JP5292506B1 - 救助者二次災害防止対策器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な操作で確実に救助者に対する情報を表示した表示部を展開させ、救助者に対する二次災害の発生を防止する。
【解決手段】 被救助者の居住場所出入口に設置され、扉部13により開閉される収納空間を備えた対策器本体10と、対策器本体内に折り畳み状態で収納され、扉部が開かれると外部に突出して展開可能となる展開表示部20と、展開表示部を展開方向に付勢し、扉部が開かれると付勢力により展開表示部を展開させた状態で対策器本体から突出させる表示部展開付勢手段30と、扉部を開く方向に付勢する扉部付勢手段40と、扉部を閉じた状態でロックし外部操作に応じてロックを解除する扉部ロック・解除手段50を備え、扉部のロックが解除されると扉部付勢手段の付勢力により扉部が開かれ、表示部展開付勢手段の付勢力により展開表示部が展開された状態で対策器本体から突出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災や地震,津波,洪水,豪雨,豪雪,雪崩,噴火,放射性物質の放出などの天災及び人災を含む災害の発生時・緊急時における被救助者を救助する救助者に対する二次災害を防止するための対策器に関する。
火災や地震,津波などの災害の発生時には、人命に直結する「素早い避難誘導・救援」と、火災発生時の延焼や、部屋内に延焼した際の酸素の流入を遮断あるいは抑制してその延焼を少しでも遅らせるための「扉(ドア)閉め避難」が強く求められる。そして、その場合には、逃げ遅れた人がいないかどうか、すなわち、部屋(建物)内に人が居るか否かの状況をいち早くキャッチすることが最も重要となってくる。
この点、例えば福祉施設・介護施設などの避難訓練において、「各部屋に居る人は避難済か否かの確認」をする際に、複数の避難誘導者・救助者が、入れ替わり立ち代り同じ部屋の扉(ドア)を開け、被救助者の有無の確認が行われることがある。これは、一般に福祉施設等の利用者は、身体の状態が介助者や付き添い者を必要とすることが多いために、救助者・介助者(避難誘導者)が避難場所まで同道しなければ避難が困難乃至不可能なケースが多いためである。
しかしながら、このような「避難済みか否かの確認」を、各部屋を巡って扉・ドアを開け閉めして逐一行うことは、「訓練」という状況の中では許されても、現実の火災や地震等の災害発生時における避難に際しては、極めて危険なことであり、特に避難誘導・救援活動に携わる人々の二次災害に及ぶ可能性が非常に高いものとなる。
ここで、福祉施設に限らず、集合住宅や宿泊施設,一般住宅においても、災害発生に備えた設備として、例えば「火災通報・報知装置」や「消火装置」,「避難装置」が設置されることは一般的であるが、これらは被救助者の避難・救助に向かった救助者に対する二次災害を防止することには必ずしも有効な手段とはなり得ない。
避難誘導・救援活動に携わる救助者の人々が携行する例えば無線機や懐中電灯,発煙筒などの携行品以外には、救助に向かった施設・建造物等に設置されている「避難誘導・救援に携わる人々の素早い判断に繋がる装置」としては、せいぜい避難路を示す矢印や文字で示す「表示板」などしか存在しない。このような「表示板」は、被救助者を救援・避難させる救助者の一助にはなるものではあるが、救助に向かった建造物の各部屋に救出すべき被救助者が居るか否かを知る手段とはなり得ない。
その結果、上記のような「各部屋に居る人は避難済か否かの確認」の必要と、それにより救助者が被る恐れのある二次災害の危険性は何等解消されるものとはなり得なかった。
また、地震大国日本で大地震の予測報道がなされる昨今、また、急激に増え続ける福祉施設や不特定多数の者が利用する宿泊等可能施設・個室利用型商業スペース等においては、非常時・災害時に「早く」,「安全に」避難・誘導を行うための工夫や対策が強く望まれている。そして、そのような場面において、避難誘導や救援活動に駆けつけた救助者の人々を二次災害から有効に守ることが考えられなければならない。すなわち、災害発生時における「部屋(建物)内の人は避難済みか否か」・「爆発の恐れがある危険物(酸素ボンベなど)は搬出済みか否か」などを素早く知ることは極めて重要なポイントとなる。
そこで、このような点に鑑みて、福祉施設や宿泊施設,集合住宅などの建造物において、各部屋の出入口に「避難済みか否か」等の表示を行うことにより、上記のような救助者の救助活動の負担軽減と二次災害罹災の防止を図ろうとする提案がなされている。
例えば、特許文献1に提案されているように、災害時に巡回者(救助者)の作業効率を向上させるために、避難対象地域における住居等の住民の退避状況を迅速に処理し、かつ把握することのできる情報伝達媒体を提供することを目的として、板状本体とその表面に退避状況(退避済みか否か)が表示された表示部とからなる「退避表示板」を、被救助者が居住・滞在する部屋のドアの把手等に引掛けたり、玄関ドアの表札等の近傍に設けた枠体に抜き差しして配置することが提案されている。
このような「退避表示板」によれば、玄関のドアノブに吊り下げられたり、表札の近傍に配置された表示板の文字を読むことで、その部屋の被救助者が「退避済みか否か」を判別することができ、それによって、退避済みの場合には改めてその部屋を開けて被救助者の有無を確認する必要がなくなり、救助者の救助活動の負担を軽減でき、効率よく救助者の救助・避難を行える旨が指摘されている。
特開2007−130074号公報
しかしながら、以上のような特許文献1で提案されているものは、「退避済み」等の文字を表示した板をドアノブから吊り下げるというもので、これは一般にホテルの宿泊者が「起こさないで下さい:DoNotDisturb」という札をドアノブにぶら下げるのと全く同じ発想であり、そのドアの前まで行って札の表示を読まなければ表示内容(退避済みか否か)を確認・判別することはできない。
同様に、「退避済み」等の文字を表示した板を部屋の入り口の表札や部屋番号と並べて枠体にはめ込んで配置するものも、その部屋の前まで行き、表札の下側等に配置されている板の文字を読まなければ、そこに何が表示されているのか、すなわちその部屋の住人等が退避済みであるのか否かは全くわからない。
このため、救助者は各建物・各部屋ごとに、ドアノブにぶら下げられている札や表札近傍に配置されている札の有無とその表示内容を確認して回る必要があり、「退避済み」の場合にはドアを開閉する手間は省けるものの、各部屋を一部屋ずつ巡って見て回らなければならないことには変わりがない。
従って、多数の部屋(ドア)が通路に沿って列設されているような集合タイプの施設・建物では、このような各部屋の巡回だけでも危険であり、また、一軒家であっても、その家の玄関先まで行かなければ表示札の有無と内容は分からず、救助者の手間や危険性は軽減されない。
結局のところ、特許文献1で提案されている「退避済み表示板」では、救助者の二次災害を有効に防止するという点では有効な手段とは言えなかった。
また、このように非常時にドアノブにぶら下げる「退避済み」の札や板は、災害等が発生していない平常時には別の場所に仕舞っておくことになり、非常事態が発生した場合に、その仕舞っておいた札・板を取り出してきてドアノブに引っ掛けて吊り下げる必要がある。
同様に、表札の近傍に配置して「退避済み」を表示する板も、平常時にはその板を枠体から外しておくか、「退避済み」の文字が表示されないように裏返した状態で枠体に嵌めておくことになり、災害発生時に、そのような板を持ってきて表札近傍の枠体に挿入したり、裏返して配置されている板を枠体から抜き取って「退避済み」の文字が表示されるように反転させて再度枠体に挿入し直す必要がある。
このような表示用の板や札を必要なときのみ持ち出して表示・配置される方法は、平常時であれば、そのような板や札の持ち出しや配置などを冷静に行うことは可能であっても、火災や地震等の災害が発生した非常時・緊急時においては、板や札を探し出して迅速に持ち出すことや、それを所定の設置箇所に迅速かつ正しく吊り下げたり配置したりすることは、非常に煩わしく、また困難でもある。
また、緊急事態の発生により急いだり気が動転していたりする状況下では、札や板を正しく設置できなかったり、そもそも仕舞い込んだ札・板を見つけ出せない可能性もある。
しかも、災害発生時には、避難とそのための準備に一刻一秒を争う状況にあり、そのような状況下で、普段使用していない「退避済み」の板や札を探し出してドア等に正しく配置するようなことを行うことは危険でもあり、むしろ肝心の「避難」すること自体を優先することの方が望ましいとも考えられる。その結果、「退避済み表示板」の設置自体が行われずに避難が行われることも十分にあり得る。
このため、災害発生時に使用するための「退避済み」表示板が、災害発生時であるが故に正しく設置されその機能させることができないおそれがあり、結局のところ、単なる「退避済み表示板」では、救助者の二次災害を防止するための機能は果たし得ないものであると考えられる。
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、簡易な操作のみによって、迅速かつ確実に被救助者に対する所定情報を示す表示部を突出・展開させることができ、当該表示部が展開していることで被救助者が避難しているか否かが瞬時に判断・識別することができ、火災や災害の発生時における被救助者を救助する救助者に対する二次災害の発生を未然かつ有効に防止することができる救助者二次災害防止対策器の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の救助者二次災害防止対策器は、災害の発生時における救助者に対する二次災害を防止するための対策器であって、救助者が救助に向かう被救助者の居住・滞在場所の出入口近傍に設置される、内部に収納空間を有するとともに、当該収納空間を開閉する扉部を備えた対策器本体と、この対策器本体内に折り畳み状態で収納され、扉部が開かれると対策器本体から突出して展開可能となるシート状部材からなり、展開されることで救助者向けの所定の表示を行う展開表示部と、この展開表示部を展開方向に付勢するとともに、対策器本体の扉部が閉じられることによって、その付勢力に抗して展開表示部の展開状態が規制され、扉部が開かれることにより、その付勢力によって展開表示部を展開させた状態で対策器本体から突出させる表示部展開付勢手段と、対策器本体の扉部を開く方向に付勢する扉部付勢手段と、対策器本体の扉部を扉部付勢手段の付勢力に抗して閉じた状態でロックするとともに、当該ロックを外部操作に応じて解除する扉部ロック・解除手段と、を備え、扉部ロック・解除手段により扉部のロックが解除されると、扉部付勢手段の付勢力により扉部が開かれるとともに、表示部展開付勢手段の付勢力により、展開表示部が展開された状態で対策器本体から突出する構成としてある。
本発明によれば、簡易な操作のみによって、迅速かつ確実に被救助者に対する所定情報を示す表示部を突出・展開させることができる。
そして、その表示部が展開していることによって、被救助者が避難しているか否かが救助者によって瞬時に判断・識別することができるようになる。
これによって、火災や災害の発生時における被救助者を救助する救助者に対する二次災害の発生を未然かつ有効に防止することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器を模式的に示す図であり、(a)は扉部が閉じられた状態の対策器の斜視図であり、(b)は同じく扉部が開かれて展開表示部が展開された状態の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器の要部を示す図であり、(a)は扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体の右側面図であり、(b)は同じく扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体と、展開表示部及び表示部展開付勢手段を収納した対策器本体の分解状態の正面図であり、(c)は同じく扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体の分解状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器の扉部と扉部ロック・解除手段のロック及び解除の構成を示す図であり、(a)は扉部と扉部ロック・解除手段の平面断面図であり、(b)は同じく右側面図である。 本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器を被救助者の居住・滞在場所の出入口近傍に設置した状態を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器を複数の救助者の居住・滞在場所の各出入口近傍に設置した施設を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る救助者二次災害防止対策器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1を模式的に示す図であり、(a)は扉部が閉じられた状態の対策器の斜視図であり、(b)は同じく扉部が開かれて展開表示部が展開された状態の分解斜視図である。
また、図2は、同じく本実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1の要部を示す図であり、(a)は扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体の右側面図であり、(b)は同じく扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体と、展開表示部及び表示部展開付勢手段を収納した対策器本体の分解状態の正面図であり、(c)は同じく扉部ロック・解除手段を収納した対策器本体の分解状態の正面図である。
これらの図に示す本実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1は、火災や地震,津波,雪崩などの災害の発生時における救助者に対する二次災害を防止するための対策器である。
救助者二次災害防止対策器1は、例えば福祉施設や介護施設,病院,宿泊施設,集合住宅,一軒家など、人が居住・滞在する部屋・建物の出入口近傍に設置され、地震や火災などの災害発生時や避難訓練・防災訓練等の際に、内部に格納されたシート(展開表示部20)を展開・突出させることで、その部屋や建物内には避難・救助すべき人間はおらず、避難済みであることを一目で分かるようにするものである。
具体的には、本実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1は、対策器本体10と、この対策器本体10に収納・格納される展開表示部20と、展開表示部20を展開させるための表示部展開付勢手段30と、対策器本体10の扉部13を開閉させるための扉部付勢手段40と、扉部13のロック/解除を行う扉部ロック・解除手段50の各部を備えて構成されている。
対策器本体10は、救助者が救助に向かう被救助者の居住・滞在場所の出入口近傍に設置される、内部に収納空間を有するとともに、当該収納空間を開閉する扉部を備えた筐体状・箱体状の部材である。
この対策器本体10は、例えば福祉施設の利用者が居住・宿泊する部屋のドアや扉,戸の上部近傍などに、ドアなどの開閉の邪魔にならない位置に設置される(後述する図4,5参照)。
対策器本体10は、図1(a)に示すように、例えば直方体・長方体形状に形成することができる。
また、対策器本体10の大きさは、設置スペースや、内部に収納する展開表示部20を支持する展開支持棒31の大きさ等に合わせて好適なサイズに形成されるもので、例えば展開表示部20を形成するシートが一辺30cm四方の大きさであれば、このシートの辺部を支持する展開支持棒31(約30cm)を垂直に起立させた状態(図1(b)参照)で収納可能な収納空間を有する大きさに形成する。
また、本実施形態では、対策器本体10を二分割した構成としてある。
具体的には、対策器本体10は、図1(b)に示すように、一方の筐体11ともう一方の筐体12が横方向(水平方向)に結合されることで、一つの対策器本体10を構成するようになっている。
一方の筐体11は、前面及びもう一方の筐体12と連接される側面が開口しており、前面の開口には扉部13が回動・開閉可能に取り付けられて、開口が覆われるようになっている。また、側面の開口には、もう一方の筐体12が連接・結合されることで、筐体12によって開口が覆われるようになっている。
そして、この筐体11の内部の収納空間には、図1(b)に示すように、展開支持棒31によって辺部が支持・張架されたシート状の展開表示部20が、展開支持棒31を垂直方向に起立させた状態で折り畳まれて収納・格納されるようになっている。
筐体11の前面開口を開閉可能に覆う扉部13は、筐体11の前面一端側において軸部材により回動可能に軸支されており、後述するように、扉部付勢手段40により常に開く方向に付勢されるようになっている。また、扉部13は、扉部ロック・解除手段50により扉部付勢手段40の付勢力に抗して閉じた状態でロックされ、そのロックが解除されるようになっている。
従って、扉部ロック・解除手段50によってロックされた状態では、扉部13は扉部付勢手段40の付勢力が作用しつつも閉じられた状態が維持され、扉部ロック・解除手段50によるロックが解除されると、扉部付勢手段40の付勢力が作用して自動的に開かれるようになる。
また、扉部13の筐体11の内面側には、図1(b)に示すように、後述する展開支持棒31を収納する際に、起立させた展開支持棒31が係止する係止凸部13aが突設してある。この係止凸部13aに起立させた展開支持棒31の端部(上端部)を係止させることができ、展開支持棒31が後述する弾性部材32の付勢力によって水平方向に展開しようとすることを規制しつつ、扉部13を閉めることで、容易に展開支持棒31を筐体11内に格納させることができるようになる。
また、扉部13には、図1(b),図3に示すように、筐体11側に回動支持されているのと反対側の縁部の高さ方向(上下方向)ほぼ中央に、手掛け用の凹み部13bが形成してあり、この凹み部13bに手・指先等を掛けて引っ張ることで、扉部ロック・解除手段50によるロックを解除して扉部13を開くことができるようになっている。
本実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1が使用される「非常時」という使用状況・使用局面を考慮すると、例えば扉部ロック・解除手段50や筐体12内部の破損・故障などの「想定外」の事態に対応する必要がある。例えばロック解除操作部54を構成する紐状部材が切断したり、筐体12の内部で引っ掛かり等が発生した場合に、ロック解除操作部54の引っ張り操作によっては扉部13を開くことができないような不測の事態が発生することがあり得る。
そのような場合には、扉部13に直接手を掛けて引っ張ることで、扉部ロック・解除手段50によるロックを強制的に解除して扉部13を開くことができる。
その場合に、扉部13の凹み部13bに手や指先、工具等を掛けることで、扉部13の強制展開操作が容易に行えるようになっている。
もう一方の筐体12は、一方の筐体11の側面開口に連接・結合される箱状体であり、高さ及び奥行きの長さが筐体11と対応するように形成されている。
本実施形態では、筐体12は、図2(a)〜(b)に示すように、内部に収納空間を有する筐体11に対向する側面及び正面側が開口した筐体本体12aと、この筐体本体12aの側面及び正面側開口を塞ぐ側壁面12bとで構成されている。
そして、側壁面12bによって塞がれる筐体本体12aの内部空間には、扉部ロック・解除手段50のロック解除部52が作動可能な状態で収納・配置され、また、ロック解除部52に連結された紐状のロック解除操作部54が、筐体本体12aの収納空間内に吊り下げられ、そのロック解除操作部54の端部(下端部)が、筐体本体12aの底面貫通孔から外部に露出・垂下し(図2(a)参照)、筐体外部から引っ張り操作が行えるようになっている。
また、筐体12の前面は、筐体11の前面から連続して扉部13によって覆われるようになっており、閉められた状態の扉部13が、筐体本体12aの前面に対向・当接するようになっている。
二つの筐体11,12の連結・結合は、例えば互いに対向する当接面にボルトを螺合・締結させることにより行え(図2(b)参照)、また、両筐体11,12の当接面を接着剤等により接着・固着させることで行える。
このように、対策器本体10を二つの筐体11,12に分割構成し、一方の筐体12において側壁面12bによって筐体本体12aの開口が塞がれることで、筐体12と筐体11の内部空間が互いに仕切られて分離されることになり、筐体11側での展開表示部20の展開動作と、筐体12側での扉部ロック・解除手段50による扉部のロック/解除動作とが干渉等せず、両動作が円滑に行われるようになる。
但し、対策器本体10を二つの筐体等に分割構成せず、単一の筐体状・箱状部材により構成することも勿論可能である。
展開表示部20は、対策器本体10内に折り畳み状態で収納され、扉部13が開かれると対策器本体10から突出して展開可能となるシート状部材からなる。
そして、この展開表示部20が展開されることで、救助者向けの所定の表示を行う表示手段、具体的には、対策器1が設置されている部屋や建物内には避難・救助すべき人間は既におらず、避難済みであることを表示・報知する手段として機能するものである。
具体的には、展開表示部20は、例えば一辺30cm四方の正方形状に形成され(図1(b)参照)、後述するように、非常時・災害時に、対策器本体10の前面から前方に突出・展開することにより、展開表示部20が展開されていることが一目で分かるようになる。
なお、この展開表示部20の大きさ・形状は、特に限定されるものではなく、正方形状以外の形状であってもよく、シートの大きさも任意に設定することができるものである。
ここで、展開表示部20を構成するシート状部材は、例えば布や合成樹脂性シート,不織布などが矩形シート状に裁断等されて形成することができる。火災などの災害発生時を考慮すれば、展開表示部20を形成するシートは、耐火性・防炎性の材質や加工が施されることが望ましい。
また、展開表示部20は、対策器本体10から突出・展開して人目に触れることで部屋・建物内の被救助者が避難済みであることを示すものであり、可能な限り人目に付きやすい色であることが望ましく、一般的には白色や黄色,赤色などとすることが好ましい。
また、同様の観点から、展開表示部20には、文字や図柄などを表示して、より人目を引きやすいものにすることが望ましく、例えば展開表示部20のシート表面に「避難済み」等の文字を大きく表しておくことができる。ここで、シート表面に表示・記載する文字は、「避難済み」だけでなく、例えば酸素ボンベ類等の爆発物を意味する「(爆)搬出済」や、薬品等を意味する「(薬)搬出済」などを表示することができ、また、個々の施設内申し合わせにより必要と思われる表示文言なども表示でき、幅広い用途に対応することできる。
また、同様の観点から、展開表示部20の色や、展開表示部20に付す文字や図柄などの色を蛍光色としたり、展開表示部20の表面の全部又は一部に蓄光材を配設したり蓄光材で文字や図形を描くにようにすることもできる。
表示部展開付勢手段30は、上記のようなシート状の展開表示部20を展開方向に付勢するとともに、対策器本体10の扉部13が閉じられることによって、その付勢力に抗して展開表示部20の展開状態が規制され、扉部13が開かれることにより、その付勢力によって展開表示部20を展開させた状態で対策器本体10から突出させる展開表示部20の展開付勢手段として機能するものである。
具体的には、表示部展開付勢手段30は、図1(b)に示すように、展開支持棒31と弾性部材32とを備えている。
展開支持棒31は、展開表示部20を構成するシート辺の縁部を支持する棒状部材であり、本実施形態では、展開表示部20の上辺縁部を支持する展開支持棒31aと、この展開支持棒31aに隣接する展開表示部20の展開方向前面の側辺縁部を支持する展開支持棒31bと、この展開支持棒31bに隣接する展開表示部20の下辺縁部を支持する展開支持棒31cの3本の展開支持棒31を備えている。
各展開支持棒31a〜31cは、例えば金属や樹脂で形成された弾性を有する細い棒状に形成され、図1(b)に示すように、各展開支持棒31a〜31cが、展開支持棒31a・31b・31cの順に回動可能に連結されるようになっている。
このような3本の展開支持棒31a〜31cが、展開表示部20を構成するシートの3辺の縁部に取り付けられることで、展開表示部20は、3辺を展開支持棒31a〜31cに支持されて展開・張架されるようになる。
また、順次回動可能に連結された展開支持棒31a〜31cは、連結部を支点として互いに重ね合わせるようにして折り畳みが可能となり、図1(b)に示すように、展開表示部20を構成するシート部材とともに、折り畳んだ状態にして対策器本体10の筐体11内に収納・格納することができるようになっている
展開支持棒31aは、展開表示部20の上辺縁部を支持する棒状部材であって、当該棒状部材の一端が対策器本体10の収納空間内に回動自在に取り付けられて収納され、扉部13が開かれることにより10対策器本体の収納空間から外部に突出して展開表示部20を展開させるものである。
図1(b)及び図2(b)に示すように、展開支持棒31aは、一端側が対策器本体10の一方の筐体11の収納空間の底部近傍に回動可能に取り付けられ、かつ、この回動が弾性部材32によって付勢され、展開支持棒31aは、常に対策器本体10から展開して水平方向に突出するように付勢されるようになっている。
弾性部材32は、展開支持棒31を常に展開方向に付勢する弾性部材である。
本実施形態では、弾性部材32をコイルスプリングにより構成し、図1(b)及び図2(b)に示すように、コイルスプリングが筐体11の底部に配設・軸支された軸部材に巻装され、コイルスプリングの一端は展開支持棒31aに固定され、もう一端は筐体11の背面側内壁に固定されるようになっている。また、コイルスプリングの筐体11の背面側に固定される端部は、カバー部材により覆われ端部が露出しないようにしてある。
このような構成により、展開支持棒31aの一端側が筐体11内の底部近傍に回動可能に取り付けられ、かつ、展開支持棒31aの他端側が筐体11から展開して水平方向に突出するように付勢されるようになる。
このような弾性部材32を備えることにより、対策器本体10の扉部13が閉じられた状態では、閉じられた扉部13により展開支持棒31aが弾性部材32の付勢力に抗して対策器本体10の収納空間内の収納位置に回動されるようになる。
そして、扉部13が開かれると、展開支持棒31aが弾性部材32の付勢力により回動し、展開表示部20を展開させた状態で対策器本体10から突出するようになり、扉部13を開くことにより、自動的に展開表示部20を展開・表示させることができるようになる。
なお、以上のような表示部展開付勢手段30では、展開支持棒31は、展開表示部20を張架・展開でき、かつ、弾性部材32の付勢力を作用させることができれば十分であるので、少なくとも展開表示部20の上辺縁部を支持する展開支持棒31aを備えていればよい。
従って、展開表示部20の側辺・下辺縁部を支持する展開支持棒31b,31cについては、適宜省略することも可能である。
また、弾性部材32は、本実施形態ではコイルバネにより構成するようにしてあるが、展開支持棒31を支持・付勢する弾性部材として機能する限り、例えば板バネなど、コイルバネ以外の構成を採用することも勿論可能である。
扉部付勢手段40は、対策器本体10の扉部13を開く方向に付勢する付勢手段である。
本実施形態では、扉部付勢手段40はコイルスプリングにより構成してあり、図1(b)に示すように、扉部13を回動自在に軸支している軸部材の下端部に巻装されるとともに、コイルスプリングは、一端が扉部13の筐体11側内面に固定され、もう一端が筐体11の側面側内壁に固定されるようになっている。
また、コイルスプリングの扉部13及び筐体11に固定される両端部は、カバー部材により覆われ端部が露出しないようにしてある。
このような扉部付勢手段40を備えることにより、筐体11に開閉自在に取り付けられた扉部13が、常に開く方向に付勢されることになる。
従って、扉部13は、後述する扉部ロック・解除手段50によるロックが解除されることにより、扉部付勢手段40の付勢力が作用して自動的に開かれることになる。
なお、この扉部付勢手段40についても、本実施形態ではコイルバネにより構成してあるが、扉部13を付勢する付勢手段として機能する限り、例えば板バネなど、コイルバネ以外の構成を採用することも勿論可能である。
扉部ロック・解除手段50は、対策器本体10の扉部13を扉部付勢手段40の付勢力に抗して閉じた状態でロックするとともに、当該ロックを外部操作に応じて解除する扉部のロック及び解除手段として機能するものである。
この扉部ロック・解除手段50によって扉部13のロックが解除されると、扉部付勢手段40の付勢力により扉部13が開かれるとともに、表示部展開付勢手段30の付勢力により、展開表示部20が展開された状態で対策器本体10から突出するようになっている。
扉部ロック・解除手段50は、図2(a)〜(c)及び図3に示すように、ロック部51と、ロック解除部52,ロック付勢部53,ロック解除操作部54の各部を備えている。
ロック部51は、対策器本体10の扉部13が閉じられた状態において、当該扉部13が閉じられた状態を維持するようにロックするロック手段である。
本実施形態に係るロック部51は、図3に示すように、扉部13と、扉部13と対向・当接する対策器本体10の筐体12の前面とに形成された凹凸・係止構造により構成してある。より具体的には、ロック部51は、爪部51a及びスリット51b,51cによって構成されている。
図3に示すように、扉部13の筐体12前面に対向する内面には、先端が鉤状に形成された爪部51aが突設されている。
一方、この爪部51aと対応する筐体12の前面には、爪部51aが挿入・通過されるスリット51bが形成され、さらに筐体12の側面に、スリット51bを通過した爪部51aの先端の鉤状部分が係止するスリット51cが形成されている。
爪部51aは、弾性・可撓性をもって変形が可能となっており、扉部13が閉められる際には、爪部51aが撓んで先端鉤部がスリット51cに係合するようになり、また、後述する扉部ロック・解除手段50による押圧力が加わると、爪部51aが撓んで先端鉤部がスリット51cから脱落して係合が外れるようになる。
そして、爪部51aがスリット51bに挿入されスリット51cに係止することで扉部13が対策器本体10(筐体12)に対して閉じられた状態でロックされ、爪部51aのスリット51cへの係止が外れることで、扉部13のロックが解除され、扉部13が開閉可能な状態となって開かれるようになる。
なお、ロック部51は、本実施形態では扉部13に設けた爪部51aと筐体12側に設けたスリット51b,51cの係止/解除により構成しているが、扉部13が閉じられた状態において、その閉じられた状態を維持するようにロックすることができれば、特に本実施形態に示した構成に限定されるものではない。
例えば、筐体12側に爪部51aに相当する部分を形成し、扉部13側にスリット51cに相当する部分を形成することもでき、その他、係脱可能な任意の凹凸構造・係合構造によりロック部51を構成することができる。
そして、このようなロック部51による扉部13のロック状態が、ロック解除部52が作用することにより解除されるようになっている。
ロック解除部52は、ロック部51による扉部13のロックを解除するロック解除手段である。
本実施形態に係るロック解除部52は、図3に示すように、扉部13と、扉部13と対向・当接する対策器本体10の筐体12側に備えられた当接・干渉構造により構成してある。より具体的には、ロック解除部52は、凸部52aとスリット52b、及び押圧部52cによって構成されている。
図3に示すように、扉部13の筐体12前面に対向する内面には、上述したロック部51の爪部51aと平行した凸部52aが突設されている。
一方、この凸部52aと対応する筐体12の前面には、凸部52aが挿入・通過されるスリット52bが形成されている。
さらに、このスリット52bの筐体奥側には、凸部52aの先端部分に当接して当該先端部分を押圧する押圧部52cが備えられている。
図2(a)及び図3(b)に示すように、凸部52aは、扉部13の筐体12と対向する内面に突出形成されており、扉部上下方向(垂直方向)の上下に傾斜する曲面形状・山形状に膨出するようになっている。
そして、この膨出する凸部52aが、扉部13が閉められた状態において、筐体12の前面に形成されたスリット52bを通過して、筐体12の内部に突出するようになる。
さらに、押圧部52cは、側面視ほぼ円形状の板状部材からなり、筐体12内のスリット52bの奥側に備えられた軸部材によって円中心が軸支されて回転可能に配設され、凸部52aと対向・当接する部分が、筐体前面から背面に向かって傾斜する直線状に形成されている。そして、押圧部52cが、後述するロック解除操作部54の操作によって、筐体前面方向(図2(a)及び図3(b)で示す反時計回り方向)に回転されると、傾斜直線状部分が、凸部52aの曲面膨出部分と当接・干渉し、これによって、凸部52aを扉部13が開く方向(図2(a)及び図3(b)で示す図面左方向)に押圧するようになっている。
すなわち、凸部52a及び押圧部52cは、扉部13が閉じられた状態においては、凸部52aの曲面膨出部分と押圧部52cの傾斜直線部分が互いに干渉・押圧しない位置で対向するように配設される。
そして、押圧部52cがロック解除操作部54の操作により回転されることにより、押圧部52cが回転移動して傾斜直線部分が凸部52aの曲面膨出部分に当接する。さらに、押圧部52cの回転に伴って、凸部52aの曲面膨出形状に沿って押圧部52cの傾斜直線部分が、凸部52aを扉部13が開く方向に押圧していく。
この押圧力により、凸部52aはスリット52bを介して押し戻されることになり、扉部13には開く方向に力が作用する。これによって、上述したロック部51の係止が解除され、扉部13は開閉可能な状態となり、扉部付勢手段40の付勢力により、自動的に開かれるようになる。
なお、ロック解除部52は、本実施形態では扉部13に設けた凸部52aと筐体12側に設けたスリット52b、押圧部52cにより構成しているが、外部操作に応じて扉部13のロックを解除できるものであれば、特に本実施形態に示した構成に限定されるものではない。
そして、このようなロック解除部52は、回転可能な押圧部52cが、ロック付勢部53によって回転規制されて、ロック部51のロックを解除させない位置に位置するようになっている。
さらに、その押圧部52にはロック解除操作部54が連結されており、ロック解除操作部54が操作されることにより、押圧部52cが回転移動して、ロック付勢部53の付勢力に抗してロック部51のロックを解除する位置に移動されるようになっている。
ロック付勢部53は、ロック解除部52をロック部51によるロックを解除させない位置に付勢する付勢手段である。
本実施形態では、ロック付勢部53はコイルスプリングにより構成してあり、図2(c)及び図3(a)に示すように、筐体12の内部においてロック解除部52の押圧部52cを回動自在に軸支している軸部材に巻装されており、このコイルスプリングの一端が筐体12側に固定・埋設され、もう一端が押圧部52c側に固定・埋設されるようになっている。
このようなロック付勢部53を備えることにより、筐体12に回転自在に取り付けられたロック解除部52の押圧部52cは、常にロック解除部52の凸部52aを押圧・干渉しない位置、すなわちロック部51によるロックを解除させない位置に付勢されることになる。
これにより、ロック解除操作部54が操作されない限り、ロック解除部52の押圧部52cが凸部52aを押圧・干渉することはなく、また、ロック解除操作部54が操作された場合にも、ロック解除操作部54を操作する手を離して解放することで、ロック付勢手段53の付勢力が作用して、ロック解除部52の押圧部52cは、凸部52aを押圧・干渉しない元の位置に復帰することになる。
なお、このロック付勢部53についても、本実施形態ではコイルバネにより構成してあるが、ロック解除部52の押圧部52cを付勢する付勢手段として機能する限り、例えば板バネなど、コイルバネ以外の構成を採用することも勿論可能である。
ロック解除操作部54は、外部操作に応じて、ロック付勢部53の付勢力に抗してロック解除部52をロック部51のロックが解除される位置に移動させ解除操作手段である。
本実施形態では、ロック解除操作部54は、ロック解除部52に接続され、対策器本体10の外部に垂下される紐状部材からなっている。
具体的には、図2及び図3に示すように、ロック解除部52の押圧部52cには、回転中心から前方(扉側13)の上方位置に突起部が突設されており、この突起部に紐状部材からなるロック解除操作部54の一端が締結・結合され、その紐状部材が突起部から吊り下げられた状態で垂下されて、紐状部材の他端側が、対策器本体10の筐体12の底面から垂下された状態で露出するようになっている(図2(a)参照)。従って、筐体12の底面から露出・垂下しているロック解除操作部54は、必要なときにいつでも引っ張り操作することができるようになる。
ここで、本実施形態では、ロック解除操作部54の引っ張り操作を行い易くするために、垂下する紐状部材の端部(下端)に、手で握りやすい取っ手・握り部を取り付けてある。
また、ロック解除操作部54を構成する紐状部材が垂直方向に真っ直ぐ垂下され、かつ、引っ張り動作が円滑に行われるように、筐体12内の底面近傍に、紐状部材が摺接する回動自在なローラ54aが設けてある(図2(a)参照)。
なお、ロック解除操作部54を構成する紐状部材は、ロック解除部52の押圧部52cに連結されて引っ張り操作可能な部材であればどのようなものであってもよい。
例えば、紐状部材は布製や樹脂製の紐や綱、金属製の鎖でもよく、あるいは、柔軟性のある紐だけでなく、柔軟性のない棒状部材であってもよい。
そして、このようなロック解除操作部54が対策器本体10の外部から引っ張られることにより、ロック解除部52が移動してロック部51による扉部13のロックが解除されて扉部13が開かれ、展開支持棒31が弾性部材32の付勢力により回動して、展開表示部20を展開させた状態で対策器本体10から突出させるようになっている。
具体的には、ロック解除操作部54の筐体12から露出している部分が下向きに引っ張られると、紐状部材を介して連結されている押圧部52cの突起部に下向きの力が作用し、押圧部52cは、軸支されている軸部材を回転中心として、筐体前面方向(図2(a)及び図3(b)で示す反時計回り方向)に回転される。これによって、押圧部52cによってロック解除部52の凸部52aが押圧され、ロック部51による扉部13のロックが解除されることになる。
また、ロック解除操作部54の下向きの引っ張りが解除されると、押圧部52cには上述したロック付勢手段53の付勢力が作用しているため、押圧部52cは、凸部52aを押圧・干渉しない元の位置に復帰する。
次に、以上のような構成からなる本実施形態の救助者二次災害防止対策器1の動作・使用方法について説明する。
まず、本実施形態の救助者二次災害防止対策器1は、例えば福祉施設や介護施設,病院,宿泊施設,集合住宅,一軒家など、人が居住・滞在する部屋・建物の出入口近傍に設置される。
図4,5に示す例では、対策器本体10が、福祉施設の利用者が居住・宿泊する部屋100のドア(扉)101の上部近傍の、ドア101の開閉の邪魔にならない位置、より具体的には部屋番号等を示す部屋番号プレート102の上部に設置されている。
対策器本体10は、上記ドア近傍の壁面に、扉部13を前面にして固定される。この対策器本体10の壁面への固定は、例えばネジや釘による固定,接着剤による接着等により、壁面に対して脱落しないように固定・固着することができる。
このように設置・固定された対策器本体10は、平常時においては、扉部13が閉じられた状態となっており、展開表示部20が折り畳まれた状態で収納されている対策器本体10の収納空間は外部から閉ざされて、内部が見えることはない。従って、対策器本体10が設置されていても、部屋100の出入口の外観・デザイン等を損なうことはない。
なお、部屋100の出入口の外観・デザイン等を考慮する場合、対策器本体10や扉部13の表面に着色したり絵や図柄・写真などで装飾を施しておくこともできる。
そして、この状態において、対策器本体10の底面からは、扉部ロック・解除手段50のロック解除操作部54の紐状体が垂下された状態で露出している。
従って、ロック解除操作部54は、必要なときにいつでも引っ張ることができる。
この状態において、例えば火災や地震などの災害が発生し、部屋100内に居る人間が避難する場合には、ドア101を開けて部屋外に出た本人(被救出者)や、その人を救援・救出に来た人(救出者)が、ドア101の上部近傍において対策器本体10の底面から垂下しているロック解除操作部54を下向きに引っ張る。このとき、ロック解除操作部54は、対策器本体10の下部から垂下しており、ドア101から外に出た人間の目の高さほどの位置にぶら下がった状態であり、簡単に引っ張り操作を行うことができる。
ロック解除操作部54が引っ張られると、対策器本体10内でロック解除操作部54が連結されているロック解除部52の押圧部52cが前方(対策器本体10の扉部13方向)に回転・回動し、扉部13側の凸部52aに当接し、扉部13を前方、すなわち対策器本体10から開く方向に押し出す。これによって、ロック部51の爪部51aとスリット51cとの係合が外れて扉部13のロックが解除され、扉部13は開閉可能な状態となる。
ロックが解除されて開閉可能となった扉部13には、扉部付勢手段40により扉部13が開く方向(対策器本体10から離間する方向)に付勢力が作用しているため、この付勢力によって扉部13は自動的に開かれることになる。
扉部13が開かれると、扉部13が閉じられていることにより作用していた表示部展開付勢手段30に対する規制が解除されることになり、これによって表示部展開付勢手段30は、弾性部材32の付勢力により、展開支持棒31aが付勢・展開されて、扉部13が開かれた対策器本体10の前方開口から外部に突出する。
展開支持棒31aは、一端が対策器本体10の収納空間底部に回動可能に取り付けられているので、弾性部材32の付勢力によって付勢・展開されることで、一端側の取付部を支点に回動し、対策器本体10の前方に水平方向に沿って突出することになる。
また、この突出された展開支持棒31aの他端側(突出先端側)には、回動可能に展開支持棒31bが連結され、さらに、この展開支持棒31bの反対側の端部には展開支持棒31cが回動可能に連結されており、かつ、これら3本の展開支持棒31a〜31cが展開表示部20の3辺を支持・張架しているので、図1(b)に示すように、展開表示部20が、3辺を3本の展開支持棒31a〜31cによって支持された状態で、シートが絡まることなく展開されることになる。
対策器本体10から外部に突出して展開された展開表示部20は、ドア101の上部近傍から前方水平方向に突出し、一定の面積を有するシート状の展開表示部20は、一種の旗のようになり、ドア101の近くからは勿論、ドア101から遠く離れた位置からも、展開表示部20が対策器本体10から突出して展開された状態であること、すなわち、その部屋の被救出者は既に救出済み・避難済みであることが一目で分かるようになる。
そして、このように部屋のドアの前方に旗状に突出・展開する展開表示部20は、図5に示すように、複数の部屋が通路に沿って列設される施設や集合住宅においても、通路の端から見るだけで、当該通路に面した全ての部屋について、いずれの部屋が展開表示部20が展開済みか、すなわち、被救出者が避難済みであるのかが容易に分かるようになる。
従って、展開表示部20が展開されている部屋については、被救助者が避難済みであって、救助・救援が不要であることが瞬時に判断でき、これによって救助者の救助活動の負担を軽減し、効率よく救助・救援活動が行えるようにすることができ、かつ、不必要な部屋・ドアまで救助者が赴くこともなくなり、救助者に対する二次災害の発生を有効に防止することができるようになる。
その後、災害が鎮まり被救助者が元の部屋・建物に戻った場合、あるいは、防災訓練・避難訓練において対策器本体10から展開表示部20を展開表示させた場合には、展開された展開表示部20を折り畳んで対策器本体10内に再度収納し、次回以降の災害発生や訓練の際に使用することができる。
展開表示部20を折り畳んで対策器本体10内に再収納する場合には、まず、展開している展開表示部20の下辺を支持する展開支持棒31cを、隣接する展開支持棒31bに向かって回動させ、展開支持棒31bと重ね合わせるようにして展開表示部20を折り畳む。
次に、水平方向に向かって突出している展開表示部20の上辺を支持する展開支持棒31aを、対策器本体10内に取り付けられている一端側の取付部を支点に回動させて、表示部展開付勢手段30の弾性部材32の付勢力に抗しつつ、対策器本体10に向かって垂直方向に起立させていく。このとき、重ね合わせた2本の展開支持棒31b,31cも、起立させる展開支持棒31aと沿うように起立させつつ重ね合わせていきながら、それに合わせて展開表示部20を折り畳む。
その後、3本の展開支持棒31a〜31cを重ね合わせた状態で起立させつつ、開いている扉部13を扉部付勢手段40の付勢力に抗しつつ閉めていき、扉部13によって、展開支持棒31aが付勢・展開するのを規制する。
扉部13の対策器本体10の内面側には、起立させた状態の展開支持棒31a(及び31b,31c)が係止する係止凸部13aが突出しているので、この係止凸部13aに起立させた展開支持棒31a(及び31b,31c)の端部(上端部)を係止させることにより、展開支持棒31a(及び31b,31c)が弾性部材32の付勢力によって水平方向に展開しようとするのを規制することができる。
従って、この状態から扉部13を対策器本体10に向かって押圧することで、展開支持棒31a(及び31b,31c)を起立させた状態のまま対策器本体10内に収納させつつ、扉部13を閉じることができる。
扉部13が対策器本体10に対して閉じられると、扉部ロック・解除手段50のロック部51が作用し、爪部51aが筐体12のスリット51bを通過して更に奥側のスリット51cと係合することにより、扉部13を扉部付勢手段40の付勢力に抗して閉じた状態でロックする。
これにより、展開表示部20の再収納作業が完了し、対策器本体10は元の使用前の状態に戻り、次回以降の災害発生時や訓練の際に使用することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態の救助者二次災害防止対策器1によれば、対策器本体10の下部から露出して垂下している扉部ロック・解除手段50のロック解除操作部54が引っ張られることにより、対策器本体10の扉部13のロックが解除されて、扉部13が扉部付勢手段40の付勢力により自動的に開かれ、それと同時に表示部展開付勢手段30の付勢力によって展開表示部20が押し出され、対策器本体10から突出して展開された状態で垂下される。
対策器本体10から突出・展開した展開表示部20は、一定の面積を有するシート状部材であり、遠くからでも一目で、展開表示部20が対策器本体10から突出して展開された状態であることが分かる。
従って、災害発生時に被救助者が避難する際に、被救助者を介助・救援する救助者や被救助者自身が、部屋(建物)の玄関先に設置された対策器本体10から垂下している紐状のロック解除操作部54を引っ張っておくだけで、自動的に展開表示部20を展開・表示させておくことができる。従って、その後に救援・救助に来た救助者は、展開表示部20が展開されているのを見ただけで、その部屋(建物)の住民・患者等は避難済みであり、救助の必要がないことが直ちに分かることになる。これにより救助者は、他の部屋の救援・救助に回ったり、被救助者は居ないと判断してその場から立ち去ることができ、効率よく救援活動を行えるとともに、無用な避難済みか否かの確認作業も不要となり、救助者が二次災害に巻き込まれることも有効かつ未然に防止することができる。
このようにして、本実施形態に係る救助者二次災害防止対策器1では、避難する被救助者や救助者が部屋(建物)を出る際に「紐を引っ張る」という簡易な操作のみによって、迅速かつ確実に被救助者に対する所定情報を示す展開表示部20を突出・展開させて表示させることができるもので、そのようにして展開された展開表示部20が対策器本体10から突出して展開していることによって、被救助者が避難しているか否かが救助者によって瞬時に判断・識別できるようにすることができる。
これによって、火災や災害の発生時における被救助者を救助する救助者に対する二次災害の発生を未然かつ有効に防止することができるようになる。
そして、このような本実施形態の救助者二次災害防止対策器1によれば、周囲の人間からも被救助者の有無が一目で分かることになるので、本発明に係る救助者二次災害防止対策器の活用により、例えば学校や企業,町内会自治組織などの避難訓練時等を機会に、地域防災の原点とも言える「互助」のあり方や避難時の留意事項、人命の尊さなどを啓蒙・周知させることができる。
これによって、子供から大人までが「互助」の心を育むと同時に、一般・地域住民や避難誘導者・救援隊の安全においても相当な効果が期待できる。
なお、本発明に係る救助者二次災害防止対策器の利用に際し、火災・災害時の電源喪失、配線の焼失・断線などを考慮すれば、基本的に手動式とすべきであるが、利用箇所によっては「非常用点滅灯との連動」や「避難済表示面を蓄光など」して併用することも勿論可能である。
但し、本発明に係る救助者二次災害防止対策器は、例えば電子機器等との組み合わせを考えた場合、火災・災害時の電源喪失、配線の断線や焼失等による機能喪失が想定され、このことが二次災害を助長してしまうことが考えられる。すなわち、救助者二次災害防止対策器の使用状況・使用局面を考慮すれば、消防署のシャッターなどと同様に手動式を基本とすることが好ましい。
以上、本発明の救助者二次災害防止対策器について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る救助者二次災害防止対策器は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、火災や地震,津波,洪水,豪雨,豪雪,雪崩,噴火,放射性物質の放出などの天災及び人災を含む災害の発生時・緊急時における被救助者を救助する救助者に対する二次災害を防止するための対策器・避難誘導補助手段として広く利用することができる。
10 対策器本体
20 展開表示部
30 表示部展開付勢手段
31 展開支持棒
32 弾性部材
40 扉部付勢手段
50 扉部ロック・解除手段
51 ロック部
52 ロック解除部
53 ロック付勢部
54 ロック解除操作部

Claims (4)

  1. 災害の発生時における救助者に対する二次災害を防止するための対策器であって、
    救助者が救助に向かう被救助者の居住・滞在場所の出入口近傍に設置される、内部に収納空間を有するとともに、当該収納空間を開閉する扉部を備えた対策器本体と、
    この対策器本体内に折り畳み状態で収納され、前記扉部が開かれると前記対策器本体から突出して展開可能となるシート状部材からなり、展開されることで救助者向けの所定の表示を行う展開表示部と、
    この展開表示部を展開方向に付勢するとともに、前記対策器本体の扉部が閉じられることによって、その付勢力に抗して前記展開表示部の展開状態が規制され、前記扉部が開かれることにより、その付勢力によって前記展開表示部を展開させた状態で前記対策器本体から突出させる表示部展開付勢手段と、
    前記対策器本体の扉部を開く方向に付勢する扉部付勢手段と、
    前記対策器本体の扉部を前記扉部付勢手段の付勢力に抗して閉じた状態でロックするとともに、当該ロックを外部操作に応じて解除する扉部ロック・解除手段と、を備え、
    前記扉部ロック・解除手段により前記扉部のロックが解除されると、前記扉部付勢手段の付勢力により前記扉部が開かれるとともに、前記表示部展開付勢手段の付勢力により、前記展開表示部が展開された状態で前記対策器本体から突出することを特徴とする救助者二次災害防止対策器。
  2. 前記表示部展開付勢手段が、
    前記展開表示部の上辺縁部を支持する棒状部材であって、当該棒状部材の一端が前記対策器本体の収納空間内に回動自在に取り付けられて収納され、前記扉部が開かれることにより前記対策器本体の収納空間から外部に突出して前記展開表示部を展開させる展開支持棒と、この展開支持棒を展開方向に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記対策器本体の扉部が閉じられた状態では、当該扉部により前記展開支持棒が前記弾性部材の付勢力に抗して前記対策器本体の収納空間内の収納位置に回動され、前記扉部が開かれると、前記展開支持棒が前記弾性部材の付勢力により回動し、前記展開表示部を展開させた状態で前記対策器本体から突出することを特徴とする請求項1記載の救助者二次災害防止対策器。
  3. 前記扉部ロック・解除手段が、
    前記対策器本体の扉部が閉じられた状態において、当該扉部が閉じられた状態を維持するようにロックするロック部と、
    前記ロック部による前記扉部のロックを解除するロック解除部と、
    前記ロック解除部を前記ロック部によるロックを解除させない位置に付勢するロック付勢部と、
    外部操作に応じて、前記ロック付勢部の付勢力に抗して前記ロック解除部を前記ロック部のロックが解除される位置に移動させるロック解除操作部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の救助者二次災害防止対策器。
  4. 前記ロック解除操作部が、前記ロック解除部に接続され、対策器本体の外部に垂下される紐状部材からなり、
    前記紐状部材が前記対策器本体の外部から引っ張られることにより、前記ロック解除部が移動して前記ロック部による扉部のロックが解除されて扉部が開かれ、前記展開支持棒が前記弾性部材の付勢力により回動して、前記展開表示部を展開させた状態で前記対策器本体から突出させることを特徴とする請求項3記載の救助者二次災害防止対策器。
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