JP5291898B2 - 彫刻刀 - Google Patents
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請求項1の発明にかかる彫刻刀は、下記のように構成されている。
この彫刻刀2においては、ホルダ4の頭部5に刃体6を取着してその頭部5から前方へ刃体6を延設し、このホルダ4にはその頭部5から後方へ把持部14を境界部15を介して尻部16まで延設している。前記刃体6の先端側に設けた刃先部6aは被切断物に当てがう側である裏側とその裏側に対し反対側になる表側とを有し、前記頭部5と境界部15と把持部14とはそれぞれ刃先部6aの裏側となる裏側とその裏側に対し反対側になる表側とを有している。この境界部15は、頭部5の前端部Aと尻部16の後端部Dとの間の中央部Eよりも頭部5側寄りに設けられ、この頭部5の長手方向Xに沿う軸線5aから表側へ離れる向きへ頭部5から延びる延出部15であって、この延出部15と頭部5との間で延出部15を表側へ屈曲させる第一屈曲部17を設けるとともに、この延出部15と把持部14との間で把持部14を後方へ屈曲させる第二屈曲部18を設けることにより、この把持部14はこの延出部15から後方へ延びている。この刃先部6aとこの境界部15との間でこの頭部5の長手方向Xに沿う軸線5aに対し、この把持部14の長手方向Xに沿う軸線14aを間隔をあけて平行に設定するか、または、この把持部14の軸線14bがこの刃先部6aよりも前方を通って頭部5の軸線5aに交差するか、または、この把持部14の軸線14cがこの境界部15よりも後方を通って頭部5の軸線5aに交差するようにすることにより、この頭部5の軸線5aに対しこの把持部14の長手方向Xに沿う軸線14a,14b,14cをずらしている。この延出部15の裏側から把持部14の裏側にわたり指当て凹部19を形成して把持部14において頭部5の軸線5a側に指入空間Sを設けている。
(イ) 把持部14の軸線14a,14b,14cを頭部5の軸線5aに対し延出部15によりずらしたので、頭部5の軸線5aに対し把持部14をさほど傾斜させることなく把持部14に指入空間Sを設けることができる。従って、使い勝手を良くするとともに刃体6に切削力を働き易くすることができる。
(ニ) ホルダ4において、尻部16は頭部5の軸線5aよりも表側に設けられているので、使用時に尻部16が邪魔にならず使い勝手を良くすることができる。
(ホ) ホルダ4において、境界部15は頭部5の前端部Aと尻部16の後端部Dとの間の中央部Eよりも頭部5側寄りに設けられているので、頭部5よりも把持部14を長くして使い勝手を良くすることができる。
(へ) ホルダ4において、把持部14の裏側には指入空間Sで指当て凹部19を形成したので、把持部14の指当て凹部19に指を当てがって使用すると、指が安定して指に力が入り易くなり、使い勝手を良くすることができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記指当て凹部19は第一屈曲部17と把持部14の裏側の突部19bとの間で形成されている。従って、把持部14の指当て凹部19に指を当てがって使用する際、指がより一層安定して指に力が入り易くなり、使い勝手を良くすることができる。
図1に示すケース1内には5本の彫刻刀2,3が収容されている。このケース1は図示しない布袋に収容される。図1及び図2(a)(b)(c)(d)に示す彫刻刀2においては、正面側から見て棒状のホルダ4が屈曲して形成され、そのホルダ4の頭部5の端部に刃体6(大丸刃、小丸刃、三角刃、平刃)が取着されてその頭部5の端部から刃体6が前方へ延設されているとともに、その頭部5の端部にガード7とキャップ8とを備えている。この棒状ホルダ4は平面側及び底面側から見て直線状に形成されている。このガード7は、プラスチック等により透明または半透明に成形され、その頭部5の端部に対し着脱可能に支持される。このキャップ8は、プラスチック等により透明に成形され、ホルダ4の頭部5の端部からガード7を離脱させた状態でその頭部5の端部に対し着脱可能に支持されて刃体6を被冠するばかりでなく、ホルダ4の頭部5の端部にガード7を取着した状態でその頭部5の端部及びガード7に対し着脱可能に支持されて刃体6及びガード7を被冠することもできる。このキャップ8の着脱時にはガード7をキャップ8に収容してキャップ8とともに着脱させることもできる。図2(e)に示す彫刻刀3においては、棒状のホルダ9が平面側及び底面側ばかりでなく正面側から見ても直線状に形成され、そのホルダ9の頭部10の端部に刃体11(切出し刃)が取着されてその頭部10の端部から刃体11が前方へ延設されているが、上記ガード7とキャップ8とのうちガード7を備えていない。このキャップ8は、プラスチック等により透明に成形され、ホルダ9の頭部10の端部に対し着脱可能に支持されて刃体11を被冠する。なお、刃体11(切出し刃)についてはその使用時の把持状態からして直線状のホルダ9に取着することが好ましい。
* 把持部14の裏側に指入空間Sを設けたので、把持部14を把持した手指以外の手指をその指入空間Sに入れ、例えばその指入空間Sで手指により被切断物を支えるとともにそれらの手指を互いに重ねながら彫刻刀2を使用することができ、ホルダ4が安定するとともに、把持部14を把持した手指以外の手指を刃体6の前方に差し出すことがなくなって安全性が向上し、使い勝手を良くすることができる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記屈曲角度βを10〜80度範囲、好ましくは20〜60度範囲に設定することができる。
・ 前記実施形態では前記頭部5の軸線5aや把持部14の軸線14a,14b,14cや延出部15の軸線15aを直線的に設けたが、それらの一部または全部を曲線状に設けてもよい。
Claims (2)
- ホルダの頭部に刃体を取着してその頭部から前方へ刃体を延設し、このホルダにはその頭部から後方へ把持部を境界部を介して尻部まで延設した彫刻刀において、
前記刃体の先端側に設けた刃先部は被切断物に当てがう側である裏側とその裏側に対し反対側になる表側とを有し、前記頭部と境界部と把持部とはそれぞれ刃先部の裏側となる裏側とその裏側に対し反対側になる表側とを有し、
この境界部は、頭部の前端部と尻部の後端部との間の中央部よりも頭部側寄りに設けられ、この頭部の長手方向に沿う軸線から表側へ離れる向きへ頭部から延びる延出部であって、この延出部と頭部との間で延出部を表側へ屈曲させる第一屈曲部を設けるとともに、この延出部と把持部との間で把持部を後方へ屈曲させる第二屈曲部を設けることにより、この把持部はこの延出部から後方へ延び、
この刃先部とこの境界部との間でこの頭部の長手方向に沿う軸線に対し、この把持部の長手方向に沿う軸線を間隔をあけて平行に設定するか、または、この把持部の軸線がこの刃先部よりも前方を通って頭部の軸線に交差するか、または、この把持部の軸線がこの境界部よりも後方を通って頭部の軸線に交差するようにすることにより、この頭部の軸線に対しこの把持部の長手方向に沿う軸線をずらし、
この延出部の裏側から把持部の裏側にわたり指当て凹部を形成して把持部において頭部の軸線側に指入空間を設けた
ことを特徴とする彫刻刀。 - 前記指当て凹部は第一屈曲部と把持部の裏側の突部との間で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の彫刻刀。
Priority Applications (1)
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JP2007167551A JP5291898B2 (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 彫刻刀 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007167551A JP5291898B2 (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 彫刻刀 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009006496A JP2009006496A (ja) | 2009-01-15 |
JP5291898B2 true JP5291898B2 (ja) | 2013-09-18 |
Family
ID=40322108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007167551A Active JP5291898B2 (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 彫刻刀 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP5291898B2 (ja) |
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2007
- 2007-06-26 JP JP2007167551A patent/JP5291898B2/ja active Active
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