JP5291165B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
液晶画面等で行われる画像演出に合わせて、実際の構造物、いわゆるギミックといわれる演出部材を作動させて、演出効果を盛り上げる遊技機が提案されている。
例えば、特許文献1には、演出部材の一例としてのギミックの技術が記載されている。特許文献1には、装飾が施されるとともに回転移動可能に設けられた回転部材と、その部材を回転駆動する駆動機構を有し、駆動機構によって回転部材を回転させて演出を行うことが記載されている。
特開2008−200193号公報
ところで、演出部材を製造する際に、装飾などを施すために樹脂材料を所定の形状に成型した後に例えばめっき加工などの加熱を伴う二次加工を行う場合がある。この場合に、二次加工における加熱によって成型後の部材に反りが発生することがある。そして、反りの程度が一定量を超えると、予め定めていた複数の部材同士の接続位置が相対的にずれるなどし、演出部材の組み立てができなくなる場合があった。
本発明は、成型後に加熱を伴う二次加工を含む演出部材の製造における組み立ての不具合を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、遊技演出を行う演出部材10を有する遊技機100であって、演出部材10は、演出部材10を構成する部材の取付けの基礎となる基礎部材71と、長手方向を有し、成型後に加熱を伴う二次加工が施された際に生じる反り量が、基礎部材71の成型後の反り量と比較して大きい樹脂部材によって形成され、基礎部材71に取り付けられて装飾を行う装飾部72と、を備え、装飾部72は、装飾部72の長手方向における所定の位置にて分割されることで別体に形成された第1装飾部材722と第2装飾部材721(723)とによって構成され、基礎部材71上にて第1装飾部材722と第2装飾部材721(723)とが隣り合って並べて取り付けられ一体となって装飾を行ことを特徴とする遊技機100である。
らに、演出部材10は、所定の回転部材を有し回転部材を中心として駆動されることで移動可能に設けられる可動部材21をさらに備え、可動部材21の回転部材は、基礎部材71に接続して保持されることを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、成型後に加熱を伴う二次加工を含む演出部材の製造における組み立ての不具合を抑制することができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の部分拡大図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施形態の可動役物の全体図である。 頭部ユニットの全体図である。 頭部ベース部材を説明するための図である。 装飾部材における反りを説明するための図である。 頭部を説明するための図である。 アーム部を説明するための図である。 各ギア部材に設けられた目印を説明するための図である。 胴体部を説明するための図である。 出現状態の位置にある胴体部ユニットを示す図である。 タイトルユニットの全体図である。 揺動機構部を説明するための図である。 タイトルユニットと頭部ユニットとの配置を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、正面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の正面に、各種の演出に用いられる可動役物115(後述の図4参照)および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
また、本実施形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
なお、本実施形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の部分拡大図である。図2(a)は遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)はパチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
<可動役物の機能・構成>
図4は、本実施形態の可動役物115の全体図である。
可動役物115は、図4に示すように、頭部ユニット10、胴体部ユニット30、腕部ユニット60及びタイトルユニット80を備えている。また、本実施形態の可動役物115は、図4に示すように、ロボット型をしている。そして、本実施形態の可動役物115では、例えば遊技状態に応じて、外縁装飾部材118の背後に待機させておいた頭部ユニット10、胴体部ユニット30及び腕部ユニット60が遊技盤110の中央部に向けて移動することで出現する。
頭部ユニット10は、遊技盤110の上側に設けられている。頭部ユニット10は、頭を模した頭部11及び頭部11を上下方向に移動させるアーム部21を有している。そして、頭部ユニット10は、遊技盤110の上側にて外縁装飾部材118の背後に待機させた頭部11を、アーム部21によって下方に移動させ、例えば画像表示部114の前に頭部11を出現させる。本実施形態では、後述するように頭部11と胴体部31とを合体させるために、頭部11は、胴体部31に向けて移動する。そして、演出が終了すると、頭部ユニット10では、アーム部21によって頭部11を上方に移動させ、元の待機させた状態にする。
胴体部ユニット30は、遊技盤110の下側に設けられている。胴体部ユニット30は、胴体を摸した胴体部31及び胴体部31を上下方向に移動させるリフト部41(後述する図12等参照)を有している。そして、胴体部ユニット30は、遊技盤110の下側にて外縁装飾部材118の背後に待機させた胴体部31を、リフト部41によって上方に移動させ、例えば画像表示部114の前に胴体部31を出現させる。本実施形態では、頭部11と胴体部31とを合体させるために、胴体部31は、頭部11に向けて移動する。また、演出が終了すると、リフト部41によって胴体部31を下方に移動させ、元の待機させた状態にする。
そして、本実施形態の可動役物115は、頭部ユニット10の頭部11と胴体部ユニット30の胴体部31とが待機した状態からそれぞれ移動して、遊技盤110の中央部に集まる。そして、図4に示すように、頭部ユニット10の頭部11と胴体部ユニット30の胴体部31とが合体する(コンバイン)ように構成されている。
腕部ユニット60は、図4の左側に配置される第1腕部ユニット60Lと、図4の右側に配置される第2腕部ユニット60Rとを備えている。また、第1腕部ユニット60L及び第2腕部ユニット60Rは、それぞれ前腕部61及び拳部62を有している。
そして、第1腕部ユニット60Lにおいて、前腕部61及び拳部62は、下方に設けられる回転軸を中心に図中時計周りに回転し、遊技盤110の左側側面における外縁装飾部材118の背後側に待機した状態(図1の状態)から遊技盤110の中央部に出現する。また、第2腕部ユニット60Rにおいて、前腕部61及び拳部62は、下方に設けられる回転軸を中心に図中反時計回りに回転し、遊技盤110の右側側面の外縁装飾部材118の背後に待機した状態(図1の状態)から、遊技盤110の中央部に出現する。
なお、以下の説明において、頭部ユニット10の頭部11、胴体部ユニット30の胴体部31、及び腕部ユニット60の前腕部61及び拳部62が遊技盤110の中央部に出現した状態を「出現状態」と呼び、遊技盤110の外縁装飾部材118の背面側にそれぞれ位置した状態を「待機状態」と呼ぶ。
〔頭部ユニットの機能・構成〕
図5は、頭部ユニット10の全体図である。また、図6は、頭部ベース部材70を説明するための図である。
図5に示すように、演出部材の一例としての頭部ユニット10は、頭部11と、頭部11を移動させる可動部材の一例としてのアーム部21と、頭部11及びアーム部21を保持する頭部ベース部材70とを備えている。なお、図5において、頭部11が待機状態であり(図1参照)、アーム部21は閉じた状態になっており、頭部ベース部材70の内側に収納されている。
(頭部ベース部材の機能・構成)
図5に示すように、頭部ベース部材70は、遊技盤110側に設けられる基礎部材71と基礎部材71の遊技者側に設けられる装飾部材72とを有している。そして、基礎部材71と装飾部材72との間に、頭部11及びアーム部21を挟み込むように保持する。
図6に示すように、基礎部材71は、概形が矩形状の部材である。基礎部材71は、頭部ユニット10を構成する各種部材の取り付けのためのベースとなる部材である。本実施形態では、基礎部材71の材料にはPVC(ポリ塩化ビニル)を用いることができる。そして、基礎部材71は、板形状を有する板部71B、板部71Bに形成される貫通孔71h、板部71Bから突出して設けられるボス71P及び駆動機構保持部71Aを有する。
なお、本実施形態では、後述するように装飾部材72は樹脂成型後にめっき加工を施すことで完成形になるのに対して、基礎部材71は所定の形状に成型した段階で完成形になる。
貫通孔71hは、基礎部材71を遊技盤110に固定する際に、取り付けのためのねじを通す部分である。基礎部材71は、貫通孔71hにねじが通されることで、遊技盤110に取り付けられる。
ボス71Pは、板部71Bから立ち上がるように設けられた円筒形状の部材である。ボス71Pの長さは、アーム部21の厚みよりも大きくなるように設定されている。ボス71Pの内側はねじ受けになっており、基礎部材71に装飾部材72を取り付ける際には、ねじとボス71Pの端部との間に装飾部材72を挟み込むようにして装飾部材72を固定する。
駆動機構保持部71Aは、後述するアーム部21におけるギア部材などの駆動機構を保持する領域である。駆動機構保持部71Aは、アーム部21における円弧状歯部241の回転中心に通される軸261(図9参照)を保持する保持孔71a1、円弧状歯部243の回転中心に通される軸263(図9参照)を保持する保持孔71a2を有する。このように、駆動機構保持部71Aは、アーム部21における円弧状歯部やギアなどの各種駆動に関する部材を保持できるように形成されている。
装飾部材72は、図6に示すように、第2装飾部材の一例としての左側装飾部材721、第1装飾部材の一例としての中央装飾部材722、及び右側装飾部材723を備えている。装飾部材72は、このように複数(本実施形態では3つ)に分割された別々の部材の集合によって構成される。そして、基礎部材71に取り付けられた状態では、左側装飾部材721は、頭部ユニット10が遊技盤110に取り付けられた状態で、遊技者側から見て左側に位置する部材である。また、右側装飾部材723は、遊技者側からみて右側に位置する部材である。そして、中央装飾部材722は、左側装飾部材721と右側装飾部材723との間に配置される。
左側装飾部材721にはねじ孔72h1、中央装飾部材722にはねじ孔72h2、右側装飾部材723にはねじ孔72h3がそれぞれ形成されている。これらのねじ孔にねじが通されて基礎部材71のボス71Pに取り付けられることで、装飾部材72が基礎部材71に固定される。
また、図6に示すように、中央装飾部材722には、2つの貫通孔73が形成されている。これらの貫通孔73は、後述するアーム部21における円弧状歯部241の軸孔に通される軸261、及び円弧状歯部243の軸孔に通される軸263を保持する。
本実施形態では、装飾部材72を構成する左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723に対して、共通の形状、共通の模様、又は共通の色彩を呈するようにして、これら複数の部材が一体となって装飾を行うようにしている。例えば、本実施形態では、図6に示すように、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723に対しそれぞれに共通な幾何学形状を形成している。さらに、本実施形態では、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723に対しそれぞれに金属めっき加工を施している。そして、分割して構成される左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723を基礎部材71に取り付けることで、これら3つの部材が一体となって装飾を施すように構成している。
また、装飾部材72を構成する左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723に施されためっき加工によって、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723には、可視光領域の光を反射する反射面が形成される。
上記のように構成される左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723の材料には、それぞれABS樹脂を用いることができる。本実施形態では、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂)を材料にして予め定めた形状に成型する。その後、成型体に対して、例えば光沢ニッケルめっき加工を施すことによって、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723を作製する。
図7は、装飾部材における反りを説明するための図である。
本実施形態の装飾部材72には、樹脂材料を用いている。また、本実施形態では、樹脂材料のうちABS樹脂を用いている。ABS樹脂は、剛性、硬度、加工性など機械的特性に優れ、また加工後の表面の状態がきれいであるため装飾を施す部材として好ましいためである。しかしながら、ABS樹脂は、耐熱温度が70〜100℃と他の樹脂材料と比較して高くない。従って、本実施形態のように成型後にめっき加工など加熱を伴う二次加工を施した場合、二次加工を経ることによって樹脂部材の成型体に反りが生じる場合がある。また、樹脂部材の成型体の一方向に亘って形成される反り量は、その一方向における長さが長くなるほど大きくなる。
ここで、図7(a)に示すように、本明細書中において、反り量とは、反りの生じた部材を基準面側に向けて凸になるように基準面上に置いた状態にて、部材の厚み方向における基準面からの距離の最大値と最小値との差(図7(a)中「D1」)と定義する。また、反り量は、樹脂部材を所定の形状に成型した後に生じる変形によって生じるものとする。即ち、本実施形態の装飾部材72の場合、樹脂材料を装飾部材72としての所定の形状に成型した後にめっき加工などの二次加工を施す。この場合には、装飾部材72の反り量は、成型後の状態を基準面とし、二次加工を施した後に生じた反りの量である。
一方、本実施形態の基礎部材71は、樹脂成型した状態が完成形となるため、本明細書中における定義では反り量はゼロである。
なお、本実施形態では、例えば装飾部材72の完成形は矩形状であり、樹脂材料を矩形状に成型する。そのため、反り量の基準となる基準面は、図7(a)に示すように、矩形状の面にならって平面になる。ただし、装飾部材72の完成形が湾曲した形状であるような場合には、樹脂材料の成型後の段階で湾曲した形状となる。この場合には、反り量の基準となる基準面は、湾曲形状にならって湾曲面になる。そして、この湾曲面を基準として、二次加工後に生じた変形によって生じた変形の量が反り量となる。
そして、本実施形態では、基礎部材71と比較して反り量が大きい装飾部材72を左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723の複数に分割している。これによって、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723の個々の部材における反り量D2(図7(b)参照)は、例えば装飾部材72を複数に分割せずに一体に連続して構成した場合に生じ得る反り量D1(図7(a)参照)と比較して小さくなる。
例えば、一方の部材と他方の部材との接続を行う際に、反り量の大きい方の部材における反り量を小さくできるため、一方の部材と他方の部材とを接続する箇所における部材間のずれが一定の範囲内に収まる。本実施形態の左側装飾部材721では、生じた反りによって左側装飾部材721に設けられるねじ孔72h1の位置が基礎部材71のボス71Pに対して大きくずれることを抑制できる。そのため、本実施形態では、左側装飾部材721を基礎部材71に取り付けられないといった不具合の発生を抑制することができる。
また、中央装飾部材722においても、生じた反りによって貫通孔73の位置が大きく変形することが抑制される。そのため、中央装飾部材722では、アーム部21における円弧状歯部241の軸孔に通される軸261を予め定めた角度で保持することができる。このように、本実施形態では、二次加工によって生じうる反りの影響を最小限に抑えて、駆動機構(アーム部21)の取り付け精度を保つようにしている。
さらに、製造工程を簡略化するという観点では、基礎部材71と装飾部材72とを単一の部材として構成する方が好ましい。ただし、基礎部材71及び装飾部材72を単一形成すると、装飾部材72としてのめっき加工を施そうとする際に併せて基礎部材71にもめっき加工が施されることになる。そうすると、基礎部材71に相当する部分においてまでも反りが発生してしまう。その結果として、例えばアーム部21における駆動機構に関する部品を取り付けるように予め設計したにも関わらず、それらの部品を取り付けられなくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、装飾部材72と基礎部材71とを別体に構成することによって反りの影響を小さくしている。本実施形態では反り量がゼロとなる基礎部材71に駆動機構保持部71Aを設け、駆動機構保持部71Aにアーム部21の駆動機構を接続することで、基礎部材71における駆動機構の取り付け精度を保つようにしている。
(頭部の機能・構成)
図8は、頭部11を説明するための図である。なお、図8(a)は、顔シャッタ13(後述)が閉じた状態であり、図8(b)は顔シャッタ13が開いた状態である。
図8(a)に示すように、頭部11は、顔部材12と、顔部材12に対して移動可能に設けられ顔部材12を覆う顔シャッタ13とを備えている。顔部材12は、顔シャッタ13に接続するシャッタばね17と案内ピン15を有する。顔シャッタ13は、顔シャッタ13の移動を案内するシャッタ案内部14と後述するフック部材49の掛かりを受けるフック受け部16を有する。
図8(b)に示すように、シャッタ案内部14は、顔シャッタ13の左右側部にそれぞれ形成された直線状の溝である。シャッタ案内部14は、頭部11が遊技盤110に設けられた状態で、溝の方向が遊技盤110の上下方向に沿うように設定されている。また、シャッタ案内部14の溝は、顔部材12に形成される案内ピン15が移動可能に嵌るように幅が設定されている。
案内ピン15は、シャッタ案内部14に嵌められて、顔部材12の正面側に取り付けられる。本実施形態の案内ピン15は、図8(b)に示すように、顔シャッタ13の左右それぞれに設けられている。案内ピン15には、顔シャッタ13のシャッタ案内部14の溝が嵌り込むようになっている。そして、顔部材12の案内ピン15は、シャッタ案内部14を保持することによって、顔シャッタ13の移動方向を案内する。
なお、本実施形態では、左右の2箇所にて顔シャッタ13の移動を案内することで、顔シャッタ13の移動を安定させている。
フック受け部16は、顔シャッタ13の下端部に設けられる。また、本実施形態では、フック受け部16は、顔シャッタ13の左右方向の端部側にそれぞれ一つずつ設けられて合計2箇所に設けられる。本実施形態では、フック受け部16を離れた2箇所に設けることによって、顔シャッタ13を移動させる際に、顔シャッタ13が傾かないようにし、顔シャッタ13の開閉動作が安定するようにしている。
また、シャッタばね17には、本実施形態ではコイルばねを用いることができる。シャッタばね17は、顔部材12と顔シャッタ13とをつなぐ部材である。シャッタばね17は、図8(b)に示すように、一端が顔部材12の上側に接続し、他端が顔シャッタ13の上端に接続している。そして、シャッタばね17は、顔シャッタ13が顔部材12を覆う、顔シャッタ13を図8中上側に引っ張る力を顔シャッタ13に付与する。
(顔部の動作)
続いて、頭部11における顔シャッタ13の開閉動作について説明する。
図8(b)に示すように、シャッタばね17の引っ張り力に抗して、フック受け部16を下側に向けて引っ張ることによって、頭部11の顔シャッタ13が下側にスライド移動する。このとき、顔シャッタ13は、シャッタ案内部14が顔部材12の案内ピン15に案内されて、下側に向けて直線状に移動する。そして、顔シャッタ13が下側に向けて降りることで、顔シャッタ13の背後に設けられる顔部材12が現れる。
そして、顔シャッタ13が下側に降りて顔シャッタ13が開いた状態において、フック受け部16を開放すると、シャッタばね17のばね力によって顔シャッタ13が引き戻される。そして、顔シャッタ13が上側に向けて上昇する。その結果、図8(a)に示すように、顔シャッタ13により顔部材12が再び覆われた状態になる。
以上のようにして、頭部11は、顔部材12に対して顔シャッタ13が開閉し、顔部材12が隠れた状態と顔部材12が現れた状態との2つの状態をとるように構成されている。
(アーム部の機能・構成)
図9は、アーム部21を説明するための図である。なお、図9(a)は頭部11を待機状態に位置させた場合を示し、図9(b)は頭部11を出現状態に位置させた場合を示す。なお、図9(a)及び図9(b)は、それぞれ頭部ユニット10の背面側を示している。
図9(a)に示すように、アーム部21は、図中左側に位置する第1アーム部材22Laと第2アーム部材22Lbとを有している。第1アーム部材22Laと第2アーム部材22Lbとは、ヒンジ23Lによって互いに接続している。また、アーム部21は、図中右側に位置する第3アーム部材22Raと第4アーム部材22Rbとを有している。第3アーム部材22Raと第4アーム部材22Rbとは、ヒンジ23Rによって互いに接続している。そして、これら第1アーム部材22La、第2アーム部材22Lb、第3アーム部材22Ra、及び第4アーム部材22Rbの4本の部材は菱形状に配置される。
また、アーム部21は、第1アーム部材22Laなどのアーム部材を移動させる際の動力源となるアームモータ21Mを有する。なお、アームモータ21Mは、頭部ベース部材70の基礎部材71の背面側に保持される(図5参照)。
さらに、アーム部21は、図9(a)に示すように、円弧状歯部241に設けた被検知部27の通過を検知するアームセンサ28を備えている。
図9(a)に示すように、第1アーム部材22Laは、ヒンジ23Lが接続しない側の端部に複数の歯を円弧状に配置した円弧状歯部241を有している。第2アーム部材22Lbは、ヒンジ23Lが設けられない側の端部に円弧状歯部242を有している。
また、第3アーム部材22Raは、ヒンジ23Rが設けられない側の端部に円弧状歯部243を有している。第4アーム部材22Rbは、ヒンジ23Rが接続しない側の端部に円弧状歯部244を有している。
そして、本実施形態では、第1アーム部材22Laの円弧状歯部241の回転中心に通される軸261が、頭部ベース部材70の駆動機構保持部71Aの保持孔71a1(図6参照)に取り付けられる。また、第3アーム部材22Raの円弧状歯部243の回転中心に通される軸263が、頭部ベース部材70の駆動機構保持部71Aの保持孔71a2(図6参照)に取り付けられる。さらに、これら軸261及び軸263は、中央装飾部材722に形成される貫通孔73(図6参照)に保持される。これによって、アーム部21は、頭部ベース部材70にぶら下がるようにして保持される。
また、図9(a)に示すように、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242の回転中心に通される軸262が、頭部11の背面側に取り付けられる。同様に、第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244の回転中心に通される軸264が、頭部11の背面側に取り付けられる。これにより、本実施形態の頭部11は、アーム部21を介して頭部ベース部材70から吊り下げられた状態になる。
なお、本実施形態では、上記のとおり、第2アーム部材22Lb及び第4アーム部材22Rbの2本の部材によって、例えば頭部11が傾かないように頭部11を安定して保持している。
さらに、アーム部21は、図9(a)に示すように、第1アーム部材22Laの円弧状歯部241に噛み合う第1ギア251と、第1ギア251及び第3アーム部材22Raの円弧状歯部243にそれぞれ噛み合う第3ギア253とを備える。
さらに、アーム部21は、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242に噛み合う第2ギア252と、第2ギア252と第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244にそれぞれ噛み合う第4ギア254とを備える。
本実施形態では、円弧状歯部243と円弧状歯部244とを、第2ギア252及び第4ギア254を介して接続することによって、第1ギア251〜第4ギア254、及び第1アーム部材22La〜第4アーム部材22Rbが機構的に連結する。そして、本実施形態では、アーム部21を構成する上記の部材が連動するようにしている。本実施形態では、このように全ての部材を連動させ、例えば特定の部材が他の部材よりも遅れて動くといった部材間のずれを防止している。また後述するように、単一のアームモータ21Mによりアーム部21を構成する部材全体を動かすことを可能にしている。
アームモータ21Mには、本実施形態ではステッピングモータなどを採用することができる。アームモータ21Mは、頭部ベース部材70に取り付けられる。また、アームモータ21Mは、ランプ制御部320の制御によって駆動する。そして、アームモータ21Mのモータ軸は、第1ギア251に接続し、第1ギア251に回転駆動力を付与する。また、アームモータ21Mは、モータ軸の回転角度を検出するロータリエンコーダ(回転検出器)が設けられている。そして、アームモータ21Mでは、ロータリエンコーダによって回転角度を検出しながら、モータ軸を予め定めたステップ数(回転角度)だけ回転させるなどして回転角度を制御する。
アームセンサ28は、頭部ベース部材70に取り付けられている。従って、第1アーム部材22Laが動作した際においても、アームセンサ28の位置は移動しない。また、アームセンサ28は、図9(a)に示すように、円弧状歯部241の被検知部27が対向した際に、被検知部27を挟むようにして配置される発光素子及び受光素子(検知素子)を備えている。そして、アームセンサ28は、発光素子から発したビームが受光素子によって検知されたか否かという検知結果をランプ制御部320に送る。
被検知部27は、図9(a)に示すように、円弧状歯部241の外周に設けられた扇形の板状の部材である。被検知部27は、一端27aと他端27bとを有する。そして、被検知部27の一端27aは、図9(a)に示すように、頭部11が待機状態になるように円弧状歯部241が回転した状態において、アームセンサ28に対向する部分となるように設定されている。また、被検知部27の他端27bは、図9(b)に示すように、頭部11が出現状態になるように円弧状歯部241が回転した状態において、アームセンサ28に対向する部分となるように設定されている。
そして、本実施形態では、アームセンサ28の検知結果に基づいて、アーム部21の状態を把握する。例えば、図9(a)の待機状態から図9(b)の出現状態へと移行する場合、被検知部27の他端27bがアームセンサ28を通過する。この通過するとき、アームセンサ28の検出パターン結果は、アームセンサ28に対し被検知部27の一端27aから他端27bまでの間の領域が対向する状態の「受光なし」から、他端27bを通過してアームセンサ28に被検知部27が対向しない状態の「受光あり」に変化する。本実施形態では、この「受光なし」から「受光あり」に変化する受光パターンの検知結果に基づいて、頭部11が出現状態の位置となる状態にアーム部21がなったと把握する。なお、出現状態から待機状態へと移行する場合も同様である。
本実施形態において、ランプ制御部320は、アーム部21を動作させる際には、アームモータ21Mを予め定めた回転角度だけ回転するように制御する。本実施形態のアーム部21において、例えば頭部11を待機状態から出現状態に移行させる場合、ランプ制御部320は、待機状態のアーム部21のアームモータ21Mを予め定められたステップ数(回転角度)だけ回転させる。また、アーム部21によって頭部11を出現状態から待機状態に移行させる場合には、ランプ制御部320は、出現状態のアーム部21のアームモータ21Mを予め定められたステップ数(回転角度)だけ回転させる。
このように、アームモータ21Mのステップ数(回転角度)を制御することによって、アーム部21の上下動を制御することにより、本実施形態では、ランプ制御部320におけるアーム部21の制御プログラムの簡易化を図っている。
そして、何らかの原因よって、アーム部21の動作が意図する状態から外れる場合がある。即ち、出現状態のアーム部21において予め定めた回転角度だけアームモータ21Mを回転させたにもかかわらず、アーム部21が待機状態にならない場合がある。このような場合には、アームセンサ28の検知結果を利用することで、アーム部21の動作の修正を図る。
具体的には、アーム部21が待機状態となる方向にアームモータ21Mを回転させる。そして、アームセンサ28による受光パターンが「受光なし」→「受光あり」に変化したタイミングでアームモータ21Mの回転を停止する。これにより、アーム部21を待機状態に戻すことができる。
また、アーム部21が出現状態となる方向にアームモータ21Mを回転させる。そして、アームセンサ28による受光パターンが「受光なし」→「受光あり」に変化したタイミングでアームモータ21Mの回転を停止する。これにより、アーム部21を出現状態にすることができる。
(アーム部の動作)
図9(b)に示すように、アームモータ21Mを駆動することによって、第1ギア251を図中矢印IXb方向に回転させる。そうすると、第1ギア251の回転を受けた第1アーム部材22Laの円弧状歯部241が回転することにより、第1アーム部材22Laが下側に向けて押し下げられる。そして、第1アーム部材22Laが押し下げられることで、ヒンジ23Lを介して、第2アーム部材22Lbも押し下げられる。
また、第1ギア251が回転することにより、第3ギア253が回転し、第3ギア253の回転を受けた第3アーム部材22Raの円弧状歯部243が回転することにより、第3アーム部材22Raが下側に向けて押し下げられる。そして、第3アーム部材22Raが押し下げられることで、ヒンジ23Rを介して、第4アーム部材22Rbも押し下げられる。
そして、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242を通る軸262、及び第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244を通る軸264に接続する頭部11が下側に向けて移動する。
以上のように、本実施形態では、アームモータ21Mを駆動し、第1ギア251を回転させることによって、図9(a)に示す待機状態から、図9(b)に示す出現状態へと頭部11の位置が移行する。
なお、頭部11の位置を出現状態から待機状態へと移行させる場合には、図9(b)に示す矢印IXbとは逆方向に第1ギア251を回転させる。これによって、図9(b)に示す出現状態のように頭部11が下側に位置した状態から、図9(a)に示す待機状態のように頭部11が上側に位置した状態へと移行する。
図10は、各ギア部材に設けられた目印を説明するための図である。
頭部ユニット10では、アーム部21を構成する第1アーム部材22La〜第4アーム部材22Rbであるアーム部材、及び第1ギア251〜第4ギア254であるギア部材をリンクさせ、アームモータ21Mによりアーム部材を動かすことで頭部11を移動させる。そして、アーム部21は、頭部11を待避状態から出現状態まで遊技盤110における上下方向に移動させる。この頭部11の予め定めた動作を実現するために、本実施形態のアーム部21は、アーム部材同士を予め定めた角度の関係になるように接続している。
例えば、アーム部材同士が予め定めた角度の関係ではなく接続され、第2アーム部材22Lbに対して第4アーム部材22Rbが下方に移動すると、頭部11が傾いてしまい可動役物115としての見栄えが悪くなる。特に、本実施形態では、頭部11の顔シャッタ13の受け部16に胴体部31の開閉機構部48のフック部材49を接続させる構成としている。そのため、アーム部材同士が予め定めた角度の関係ではなく接続され、頭部11が著しく傾いてしまうなどすると頭部11と胴体部31との接続ができなくなる場合も生じる。
また、アームモータ21Mのモータ軸は、第1ギア251に直接接続している。そして、第1ギア251の回転に応じて、第1ギア251に接続する第1アーム部材22Laなどのアーム部材が移動する。従って、アームモータ21Mのモータ軸の回転角度に応じて、第1ギア251、第1アーム部材22Laを動作させるために、本実施形態では、アームモータ21Mのモータ軸の角度と、第1アーム部材22Laなどのアーム部材の成す角度とが予め定めた関係となるように両者を接続させている。具体的には、アームモータ21Mのモータ軸の回転角度と、第1ギア251の取り付け角度とを関係づける。さらに、第1ギア251の角度と、第1アーム部材22Laや第3ギア253の角度とを関係づける。さらには、第1アーム部材22Laや第3ギア253に対して、第2アーム部材22Lbなどの他の部材の角度を関係づけている。このように、アーム部21を構成するアームモータ21Mのモータ軸、アーム部材及びギア部材を予め定めた関係にて接続している。そして、予め定めた関係にて接続していることを前提として、アームモータ21Mを制御することで、アーム部21の意図する動きを実現する。
そして、本実施形態では、アーム部21を組み立てる際に、第1アーム部材22Laなどのアーム部材や第1ギア251などのギア部材が予め定めた角度の関係になるように予め接続する。例えば、本実施形態では、待機状態におけるアーム部21を構成するアーム部材が予め定められた関係になるように、アーム部21の組み立てを行う。なお、例えば待機状態を基準にしてアーム部21を組み立てておくことで、本実施形態では、待機状態を基準としてアームモータ21Mを所定のステップ数回転させることで出現状態に移行させるといった制御を行うことができる。逆に、アーム部21の基準とする状態を設定しない場合には、アーム部21のアーム部材の角度などの状態と、そのときのアームモータ21Mのモータ軸の角度などを、アーム部21を組み立てる度に設定することになる。これに対して、本実施形態では、例えば待機状態などの基準の状態を設定しておくことで、アーム部21のアームモータ21Mの制御が複雑化しないようにしている。
以上のように、アーム部21では、第1アーム部材22La〜第4アーム部材22Rbのアーム部材、及び第1ギア251〜第4ギア254のギア部材を、予め定めた関係で接続するために、本実施形態では、アーム部材の円弧状歯部やギア部材に対して形状による目印を形成している。そして、アーム部21を組み立てる際などには、形成した目印を目安にすることで、組み立て作業の効率化を図っている。
なお、本実施形態では、アーム部21を組み立てる際、待機状態における各部材の接合関係にて接続するようにしている。そのため、各部材に設けられる目印は、その待機状態における各部材の接続をとるための位置に形成されている。
図10に示すように、第1ギア251は、複数の歯における特定の山部を指し示すように形付けられた形状である山表示形状部51Mと、複数の歯における特定の谷部を指し示すように形付けられるとともに山表示形状部51Mとは異なる形状である谷表示形状部51Vとを備えている。
山表示形状部51Mは、第1ギア251の外周に形成される複数の歯の特定の山部に向けて、第1ギア251の中心部から延びる1本のリブによって形成されている。また、谷表示形状部51Vは、複数の歯の特定の谷部を指し示すように、その特定の谷部を形成する隣接した2本の歯(山部)に向けて中心部からそれぞれ延びる2本のリブによって形成されている。これらのリブ形状以外の部分は第1ギア251の厚み方向に貫通した孔に形成しており、組み立て作業を行う際などにこのリブをより認識し易くしている。また、山表示形状部51M及び谷表示形状部51Vをそれぞれリブによって構成することによって、第1ギア251を軽量化及び材料の省資源化を図りながら強度を一定に保つことができる。
また、第3ギア253は、図10に示すように、複数の歯における特定の山部を指し示すように形付けられた形状である山表示形状部53Mと、複数の歯における特定の谷部を指し示すように形付けられた形状である谷表示形状部53Vとを備えている。そして、本実施形態では、第3ギア253の山表示形状部53Mは、第1ギア251に形成する山表示形状部51Mと同じ形状にしている。また、第3ギア253の谷表示形状部53Vは、第1ギア251に形成する谷表示形状部51Vと同じ形状にしている。
そして、第1ギア251における山表示形状部51M及び谷表示形状部51V、第3ギア253における山表示形状部53M及び谷表示形状部53Vは、円弧状歯部241の山部Mと円弧状歯部243の谷部Vとが間接的に接続するようにそれぞれのギア部材における形成位置が設定されている。
本実施形態において、第1アーム部材22Laと第3アーム部材22Raとが予め定められた角度関係で接続するとは、図10に示すように、円弧状歯部241において図中時計回りに端から3番目の歯である山部Mと、円弧状歯部243において図中反時計回りに端から3番目の歯及び4番目の歯に挟まれる谷部Vとが、複数のギアを間に介して噛み合う状態をとることである。具体的には、本実施形態においてアーム部21を組み立てる際の待機状態となる状態において、円弧状歯部241の山部Mが向く方向と、円弧状歯部243の谷部Vが向く方向とが、ほぼ同一の直線上に並ぶ状態である。従って、本実施形態では、第1ギア251の山表示形状部51Mと第3ギア253の谷表示形状部53Vとを接続した状態で、第1ギア251の山表示形状部51M及び谷表示形状部51V、第3ギア253の谷表示形状部53V及び山表示形状部53Mは、ほぼ一直線上に並ぶように配置している。
そして、実際にアーム部21を組み立てる際には、図10に示すように、第1ギア251の山表示形状部51Mが指し示す山部と、第3ギア253の谷表示形状部53Vが指し示す谷部とを接続する。さらに、第1ギア251の谷表示形状部51Vが指し示す谷部を円弧状歯部241の山部Mに噛み合わせ、第3ギア253の山表示形状部53Mが指し示す山部を円弧状歯部243の谷部Vに噛み合わせる。
このようにして、第1ギア251の谷表示形状部51V及び山表示形状部51M、第3ギア253の谷表示形状部53V及び山表示形状部53Mを目印として、ギア部材同士の接続を行うことによって、第1アーム部材22La、第1ギア251、第3ギア253及び第3アーム部材22Raを予め定められた関係で接続することができる。
以上のように、本実施形態では、複数の歯における特定の谷部を指し示す「谷表示形状部」と、複数の歯における特定の山部を指し示す「山表示形状部」とを順次噛み合わせることによって、部材同士を接続する作業を行う。特に、山表示形状部は1本のリブによって形成され、谷表示形状部は2本のリブによって形成されている。作業の際には、一方の部材の1本リブの部分と、他方の部材の2本のリブの部分とが対向するように噛み合わせようとするだけで、予め定められた関係で部材同士を接続することができる。
続いて、第2アーム部材22Lbと第4アーム部材22Rbとの接続について説明する。
図10に示すように、第2ギア252は、複数の歯における特定の山部を指し示すように形付けられた形状である山表示形状部52Mと、複数の歯における特定の谷部を指し示すように形付けられるとともに山表示形状部52Mとは異なる形状である谷表示形状部52Vとを備えている。
山表示形状部52Mは、第2ギア252の外周に形成される複数の歯の特定の山部に向けて、第2ギア252の中心部から延びる1本のリブによって形成されている。また、谷表示形状部52Vは、複数の歯の特定の谷部を指し示すように、その特定の谷部を形成する隣接した2本の歯(山部)に向けて中心部からそれぞれ延びる2本のリブによって形成されている。これらのリブ形状以外の部分は第2ギア252の厚み方向に貫通して形成される。
また、第4ギア254は、図10に示すように、複数の歯における特定の山部を指し示すように形付けられた形状である山表示形状部54Mと、複数の歯における特定の谷部を指し示すように形付けられた形状である谷表示形状部54Vとを備えている。そして、本実施形態では、第4ギア254の山表示形状部54Mは、第2ギア252に形成する山表示形状部52Mと同じ形状にしている。また、第4ギア254の谷表示形状部54Vは、第2ギア252に形成する谷表示形状部52Vと同じ形状にしている。
さらに、図10に示すように、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242は、複数の歯における特定の山部を指し示すように形付けられた形状である山表示形状部42Mを有している。そして、本実施形態では、円弧状歯部242の山表示形状部42Mは、第2ギア252に形成する山表示形状部52Mと同じ形状にしている。つまり、山表示形状部42Mは、円弧状歯部242の外周に形成される複数の歯における特定の山部(歯)に向けて、第2ギア252の中心部から延びる1本のリブによって形成されている。
さらにまた、第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244は、複数の歯における特定の谷部を指し示すように形付けられた形状である谷表示形状部44Vを有している。そして、本実施形態では、円弧状歯部244の谷表示形状部44Vは、第2ギア252に形成する谷表示形状部52Vと同じ形状にしている。つまり、谷表示形状部44Vは、複数の歯の特定の谷部を指し示すように、その特定の谷部を形成する隣接した2本の歯(山部)に向けて中心部からそれぞれ延びる2本のリブによって形成されている。
そして、第2ギア252における山表示形状部52M及び谷表示形状部52V、第4ギア254における山表示形状部54M及び谷表示形状部54Vは、円弧状歯部242の山表示形状部42Mが指し示す山部と円弧状歯部244の谷表示形状部44Vが指し示す谷部とが間接的に接続するようにそれぞれのギア部材における形成位置が設定されている。
図10に示すように、本実施形態においてアーム部21を組み立てる際における待機状態を成す状態において、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242の山表示形状部42Mが指し示す山部が向く方向と、第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244の谷表示形状部44Vが指し示す谷部が向く方向とはV字状を描く。そのため、第2ギア252の山表示形状部52Mと第4ギア254の谷表示形状部54Vとを接続した状態で、第2ギア252の谷表示形状部52Vは山表示形状部52Mに対して屈折して図中左上方向を向き、第4ギア254の山表示形状部54Mは谷表示形状部54Vに対して屈折して図中右上方向を向くように配置されている。
そして、実際にアーム部21を組み立てる際には、図10に示すように、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242の山表示形状部42Mが指し示す山部と、第2ギア252の谷表示形状部52Vが指し示す谷部とを接続する。第2ギア252の山表示形状部52Mが指し示す山部と、第4ギア254の谷表示形状部54Vが指し示す谷部とを接続する。さらに、第4ギア254の山表示形状部54Mが指し示す山部と第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244の谷表示形状部44Vが指し示す谷部とを接続する。
このようにして、第2アーム部材22Lbの山表示形状部42M、第2ギア252の谷表示形状部52V及び山表示形状部52M、第4ギア254の谷表示形状部54V及び山表示形状部54M、第4アーム部材22Rbの谷表示形状部44Vを目印として、アーム部材及びギア部材同士の接続を行うことで、第1アーム部材22La、第1ギア251、第3ギア253及び第3アーム部材22Raを予め定められた関係で接続することができる。
特に、本実施形態のように、第2アーム部材22Lbと第4アーム部材22Rbのように、直線的ではなくV字状に屈曲して2本の部材が交わるようにして、間接的に接続する場合には、複数の歯におけるいずれの歯の山部と、複数の歯におけるいずれの歯の谷部とを接続するのか一目では分かりづらい。これに対して、本実施形態では、上述のとおり、4つの部材における「谷表示形状部」と「山表示形状部」とを交互に噛み合わせることによってギア部材同士を接続することができる。特に、本実施形態では、「山表示形状部」は1本のリブによって形成し、「谷表示形状部」は2本のリブによって形成している。従って、第2アーム部材22Lbの円弧状歯部242、第2ギア252、第3ギア253、第4アーム部材22Rbの円弧状歯部244を順次接続する際には、1本リブの部分と2本のリブの部分とが対向するように順次噛み合わせようとするだけで、これらの部材を予め定められた関係で接続することができるため、接続作業をする者にとって視認し易く、また間違え難くなっている。
なお、上記の実施形態では、各々の部材に形成される「谷表示形状部」を同じ形状とし、あるいは各々の部材に形成される「山表示形状部」を同じ形状にしているが、これに限定されるものではない。「谷表示形状部」あるいは「山表示形状部」としては、それぞれ、接続作業を行う者が一見して類似であると理解できる程度に同様な形状に統一されていれば構わない。
また、接続作業を行う者が一見して、「谷表示形状部」と「山表示形状部」とは、異なる形状であると理解できる程度に、「谷表示形状部」と「山表示形状部」との形状が異なっていれば構わない。
〔胴体部ユニットの機能・構成〕
図11は、胴体部31を説明するための図である。図11(a)は胴体部ユニット30の背面図であり、図11(b)は(a)に示すXb−Xb断面図である。また、図12は、出現状態の位置にある場合の胴体部ユニット30を示す図である。
胴体部ユニット30は、胴体部31と、胴体部31を上下に移動させるリフト部41とを備えている。そして、胴体部31は、図11(b)に示すように、胴体ベース部材31Bと、胴体部31の正面側(遊技者側)に装飾を施す胴体装飾部材33と、頭部ユニット10における頭部11の顔シャッタ13を開閉する開閉機構部48とを備えている。
胴体ベース部材31Bは、後述するリフト部41の第1ピニオンギア441及び第2ピニオンギア442の接続をそれぞれ受ける第1ラックギア341及び第2ラックギア342を備える。また、胴体ベース部材31Bは、後述するリフト部41によって移動の際に案内を受ける第1凸条部351及び第2凸条部352を備えている。さらには、胴体ベース部材31Bは、後述する第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47の検出対象となる第1被検知部361及び第2被検知部362を備えている。
そして、胴体ベース部材31Bには、胴体装飾部材33及び開閉機構部48が取り付けられる。つまり、胴体装飾部材33及び開閉機構部48は、胴体ベース部材31Bによって保持される。従って、後述するように、リフト部41が胴体ベース部材31Bを上下に移動させることで、胴体装飾部材33及び開閉機構部48も胴体ベース部材31Bに伴って上下に移動する。
第1ラックギア341及び第2ラックギア342は、図11(a)に示すように、胴体部31が遊技盤110に設けられた状態で、上下方向に沿って延びて設けられる。そして、第1ラックギア341及び第2ラックギア342は、本実施形態では、胴体ベース部材31Bの左右の端部にそれぞれ設けられる。また、第1ラックギア341の歯と第2ラックギア342の歯とが向き合うように形成される。そして、第1ラックギア341には第1ピニオンギア441が接続し、第2ラックギア342には第2ピニオンギア442が接続する。そして、第1ラックギア341及び第2ラックギア342が力を受けることによって、胴体ベース部材31Bが上下方向に移動する。
第1凸条部351及び第2凸条部352は、図11(b)に示すように、断面が凸形状を有する筋状の部材である。第1凸条部351及び第2凸条部352は、胴体部31が遊技盤110に取り付けられた状態にて、それぞれ上下方向に延びて形成される(図12参照)。そして、図11(b)に示すように、第1凸条部351はリフトベース部材41Bの第1リフト案内部451の溝に、第2凸条部352は第2リフト案内部452の溝に移動可能に嵌め込まれる。このようにして、第1凸条部351及び第2凸条部352がリフト部41の第1リフト案内部451及び第2リフト案内部452によって移動可能の保持されることで、胴体部31がリフト部41によって案内されながら上下方向に移動する。
第1被検知部361と第2被検知部362とは、それぞれ背面側に向けて突出形成された部材である。そして、第1被検知部361及び第2被検知部362は、後述する第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47を用いた胴体ベース部材31Bの位置の検出の際に基準となる被検部材として用いられる。
そして、第1被検知部361と第2被検知部362とは、本実施形態では、それぞれ第1ラックギア341と第2ラックギア342とに取り付けられる。図11(a)に示すように、第1ラックギア341の上端部に第1被検知部361が設けられる。また、第2ラックギア342の下端部に第2被検知部362が設けられる。
本実施形態では、第1被検知部361は、図11(a)に示すように、胴体部31が待機状態の位置にあるときに、第1リフトセンサ46に対向する第1ラックギア341の部分に形成する。また、第2被検知部362は、図12に示すように、胴体部31が出現状態の位置にあるときに、第2リフトセンサ47に対向する第2ラックギア342の部分に形成する。
(リフト部の機能・構成)
リフト部41は、図11(a)に破線で示すように、リフトベース部材41Bを有する。また、リフト部41は、駆動源であるリフトモータ41M、リフトモータ41Mのシャフトに接続するモータシャフトギア431、及びモータシャフトギア431に接続するギア432を備える。さらに、リフト部41は、モータシャフトギア431及び胴体部31の第1ラックギア341に噛み合う第1ピニオンギア441と、ギア432及び胴体部31の第2ラックギア342に噛み合う第2ピニオンギア442とを備える。さらに、図11(a)に示すように、リフトベース部材41Bは、胴体ベース部材31Bを案内する第1リフト案内部451及び第2リフト案内部452を左右方向の端部にそれぞれ有している。
図11(b)に示すように、リフトモータ41Mは、リフトベース部材41Bに取り付けられる。また、ギア432、第1ピニオンギア441、及び第2ピニオンギア442の回転軸は、それぞれリフトベース部材41Bに取り付けられる。そして、リフトベース部材41Bは遊技盤110に固定される。従って、リフトベース部材41Bに保持されるリフトモータ41Mやギア部材は、部材の位置として移動はしない。
本実施形態のリフトモータ41Mには、ステッピングモータを用いることができる。リフトモータ41Mは、ランプ制御部320による制御により回転する。そして、リフトモータ41Mは、回転力をモータシャフトギア431に付与する。
モータシャフトギア431は、リフトモータ41Mから受けた回転力を第1ピニオンギア441に伝達する。また、モータシャフトギア431は、リフトモータ41Mから受けた回転力を第2ピニオンギア442にも伝達する。
そして、第1ピニオンギア441及び第2ピニオンギア442は、リフトモータ41Mから伝達される回転力を胴体部31の第1ラックギア341及び第2ラックギア342に付与する。
第1リフト案内部451及び第2リフト案内部452は、図11(b)に示すように断面が凹部形状を有する溝である。そして、第1リフト案内部451及び第2リフト案内部452は、リフト部41が遊技盤110に設けられた状態にて、上下方向に沿って延びて形成される。第1リフト案内部451及び第2リフト案内部452を構成する溝の幅は、胴体ベース部材31Bの第1凸条部351及び第2凸条部352の幅を大きく超えないサイズに設定されている。そして、第1リフト案内部451の溝に沿って胴体ベース部材31Bの第1凸条部351が移動可能に嵌め込まれ、第2リフト案内部452の溝に沿って第2凸条部352が嵌め込まれて、リフト部41にて胴体部31を上下方向移動させる際に胴体ベース部材31Bを案内する。
第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47は、図11(a)に示すように、リフトベース部材41Bに取り付けられる。従って、胴体部31が移動しても、第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47は移動しない。
第1リフトセンサ46は、第1被検知部361が対向した際に、第1被検知部361を挟むようにして配置される発光素子及び受光素子(検知素子)を有する。また、第2リフトセンサ47は、第2被検知部362が対向した際に、第2被検知部362を挟むようにして配置される発光素子及び受光素子(検知素子)を有する。そして、第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47は、それぞれ、発光素子から発したビームが受光素子によって検知されたか否かという検知結果をランプ制御部320に送信する。
例えば、図11(a)に示す待機状態においては、第1リフトセンサ46には第1被検知部361が対向し、第2リフトセンサ47には第2被検知部362は対向していない。従って、第1リフトセンサ46では「受光なし」、第2リフトセンサ47では「受光あり」という検知結果が得られる。一方で、図12に示す出現状態では、第1リフトセンサ46には第1被検知部361は対向せずに、第2リフトセンサ47に第2被検知部362が対向する状態になる。この場合、第1リフトセンサ46では「受光あり」、第2リフトセンサ47では「受光なし」とう検知結果が得られる。
このように、本実施形態では、ランプ制御部320において、第1リフトセンサ46及び第2リフトセンサ47における受光パターンに基づき、少なくとも胴体ベース部材31Bが待機状態の位置あるいは出現状態のいずれの状態にあるかを判断可能な構成となっている。
(リフト部の動作)
本実施形態では、ランプ制御部320によってリフトモータ41Mを制御することで、リフト部41を動作させる。例えば、ランプ制御部320は、リフトモータ41Mが予め定められた回転方向に、予め定められたステップ数(回転角度)だけ回転するように制御する。
そして、図12に示すように、リフトモータ41Mを動作させて、モータシャフトギア431を図中矢印XII方向に回転させる。そうすると、モータシャフトギア431に接続する第1ピニオンギア441が回転する。そして、第1ピニオンギア441の回転を受けて、リフトベース部材41Bの第1ラックギア341が上方に向けて押し上げられる。一方、モータシャフトギア431が回転することで、ギア432を介して第2ピニオンギア442が回転する。そして、第2ピニオンギア442の回転によって、リフトベース部材41Bの第2ラックギア342が上方に向けて押し上げられる。リフトベース部材41Bが上側に向けて押し上げられることで、リフトベース部材41Bに保持される胴体部31が出現状態の位置へと移動する。
以上のように、本実施形態では、リフトモータ41M駆動し、モータシャフトギア431を回転させることによって、図11(a)に示す待機状態から、図12に示す出現状態へと胴体部31の位置が移行する。
なお、胴体部31の位置を出現状態から待機状態へと移行させる場合には、図12に示す矢印XIIとは逆方向にモータシャフトギア431を回転させる。これによって、図12に示す出現状態のように胴体部31が上側に位置した状態から、図11(a)に示す待機状態のように胴体部31が下側に位置した状態へと移行する。
そして、開閉機構部48は、頭部11における顔シャッタ13の受け部16(図8参照)に掛かるフック部材49と、フック部材49を駆動させるフックモータ48Mとを有する。開閉機構部48は、フックモータ48Mを用いて、フック部材49を左右に移動させて、頭部11の顔シャッタ13の受け部16に引っ掛ける。そして、フック部材49を上側から下側に向けて移動させることで、図8(b)に示すように、顔シャッタ13が顔部材12に対してずれた状態になり、顔部材12が露出する現れた状態になる。
なお、頭部11を顔シャッタ13によって覆う隠れた状態にする際には、開閉機構部48は、フック部材49を受け部16から外す。そうすると、顔シャッタ13に設けられるシャッタばね17によって顔シャッタ13が引き戻され、顔部材12が顔シャッタ13に覆われる。
〔タイトルユニットの機能・構成〕
図13は、タイトルユニット80の全体図である。図13(a)はタイトルユニット80を遊技者側である前面側からみた図であり、図13(b)はタイトルユニット80を遊技盤110側である背面側からみた図である。
図13(a)に示すように、タイトルユニット80は、遊技盤110に取り付けられるタイトルベース部81Bと、文字や図形などによる装飾が施されたタイトル81と、タイトルベース部81Bから遊技者側へと延びて設けられタイトル81を保持する第1支持部材82L及び第2支持部材82Rと、タイトル81を揺動させる揺動機構部83とを備えている。また、図13(b)に示すように、タイトルユニット80は、タイトル81の遊技者側とは反対側の面に設けられる発光部86を有している。
タイトルベース部81Bは、遊技盤110に取り付けられ、タイトル81などのタイトルユニット80を構成する部材を保持する。
タイトル81は、本実施形態の遊技盤110における演出のテーマなどを文字や図形で表現する部分である。本実施形態のタイトル81は、板状の部材であってその主面が遊技盤110の盤面に沿って設けられる。
図13(a)及び(b)に示すように、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rは、それぞれ、一端側がタイトルベース部81Bに取り付けられ、他端側にてタイトル81の遊技者とは反対側の面に接続している。本実施形態では、第1支持部材82Lは遊技盤110の左右方向におけるタイトル81の一端側に接続し、第2支持部材82Rはタイトル81の他端側に接続している。第1支持部材82L及び第2支持部材82Rは、遊技盤110に取り付けられるタイトルベース部81Bから離れる方向に延びる部分を有する。そして、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rによって、タイトル81は、遊技盤110の盤面から一定の距離だけ離れた状態で保持される。
また、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rには、図13(a)に示すように、遊技盤110の左右方向に延びるシャフト81Sが通されている。そして、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rは、シャフト81Sを回転中心として揺動可能に構成されている。従って、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rが接続しているタイトル81は、第1支持部材82L及び第2支持部材82Rの動きに応じて揺動する。
さらに、第1支持部材82Lは、シャフト81Sが通される部分を挟んで、タイトル81を保持する側と反対側となるタイトルベース部81B側の端部に後述する揺動機構部83の滑車85Pの接触を受ける受け部821を有している。本実施形態では、第1支持部材82Lの受け部821にて揺動機構部83の滑車85Pの接触を受けることによって、タイトル81がシャフト81Sを回転中心として揺動する。
発光部86は、図13(b)に示すように、LED(Light Emitting Diode)88と、基板88Bと、干渉防止板87とを備えている。
LED88は、タイトル81の遊技者側とは逆側に設けられて遊技盤110の盤面側に向けて光を照射する。LED88は複数設けられており、白色発光するように構成されている。LED88は、LED88に給電する配線パターンが形成された基板88Bに実装される。なお、LED88が実装される基板88Bへの給電は、不図示のハーネスによって行われる。本実施形態では、ハーネスは、第1支持部材82Lやタイトルベース部81Bの内側に通されて、遊技盤110の裏側に設けられる電源に接続する。
そして、本実施形態のLED88は、後述するように、タイトル81の遊技盤110側に設けられ遊技者側を向く頭部ユニット10の装飾部材72に向けて光を照射する。
干渉防止板87は、本実施形態では黒色を呈する板状の部材である。干渉防止板87は、基板88BのLED88が実装される側の面上に設けられる。また、干渉防止板87は、基板88BのLED88が位置する箇所に対応して設けられる開口部を有している。本実施形態では、LED88は、例えば白色光を発する。ここで、LED88の周囲に可視光における特定の波長のみを反射あるいは吸収する部材を設けると、LED88による照射光が意図しない色になってしまう発光光を干渉してしまう畏れがある。そこで、本実施形態では、LED88の周囲に黒色を呈する干渉防止板87を設けることで、LED88から照射される光の干渉を抑制している。
図14は、揺動機構部83を説明するための図である。
揺動機構部83は、ソレノイド83Sとスライド部85とを有している。揺動機構部83は、第1支持部材82Lに設けられる受け部821を押すことによって、シャフト81Sを回転中心として第1支持部材82Lを揺動させる。
ソレノイド83Sは、タイトルベース部81Bに筐体が固定されている。ソレノイド83Sは、進退するプランジャ83Pを備えている。ソレノイド83Sは、ランプ制御部320によって制御されプランジャ83Pを進退移動させる。
スライド部85は、プランジャ83Pの端部に接続している。また、スライド部85は、タイトルベース部81Bに固定される案内レール84によって案内されシャフト81Sの軸方向に沿って移動可能になっている。また、スライド部85は、回転可能に取り付けられた滑車85Pを有している。滑車85Pは、スライド部85の移動に伴い、案内レール84と第1支持部材82Lに設けられる受け部821との間において往復移動する。
一方、第1支持部材82Lに設けられる受け部821は、遊技盤110側を向き、滑車85Pの接触を受ける受け面RPを有する。受け面RPは、滑車85Pの移動方向に沿って、遊技盤110との距離が近くなる部分と遠くなる部分とを有し、滑車85Pの移動方向に対して傾斜している。
そして、図14に示すように、ソレノイド83Sのプランジャ83Pを進退移動させると、スライド部85が往復移動する。そうすると、スライド部85の滑車85Pは、受け部821の受け面RPを移動する。このとき、滑車85Pが受け面RPにおける遊技盤110との距離が近くなる部分に位置すると、滑車85Pによって受け部821が遊技盤110から離れる方向に押された状態となる。これに伴って、第1支持部材82Lのシャフト81Sが通される部分を挟んで受け部821と反対側に取り付けられるタイトル81は、遊技盤110に近づく方向へと移動する。
また、滑車85Pが受け面RPにおける遊技盤110との距離が遠くなる部分に位置すると、滑車85Pによる遊技盤110から離れる方向への押し込みが解除され、受け部821が遊技盤110に近づく状態となる。これに伴い、第1支持部材82Lのシャフト81Sが通される部分を挟んで受け部821と反対側に取り付けられるタイトル81は遊技盤110から遠ざかる方向へと移動する。
以上のように、揺動機構部83は、ソレノイド83Sを用いてスライド部85の滑車85Pを振幅移動させて第1支持部材82Lの受け部821を動かすことにより、第1支持部材82Lを介してタイトル81を揺動させる。
図15は、タイトルユニット80と頭部ユニット10との配置を説明するための図である。
上記のとおり構成されるタイトルユニット80は、頭部ユニット10を覆うように取り付けられる。具体的には、図15に示すように、頭部ユニット10の上側に、タイトルユニット80のタイトルベース部81Bが遊技盤110に固定される。タイトルベース部81Bに設けられる第1支持部材82L及び第2支持部材82Rは、頭部ユニット10の上側から下方に向けて垂れ下がるようにして設けられる。そして、タイトルユニット80のタイトル81の背面側が、頭部ユニット10の装飾部材72に対向する。
そして、図15に示すように、頭部ユニット10において、タイトル81の背面側に設けられるLED88は、遊技者側ではなく遊技盤110側に向けて光を照射する。従って、LED88から照射された光は、タイトル81よりも遊技盤110側に設けられ遊技者側を向く頭部ユニット10の装飾部材72を照らす。
本実施形態では、装飾部材72を構成する左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723は、金属めっき加工が施された金属光沢による反射面を有している。従って、LED88から照射された光Bmは、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723の表面にて反射し、遊技者側に向けて進む。このように、本実施形態の可動役物115では、タイトル81は、装飾部材72にて反射した反射光によって、遊技盤110側から照らされる。このように、本実施形態の可動役物115では、タイトル81は、タイトル81の背面側から間接的に光が照らされる。また、LED88から光の照射を受ける左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723の表面がきらめいて見えるため、遊技者にとって魅力的な光の演出を行うことができる。
また、本実施形態のタイトル81は、揺動機構部83によって揺動するように構成されている。そして、タイトル81が揺動する際には、タイトル81の背面側に設けられる発光部86も揺動する。そうすると、LED88における主な発光方向が揺動に応じて変化する。そして、左側装飾部材721、中央装飾部材722及び右側装飾部材723に対するLED88からの光の入射角度もタイトル81の揺動に応じて変わる。その結果、装飾部材72を反射した反射光の進行方向は、タイトル81の揺動に応じて変化する。このようにして、本実施形態の可動役物115は、遊技者に対して意外性のある光の演出を行う。
なお、遊技盤110側に光源を設けて遊技盤110側から遊技者側に向けた方向に光を照射するように構成することも考えられる。ただし、この場合には、遊技者側からみてLED88が設けられる部分においてスポット的に輝度が高くなるいわゆる点光りが生じ、演出部材としての美観が損なわれる畏れがある。これに対し、本実施形態の可動役物115では、LED88の発光方向を遊技者側ではなく遊技盤側に向けることによって、点光りを抑制して演出部材としての美観を損ねることなく光の演出を行っている。
また、遊技盤110側から遊技者側に向けて光を照射するように構成したうえで、LED88をタイトル81の背面側に設けることも考えられる。しかしながら、本実施形態のように、タイトル81が揺動するように構成した場合など、タイトル81の角度に応じて、LED88から照射された光が遊技者へと直接進行する可能性が高くなる。これに対し、本実施形態の可動役物115では、LED88の発光方向が遊技者側ではなく遊技盤110側を向いているため、タイトル81を揺動させても、遊技者側に向けてLED88からの光が直接進行することが抑制される。
なお、本実施形態では、例えば可動役物115などをパチンコ遊技機100に適用した例を用いて説明したが、スロットマシンなどのパチンコ遊技機以外の遊技機に適用しても構わない。
10…頭部ユニット、30…胴体部ユニット、60…腕部ユニット、80…タイトルユニット、100…パチンコ遊技機

Claims (2)

  1. 遊技演出を行う演出部材を有する遊技機であって、
    前記演出部材は、
    前記演出部材を構成する部材の取付けの基礎となる基礎部材と、
    長手方向を有し、成型後に加熱を伴う二次加工が施された際に生じる反り量が前記基礎部材の成型後の反り量と比較して大きい樹脂部材によって形成され、当該基礎部材に取り付けられて装飾を行う装飾部と、を備え、
    前記装飾部は、当該装飾部の長手方向における所定の位置にて分割されることで別体に形成された第1装飾部材と第2装飾部材とによって構成され、前記基礎部材上にて当該第1装飾部材と当該第2装飾部材とが隣り合って並べて取り付けられ一体となって装飾を行ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出部材は、所定の回転部材を有し当該回転部材を中心として駆動されることで移動可能に設けられる可動部材をさらに備え、
    前記可動部材の前記回転部材は、前記基礎部材に接続して保持されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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