JP5289897B2 - 出入口ドア防犯装置 - Google Patents
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Description
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、玄関ドアの開閉時における防犯機能を発揮させることができる出入口ドア防犯装置を提供することを目的とする。
ここで、張設部材は、少なくとも1本でよいが、所定幅で複数設けてもよい。張設される向きは水平でも斜めでもよい。訪問者を直接確認し、かつ会話できる程度のドアの開度を確保し、宅配物等の受け渡しは可能である。
これにより、ワイヤー状部材の一端又は他端はワイヤーを巻き取る方向の引っ張り張力で引き出し又は巻き戻しを行い、ワイヤー状部材の他端又は一端が、ドア枠又はドア枠周辺に着脱可能に支持部材に接続されるので不審者による急激な出入口ドアの開閉を抑制することができ、一定の力以上の力又は一定ストローク以上のストロークでワイヤー状部材の一端又は他端が引かれたときはワイヤー状部材の断線が検出されるようにすることができる。
また、この発明に係る出入口ドア防犯装置における入力受付部の断線検出部により、複数のワイヤー状部材のいずれかの断線が検出されたとき、動作開始部の警告音発生部は警告音を発生するものであってもよい。
これにより、複数のワイヤー状部材のうちの1本、2本、3本または全部の断線が検出されたときに、警告音を発生することができ、これにより、出入口ドアにおける上部、下部、中央部または全部のいずれの位置の断線に対しても、警告音を発生することができる。
また、ワイヤー状部材の一端又は他端はワイヤーを巻き取る方向の引っ張り張力で引き出し又は巻き戻しを行い、ワイヤー状部材の他端又は一端が、ドア枠又はドア枠周辺に着脱可能に支持部材に接続されるので不審者による急激な出入口ドアの開閉を抑制することができ、一定の力以上の力又は一定ストローク以上のストロークでワイヤー状部材の一端又は他端が引かれたときはワイヤー状部材の断線が検出されるようにすることができる。
さらに、出入口ドアとドア枠の間でワイヤー状部材は複数一定ピッチで設けられるので、出入口ドアの開閉時に宅配便などの受け渡しには支障がなく、しかも、不審者による押し入りを遮ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態の玄関ドアなどの出入口ドア防犯装置(以下、「玄関ドア防犯装置」という)のワイヤー状部材と上下落とし式錠の施錠状態の設置位置を示す図である。
玄関ドア22の戸先側の内部には収納部24−1〜24−4が設けられ、この収納部24−1〜24−4には定トルクばね式のワイヤー巻き機構TB1〜TB4が設けられる。ワイヤー状部材W1〜W4の一端は、この定トルクばね式のワイヤー巻き機構TB1〜TB4により、一定の引き出しストローク(例えば、30cm)の範囲内で引き出し又は巻き戻し可能となる。
ワイヤー状部材W1〜W4は複数(図では4本)設けられ、ワイヤー状部材W1〜W4の一端は、玄関ドア22を開閉可能に支持するドア枠21と対向する玄関ドア22の戸先23側に上端から下端まで一定ピッチ(例えば、30cm)で設けられる。
すなわち、ワイヤー状部材W1〜W4の一端又は他端が、一定の引っ張り力が加わったときに切断されるように構成されればよい。
また、起動スイッチ3を設けることなく、手動でシャフト32、33に連動する機構式ノブを上下動させて、ドア枠21の上端及び下端の穴35、36にシャフト32、33が挿入されるように構成してもよい。
なお、ワイヤー状部材W1〜W4は、垂直方向に沿って設けられた玄関ドア22の戸先23またはこれと対向するドア枠21に対し、これに直交するように水平に設けられる他、斜め方向や交差させて張設してもよい。ここでは、張設部材としてワイヤー状部材W1〜W4を示したが、張設部材は、一定の幅を有するテープ状部材やスクリーン状部材等であってもよい。
上下落とし式錠31は、解除スイッチ3の操作に基づき、例えばシャフト32、33を駆動する電動シリンダが作動すると、ドア枠21の上端及び下端の穴35、36からシャフト32、33が抜出される。これにより、上下落とし式錠31は、ドア枠21から開錠される。すると、ワイヤー状部材W1〜W4の他端は、定トルクばね式のワイヤー巻き機構TB1〜TB4により、巻き戻される。ワイヤー状部材W1〜W4の他端は、この上下落とし式錠31に接続部材37を介して接続されている。
また、解除スイッチ3を設けることなく、手動でシャフト32、33に連動する機構式ノブを上下動させて、ドア枠21の上端及び下端の穴35、36からシャフト32、33が抜出されるように構成してもよい。
この玄関ドア防犯装置は、入力受付部1と、動作判定部4と、動作開始部9とを備えている。入力受付部1は、一端が玄関ドアに設けられ、他端が、玄関ドアを開閉可能に支持するドア枠に設けられたワイヤー状部材、及び、ワイヤー状部材の断線を検知するワイヤー断線検出部を有し、ワイヤー状部材の断線を示す信号を受け付けるように構成される。動作判定部4は、ワイヤー状部材の断線を示す信号に基づいて玄関ドアの開閉時の周囲の異常状態の有無を判定し、異常状態の有無に応じて所定の動作を行わせるか否かを判定するように構成される。動作開始部9は、この判定の結果により1又は複数の防犯上の動作を開始するように構成される。
制御部6は、入力受付部1からのワイヤー状部材の断線を示す信号に基づいて動作開始部9の動作を制御するように構成される。この制御部6は、例えば、制御を司るCPUと、制御プログラム及び制御情報を記憶するROM、RAMにより構成されている。
また、タイマ7は、所定時間の計測を行うように構成される。メモリ8は、検出される信号の情報や動作開始部の動作の情報を記憶するように構成される。
動作判定部4は、この実施の形態において用いられるが、制御部6のROMに記憶される制御プログラムは、実施の形態の態様に応じて、異なる内容となる。
また、起動スイッチ3は、玄関ドアの室内側に設けられ、玄関ドアの開閉の際に本装置を起動させるように構成される。解除スイッチ3は、起動スイッチの操作による信号入力後に本装置の起動を解除させるように構成される。
通報部11は、動作判定部4の制御により警告音の発生後、解除スイッチによる本装置の起動の解除がない限り、通信回線を介して本装置を管理する防犯管理センターへ通報するように構成される。
図4は、実施の形態の玄関ドア防犯装置の動作を示すフローチャートである。
図4は、動作判定部4の制御プログラムに基づく制御部6の動作を示している。
まず、動作判定部4の制御部6は、起動スイッチ3からの入力があると制御プログラムを立ち上げて起動スイッチ3がオンになったか否かを判断する(ステップS1)。
このとき、動作判定部4の制御部6は、ワイヤー式錠の施錠・開錠部12に対して上下落とし式錠31をドア枠21に施錠させる(ステップS3)。このとき、上下落とし式錠31は、ドア枠21の玄関ドア22の戸先23側と対向する側に設けられ、起動スイッチ3の操作に基づいてドア枠21の上端及び下端の穴35、36にシャフト32、33が挿入されることによりドア枠21に施錠される(図1参照)。
ここで、すべてのワイヤー状部材W1〜W4の他端が上下落とし式錠31と接続され、また、すべてのワイヤー状部材W1〜W4の一端が定トルクばね式のワイヤー巻き機構TB1〜TB4と接続されているとき、すべてのスイッチSW1〜SW4の接点が接続され(オン状態)、ワイヤー断線検出部2は、電源Eから回路の電圧降下分を差し引いた電圧(低レベル)を検出するため、ワイヤー部材W1〜W4の断線を検出しない状態となる(図1)。
ここで、動作判定部4の制御部6は、解除スイッチ3がオンになったか否かを判断する(ステップS6)。
これにより、ワイヤー状部材W1〜W4の一端はワイヤーを巻き取る方向の引っ張り張力で引き出し又は巻き戻しを行い、ワイヤー状部材W1〜W4の他端又は一端が、ドア枠又はドア枠周辺に着脱可能に上下落とし式錠31(支持部材)に接続されるので不審者による急激な玄関ドア22の開閉を抑制することができ、一定の力以上の力又は一定ストローク以上のストロークでワイヤー状部材W1〜W4の一端又は他端が引かれたときはワイヤー状部材W1〜W4の断線が検出されるようにすることができる。
Claims (6)
- 一端が出入口ドアに、他端が出入口ドアを開閉可能に支持するドア枠又はこのドア枠周辺にそれぞれ接続され、一端又は他端の少なくとも一方が着脱可能であり、ドアを開状態にしたときに生じる出入用の空間を横切るように張設される張設部材を有し、この張設部材は、この張設部材が張設されている前記空間を人や物体が通過する際には断線するように支持され、
さらに、
張設部材の断線を検知する断線検出部を有し、前記張設部材の断線を示す信号を受け付ける入力受付部と、
前記張設部材の断線を示す信号に基づいて1又は複数の防犯上の動作を開始する動作開始部とを備え、
前記張設部材はワイヤー状部材であり、前記ワイヤー状部材の一端又は他端は、出入口ドアに内蔵され、ワイヤーを巻き取る方向に引っ張り張力を発生させるワイヤー巻き機構により引き出し又は巻き戻し可能に設けられ、
前記ワイヤー状部材の他端又は一端が、ドア枠又はドア枠周辺に着脱可能に支持部材に接続され、
前記ワイヤー状部材は複数設けられ、前記ワイヤー状部材の一端は、出入口ドアを開閉可能に支持するドア枠と対向する玄関ドアの戸先側に一定ピッチで設けられ、
前記ワイヤー状部材の他端は、出入口ドアを開閉可能に支持するドア枠の出入口ドアの戸先側に設けられる前記ワイヤー状部材の一端と対向する側に設けられる、出入口ドア防犯装置。 - 出入口ドアを開閉可能に支持するドア枠の出入口ドアの戸先側と対向する側に、前記ドア枠の上端及び下端の穴にシャフトが挿入又は抜出することにより前記ドア枠に施錠又は開錠する上下落とし式錠を設け、
前記ワイヤー状部材の他端は、前記上下落とし式錠に接続される、請求項1に記載された出入口ドア防犯装置。 - 前記入力受付部は、本装置の起動をさせるための起動スイッチ、及び本装置の起動後に本装置の起動を解除させるための解除スイッチであり、
前記動作開始部は、前記起動スイッチによる本装置の起動の後に前記上下落とし式錠を前記ドア枠に施錠し、前記解除スイッチによる本装置の起動の解除の後に前記上下落とし式錠を前記ドア枠から開錠する、請求項2に記載された出入口ドア防犯装置。 - 前記張設部材はワイヤー状部材であり、前記入力受付部の断線検出部は、ワイヤー状部材の一端が出入口ドアから外れたこと、または、ワイヤー状部材の他端がドア枠から外れたことを検知するものであり、
前記動作開始部は、前記ワイヤー状部材の断線を示す信号に基づいて警告音を発生する警告音発生部を含むものである、請求項1に記載された出入口ドア防犯装置。 - 前記入力受付部は、本装置の起動後に本装置の起動を解除させるための解除スイッチであり、
前記動作開始部は、前記警告音の発生後、前記解除スイッチによる本装置の起動の解除がない限り、通信回線を介して本装置を管理する防犯管理センターへ通報する通報部を含むものである、請求項4に記載された出入口ドア防犯装置。 - 前記入力受付部の断線検出部により、前記複数のワイヤー状部材のいずれかの断線が検出されたとき、前記動作開始部の警告音発生部は警告音を発生する、請求項4に記載された出入口ドア防犯装置。
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