各基板挿入部42の隙間のサブパネル41は、縦方向に延びる直線帯状の縦枠41cになっている。また、サブパネル41における各基板挿入部42の上端及び下端の近傍にはそれぞれ、拡張ボード60の取付板65を締結固定するためのネジ66を挿通するネジ挿通孔41dが形成されている。
背面パネル33の外面33aは、ケース10の外装の一部を構成する部分であるため、装飾性を有する塗装が施されている。この塗装は、背面パネル33の外面33aの全体に施されることが可能であり、開口部38の縁部も塗装されていて良い。また、拡張ボード60の取付板65の外面65aは、背面パネル33の外面33aと共にケース10の外装面の一部を成すため、背面パネル33の外面33aと共通の塗装が施されている。
一方、サブパネル41の外面41aは、隣接する基板挿入部42,42の間に位置する縦枠41cのみ塗装が施された塗装面(装飾面)43になっており、それ以外の部分、すなわち、各基板挿入部42の上下の部分及び両端の基板挿入部42の外側の部分TPは、塗装が施されておらず、当該部分TPは、金属材料の表面が露出した電気的導通部44になっている。そして、拡張ボード60の取付板65は、その内面65bが開口部38に露出するサブパネル41の外面(基板挿入部42の周囲の外面)41aに密着状態で装着される。したがって、取付板65の内面65bは、サブパネル41の外面41aに設けた電気的導通部44に接触させる面であるので、金属表面を露出させた無塗装の面になっている。
背面パネル33に形成した開口部38の短手方向(縦方向)の寸法は、サブパネル41に形成した基板挿入部42の長手方向(縦方向)の寸法よりも若干大きくなっている。また、背面パネル33の開口部38の長手方向(横方向)の寸法は、サブパネル41に形成した複数の基板挿入部42を合わせた全体の幅寸法よりも若干大きくなっている。したがって、図4(a)に示すように、サブパネル41における基板挿入部42の周囲の外面41aが、背面パネル33の開口部38からケース10の外面側に露出している。
一方、図2に示すように、基板収容部50の枠体51は、略直方体状のかご型に形成されている。枠体51は、背面パネル33に設けた基板挿入部42の上端と下端それぞれに対応して配置された上板52及び下板53と、上板52及び下板53の間の側面を覆う側板(図示せず)とを備えている。上板52及び下板53は、金属製の網状の平板部材あるいは多数の貫通孔を有する板材(導電性のシールド部材)からなり、その面が背面パネル33の内面33bから後収納部17の手前方向に延びている。枠体51の奥行寸法は、基板本体61の長手方向の寸法と略等しくなっている。また、上板52及び下板53の後端には、拡張ボード60のネジ66を締結固定するためのネジ孔(ネジ締結部)55が設けられている。さらに、枠体51の手前側の側面には、略平板状の回路基板54が取り付けられている。また、図示は省略するが、枠体51内を向く回路基板54の側面には、基板本体61の接続端子部62を接続させる接続端子が設けられている。
また、上板52及び下板53には、枠体51内に収容される拡張ボード60の基板本体61の上下端辺61a,61aをそれぞれガイドするガイド溝(ガイド部)52a,53aが形成されている。ガイド溝52a,53aは、基板本体61の移動方向(ケース10の前後方向)に延びる細長い小片状の一対の突起を備え、該一対の突起の内側に設けたスリット状の隙間で基板本体61の上下端辺61a,61aを案内するもので、基板本体61の枠体51への出し入れをガイドするようになっている。ガイド溝52a,53aは、金属面が露出した状態になっている。したがって、ガイド溝52a,53aと基板本体61の上下端辺61aに設けた電気的導通部63との接触箇所を介して、基板収容部50と拡張ボード60との電気的導通が確保されるようになっている。
なお、図4では、サブパネル41に設けた複数の基板挿入部42の一部のみに拡張ボード60を装着し、残りの基板挿入部42には何も装着していない状態を示しているが、実際は、複数の基板挿入部42のいずれかのみに拡張ボード60を装着する場合、拡張ボード60を装着しない基板挿入部42には、平板状のカバー部材70(ダミーパネル)を装着する。カバー部材70は、拡張ボード60が備える基板本体61に相当する部分を有しておらず、サブパネル41の外面41aに密着固定される取付板65に相当する部分のみを有している。カバー部材70は、拡張ボード装着部40に取り付けた状態で、ケース10の外観上、拡張ボード60との区別が付かないようになっている。各基板挿入部42には、拡張ボード60又はカバー部材70のいずれかを装着しておき、ミキサー装置1の通常使用時は、すべての基板挿入部42が塞がれた状態にしておく。
次に、拡張ボード装着部40に拡張ボード60を装着する手順について説明する。拡張ボード60を装着するには、まず、図2に示すように、あらかじめ開口部38に固定されているサブパネル41の基板挿入部42に、拡張ボード60の基板本体61を挿入し、該基板本体61を基板収容部50の枠体51内に収容する。このとき、基板本体61は、その面を垂直にした状態で、上下端辺61a,61aがガイド溝52a,53aによってガイドされながら枠体51内を移動して収容される。そして、基板本体61が枠体51内に完全に収容されたとき、基板本体61の先端の接続端子部62が枠体51の接続端子に接続されると共に、図5に示すように、取付板65の内面65bがサブパネル41の外面41aに密着する。この状態で、取付板65のネジ66をサブパネル41のネジ挿通孔41dに挿通させ、サブパネル41の内面41b側に突出したネジ66をケース10内の上板52及び下板53に設けたネジ孔55に締結固定する。これにより、取付板65がサブパネル41における基板挿入部42の周囲の外面41aに密着固定されて、拡張ボード装着部40への拡張ボード60の取り付けが完了する。
上記手順によって拡張ボード装着部40に拡張ボード60を取り付けた状態で、図4に示すように、サブパネル41の外面41aに密着固定された拡張ボード60の取付板65が、背面パネル33の開口部38内に配置される。この状態で、取付板65の上下端辺と開口部38の上下端辺との間には、僅かな寸法の隙間S1が形成されており、該隙間S1からサブパネル41の外面41aに設けた電気的導通部44が露出している。また、互いに隣接して設置した取付板65同士の間にも、僅かな寸法の隙間S2が形成されており、該隙間S2からサブパネル41の縦枠41cの外面に設けた塗装面43が露出している。
また、図5に示すように、開口部38の底面であるサブパネル41の外面41aは、背面パネル33の外面33aに対して該背面パネル33の厚み分だけ窪んだ位置に配置されている。また、背面パネル33に拡張ボード60が装着された状態で、サブパネル41に固定した取付板65の外面65aと背面パネル33の外面33aとが連続する一平面上に配置された状態(取付板65の外面65aと背面パネル33の外面33aとが一致した状態)になる。
以上説明したように、本実施形態の拡張ボード60の取付構造によれば、ミキサー装置1が備えるケース10の背面パネル33に設けた開口部38と、開口部38に対応する背面パネル33の内面33bに取り付けたサブパネル41と、サブパネル41に設けた基板挿入部42と、基板挿入部42の周囲の外面41aに形成した電気的導通部44とを備え、拡張ボード60の基板本体61をサブパネル41の基板挿入部42に挿入し、取付板65の内面65bを開口部38に露出するサブパネル41の電気的導通部44に密着させて固定するように構成した。したがって、背面パネル33とは別体のサブパネル41により、ケース10と拡張ボード60との電気的導通を確保できる。そして、無塗装の電気的導通部44をサブパネル41に設けているため、背面パネル33の塗装において、該背面パネル33のマスキングが不要となり、背面パネル33の外面33aの全体に塗装を施すことが可能となる。これにより、背面パネル33の塗装における高い精度が不要となるので、背面パネル33の塗装工程の容易化を図ることができる。また、従来の拡張ボード60の取付構造のように、背面パネル33の無塗装部分が拡張ボード60の取付板65の外形からはみ出すことが無くなるので、ミキサー装置1の外観を良好にできる。したがって、ミキサー装置1のケース10が備える背面パネル33と拡張ボード60との間に安定した電気的導通を確保して、拡張ボード60の十分なEMI対策を取りながらも、背面パネル33の塗装工程の容易化が図れ、かつ、ケース10の外観を良好にすることができる。
また、本実施形態の拡張ボード60の取付構造では、サブパネル41に設けた基板挿入部42は、複数個が互いに隣接して配列されており、サブパネル41の外面41aにおける基板挿入部42の間の部分を塗装面43とし、該塗装面43以外の部分は、無塗装の電気的導通部44としている。したがって、塗装面43によって、ケース10の外観に露出するサブパネル41の無塗装部分を少なく抑えることができ、ケース10の外観を良好にできる。その一方で、サブパネル41の無塗装部分である電気的導通部44により、拡張ボード60のEMI対策を十分に行うことが可能となる。特に本実施形態では、ケース10の外観上、比較的目立ち易い取付板65の長手方向の隙間S2に露出するサブパネル41(縦枠41c)の外面41aを塗装面43とし、その他の部分を無塗装の電気的導通部44としたことで、塗装工程の容易化を図りながら、ケース10の外観を良好にすることが可能となる。
また、本実施形態の取付構造では、サブパネル41の外面41aが、開口部38の内周と取付板65の外周との隙間S1,S2において、背面パネル33の厚み分だけ奥側に窪んだ位置に配されている。したがって、サブパネル41の外面41aにおける無塗装の箇所(電気的導通部44)がケース10の外観上目立たずに済むので、ミキサー装置1の良好な外観に影響を与えずに済むようになる。また、サブパネル41に固定した取付板65の外面65aと背面パネル33の外面33aとがほぼ連続する一平面上に配置されている。すなわち、取付板65の外面65aと背面パネル33の外面33aとが面一状態を形成することができる。これにより、取付板65の外面65aと背面パネル33の外面33aとが一体の面であるように見える効果を有するので、取付板65が目立たなくなり、筐体10の外観がさらに良好になる。
また、本実施形態では、基板収容部50が備える枠体51に、拡張ボード60の基板本体61の上下端辺61a,61aをガイドするためのガイド溝52a,53aを形成している。これにより、枠体51への基板本体61の出し入れが行い易くなる。したがって、ミキサー装置1への拡張ボード60の取り付け及び取り外しが簡単に行える。また、基板収容部50のガイド溝52a,53aと基板本体61の電気的導通部63との接触箇所を介して基板収容部50と拡張ボード60との電気的導通を確保しているので、簡単な構成で、EMI対策の効果をさらに向上させることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、サブパネル41の塗装面43は必ずしも設けなくてよい。すなわち、サブパネル41に塗装面43を設けない場合は、サブパネル41の外面41aの全体を無塗装の電気的導通部44とすればよい。また、上記実施形態では、背面パネル33や取付板65、あるいはサブパネル43に対する装飾の一例として、塗装による装飾を示したが、それ以外にも、例えば、装飾性を有するシールの貼付などで表面を装飾することも可能である。
また、上記実施形態に示す拡張ボード60の具体的な構成は一例であり、拡張ボード60は、上記以外の構成とすることも可能である。また、拡張ボード装着部40に装着する拡張ボード60の個数や具体的な配置は、上記実施形態に示すものには限られず、他の個数や配置としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明にかかる機能拡張用の基板部材の取付構造をミキサー装置に適用した場合を示したが、本発明にかかる取付構造は、ミキサー装置を含む音響調節機器をはじめとする各種の電気機器に適用が可能である。したがって、ミキサー装置以外にも、例えば、据置型のパーソナルコンピュータやサーバー装置が備えるケースなどにも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる拡張ボードの取付構造を適用したミキサー装置の外観構成を示す図で、(a)は、斜視図、(b)は、背面図である。 ケースの内部構造を示す部分拡大斜視断面図である。 拡張ボードの構成例を示す図で、(a)は、斜視図、(b)は、側面図、(c)は、平面図、(d)は、背面図である。 背面パネルの基板挿入部及びその周辺の詳細構成を示す図で、(a)は、背面パネルを外面側から見た側面図、(b)は、背面パネルを内面側から見た側面図である。 図4(a)のA−A部分の断面図である。
1 ミキサー装置(電気機器)
10 ケース
33 背面パネル(パネル板)
33a 外面
33b 内面
38 開口部
40 拡張ボード装着部
41 サブパネル
41a 外面
42 基板挿入部
43 塗装面(装飾面)
44 電気的導通部
50 基板収容部
51 枠体
52 上板
53 下板
52a,53a ガイド溝(ガイド部)
54 回路基板(電気部品)
60 拡張ボード(機能拡張用の基板部材)
61 基板本体
61a 上下端辺
62 接続端子部
63 電気的導通部
65 取付板
65a 外面
65b 内面
66 ネジ
70 カバー部材(ダミーパネル)

Claims (5)

  1. 電気部品を内蔵したケースのパネル板に機能拡張用の基板部材を取り付ける電気機器への基板部材の取付構造であって、
    前記基板部材は、前記パネル板に取り付けられる取付板と、前記取付板の内面側に設置された基板本体と、該基板本体の一部に設けられ前記ケース内の電気部品に接続される接続端子部と、を備えてなり、
    前記ケースには、前記パネル板に形成した開口部と、該開口部に対応して前記パネル板の内面に取り付けたサブパネルと、該サブパネルに設けた貫通孔からなる基板挿入部と、該基板挿入部の周囲の外面に形成した電気的導通部と、が設けられており、
    前記基板部材の前記基板本体を前記サブパネルの前記基板挿入部に挿入し、前記接続端子部を前記ケース内の電気部品に接続すると共に、前記取付板を前記開口部に露出する前記サブパネルの前記電気的導通部に接触させて固定するように構成し
    前記サブパネルに設けた前記基板挿入部は、複数個が互いに隣接して配置されており、
    該サブパネルの外面における前記一の基板挿入部と他の基板挿入部との間の部分には、装飾が施された装飾面が設けられており、前記サブパネルの外面における前記装飾面以外の部分は、無装飾の前記電気的導通部になっている
    ことを特徴とする電気機器への基板部材の取付構造。
  2. 前記サブパネルの外面は、前記パネル板の外面に対し、前記開口部内で該パネル板の厚み分窪んだ位置に配されており、前記サブパネルに固定した前記取付板の外面と前記パネル板の外面とが連続する一平面上に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気機器への基板部材の取付構造。
  3. 前記ケースの内部には、前記基板挿入部に挿入された前記基板本体を収容する基板収容部が設けられており、
    該基板収容部は、導電性のシールド部材で形成された枠体を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器への基板部材の取付構造。
  4. 前記基板収容部が備える前記枠体には、該枠体に収容される前記基板本体をガイドするためのガイド部が形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器への基板部材の取付構造。
  5. 前記ガイド部は、前記基板本体の縁部をガイドする構成であり、
    前記ガイド部と前記基板本体の縁部との接触箇所を介して前記基板収容部と前記基板部材との電気的導通が確保されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器への基板部材の取付構造。
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