JP7202750B1 - 災害時避難喚起ボード - Google Patents
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Abstract
Description
本発明者らは、調査等を行うことにより、正常性バイアスが悪い方向に働くことや当事者意識の希薄さが上述のような実態の主な原因であることを見出し、「避難をしなければならないのはあなたですよ!」と指差しされているような心持ちを持たせることが必要であり、これにより避難行動を喚起できると考えた。
本発明における「災害」とは、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害、即ち自然災害を主に示すが、原子力発電所や化学工場等の事故等による放射線災害や化学災害、火災のような人的災害も含む広い意味で用いられる。
本実施形態に係る災害時避難喚起ボード(以降、本ボードと略称される場合もある)は、板状のボード本体を有し、対象住居に設置される。例えば、本ボードは、各住居に一つずつ配布され設置される。
ここでの「対象住居」とは本ボードが設置された住居を意味する。
また、本ボードで対象とされる「複数の災害種」としては、各住居の立地環境によって各住居の被災可能性を前もって予測可能な災害種が適しており、例えば、土砂災害、洪水、浸水、津波、高潮、噴火、放射線(放射能)災害、化学災害等が好適である。一方で、暴風、豪雨、豪雪、台風や線状降水帯、竜巻等のように各住居の立地環境によっては被災可能性が前もって予測困難な災害種は不適となる場合がある。
但し、本カードは、多くの住居に常時設置されることが望ましく、かつ災害時であっても確実に災害種を色で提示していることが望ましいため、製造コストや稼働コストが低くかつ壊れ難いことが望まれる。このため、可能な限り電気等のエネルギーを使わない形態が望ましい。
結果、災害時には「赤色の住民の方々は避難してください」というように災害種に対応する色を指定して避難を呼び掛けることで、指定された色を被災可能性のある災害種の色として把握している住人にとって指差しされているような心持ちとなり、当事者意識が高まることから、住人に避難を喚起することができる。
なお、本ボードの好ましい運用方法の例については後述する。
図1は、災害種カード5が装着された状態の本実施形態に係る災害時避難喚起ボード1を表側から視た図であり、図2は、災害種カード5が装着されていない状態の本実施形態に係る災害時避難喚起ボード1を表側から視た図であり、図3は、図2のA-A線で切断した断面図である。
具体的には、想定設置状態に基づいて、本ボード1の壁側(壁面と対向する側)を本ボード1の「裏側」と表記し、その反対側を本ボード1の「表側」と表記し、本ボード1の表裏方向を「厚み方向」と表記し、本ボード1の上下方向を「上下方向」又は「縦方向」と表記し、左右方向を「左右方向」又は「横方向」と表記する。カード5における「表側」、「裏側」、「厚み方向」、「上下方向」、「縦方向」、「左右方向」及び「横方向」は、カード5が本ボード1に装着された状態に基づいて本ボード1と同様の方向を指し示す。
本実施形態において災害時避難喚起ボード1は、薄板状のボード本体10を有しており、そのボード本体10の表側に、表側の面の背景色が災害種ごとに相互に異なるように予め決められた色でそれぞれ着色されている災害種カード5を装着することにより、対象住居が被災する可能性のある一以上の災害種を色で提示する。
まずは、本ボード1の詳細について以下に説明することとする。
本実施形態においてボード本体10は、図1等に示されるように薄板状で縦長形状を有しており、ボード本体10の上部中央には取付孔18が一つだけ設けられている。取付孔18は、ボード本体10を厚み方向に貫通しており、他部材を介してボード本体10を住居に着脱自在に取り付け可能としている。例えば、住居の壁面、扉面等に取り付けられたフックを取付孔18に通し掛けることで、本ボード1を住居の壁面、扉面等にぶら下げるようにして設置することができる。他部材は、フックのみに限られず、画鋲のようなピンであってもよいし、ストラップ、バックル、紐状体、帯状体等であってもよい。
即ち、本実施形態によれば、本ボード1を住人の目に留まり易い住居の出入口等に長い間設置することも容易となり、本ボード1が提示する被災可能性のある災害種の色を住人に常に認識させるようにすることができる。
このように取付孔18を使って住居の壁面、扉面等にぶら下げ設置している状態が上述の「想定設置状態」となる。
複数のカード支持部11が設けられているのは、複数の災害種に被災する可能性のある住居も存在し得るからである。対象住居ごとに被災する可能性のある災害種に応じて一つ又は複数のカード5がカード支持部11に装着される。カード5を装着する必要のない残りのカード支持部11には、何も装着されなくてもよいし、災害種を示さない残余カードが装着されてもよい。残余カードは、例えば、災害種カード5と同形状とされ、災害種を示す色以外の色(例えば白色)の背景色とされる。
図1の例では、「土砂災害」を示すカード5a、「洪水・浸水」を示すカード5b、「津波」を示すカード5c、「放射能災害」を示すカード5d、及び残余カード5eがボード本体10に装着されている。なお、図1では、図面の制約から各カード5の背景色の違いがパターン柄で示されている。
一方、カード5をボード本体10の側面からスライド挿入する形態も考えられるが、この形態では、ボード本体10の揺れ等により、側面からカード5が滑り落ちてしまう可能性が高まる。
このようなカード支持部11の配置により、ボード本体10を横幅を狭くし縦長形状にすることができるため、想定設置状態において本ボード1の安定性を高めることができる。
凹部110の開口111は、ボード本体10の表側の主面に開設されたカード5と略同形状の開口であり、その開口111の縦方向の長さは、カード5の縦方向の長さよりも小さくなっている。本実施形態では、カード5は、薄い略矩形の形状を有しており、横長の状態でボード本体10に装着される(カード支持部11に支持される)ため、カード5の縦方向の長さはカード5の短辺の長さに該当する。但し、カード5が縦長の状態でボード本体10に装着される形態では、カード5の縦方向の長さはカード5の長辺の長さに該当することになる。
当該間隙部は、本実施形態において、凹部110における縦方向の上方及び下方にそれぞれ設けられており、上方の間隙部が上方間隙部114と表記され、下方の間隙部が下方間隙部115と表記される。
カード支持部11は、上方間隙部114にカード5の上辺縁部が挿入され下方間隙部115にカード5の下辺縁部が挿入された状態でカード5を支持することができる。具体的には、カード支持部11は、上方間隙部114及び下方間隙部115の壁面113と底面112とでカード5を厚み方向に挟持し、凹部110の下方の側壁面でカード5を下方から支持する。
このようなカード支持部11の支持構造により、カード5を表側から着脱自在とすることができ、更に、強固に支持し本ボード1の落下や揺れによってカード5がボード本体10から外れてしまうことを確実に防ぐことができる。
これにより、カード5が簡単に外れないようにカード支持部11に強固に支持させることができると共に、ボード本体10へのカード5の着脱操作を容易にすることができる。この着脱操作の詳細については後述する。
また、カード支持部11は、面ファスナ或いはテープ等の粘着剤によりカード5を着脱自在に支持するようにしてもよい。
操作孔118はカード支持部11と同数分設けられており、各操作孔118は、各カード支持部11の凹部110の底面112からボード本体10の裏面までボード本体10の厚み方向に貫通する貫通孔である。また、各操作孔118の開口は、各凹部110の開口よりも小さくかつユーザの手指を挿入可能な大きさをそれぞれ有しており、各凹部110の開口の中央部にそれぞれ配置されている。
この操作孔118によれば、ボード本体10へのカード5の着脱操作を容易にすることができる。この着脱操作の詳細については後述する。
本実施形態において操作孔118の開口は円形に形成されているが、その開口の形状は、ユーザの一本以上の手指を挿入することができるのであれば、円形のみに制限されず、楕円形や矩形であってもよい。
これにより製造コストを低減し、軽量化を実現している。軽量化により本ボード1の設置場所の制限をなくすことができ、かつ想定設置状態における本ボード1の安定性を高めることができる。
より具体的には、本実施形態におけるボード本体10は、図3に示されるように、表側の主面を形成する表側紙層101、裏面を形成する裏側紙層105、及び表側紙層101と裏側紙層105との間でそれらに接着されている中間紙層103が積層されることで形成されている。表側紙層101、中間紙層103及び裏側紙層105はそれぞれ一枚の紙シートで形成されていてもよいし、それぞれ複数枚の紙シートで形成されていてもよい。
本実施形態では、このような表側紙層101、中間紙層103及び裏側紙層105の積層構造により、カード支持部11の凹部110及び間隙部(上方間隙部114及び下方間隙部115)が形成されている。具体的には、表側紙層101及び中間紙層103の各貫通孔によりカード支持部11の凹部110が形成され、表側紙層101と中間紙層103との各貫通孔の開口の縦方向の長さの違いによりカード支持部11の間隙部が形成されている。
更に、裏側紙層105は、各操作孔118をそれぞれ形成する複数の貫通孔を有している。操作孔118を形成する各貫通孔は、裏側紙層105を厚さ方向にそれぞれ貫通している。
このように本実施形態によれば、カード支持部11及び操作孔118を簡易な製造工程により形成することができるため、製造コストを低減させることができる。
中間紙層103をカード5よりも厚くすることにより、間隙部にカード5を挿入し易くすることができる。また、表側紙層101をカード5よりも厚くすることによりボード本体10の表側の強度を上げることができる。更に、裏側紙層105を上述のように最大の厚みとすることにより表側紙層101に或る程度の柔軟性を持たせながら底面112の強度を上げることに繋がり、ひいては、カード支持部11に対するカード5の着脱操作を行い易くすることができる。
即ち、ボード本体10の表側の主面の背景色は、複数のカード支持部11の凹部110の底面112とは異なる色とされ、当該底面112は、白色以外の色とされていることが好ましい。
ここで「ボード本体10の表側の主面の背景色」とは、ボード本体10の表側の主面の主たる色を意味し、当該主面の色の中で最も広い領域を占める色(主たる色)を意味する。
例えば、ボード本体10の表側の主面の背景色は、住居のインテリアに馴染み易くするためにクリーム色とし、底面112は灰色とされる。なお、底面112は見栄えをよくするために黒色以外の色とされることが好ましい。
次に、本実施形態における災害種カード5の詳細について図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態における災害種カード5を示す図であり、図4(a)は災害種カード5の表側の面を示しており、図4(b)は災害種カード5の裏側の面(裏面)を示している。
カード5は、略矩形の形状を有しており、横長の状態でボード本体10に装着される。また、災害種カード5は、表側の面の背景色が災害種ごとに相互に異なるように予め決められた色で着色されている。図4(a)で示されるカード5aの表側の面の背景色は、災害種「土砂災害」を示す色として予め決められた色とされている。
ここで、カード5の「表側の面の背景色」とは、カード5の表側の面の主たる色を意味し、当該表側の面の色の中で最も広い領域を占める色(主たる色)を意味する。
本実施形態によれば、対象住居で被災可能性のある災害種の色を背景色とする一以上のカード5がボード本体10に装着されることで、被災可能性のある災害種が色で提示されることになる。
なお、災害種を示す文字列は、背景色との関係で見え難くなる色ではなく、色覚多様性にも対応可能な色とされる。
また、本実施形態において情報提示領域51は、災害種を示す文字列の下方であって縦方向の中央より下方の位置に設けられており、横長の帯状にカード5の左右に亘って設けられている。
このようにカード5の表側の面に情報提示領域51を設けることにより、被災可能性のある災害種を色で提示しながら、その色に対応する災害時の避難場所を提示することもできる。結果、住人に被災可能性のある災害種を把握させると共に対応する避難場所も合わせて把握させることができ、ひいては、避難を喚起することができる。
このようなカード5の裏面の利用方法については本ボード1の好ましい運用方法として後述する。
図5は、災害種カード5をボード本体10に装着する手順を示す図である。この手順は、図5(a)、図5(b)の順に進められることが好ましい。
カード5をボード本体10に装着する際には、まず、カード5の上辺縁部をボード本体10の表側の面からカード支持部11の凹部110の上方間隙部114に差し込み、カード5をボード本体10の表側の面に対して水平にしながらカード5を上方にスライドさせ、カード5が上方間隙部114の上端に当接して止まるところまで差し込んでいく(図5(a)参照)。これにより、カード5は、カード支持部11の凹部110に完全にはまった状態となる。
最後に、防災における本ボード1及びカード5の好ましい運用方法について説明する。但し、以下に述べる運用方法は一例に過ぎず、本ボード1及びカード5の利用の仕方は下記例に限定されない。また、上述の本ボード1及びカード5の構成は下記運用方法の例に制限を受けない。
防災において何より大事なのは人命を守ることであり、災害時に避難が必要な人に確実に避難させることが重要である。そのためには、平時において、被災する可能性のある各住居の住人に被災可能性があること及びその災害種を認識させ、災害に対する当事者意識を植え付けておくことが重要である。
そこで、本ボード1及びカード5は、例えば、次のように活用される。
このとき、当該担当者は、各住居に本ボード1を配布し、その住居が被災する可能性のある災害種を示すカード5をボード本体10に装着する。土砂災害と洪水に被災する可能性のある住居に対しては、土砂災害のカード5と洪水のカード5とをボード本体10に装着する。
また、当該担当者は、カード5の裏面に、そのときの年月日、当該担当者の所属、電話番号、氏名等を記載しておく。
更に、住人に対して災害種ごとに避難場所も容易に把握させることができ、災害時の連絡先として防災担当者の連絡情報をお知らせしておくことができる。
本ボード1及びカード5で各住居の住人に被災可能性のある災害種を色で把握させることができるため、このように色を指定した避難指示により、その色のカード5が装着された本ボード1を持つ住人は自身を指差して避難を呼びかけられているような心持ちとなり、避難行動を掻き立てられることになる。
このようにして本ボード1及びカード5を活用することで、被災する可能性のある各住居の住人に災害時に避難を喚起することができる。
また、本ボード1及びカード5の配布後に各住居の周辺環境の変化が考えられるため、例えば、カード5の有効期限を5年程度として、5年ごとに実地調査、訪問等が行われることが好ましい。そして、カード5の保守として、最新の被災可能性予測に応じて、本ボード1に装着されるカード5の変更が行われることが好ましい。
上述の本実施形態に係る災害時避難喚起ボード1は、例えば、図6に示される設計図で製作可能である。以下、図6に示される設計図で製作される災害時避難喚起ボード1を実施例ボード1と表記するものとする。
図6は、本実施例における災害時避難喚起ボード(実施例ボード1)の設計図である。図6に例示される寸法はmm単位の数値で示されている。
また、6枚の各紙シートはそれぞれ同じ厚さの同じ紙材を使用することで製造コストを低減させている。但し、実施例ボード1の表側の面となる表側紙層101の紙シートの一方の面及び実施例ボード1の裏面となる紙シート105dの一方の面は少なくとも着色されており、色落ちし難い表面加工が施されている。
これにより、5つのカード支持部11の凹部110及び5つの操作孔118が形成されている。
ここで、凹部110の開口111は、横方向の長さが85mm、縦方向の長さが28mmの横長の長方形に形成されており、操作孔118の開口は、直径20mmの円に形成されており、各凹部110の底面112は、裏側紙層105の紙シート105aにおける中間紙層103の紙シートと接着される側の面により形成される。
これによりカード支持部11の間隙部が形成される。具体的には、当該間隙部は、紙シート105aの一方の面で形成される凹部110の底面112と、表側紙層101の紙シートの裏面で形成される凹部110の壁面113と、中間紙層103の紙シートの貫通孔111tの上端面で形成される凹部110の側壁面とで画定される。更に、上方間隙部114のほうが下方間隙部115よりも縦方向の長さが3mm長くなるように構成される。
また、上記の実施形態及び変形例の一部又は全部は、以下の付記のようにも特定され得る。但し、実施形態及び変形例が以下の記載に限定されるものではない。
板状のボード本体を有し、対象住居に設置される災害時避難喚起ボードであって、
前記ボード本体の表側の面において、複数の災害種のうち前記対象住居が被災する可能性のある一以上の災害種を戸別に災害種ごとに相互に異なるように予め決められた色で提示する、
災害時避難喚起ボード。
(付記2)
前記ボード本体に設けられており、複数の災害種カードの一枚を前記ボード本体の表側から着脱自在にそれぞれ支持可能な複数のカード支持部、
を更に備え、
前記複数の災害種カードの各々は、表側の面の背景色が災害種ごとに相互に異なるように予め決められた色でそれぞれ着色されている、
付記1に記載の災害時避難喚起ボード。
(付記3)
前記カード支持部は、
前記カード本体の表側の主面に対して窪んだ凹部と、
前記凹部の底面が、前記凹部の開口よりも大きく、前記主面の背側に入り込むように設けられていることで、前記主面と該底面との間に形成された間隙部と、
を含み、
前記凹部の開口の縦方向の長さが、前記災害種カードの縦方向の長さよりも小さく、
前記間隙部は、前記凹部における縦方向の上方及び下方にそれぞれ設けられており、
上方の前記間隙部のほうが下方の前記間隙部よりも縦方向の長さが長くなっており、
前記間隙部に前記災害種カードの少なくとも上辺縁部及び下辺縁部を挿入した状態で前記災害種カードを支持する、
付記2に記載の災害時避難喚起ボード。
(付記4)
前記ボード本体は、表側の主面を形成する表側紙層、裏面を形成する裏側紙層、及び該表側紙層と該裏側紙層との間で該表側紙層及び該裏側紙層に接着されている中間紙層が積層されてなり、
前記表側紙層及び前記中間紙層は、前記複数のカード支持部の前記凹部を形成する複数の貫通孔をそれぞれ有しており、
前記裏側紙層は、前記中間紙層に接着される表側の面で前記凹部の底面を形成し、
前記中間紙層の前記貫通孔の開口の縦方向の長さが前記表側紙層の前記貫通孔の開口の縦方向の長さよりも長くなっている、
付記3に記載の災害時避難喚起ボード。
(付記5)
前記表紙紙層及び前記中間紙層はそれぞれ前記災害種カードよりも厚く、
前記裏側紙層は、前記表紙紙層及び前記中間紙層を合わせた厚さよりも厚い、
付記4に記載の災害時避難喚起ボード。
(付記6)
前記複数のカード支持部の各々の前記凹部の底面から前記ボード本体の裏面まで貫通する複数の操作孔を更に備え、
前記複数の操作孔の各開口は、前記凹部の開口よりも小さくかつユーザの手指を挿入可能な大きさをそれぞれ有しており、前記凹部の開口の中央部にそれぞれ配置されている、
付記3から5のいずれか一つに記載の災害時避難喚起ボード。
(付記7)
前記ボード本体の表側の主面の背景色は、前記複数のカード支持部の前記凹部の底面とは異なる色とされており、
前記複数のカード支持部の前記凹部の底面は、白色以外の色とされている、
付記3から6のいずれか一つに記載の災害時避難喚起ボード。
(付記8)
前記ボード本体の上部中央に設けられており、他部材を介して前記ボード本体を前記対象住居に着脱自在に取り付け可能とする取付孔、
を更に備え、
前記ボード本体は、紙製の縦長形状を有しており、
前記複数のカード支持部は、前記ボード本体の表側の主面に縦方向に一列に並んで設けられている、
付記2から7のいずれか一つに記載の災害時避難喚起ボード。
(付記9)
前記災害種カードは、
表側の面に、該災害種カードの前記背景色とは異なる色の領域であって避難先を含む避難情報を提示可能な情報提示領域を有しており、
裏面の背景色が前記情報提示領域と同じ色とされており、裏側の面に、日付、電話番号及び氏名を含む防災担当者情報を提示可能な領域を有している、
付記2から8のいずれか一つに記載の災害時避難喚起ボード。
Claims (8)
- 板状のボード本体を有し、複数の住居の各々に設置される災害時避難喚起ボードであって、
複数の災害種の各々に対して相互に異なる色が予め決められており、
前記ボード本体の表側の面において、前記複数の災害種のうち前記災害時避難喚起ボードが設置された対象住居が被災する可能性のある一以上の災害種をその災害種に対して予め決められた色で戸別に提示する、
災害時避難喚起ボード。 - 前記ボード本体に設けられており、複数の災害種カードの一枚を前記ボード本体の表側から着脱自在にそれぞれ支持可能な複数のカード支持部、
を更に備え、
前記複数の災害種カードの各々は、表側の面の背景色が災害種ごとに相互に異なるように予め決められた色でそれぞれ着色されている、
請求項1に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記カード支持部は、
前記ボード本体の表側の主面に対して窪んだ凹部と、
前記凹部の底面が、前記凹部の開口よりも大きく、前記主面の背側に入り込むように設けられていることで、前記主面と該底面との間に形成された間隙部と、
を含み、
前記凹部の開口の縦方向の長さが、前記災害種カードの縦方向の長さよりも小さく、
前記間隙部は、前記凹部における縦方向の上方及び下方にそれぞれ設けられており、
上方の前記間隙部のほうが下方の前記間隙部よりも縦方向の長さが長くなっており、
前記間隙部に前記災害種カードの少なくとも上辺縁部及び下辺縁部を挿入した状態で前記災害種カードを支持する、
請求項2に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記ボード本体は、表側の主面を形成する表側紙層、裏面を形成する裏側紙層、及び該表側紙層と該裏側紙層との間で該表側紙層及び該裏側紙層に接着されている中間紙層が積層されてなり、
前記表側紙層及び前記中間紙層は、前記複数のカード支持部の前記凹部を形成する複数の貫通孔をそれぞれ有しており、
前記裏側紙層は、前記中間紙層に接着される表側の面で前記凹部の底面を形成し、
前記中間紙層の前記貫通孔の開口の縦方向の長さが前記表側紙層の前記貫通孔の開口の縦方向の長さよりも長くなっている、
請求項3に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記複数のカード支持部の各々の前記凹部の底面から前記ボード本体の裏面まで貫通する複数の操作孔を更に備え、
前記複数の操作孔の各開口は、前記凹部の開口よりも小さくかつユーザの手指を挿入可能な大きさをそれぞれ有しており、前記凹部の開口の中央部にそれぞれ配置されている、
請求項3に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記ボード本体の表側の主面の背景色は、前記複数のカード支持部の前記凹部の底面とは異なる色とされており、
前記複数のカード支持部の前記凹部の底面は、白色以外の色とされている、
請求項3に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記ボード本体の上部中央に設けられており、他部材を介して前記ボード本体を前記対象住居に着脱自在に取り付け可能とする取付孔、
を更に備え、
前記ボード本体は、紙製の縦長形状を有しており、
前記複数のカード支持部は、前記ボード本体の表側の主面に縦方向に一列に並んで設けられている、
請求項2に記載の災害時避難喚起ボード。 - 前記災害種カードは、
表側の面に、該災害種カードの前記背景色とは異なる色の領域であって避難先を含む避難情報を提示可能な情報提示領域を有しており、
裏面の背景色が前記情報提示領域と同じ色とされており、裏側の面に、日付、電話番号及び氏名を含む防災担当者情報を提示可能な領域を有している、
請求項2から7のいずれか一項に記載の災害時避難喚起ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022132845A JP7202750B1 (ja) | 2022-08-23 | 2022-08-23 | 災害時避難喚起ボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022132845A JP7202750B1 (ja) | 2022-08-23 | 2022-08-23 | 災害時避難喚起ボード |
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ID=84887146
Family Applications (1)
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JP2022132845A Active JP7202750B1 (ja) | 2022-08-23 | 2022-08-23 | 災害時避難喚起ボード |
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---|---|---|---|---|
JP2007130074A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Karasawa Shin | 退避表示板 |
JP5292506B1 (ja) * | 2012-11-26 | 2013-09-18 | 捷次郎 南 | 救助者二次災害防止対策器 |
JP6889960B1 (ja) * | 2020-11-20 | 2021-06-18 | 憲弘 藤田 | 防災用レベル表示体 |
-
2022
- 2022-08-23 JP JP2022132845A patent/JP7202750B1/ja active Active
Patent Citations (3)
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